JPH08274664A - 歪補償回路 - Google Patents

歪補償回路

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JPH08274664A
JPH08274664A JP8016849A JP1684996A JPH08274664A JP H08274664 A JPH08274664 A JP H08274664A JP 8016849 A JP8016849 A JP 8016849A JP 1684996 A JP1684996 A JP 1684996A JP H08274664 A JPH08274664 A JP H08274664A
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Shiyuuta Ueno
衆太 上野
Kazuji Watanabe
和二 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信伝送路における非線形歪について高精度
に歪補償制御を行う。 【解決手段】 受信信号を二系統に分割し、二系統の内
の第一の信号を送信側で生じる歪と同等の特性の歪発生
器に通し、第二の信号の位相と振幅を制御して、両者の
信号を加算することにより主信号を抑圧して歪成分のみ
を抽出する。このときの制御は主信号の相関検出により
行われる。次に、この抽出した歪成分の位相と振幅を制
御して、第二の信号に加算することにより第二の信号に
含まれる歪成分を除去する。このときの制御は抽出した
歪成分と加算後の信号に含まれる誤差成分との間の相関
検出によって行われる。 【効果】 これにより、送信側で生じた歪の補償を受信
側で行い送信装置を小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信伝送路における
非線形歪補償に利用する。本発明は光通信に利用するに
適する。本発明は移動通信方式に利用するに適する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている非線形歪を補償す
る技術としてプリディストーション法がある。この従来
例を図16を参照して説明する。図16は従来例装置の
ブロック構成図である。図16は、無線ゾーンZ内に配
置した無線基地局3が移動端末1、2からの無線信号を
受信し、一括して光信号に変換して光ファイバ伝送路6
で集中基地局7へ伝送するアクセス方式において、無線
基地局3の電気光変換器5で発生する非線形歪をプリデ
ィストーション法を適用して補償する構成を示してい
る。
【0003】図16において、無線基地局3のアンテナ
4で受信した移動端末1、2の無線信号は、周波数変換
器FCにより中間周波数信号に変換されて電気光変換器
5に入力され、光ファイバ伝送路6を通じて集中基地局
7に伝送される。このとき無線基地局3の電気光変換器
5で非線形歪が発生する。
【0004】入力信号は電気光変換器5に入力する前に
分配器74により二分岐される。その一方の信号は疑似
歪発生回路75に入力され歪を加えられた後に、可変移
相器76と可変減衰器77によりこの歪の位相と振幅が
電気光変換器5で発生する歪成分と等振幅かつ逆位相に
調整される。分配器74のもう一方の出力信号は、遅延
素子78により遅延調整される。両方の信号が加算器7
9により合成されて電気光変換器5に入力されることに
より、電気光変換器5の出力において歪が相殺される。
【0005】電気光変換器5の出力信号は光ファイバ伝
送路6を通じて集中基地局7に伝送され、光電気変換器
8により電気信号に変換される。光電気変換器8の出力
は分岐フィルタ82により対応する位相復調回路100
1 、1002 に入力される。なお、上述したプリディス
トーション法の詳細については、例えば、野島、岡本、
“マイクロ波SSB−AM方式用プリディストーション
非線形歪補償回路”電子情報通信学会論文誌(B).vol.j6
7-B.no.1 pp.78-85(昭59-1) を参照されたい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で示
したプリディストーション法において歪補償能力を拡大
するには、疑似歪発生回路75の出力信号の位相と振幅
とを自動的に制御しなければならない。しかし、これま
での制御方法は、摂動法によって行われており精度が低
い。
【0007】また、プリディストーション法では送信側
で非線形歪補償を行うため、複数の無線キャリアからな
る広帯域信号に対して歪補償を行う場合には、複数のプ
リディストーションの回路が必要となり、送信側の無線
基地局の回路規模がさらに大きくなるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、このような背景に行われたもの
であり、高精度に歪補償制御を行うことができる歪補償
回路を提供することを目的とする。本発明は、複数の無
線キャリアからなる広帯域信号の歪補償制御を行うこと
ができる受信装置を提供することを目的とする。本発明
は、送信側で生じた歪の補償を受信側で行い送信装置を
小型化することができる集中基地局装置を提供すること
を目的とする。本発明は、送信側で生じた複数の無線キ
ャリアからなる広帯域信号の歪補償制御を高精度に受信
側で行うとともに送信装置を小型化することができる無
線通信方式を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は歪
補償回路であって、その特徴とするところは、ディジタ
ル多重直交位相変調され奇数次歪を含む中間周波数信号
を入力としこの中間周波数信号が通過し前記奇数次歪の
発生原因と等価に設定された疑似歪発生回路(11)
と、この中間周波数信号が通過する第一の位相および振
幅可変回路(12)と、この第一の位相および振幅可変
回路の出力と前記疑似歪発生回路(11)の出力とを実
質的に減算する第一の加算回路(19)と、この第一の
加算回路の出力が通過する第二の位相および振幅可変回
路(13)と、この第二の位相および振幅可変回路の出
力と前記中間周波数信号とを前記奇数次歪が打ち消され
るように加算する第二の加算回路(14)と、この第二
の加算回路の出力から誤差成分を抽出する誤差検出回路
(400)とを備え、前記中間周波数信号と前記第一の
加算回路(19)の出力との相関を演算しその相関が最
小になるように前記第一の位相および振幅可変回路(1
2)の位相推移量および振幅を制御する第一の相関検出
回路(52)と、前記第一の加算回路(19)の出力と
前記誤差検出回路から出力される誤差成分との相関を演
算しその相関が最小になるように前記第二の位相および
振幅可変回路(13)の位相推移量および振幅を制御す
る第二の相関検出回路(53)とを備えたところにあ
る。これにより、入力された信号に最適な歪補償特性を
得ることができる。 前記第二の加算回路の出力が供給
される第一の位相復調回路(100)と、前記中間周波
数信号が供給される第二の位相復調回路(101)と、
前記第一の加算回路(19)の出力が供給される第三の
位相復調回路(105)とを備え、前記第一の相関検出
回路は、この第三の位相復調回路(105)の出力と前
記第二の位相復調回路(101)の出力との相関を演算
しその相関が最小になるように前記第一の位相および振
幅可変回路(12)の位相推移量を制御する手段を含
み、前記第二の相関検出回路は、前記第三の位相復調回
路(105)の出力と前記第一の位相復調回路(10
0)の出力との相関を演算しその相関が最小になるよう
に前記第二の位相および振幅可変回路(13)の位相推
移量を制御する手段を含む構成とすることが望ましい。
【0010】前記第一およびまたは前記第二の位相およ
び振幅可変回路はトランスバーサルフィルタを含む構成
とすることもできる。これにより、信号の特性変化を補
償し、さらに最適な歪補償特性を得ることができる。
【0011】また、入力端に中間周波数信号が供給され
出力端に前記第一の位相および振幅可変回路および前記
第二の加算回路が接続された第一の位相復調回路を備
え、前記疑似歪発生回路と前記第一の加算回路との間に
第二の位相復調回路が介挿された構成としてもよい。こ
の場合にも、前記第一およびまたは前記第二の位相およ
び振幅可変回路はトランスバーサルフィルタを含む構成
とすることもできる。
【0012】本発明の第二の観点は受信装置であって、
その特徴とするところは、ディジタル多重直交位相変調
された信号が多数の搬送波について周波数多重された中
間周波数信号を入力として、この搬送波毎のディジタル
多重直交位相変調された中間周波数信号に分岐する分岐
フィルタ(82)を備え、前記歪補償回路がそれぞれの
搬送波毎に設けられたところにある。これにより、搬送
波毎に最適な歪補償特性を得ることができる。
【0013】さらに、前記歪補償回路に疑似歪を分配す
る疑似歪発生回路がそれぞれの搬送波毎に設けられたこ
の歪補償回路について共通に設けられた構成とすること
もできる。これにより、各歪補償回路毎に疑似歪発生回
路を設ける必要がなくなり、回路構成を簡単化すること
ができる。
【0014】本発明の第三の観点は集中基地局装置であ
って、その特徴とするところは、光多重信号を入力とし
電気信号出力が前記受信装置の前記分岐フィルタ(8
2)入力に接続された光電気変換器(8)を備えたとこ
ろにある。これにより、送信側で生じた歪を受信側で除
去することができ、送信側装置のハードウェアを小型化
することができる。
【0015】本発明の第四の観点は無線通信方式であっ
て、その特徴とするところは、多数の移動端末と無線回
線により接続され、この多数の移動端末からの受信信号
を中間周波数に変換する周波数変換器と、この周波数変
換器の出力中間周波数信号を光信号に変換する電気光変
換器(5)とを備えた無線基地局装置を備え、前記電気
光変換器(5)の出力光信号が光伝送路(6)により前
記集中基地局装置に設けられた前記光電気変換器(8)
の入力に接続されたところにある。これにより、無線基
地局で発生する歪を集中基地局で除去することができる
ため、無線基地局を小型化することができるとともに、
効率的な歪除去を行うことができる。
【0016】本発明は、相関検出回路からのフィードバ
ックループを形成することにより最適な歪補償を行うこ
とを最も主要な特徴とする。すなわち、本発明は、室
谷、山本「ディジタル無線通信」産業図書、昭和60年
8月発行の168頁に記載されたフィードフォワード構
成の歪補償回路とは異なる技術思想による。本発明はフ
ィードバックループを形成するので、歪特性が何らかの
原因により変化した場合に追従して最適な歪補償が行え
るように疑似歪の位相推移量および振幅を調整すること
ができる。
【0017】受信信号を二系統に分割し、二系統の内の
第一の信号を送信側で生じる歪と同等の特性の疑似歪発
生回路に通し、第二の信号の位相と振幅を制御して、両
者の信号を加算することにより主信号を抑圧して歪成分
のみを抽出する。このときの制御は主信号の相関検出に
より行われる。
【0018】次に、この抽出した歪成分の位相と振幅を
制御して、第二の信号に加算することにより第二の信号
に含まれる歪成分を除去する。このときの制御は抽出し
た歪成分と加算後の誤差成分との間の相関検出によって
行われる。これにより、入力された信号に最適な歪補償
特性を得ることができる。
【0019】主信号と歪成分の周波数特性を考慮し、ト
ランスバーサルフィルタを用いて主信号の抑圧および歪
の除去を行い、さらに歪補償効果を高めることもでき
る。
【0020】これにより、例えば、複数の無線キャリア
からなる広帯域信号を一括して伝送する場合には、送信
側の増幅素子、ミキサ、電気光変換器その他で生じる非
線形歪を受信側で各キャリア毎に個別に補償する。ま
た、制御方法として相関検出を用いているため、高精度
に歪成分を抽出し、これを用いて主信号中の歪成分を消
去することができる。
【0021】また、この歪補償回路を含む受信装置を複
数用いることにより、複数の無線キャリアからなる広帯
域信号を一括して伝送する場合には、送信側の増幅素
子、ミキサ、電気光変換器その他で生じる非線形歪を受
信側で各キャリア毎に個別に補償することができる。
【0022】発明者の一人が先願(U,S,Paten
t5,046,133およびEuropeanPate
nt0331411A2)として干渉補償回路を開示し
ている。本発明はこの開示されたものと一部の手法が同
等であるが、本発明はすでに開示された干渉波除去では
なく、素子の非線形性により発生する奇数次歪を除去す
るためのものであるから、独特の疑似歪発生回路を備
え、装置内素子により生じた歪を除去するところがこの
先願とは異なる。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例】本発明実施例の構成を図1を参照して説明す
る。図1は本発明実施例装置のブロック構成図である。
【0025】本発明は歪補償回路であって、その特徴と
するところは、ディジタル多重直交位相変調され奇数次
歪を含む中間周波数信号を入力としこの中間周波数信号
が通過し前記奇数次歪の発生原因と等価に設定された疑
似歪発生回路11と、この中間周波数信号が通過する位
相および振幅可変回路12と、この位相および振幅可変
回路12の出力と疑似歪発生回路11の出力とを実質的
に減算する加算回路19と、この加算回路19の出力が
通過する位相および振幅可変回路13と、この位相およ
び振幅可変回路13の出力と前記中間周波数信号とを前
記奇数次歪が打ち消されるように加算する加算回路14
と、この加算回路14の出力から誤差成分を抽出する誤
差検出回路400とを備え、前記中間周波数信号と加算
回路19の出力との相関を演算しその相関が最小になる
ように位相および振幅可変回路12の位相推移量および
振幅を制御する相関検出回路52と、加算回路19の出
力と誤差検出回路400から出力される誤差成分との相
関を演算しその相関が最小になるように位相および振幅
可変回路13の位相推移量および振幅を制御する相関検
出回路53とを備えたところにある。
【0026】本発明実施例は、移動端末1、2と無線回
線により接続され、この移動端末1、2からの無線信号
を中間周波数に変換する周波数変換器FCと、この周波
数変換器FCの出力中間周波数信号を光信号に変換する
電気光変換器5とを備えた無線基地局3を備え、電気光
変換器5の出力光信号が光ファイバ伝送路6により集中
基地局7に設けられた光電気変換器8の入力に接続され
た無線通信方式として構成されている。
【0027】(第一実施例)本発明第一実施例の構成を
図2を参照して説明する。図2は本発明第一実施例装置
のブロック構成図である。
【0028】本発明第一実施例装置は、ディジタル多重
直交位相変調され奇数次歪を含む中間周波数信号を入力
としこの中間周波数信号を2分岐する分配器9と、この
分配器9の一方の出力をさらに2分岐する分配器10
と、この分配器10の一方の出力が通過し前記奇数次歪
の発生原因と等価に設定された疑似歪発生回路11と、
この分配器10の他方の出力が通過する位相および振幅
可変回路12と、この位相および振幅可変回路12の出
力と疑似歪発生回路11の出力とを実質的に減算する加
算回路19と、この加算回路19の出力が通過する位相
および振幅可変回路13と、この位相および振幅可変回
路13の出力と分配器9の他方の出力とを前記奇数次歪
が打ち消されるように加算する加算回路14と、この加
算回路14の出力が供給される位相復調回路100と、
分配器10の他方の出力が供給される位相復調回路10
1と、加算回路19の出力が供給される位相復調回路1
05とを備え、この位相復調回路105の出力と位相復
調回路101の出力との相関を演算しその相関が最小に
なるように位相および振幅可変回路12の位相推移量お
よび振幅を制御する相関検出回路52と、位相復調回路
105の出力と位相復調回路100の出力中の誤差成分
との相関を演算しその相関が最小になるように位相およ
び振幅可変回路13の位相推移量および振幅を制御する
相関検出回路53とを備えている。位相復調回路100
を除いて他の構成要素は歪補償回路102に含まれてい
る。さらに、歪補償回路102と同じ構成の歪補償回路
103および位相復調回路100と同じ構成の位相復調
回路104が集中基地局7に含まれている。
【0029】図1に示した誤差検出回路400は、図2
に示した本発明第一実施例装置では明記されていない
が、これは位相復調回路100のAD変換器32および
33の出力の中から誤差成分に相当する位置のビットを
用いることにより誤差成分の抽出を行っているためであ
る。したがって、本発明第一実施例では、特に誤差検出
回路400を用いなくてもAD変換器32および33の
出力のビット位置を選択することにより誤差成分を抽出
している。
【0030】図3は誤差成分を説明するための図であ
る。図3(a)は、変調方式が4PSKの場合のAD変
換器32および33の出力のアイパターンを示す図であ
るが、この場合には、第2ビットが誤差成分となる。ま
た、図3(b)は、変調方式が16QAMの場合のAD
変換器32および33の出力のアイパターンを示す図で
あるが、この場合には、第3ビットが誤差成分となる。
【0031】疑似歪発生回路11には、無線基地局に用
いた電気光変換器5と同等の装置をそのまま用いること
により除去すべき歪と同じ特性の疑似歪を発生させるこ
とができる。また、図4は、既知の技術に基づく疑似歪
発生回路を示す図であるが、図4に示すようなダイオー
ド対による疑似歪発生回路を用いてもよい。
【0032】次に、本発明第一実施例の動作を説明す
る。図2において、無線基地局3のアンテナ4で受信し
た移動端末1、2の無線信号は周波数変換器FCにより
中間周波数信号に変換されて電気光変換器5に入力さ
れ、光ファイバ伝送路6を通じて集中基地局7に伝送さ
れる。このとき無線基地局3の電気光変換器5で非線形
歪が発生する。
【0033】集中基地局7において受信した光信号は、
光電気変換器8によって電気信号に変換された後に、分
岐フィルタ82により移動端末1に対応した位相復調回
路100の経路と移動端末2に対応した位相復調回路1
04の経路に分かれる。以下の構成は同じであるため一
方の経路についてのみ説明する。分岐フィルタ82の出
力は分配器9により2経路に分岐され、一方はさらに分
配器10により2経路に分岐される。分配器10の出力
の一方は、疑似歪発生回路11に入力され、疑似歪が加
えられた後に、加算回路19に入力される。分配器10
の出力の他方は、位相および振幅可変回路12に入力さ
れる。
【0034】位相および振幅可変回路12は、入力信号
を分配する分配器15と、この分配器15の出力に接続
された両極性可変減衰器16、17と、両極性可変減衰
器16、17のそれぞれの出力信号を合成して出力する
90°合成器18とから構成されている。図5は両極性
可変減衰器の特性を示す図であるが、制御電圧にしたが
って両極性にわたる減衰特性を有する。両極性可変減衰
器16が後述する積分回路46の出力によって制御さ
れ、両極性可変減衰器17が積分回路47の出力によっ
て制御されている。積分回路46および47からの制御
入力にしたがって両極性可変減衰器16および17の減
衰特性が変化し、その出力信号は90°合成器18によ
り合成されるが、両極性可変減衰器16および17の減
衰量を調整することにより90°合成器18により合成
される信号の位相および振幅を調整することができる。
位相および振幅可変回路12および13における位相お
よび振幅の調整技術については既知の技術なのでさらに
詳細な説明は省略する。
【0035】位相および振幅可変回路12の入力信号
は、この中の主信号成分が疑似歪発生回路11の出力信
号中の主信号と等振幅かつ逆位相となるように振幅およ
び位相を調整されて出力される。位相および振幅可変回
路12の出力は加算回路19に入力され、疑似歪発生回
路11の出力と加算されることにより、主信号が抑圧さ
れて歪成分のみが抽出される。
【0036】加算回路19の出力は位相および振幅可変
回路13に入力される。位相および振幅可変回路13は
位相および振幅可変回路12と同様に、分配器20と、
両極性可変減衰器21、22と、90°合成器23とか
ら構成されている。両極性可変減衰器21が後述する積
分回路50の出力によって制御され、両極性可変減衰器
22が積分回路51の出力によって制御されている。
【0037】位相および振幅可変回路13に入力される
抽出された歪の成分が、分配器9の出力信号中の歪成分
と等振幅かつ逆位相となるように振幅および位相が調整
されて出力される。位相および振幅可変回路13の出力
は加算回路14に入力され、分配器9の出力と加算され
ることにより、歪成分が打ち消される。
【0038】加算回路14の出力は主信号用の位相復調
回路100に入力される。位相復調回路100では、主
信号から再生した基準搬送波25を用いて90°移相器
27および位相検波器26、28により入力信号を直交
検波し、その出力をそれぞれ低域通過フィルタ29、3
0に通すことにより、同相および直交のベースバンド信
号を得る。得られたベースバンド信号は、AD変換器3
2、33に入力され、再生クロック信号31によりサン
プリングされディジタル信号となる。この同相および直
交のディジタル信号から誤差信号eI、eQが得られ
る。
【0039】また、加算回路19の出力信号は位相検波
器34に入力され、上述の基準搬送波25を用いて検波
され、低域通過フィルタ35に通すことにより、同相の
ベースバンド信号を得る。得られたベースバンド信号
は、AD変換器36に入力されてから上述のクロック信
号31によりサンプリングされ、ディジタル信号dIと
なる。
【0040】そして、分配器10の出力信号は位相復調
回路101に入力される。位相復調回路101では、上
述の基準搬送波25を用いて90°移相器38および位
相検波器37、39により入力信号を直交検波し、その
出力をそれぞれ低域通過フィルタ40、41に通すこと
により、同相および直交のベースバンド信号を得る。得
られたベースバンド信号は、AD変換器42、43に入
力され、上述のクロック信号31によりサンプリングさ
れたディジタル信号aQ、aIとなる。
【0041】位相および振幅可変回路12の両極性減衰
器16、17の制御は次のようにして行われている。位
相および振幅可変回路12の入力信号を位相復調回路1
01を通して得られた同相および直交のディジタル信号
aI、aQと、加算回路19の出力信号から得られた同
相のディジタル信号dIを排他的論理和回路44、45
と積分回路46、47に通すことにより、両者の信号間
で相関検出を行い、その相関量が最小になるように両極
性可変減衰器16、17をフィードバック制御してい
る。このことにより、加算回路19の出力において、残
留主信号が最小になる。
【0042】位相および振幅可変回路13の両極性減衰
器21、22の制御は次のようにして行われている。位
相復調回路100の出力の同相および直交のディジタル
信号から得られる誤差信号eI、eQと、加算回路19
の出力信号から得られた同相のディジタル信号dIを排
他的論理和回路48、49と積分回路50、51に通す
ことにより、両者の信号間で相関検出を行い、その相関
量が最小になるように両極性可変減衰器21、22をフ
ィードバック制御している。このことにより、加算回路
14の出力において、歪成分が最小になる。
【0043】(第二実施例)次に、本発明第二実施例を
図6を参照して説明する。図6は本発明第二実施例装置
のブロック構成図である。本発明第二実施例が本発明第
一実施例と異なる主な点は、本発明第一実施例で位相お
よび振幅可変回路12および13を用いた部分に、複数
のタップを有するIF帯動作の二次元のトランスバーサ
ルフィルタ12′および13′を用いており、また、相
関検出回路52′および53′によりこのトランスバー
サルフィルタ12′および13′の制御を行っている点
である。本発明第二実施例では、広帯域な主信号および
歪成分の周波数特性を考慮して補償する場合を想定して
いる。
【0044】図7はトランスバーサルフィルタ12′お
よび13′のブロック構成図(タップが3の場合)であ
る。トランスバーサルフィルタ12′および13′は入
力信号をクロック周期Tだけ遅延させる遅延回路54、
55と、分配器56、57、58と、各分配器56、5
7、58に接続された両極性可変減衰器59〜64と、
両極性可変減衰器59、61、63のそれぞれの出力を
合成する合成器65と、両極性可変減衰器60、62、
64のそれぞれの出力を合成する合成器66と、合成器
65および66の出力を合成して出力する90°合成器
67とから構成されている。
【0045】図8はトランスバーサルフィルタ12′お
よび13′を制御する相関検出回路52′および53′
のブロック構成図である。ここでは相関検出回路52′
について説明する。入力信号aI、aQとディジタル信
号dIを、遅延回路68により時間合わせし、排他的論
理和回路69によりこれらの演算を行い、積分回路70
に入力する。各々の積分回路70により、主信号の相関
検出を行い、その相関量が最小になるようにトランスバ
ーサルフィルタ12′の各両極性可変減衰器59〜64
の制御信号y−1、x−1、y、x、y+1、x+1を
生成して、トランスバーサルフィルタ12′の各両極性
可変減衰器59〜64に供給し、フィードバック制御を
している。
【0046】本発明第一実施例の位相および振幅可変回
路12の代わりに、トランスバーサルフィルタ12′お
よび相関検出回路52′を用いることにより、疑似歪発
生回路11を通過することによって主信号の周波数特性
が変化した場合においても、トランスバーサルフィルタ
12′が入力信号の周波数特性を変化させ、疑似歪発生
回路11の出力と等価にすることができるため、主信号
を抑圧して歪成分を抽出することができる。
【0047】本発明第一実施例の位相および振幅可変回
路13の代わりに、上記と同一構成のトランスバーサル
フィルタ13′および相関検出回路53′を用いること
により、加算回路19で取り出した歪成分の周波数特性
が分配器9の出力に含まれる歪成分の周波数特性と異な
る場合においても、トランスバーサルフィルタ13′に
より等価にすることができるため、歪成分を消去するこ
とができる。
【0048】(第三実施例)次に、本発明第三実施例を
図9を参照して説明する。図9は本発明第三実施例装置
のブロック構成図である。本発明第三実施例が本発明第
一または第二実施例と異なる点は、分配器71を分岐フ
ィルタ82の前段に設置し、分配器71により分岐され
疑似歪発生回路11により疑似歪を加えられた信号を、
疑似歪用の分岐フィルタ72により移動端末1に対応し
た位相復調回路100の経路と移動端末2に対応した位
相復調回路104の経路に分配している点である。本発
明第一または第二実施例では二つの経路で歪を発生させ
ていたが、本発明第三実施例の構成にすることにより、
疑似歪発生回路11の出力を二つの経路で共通化するこ
とができる。
【0049】(第四実施例)本発明第四実施例の構成を
図10を参照して説明する。図10は本発明第四実施例
装置のブロック構成図である。
【0050】本発明第四実施例装置は、ディジタル多重
直交位相変調され奇数次歪を含む中間周波数信号を入力
としこの中間周波数信号を二分岐する分配器9と、この
分配器9の一方の出力が供給される位相復調回路110
と、分配器9の他方の出力が通過し前記奇数次歪の発生
原因と等価に設定された疑似歪発生回路11と、この疑
似歪発生回路11の出力が供給される位相復調回路11
2と、この位相復調回路112の出力と位相復調回路1
10の出力とを実質的に減算する加算回路170と、こ
の加算回路170の出力と位相復調回路110の出力と
を前記奇数次歪が打ち消されるように加算する加算回路
171とを備え、加算回路170の位相復調回路110
の出力が入力される入力端に備えられ位相復調回路11
0の出力の加算回路170の入力レベルを調整する可変
減衰器180と、位相復調回路110の出力と加算回路
170の出力との相関を演算しその相関が最小になるよ
うに可変減衰器180の減衰量を制御する相関検出回路
520と、加算回路171の入力端であって加算回路1
70の出力が入力される入力端に備えられ加算回路17
0の出力の加算回路171への入力レベルを調整する可
変減衰器181と、加算回路170の出力と加算回路1
71の出力から誤差成分を抽出する誤差検出回路400
1 および4002 の出力との相関を演算しその相関が最
小になるように可変減衰器181の減衰量を制御する相
関検出回路530とを備えている。
【0051】次に、本発明第四実施例の動作を説明す
る。図10において、無線基地局3のアンテナ4で受信
した複数の移動端末1、2の無線信号は周波数変換器F
Cにより中間周波数信号に変換されて電気光変換器5に
入力され、上り光ファイバ伝送路6を通じて集中基地局
7に伝送される。このとき無線基地局3の電気光変換器
5で非線形歪が発生する。
【0052】集中基地局7において受信した光信号は、
光電気変換器8によって電気信号に変換された後に、分
岐フィルタ82により移動端末1に対応した復調部15
1の経路と移動端末2に対応した復調部1502 の経
路に分かれる。復調部1501 および1502 の構成は
同じであるため以降は復調部1501 について説明す
る。分岐フィルタ82の出力は分配器9により二つに分
岐される。一方は位相復調回路110に入力され、他方
は無線基地局3の電気光変換器5と同等の非線形歪特性
をもつ疑似歪発生回路11に入力され、歪が加えられた
後に、位相復調回路112に入力される。
【0053】位相復調回路110において入力信号は、
この信号自身から再生された基準搬送波信号113に基
づいて、同相成分と直交成分とに分解される。次に、位
相復調回路110の出力の同相成分と直交成分は、再生
されたクロック信号119をサンプリング信号として十
分な量子化精度を有するAD変換器120、121にお
いて、それぞれディジタル化され、直交信号aQと同相
信号aIになる。
【0054】同様に、位相復調回路112において入力
信号は、基準搬送波信号113に基づいて、同相成分と
直交成分とに分解され、クロック信号119をサンプリ
ング信号として十分な量子化精度を有するAD変換器1
27、128において、それぞれディジタル化され、直
交信号bQと同相信号bIになる。そして、同相信号a
I、直交信号aQ、同相信号bIおよび直交信号bQ
は、歪抽出部129に入力され、以下に示す動作で、こ
れらの信号の主信号成分を抑圧し、同相歪信号dIおよ
び直交歪信号dQを抽出する。歪抽出部129は、両極
性可変減衰素子130〜133からなる可変減衰器18
0、相関検出回路520、加算素子135〜138から
なる加算回路170を含む。両極性可変減衰素子130
〜133の特性は図4に示した両極性可変減衰器と同様
である。
【0055】図11は相関検出回路520および530
のブロック構成図である。相関検出回路520および5
30は排他的論理和回路151および積分回路152を
含む。この相関検出回路520および530は、同相信
号aIおよび直交信号aQと、同相歪信号dIおよび直
交歪信号dQとを、排他的論理和回路151および積分
回路152において、主信号の相関検出を行い、その相
関量が最小になるように制御信号Cr1 〜Cr4 および
Gr1 〜Gr4 を生成して両極性可変減衰素子130〜
133および140〜143に供給し、フィードバック
制御をしている。
【0056】以上の構成を有する歪抽出部129におい
て、まず、同相信号aIは、両極性可変減衰素子130
および132並びに相関検出回路520に入力され、両
極性可変減衰素子130および132において、相関検
出回路520から出力される制御信号Cr1 およびCr
2 に基づいて、それぞれ減衰されて出力される。同様
に、直交信号aQは、両極性可変減衰素子131および
133並びに相関検出回路520に入力され、両極性可
変減衰素子131および133において、相関検出回路
520から出力される制御信号Cr3 およびCr4 に基
づいて、それぞれ減衰されて出力される。
【0057】そして、同相信号bIは、加算素子135
において両極性可変減衰素子130の出力信号と加算さ
れた後に、加算素子136において両極性可変減衰素子
131の出力信号と加算される。これにより、同相信号
bIに含まれる主信号は、同相信号aIおよび直交信号
aQに含まれる主信号とそれぞれ等振幅かつ逆位相で加
算されることになり、主信号成分が抑圧されるととも
に、同相歪信号dIが抽出され、加算素子136から出
力されて相関検出回路520および歪補償部139に供
給される。
【0058】同様に、直交信号bQは、加算素子137
において両極性可変減衰素子132の出力信号と加算さ
れた後に、加算素子138において両極性可変減衰素子
133の出力信号と加算される。これにより、同相信号
bQに含まれる主信号は、同相信号aIおよび直交信号
aQに含まれる主信号とそれぞれ等振幅かつ逆位相で加
算されることになり、主信号成分が抑圧されるととも
に、同相歪信号dQが抽出され、加算素子138から出
力されて相関検出回路520および歪補償部139に供
給される。
【0059】可変減衰器180は、4個の両極性可変減
衰素子130〜133を用いて同相信号と直交信号の振
幅を個別に制御しており、これは同相信号と直交信号の
複合信号の位相および振幅を等価的に制御していること
になる。つまり、可変減衰器180は図1における位相
および振幅可変回路12と同じ機能を有すると考えられ
る。
【0060】次に、歪補償部139は同相信号aI、直
交信号aQ、同相歪信号dIおよび直交歪信号dQを入
力して、以下に示す動作で、同相信号aIおよび直交信
号aQに漏れ込んでいる歪成分を抑圧して出力する。歪
補償部139の両極性可変減衰素子140〜143を含
む可変減衰器181、相関検出回路530は前述した可
変減衰器180、相関検出回路520と特性および構成
は同様である。さらに、加算素子145〜148を含む
加算回路171を備えている。
【0061】歪補償部139において、まず、同相歪信
号dIは、可変減衰素子141および143並びに相関
検出回路530に入力され、両極性可変減衰素子141
および143において、相関検出回路530から出力さ
れる制御信号Gr1 およびGr3 に基づいて、それぞれ
減衰されて出力される。同様に、直交歪信号dQは、両
極性可変減衰素子140および142並びに相関検出回
路530に入力され、両極性可変減衰素子140および
142において、相関検出回路530から出力される制
御信号Gr2 およびGr4 に基づいて、それぞれ減衰さ
れて出力される。
【0062】そして、同相信号aIは、加算素子145
において両極性可変減衰素子140の出力信号と加算さ
れた後に、加算素子146において両極性可変減衰素子
141の出力信号と加算される。これにより、同相信号
aIに含まれる歪成分は、同相歪信号dIおよび直交歪
信号dQに含まれる歪成分とそれぞれ等振幅かつ逆位相
で加算されることになり、歪成分が抑圧される。そし
て、この加算素子146の出力に含まれる同相誤差成分
eIが誤差検出回路4002 から出力されて相関検出回
路530に供給される。
【0063】同様に、直交信号aQは、加算素子147
において両極性可変減衰素子142の出力信号と加算さ
れた後に、加算素子148において両極性可変減衰素子
143の出力信号と加算される。これにより同相信号a
Qに含まれる歪成分は、同相歪信号dIおよび直交歪信
号dQに含まれる歪成分とそれぞれ等振幅かつ逆位相で
加算されることになり歪成分が抑圧される。そして、こ
の加算素子148の出力に含まれる直交誤差信号eQが
誤差検出回路4001 から出力されて相関検出回路53
0に供給される。
【0064】このとき、相関検出回路530は同相歪信
号dIおよび直交歪信号dQと、同相誤差信号eIおよ
び直交誤差信号eQとの間で歪成分の相関検出を行い、
その相関が最小となるように、制御信号Gr1 〜Gr4
を生成して両極性可変減衰素子140〜143に供給
し、フィードバック制御をしている。
【0065】可変減衰器181は、4個の両極性可変減
衰素子140〜143を用いて同相信号と直交信号の振
幅を個別に制御しており、これは同相信号と直交信号の
複合信号の位相および振幅を等価的に制御していること
になる。つまり、可変減衰器181は図1における位相
および振幅可変回路13と同じ機能を有すると考えられ
る。
【0066】(第五実施例)次に、本発明第五実施例を
図12を参照して説明する。図12は本発明第五実施例
装置のブロック構成図である。本発明第五実施例が図1
0に示した本発明第四実施例と異なる点は、歪抽出部1
29および歪補償部139において、本発明第四実施例
では両極性可変減衰素子130〜133、140〜14
3を含む可変減衰器180、181を用いていたが、本
発明第五実施例では複数のタップを有するディジタル形
のトランスバーサルフィルタ130′〜133′、14
0′〜143′を用いている点である。さらに、このト
ランスバーサルフィルタ130′〜133′、140′
〜143′の各タップの重み付けを重み付け制御回路5
20′、530′を用いて行っている点である。
【0067】図13はトランスバーサルフィルタ13
0′〜133′、140′〜143′のブロック構成図
(例として3タップの場合)である。入力ディジタル信
号をクロック周期Tだけ遅延させる遅延素子153、1
54、両極性可変減衰素子155〜157、加算素子1
58により構成される。ここで、トランスバーサルフィ
ルタ130′〜133′、140′〜143′の入力デ
ィジタル信号は、遅延素子153および両極性可変減衰
素子155に供給され、遅延素子153の出力は、遅延
素子154と両極性可変減衰素子156に供給され、さ
らに遅延素子154の出力は、両極性可変減衰素子15
7に供給される。また両極性可変減衰素子155〜15
7は、重み付け制御回路520′から出力される制御信
号Cr1 (C1−1、C10、C1+1)に基づいて、
入力ディジタル信号を減衰させて出力する。加算素子1
58は、両極性可変減衰素子155〜157のそれぞれ
の出力ディジタル信号を加算して出力する。
【0068】図14は重み付け制御回路520′のブロ
ック構成図である。遅延回路(クロック周期T)15
9、排他的論理和回路151、積分回路152により構
成される。重み付け制御回路520′は、同相信号aI
および直交信号aQと、同相歪信号dIおよび直交歪信
号dQとを、遅延回路159において、それぞれクロッ
ク周期Tだけ遅延させ、各信号のタイミングを合わせ、
排他的論理和回路151および積分回路152におい
て、主信号の相関検出を行い、その相関量が最小になる
ように制御信号Cr1 〜Cr4 を生成して、トランスバ
ーサルフィルタ130′〜133′に供給し、フィード
バック制御をしている。
【0069】図11において、制御信号C1−1、C1
0、C1+1が制御信号Cr1 を構成し、以下同様に、
制御信号C2−1、C20、C2+1が制御信号Cr2
を構成し、制御信号C3−1、C30、C3+1が制御
信号Cr3 を構成し、制御信号C4−1、C40、C4
+1が制御信号Cr4 を構成している。
【0070】歪抽出部129に、上記の構成のトランス
バーサルフィルタ130′〜133′および重み付け制
御回路520′を用いることにより、疑似歪発生回路1
1を通過することによって主信号の周波数特性が変化し
た場合においても、トランスバーサルフィルタ130′
〜133′が入力信号の同相信号aIおよび直交信号a
Qの周波数特性を変化させ、同相信号bIおよび直交信
号bQと等価にすることができるため、主信号を抑圧し
て歪成分を抽出することができる。
【0071】また、歪補償部139に、上記の同一の構
成のトランスバーサルフィルタ140′〜143′およ
び重み付け制御回路530′を用いることにより、歪抽
出部129で取り出した同相歪信号dIおよび直交歪信
号dQの周波数特性が同相信号aIおよび直交信号aQ
に含まれる歪成分の周波数特性と異なる場合において
も、トランスバーサルフィルタ140′〜143′によ
り等価にすることができるため、歪成分を消去すること
ができる。
【0072】(第六実施例)次に、本発明第六実施例を
図15を参照して説明する。図15は本発明第六実施例
のブロック構成図である。本発明第六実施例が図10に
示した本発明第四実施例と異なる点は、分配器9を分岐
フィルタ82の前段に設置し、分配器9により分岐され
疑似歪発生回路11により疑似歪を加えられた信号を、
疑似歪用の分岐フィルタ83により移動端末1に対応し
た復調部1501 の経路と移動端末2に対応した復調部
1502 の経路に分配している点である。本発明第四実
施例では二つの経路で疑似歪を発生させていたが、本発
明第六実施例の構成にすることにより、疑似歪発生回路
11の出力を二つの経路で共通化することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高精度に歪補償制御を行うことができる歪補償回路を実
現することができる。本発明によれば、複数の無線キャ
リアからなる広帯域信号の歪補償制御を行うことができ
る受信装置を実現することができる。本発明によれば、
送信側で生じた歪の補償を受信側で行い送信装置を小型
化することができる集中基地局装置を実現することがで
きる。本発明によれば、送信側で生じた複数の無線キャ
リアからなる広帯域信号の歪補償制御を高精度に受信側
で行うとともに送信装置を小型化することができる無線
通信方式を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例装置のブロック構成図。
【図3】誤差成分を説明するための図。
【図4】疑似歪発生回路を示す図。
【図5】両極性可変減衰器の特性を示す図。
【図6】本発明第二実施例装置のブロック構成図。
【図7】本発明第二実施例のトランスバーサルフィルタ
のブロック構成図。
【図8】本発明第二実施例の相関検出回路のブロック構
成図。
【図9】本発明第三実施例装置のブロック構成図。
【図10】本発明第四実施例装置のブロック構成図。
【図11】本発明第四実施例の相関検出回路のブロック
構成図。
【図12】本発明第五実施例装置のブロック構成図。
【図13】本発明第五実施例のトランスバーサルフィル
タのブロック構成図。
【図14】本発明第五実施例の相関検出回路のブロック
構成図。
【図15】本発明第六実施例装置のブロック構成図。
【図16】従来例装置のブロック構成図。
【符号の説明】
1、2 移動端末 3 無線基地局 4 アンテナ 5 電気光変換器 6 光ファイバ伝送路 7 集中基地局 8 光電気変換器 9、10、15、20、56〜58、71、74 分配
器 11、75 疑似歪発生回路 12、13 位相および振幅可変回路 12′、13′、130′〜133′、140′〜14
3′ トランスバーサルフィルタ 14、19 170、171 加算回路 16、17、21、22 両極性可変減衰器 18、23、67 90°合成器 25 基準搬送波 26、28、34、37、39 位相検波器 27、38 90°移相器 29、30、35、40、41 低域通過フィルタ 31 再生クロック信号 32、33、36、42、43、120、121、12
7、128 AD変換器 44、45、48、49、69、151 排他的論理和
回路 46、47、50、51 積分回路 52、53、52′、53′ 相関検出回路 54、55、68、159 遅延回路 59〜64 両極性可変減衰器 65、66 合成器 70、152 積分回路 76 可変移相器 77、180、181 可変減衰器 78 遅延素子 79 加算器 82、83 分岐フィルタ 100、101、104、105、1001 、1002
位相復調回路 102、103 歪補償回路 110、112 位相復調回路 129 歪抽出部 130〜133 両極性可変減衰素子 135〜138、158 加算素子 139 歪補償部 1501 、1502 復調部 140〜143、155〜157 両極性可変減衰素子 145〜148 加算素子 400、4001 、4002 誤差検出回路 520、530 相関検出回路 520′、530′重み付け制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/02 H04B 9/00 M 10/18 H04L 27/22 Z H04L 27/22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル多重直交位相変調され奇数次
    歪を含む中間周波数信号を入力としこの中間周波数信号
    が通過し前記奇数次歪の発生原因と等価に設定された疑
    似歪発生回路(11)と、この中間周波数信号が通過す
    る第一の位相および振幅可変回路(12)と、この第一
    の位相および振幅可変回路の出力と前記疑似歪発生回路
    (11)の出力とを実質的に減算する第一の加算回路
    (19)と、この第一の加算回路の出力が通過する第二
    の位相および振幅可変回路(13)と、この第二の位相
    および振幅可変回路の出力と前記中間周波数信号とを前
    記奇数次歪が打ち消されるように加算する第二の加算回
    路(14)と、この第二の加算回路の出力から誤差成分
    を抽出する誤差検出回路(400)とを備え、 前記中間周波数信号と前記第一の加算回路(19)の出
    力との相関を演算しその相関が最小になるように前記第
    一の位相および振幅可変回路(12)の位相推移量およ
    び振幅を制御する第一の相関検出回路(52)と、前記
    第一の加算回路(19)の出力と前記誤差検出回路(4
    00)から出力される誤差成分との相関を演算しその相
    関が最小になるように前記第二の位相および振幅可変回
    路(13)の位相推移量および振幅を制御する第二の相
    関検出回路(53)とを備えたことを特徴とする歪補償
    回路。
  2. 【請求項2】 前記第二の加算回路の出力が供給される
    第一の位相復調回路(100)と、前記中間周波数信号
    が供給される第二の位相復調回路(101)と、前記第
    一の加算回路(19)の出力が供給される第三の位相復
    調回路(105)とを備え、 前記第一の相関検出回路は、この第三の位相復調回路
    (105)の出力と前記第二の位相復調回路(101)
    の出力との相関を演算しその相関が最小になるように前
    記第一の位相および振幅可変回路(12)の位相推移量
    および振幅を制御する手段を含み、 前記第二の相関検出回路は、前記第三の位相復調回路
    (105)の出力と前記第一の位相復調回路(100)
    の出力との相関を演算しその相関が最小になるように前
    記第二の位相および振幅可変回路(13)の位相推移量
    および振幅を制御する手段を含む請求項1記載の歪補償
    回路。
  3. 【請求項3】 入力端に中間周波数信号が供給され出力
    端に前記第一の位相および振幅可変回路および前記第二
    の加算回路が接続された第一の位相復調回路を備え、前
    記疑似歪発生回路と前記第一の加算回路との間に第二の
    位相復調回路が介挿された請求項1記載の歪補償回路。
  4. 【請求項4】 前記第一およびまたは前記第二の位相お
    よび振幅可変回路はトランスバーサルフィルタを含む請
    求項1ないし3のいずれかに記載の歪補償回路。
  5. 【請求項5】 ディジタル多重直交位相変調された信号
    が多数の搬送波について周波数多重された中間周波数信
    号を入力として、この搬送波毎のディジタル多重直交位
    相変調された中間周波数信号に分岐する分岐フィルタ
    (82)を備え、請求項1ないし4のいずれかに記載の
    歪補償回路がそれぞれの搬送波毎に設けられた受信装
    置。
  6. 【請求項6】 前記歪補償回路に疑似歪を分配する疑似
    歪発生回路がそれぞれの搬送波毎に設けられたこの歪補
    償回路について共通に設けられた請求項5記載の受信装
    置。
  7. 【請求項7】 光多重信号を入力とし電気信号出力が請
    求項5または6記載の受信装置の前記分岐フィルタ(8
    2)入力に接続された光電気変換器(8)を備えた集中
    基地局装置。
  8. 【請求項8】 多数の移動端末と無線回線により接続さ
    れ、この多数の移動端末からの受信信号を中間周波数に
    変換する周波数変換器と、この周波数変換器の出力中間
    周波数信号を光信号に変換する電気光変換器(5)とを
    備えた無線基地局装置を備え、 前記電気光変換器(5)の出力光信号が光伝送路(6)
    により請求項7記載の集中基地局装置に設けられた前記
    光電気変換器(8)の入力に接続された無線通信システ
    ム。
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