JPH08275767A

JPH08275767A - 吸殻の消火装置

Info

Publication number: JPH08275767A
Application number: JP8028295A
Authority: JP
Inventors: Shinji Eto; 眞治江藤
Original assignee: MISUMI KK; Misumi Corp
Current assignee: MISUMI KK; Misumi Corp
Priority date: 1995-04-05
Filing date: 1995-04-05
Publication date: 1996-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】悪臭も少なく、メンナンスも簡単で容易に行え
るようにした吸殻の消火装置を提供できるようにするこ
とを目的とするものである。【構成】吸殻供給口と、吸殻供給口から供給された火の
ついた吸殻を挟持押圧して消火する消火手段と、消火手
段を駆動する駆動手段とを備え、なかでも消火手段は少
なくとも周面に弾性を有する耐熱部が形成された一対の
消火ローラをその周面の一部で当接乃至は近接する状態
で回転駆動可能に配設して構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は例えば、病院や駅等の待
合室や、パチンコ店等の遊戯場等に設置される類の吸殻
の消火装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】病院や駅等の待合室や、パチンコ店等の
遊戯場等に設置される火のついた煙草の吸殻を消火する
場合、筒状に形成された支持台の上端部に底部に消火用
の水を溜めた深い灰皿を装着し、投入された火のついた
煙草は消火用の水で消火するようにした湿式の消火装置
が一般的に知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記湿式の消火装置で
は灰皿に貯溜された消火用の水が投入された煙草に浸透
してしまうことから消火用の水を常に補給しなくてはな
らず手間がかかるという問題があった。

【０００４】しかも、灰皿の底部に貯溜された消火用の
水には煙草のヤニやタール等が溶出し、見た目にも見苦
しいだけでなく、溶出した煙草のヤニやタール等からの
悪臭が放散され、これが為に周囲の環境も低下すると言
う問題があった。

【０００５】更に、清掃する場合、溶出した煙草のヤニ
やタール等が灰皿の周壁につくと臭いや汚れが取り難く
清掃に手間と時間がかかってしまうと言う問題もあっ
た。

【０００６】加えて、煙草のヤニやタール等が溶出した
消火用水を貯溜した灰皿に他物が接触して倒れたり、灰
皿内の煙草のヤニやタール等が溶出した消火用の水が飛
散したりすると、悪臭や汚損が拡がってしまうと言う問
題もあった。本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、悪臭も少なく、メンナンスも簡単で容易に行えるよ
うにした吸殻の消火装置を提供できるようにすることを
目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にかかる吸殻の消火装置は、吸殻供給口と、吸
殻供給口から供給された火のついた吸殻を挟持押圧して
消火する消火手段と、消火手段を駆動する駆動手段とを
備えたことを特徴とするものである。

【０００８】また、少なくとも周面に弾性を有する耐熱
部が形成された一対の消火ローラをその周面の一部で当
接乃至は近接する状態で回転駆動可能に配設して消火手
段を形成したことも特徴の一つである。

【０００９】

【作用】本発明にかかる吸殻の消火装置では、火のつい
た吸殻が吸殻供給口から供給されると、この火のついた
吸殻は、例えば一対の消火ローラをその周面の一部で当
接乃至は近接する状態で回転駆動可能に配設して消火手
段を形成したものでは消火ローラの回転駆動により、消
火ローラ間に挟み込まれる。

【００１０】こうして挟み込まれた火のついた吸殻は、
消火ローラ間に挟み込まれた時に熱を奪われて冷却され
て消火されるのである。然る後、消火ローラ間から放出
されて処理されるのである。

【００１１】

【実施例】以下本発明に係る吸殻の消火装置を図面に基
づいて説明する。＜実施例１＞図１は吸殻の消火装置の全体斜視図、図２
は吸殻の消火装置の縦断側面図であって、図中符号１は
吸殻の消火装置を全体的に示す。

【００１２】この吸殻の消火装置１は、上端に吸殻供給
口２を形成した角筒状のケーシング３内に設けられた一
対の消火ローラ（消火手段）４・４と、その下方に配設
された吸殻貯溜部５と、消火ローラ４・４を回転駆動さ
せるための制御装置６を収納する制御装置収納部７とを
上から順に配設するとともに、消火ローラ４・４の側方
部分には駆動手段８が設けられている。

【００１３】上記駆動手段８は、ケーシング３に固定さ
れたモータ９と、モータ９の出力軸１０の回転を二枚の
スプロケット１１・１２で減速して回転軸１３に伝え、
この回転軸１３の回転を消火ローラ４・４の枢支軸１４
・１５に取りつけられたスプロケット１６・１７で減速
しながら消火ローラ４・４に伝えるように構成されてい
る。

【００１４】また、モータ９で回転駆動される消火ロー
ラ４・４は、その周面部分を耐熱製を有する弾性材料１
８で形成され、当該弾性材料１８の周面部分が当接乃至
は圧接する状態で枢支軸１４・１５をケーシング３に上
下方向で且つ、左右にずらせた状態でケーシング３のフ
レーム（図示せず）に枢支してある。

【００１５】此処で、消火ローラ４・４の枢支軸１４・
１５をケーシング３に上下方向で左右にずらせ、挟圧口
１９を斜め上方に向けてあるのは、消火ローラ４・４を
水平に並べて挟圧口１９を上方に向けた場合には吸殻を
吸引し易くなるものの、幅が広くなり、設置スペースに
広い面積を要し、逆に消火ローラ４・４を垂直に配置す
ると設置スペースは最少となるが、挟圧口１９への吸殻
の吸引力が少なくなることによるものである。

【００１６】上記吸殻貯溜部５は、上方が開口し前面部
分に収納量確認窓２０及び引き出し用把手２１を設けた
箱２２を挿抜可能に装着した構成してある。尚、図中符
号は上端が下方の消火ローラ４の周面に当接し、こ
こに付着した吸殻やガム等の異物を掻き落とすドクター
ブレード２３であって、掻き落とされた吸殻やガム等の
異物は案内板部分２４で下方に配設された吸殻貯溜部５
に落下供給するようになっている。

【００１７】また、図中符号２５は吸殻を消火装置１の
吸殻供給口２に供給する供給経路の終端部分を示し、符
号２６は吸殻供給口２に供給された吸殻を消火ローラ４
・４間の挟圧口１９へ案内するガイド用のプレートであ
る。

【００１８】上記のように構成した吸殻の消火装置１の
作用を次に説明する。本発明の吸殻の消火装置１が、例
えばパチンコ等の遊戯台に設置される場合、図示は省略
したが、一列に設けられた遊戯台の各前面に灰皿が設け
られており、各灰皿に投入された吸殻（図示せず）は、
コンベア等の搬送装置の供給経路の終端部分２５から消
火装置１の吸殻供給口２に供給される。

【００１９】吸殻供給口２に供給された吸殻はガイド用
プレート２６で消火ローラ４・４間の挟圧口１９へ案内
されて消火ローラ４・４間に挟圧されて偏平にされる。
此処で、吸殻に火がついているものでは、両消火ローラ
４・４間に挟み込まれた時に両消火ローラ４・４に熱を
奪われて冷却され、確実に消火されるのである。

【００２０】而して、消火された吸殻は、消火ローラ４
・４の挟圧口１９とは反対の方向に放出され、案内板部
分２４で下方に配設された吸殻貯溜部５に落下供給する
処理されるのである。また、吸殻供給口２から投入され
たガム等の付着性を有する異物も、ドクターブレード２
３で掻き落とされ、下方に配設された吸殻貯溜部５に落
下供給されるのである。更に、吸殻供給口２からパチン
コの貸し玉やライターが混入した場合には、消火ローラ
４・４の表面が弾性変形により、これら異物をそのまま
吸殻貯溜部５に落下供給して消火装置に損傷をあたえる
ことがないのである。

【００２１】そして、吸殻貯溜部５に落下供給された吸
殻や異物等は、吸殻貯溜部５の箱２２に貯溜され、この
貯溜量が一定量になったのを収納量確認窓２０から確認
されると、引き出し用把手２１を引いて箱２２を取り出
して処理するのである。尚、本実施例では吸殻の消火装
置１をパチンコ等の遊戯台に設置される場合を例に説明
してあるが、その他の場所、例えば駅や病院等の公衆の
待合室に設置して使用することができるのは勿論であ
る。

【００２２】＜実施例２＞この実施例は図３に示すよう
に、上記実施例における消火ローラ４・４に代えて、進
退可能な送り用ブレード３０を設けた消火ローラ３１
と、この消火ローラ３１の周囲の１／４を覆う状態に設
けた消火プレート３２とを設け、消火プレート３２と消
火ローラ３１との間隔を消火プレート３２の先端寄り部
で狭くして消火手段を形成してあり、この実施例の場
合、吸殻供給口２に投入された吸殻は隙間の狭い部分で
火のついた吸殻を挟圧して消火するようにしたものであ
って、その他の構成は上記実施例１と略同様にしてあ
る。

【００２３】＜実施例３＞この実施例は図４に示すよう
に、上記実施例１における消火ローラ４・４に代えて、
擂鉢状の受け器３３と、この受け器３３の中面に当接し
て転動する先細りテーパー状の消火ローラ３４を複数設
けて消火手段を形成したもので、その他の構成は上記実
施例１と略同様にしてある。

【００２４】この実施例の場合、吸殻供給口２に投入さ
れた吸殻は受け器３３と消火ローラ３４との間で挟圧さ
れて消火されるのである。

【００２５】＜実施例４＞この実施例は図５に示すよう
に、上記実施例１における消火ローラ４・４に代えて、
金属や耐熱合成樹脂等からなるエンドレスベルト３６・
３６の一対をその向かい合う面が近接する状態で回転可
能に対峙させて消火手段を形成したもので、その他の構
成は上記実施例１と略同様にしてある。

【００２６】この実施例の場合、吸殻供給口２に投入さ
れた吸殻は一対のとエンドレスベルト３６・３６の間で
挟圧されて消火されるのである。

【００２７】＜実施例５＞この実施例は図６に示すよう
に、上記実施例１における消火ローラ４・４に代えて、
バイブレータ等からなる起震手段３７と、この起震手段
３７で接離方向に振動される一対の消火プレート３８と
を設けて消火手段を形成したもので、その他の構成は上
記実施例１と略同様にしてある。

【００２８】この実施例の場合、吸殻供給口２に投入さ
れた吸殻は振動する消火プレート３８の間で挟圧されな
がら振動で落下して行く時に消火されるのである。

【００２９】＜実施例６＞この実施例は図７に示すよう
に、上記実施例１における消火ローラ４・４に代えて、
内周面に複数の案内溝３９を垂直に刻設した筒体４０
と、この筒体４０の中央部に周面に螺旋４１を刻設した
上細りテーパー状の消火ローラ４２とを設けて消火手段
を形成したもので、その他の構成は上記実施例１と略同
様にしてある。

【００３０】この実施例の場合、吸殻供給口２に投入さ
れた吸殻は消火ローラ４２の下端部で筒体４０の内周面
との間隔が狭くなっている部分で挟圧されて消火される
のである。尚、当該実施例と略同様の構造で図８に示す
ように筒体４０に螺旋を刻設し、上細りテーパー状の消
火ローラ４２に案内溝３９を垂直に刻設することができ
るのは勿論である。

【００３１】

【発明の効果】本発明にかかる吸殻の消火装置は、以上
に説明したように火のついた吸殻が吸殻供給口から供給
されると、この吸殻は、消火手段で挟持押圧された時に
熱を奪われて冷却され、消火された後、消火手段から放
出されて処理されるようになっているので、従来の湿式
の消火装置のように消火用の水を常に補給する等の煩わ
しいメンテナンスの手間を省略することができるという
利点がある。

【００３２】しかも、消火手段で挟持押圧された時に熱
を奪われて冷却され、火のついた吸殻を消火するので、
消火された吸殻は乾燥した状態で悪臭が殆どない処理し
易いものにすることができるという利点もある。

【００３３】更に、清掃する場合、消火手段の例えば消
火ローラの周面を清掃するだけで済み、従来のような溶
出した煙草のヤニやタール等が灰皿の周壁に付着した汚
れを清掃しなくても済み、簡単に短時間清掃を行うこと
ができるという利点がある。

【００３４】加えて、本発明に係る吸殻の消火装置に他
物が接触して倒れたとしても、従来のように、灰皿内の
煙草のヤニやタール等が溶出した消火用の水が飛散した
りすると、悪臭や汚損が拡がってしまうと言う問題も無
くす事ができるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】は実施例１に係る吸殻の消火装置の全体斜視図
である。

【図２】は実施例１に係る吸殻の消火装置の縦断側面図
である。

【図３】は実施例２に係る吸殻の消火装置の要部の概略
図である。

【図４】は実施例３に係る吸殻の消火装置の要部の概略
図である。

【図５】は実施例４に係る吸殻の消火装置の要部の概略
図である。

【図６】は実施例５に係る吸殻の消火装置の要部の概略
図である。

【図７】は実施例６に係る吸殻の消火装置の要部の概略
図である。

【図８】は実施例６に係る吸殻の消火装置の要部の変形
例を示す概略図である。

【符号の説明】

１・・・消火装置２・・・吸殻供給口４・・・消火手段（消火ローラ）８・・・駆動手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】吸殻供給口と、吸殻供給口から供給された
火のついた吸殻を挟持押圧して消火する消火手段と、消
火手段を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする
吸殻の消火装置。
【請求項２】少なくとも周面に弾性を有する耐熱部が形
成された一対の消火ローラをその周面の一部で当接乃至
は近接する状態で回転駆動可能に配設して消火手段を形
成したことを特徴とする請求項１に記載の吸殻の消火装
置。