JPH08274594A - フリップフロップ回路 - Google Patents

フリップフロップ回路

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Publication number
JPH08274594A
JPH08274594A JP7094459A JP9445995A JPH08274594A JP H08274594 A JPH08274594 A JP H08274594A JP 7094459 A JP7094459 A JP 7094459A JP 9445995 A JP9445995 A JP 9445995A JP H08274594 A JPH08274594 A JP H08274594A
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JP
Japan
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circuit
clock
data
output
time
Prior art date
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JP7094459A
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Inventor
Yusuke Otomo
祐輔 大友
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 出力データの出力タイミングが外部入力クロ
ックのエッジにだけ依存し、一般に使用されているD型
FF回路と同様のタイミング条件で使用可能で、しかも
ハザードに対しても影響を受けないよにした低電力タイ
プのFF回路を提供する。 【構成】 外部入力クロックの変化点を起点とした短パ
ルスを発生する短クロック発生回路105と、入力デー
タDと出力データQの一致/不一致を監視する状態監視
回路103の出力信号を遅延する遅延回路104と、該
遅延回路104で遅延された信号により上記短クロック
を停止/出力させるクロック制御回路105とを具備す
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路等に使
用するフリップフロップ回路(以下FF回路と呼ぶ。)
に係り、特に入力データと出力データが同じ論理のとき
にデータ転送のための内部クロックを停止させて、その
クロックの動作に要する電力の低減を図ったFF回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平4−298115号公報で提案さ
れている従来の低消費電力化されたD型FF回路を図5
に示す。このFF回路は、一方が導通のとき他方が遮断
するトランスファゲート61、64、インバータ62、
63からなるマスタ側ラッチ回路301、一方が導通の
とき他方が遮断するトランスファゲート65、68、イ
ンバータ66、67からなるスレーブ側ラッチ回路30
2、インバータ69、NMOSトランジスタ70、71
からなる状態監視回路303、2入力ナンドゲート72
からなるクロック制御回路304、および内部クロック
CKの作成用のインバータ73を具備する。
【0003】このFF回路の入力は、周期Tの入力デー
タDと周期Tの外部入力クロックCLKであり、出力
は、出力データQとその反転出力データQBである。
【0004】マスタ側ラッチ回路301は、トランスフ
ァゲート61が導通状態、トランスファゲート64が遮
断状態のとき入力データDをインバータ62に取り込
み、トランスファゲート61を遮断状態、トランスファ
ゲート64を導通状態にすることより、インバータ6
2、63をループ接続してその取り込んだデータを保持
する。
【0005】スレーブ側ラッチ回路302は、トランス
ファゲート65が導通状態、トランスファゲート68が
遮断状態のときマスタ側ラッチ301の出力データをイ
ンバータ66に取り込み、トランスファゲート65を遮
断状態、トランスファゲート68を導通状態オンにする
ことよりインバータ66、67をループ接続してその取
り込んだデータを保持する。
【0006】マスタ側ラッチ回路301とスレーブ側の
ラッチ回路302において、トランスファゲート61と
68は同時に導通/遮断し、トランスファゲート64と
65は、トランスファゲート61、68と逆に同時に遮
断/導通する。
【0007】状態監視回路303は、入力データDと出
力データQ、QBを入力してその論理を比較し、入力デ
ータDと出力データQの論理が一致するとき「L」、不
一致のとき「H」を一致信号P1として出力する。
【0008】例えば、入力データDが「H」で出力デー
タQが「H」のときは、NMOSトランジスタ70がオ
ン、NMOSトランジスタ71がオフとなって、出力反
転データQBのデータ「L」を出力し、入力データDが
「L」で出力データQが「L」のときは、NMOSトラ
ンジスタ70がオフ、NMOSトランジスタ71がオン
して、出力データQのデータ「L」を出力する。
【0009】さらに、入力データDが「H」で出力デー
タQが「L」のときは、NMOSトランジスタ70がオ
ン、NMOSトランジスタ71がオフとなって、出力反
転データQBのデータ「H」を出力し、入力データDが
「L」で出力データQが「H」のときは、NMOSトラ
ンジスタ70がオフ、NMOSトランジスタ71がオン
して、出力データQのデータ「H」を出力する。
【0010】クロック制御回路304は、上記した一致
情報P1と外部入力クロックCLKを入力して、その両
者が「H」のとき内部反転クロックCKBを「L」に
し、それを反転した内部クロックCKを「H」にする。
すなわち、入力データDと出力データQの論理が一致す
る(P1=「L」)ときは、内部クロックCKを
「L」、内部反転クロックCKBを「H」から変化させ
ない、つまりデータ転送を行なわせないようなクロック
制御を行なう。
【0011】図6はこのFF回路の動作を説明するため
のタイムチャートである。周期Tの時間間隔の時刻t
0、t1、t2、t3において、おのおの「H」、
「H」、「L」、「L」の入力データDが入力してい
る。また、上記時刻t0、t1、t2、t3から時間T
aだけ進んだ立上りエッジを持つ周期Tの外部入力クロ
ックCLKを入力している。
【0012】時刻t0までの出力データQは「L」であ
り、入力データDも「L」である。このため、状態監視
回路303から出力する一致信号P1はこの時刻t0ま
で「L」である。したがって、内部クロックCKは
「L」、CKBは「H」である。よってこのとき、トラ
ンスファゲート61、68は導通状態、64、65は遮
断状態となり、マスタ側ラッチ回路301にデータDの
書き込みが行なわれても、スレーブ側ラッチ回路302
は、この時刻t0まで出力データQを「L」としてを保
持する。
【0013】次に、時刻t0において入力データDが
「L」から「H」に変化すると、この入力データDと出
力データQの論理に不一致が生じる。状態監視回路30
3はこれを検知して時間Tb(状態監視過回路303の
回路遅延時間)だけ遅れて一致信号P1を「L」から
「H」に変化させる。このため、クロック信号CLK
(=「H」)とこの一致信号P1を入力しているクロッ
ク制御回路304から出力するクロック反転信号CKB
が「H」→「L」に変化し、内部クロックCKは「L」
→「H」に変化する。この変化は、一致信号P1が
「L」から「H」に変化してから時間Tc(クロック制
御回路304とインバータ73の回路の合計遅延時間)
だけ遅れる。
【0014】このようにして内部クロックCKが「H」
に、内部反転クロックCKBが「L」に変化すると、ト
ランスファゲート61、68は遮断状態、64、65が
導通状態となり、マスタ側ラッチ回路301では書き込
んだデータD(=「H」)をインバータ62、63の共
通接続点にデータ「L」として保持し、スレーブ側ラッ
チ回路302では、この保持データ「L」が書き込ま
れ、インバータ66の出力側の出力データQは「H」と
なる。この出力データQはインバータ66の遅延時間T
dだけ遅れて出力される。
【0015】以上により、状態監視回路303では、入
力データDと出力データQが一致するので、一致信号P
1を「H」から「L」に変化させる。このため、クロッ
ク制御回路304から出力する内部反転クロックCKB
が「H」に、内部クロックCKが「L」に変化するの
で、トランスファゲート61、68は導通状態、64、
65は遮断状態となり、マスタ側ラッチ回路301では
データD(=「H」)の書き込みが行なわれ、スレーブ
側ラッチ回路302では、書き込んだデータD(=
「H」)の保持が行なわれる。
【0016】以上のように、入力データDの変化を起点
としてデータを取り込み、時間「tb+Tc+Td」の
後にその入力データDを出力データQとして出力し、そ
の出力データQを上記入力データDの変化点から時間
「2×(Tb+Tc)+Td」の後に保持する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
低電力タイプのFF回路には、2つの問題がある。第1
の問題点は、出力データQの出力タイミングが、入力デ
ータDの変化する時間に依存することである。図6で
は、入力データDの変化点から、Taだけ進んだ立上り
エッジをもつ外部入力クロックCLKを仮定したが、従
来の低電力タイプのFF回路は、このクロックCKLが
「H」の時間であればこのクロックCLKの立上りタイ
ミングに関係なく、入力データDが変化してから時間
「Tb+Tc+Td」の後に出力データQが変化する。
【0018】ところが、一般に用いられているD型FF
回路(例えば、特開平4−298115号の従来例の図
5参照)では、外部入力クロックの立上りエッジで出力
データQを出力し、その出力タイミングは外部入力クロ
ックCLKの立上りエッジにしか依存しない。
【0019】したがって、上記した図6の従来の低電力
タイプのFF回路は、入力データDの変化時刻が出力デ
ータQの変化時刻に伝搬し、論理設計が困難になるとい
う欠点を有する。さらに、従来の設計手法で設計した論
理において一般に用いられるD型FF回路を図6の従来
の低電力タイプのFF回路にそのまま置き換えることが
不可能であり、設計資産を有効に生かせないという欠点
も有する。
【0020】第2の問題点は、図6の時刻t3から始ま
る周期のように、外部入力クロックCLKが「H」であ
る時間に、入力データDにハザードA(短期間の「H」
パルス)が生じたときに起こる。このハザードAによっ
て入力データDと出力データQの論理が異なると、その
入力データDがノイズであるにも係わらず、状態監視回
路303の一致信号P1が「H」となる。すると、この
とき外部入力クロックCLKが「H」であれば、内部ク
ロックCKが「H」となり、入力データDのノイズAで
ある「H」信号がFF回路内に書き込まれ、出力データ
Qとして出力されてしまう。
【0021】したがって、図6の従来の低電力タイプの
FF回路は、ハザードを伝搬し、論理設計が困難になる
という欠点も有する。
【0022】本発明の目的は、出力データの出力タイミ
ングが外部入力クロックのエッジにだけ依存し、一般に
使用されているD型FF回路と同様のタイミング条件で
使用可能で、しかもハザードに対しても影響を受けない
よにした低電力タイプのFF回路を提供することであ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、状態監視
回路によって入力データと出力データの論理を比較し、
それが一致するとき内部クロックを停止させるようにし
たフリップフロップ回路において、外部入力クロックの
変化点を起点とした短パルスを発生する短クロック発生
回路と、上記状態監視回路の出力信号を遅延する遅延回
路と、該遅延回路で遅延された信号により上記短クロッ
クを停止又は出力させるクロック制御回路とを具備する
よう構成した。
【0024】第2の発明は、第1の発明において、マス
タ側回路とスレーブ側回路とからなり、マスタ側回路に
ホールド回路を具備させ、スレーブ側回路にホールド回
路を具備させないように構成した。
【0025】
【作用】第1の発明では、短パルス発生回路によって外
部入力クロックに同期した短クロックを発生させるが、
入力データが出力データと論理が一致する場合にはこの
短クロックをマスクしてFF回路内でのデータ転送や書
替えを行なわない。入力データが出力データと論理が異
なる場合、つりま内容を書換える必要がある場合にの
み、短クロックによるデータ転送や書替えが行なわれる
ようになる。
【0026】このように、入力データと出力データが同
じ論理のときにデータ転送や書替えのための内部クロッ
クを停止させるので、そのクロックの動作に要する電力
の低減を図ることができることは勿論のこと、入力デー
タの取り込みを外部入力クロックのエッジにのみ依存さ
せることができ、またハザード等のノイズを伝搬するこ
ともない。よって、論理の設計が容易であり、従来のD
型FF回路と置換することも可能である。
【0027】第2の発明では、スレーブ側回路にホール
ド回路を使用しないので、そのホールド回路駆動用のク
ロック駆動出力の能力を軽減できる。
【0028】
【実施例】
[第1実施例]以下、本発明の実施例を説明する。図1
は第1の実施例の低電力タイプのFF回路を示すブロッ
ク図である。このFF回路は、トランスファゲート1、
4とインバータ2、3からなるマスタ側ラッチ回路10
1、トランスファゲート5とインバータ6、7からなる
スレーブ側回路102、インバータ8とPMOSトラン
ジスタ9、10からなる状態監視回路103、遅延イン
バータ11とNMOSトランジスタ12からなる遅延回
路104、遅延インバータ13と3入力ナンドゲート1
4からなる短クロック発生/クロック制御回路105、
および内部反転クロック作成用のインバータ15により
構成されている。
【0029】マスタ側ラッチ回路101では、内部クロ
ックCK=「L」、内部反転クロックCKB=「H」の
ときトランスファゲート1が導通、トランスファゲート
4が遮断となって、入力データDが書き込まれ、内部ク
ロックCK=「H」、内部反転クロックCKB=「L」
となることによりトランスファゲート1が遮断、トラン
スファゲート4が導通となって、そのデータの保持が行
なわれる。
【0030】スレーブ側回路102では、内部クロック
CK=「H」のとき、トランスファゲート5が導通し
て、マスタ側ラッチ回路101で保持されているデータ
がインバータ6で反転されて出力データQとして出力
し、さらにインバータ7で反転されて出力反転データQ
Bとして出力する。内部クロックCK=「L」のときは
トランスファゲート5が遮断するが、後記するように、
この遮断時間を極めて短時間に設定することにより出力
データQのデータ破壊は起こらない。
【0031】状態監視回路103では、PMOSトラン
ジスタ9、10のうちのゲートにデータ「L」が印加し
た方が導通する。したがって、入力データDと出力デー
タQとの論理が一致するとき一致信号P2=「H」、不
一致のときP2=「L」となる。
【0032】遅延回路104では、上記一致信号P2を
遅延して反転した一致信号P3を出力するが、P2=
「H」→「L」に変化したとき、その変化時点から遅延
時間Te(遅延インバータ11の遅延時間)の経過後か
ら、遅延インバータ11の入力側がNMOSトランジス
タ12により接地(=「L」)に固定される。これは、
一致信号P2を出力するトランジスタがPMOSトラン
ジスタ9又は10であるので、P2=「L」を確実にす
るためである。
【0033】なお、このNMOSトランジスタ12はそ
の駆動能力がインバータ6、7の駆動能力よりは低く設
定され、P2=「H」になったときは遅延インバータ1
1はこの一致信号P2により駆動されて遅延時間Teの
後にその出力信号P3を「H」→「L」に反転させる。
【0034】この遅延インバータ11は、インバータを
1段以上縦列多段接続したゲート群により、あるいはゲ
ート長を長くする技術等により、伝搬遅延時間を大きく
したインバータである。
【0035】短クロック発生/クロック制御回路105
では、外部入力クロックCLKが立ち上がるとき、その
立上り時点から時間Tfだけ遅延し且つパルス幅Tgを
もつ短クロック(Lパルス)を、遅延信号P3=「H」
のときに出力する。この短クロックのパルス幅Tgは遅
延インバータ13の遅延値で調整する。つまり、この遅
延インバータ13の出力と外部入力クロックCLKとの
ナンドをとる部分が短クロック発生回路に相当し、この
短クロック発生回路から出力する短クロック信号と遅延
信号P3のアンドをとる部分がクロック制御回路に相当
する。時間Tfは3入力ナンドゲート14にけおる遅延
時間である。
【0036】次に、図2を用いて第1の実施例のFF回
路の動作を説明する。この実施例では、時刻t0、t
1、t2、t3から、各々「H」、「H」、「L」、
「L」の入力データDが入力している。また、データの
変化点からTaだけ進んだ立上りエッジをもつ外部入力
クロックCLKが入力している。
【0037】時刻t0までの出力データQは「L」であ
る。状態監視回路103の一致信号P2はこの時刻t0
まで両データD、Qの論理が一致するので「H」であ
り、その反転遅延信号P3は「L」である。したがっ
て、このとき短クロック発生/クロック制御回路105
から出力している内部クロックCKは「H」である。こ
のとき、トランスファゲート4、5は導通、トランスフ
ァゲート1は遮断であり、マスタ側ラッチ回路101は
インバータ2の出力側にデータ「H」をラッチし、この
データをインバータ6で反転したデータ「L」が出力デ
ータQとして出力している。
【0038】時刻t0で入力データDが「H」になる
と、状態監視回路103はPMOSトランジスタ10が
オンして一致信号P2が「L」になり、遅延回路104
でこれがTeだけ遅延反転されて、P3=「H」とな
る。この信号P3の立上りタイミングは、クロックCL
Kの立上りを起点する時刻から時間「Ta+Te=T
h」だけ遅れている。
【0039】そこで、この時間Thを「Th>(Tf+
Tg)」のように設定することにより、パルス幅Tgの
短クロックを発生させない。このため、内部クロックC
Kは「H」から変化せず、出力データQは「L」の状態
から変化しない。
【0040】このように、入力データDが変化して出力
データQとその論理が異なっても、短クロック発生/ク
ロック制御回路105の遅延インバータ13の作用によ
り発生するパルス幅Tgの短クロックは遅延信号P3=
「L」によりマスクされ、内部クロックCKが「H」の
状態から変化することはなく、FF回路内部においてデ
ータ転送は行なわれない。
【0041】時刻t1で始まる次の周期に入ると、遅延
回路104の遅延信号P3が時刻t0から時間Teだけ
経過した時点以降「H」になっているので、外部入力ク
ロックCLKが「L」→「H」に立ち上がるときに、そ
の立上りタイミングから時間Tfだけ遅延してパルス幅
Tgの短クロック(Lパルス)を内部クロックCKに発
生する。
【0042】この短クロック発生によりトランスファゲ
ート1が導通して、入力データD=「H」がマスタ側ラ
ッチ回路101に書き込まれる。この短クロックが消滅
して内部クロックCKが「H」になるとトランスファゲ
ート1が遮断、トランスファゲート4、5が導通して、
マスタ側ラッチ回路101に書き込まれたデータ「H」
がそこに保持されると同時に、インバータ6、7を介し
て出力データQ、出力反転データQBとして、出力す
る。Tiはインバータ6の遅延時間である。
【0043】このようにして、短クロックの立上りから
時間Tiの経過の後に、出力データQが「L」→「H」
に変化し、一致信号P2が「L」→「H」に変化し、内
部クロックCKの立上り時刻からTj(=Ti+Te)
の後に、信号P3が「H」→「L」に変化する。
【0044】以上から明らかなように、入力データDと
出力データQの論理が一致しているときは内部クロック
CK、CKBが停止し、FF回路内のクロック系の充放
電は起こらない。
【0045】また、本実施例のFF回路では、外部入力
クロックCLKが「H」である時刻に入力データDの論
理が変化しても、入力データDの変化点を起点として出
力データQが変化することはない。本実施例では、入力
データDが変化した後に外部入力クロックCLKが立ち
上がるときに、その立上りエッジを起点として出力デー
タQが変化する。
【0046】これは、第1に、短クロック発生/クロッ
ク制御回路105によりクロック幅を短縮していること
による。従来の低電力タイプのFF回路では、外部入力
クロックCLKの半周期の「H」の期間に入力データD
の論理が変化すると、出力データQの論理が変化した。
これに対し、本実施例のFF回路では、そのクロックC
LKの「H」の時間に対応する時間がTg(<<T/
2)に短縮されているため、時間Tg以外の時間(一周
期のほとんどを占める)に、入力データDの変化点を起
点として出力データQの論理が変化することがない。
【0047】第2に、本実施例のFF回路は遅延回路1
04に遅延時間Teを設定することによって、一致信号
P2の変化を短クロックの立上り時刻よりも遅延させて
いる[(Ta+Te)>(Tf+Tg)]。このため、
入力データDの変化直後の一致信号P3の変化が、上記
Tgの時間内に起こることがない。したがって、時間T
gの時間内でも入力データDの変化点を起点として出力
データQの論理が変化することがない。
【0048】本実施例では時刻t1の時点で説明したよ
うに、外部入力クロックCLKの立上りエッジから時間
Tfだけ遅れた時刻に入力データDを取り込み、その外
部入力の立上りエッジから時間「Tf+Tg+Ti」だ
け遅れた時刻で出力データQとして出力する。このよう
に、出力タイミングは、外部入力クロックCLKの立上
りエッジの時刻だけに依存することになる。
【0049】次に、本実施例のFF回路では、入力デー
タDのハザードが出力データQに伝搬することはない。
これを、図2の時刻t3に始まる周期を例に説明する。
入力データDに「H」のハザードが現れると、出力デー
タQが「L」であるため、状態監視回路103の一致信
号P2を遅延回路104で遅延した信号P3は、「H」
になる。しかし、短クロック発生/クロック制御回路1
05の3入力ナンドゲート14における一致信号P3以
外の入力は外部入力クロックCLKが「H」、遅延イン
バータ13の出力が「L」であるため、その3入力ナン
ドゲート14の出力である内部クロックCKは「H」の
ままである。よって、トランスファゲート1は遮断状態
にあり、入力データDに現れたハザードは出力データQ
に伝搬しない。
【0050】なお、この第1の実施例では、内部クロッ
クCKがパルス幅の短い短クロックであるため、トラン
スファゲート4、5が遮断になるのはこの短クロックの
時間Tgに限られる。よって、従来の低電力タイプのF
F回路と異なって、スレーブ側にデータが保持されるの
はこの短クロックの時間Tgであるが、これをデータが
破壊しない程度に短い時間に設定することにより、スレ
ーブ側回路102にホールド(ラッチ)回路は不要であ
る。
【0051】つまり、図5で説明したホールド用のトラ
ンスファゲート68に相当するゲートを省くことがで
き、このゲートを駆動する分だけインバータ15と3入
力ナンドゲート14の負荷駆動能力を軽減できる。ま
た、状態監視回路103を同様の排他的論理和出力が得
られる回路に置き換えることができる。
【0052】この第1の実施例によれば、従来の低電力
タイプのFF回路と同様に、入力データDと出力データ
Qの論理が一致しているときに、内部クロックCKを停
止さるので、このときにクロック回路の充放電で消費す
る電力を低減することができる。しかも、データの取り
込みや出力のタイミングが外部入力クロックのエッジの
時刻のみに依存し、さらにハザード等のノイズを伝搬し
ないため、論理設計が容易であり、従来のD型FF回路
から置き換えることも可能である。
【0053】[第2実施例]次に、本発明の第2の実施
例を図3を用いて説明する。図3は図1に示した一点鎖
線で囲んだ回路と同じ回路201A〜Dとこれを制御す
るクロック制御回路202A〜DからなるFF回路20
3A〜Dをクロックバッファ204で駆動するようにし
た例を示すものである。
【0054】クロックバッファ204は遅延インバータ
30と2入力ナンドゲート31からなる短クロック発生
回路205およびインバータ32より構成され、外部入
力クロックCLKを入力して、その立上り時点を起点と
して発生するパルス幅Tgの「H」の短クロックCKX
を発生する。
【0055】クロック制御回路202A〜Dは、一致信
号P2を遅延反転した信号P3が「H」のとき導通し、
「L」のとき遮断するトランスファゲート20、信号P
3が「L」のとき導通するNMOSトランジスタ22、
インバータ21、23、24からなる。
【0056】このクロック制御回路202A〜Dでは、
信号P3が「H」(つまり、入力データDと出力データ
Qが不一致)のときだけ、短クロックCKXがトランス
ファゲート20を通過して、インバータ23で反転され
て内部クロックCK(Lパルス)となり、更にインバー
タ24で反転されて内部反転クロックCKB(Hパル
ス)となる。したがって、この第2の実施例でも、外部
入力クロックCLKの立上りエッジにだけ依存するタイ
ミングで出力データQを得ることができる。
【0057】一方、一致信号P3が「L」(つまり、入
力データDと出力データQが一致)のとき、トランスフ
ァゲート20が遮断となるので、短クロックCKX(=
「H」)はクロック制御回路202A〜Dに入力でき
ず、またNMOSトランジスタ22がオンとなるので、
インバータ23の出力は「H」に固定され、内部クロッ
クCKは「H」に、内部反転クロックCKBは「L」に
固定される。このように、入力データDと出力データQ
が一致しているとき、クロック系が停止する。
【0058】この第2の実施例によれば、短クロック発
生回路205とインバータ32からなるクロックバッフ
ァ204を複数のFF回路203A〜Dで共有できるた
め、これらのFF回路203A〜Dの面積と消費電力
を、第1の実施例のFF回路よりもさらに低減できる。
【0059】また、クロック制御回路202A〜Dの入
力をトランスファゲート20を用いて開閉することによ
り、入力データDと出力データQに論理の相違がないと
き(P3=「L」)、クロックバッファ204の負荷が
MOSトランジスタのドレインになり、特にSOI(シ
リコン・オン・インシュレータ)基板を用いた半導体集
積回路では、ドレイン容量を大幅に低減できるため、ク
ロックバッファ204の消費電力を低減することができ
る。
【0060】なお、この第2の実施例において、FF回
路203A〜Dの入力データD、出力データQ、反転出
力データQBの接続は半導体集積回路内において任意で
あり、図3に限定されるものではなく、またクロッツク
バッファ204が駆動するFF回路も4個に限定される
ものではない。
【0061】
【発明の効果】以上から第1の発明によれば、入力デー
タと出力データが同じ論理のときにデータ転送や書替え
のための内部クロックを停止させるので、そのクロック
の動作に要する電力の低減を図ることができることは勿
論のこと、入力データの取り込みを外部入力クロックの
エッジにのみ依存させることができ、またハザード等の
ノイズを伝搬することもなく、よって、論理の設計が容
易であり、従来のD型FF回路と置換することも可能で
ある。
【0062】第2の発明によれば、スレーブ側回路にラ
ッチを使用しないので、そのラッチ駆動用のクロック駆
動出力の能力を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のFF回路の回路ブロ
ック図である。
【図2】 第1の実施例のFF回路のタイムチャートで
ある。
【図3】 第2の実施例のFF回路の回路ブロック図で
ある。
【図4】 第2の実施例のFF回路のタイムチャートで
ある。
【図5】 従来のFF回路の回路ブロック図である。
【図6】 従来のFF回路のタイムチャートである。
【符号の説明】
101:マスタ側ラッチ回路、102:スレーブ側回
路、103:状態監視回路、104:遅延回路、10
5:短クロック発生/クロック制御回路、201A〜
D:図1の一点鎖線で囲んだ回路、202A〜D:クロ
ック制御回路、203A〜D:FF回路、204:クロ
ックバッファ、205:短クロック発生回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】状態監視回路によって入力データと出力デ
    ータの論理を比較し、それが一致するとき内部クロック
    を停止させるようにしたフリップフロップ回路におい
    て、外部入力クロックの変化点を起点とした短パルスを
    発生する短クロック発生回路と、上記状態監視回路の出
    力信号を遅延する遅延回路と、該遅延回路で遅延された
    信号により上記短クロックを停止又は出力させるクロッ
    ク制御回路とを具備することを特徴とするフリップフロ
    ップ回路。
  2. 【請求項2】マスタ側回路とスレーブ側回路とからな
    り、マスタ側回路にホールド回路を具備させ、スレーブ
    側回路にホールド回路を具備させないようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載のフリップフロップ回路。
JP7094459A 1995-03-28 1995-03-28 フリップフロップ回路 Pending JPH08274594A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7154319B2 (en) 2004-07-21 2006-12-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Pulse-based high-speed low-power gated flip-flop circuit
JP2007013349A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Renesas Technology Corp 半導体集積回路装置
JP2007235501A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Nec Corp フリップフロップ回路及び半導体集積回路

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