JPH08275349A - ワイヤハーネスの水切り構造 - Google Patents

ワイヤハーネスの水切り構造

Info

Publication number
JPH08275349A
JPH08275349A JP7075261A JP7526195A JPH08275349A JP H08275349 A JPH08275349 A JP H08275349A JP 7075261 A JP7075261 A JP 7075261A JP 7526195 A JP7526195 A JP 7526195A JP H08275349 A JPH08275349 A JP H08275349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire harness
compartment
vehicle
water
bent portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7075261A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Hirata
享 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP7075261A priority Critical patent/JPH08275349A/ja
Publication of JPH08275349A publication Critical patent/JPH08275349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車室内外を隔てる隔壁を貫通するワイヤハー
ネスを伝って車室内に吸引される水が車室内の部品を濡
らすのを防止する。 【構成】 グロメット11を介して、サイドカウルパネル
10を貫通して車室外から車室内に配線されるワイヤハー
ネスの水切り構造において、車室内側でワイヤハーネス
を略U字状に屈曲させた上、被覆を施さない屈曲部13が
形成されている。屈曲部13はドレーンチューブ部17に覆
われいる。ドレーンチューブ部17は、先端を管状にして
ワイヤハーネス作業孔15に差し込まれ、ロッカパネル14
を通じて車外に排水するようにされている。この構造に
より、ワイヤハーネスを伝って車室内に吸引され、浸入
する水を車室内で集めて、車外に排水することで、車室
内の部品を濡らすのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両における防水構造
に関し、特に車室内外を隔てる隔壁を貫通して配線され
るワイヤハーネスの水切り構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤハーネスの水切り構造とし
ては、例えば特開昭60−96122 号公報に開示された構造
が知られている。この公報に開示された構造は、ダッシ
ュパネルの貫通孔を通して、エンジンルームと車室内と
に配線するワイヤハーネスにおいて、エンジンルーム側
でワイヤハーネスを略U字に屈曲させた屈曲部で水切り
を行う構造である。図4にその構造を示し説明する。図
中の矢印Fは車両前方向、矢印Rは車両後方向、矢印U
は、車両上方向、矢印Dは車両下方向である。
【0003】図4に示されるように、ダッシュパネル40
の貫通孔にワイヤハーネス41がグロメット42によって取
り付けられている。前記グロメット42の下方には、略U
字状に屈曲された屈曲部43が形成されている。前記屈曲
部43は、電線束44を被覆するための粘着テープ45によ
り、ワイヤハーネス41内の電線束44を略U字状に屈曲さ
れた部分であり、この屈曲状態を維持するように前記粘
着テープ45で巻回された上で固定されている。前記屈曲
部43では、ワイヤハーネス41内の電線束44が露出するよ
うに形成されており、この部分には粘着テープ45で巻回
されていない。
【0004】この構造による作用を説明する。エンジン
ルーム側で前記ワイヤハーネス41にかかり、前記ワイヤ
ハーネス41を伝わり車室内に浸入した雨滴等の水が、前
記ワイヤハーネス41上方から伝わり、前記屈曲部43の下
端で集められる。その後、前記屈曲部43の下端から路面
に滴下し、貫通孔から車室内に浸入する水の水切りを行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤハーネスの水切り構造において、高速走行等の車
両走行時に窓を開けることにより、車室外に比べて車室
内に負圧が発生する場合には、エンジンルーム側から車
室内側に水の吸引が起こり、車室内の部品を濡らす等の
問題点があった。そこで、上記問題点を解決するために
本発明のワイヤハーネスの水切り構造においては、車室
内の圧力と同等以下の圧力雰囲気中でワイヤハーネスを
伝わる水の水切りを行うことで、車室内外の圧力差に起
因する水の吸引により、車室内の部品を濡らすことを防
止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のワイヤハーネスの水切り構造は、車体パネル
を貫通して、エンジンルームと車室とに配線されるワイ
ヤハーネスの水切り構造において、車体パネルに対して
車室側でワイヤハーネスを下方向に凸型形状に屈曲させ
た屈曲部と、前記屈曲部に取り付けられ、前記屈曲部に
より集められた水を車室外へ導く誘導部と、を具備する
ことを特徴とするワイヤハーネスの水切り構造。
【0007】
【作用】上記手段によれば、車体パネルに対して車室側
でワイヤハーネスを下方向に凸型形状に屈曲させた屈曲
部により、ワイヤハーネスを伝わり車室内に浸入した水
が車室内で集められ、前記屈曲部により集められた水が
誘導部により、積極的に車室外に排水される。
【0008】
【実施例】本発明の第一実施例を図1,2に示して説明
する。図1は、車体に取り付けられたサイドカウルパネ
ル近傍を車室内から見た外観図、図2は屈曲部近傍の拡
大図である。図中の矢印Fは車両前方向、矢印Rは車両
後方向、矢印Uは、車両上方向、矢印Dは車両下方向で
ある。
【0009】図1に示されるように、図中で一点鎖線に
囲まれるサイドカウルパネル10における、フロントフェ
ンダライナ固設される部分であるA部に形成された貫通
孔にグロメット11が嵌合されており、前記グロメット11
を介して、エンジンルームから車室内側にワイヤハーネ
ス12が配線されている。前記ワイヤハーネス12は、電線
を束ねた電線束12aを被覆し気密性を保つように形成さ
れたものである。また、前記ワイヤハーネス12は、略U
字形に屈曲された上、被覆を施されていない屈曲部13
を、A部に形成された貫通孔より車両下方向(矢印D方
向)の位置に形成されている。前記屈曲部13は、誘導部
としてのドレーンチューブ部14に覆われた上、テープ15
でドレーンチューブ部14に固定されている。前記サイド
カウルパネル10における、上部をフロントピラーインナ
16に、下部をロッカパネル17に固設される部分であるB
部において、前記ロッカパネル17に固設される部分より
車両上方の前記ロッカパネル17近傍部分にワイヤハーネ
ス作業孔10aが、形成されている。前記ロッカパネル17
は、前記サイドカウルパネル10と固設されるとともに、
底面には水抜き孔17aが二箇所穿設されている。
【0010】図2に前記屈曲部13の拡大図を示し説明す
る。図1で説明したように、前記屈曲部13は、前記ワイ
ヤハーネス12を略U字形に屈曲させた上、電線束12aに
被覆を施していない部分であり、誘導部としてのドレー
ンチューブ部14に覆われた上、テープ15でドレーンチュ
ーブ部14に固定されている。また、前記ドレーンチュー
ブ部14の先端14aは管状に形成されており、先端部分を
斜めに切り込んだ形状とされ、前記ワイヤハーネス作業
孔10aに差し込まれ、車両左右方向の移動を抑制されて
いる。
【0011】本発明の第一実施例の作用を説明する。高
速走行等の車両走行時に窓を開けると、車室内側の圧力
がエンジンルーム側の圧力より負圧になる。その際、前
記サイドカウルパネル10を境にして、エンジンルーム側
で前記ワイヤハーネス12内にワイヤハーネス被覆材等の
間隙から雨滴等の水が浸入することがあると、車室内側
の圧力がエンジンルーム側より負圧になっているので、
エンジンルーム側から車室内側に水の吸引が起こり、前
記ワイヤハーネス12を伝わり水が車室内に浸入してく
る。前記屈曲部13において、前記ワイヤハーネス12は略
U字形に屈曲された上、被覆を施されず電線束12aを露
出しているので、浸入した水が前記屈曲部13に集めら
れ、前記ドレーンチューブ部14内に滴下する。集められ
て滴下した水は、前記ドレーンチューブ部14内を通過
し、前記ロッカパネル17を流れ、水抜き孔17aから車室
外に排水される。
【0012】即ち、前記サイドカウルパネル10に境にし
て車室内側の圧力がエンジンルーム側の圧力に比べ負圧
となることに起因する車室内側への水の吸引により、エ
ンジンルーム側で前記ワイヤハーネス12内に浸入した雨
滴等の水が、積極的に車室内で集められ、車室外に排水
される。
【0013】このように、車室内の前記屈曲部13で浸入
した水を集め、水を車室外に排水されるので、車室内の
部品の濡れを防止することができる。このことにより、
圧力差解消のための圧力装置等の他の装置を必要とせ
ず、簡易に車両に取り付けられる。また、前記屈曲部13
を形成する際に、前記ドレーンチューブ部14に差し込ん
だ上、前記テープ15で固定するので、ワイヤハーネス固
定用のクランプが不必要となる。加えて、前記ドレーン
チューブ部14が前記屈曲部13を覆うので、前記屈曲部13
での前記ワイヤハーネス作業孔10aの干渉がなく、前記
屈曲部13が傷つくことが防止できる。更に、前記ドレー
ンチューブ部14の先端14aは管状に形成されて、前記ワ
イヤハーネス作業孔10aに差し込まれているので、先端
14aを中心にした前記ドレーンチューブ部14の回転が可
能となり、取付け作業の際に生じる前記ワイヤハーネス
12のねじれに対応可能となる。加えて、前記ドレーンチ
ューブ部14の先端部分を斜めに切り込んだことにより、
前記ドレーンチューブ部14から排水する際の水切れが良
くなる。
【0014】本発明の第二実施例を図3に示して説明す
る。図3は屈曲部近傍の拡大図である。第二実施例は、
図1中のワイヤハーネス12の径が大きく、急な屈曲が不
可能な場合におけるワイヤハーネスの水切り構造であ
る。第二実施例における車室内から見た外観図は、第一
実施例の図1と同様であるので省略する。また、図3に
おいて、第一実施例と同様の構成については説明を省略
する。
【0015】図3に示されるように、図2中の前記ワイ
ヤハーネス12より径が大きいワイヤハーネス30は、電線
束31により構成され、前記屈曲部13より曲率半径を大き
くした屈曲部32を形成されている。前記屈曲部32はドレ
ーンチューブ部33で覆われている。前記ドレーンチュー
ブ部33は、前記屈曲部32での前記ワイヤハーネス30に沿
って覆うようにした上、前記屈曲部32の略中央部を覆う
箇所で車両上下方向に膨らみをつけ、先端部分を斜めに
切り込んだ形状である。
【0016】本発明の第二実施例の作用は、第一実施例
同様に、エンジンルーム側で前記ワイヤハーネス30内に
浸入した雨滴等の水が、積極的に車室内の前記屈曲部32
で集められ、前記ドレーンチューブ部33で排水される。
【0017】このことにより、第一実施例と同様の効果
に加え、径の大きい前記ワイヤハーネス30にも適用可能
となる。また、前記屈曲部32の略中央部を覆う箇所に膨
らみをつけたことにより、水を集める空間が拡大され、
水の滴下が促進される。
【0018】これらの実施例において、エンジンルーム
側でワイヤハーネス内に浸入した雨滴等の水が、積極的
に車室内の屈曲部で集められ、排水されるものであれ
ば、形状等をこれらに限定されるものではない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ワイヤハーネスを伝わ
り車室内に浸入した水を車室内で集めて、積極的に車室
外に排水することが可能になることで、車室内の部品を
濡らすことを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例の車室内から見た外
観図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例の屈曲部近傍の拡大
図である。
【図3】図3は本発明の第二実施例の屈曲部近傍の拡大
図である。
【図4】図4は従来のワイヤハーネスの水切り構造であ
る。
【符号の説明】
10・・・・サイドカウルパネル 11・・・・グロメット 12,30・・・・ワイヤハーネス 13,32・・・・屈曲部 14・・・・ロッカパネル 15・・・・ワイヤハーネス作業孔 16・・・・水抜き孔 17,33・・・・ドレーンチューブ部 18・・・・テープ 19,31・・・・電線束

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルを貫通して、エンジンルーム
    と車室とに配線されるワイヤハーネスの水切り構造にお
    いて、 車体パネルに対して車室側でワイヤハーネスを下方向に
    凸型形状に屈曲させた屈曲部と、 前記屈曲部に取り付けられ、前記屈曲部により集められ
    た水を車室外へ導く誘導部と、を具備することを特徴と
    するワイヤハーネスの水切り構造。
JP7075261A 1995-03-31 1995-03-31 ワイヤハーネスの水切り構造 Pending JPH08275349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7075261A JPH08275349A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ワイヤハーネスの水切り構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7075261A JPH08275349A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ワイヤハーネスの水切り構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08275349A true JPH08275349A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13571109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7075261A Pending JPH08275349A (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ワイヤハーネスの水切り構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08275349A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124059A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP2011246268A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Hitachi Ltd エレベータ用乗かご
US8530743B2 (en) 2008-06-03 2013-09-10 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Water drain structure for wire harness
JP2020137202A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 トヨタ車体株式会社 ワイヤハーネス用の止水具、コネクタホルダ、及びワイヤハーネスの止水構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124059A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置
JP4690010B2 (ja) * 2004-10-27 2011-06-01 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
US8530743B2 (en) 2008-06-03 2013-09-10 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Water drain structure for wire harness
JP2011246268A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Hitachi Ltd エレベータ用乗かご
JP2020137202A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 トヨタ車体株式会社 ワイヤハーネス用の止水具、コネクタホルダ、及びワイヤハーネスの止水構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3293556B2 (ja) プロテクタ
JP3864716B2 (ja) エンジンルームハーネスの配索構造
JPH08275349A (ja) ワイヤハーネスの水切り構造
JP2009051328A (ja) ピラートリムの排水路構造
JPH10236166A (ja) 自動車のバックドア構造
JP3770462B2 (ja) グロメット
JPH09156536A (ja) 自動車の車体構造
JPH04266526A (ja) 車両のサンルーフ装置
JPH0311050Y2 (ja)
JP4320962B2 (ja) ドアハーネスの配索方法および配索構造
JP2001278117A (ja) 自動車のカウル部の車体構造
JP2581700Y2 (ja) ハーネス配索構造
JP2894144B2 (ja) ワイヤハーネスの防水構造
JP2020050171A (ja) 車両用ドアの防水構造
JP7271072B2 (ja) シートベルトの収納構造
JPH10290513A (ja) 車両用のメーターケーブルとワイヤハーネスの取付け装置
JP2616081B2 (ja) 自動車用エアボックス構造
JPH07163033A (ja) ワイヤハーネスの防水構造
JPS5996066A (ja) 自動車の外気導入口における水の浸入防止装置
JP2000203355A (ja) 自動車用ワイヤハ―ネスの分岐部の防水構造
JP4803870B2 (ja) 車両用開閉体の開閉装置
JP4852982B2 (ja) 車両のアクセルケーブル配索構造
JPH10167113A (ja) 自動車のフロントピラー構造
JPH0356098Y2 (ja)
JP2005112183A (ja) 前部車体構造