JPH08273797A - 端子供給不良検知機構およびこれを含む端子圧着装置 - Google Patents

端子供給不良検知機構およびこれを含む端子圧着装置

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JPH08273797A
JPH08273797A JP7581595A JP7581595A JPH08273797A JP H08273797 A JPH08273797 A JP H08273797A JP 7581595 A JP7581595 A JP 7581595A JP 7581595 A JP7581595 A JP 7581595A JP H08273797 A JPH08273797 A JP H08273797A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】この検知機構Uは、端子圧着装置に供給される
端子の供給不良を検知するためのものである。端子が連
結された端子連鎖体301に当接する、揺動可能な当接
部材20を設けた。当接部材20を端子連鎖体301に
付勢した。当接部材20の揺動に伴う姿勢変化により、
端子連鎖体301の張力を検出する近接スイッチ30お
よび端子の有無を検出する近接スイッチ40を設けた。 【効果】端子の供給不良を検知して端子供給を制御し、
良好な端子圧着作業を行うことが可能である。構造が簡
単で低コストで製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電線端へ端子金具を
圧着する端子圧着装置に適用され、端子圧着装置への端
子金具の供給不良を検知するための機構に関するもので
ある。また、この機構を含む端子圧着装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】端子金具を電線端に圧着するには、従来
から端子圧着装置が用いられている。この端子圧着装置
では、端子金具を間欠的に送りながら、順次自動的に圧
着を行う間欠送り方式が採用されている。この間欠送り
方式による圧着作業は、次のようなものである。
【0003】先ず、端子金具は、所定の間隔をあけて多
数連結されており、端子連鎖体を構成している。この端
子連鎖体は、予めロール状に巻き取られている。一方、
端子圧着装置には、端子連鎖体に係合可能な送り爪が装
備されている。そして、端子連鎖体が巻き取られたロー
ルから所定の繰り出し機構によって、端子連鎖体を所定
の湾曲状態に弛ませた状態で繰り出すと共に、上記送り
爪を端子連鎖体の所定の部位に係合させて上記所定の間
隔で間欠的に送る。これにより、連結された端子金具を
順次に端子圧着装置の端子圧着部へ供給する。一方、端
子圧着部へは、端子金具が圧着されるべき電線の端末部
分が供給されるようになっており、供給された電線と端
子金具とを、一対のプレス型によってプレスし、両者を
圧着する。この作業が終われば、次の端子金具を送り爪
によって供給し、連続して同様の作業をするようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】端子連鎖体の繰り出し
および送り爪による送りは、機械的に行われており、こ
の機構は、上記繰り出しおよび送りの正確を期して所要
の設計がなされている。ところが、場合によっては、端
子金具の供給に不良をきたし、端子金具を適正な位置に
供給できないことがある。たとえば、端子連鎖体の繰り
出し速度と送り爪による送り速度との間に差が生じ、ロ
ールと送り爪との間で端子連鎖体が反繰り出し方向に強
く引っ張られることがある。
【0005】このため、送り爪によって端子金具を端子
圧着部の適正な位置に供給することができなくなり、端
子金具が捩じれた状態で不良圧着されたり、プレスの際
に端子金具が傷付いたりする。その結果、端子金具を介
して相互に接続される電線間の良好な電気的導通が得ら
れなくなる場合がある。さらに、圧着強度が弱くなり、
端子金具が電線端から抜けてしまうおそれがある等の種
々の問題が発生する。また、端子連鎖体が引っ掛かって
端子金具を送ることができなくなれば、いわゆる空プレ
スしてしまい、プレス型が損傷してしまうという問題が
ある。
【0006】上記問題を解決するため、従来では、次の
ような対策が講じられている(特開平3−147287
号公報,特開平3−152891号公報参照)。具体的
には、従来から施されている対策では、端子金具が適正
位置に無いときにこれを検知し、プレス型の作動を停止
させるようにしている。これにより、端子金具の不良圧
着やプレス型の損傷を防止している。
【0007】 特開平3−147287号公報に開示
された対策では、端子連鎖体に、所定ピッチで検知用孔
を形成している。この所定のピッチは、送り爪による送
りのピッチに対応している。そして、端子連鎖体が間欠
的に送られるたびに検知ピンを移動させて、検知用孔に
挿入させるようになっている。この検知ピンの移動は、
直動シリンダによって行われる。つまり、端子連鎖体が
送られる際に引っ張られたりして良好に送られていなけ
れば、上記検知ピンと検知用孔との位置がずれ、検知用
ピンは、端子連鎖体に当接してしまって検知用孔に挿入
することができない。すなわち、検知ピンの移動が規制
されてしまう。このように、検知ピンの移動が規制され
れば、端子連鎖体が送られたときに端子金具が適正位置
に配置されていないと判断して端子圧着装置を停止させ
る。
【0008】しかしながら、この対策では、端子連鎖体
が途切れて端子金具が無い状態では、上記検知ピンの移
動は規制されることがない。このため、検知ピンが検知
用孔に挿入している状態なのか端子連鎖体が無い状態な
のか区別がつかない。従って、端子金具が無い場合であ
っても、端子圧着装置を停止させることができず、空プ
レスしてしまうという問題がある。
【0009】 また、特開平3−152891号公報
に開示された対策では、端子圧着部の下方に検知ピンを
配設し、端子連鎖体が送られたとき、すなわち、端子圧
着部に端子金具が供給されたときに検知ピンを直動シリ
ンダにより上昇させるようになっている。そして、この
検知ピンが端子金具に当接すれば検知ピンは上死点まで
上昇することができず、これにより、端子金具が所定の
位置に供給されていることを検知する。一方、検知ピン
が上死点に達すれば、端子金具が端子圧着部の所定の位
置に供給されていないことを検知し、端子圧着装置を停
止させる。これにより、空プレスを防止することができ
る。
【0010】さらに、供給される端子金具の先端部(電
気接触部)の上方には、位置確認ポンチが設けられてお
り、これが直動シリンダによって昇降されるようになっ
ている。そして、端子金具が供給されたときに位置確認
ポンチを下死点まで降下させ、この位置確認ポンチと上
記電気接触部とがぴったりと整合すれば、端子金具が適
正な位置にあることを検知する。一方、位置確認ポンチ
と電気接触部とが整合しなければ、位置確認ポンチは下
死点まで達することができず、端子金具が端子圧着部の
所定の位置に供給されていないことを検知する。これに
より、端子圧着装置を停止させて、不良圧着を防止する
ことができる。
【0011】しかしながら、端子金具の位置が適正であ
るかどうかを判断するために、位置確認ポンチと端子金
具の電気接触部との形状的整合性をとることは、あまり
に厳密すぎる。このため、実際には許容することができ
るわずかな位置ずれであっても、端子金具が適正な位置
に配置されていないと判断されて端子圧着装置が停止さ
れる。その結果、たびたび端子圧着装置が停止して、そ
のたびに調整をしなければならなくなり、円滑な端子圧
着作業をすることができなくなるおそれがある。しか
も、上記検知ピンおよび位置確認ポンチは、シリンダで
駆動されるので、構造が複雑になるという問題がある。
【0012】そこで、この発明の第1の目的は、端子金
具に発生する張力に基づいて端子金具の有無および送り
の状態を実情に応じて的確に検知することができる端子
供給不良検知機構を提供することである。また、この発
明の第2の目的は、上記端子供給不良検知機構を用い
て、端子金具の良好な圧着および空プレスによるプレス
型の損傷防止並びに円滑な運転を行うことができる端子
圧着装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】 本発明の第1の目的を達成するため、請求項1に係
る端子供給不良検知機構は、多数の端子を連結した長尺
の端子連鎖体が巻き取られたロールから、繰り出し手段
によって端子連鎖体を所定の湾曲姿勢に弛ませた状態に
繰り出し、端子連鎖体の予め定められた箇所に係合させ
た送り爪によって端子を順次に端子圧着部へ供給する端
子供給機構を備えた端子圧着装置に適用される端子供給
不良検知機構において、湾曲内側から上記端子連鎖体に
当接し、湾曲内側の第1の姿勢および湾曲外側の第2の
姿勢に変位可能な当接部材と、この当接部材を第2の姿
勢側へ付勢する付勢手段と、上記当接部材の第1の姿勢
への変位に基づいて端子連鎖体に所定以上の張力が負荷
されたことを検出する張力検出手段と、上記当接部材の
第2の姿勢への変位に基づいて端子連鎖体が無い状態を
検出する有無検出手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0014】上記構成によれば、付勢手段により付勢さ
れて端子連鎖体に当接した当接部材は、端子連鎖体の湾
曲姿勢に追従して変位することができる。従って、端子
連鎖体に所定以上の張力が負荷されて端子連鎖体が湾曲
内側へ変位し、これに伴って当接部材が第1の姿勢に変
位すると、端子連鎖体に所定以上の張力が負荷されたこ
とが、張力検出手段により検出される。一方、繰り出さ
れる端子連鎖体が途切れ、付勢手段によって当接部材が
第2の姿勢に変位されると、有無検出手段によって端子
連鎖体の無い状態が検出される。
【0015】 本発明の第1の目的を達成するため、
請求項2に係る端子供給不良検知機構は、請求項1記載
の端子供給不良検知機構において、上記当接部材,付勢
手段,張力検出手段および有無検出手段が、単一のボデ
ィに取り付けられてユニット化されていることを特徴と
するものである。上記構成によれば、請求項1に係る発
明と同様の作用を奏する。加えて、当接部材,付勢手
段,張力検出手段および有無検出手段がユニット化され
ているので、当該機構を種々の端子圧着装置の端子供給
不良検知機構に容易に組み込むことができる。
【0016】 本発明の第1の目的を達成するため、
請求項3に係る端子供給不良検知機構は、請求項2記載
の端子供給不良検知機構において、上記ボディには、端
子連鎖体に潤滑剤を供給する潤滑剤供給手段が取付けら
れていることを特徴とするものである。この構成によれ
ば、請求項2に係る発明と同様の作用を奏する。加え
て、潤滑剤供給手段によって、通過する端子連鎖体に潤
滑剤を供給することができる。
【0017】 本発明の第1の目的を達成するため、
請求項4に係る端子供給不良検知装置は、請求項1ない
し3のいずれかに記載の端子供給不良検知機構におい
て、上記当接部材は、重心位置から離れた部分の回りに
揺動自在であって、その自重によって端子連鎖体に当接
する揺動部材からなり、上記付勢手段を兼用しているこ
とを特徴とするものである。
【0018】上記構成によれば、請求項1ないし3のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、当接
部材を構成する揺動部材は、自重によって端子連鎖体に
当接した状態で、端子連鎖体の湾曲姿勢の変化に追従し
て揺動することができる。また、揺動部材が付勢手段を
兼用するので、部品点数を削減することができる。 本発明の第2の目的を達成するため、請求項5に係
る端子圧着装置は、請求項1ないし4のいずれかに記載
の端子供給不良検知機構を含む端子圧着装置であって、
上記張力検出手段による張力検出に応じて上記繰り出し
手段を駆動することにより、上記ロールから所定量の端
子連鎖体を繰り出させて、上記所定の湾曲姿勢に戻す繰
り出し制御手段と、張力検出手段による張力検出状態が
所定時間以上継続するとき、および有無検出手段によっ
て端子連鎖体の無い状態が検出されたときに、当該端子
圧着装置を停止させる信号を出力する停止制御手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0019】上記構成によれば、端子連鎖体を所定の湾
曲姿勢に保つ第1の機能と、端子連鎖体に引っ掛かりが
生じた場合に端子圧着装置を停止させる第2の機能と、
端子連鎖体が途切れた場合に端子圧着装置を停止させる
第3の機能とが、単一の当接部材の変位に基づいて達成
される。しかも、上記第1および第2の機能は、単一の
張力検出手段の出力を用いて達成される。従って、簡単
な構造で、コスト安価に多くの機能を実現することがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。一実施例 図3は、この発明の一実施例に係る端子供給不良検知機
構が装備された端子圧着装置の要部を示す正面図であ
る。
【0021】図3を参照して、この端子圧着装置の概略
構成について説明する。この端子圧着装置Aは、電線E
の端末E1に端子を連続的に自動圧着するためのもので
あって、本体100と、圧着機200と、圧着すべき端
子を予め多数ストックしておく端子リール300と、端
子リール300から端子を繰り出すモータ400と、図
示していないが、端子が圧着される電線Eを圧着機20
0へ供給する電線供給部とを有している。
【0022】端子は予め多数連結されており、長尺の端
子連鎖体301を構成している。この端子連鎖体301
は、上記端子リール300の回転軸303の回りにロー
ル状に巻回されている。そして、モータ400を作動さ
せることにより、端子リール300が回転され、これに
より、上記ロールから端子連鎖体301が繰り出される
ようになっている。端子連鎖体301は、所定の湾曲状
態に弛んだ状態で繰り出されるようになっている。
【0023】図4は、端子連鎖体301の一部およびこ
の端子連鎖体301に含まれる端子素材305が電線E
の端末E1に圧着される状態を示した斜視図である。図
3および図4を参照して、端子連鎖体301は、端子素
材305が長手方向に沿って多数連結されることにより
構成されている。一方、圧着機200には、供給された
電線Eと端子素材305とを圧着する端子圧着部201
と、端子素材305を順次端子圧着部201に送る端子
供給部205とが備えられている。この端子供給部20
5には、端子素材305を順次送るための送り爪206
が設けられている。この送り爪206は、所定の回動軸
を中心として揺動するようになっている。送り爪206
は、揺動することによって、連結された端子素材305
の所定の部位(たとえば、参照符号Vで示した部位)に
係合し、これにより、端子素材305を上記ピッチPで
間欠的に端子圧着部201に送ることができるようにな
っている。
【0024】端子圧着部201は、固定型202と、こ
の固定型202に対して昇降する可動型203とを有し
ている。電線Eおよび端子素材305は、これら一対の
型202,203の間に供給され、両型202,203
によりプレスされる。これにより、端子素材305が電
線Eの端末E1に圧着され、その結果、電線Eの端部に
端子が形成されるようになっている。
【0025】本実施例の特徴とするところは、この端子
圧着装置Aには、端子素材305を供給する際に、供給
不良を検知する端子供給不良検知機構(以下、「検知機
構」という。)Uが備えられており、この検知機構U
は、 簡単な構造によって端子連鎖体301に発生する張
力を検出し、これにより、端子連鎖体301の供給不良
を検知することができる点、 この検知機構Uは、コンパクトにユニット化されて
いる点、および 上記本体100には、上記モータ400の作動を制
御する繰り出し制御部と、所要時に端子圧着装置Aを停
止させる(具体的には、上記モータ400と、端子圧着
部201および送り爪206を連動させて駆動する主モ
ータMとを停止させる)停止制御部とを有する制御装置
Sが装備されている点にある。
【0026】以下、検知機構Uについて詳しく説明す
る。図2は、この検知機構Uの全体斜視図であり、図1
は、正面図である。これらの図を参照して、この検知機
構Uは、単一のボディ10と、回動軸21を介して
ボディ10に取り付けられ、回動軸21の回りに回動す
ることができる当接部材20と、回動することによる
当接部材20の姿勢変化により、端子連鎖体301の張
力を検出する張力検出手段としての近接スイッチ30
と、回動することによる当接部材20の姿勢変化によ
り、端子連鎖体301が存在していない状態(たとえ
ば、端子リール300に巻回されていた端子連鎖体30
1がすべて繰り出されて途切れた状態)を検出する有無
検出手段としての近接スイッチ40と、上記ボディ1
0に取り付けられた潤滑剤供給部50とを有しており、
これらがユニットとして構成されている。
【0027】ボディ10は、基板11と、この基板11
に設けられたスライド板12とを有している。この基板
11とスライド板12との間で、白抜き矢印の方向に沿
って端子連鎖体301が送られる供給路Rが形成されて
いる。スライド板12は、2本のねじB1によって基板
11に取り付けられている。基板11の上部には、当接
部材20を取り付けるためのブラケット14と、近接ス
イッチ30を取り付けるためのブラケット15と、近接
スイッチ40を取り付けるためのブラケット16が設け
られている。これらブラケット14,15,16は、ね
じB2によって基板11に取り付けられている。
【0028】基板11の下端縁には、当該ボディ10を
端子圧着装置Aに取り付けるための取付板17が設けら
れている。そして、取付ボルトB2を取付板17に挿通
して端子圧着装置A側にねじ込むことにより、ボディ1
0が端子圧着装置Aに締結固定されるようになってい
る。なお、この取付板17には、取付ボルトB2が挿通
される長孔17aがあけられており、検知機構Uの取付
位置を調整することができるようになっている。また、
基板11の下部には、潤滑剤供給部50を取り付けるた
めのブラケット18が設けられている。これらブラケッ
ト14等は、基板11と一体的に形成することもでき
る。
【0029】当接部材20は、平板を折り曲げ形成して
製作されており、ブラケット14に連結される取付部2
2と、取付部22に延設され、供給路Rを移動する端子
連鎖体301に当接する当接部23と、当接部23に延
設され、近接スイッチ30をON/OFFさせる作動片
24と、当接部23に延設され、近接スイッチ40をO
N/OFFさせる作動片25とを有している。
【0030】上記回動軸21は、取付部22に挿通され
ており、その両端部がブラケット14と基板11とによ
り支持されている。当接部材20は、回動軸21回りに
揺動自在となっている。つまり、供給路Rに送られた端
子連鎖体301に、その湾曲内側から当接し、端子連鎖
体301の姿勢変化に追従することができるようになっ
ている。そして、回動することにより、湾曲内側の姿
勢、すなわち作動片24が近接スイッチ30に近接する
第1の姿勢(図5参照)と、回動することにより、湾曲
外側の姿勢、すなわち作動片25が近接スイッチ40に
近接する第2の姿勢(図6参照)とに変位することがで
きるようになっている。回動軸21としては、たとえば
十字穴付小ねじを使用することができる。このように十
字穴付小ねじを使用した場合には、当該十字穴付小ねじ
をブラケット14側から挿通し、基板11にねじ込めば
良い。また、必要に応じて基板11の裏側からロックナ
ットをかけることもできる。
【0031】また、取付部22は、当接部材20の重心
位置から離れた部分に形成されている。従って、当接部
材20は、その自重によって端子連鎖体301側に付勢
され、当接するようになっている。なお、当接部材20
を端子連鎖体301側に付勢するために、付勢部材を設
けることもできる。たとえば、回動軸21の軸線を中心
として、ブラケット14と当接部材20との間にねじり
コイルばねを介在させて、ばねの弾性力によって当接部
材20を付勢することができる。
【0032】近接スイッチ30は、小ねじB4を用いて
ブラケット15に締結されている。そして、当接部材2
0が第1の姿勢に変位した場合に、当接部材20の作動
片24が近接スイッチ30に接近し、近接スイッチ30
が入力状態となる。一方、近接スイッチ40も、小ねじ
B4を用いてブラケット16に締結されている。そし
て、当接部材20が第2の姿勢に変位した場合に、当接
部材20の作動片25がが近接スイッチ40に接近し、
近接スイッチ40が入力状態となる。
【0033】潤滑剤供給部50は、潤滑剤を収容したオ
イルタンク51と、刷毛部52とを有している。この刷
毛部52は、一端部52aがオイルタンク51に浸さ
れ、且つ他端部52bがオイルタンク51から突出され
ている。この刷毛部52の先端部52aは、供給路Rを
移動する端子連鎖体301に接触するようになってい
る。これにより、端子連鎖体301には、潤滑剤がしみ
込んだ刷毛部52によって、潤滑剤が塗布されるように
なっている。
【0034】この実施例によれば、次のような作用効果
を奏する。 図1を参照して、当接部材20は、常時第2の姿勢
に変位する方向に回動するから、繰り出された端子連鎖
体301が供給路Rに送られると、この端子連鎖体30
1に当接する。この状態で端子連鎖体301が順次送ら
れて端子圧着作業が連続的に行われる。
【0035】 図5を参照して、端子圧着作業中にお
いて、端子連鎖体301に引っ掛かり等が生じて大きな
張力が発生すれば、端子連鎖体301は、その湾曲内側
に引き上げられる状態で姿勢が変位する。これにより、
当接部材20は、付勢方向と反対方向、すなわち、第1
の姿勢となる方向に変位する。当接部材20が第1の姿
勢に変位することにより、近接スイッチ30が入力さ
れ、端子連鎖体301に過大な張力が発生していること
を検出することができる。そして、図3を参照して、こ
の検出信号に基づいて、制御装置Sの繰り出し制御部が
モータ400の作動を制御する。具体的には、上記検出
信号に基づいてモータ400を駆動させ、端子リール3
00から所定量の端子連鎖体301を繰り出す。
【0036】つまり、過大な張力が発生していることを
検出すれば、端子連鎖体301の繰り出しよりも送り爪
206による送りの方が速い状態であり、端子供給に何
らかの不良が発生し、端子連鎖体301の送りが円滑に
行われていないと考えられる。従って、このようなとき
には、端子連鎖体301の繰り出しを促進して上記張力
を緩和し、送られる端子連鎖体301の姿勢を上記所定
の湾曲姿勢に戻すことによって、端子連鎖体301の送
りを円滑に行わしめることができる。
【0037】また、この過大な張力が一定時間継続され
た場合には、端子連鎖体301の繰り出しを促進してい
るにもかかわらず上記張力が緩和されていないことにな
る。従って、この場合には端子連鎖体301にからみ等
が発生して、端子連鎖体301の繰り出しの促進によっ
ては、端子連鎖体301の送りを良好な状態に戻すこと
ができないと判断することができる。このような場合、
制御装置Sの停止制御部が端子圧着装置Aの作動を停止
させる信号を出力する。この信号に基づいて、端子圧着
装置Aを停止させ、装置Aの損傷等を防止することがで
きる。
【0038】 一方、図6を参照して、供給路Rに端
子連鎖体301が存在しない場合、たとえば、端子連鎖
体301が端子リール300からすべて繰り出された場
合には、当接部材20は、付勢方向側にさらに変位す
る。すなわち、第2の姿勢に姿勢変化する。このように
当接部材20が姿勢変化し、近接スイッチ40が入力さ
れれば、供給路Rに端子連鎖体301が存在しないこと
を検知することができる。このような場合にも、上記停
止制御部が端子圧着装置Aの作動を停止させる信号を出
力し、この信号に基づいて、端子圧着装置Aが停止す
る。これにより、端子が無い状態で、いわゆる空プレス
状態となるのを防止することができる。
【0039】 また、このように、端子供給の状態
を、端子連鎖体301に発生する張力により判断するの
で、端子素材305の供給位置を直接検出する場合に比
べて厳密すぎることがない。従って、供給される端子素
材305にわずかなずれが生じた場合であっても、端子
圧着装置Aが直ちに停止してしまうという不都合を回避
して、端子の良好な圧着作業を円滑に行うことができ
る。
【0040】さらに、単一の当接部材20の姿勢変化に
よって、端子供給の不良および端子連鎖体301の有無
を検知することができるので、当該検知機構Uの構造を
非常に簡単にすることができる。その結果、検知機構U
を安価に提供することができると共に、検知機構Uの故
障等を極力少なくすることができる。加えて、本実施例
によれば、以下のような作用効果を奏する。
【0041】 検知機構Uがユニット化されているの
で、当該機構全体をコンパクトに構成することができ、
一層コストダウンを実現することができる。しかも、当
接部材20および近接スイッチ30,40を個々に端子
圧着装置Aに組み付けた場合には、この検知機構Uは、
当該端子圧着装置専用となってしまうが、検知機構Uが
ユニット化されているので、他の端子圧着装置の端子供
給不良検知機構にも容易に組み込むことができる。
【0042】 また、端子連鎖体301に当接部材2
0を当接させるための付勢力を、当接部材20の自重を
利用して得ている。つまり、自重によって、当接部材2
0が回動軸21回りに回転し、端子連鎖体301に当接
する。従って、別途上記付勢力を付加するための部品を
必要としない。その結果、一層検知機構Uの構造を簡素
化することができ、なお一層のコストダウンを実現する
ことができる。
【0043】 しかも、潤滑剤供給部50により、送
られる端子連鎖体301に油が塗布されるので、端子圧
着時に端子素材305が固定型202または可動型20
3に食いついて圧着不良となるのを防止することができ
るという利点がある。 以上のように、この端子圧着装置Aでは、単一の当
接部材20の変位に基づいて、端子連鎖体301を所定
の湾曲姿勢に保つ第1の機能と、端子連鎖体301に引
っ掛かりが生じた場合に装置Aを停止させる第2の機能
と、端子連鎖体301が途切れた場合に装置Aを停止さ
せる第3の機能とが、達成される。しかも、上記第1お
よび第2の機能は、単一の近接スイッチ30の出力を用
いて達成される。従って、非常に簡単な構造で、コスト
安価に多くの機能を実現することができる。
【0044】一実施例の変更例 なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、次のような変更例が考えられる。 (1) 図7は、変更例に係る検知機構Uの斜視図である。
同図を参照して、この検知機構Uも一実施例と同様に、
ユニット化されており、後に詳述するが、一実施例と同
様の作用を奏する。特に、この変更例に係る検知機構U
が一実施例に係る検知機構Uと異なるところは、当接
部材20の形状が異なっている点、および近接スイッ
チ30,40の設置位置が異なっている点である。
【0045】すなわち、図2および図7を参照して、一
実施例では、図2に示すように、当接部材20は、当接
部23に作動片24,25が延設された若干複雑な形状
となっているが、本変形例に係る当接部材20は、平板
を単に湾曲形成しただけのごく簡単な形状となってい
る。従って、当接部材20の製作が簡単であり、その結
果、検知機構Uのコストをさらに低減させることができ
るという利点がある。
【0046】以下、変更例に係る検知機構Uについて説
明する。なお、一実施例と同様の構成部品については、
詳しい説明は省略する。ボディ10は、基板11と、こ
の基板11に対向配置された対向板12とを有してい
る。この基板11と対向板12との間で、白抜き矢印の
方向に沿って端子連鎖体301が送られる供給路Rが形
成されている。対向板12は、2本のねじB6によって
基板11に取り付けられている。このねじB1には、そ
れぞれガイドパイプGPが軸方向に沿って嵌め込まれて
おり、送られる端子連鎖体301は、このガイドパイプ
GPの上に載せられて滑らかに移動することができるよ
うになっている。
【0047】また、基板11の上縁部には、当接部材2
0および近接スイッチ40を取り付けるためのブラケッ
トK1と、近接スイッチ30を取り付けるためのブラケ
ットK2とが突出形成されている。これらブラケットK
1,K2は、ねじB7によって基板11に締結されてい
る。もっとも、ブラケットK1,K2を基板11と一体
的に形成することもできる。ブラケットK1には、当接
部材20を取り付ける当接部材取付部K11と、近接ス
イッチ取付部K12とが設けられている。
【0048】さらに、基板11の一端縁には、当該ボデ
ィ10を端子圧着装置Aに取り付けるための取付板17
が、基板11と一体的に形成されている。そして、所要
の取付ボルトを用いて取付板17を端子圧着装置A側に
締結することにより、ボディ10が端子圧着装置Aに固
定されるようになっている。また、基板11の下縁部の
一端縁側には、潤滑剤供給部50を取り付けるためのブ
ラケットK3が、基板11と一体的に形成されている。
もっとも、これら取付板17およびブラケットK3は、
基板11と別体に形成してねじ等を用いて基板11に取
り付けることもできる。
【0049】当接部材20は、平板を湾曲形成して製作
されており、上記当接部材取付部K11に取り付けられ
る取付部22と、この取付部22に延設され、供給路R
を移動する端子連鎖体301に当接する当接部23とを
有している。また、取付部22の側縁部22bには、図
示していない取付片が突設されている。この取付片は、
上記当接部材取付部K11の内側に配置されている。参
照符号21は、当接部材20を回動自在に支持するため
の回動軸である。回動軸21は、当接部材取付部K11
の外側から、当接部材取付部K11および取付片を貫通
しており、その両端が、当接部材取付部K11および基
板11によって支持されている。この回動軸21として
は、一実施例で示したのと同様に、たとえば十字穴付小
ねじを使用することができる。
【0050】つまり、当接部材20は、一実施例と同様
に回動軸21回りに揺動自在となっている。これによ
り、当接部材20は、供給路Rに送られた端子連鎖体3
01に、その湾曲内側から当接し、端子連鎖体301の
湾曲姿勢の変化に追従することができるようになってい
る。そして、回動することにより、湾曲内側の姿勢、す
なわち当接部23が近接スイッチ30に近接する第1の
姿勢と、回動することにより、湾曲外側の姿勢、すなわ
ち取付部22が近接スイッチ40に近接する第2の姿勢
とに変位することができるようになっている。
【0051】また、上記取付片は、当接部材20の重心
位置から離れた部分に形成されている。従って、当接部
材20は、一実施例と同様に、その自重によって端子連
鎖体301側に付勢され、当接している。なお、当接部
材20を端子連鎖体301側に付勢するために付勢部
材、たとえば、当接部材20の当接部23と、ブラケッ
ト14との間にコイルばねを介在させる等を設けるとい
う手段を採用することもできる。
【0052】近接スイッチ30は、一実施例で示したの
と同様のものであり、小ねじB4を用いてブラケットK
2に締結されている。そして、当接部材20が第1の姿
勢に変位した場合に、当接部材20の当接部23の先端
部23aが近接スイッチ30に接近し、近接スイッチ3
0が入力状態となる。一方、近接スイッチ40も、一実
施例で示したのと同様のものであり、小ねじB4を用い
てブラケットK1の近接スイッチ取付部K12に締結さ
れている。そして、当接部材20が第2の姿勢に変位し
た場合に、当接部材20の取付部22の先端部22cが
近接スイッチ40に接近し、近接スイッチ40が入力状
態となる。
【0053】また、潤滑剤供給部50も、一実施例で示
したのと同様のものであり、オイルタンク51と、刷毛
部52とを有している。そして、刷毛部52の先端部5
2aが、供給路Rを移動する端子連鎖体301に接触す
るようになっており、これにより、端子連鎖体301に
潤滑剤が塗布されるようになっている。本変更例におい
ても、供給路Rを通過する端子連鎖体301に過大な張
力が発生すれば、端子連鎖体301が上方に引っ張り上
げられ、これに追従して第1の姿勢に変化した当接部材
20によって近接スイッチ30が入力される。従って、
端子連鎖体301の張力検出を行うことができる。ま
た、端子連鎖体301が途切れたりして供給路Rに存在
しないようになれば、当接部材20が第2の姿勢に変化
し、これにより、近接スイッチ40が入力される。従っ
て、端子連鎖体301の有無検出を行うことができる。
【0054】また、当接部材20,張力検出手段として
の近接スイッチ30および有無検出手段としての近接ス
イッチ40が単一のボディ10に取り付けられてユニッ
ト化されており、潤滑剤供給部50もボディ10に装備
されている。このように、本変更例においても、一実施
例と同様の作用効果を奏する。加えて、当接部材20
は、平板を湾曲形成してごく簡単に製造することができ
るので、検知機構Uのコストをさらに低減させることが
できるという利点がある。
【0055】なお、図8は、本変更例についての変形例
を示す斜視図である。同図を参照して、参照符号SP1
は、コイルスプリングを示している。このコイルスプリ
ングSP1は、その一端が当接部材20の取付部22に
連結され、他端がブラケットK1の近接スイッチ取付部
K12側に連結されている。近接スイッチ取付部K12
には、コイルスプリングSP1の取付用の突片K13が
形成されており、コイルスプリングSP1の他端は、こ
の突片K13に連結されている。このコイルスプリング
SP1を設けることにより、当接部材20が端子連鎖体
301に当接するように付勢力が追加され、その結果、
当接部材20が、端子連鎖体301の姿勢変化に安定し
て確実に追従することができるという利点がある。
【0056】また、本変形例では、当接部材20の変位
ストッパSP2が設けられている。この変位ストッパS
P2は、当接部材20が第1の姿勢に変位したときに、
当接部23の先端部23aが当接するようになってい
る。これにより、当接部材20が第1の姿勢側に変位し
た場合、所定の変位位置を越えてさらに回動変位するの
を規制することができ、当接部材20の姿勢変化が不必
要に大きくなるのを防止することができる。
【0057】(2) 上記一実施例および変更例では、図4
に示したような端子連鎖体301を用いていた。この端
子連鎖体301は、いわゆるエンドフィードタイプとよ
ばれるもので、端子が圧着される電線Eの長手方向に、
端子連鎖体301が順次送られるタイプのものである。
ところで、端子圧着装置の仕様によっては、いわゆるサ
イドフィードタイプとよばれる端子連鎖体を用いる場合
がある。サイドフィードタイプとは、端子が圧着される
電線Eの長手方向に対して交差する方向から、端子連鎖
体301が順次送られるタイプのものである。
【0058】図9は、サイドフィードタイプの端子連鎖
体301が順に送られ、端子素材305が電線Eに圧着
される状態を示した斜視図である。同図を参照して、こ
のタイプの端子連鎖体301は、長尺の送り板304
と、この送り板304の長手方向に沿って所定のピッチ
Pで多数連結された端子素材305とからなっている。
送り板304には、上記ピッチPに対応したピッチでパ
イロット孔Cが形成されている。そして、上記揺動する
送り爪206が、パイロット孔Cに係合し、これによ
り、端子素材305は、上記ピッチPで間欠的に端子圧
着部201に送られるようになっている。
【0059】上記変更例に係る検知機構Uは、このよう
なサイドフィードタイプの端子連鎖体301を用いる端
子圧着装置にも、何ら支障なく適用することができる。
すなわち、サイドフィードタイプの端子連鎖体301
を、エンドフィードタイプの端子連鎖体301と同様
に、端子リール300から繰り出して供給路Rに通すこ
とにより、端子素材305が順次端子圧着部201に送
られて圧着を行うことができる。そして、供給されてい
る端子連鎖体301に過大な張力が発生したり、端子連
鎖体301が途切れたりした場合には、一実施例と同様
にこれらの状態を検出することができ、一実施例と同様
の効果を奏する。
【0060】また、場合によっては、2つの端子連鎖体
301が、ワイヤにより繋がれて端子リール300に巻
き付けられていることもある。このような場合、端子連
鎖体301の継ぎ目、すなわちワイヤ部分が当接部材2
0を通過するときに、当接部材20は、ワイヤ側に回動
する。つまり、ワイヤの外径は、端子素材305の高さ
寸法に比べて著しく細いので、各端子素材305の上縁
に摺接していた当接部材20は、第2の姿勢側に変位し
てワイヤに当接する。これにより、近接スイッチ40が
入力状態となる。従って、2つの端子連鎖体301がワ
イヤによって繋がれている場合であっても、このワイヤ
部分が通過したときに、端子連鎖体301が途切れた状
態として検出することができる。その結果、端子素材3
05が無い状態でプレスしてしまうという不都合を回避
することができる。
【0061】(3) また、近接スイッチ30,40の代わ
りに、リミットスイッチや当接部材20の回動角を検出
する、いわゆるポテンショメータを用いることもでき
る。このポテンショメータを使用すれば、単一のセンサ
によって、上記2つの検知(張力検知と有無検知)を行
うことができる。しかも、ポテンショメータを使用する
ことにより、常時端子連鎖体301の湾曲姿勢状態を検
知することができることになり、常に所定の湾曲姿勢に
保つように端子連鎖体301の繰り出しを制御すること
ができる。これにより、常時良好な状態で端子連鎖体3
01の送りを行うことが可能である。一方、ポテンショ
メータによる検出信号のレベルが異常に大きくまたは小
さくなった場合には、端子圧着装置Aを停止させること
ができる。その他、種々の設計変更を施すことができ
る。
【0062】
【発明の効果】 請求項1に係る発明によれば、端子連鎖体の形式
(エンドフィードタイプまたはサイドフィードタイプ)
にかかわらず、端子連鎖体に発生する張力に起因した当
接部材の変位に基づいて、端子連鎖体の引っ掛かりや端
子連鎖体の途切れ等、端子供給に何らかの支障をきたし
た場合には、これを確実に検知することができる。しか
も、端子供給の状態を、端子連鎖体の張力により判断す
るので、端子の供給位置を直接検出する場合に比べて検
知精度が厳密すぎることがない。従って、供給される端
子にわずかなずれを生じた場合であっても、供給不良を
検知してしまうという不都合を回避することができる。
【0063】 請求項2に係る発明によれば、請求項
1に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、端子供給
不良検知機構がユニット化されているので、当該機構全
体をコンパクトに構成して、製造コストを低く抑えるこ
とができる。しかも、ユニット化することにより、他の
端子圧着装置にも、容易に組み込むことができ、汎用性
を持たせることができる。
【0064】 請求項3に係る発明によれば、請求項
2に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、潤滑剤供
給手段により、端子連鎖体に潤滑剤を供給することがで
きるから、端子圧着時に端子金具が金型に食いつくこと
による圧着不良を防止することができるという利点があ
る。 請求項4に係る発明によれば、請求項1ないし3の
いづれかに係る発明と同様の効果を奏する。加えて、当
接部材に加える付勢力は、当接部材の自重によって得て
いるので、別途この付勢力を付加するための部品を必要
としない。従って、部品点数を削減でき、機構の構造を
一層簡素化して製造コストを下げることができる。
【0065】 請求項5に係る発明によれば、張力検
出手段の検出信号に基づいて、供給される端子連鎖体の
姿勢を所定の湾曲姿勢に保ち、良好な送りを実現するこ
とができる。これにより、良好な端子圧着作業を円滑に
行うことができる。また、張力検出手段により、一定時
間以上継続して信号が検出されれば端子圧着装置が停止
する。これにより、端子連鎖体の引っ掛かり等に起因し
た端子圧着装置の損傷を防止することができる。さら
に、有無検出手段の検出信号に基づいて、端子圧着装置
が停止する。これにより、端子連鎖体が存在しない状態
での、いわゆる空プレスを防止することができる。しか
も、これら各機能は、単一の当接部材の変位に基づいて
達成されるから、構造が簡単で、且つ安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る検知機構の正面図であ
る。
【図2】検知機構の斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る検知機構が装備された
端子圧着装置の要部を示す正面図である。
【図4】端子連鎖体の要部および、端子素材が電線端に
圧着される状態を模式的に示した斜視図である。
【図5】当接部材が第1の姿勢になった状態を示す正面
図である。
【図6】当接部材が第2の姿勢になった状態を示す正面
図である。
【図7】変更例に係る検知機構の斜視図である。
【図8】変更例に係る検知機構の変形例を示す検知機構
の斜視図である。
【図9】サイドフィードタイプの端子連鎖体が電線端に
圧着される状態を模式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
A 端子圧着装置 U 検知機構 S 制御装置 10 ボディ 20 当接部材 30 近接スイッチ 40 近接スイッチ 50 潤滑剤供給部 206 送り爪 300 端子リール 301 端子連鎖体 400 繰り出し部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の端子を連結した長尺の端子連鎖体が
    巻き取られたロールから、繰り出し手段によって端子連
    鎖体を所定の湾曲姿勢に弛ませた状態に繰り出し、端子
    連鎖体の予め定められた箇所に係合させた送り爪によっ
    て端子を順次に端子圧着部へ供給する端子供給機構を備
    えた端子圧着装置に適用される端子供給不良検知機構に
    おいて、 湾曲内側から上記端子連鎖体に当接し、湾曲内側の第1
    の姿勢および湾曲外側の第2の姿勢に変位可能な当接部
    材と、 この当接部材を第2の姿勢側へ付勢する付勢手段と、 上記当接部材の第1の姿勢への変位に基づいて端子連鎖
    体に所定以上の張力が負荷されたことを検出する張力検
    出手段と、 上記当接部材の第2の姿勢への変位に基づいて端子連鎖
    体が無い状態を検出する有無検出手段とを備えたことを
    特徴とする端子供給不良検知機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の端子供給不良検知機構にお
    いて、 上記当接部材,付勢手段,張力検出手段および有無検出
    手段が、単一のボディに取り付けられてユニット化され
    ていることを特徴とする端子供給不良検知機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の端子供給不良検知機構にお
    いて、 上記ボディには、端子連鎖体に潤滑剤を供給する潤滑剤
    供給手段が取付けられていることを特徴とする端子供給
    不良検知機構。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の端子
    供給不良検知機構において、 上記当接部材は、 重心位置から離れた部分の回りに揺動自在であって、そ
    の自重によって端子連鎖体に当接する揺動部材からな
    り、上記付勢手段を兼用していることを特徴とする端子
    供給不良検知機構。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の端子
    供給不良検知機構を含む端子圧着装置であって、 上記張力検出手段による張力検出に応じて上記繰り出し
    手段を駆動することにより、上記ロールから所定量の端
    子連鎖体を繰り出させて、上記所定の湾曲姿勢に戻す繰
    り出し制御手段と、 張力検出手段による張力検出状態が所定時間以上継続す
    るとき、および有無検出手段によって端子連鎖体の無い
    状態が検出されたときに、当該端子圧着装置を停止させ
    る信号を出力する停止制御手段とを備えたことを特徴と
    する端子圧着装置。
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