JPH08274707A - 無線送受信装置 - Google Patents

無線送受信装置

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JPH08274707A
JPH08274707A JP7100623A JP10062395A JPH08274707A JP H08274707 A JPH08274707 A JP H08274707A JP 7100623 A JP7100623 A JP 7100623A JP 10062395 A JP10062395 A JP 10062395A JP H08274707 A JPH08274707 A JP H08274707A
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clock signal
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 子機のみで受信タイミングを補正し、その高
精度の間欠受信用クロック信号を生成する必要をなく
し、発振周波数調整等を容易にする。 【構成】 受信部10の受信データクロック信号生成部
10bが出力する中間周波信号から受信データクロック
信号S110を再生して間欠受信用クロック信号精度測
定部12に出力する。受信データ生成部10cは信号S
110によって復調した受信データS111を制御部1
3に出力する。間欠受信用クロック信号精度測定部12
は、クロック信号発生回路14からの間欠受信用クロッ
ク信号S113の精度を信号S110に基づいて測定す
る。間欠受信タイミング制御部11は信号S113と間
欠受信用クロック精度信号S115とから、次回に受信
する間欠受信タイミング信号S114を補正して受信部
10に出力し、その間欠受信タイミングが整合するよう
に制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタルコードレス電
話機、PHS(パーソナルハンディホン)等に適用し、
基地局からの送信に基づいて子機が間欠受信のタイミン
グを検出した後に、子機の内部クロック信号で受信タイ
ミングを取って間欠受信を行う無線送受信装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近時のデジタルコードレス電話機などで
は、基地局(親機)と子機との間で無線チャネルの制御
情報、着信情報等を時分割かつ多重で伝送する時分割多
重方式(TDMA)が採用されている。この親機と子機
との間の送受信では、子機は自己宛の信号のみを間欠的
に受信して、内蔵電池による消費電力を低減している。
すなわち、待ち受け受信時間(待機時間)が出来るだけ
長くなるようにしている。
【0003】この場合、消費電力を低減するため待ち受
け受信中は、その動作に必要な回路のみを動作させてい
る。そして、自己宛の信号を受信した場合に他の回路を
起動している。また、消費電力を低減するため間欠受信
タイミングは低速動作で行っている。換言すれば、内部
クロック発生回路では低速のクロック信号を生成してい
る。
【0004】図6は従来のデジタルコードレス電話機の
子機における受信系の要部構成を示すブロック図であ
る。図6に示す例は、受信部1の高周波信号処理部(高
周波増幅回路、周波数変換回路及び中間周波増幅回路)
1aが出力する中間周波信号から受信データクロック信
号生成部1bでクロック信号を再生し、このクロック信
号によって受信データ生成部1cで復調した受信データ
信号Saを出力している。
【0005】この場合、制御部3からの間欠動作信号S
bとクロック信号発生回路4からの間欠受信クロック信
号Scとによって、間欠受信タイミング制御部5が受信
部1に間欠受信タイミング信号Sdを送出して、その間
欠受信動作を制御している。
【0006】図7は、この間欠受信動作を説明するため
の図である。図7において、基地局は無線チャネルの制
御情報、着信情報等の送受信に必要な子機への下り制御
信号をTDMAで送信し、この下り制御信号に基づいて
子機が、その受信タイミングを制御している。
【0007】図7中の(a)に示すTDMAフレームS
201は、子機への下り送信用スロットTと、子機から
の上がり受信スロットRとを有し、時間軸T1,T2,
T3,T4及びR1,R2,R3,R4で8分割したス
ロットで構成されている。基地局は図7中の(b)に示
す下り制御信号S202を、図7中の(c)に示すスロ
ットTlで送信する。この送信信号は、一定の間隔Ti
の間に「1〜12」までの12種類の信号を送信し、こ
れを繰り返している。この12種類の信号を繰り返して
送信する周期Tlは「Ti×12」である。
【0008】ここで、子機の電源投入時(動作開始)
は、基地局が送信する制御信号タイミングと無関係に動
作して、全ての送信信号(電波)を受信する。そして、
無線チャネルの情報信号を受信して基地局が送信する信
号間隔及び並び状態が判明した際に、自己着信に必要な
信号(図7の例では信号2)のみを間欠的に受信してい
る。すなわち、着信の待ち受け受信状態になる。この場
合の受信時以外は、必要な回路以外の通電を停止して消
費電力を低減し、その長時間の待ち受け動作を出来るよ
うにしている。
【0009】このようにして従来の子機では基地局から
の送信に基づいて間欠受信のタイミングを検出し、この
後に内部クロック信号で受信タイミングを取って間欠受
信を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のデジタルコードレス電話機では、間欠動作(受
信)の間隔が長時間である程、その消費電力が少なくな
るが、間欠動作(受信)の間隔があまり長時間になる
と、基地局からの着信に対する動作開始が遅延してしま
う。慣用的には1〜2秒の間隔に設定されている。
【0011】この場合、子機は図6中のクロック信号発
生回路4からの間欠受信クロック信号Scによって、間
欠動作の制御を間欠受信タイミング制御部5が行ってい
るが、クロック信号発生回路4からの間欠受信クロック
信号Scと基地局が送信するクロック信号(受信部1の
受信データクロック信号生成部1bでのクロック信号)
との周波数には誤差がある。したがって、間欠動作の間
隔が長時間になる程、その受信タイミングにずれが発生
する。
【0012】これを解決するため、子機では高精度の間
欠受信用クロック信号Scを用いて信号処理を行えば良
いが、慣用的なクロックゼネレータなどでは、その発振
周波数に誤差があるため、図7中の(d)(e)に示す
ように子機の内部で発生したクロック信号による間欠受
信タイミングTlaは、周期Tlとずれが発生してしま
う。
【0013】このクロック信号発生回路4の発振周波数
の精度を向上させるため、例えば、高精度の水晶発振子
を使用し、また、動作環境(温度補正、電圧変動等)を
適合させる必要がある。この場合、その設計が面倒であ
り、また、製造時の発振周波数調整に手間がかかり、コ
スト増加となる。さらに、発振周波数の精度が悪いと受
信タイミングが迅速に確立でき難く、この確立のための
動作が長引いて、消費電力が増大化するという欠点があ
った。
【0014】このような消費電力の増大化を防止する技
術として、特開平3−17418号公報に示す「無線通
信方式」及び特開平2−79526号公報に示す「間欠
受信方式」が知られている。このうち前者の例は、受信
待ち受け時の消費電流を低減するために、その制御チャ
ネルを介して、回線接続制御信号によって、通信チャネ
ルの接続が設定されるまでの間に、送受信両局間を臨時
的に接続している。そして、この接続時に制御タイミン
グを決定する信号を発生して、その初期設定及び設定を
修正している。
【0015】この従来例は、回線接続の制御信号の受信
率が悪化せずに、受信待ち受け時の消費電流を低減でき
るものの、送受信両局で制御タイミングを合わせる制御
が必要であり、その制御処理及び構成が複雑化し、その
装置規模と信号処理規模が増大化する欠点がある。
【0016】また、後者の例は、消費電力を低減するた
め、自局に対する着信でないと判断した際に、受信動作
を停止している。しかしながら後者の例は、消費電力が
低減するものの、連続受信を行なえなくなる場合が発生
するという欠点がある。
【0017】本発明は、このような従来の技術における
欠点を解決するものであり、子機側のみで、間欠受信タ
イミングを補正でき、その装置規模及び信号処理規模を
増大化しないようにすると共に、子機で高精度の間欠受
信用クロック信号を生成する必要がなく、その設計や製
造時の発振周波数調整等が容易になり、コスト低下が可
能になり、さらには受信タイミングが迅速かつ確実に確
立されて消費電力の低減が可能になる無線送受信装置の
提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、基地局からの間欠受信タイ
ミング信号を子機が検出した後に、子機内で生成した間
欠受信用クロック信号で受信タイミングを取って間欠受
信を行う無線送受信装置において、子機に、基地局から
の受信信号から生成する受信データクロック信号に基づ
いて間欠受信用クロック信号の精度を測定した間欠受信
用クロック精度信号を出力する間欠受信用クロック信号
精度測定手段と、間欠受信用クロック信号精度測定手段
からの間欠受信用クロック精度信号の精度に応じて間欠
受信タイミングを補正する間欠受信タイミング補正手段
とを備えた構成としてある。
【0019】請求項2記載の無線送受信装置は、前記間
欠受信用クロック信号精度測定手段が、間欠受信用クロ
ック信号を分周する分周回路と、受信データクロック信
号によって設定値のカウントを行い、かつ、分周回路か
らの分周出力信号によってカウントを停止するカウンタ
と、カウンタでのカウント値と設定値とから受信データ
クロック信号に対する間欠受信用クロック信号の精度を
計算した間欠受信用クロック精度信号を出力する精度計
算回路とを備えた構成としてある。
【0020】請求項3記載の無線送受信装置は、前記間
欠受信タイミング補正手段に、間欠受信用クロック信号
をカウントした値を出力するカウンタと、間欠受信用ク
ロック精度信号の測定精度に基づいて設定値を補正した
補正値信号を出力する補正値演算回路と、カウンタから
のカウント値と補正値演算回路からの補正値とを比較し
て一致した際に間欠受信タイミングを整合させるための
間欠受信タイミング信号を出力するコンパレータとを備
えた構成としてある。
【0021】請求項4記載の無線送受信装置は、設定値
を、間欠受信用クロック信号にずれがない場合の値とす
る構成としてある。
【0022】
【作用】このような構成の無線送受信装置は、子機が基
地局からの受信信号から生成する受信データクロック信
号に基づいて間欠受信用クロック信号の精度を測定して
いる。そして、測定された間欠受信用クロック精度信号
の精度に応じて間欠受信用の受信タイミングを補正して
いる。したがって、例えば、基地局での受信タイミング
の補正が不要になって装置規模及び信号処理規模が増大
化せずに、子機で高精度の間欠受信用クロック信号を生
成する必要がなくなる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の無線送受信装置の実施例を図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の無線送受
信装置の実施例の構成を示すブロック図である。図1
は、デジタルコードレス電話機の子機における受信系の
要部構成を示し、この受信系にはアンテナAntを通じ
て図示しない基地局(親機)からの信号(電波)を受信
する受信部10と、この受信部10に間欠受信タイミン
グ信号S114を送出して間欠受信動作を制御するため
の間欠受信タイミング制御部11とが設けられている。
【0024】さらに、入力される受信データクロック信
号S110の精度を測定した間欠受信用クロック精度信
号S115を間欠受信タイミング制御部11に送出する
間欠受信用クロック信号精度測定部12と、受信データ
信号S111を取り込んで受信部10の間欠動作を指示
するための間欠動作信号S116を間欠受信タイミング
制御部11に送出し、かつ、間欠受信用クロック信号S
113の精度を測定するための精度測定制御信号S11
2を間欠受信用クロック信号精度測定部12に送出する
制御部13とが設けられている。また、間欠受信用クロ
ック信号S113を発生して間欠受信タイミング制御部
11に送出するクロック信号発生回路14とが設けられ
ている。
【0025】受信部10は、高周波増幅回路、周波数変
換回路及び中間周波増幅回路を備える高周波信号処理部
10aと、この高周波信号処理部10aが出力する中間
周波信号から受信データクロック信号S110を再生し
て出力する受信データクロック信号生成部10bとが設
けられている。さらに、受信データクロック信号S11
0によって復調した受信データ信号S111を出力する
受信データ生成部10cとが設けられている。
【0026】次に、この実施例の動作について説明す
る。受信部10は、図示しない基地局から、従前の図7
中の(a)に示すTDMAフレームにおける図7中の
(b)に示した送信信号S202(電波)をアンテナA
ntを通じて受信する。アンテナAntからの受信信号
は受信部10の高周波信号処理部10aにおける図示し
ない高周波増幅回路、周波数変換回路及び中間周波増幅
回路で処理されて、その中間周波信号が受信データクロ
ック信号生成部10b及び受信データ生成部10cに入
力される。
【0027】受信データクロック信号生成部10bは、
中間周波信号から受信データクロック信号S110を再
生して間欠受信用クロック信号精度測定部12に出力す
る。受信データ生成部10cは、受信データクロック信
号生成部10bが再生した受信データクロック信号S1
10によって中間周波信号から復調した受信データ信号
S111を制御部13に出力する。
【0028】間欠受信用クロック信号精度測定部12
は、クロック信号発生回路14からの間欠受信用クロッ
ク信号S113の精度を、受信データクロック信号S1
10に基づいて測定する。この場合、クロック信号発生
回路14が送出する間欠受信タイミング制御部11は、
間欠受信用クロック信号S113の精度を、電源投入時
に、例えば、制御部13の信号検索処理で測定する。こ
の測定の制御は制御部13からの精度測定制御信号S1
12に基づいて行われる。
【0029】間欠受信タイミング制御部11は間欠受信
用クロック信号S113と間欠受信用クロック精度信号
S115とから、次回に受信する間欠受信タイミング信
号S114を補正して、受信部10に出力し、その間欠
受信タイミングを制御する。制御部13からの間欠動作
信号S116により、間欠動作にあって不必要な回路の
動作をオフに設定して、消費電力の低減を図っている状
態(以下、非受信動作区間)が開始され、間欠受信タイ
ミング信号S114が発生するまでの間は、間欠受信タ
イミング制御部11のみが動作し、その消費電力を低減
する。
【0030】間欠受信タイミング信号S114が発生す
ると、各部が動作して基地局からの電波を受信し、その
受信処理が行われる。この受信処理が終了すると制御部
13からの間欠動作信号S116によって、再度、前記
の非受信動作区間となる。制御部13は精度測定制御信
号S112で間欠受信用クロック信号精度測定部12を
制御し、間欠動作信号S116によっては、間欠受信タ
イミング制御部11を制御し、また、図示しない電源オ
ン・オフ制御部、受信信号の解析を行う制御処理部等の
制御が行われる。
【0031】図2は間欠受信用クロック信号精度測定部
12の詳細な構成を示すブロック図であり、図3は間欠
受信用クロック信号精度測定部12の動作における処理
信号のタイミングチャートである。
【0032】図2及び図3において、間欠受信用クロッ
ク信号精度測定部12は間欠受信用クロック信号S11
3が入力され、N分周した分周出力信号S310を出力
するN分周回路31と、受信データクロック信号S11
0によって設定値αのカウントを行い、かつ、イネーブ
ルが不許可の場合にカウントを停止するカウンタ32と
を有している。さらに、設定値αとカウント値S311
とから受信データクロック信号S110に対する間欠受
信用クロック信号S113の精度を計算する精度計算回
路33とが設けられている。
【0033】次に、この間欠受信用クロック信号精度測
定部12の動作について説明する。間欠受信用クロック
信号S113の測定精度は図3中の(a)に示す精度測
定制御信号S112がN分周回路31とカウンタ32を
リセットして開始する。
【0034】図3中の(b)に示す受信データクロック
信号S110に対する間欠受信用クロック信号S113
がN分周回路31により分周され、この図3中の(d)
に示す分周出力信号S310が、カウンタ32及び精度
計算回路33のイネーブル信号となる。ここでは図3中
の(c)(d)に示すように分周比4であり、この分周
比を大きくすれば処理時間が増大するが、その測定精度
は向上する。また分周比を小さくすれば処理時間が少な
くなるが、その測定精度は劣化する。したがって、分周
比は処理時間と測定精度を考慮して決定する。
【0035】カウンタ32は、図3中の(e)に示すイ
ネーブルの間に受信データクロック信号S110によっ
てカウントし、イネーブルが不許可になると、そのカウ
ントを停止する。図示しない基地局から送信される受信
データクロック信号S110と間欠受信用クロック信号
S113とにずれがない場合、図3中の(c)〜(e)
に示すように その「比×分周比」がカウントされる。
図3中の(e)に示すカウント値では、比12かつ分周
比4であり、カウント値S311の値が「48」とな
る。このカウント値は、ずれがない場合に、その値が設
定値αと等しいものである。
【0036】ここで基地局からの送信信号(受信データ
クロック信号S110)と間欠受信用クロック信号S1
13とにずれが発生した場合、図3中の(f)〜(h)
に示すようにカウント値S311が「48」より前後す
る。ここでは間欠受信用クロック信号S113が速めに
ずれており、カウント値S311が「46」である。
【0037】このように設定値αとカウント値S311
から精度計算回路33が、受信データクロック信号S1
10に対する間欠受信用クロック信号S113の精度を
計算した間欠受信用クロック精度信号S115を間欠受
信タイミング制御部11に送出する。図3の例では「4
6/48×100(%)」のずれが発生している。
【0038】図4は間欠受信タイミング制御部11の詳
細な構成を示すブロック図であり、図5は、間欠受信タ
イミング制御部11の動作における処理信号のタイミン
グチャートである。図4及び図5において、この間欠受
信タイミング制御部11には間欠受信用クロック信号S
113をカウントし、そのカウント値S510を出力す
るカウンタ51が設けられている。
【0039】さらに、間欠受信用クロック信号精度測定
部12で測定した間欠受信用クロック精度信号S115
と設定値βとが入力され、測定精度に基づいて設定値β
を補正した補正値(信号)S511を出力する補正値演
算回路52を有している。また、カウンタ51からのカ
ウント値S510と補正値演算回路52からの補正値S
511とを比較し、この比較で一致した場合に間欠受信
タイミング信号S114を出力するコンパレータ54と
が設けられている。
【0040】次に、この間欠受信タイミング制御部11
の動作について説明する。間欠動作における非受信動作
区間は、図1に示す制御部13から図5中の(a)に示
す間欠動作信号S116によってコンパレータ54に設
定される。間欠動作信号S116は図5中の(b)に示
す受信データ信号S111ごとに発生する。その後、カ
ウンタ51によって間欠受信用クロック信号S113を
カウントしたカウント値S510をコンパレータ54に
出力する。
【0041】設定値βは、その値として図5中の(c)
に示すように間欠受信用クロック信号S113にずれが
ない場合のカウント値が設定される。すなわち、この設
定値βは「Tl×間欠受信用クロック信号S113(ク
ロック数)」であり、図5中の(d)の例では、その値
が「76790」である。補正値演算回路52には、間
欠受信用クロック信号精度測定部12で測定した間欠受
信用クロック精度信号S115と設定値βとが入力さ
れ、前記の測定の精度に基づいて設定値βを補正した補
正値S511を計算する。
【0042】図5中の(c)の場合、間欠受信用クロッ
ク信号S113が速めにずれており、カウント値「76
800」が補正値S511としてコンパレータ54に出
力されている。コンパレータ54は補正値S511とカ
ウント値S510とを比較し、一致したら間欠受信タイ
ミング信号S114を出力する。
【0043】この間欠受信タイミング信号S114は、
間欠動作信号S116でクリアされる。ここでは図5中
の(e)に示すように間欠受信用クロック信号S113
が速めにずれているため、補正をしない場合は「Tl」
より短い時間でカウンタ51のカウント値が「7679
0」になってしまい、図示しない基地局が送信する信号
と、図1に示す子機の間欠受信タイミングがずれてしま
う。この場合、図5中の(f)に示すように補正値演算
回路52がカウンタ51に補正をかけて比較値を「76
800」にすることによって、間欠受信タイミングを整
合させる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2,3,4記載の無線送受信装置によれば、子機
が、基地局からの受信信号から生成する受信データクロ
ック信号に基づいて測定した間欠受信用クロック信号の
精度に応じて間欠受信用の受信タイミングを補正してい
るため、子機で高精度の間欠受信用クロック信号を生成
する必要がなくなる。これによって、基地局での受信タ
イミングの補正などが不要になって装置規模及び信号処
理規模が増大化せず、かつ、子機で高精度の間欠受信用
クロック信号を生成する必要がなくなり、その設計や製
造時の発振周波数調整等が容易になり、コスト低下が可
能になる。さらに、受信タイミングが迅速かつ確実に確
立されて消費電力の低減が可能になるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線送受信装置の実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す間欠受信用クロック信号精度測定部
の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す間欠受信用クロック信号精度測定部
の動作における処理信号のタイミングチャートである。
【図4】図1に示す間欠受信タイミング制御部の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す間欠受信タイミング制御部の動作に
おける処理信号のタイミングチャートである。
【図6】従来のデジタルコードレス電話機の子機におけ
る受信系の要部構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す子機における間欠受信動作を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10 受信部 10b 受信データクロック信号生成部 10c 受信データ生成部 11 間欠受信タイミング制御部 12 間欠受信用クロック信号精度測定部 13 制御部 14 クロック信号発生回路 31 N分周回路 32,51 カウンタ 33 精度計算回路 52 補正値演算回路 54 コンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局からの間欠受信タイミング信号を
    子機が検出した後に、前記子機内で生成した間欠受信用
    クロック信号で受信タイミングを取って間欠受信を行う
    無線送受信装置において、 前記子機に、 前記基地局からの受信信号から生成する受信データクロ
    ック信号に基づいて間欠受信用クロック信号の精度を測
    定した間欠受信用クロック精度信号を出力する間欠受信
    用クロック信号精度測定手段と、 前記間欠受信用クロック信号精度測定手段からの間欠受
    信用クロック精度信号の精度に応じて間欠受信タイミン
    グを補正する間欠受信タイミング補正手段と、 を備えることを特徴とする無線送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記間欠受信用クロック信号精度測定手
    段が、 間欠受信用クロック信号を分周する分周回路と、 受信データクロック信号によって設定値のカウントを行
    い、かつ、前記分周回路からの分周出力信号によってカ
    ウントを停止するカウンタと、 前記カウンタでのカウント値と設定値とから受信データ
    クロック信号に対する間欠受信用クロック信号の精度を
    計算した間欠受信用クロック精度信号を出力する精度計
    算回路と、 を備えた請求項1記載の無線送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記間欠受信タイミング補正手段が、 間欠受信用クロック信号をカウントした値を出力するカ
    ウンタと、 間欠受信用クロック精度信号の測定精度に基づいて設定
    値を補正した補正値信号を出力する補正値演算回路と、 前記カウンタからのカウント値と前記補正値演算回路か
    らの補正値とを比較して一致した際に間欠受信タイミン
    グを整合させるための間欠受信タイミング信号を出力す
    るコンパレータと、 を備えた請求項1又は2記載の無線送受信装置。
  4. 【請求項4】 設定値を、間欠受信用クロック信号にず
    れがない場合の値とすることを特徴とする請求項2又は
    3記載の無線送受信装置。
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