JPH08273175A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置Info
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- JPH08273175A JPH08273175A JP7146595A JP7146595A JPH08273175A JP H08273175 A JPH08273175 A JP H08273175A JP 7146595 A JP7146595 A JP 7146595A JP 7146595 A JP7146595 A JP 7146595A JP H08273175 A JPH08273175 A JP H08273175A
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- Japan
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- pickup device
- optical pickup
- axis direction
- optical disc
- track
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化された光ピックアップ装置を提供す
る。 【構成】 レンズホルダ13を支持するワイヤ14,1
4,…を、X−Y平面視で交差するように捩じれの位置
関係に設け、レンズホルダ13と固定板15とのY軸方
向の間隔を短くしている。フォーカスコイル11への通
電により、フォーカス駆動部にZ軸方向の駆動力が作用
して、光ディスクに接離する方向に変位する。トラック
コイル12,12,…への通電により、オントラック駆
動部20にX−Y平面内のトルクを生ぜしめる駆動力が
作用して、光ディスクの径方向に変位する。
る。 【構成】 レンズホルダ13を支持するワイヤ14,1
4,…を、X−Y平面視で交差するように捩じれの位置
関係に設け、レンズホルダ13と固定板15とのY軸方
向の間隔を短くしている。フォーカスコイル11への通
電により、フォーカス駆動部にZ軸方向の駆動力が作用
して、光ディスクに接離する方向に変位する。トラック
コイル12,12,…への通電により、オントラック駆
動部20にX−Y平面内のトルクを生ぜしめる駆動力が
作用して、光ディスクの径方向に変位する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクへの情報の
読み書きを行う光ピックアップ装置に関する。
読み書きを行う光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置及び光磁気ディスク装置
を総称する光ディスク装置は、近年高速なアクセスが求
められ、その小型化,薄型化が要求されている。光ピッ
クアップ装置は、光ディスク装置に備えられて記録媒体
である光ディスクへの情報の読み書きを行う装置であ
り、光ディスクの所望位置にレーザビームを照射すべき
光路を形成する装置である。光ピックアップ装置を小型
化することにより、光ディスク装置のアクセスの高速化
が実現できる。
を総称する光ディスク装置は、近年高速なアクセスが求
められ、その小型化,薄型化が要求されている。光ピッ
クアップ装置は、光ディスク装置に備えられて記録媒体
である光ディスクへの情報の読み書きを行う装置であ
り、光ディスクの所望位置にレーザビームを照射すべき
光路を形成する装置である。光ピックアップ装置を小型
化することにより、光ディスク装置のアクセスの高速化
が実現できる。
【0003】図11は、従来の光ピックアップ装置の構
造を示す斜視図である。光ピックアップ装置は、光ディ
スクDの下方に配設された図示しないハウジング内に収
納されており、ハウジングの底板1上に基板2を介して
取付けられている。基板2の上方には、上下面の略中央
に光学窓を設けた矩形有底筒形のレンズホルダ53が軸
心を鉛直方向にして配されている。対物レンズ3が光デ
ィスクDの記録面に臨むようにレンズホルダ53の上面
部に軸心を合わせ、光ビームBが通るように固定されて
いる。レンズホルダ53の外側面には、光ディスクDの
記録面と直交する方向に対物レンズ3を駆動するための
フォーカスコイル51が略全長にわたって巻装されてい
る。またレンズホルダ53の4つの角部の夫々には、光
ディスクDの半径に沿った方向に対物レンズ3を駆動す
るためのトラックコイル52,52,…が、稜部を挟ん
で鉛直方向と平行な部分を有するように、前記角部を形
成する2面にわたって固設され、4つのトラックコイル
52,52…は直列に接続されている。以下、光ディス
クDの記録面と直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向、
光ディスクDの半径に沿った方向をY軸方向、記録トラ
ックの接線方向でありZ軸及びY軸と直交する方向をX
軸方向とする。
造を示す斜視図である。光ピックアップ装置は、光ディ
スクDの下方に配設された図示しないハウジング内に収
納されており、ハウジングの底板1上に基板2を介して
取付けられている。基板2の上方には、上下面の略中央
に光学窓を設けた矩形有底筒形のレンズホルダ53が軸
心を鉛直方向にして配されている。対物レンズ3が光デ
ィスクDの記録面に臨むようにレンズホルダ53の上面
部に軸心を合わせ、光ビームBが通るように固定されて
いる。レンズホルダ53の外側面には、光ディスクDの
記録面と直交する方向に対物レンズ3を駆動するための
フォーカスコイル51が略全長にわたって巻装されてい
る。またレンズホルダ53の4つの角部の夫々には、光
ディスクDの半径に沿った方向に対物レンズ3を駆動す
るためのトラックコイル52,52,…が、稜部を挟ん
で鉛直方向と平行な部分を有するように、前記角部を形
成する2面にわたって固設され、4つのトラックコイル
52,52…は直列に接続されている。以下、光ディス
クDの記録面と直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向、
光ディスクDの半径に沿った方向をY軸方向、記録トラ
ックの接線方向でありZ軸及びY軸と直交する方向をX
軸方向とする。
【0004】レンズホルダ53の上面及び下面には、Y
軸方向に沿う側面の中央に外側に張り出す突設部53
a,53a,…を設けており、これらの夫々に弾性及び
導電性を有するワイヤ54,54,…の一端を取付けて
いる。基板2の一部に固定板55が立設されており、ワ
イヤ54,54,…の他端が固定板55の一面に取付け
られ、ワイヤ54,54,…は互いに平行をなして同側
に延設されている。これによりレンズホルダ53は、ワ
イヤ54,54,…を介して固定板55に片持ち支持さ
れている。ワイヤ54,54,…はダンパとしての機能
をもつゴムで被包されており、突設部53a,53a,
…及び固定板55に半田付けで取付けられて、フォーカ
スコイル51及びトラックコイル52,52…への通電
をワイヤ54,54,…を介して行うようになってい
る。
軸方向に沿う側面の中央に外側に張り出す突設部53
a,53a,…を設けており、これらの夫々に弾性及び
導電性を有するワイヤ54,54,…の一端を取付けて
いる。基板2の一部に固定板55が立設されており、ワ
イヤ54,54,…の他端が固定板55の一面に取付け
られ、ワイヤ54,54,…は互いに平行をなして同側
に延設されている。これによりレンズホルダ53は、ワ
イヤ54,54,…を介して固定板55に片持ち支持さ
れている。ワイヤ54,54,…はダンパとしての機能
をもつゴムで被包されており、突設部53a,53a,
…及び固定板55に半田付けで取付けられて、フォーカ
スコイル51及びトラックコイル52,52…への通電
をワイヤ54,54,…を介して行うようになってい
る。
【0005】基板2にはY軸方向に配列するX軸方向視
U字形のヨーク56,56が、夫々がレンズホルダ53
のX軸方向に沿う側面を挟む態様で立設され、ヨーク5
6,56夫々のレンズホルダ53に外側から対向する面
に永久磁石57,57が固設されており、フォーカスコ
イル51及びトラックコイル52,52,…の巻線を横
切る磁界を形成している。フォーカス駆動部10はフォ
ーカスコイル51、ヨーク56,56及び永久磁石5
7,57とを備え、オントラック駆動部20はトラック
コイル52,52,…、ヨーク56,56及び永久磁石
57,57とを備えている。
U字形のヨーク56,56が、夫々がレンズホルダ53
のX軸方向に沿う側面を挟む態様で立設され、ヨーク5
6,56夫々のレンズホルダ53に外側から対向する面
に永久磁石57,57が固設されており、フォーカスコ
イル51及びトラックコイル52,52,…の巻線を横
切る磁界を形成している。フォーカス駆動部10はフォ
ーカスコイル51、ヨーク56,56及び永久磁石5
7,57とを備え、オントラック駆動部20はトラック
コイル52,52,…、ヨーク56,56及び永久磁石
57,57とを備えている。
【0006】以上の如き構成の光ピックアップ装置で
は、光ピックアップ装置外部のX軸方向側に配設された
図示しない固定光学系から出射される光ビームBが、レ
ンズホルダ53の下方に配された図示しない立ち上げミ
ラーにより対物レンズ3の光軸に沿う方向に反射して光
ディスクDに導かれると共に、光ディスクDにより反射
されて対物レンズ3の光軸に沿って戻り、逆方向に反射
して前記固定光学系に導かれる。このように光ディスク
Dの記録時又は再生時には、所望のトラックへ光ビーム
Bが照射されるように光ピックアップ装置を移動せしめ
た後、光ビームBの光ディスクDへの照射位置を所定の
記録トラック上に追随させるオントラック制御と、記録
トラックに光ビームBの焦点を合わせるフォーカス制御
とが行われるようになっている。
は、光ピックアップ装置外部のX軸方向側に配設された
図示しない固定光学系から出射される光ビームBが、レ
ンズホルダ53の下方に配された図示しない立ち上げミ
ラーにより対物レンズ3の光軸に沿う方向に反射して光
ディスクDに導かれると共に、光ディスクDにより反射
されて対物レンズ3の光軸に沿って戻り、逆方向に反射
して前記固定光学系に導かれる。このように光ディスク
Dの記録時又は再生時には、所望のトラックへ光ビーム
Bが照射されるように光ピックアップ装置を移動せしめ
た後、光ビームBの光ディスクDへの照射位置を所定の
記録トラック上に追随させるオントラック制御と、記録
トラックに光ビームBの焦点を合わせるフォーカス制御
とが行われるようになっている。
【0007】フォーカスコイル51への駆動電流がワイ
ヤ54,54…を介して通電された場合に、レンズホル
ダ53には永久磁石57,57が形成する磁界中におい
てZ軸方向の駆動力が作用し、この駆動力の合力は対物
レンズ3の中心を通るZ軸方向に作用する。これにより
レンズホルダ53に取付けられた対物レンズ3が、ワイ
ヤ54,54,…の撓み変形を伴って、光ディスクDに
対して接離する方向即ちZ軸方向に変位し、光ビームB
の焦点を光ディスクDの記録トラックに合わせることが
可能となる。
ヤ54,54…を介して通電された場合に、レンズホル
ダ53には永久磁石57,57が形成する磁界中におい
てZ軸方向の駆動力が作用し、この駆動力の合力は対物
レンズ3の中心を通るZ軸方向に作用する。これにより
レンズホルダ53に取付けられた対物レンズ3が、ワイ
ヤ54,54,…の撓み変形を伴って、光ディスクDに
対して接離する方向即ちZ軸方向に変位し、光ビームB
の焦点を光ディスクDの記録トラックに合わせることが
可能となる。
【0008】一方、トラックコイル52,52…への駆
動電流がワイヤ54,54…を介して通電された場合
に、レンズホルダ53には永久磁石57,57が形成す
る磁界中においてX軸方向の駆動力が作用し、この駆動
力の合力はレンズホルダ53の中央を通るX軸方向に作
用する。これによりレンズホルダ53に取付けられた対
物レンズ3が、ワイヤ54,54,…の撓み変形を伴っ
て、光ディスクDの半径方向即ちX軸方向に変位し、所
定の記録トラックに追随することが可能となる。なお、
光磁気ディスク装置の場合はフォーカス制御のための移
動距離は±0.7mmであり、オントラック制御のための移
動距離は± 0.3mmである。
動電流がワイヤ54,54…を介して通電された場合
に、レンズホルダ53には永久磁石57,57が形成す
る磁界中においてX軸方向の駆動力が作用し、この駆動
力の合力はレンズホルダ53の中央を通るX軸方向に作
用する。これによりレンズホルダ53に取付けられた対
物レンズ3が、ワイヤ54,54,…の撓み変形を伴っ
て、光ディスクDの半径方向即ちX軸方向に変位し、所
定の記録トラックに追随することが可能となる。なお、
光磁気ディスク装置の場合はフォーカス制御のための移
動距離は±0.7mmであり、オントラック制御のための移
動距離は± 0.3mmである。
【0009】以上の如く構成される光ピックアップ装置
にあっては、ワイヤの寸法を決定するための要素とし
て、光ピックアップ装置の1次共振周波数、光ピックア
ップ装置の可動量、及び光ピックアップ装置の移動によ
るワイヤへの応力などが挙げられる。光ピックアップ装
置の1次共振周波数が光ディスクDの回転周波数とほぼ
等しくなるように、ワイヤの長さ及び硬さが決定され
る。光ピックアップ装置の1次共振周波数が光ディスク
Dの回転周波数と等しいときに、光ピックアップ装置の
可動量が最大となり、光ディスクDの面振れ及び偏心に
追従することができる。ワイヤの長さ及び硬さと光ピッ
クアップ装置の共振周波数とは関係を有しており、光ピ
ックアップ装置の1次共振周波数の所望値に基づいてワ
イヤの長さ及び硬さを決定する。
にあっては、ワイヤの寸法を決定するための要素とし
て、光ピックアップ装置の1次共振周波数、光ピックア
ップ装置の可動量、及び光ピックアップ装置の移動によ
るワイヤへの応力などが挙げられる。光ピックアップ装
置の1次共振周波数が光ディスクDの回転周波数とほぼ
等しくなるように、ワイヤの長さ及び硬さが決定され
る。光ピックアップ装置の1次共振周波数が光ディスク
Dの回転周波数と等しいときに、光ピックアップ装置の
可動量が最大となり、光ディスクDの面振れ及び偏心に
追従することができる。ワイヤの長さ及び硬さと光ピッ
クアップ装置の共振周波数とは関係を有しており、光ピ
ックアップ装置の1次共振周波数の所望値に基づいてワ
イヤの長さ及び硬さを決定する。
【0010】また、光ピックアップ装置の必要可動量
(トラック制御時に必要なX軸方向の可動量及びフォー
カス制御時に必要なZ軸方向の可動量)により、ワイヤ
の長さが決定される。ワイヤの長さが短いほど可動部を
移動させるための大きな駆動力が必要であり、ワイヤの
長さは光ピックアップ装置の可動量と関係を有する。さ
らに、光ピックアップ装置の移動により生じるワイヤへ
の応力を考慮してワイヤの長さ及び線径が決定される。
(トラック制御時に必要なX軸方向の可動量及びフォー
カス制御時に必要なZ軸方向の可動量)により、ワイヤ
の長さが決定される。ワイヤの長さが短いほど可動部を
移動させるための大きな駆動力が必要であり、ワイヤの
長さは光ピックアップ装置の可動量と関係を有する。さ
らに、光ピックアップ装置の移動により生じるワイヤへ
の応力を考慮してワイヤの長さ及び線径が決定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上の如き条件を満た
すようにワイヤの長さが決定されるが、ワイヤの長さが
短いほど光ピックアップ装置はY軸方向に小型化され
る。即ちワイヤの長さを短くすることにより、固定部と
可動部との間隔距離が短くなり、光ピックアップ装置の
小型化が実現される。しかしながら、ワイヤを短くする
と光ピックアップ装置の1次共振周波数が大きくなり、
上述したように光ピックアップ装置の十分な可動量が得
られない。またワイヤを短くし、硬度が上がらないよう
に線径を細くした場合には、線径を細くしたために大き
な応力が生じてワイヤの寿命が短くなるという問題があ
った。
すようにワイヤの長さが決定されるが、ワイヤの長さが
短いほど光ピックアップ装置はY軸方向に小型化され
る。即ちワイヤの長さを短くすることにより、固定部と
可動部との間隔距離が短くなり、光ピックアップ装置の
小型化が実現される。しかしながら、ワイヤを短くする
と光ピックアップ装置の1次共振周波数が大きくなり、
上述したように光ピックアップ装置の十分な可動量が得
られない。またワイヤを短くし、硬度が上がらないよう
に線径を細くした場合には、線径を細くしたために大き
な応力が生じてワイヤの寿命が短くなるという問題があ
った。
【0012】一方、カートリッジに収納された光ディス
クを記録/再生する場合には、カートリッジに設けられ
た所定の範囲内でレーザビームを照射するために、光ピ
ックアップ装置の寸法がその性能に大きく影響を及ぼ
す。以下に、カートリッジに収納された光ディスクを記
録/再生する光ディスク装置が備える光ピックアップ装
置について説明する。
クを記録/再生する場合には、カートリッジに設けられ
た所定の範囲内でレーザビームを照射するために、光ピ
ックアップ装置の寸法がその性能に大きく影響を及ぼ
す。以下に、カートリッジに収納された光ディスクを記
録/再生する光ディスク装置が備える光ピックアップ装
置について説明する。
【0013】図12は、カートリッジ収納型光ディスク
の構成を示した斜視図である。図に示すように、光ディ
スクDは中空平板状のカートリッジ4内に収納されてお
り、カートリッジ4には上面及び下面の所定の位置に窓
部4aが設けられており、窓部4aに臨む光ディスクD
の部分を露出せしめるようになっている。光ディスク装
置にカートリッジ収納型光ディスクDが装着された場合
に、光ピックアップ装置が窓部4aから光ディスクDに
対面する態様で配される。
の構成を示した斜視図である。図に示すように、光ディ
スクDは中空平板状のカートリッジ4内に収納されてお
り、カートリッジ4には上面及び下面の所定の位置に窓
部4aが設けられており、窓部4aに臨む光ディスクD
の部分を露出せしめるようになっている。光ディスク装
置にカートリッジ収納型光ディスクDが装着された場合
に、光ピックアップ装置が窓部4aから光ディスクDに
対面する態様で配される。
【0014】図13、図14は光ピックアップ装置と図
12に示した光ディスクとの位置関係を示した模式的断
面図である。図13は図12のXIII−XIII線から見た断
面図であり、図14は図12の XIV−XIV 線から見た断
面図である。光ピックアップ装置の寸法は、カートリッ
ジ4のY軸方向が22mmであり、Z軸方向が12mmである。
図に示した光ピックアップ装置は、図11に示したもの
の模式図であり、対応する部分に同符号を付して説明を
省略する。
12に示した光ディスクとの位置関係を示した模式的断
面図である。図13は図12のXIII−XIII線から見た断
面図であり、図14は図12の XIV−XIV 線から見た断
面図である。光ピックアップ装置の寸法は、カートリッ
ジ4のY軸方向が22mmであり、Z軸方向が12mmである。
図に示した光ピックアップ装置は、図11に示したもの
の模式図であり、対応する部分に同符号を付して説明を
省略する。
【0015】このような光ピックアップ装置は、薄型化
への要求によりZ軸方向の寸法が短縮化されるようにな
っている。しかしながら、この薄型の光ピックアップ装
置はワイヤ54,54のZ軸方向の間隔が1mm以下にな
るために、フォーカス制御の際にZ軸方向に平行移動で
きずに揺動する。フォーカス制御での揺動は、Y軸方向
のずれを生じてその制御を不安定にし、性能に悪影響を
及ぼす。
への要求によりZ軸方向の寸法が短縮化されるようにな
っている。しかしながら、この薄型の光ピックアップ装
置はワイヤ54,54のZ軸方向の間隔が1mm以下にな
るために、フォーカス制御の際にZ軸方向に平行移動で
きずに揺動する。フォーカス制御での揺動は、Y軸方向
のずれを生じてその制御を不安定にし、性能に悪影響を
及ぼす。
【0016】これを解決するために、一部分を窓部4a
に対面させるように構成した光ピックアップ装置が提案
されている。図15は、提案された光ピックアップ装置
の構成を示す断面図である。可動部は、レンズホルダ6
3に対物レンズ3を取付けたレンズ部とフォーカス駆動
部10及びオントラック駆動部20を配した磁気回路部
とをY軸方向に備えてなる。レンズ部は磁気回路部より
もZ軸方向の寸法を短く形成されており、レンズ部の下
方には立ち上げミラー5が配されている。可動部は固定
板55にワイヤ54,54,…を介して支持されてい
る。光ピックアップ装置を光ディクスDに対面させた場
合には、可動部がカートリッジ4の窓部4aから光ディ
スクDに対面し、固定板55及びワイヤ54,54を設
けた部分がカートリッジ4に対面するように配される。
に対面させるように構成した光ピックアップ装置が提案
されている。図15は、提案された光ピックアップ装置
の構成を示す断面図である。可動部は、レンズホルダ6
3に対物レンズ3を取付けたレンズ部とフォーカス駆動
部10及びオントラック駆動部20を配した磁気回路部
とをY軸方向に備えてなる。レンズ部は磁気回路部より
もZ軸方向の寸法を短く形成されており、レンズ部の下
方には立ち上げミラー5が配されている。可動部は固定
板55にワイヤ54,54,…を介して支持されてい
る。光ピックアップ装置を光ディクスDに対面させた場
合には、可動部がカートリッジ4の窓部4aから光ディ
スクDに対面し、固定板55及びワイヤ54,54を設
けた部分がカートリッジ4に対面するように配される。
【0017】このような構成の光ピックアップ装置で
は、立ち上げミラー5の上方に配されたレンズ部がZ軸
方向に薄いために、光ピックアップ装置の薄型化が可能
になり、しかもワイヤ54,54のZ軸方向間隔は十分
な長さを有しているので、上述したようなフォーカス制
御の不安定さを生じることはない。しかしながら、レン
ズホルダ53がZ軸方向に薄くY軸方向に長いためにレ
ンズホルダ53の1次共振周波数が20kHz 以下になり、
レンズホルダ53自身のZ軸方向への曲げ振動が生じて
正確な変位の制御が行えないという問題があった。
は、立ち上げミラー5の上方に配されたレンズ部がZ軸
方向に薄いために、光ピックアップ装置の薄型化が可能
になり、しかもワイヤ54,54のZ軸方向間隔は十分
な長さを有しているので、上述したようなフォーカス制
御の不安定さを生じることはない。しかしながら、レン
ズホルダ53がZ軸方向に薄くY軸方向に長いためにレ
ンズホルダ53の1次共振周波数が20kHz 以下になり、
レンズホルダ53自身のZ軸方向への曲げ振動が生じて
正確な変位の制御が行えないという問題があった。
【0018】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、固定部と可動部とのY軸方向の距離間隔を短
くすることにより装置を小型化してアクセスの高速化を
実現し、加えて可動部のY軸方向長さを短くすることに
より、安定なフォーカス制御を行える光ピックアップ装
置を提供することを目的とする。
のであり、固定部と可動部とのY軸方向の距離間隔を短
くすることにより装置を小型化してアクセスの高速化を
実現し、加えて可動部のY軸方向長さを短くすることに
より、安定なフォーカス制御を行える光ピックアップ装
置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る光ピック
アップ装置は、固定部が導電性を有する複数の弾性材を
介して可動部を連結支持し、光ディスクに照射する光ビ
ームの位置を前記光ディスクの厚み方向に制御するフォ
ーカス制御及び前記光ディスクの径方向に制御するオン
トラック制御を前記弾性材への通電により行う光ピック
アップ装置において、前記複数の弾性材を捩じれの位置
関係を有して設けてあることを特徴とする。
アップ装置は、固定部が導電性を有する複数の弾性材を
介して可動部を連結支持し、光ディスクに照射する光ビ
ームの位置を前記光ディスクの厚み方向に制御するフォ
ーカス制御及び前記光ディスクの径方向に制御するオン
トラック制御を前記弾性材への通電により行う光ピック
アップ装置において、前記複数の弾性材を捩じれの位置
関係を有して設けてあることを特徴とする。
【0020】第2発明に係る光ピックアップ装置は、固
定部が導電性を有する複数の弾性材を介して可動部を連
結支持し、光ディスクに照射する光ビームの位置を前記
光ディスクの厚み方向に制御するフォーカス制御及び前
記光ディスクの径方向に制御するオントラック制御を前
記弾性材への通電により行う光ピックアップ装置におい
て、前記複数の弾性材の少なくとも2つが、前記光ディ
スクの厚み方向から見て互いに交差せしめてあることを
特徴とする。
定部が導電性を有する複数の弾性材を介して可動部を連
結支持し、光ディスクに照射する光ビームの位置を前記
光ディスクの厚み方向に制御するフォーカス制御及び前
記光ディスクの径方向に制御するオントラック制御を前
記弾性材への通電により行う光ピックアップ装置におい
て、前記複数の弾性材の少なくとも2つが、前記光ディ
スクの厚み方向から見て互いに交差せしめてあることを
特徴とする。
【0021】第3発明に係る光ピックアップ装置は、第
1,第2発明において、その駆動力又はそれらの合力が
前記可動部の重心を通って前記光ディスクの厚み方向に
作用すべく配設された1又は複数のフォーカス駆動部
と、前記可動部にその重心を通って前記厚み方向に垂直
な平面内でのトルクを与えるべき駆動力が作用すべく配
設された1又は複数のオントラック駆動部とを備えるこ
とを特徴とする。
1,第2発明において、その駆動力又はそれらの合力が
前記可動部の重心を通って前記光ディスクの厚み方向に
作用すべく配設された1又は複数のフォーカス駆動部
と、前記可動部にその重心を通って前記厚み方向に垂直
な平面内でのトルクを与えるべき駆動力が作用すべく配
設された1又は複数のオントラック駆動部とを備えるこ
とを特徴とする。
【0022】第4発明に係る光ピックアップ装置は、第
1,第2発明において、前記複数の弾性材の前記可動部
への取付け位置は、前記可動部の重心を通り前記光ディ
スクの厚み方向に平行な平面内にあることを特徴とす
る。
1,第2発明において、前記複数の弾性材の前記可動部
への取付け位置は、前記可動部の重心を通り前記光ディ
スクの厚み方向に平行な平面内にあることを特徴とす
る。
【0023】
【作用】本発明の光ピックアップ装置では、前記可動部
と前記固定部とを連結支持する弾性材を捩じれの位置関
係を有して設けることにより、例えば少なくとも1対の
前記弾性材を平面視で互いに交差せしめて設けることに
より、同程度の長さの弾性材を用いて、前記可動部と前
記固定部とのY軸方向の間隔、即ち光ディスクの厚み方
向及び変形方向に直交する方向の間隔を狭くして装置を
小型化する。
と前記固定部とを連結支持する弾性材を捩じれの位置関
係を有して設けることにより、例えば少なくとも1対の
前記弾性材を平面視で互いに交差せしめて設けることに
より、同程度の長さの弾性材を用いて、前記可動部と前
記固定部とのY軸方向の間隔、即ち光ディスクの厚み方
向及び変形方向に直交する方向の間隔を狭くして装置を
小型化する。
【0024】また、本発明の光ピックアップ装置では、
加えて前記フォーカス駆動部をその駆動力が前記可動部
の重心を通るように配設し、前記オントラック駆動部を
可動部にX−Y平面内で回転する方向の駆動力が作用す
るように配設する条件を満たしつつ、例えば前記フォー
カス駆動部及びオントラック駆動部をX軸方向に配列せ
しめることにより可動部のY軸方向の寸法を短くする。
これにより、レンズホルダの曲げ振動を周波数の高域側
にして安定なフォーカス制御が行われ、装置の小型化も
実現される。
加えて前記フォーカス駆動部をその駆動力が前記可動部
の重心を通るように配設し、前記オントラック駆動部を
可動部にX−Y平面内で回転する方向の駆動力が作用す
るように配設する条件を満たしつつ、例えば前記フォー
カス駆動部及びオントラック駆動部をX軸方向に配列せ
しめることにより可動部のY軸方向の寸法を短くする。
これにより、レンズホルダの曲げ振動を周波数の高域側
にして安定なフォーカス制御が行われ、装置の小型化も
実現される。
【0025】さらに、本発明の光ピックアップ装置で
は、捩じれの位置関係を有して設けた前記弾性材の前記
可動部での取付け位置を、前記可動部の重心を通りZ軸
方向に平行な平面内に設けることにより、可動部の変位
時に前記駆動力が前記取付け位置に作用し、弾性材の弛
みを低減する。
は、捩じれの位置関係を有して設けた前記弾性材の前記
可動部での取付け位置を、前記可動部の重心を通りZ軸
方向に平行な平面内に設けることにより、可動部の変位
時に前記駆動力が前記取付け位置に作用し、弾性材の弛
みを低減する。
【0026】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は本発明の第1実施例の光ピ
ックアップ装置の構造を示す斜視図であり、図2は図1
の平面図であり、図3は図2の III−III 線から見た断
面図である。光ピックアップ装置は、光ディスクの下方
に配設された図示しないハウジング内に収納されてお
り、ハウジングの底板1上に基板2を介して取付けられ
ている。基板2の上方にはレンズホルダ13が配されて
おり、レンズホルダ13は略平板形状を有する本体の前
記X軸方向に沿う一側面の上部からY軸方向へ突出した
突設部13cと、他側面に設けたX軸正方向から階段状
に並ぶ突設部13a,13bとを有している。前記突設
部13cはレンズホルダ13本体よりもZ軸方向に短い
寸法に形成されており、その上面略中央に対物レンズ3
が光ディスクの記録面に臨むように固定されている。突
設部13cの下方には立ち上げミラー5が配されてい
る。
き具体的に説明する。図1は本発明の第1実施例の光ピ
ックアップ装置の構造を示す斜視図であり、図2は図1
の平面図であり、図3は図2の III−III 線から見た断
面図である。光ピックアップ装置は、光ディスクの下方
に配設された図示しないハウジング内に収納されてお
り、ハウジングの底板1上に基板2を介して取付けられ
ている。基板2の上方にはレンズホルダ13が配されて
おり、レンズホルダ13は略平板形状を有する本体の前
記X軸方向に沿う一側面の上部からY軸方向へ突出した
突設部13cと、他側面に設けたX軸正方向から階段状
に並ぶ突設部13a,13bとを有している。前記突設
部13cはレンズホルダ13本体よりもZ軸方向に短い
寸法に形成されており、その上面略中央に対物レンズ3
が光ディスクの記録面に臨むように固定されている。突
設部13cの下方には立ち上げミラー5が配されてい
る。
【0027】レンズホルダ13のY軸方向に沿う両側面
には、Z軸方向を軸心に巻回したフォーカスコイル1
1,11が直列に接続されて、レンズホルダ13のY軸
中心線に対して線対称となる位置に固設されている。フ
ォーカスコイル11,11夫々の外側面には、X軸方向
を軸心に巻回し、Y軸方向に並設されたトラックコイル
12,12が、レンズホルダ13のY軸中心線に対して
線対称となる位置に夫々固設され、4つのトラックコイ
ル12,12…は直列に接続されている。前記可動部
は、レンズホルダ13、フォーカスコイル11,11及
び2対のトラックコイル12,12,…を備えてなる。
また、レンズホルダ13の突設部13a,13bを設け
た面にはバランサ8が固着されている。バランサ8は、
向かい合うフォーカスコイル11,11及びトラックコ
イル12,12…の中間点が可動部の重心Gとなるよう
に、重量及び取付け位置が設定される。
には、Z軸方向を軸心に巻回したフォーカスコイル1
1,11が直列に接続されて、レンズホルダ13のY軸
中心線に対して線対称となる位置に固設されている。フ
ォーカスコイル11,11夫々の外側面には、X軸方向
を軸心に巻回し、Y軸方向に並設されたトラックコイル
12,12が、レンズホルダ13のY軸中心線に対して
線対称となる位置に夫々固設され、4つのトラックコイ
ル12,12…は直列に接続されている。前記可動部
は、レンズホルダ13、フォーカスコイル11,11及
び2対のトラックコイル12,12,…を備えてなる。
また、レンズホルダ13の突設部13a,13bを設け
た面にはバランサ8が固着されている。バランサ8は、
向かい合うフォーカスコイル11,11及びトラックコ
イル12,12…の中間点が可動部の重心Gとなるよう
に、重量及び取付け位置が設定される。
【0028】レンズホルダ13に設けた突設部13a,
13bはZ軸方向に同寸法を有し、突設部13aが突設
部13bよりも上側に配されている。突設部13a,1
3b夫々の上面及び下面の後述する所定の取付け位置
に、弾性及び導電性を有する4本のワイヤ14,14,
…の一端が夫々取付けられている。一方、固定板15が
レンズホルダ13の突設部13a,13bを設けた面に
対向する面を有して基板2上に立設されており、その対
向面にはX軸正方向から階段状に並ぶ突設部15a,1
5bを備えている。突設部15a,15bはZ軸方向に
同寸法を有し、突設部15aが突設部15bよりも下側
に配されている。また突設部13a及び15b、突設部
13b及び15aとが底板1から同じ高さを有してい
る。なお、基板2は磁性を有する材料で形成されてお
り、ワイヤ14,14,…を取付ける突設部13,13
b,15a,15bは例えば合成樹脂のような非導電性
を有する材料で形成されている。
13bはZ軸方向に同寸法を有し、突設部13aが突設
部13bよりも上側に配されている。突設部13a,1
3b夫々の上面及び下面の後述する所定の取付け位置
に、弾性及び導電性を有する4本のワイヤ14,14,
…の一端が夫々取付けられている。一方、固定板15が
レンズホルダ13の突設部13a,13bを設けた面に
対向する面を有して基板2上に立設されており、その対
向面にはX軸正方向から階段状に並ぶ突設部15a,1
5bを備えている。突設部15a,15bはZ軸方向に
同寸法を有し、突設部15aが突設部15bよりも下側
に配されている。また突設部13a及び15b、突設部
13b及び15aとが底板1から同じ高さを有してい
る。なお、基板2は磁性を有する材料で形成されてお
り、ワイヤ14,14,…を取付ける突設部13,13
b,15a,15bは例えば合成樹脂のような非導電性
を有する材料で形成されている。
【0029】取付け位置ではワイヤ14,14,…とフ
ォーカスコイル11,11,…及びトラックコイル1
2,12,…とを接続している。例えば突設部13a,
13bの上面に取付けられた2本のワイヤ14,14と
直列接続されたフォーカスコイル11,11,…の両端
部とを接続し、突設部13a,13bの下面に取付けら
れた2本のワイヤ14,14と直列接続されたトラック
コイル12,12,…の両端部とを接続している。な
お、ワイヤ14,14,…とコイルとの接続の組合せ
は、これに限るものではない。
ォーカスコイル11,11,…及びトラックコイル1
2,12,…とを接続している。例えば突設部13a,
13bの上面に取付けられた2本のワイヤ14,14と
直列接続されたフォーカスコイル11,11,…の両端
部とを接続し、突設部13a,13bの下面に取付けら
れた2本のワイヤ14,14と直列接続されたトラック
コイル12,12,…の両端部とを接続している。な
お、ワイヤ14,14,…とコイルとの接続の組合せ
は、これに限るものではない。
【0030】レンズホルダ13の突設部13a,13b
の上面に一端を取付けたワイヤ14,14は、それらの
他端を固定板15の突設部15a,15bの上面に取付
けて捩じれの位置関係を有している。即ち一端が突設部
13aに取付けられたワイヤ14の他端は突設部15b
に取付けられ、一端が突設部13bに取付けられたワイ
ヤ14の他端は突設部15aに取付けられている。同様
に突設部13a,13bの下面に取付けられたワイヤ1
4,14の他端は、突設部15b,15aの下面に取付
けられ、捩じれの位置関係を有している。このように、
ワイヤ14,14,…夫々はX−Y軸平面と平行で、図
2に示すように平面視で交差点Iを有するように配され
ている。
の上面に一端を取付けたワイヤ14,14は、それらの
他端を固定板15の突設部15a,15bの上面に取付
けて捩じれの位置関係を有している。即ち一端が突設部
13aに取付けられたワイヤ14の他端は突設部15b
に取付けられ、一端が突設部13bに取付けられたワイ
ヤ14の他端は突設部15aに取付けられている。同様
に突設部13a,13bの下面に取付けられたワイヤ1
4,14の他端は、突設部15b,15aの下面に取付
けられ、捩じれの位置関係を有している。このように、
ワイヤ14,14,…夫々はX−Y軸平面と平行で、図
2に示すように平面視で交差点Iを有するように配され
ている。
【0031】ワイヤ14,14,…のレンズホルダ13
側の取付け位置について以下に説明する。図4は、ワイ
ヤの取付け位置を説明する模式図であり、レンズホルダ
13を固定板側から見た場合を示している。レンズホル
ダ13の中央に重心Gがあり、u1 ,u2 は突設部13
a,13bの上面に取付けられたワイヤ14,14の取
付け点であり、d1 ,d2 は下面に取付けられたワイヤ
14,14の取付け点である。取付け点u1 ,d1 及び
取付け点u2 ,d2 のX軸方向距離は重心Gを中心に夫
々長さW1 を有しており、取付け点u1 ,d2 及び取付
け点u2 ,d1のZ軸方向距離は重心Gを中心に夫々長
さL1 ,L2 を有している。即ち、取付け点u1 ,
u2 ,d1 ,d2 は重心Gに対して点対象に配置されて
いる。また、X−Y平面視で取付け点u1 ,u2 ,
d1 ,d2 と重心GとはX軸方向に沿う直線上に位置す
る。
側の取付け位置について以下に説明する。図4は、ワイ
ヤの取付け位置を説明する模式図であり、レンズホルダ
13を固定板側から見た場合を示している。レンズホル
ダ13の中央に重心Gがあり、u1 ,u2 は突設部13
a,13bの上面に取付けられたワイヤ14,14の取
付け点であり、d1 ,d2 は下面に取付けられたワイヤ
14,14の取付け点である。取付け点u1 ,d1 及び
取付け点u2 ,d2 のX軸方向距離は重心Gを中心に夫
々長さW1 を有しており、取付け点u1 ,d2 及び取付
け点u2 ,d1のZ軸方向距離は重心Gを中心に夫々長
さL1 ,L2 を有している。即ち、取付け点u1 ,
u2 ,d1 ,d2 は重心Gに対して点対象に配置されて
いる。また、X−Y平面視で取付け点u1 ,u2 ,
d1 ,d2 と重心GとはX軸方向に沿う直線上に位置す
る。
【0032】このようにレンズホルダ13に取付けられ
た上側の1対のワイヤ14,14及び下側の1対のワイ
ヤ14,14夫々はX−Y平面に平行で捩じれの位置関
係にあり、レンズホルダ13は、ワイヤ14,14,…
を介して固定板15に片持ち支持されている。ワイヤ1
4,14,…はダンパとしての機能をもつゴムのような
粘弾性材に被包されており、レンズホルダ13及び固定
板15に接着剤及び半田付けで取付けられている。
た上側の1対のワイヤ14,14及び下側の1対のワイ
ヤ14,14夫々はX−Y平面に平行で捩じれの位置関
係にあり、レンズホルダ13は、ワイヤ14,14,…
を介して固定板15に片持ち支持されている。ワイヤ1
4,14,…はダンパとしての機能をもつゴムのような
粘弾性材に被包されており、レンズホルダ13及び固定
板15に接着剤及び半田付けで取付けられている。
【0033】基板2にはX軸方向に配列する馬蹄形のヨ
ーク16,16夫々が、レンズホルダ13のY軸方向に
沿う側面を挟む態様で立設され、レンズホルダ13を外
側から臨むヨーク16,16夫々の面に永久磁石17,
17が固設されており、フォーカスコイル11及びトラ
ックコイル12,12,…の巻線を横切る磁界を形成し
ている。前記フォーカス駆動部10はフォーカスコイル
11、ヨーク16,16及び永久磁石17,17を備
え、前記オントラック駆動部20はトラックコイル1
2,12,…、ヨーク16,16及び永久磁石17,1
7を備えている。
ーク16,16夫々が、レンズホルダ13のY軸方向に
沿う側面を挟む態様で立設され、レンズホルダ13を外
側から臨むヨーク16,16夫々の面に永久磁石17,
17が固設されており、フォーカスコイル11及びトラ
ックコイル12,12,…の巻線を横切る磁界を形成し
ている。前記フォーカス駆動部10はフォーカスコイル
11、ヨーク16,16及び永久磁石17,17を備
え、前記オントラック駆動部20はトラックコイル1
2,12,…、ヨーク16,16及び永久磁石17,1
7を備えている。
【0034】以上の如き構成の光ピックアップ装置で
は、図1に示すように、光ピックアップ装置外部のX軸
方向側に配設された図示しない固定光学系から出射され
る光ビームBが、レンズホルダ13の下方に配された立
ち上げミラー5により対物レンズ3の光軸に沿う方向に
反射して光ディスクDに導かれると共に、光ディスクD
により反射されて対物レンズ3の光軸に沿って戻り、逆
方向に反射して前記固定光学系に導かれる。
は、図1に示すように、光ピックアップ装置外部のX軸
方向側に配設された図示しない固定光学系から出射され
る光ビームBが、レンズホルダ13の下方に配された立
ち上げミラー5により対物レンズ3の光軸に沿う方向に
反射して光ディスクDに導かれると共に、光ディスクD
により反射されて対物レンズ3の光軸に沿って戻り、逆
方向に反射して前記固定光学系に導かれる。
【0035】フォーカスコイル11への駆動電流がワイ
ヤ14,14,…を介して通電された場合、図3に示す
ように、フォーカス制御部10には永久磁石17,17
が形成する磁界中においてZ軸方向の矢符で示された駆
動力が作用し、この駆動力の合力は重心Gを通るZ軸方
向に作用する。これによりレンズホルダ13に取付けら
れた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,…の撓み変形
を伴って、光ディスクに対して接離する方向即ちZ軸方
向に変位し、光ビームの焦点を光ディスクの記録トラッ
クに合わせることが可能となる。
ヤ14,14,…を介して通電された場合、図3に示す
ように、フォーカス制御部10には永久磁石17,17
が形成する磁界中においてZ軸方向の矢符で示された駆
動力が作用し、この駆動力の合力は重心Gを通るZ軸方
向に作用する。これによりレンズホルダ13に取付けら
れた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,…の撓み変形
を伴って、光ディスクに対して接離する方向即ちZ軸方
向に変位し、光ビームの焦点を光ディスクの記録トラッ
クに合わせることが可能となる。
【0036】一方、トラックコイル12,12…への駆
動電流がワイヤ14,14,…を介して通電された場
合、図2に示すように、一側のオントラック制御部20
には永久磁石17が形成する磁界中において、矢符で示
されるようなY軸正方向に平行な駆動力が作用し、他側
のオントラック制御部20には、前記一側とは逆方向の
矢符で示されるようなY軸負方向に平行な駆動力が作用
する。これにより可動部にはトルクが生じて前記交差点
Iを中心にX−Y平面内で回転移動し、レンズホルダ1
3に取付けられた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,
…の撓み変形を伴って所定の記録トラックに追随するこ
とが可能となる。
動電流がワイヤ14,14,…を介して通電された場
合、図2に示すように、一側のオントラック制御部20
には永久磁石17が形成する磁界中において、矢符で示
されるようなY軸正方向に平行な駆動力が作用し、他側
のオントラック制御部20には、前記一側とは逆方向の
矢符で示されるようなY軸負方向に平行な駆動力が作用
する。これにより可動部にはトルクが生じて前記交差点
Iを中心にX−Y平面内で回転移動し、レンズホルダ1
3に取付けられた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,
…の撓み変形を伴って所定の記録トラックに追随するこ
とが可能となる。
【0037】なお、光磁気ディスク装置では必要なトラ
ックの移動距離は±0.3mm 程度であり、例えばワイヤ1
4,14,…の交差点Iにおける角度を45度とした場合
に、トラックの移動距離を算出すると、ワイヤをクロス
させていない従来では±0.7mm 程度の移動距離であるの
で、 0.7×sin 45°=0.45mm となり、最小移動距離を十分満たしていると言える。ま
た、オントラック制御を回転移動で行うことによりトラ
ック周方向にずれが生じるが、回転半径が大きい程ずれ
程度は小さくなる。本実施例では回転半径を充分に大き
く設定しており、制御性能にはなんら問題はない。
ックの移動距離は±0.3mm 程度であり、例えばワイヤ1
4,14,…の交差点Iにおける角度を45度とした場合
に、トラックの移動距離を算出すると、ワイヤをクロス
させていない従来では±0.7mm 程度の移動距離であるの
で、 0.7×sin 45°=0.45mm となり、最小移動距離を十分満たしていると言える。ま
た、オントラック制御を回転移動で行うことによりトラ
ック周方向にずれが生じるが、回転半径が大きい程ずれ
程度は小さくなる。本実施例では回転半径を充分に大き
く設定しており、制御性能にはなんら問題はない。
【0038】以上の如く構成された光ピックアップ装置
にあっては、従来と略同程度の長さのワイヤを用いてい
るので、光ピックアップ装置の1次共振周波数は従来と
同様に光ディスクの回転周波数とほぼ等しくできる。ま
た、対物レンズ3の下方にフォーカスコイル及びトラッ
クコイルを配設していないので、光ビームBの光路を形
成する立ち上げミラー5と対物レンズ3との間隔が短く
なり、装置の薄型化が図られると共に、フォーカス駆動
部及びオントラック駆動部をX軸方向に配列させてある
ので、可動部のY軸方向寸法が短くなり、装置が小型化
される。
にあっては、従来と略同程度の長さのワイヤを用いてい
るので、光ピックアップ装置の1次共振周波数は従来と
同様に光ディスクの回転周波数とほぼ等しくできる。ま
た、対物レンズ3の下方にフォーカスコイル及びトラッ
クコイルを配設していないので、光ビームBの光路を形
成する立ち上げミラー5と対物レンズ3との間隔が短く
なり、装置の薄型化が図られると共に、フォーカス駆動
部及びオントラック駆動部をX軸方向に配列させてある
ので、可動部のY軸方向寸法が短くなり、装置が小型化
される。
【0039】さらに、本実施例の光ピックアップ装置で
は、図4に示すようにワイヤ14,14,…の可動部側
の取付け点u1 ,u2 ,d1 ,d2 を可動部の重心Gを
通るX−Z平面上に位置させてあるので、前記駆動力が
取付け点u1 ,u2 ,d1 ,d2 に作用したときに、ワ
イヤ14,14,…の弛みを低減することができる。
は、図4に示すようにワイヤ14,14,…の可動部側
の取付け点u1 ,u2 ,d1 ,d2 を可動部の重心Gを
通るX−Z平面上に位置させてあるので、前記駆動力が
取付け点u1 ,u2 ,d1 ,d2 に作用したときに、ワ
イヤ14,14,…の弛みを低減することができる。
【0040】次に、本発明の光ピックアップ装置の他の
実施例をこれを示す図面に基づいて具体的に説明する。
図5は本発明の第2実施例の光ピックアップ装置の構造
を示す平面図であり、図6はこの光ピックアップ装置を
X軸方向から見た側面図であり、図7は図5の光ピック
アップ装置を VII−VII 線から見た断面図である。光ピ
ックアップ装置はハウジングの底板1上に基板6を介し
て取付けられ、基板6は、底板1の上方に配されるレン
ズホルダ23のY軸方向に沿う側面の両外側にあって該
側面に平行な部分を有して底板1上に固設されている。
実施例をこれを示す図面に基づいて具体的に説明する。
図5は本発明の第2実施例の光ピックアップ装置の構造
を示す平面図であり、図6はこの光ピックアップ装置を
X軸方向から見た側面図であり、図7は図5の光ピック
アップ装置を VII−VII 線から見た断面図である。光ピ
ックアップ装置はハウジングの底板1上に基板6を介し
て取付けられ、基板6は、底板1の上方に配されるレン
ズホルダ23のY軸方向に沿う側面の両外側にあって該
側面に平行な部分を有して底板1上に固設されている。
【0041】レンズホルダ23の突設部23a,23b
は、レンズホルダ23のX軸方向に沿う側面の両端部に
夫々設けられ、突設部23aが突設部23bよりも上側
に配されている。弾性及び導電性を有する4本のワイヤ
14,14,…夫々の一端が、突設部23a,23bの
上面及び下面の所定位置に取付けられている。一方、固
定板25,25が基板6上の、レンズホルダ23の突設
部23a,23bから所定長さY軸方向に離れた位置に
立設されており、固定板25,25の突設部23a,2
3bを臨む側に突設部25a,25bを有している。こ
のとき、突設部23a及び25b、突設部23b及び2
5aとが底板1から同じ高さを有している。
は、レンズホルダ23のX軸方向に沿う側面の両端部に
夫々設けられ、突設部23aが突設部23bよりも上側
に配されている。弾性及び導電性を有する4本のワイヤ
14,14,…夫々の一端が、突設部23a,23bの
上面及び下面の所定位置に取付けられている。一方、固
定板25,25が基板6上の、レンズホルダ23の突設
部23a,23bから所定長さY軸方向に離れた位置に
立設されており、固定板25,25の突設部23a,2
3bを臨む側に突設部25a,25bを有している。こ
のとき、突設部23a及び25b、突設部23b及び2
5aとが底板1から同じ高さを有している。
【0042】レンズホルダ23の突設部23a,23b
の上面に一端を取付けたワイヤ14,14の他端は、そ
れらの他端を固定板25,25の突設部25a,25b
の上面に取付けて捩じれの位置関係を有している。同様
に突設部23a,23bの下面に取付けられたワイヤ1
4,14の他端は、突設部25b,25aの下面に取付
けられ、捩じれの位置関係を有している。このように、
ワイヤ14,14,…夫々はX−Y平面と平行で、図5
に示すように平面視で交差点Iを有するように配されて
いる。レンズホルダ23に取付けられたワイヤ14,1
4,…の取付け位置は、4つの取付け位置を通るX−Z
平面と重心Gを通るY軸方向線との交点に対して点対称
の位置にある。
の上面に一端を取付けたワイヤ14,14の他端は、そ
れらの他端を固定板25,25の突設部25a,25b
の上面に取付けて捩じれの位置関係を有している。同様
に突設部23a,23bの下面に取付けられたワイヤ1
4,14の他端は、突設部25b,25aの下面に取付
けられ、捩じれの位置関係を有している。このように、
ワイヤ14,14,…夫々はX−Y平面と平行で、図5
に示すように平面視で交差点Iを有するように配されて
いる。レンズホルダ23に取付けられたワイヤ14,1
4,…の取付け位置は、4つの取付け位置を通るX−Z
平面と重心Gを通るY軸方向線との交点に対して点対称
の位置にある。
【0043】X軸方向に配列する馬蹄形のヨーク16,
16は、夫々がレンズホルダ23のY軸方向に沿う側面
を挟む態様で基板6に延設されている。また、バランサ
8aがレンズホルダ23の突設部23a,23bが設け
られた面に取付けられ、バランサ8bがレンズホルダ2
3の下面に取付けられている。バランサ8a,8bは、
可動部の重心Gがレンズホルダ23のY軸中心線とフォ
ーカス駆動部10及びオントラック駆動部20のX軸中
心線との交点にあるように、重量及び取付け位置が設定
される。その他の構成は、前述の第1実施例の光ピック
アップ装置と同様であり、対応する部分に対応する符号
を付してその説明を省略する。
16は、夫々がレンズホルダ23のY軸方向に沿う側面
を挟む態様で基板6に延設されている。また、バランサ
8aがレンズホルダ23の突設部23a,23bが設け
られた面に取付けられ、バランサ8bがレンズホルダ2
3の下面に取付けられている。バランサ8a,8bは、
可動部の重心Gがレンズホルダ23のY軸中心線とフォ
ーカス駆動部10及びオントラック駆動部20のX軸中
心線との交点にあるように、重量及び取付け位置が設定
される。その他の構成は、前述の第1実施例の光ピック
アップ装置と同様であり、対応する部分に対応する符号
を付してその説明を省略する。
【0044】以上の如き構成の光ピックアップ装置にあ
っては、フォーカスコイル11への駆動電流がワイヤ1
4,14,…を介して通電された場合に、図7に示すよ
うに、フォーカス制御部10には矢符で示すようなZ軸
方向の駆動力が作用する。また、本実施例ではワイヤ1
4,14…の可動部の取付け位置が、第1実施例のよう
に重心Gを通るZ−X軸平面上に設けられてはいない
が、4つの取付け点を有するX−Z平面と重心Gを通る
Y軸方向線との交点に対して点対象の位置にある。これ
により、トラックコイル12,12…への駆動電流がワ
イヤ14,14,…を介して通電された場合に、図5に
示すように、オントラック制御部20には、矢符で示す
ようなY軸方向に平行で互いに逆方向の駆動力が夫々作
用し、可動部には重心を通るX−Y平面内でトルクが生
じて前記交差点Iを中心にX−Y平面内で回転移動す
る。
っては、フォーカスコイル11への駆動電流がワイヤ1
4,14,…を介して通電された場合に、図7に示すよ
うに、フォーカス制御部10には矢符で示すようなZ軸
方向の駆動力が作用する。また、本実施例ではワイヤ1
4,14…の可動部の取付け位置が、第1実施例のよう
に重心Gを通るZ−X軸平面上に設けられてはいない
が、4つの取付け点を有するX−Z平面と重心Gを通る
Y軸方向線との交点に対して点対象の位置にある。これ
により、トラックコイル12,12…への駆動電流がワ
イヤ14,14,…を介して通電された場合に、図5に
示すように、オントラック制御部20には、矢符で示す
ようなY軸方向に平行で互いに逆方向の駆動力が夫々作
用し、可動部には重心を通るX−Y平面内でトルクが生
じて前記交差点Iを中心にX−Y平面内で回転移動す
る。
【0045】以上の如く、本実施例の光ピックアップ装
置は、光ピックアップ装置の1次共振周波数を光ディス
クの回転周波数とほぼ等しくでき、装置のY軸方向寸法
が短くなり装置が小型化される。また、ワイヤを取付け
る固定板25,25を可動部のX軸方向外側に設けてあ
るので、上述の第1実施例よりもさらにY軸方向の寸法
を短くできる。
置は、光ピックアップ装置の1次共振周波数を光ディス
クの回転周波数とほぼ等しくでき、装置のY軸方向寸法
が短くなり装置が小型化される。また、ワイヤを取付け
る固定板25,25を可動部のX軸方向外側に設けてあ
るので、上述の第1実施例よりもさらにY軸方向の寸法
を短くできる。
【0046】次に、本発明の他の実施例をその図面に基
づいて具体的に説明する。図8は、第3実施例の光ピッ
クアップ装置の構造を示す斜視図であり、図9はその平
面図であり、図10は図9のX−X線から見た断面図で
ある。光ピックアップ装置は、光ディスクの下方に配設
された図示しないハウジング内に収納されており、ハウ
ジングの底板1上に基板6を介して取付けられている。
基板6は、底板1の上方に配されるレンズホルダ33の
Y軸方向に沿う側面の両外側にあって該側面に平行な部
分と、レンズホルダ33の下方を横切る部分とを有し
て、底板1上に固設されている。レンズホルダ33は略
平板形状を有する本体の略中央にZ軸方向に貫通された
矩形状孔部を有し、本体のX軸方向に沿う一側面の上部
にY軸方向へ突出した突設部33cを備え、他側面にX
軸方向に階段状に並ぶ突設部33a,33bを備えてい
る。前記突設部33cは本体よりもZ軸方向に短い寸法
に形成されており、その上面の略中央には対物レンズ3
が、軸心をZ軸方向にして光ディスクの記録面に臨むよ
うに固定されている。突設部33cの下方には立ち上げ
ミラー5が配されている。
づいて具体的に説明する。図8は、第3実施例の光ピッ
クアップ装置の構造を示す斜視図であり、図9はその平
面図であり、図10は図9のX−X線から見た断面図で
ある。光ピックアップ装置は、光ディスクの下方に配設
された図示しないハウジング内に収納されており、ハウ
ジングの底板1上に基板6を介して取付けられている。
基板6は、底板1の上方に配されるレンズホルダ33の
Y軸方向に沿う側面の両外側にあって該側面に平行な部
分と、レンズホルダ33の下方を横切る部分とを有し
て、底板1上に固設されている。レンズホルダ33は略
平板形状を有する本体の略中央にZ軸方向に貫通された
矩形状孔部を有し、本体のX軸方向に沿う一側面の上部
にY軸方向へ突出した突設部33cを備え、他側面にX
軸方向に階段状に並ぶ突設部33a,33bを備えてい
る。前記突設部33cは本体よりもZ軸方向に短い寸法
に形成されており、その上面の略中央には対物レンズ3
が、軸心をZ軸方向にして光ディスクの記録面に臨むよ
うに固定されている。突設部33cの下方には立ち上げ
ミラー5が配されている。
【0047】レンズホルダ33の矩形状孔部のX方向に
沿う両内面には、レンズホルダ33の前記一側面側及び
他側面側に、レンズホルダ33のY軸中心線を軸心に巻
回したフォーカスコイル31及びトラックコイル32が
夫々固設されている。前記可動部は、レンズホルダ3
3、フォーカスコイル31及びトラックコイル32を備
えてなる。レンズホルダ33の下面にはバランサ8が取
付けられている。バランサ8は、フォーカスコイル31
の中心点が可動部の重心Gとなるように、重量及び取付
け位置が設定される。
沿う両内面には、レンズホルダ33の前記一側面側及び
他側面側に、レンズホルダ33のY軸中心線を軸心に巻
回したフォーカスコイル31及びトラックコイル32が
夫々固設されている。前記可動部は、レンズホルダ3
3、フォーカスコイル31及びトラックコイル32を備
えてなる。レンズホルダ33の下面にはバランサ8が取
付けられている。バランサ8は、フォーカスコイル31
の中心点が可動部の重心Gとなるように、重量及び取付
け位置が設定される。
【0048】レンズホルダ33の突設部33a,33b
の上面に一端を取付けたワイヤ14,14は、夫々の他
端を固定板25の突設部25a,25bの上面に取付け
て捩じれの位置関係を有している。即ち一端が突設部3
3aに取付けられたワイヤ14の他端は突設部25bに
取付けられ、一端が突設部33bに取付けられたワイヤ
14の他端は突設部25aに取付けられている。同様に
突設部33a,33bの下面に取付けられたワイヤ1
4,14の他端は、突設部25b,25aの下面に取付
けられ、捩じれの位置関係を有している。これにより、
ワイヤ14,14,…夫々はX−Y軸平面と平行で、図
2に示すように平面視で交差点Iを有するように設けら
れている。
の上面に一端を取付けたワイヤ14,14は、夫々の他
端を固定板25の突設部25a,25bの上面に取付け
て捩じれの位置関係を有している。即ち一端が突設部3
3aに取付けられたワイヤ14の他端は突設部25bに
取付けられ、一端が突設部33bに取付けられたワイヤ
14の他端は突設部25aに取付けられている。同様に
突設部33a,33bの下面に取付けられたワイヤ1
4,14の他端は、突設部25b,25aの下面に取付
けられ、捩じれの位置関係を有している。これにより、
ワイヤ14,14,…夫々はX−Y軸平面と平行で、図
2に示すように平面視で交差点Iを有するように設けら
れている。
【0049】このようにレンズホルダ33は、ワイヤ1
4,14,…を介して固定板25,25に片持ち支持さ
れている。ワイヤ14,14,…はダンパとしての機能
をもつゴムのような粘弾性材に被包されており、レンズ
ホルダ33及び固定板25に接着剤及び半田付けで取付
けられている。取付け位置ではワイヤ14,14,…と
フォーカスコイル31及びトラックコイル32とを接続
している。例えば突設部13a,13bの上面に取付け
られた2本のワイヤ14,14とフォーカスコイル31
の両端部とを接続し、突設部13a,13bの下面に取
付けられた2本のワイヤ14,14とトラックコイル3
2の両端部とを接続している。なお、ワイヤ14,1
4,…とコイルとの接続の組合せは、これに限るもので
はない。これにより、フォーカスコイル31及びトラッ
クコイル32への通電は、ワイヤ14,14,…を介し
て行うようになっている。
4,14,…を介して固定板25,25に片持ち支持さ
れている。ワイヤ14,14,…はダンパとしての機能
をもつゴムのような粘弾性材に被包されており、レンズ
ホルダ33及び固定板25に接着剤及び半田付けで取付
けられている。取付け位置ではワイヤ14,14,…と
フォーカスコイル31及びトラックコイル32とを接続
している。例えば突設部13a,13bの上面に取付け
られた2本のワイヤ14,14とフォーカスコイル31
の両端部とを接続し、突設部13a,13bの下面に取
付けられた2本のワイヤ14,14とトラックコイル3
2の両端部とを接続している。なお、ワイヤ14,1
4,…とコイルとの接続の組合せは、これに限るもので
はない。これにより、フォーカスコイル31及びトラッ
クコイル32への通電は、ワイヤ14,14,…を介し
て行うようになっている。
【0050】基板6上には平板形状のヨーク36が、フ
ォーカスコイル31及びトラックコイル32に対向面を
有してレンズホルダ33の矩形孔部に挿入された態様で
立設されている。ヨーク36のフォーカスコイル31に
対向する面には、Z軸方向に並ぶNS一対のフォーカス
制御用永久磁石37が固設され、フォーカスコイル31
の巻線を横切る磁界を形成している。トラックコイル3
2に対向する面には、X軸方向に並ぶNS一対のオント
ラック制御用永久磁石38が固設され、トラックコイル
32の巻線を横切る磁界を形成している。前記フォーカ
ス駆動部10はフォーカスコイル31、ヨーク36及び
永久磁石37を備え、前記オントラック駆動部20はト
ラックコイル3、ヨーク36及び永久磁石38を備えて
いる。その他の構成は、上述した第2実施例と同様であ
り、対応する部分に対応する符号を付して説明を省略す
る。
ォーカスコイル31及びトラックコイル32に対向面を
有してレンズホルダ33の矩形孔部に挿入された態様で
立設されている。ヨーク36のフォーカスコイル31に
対向する面には、Z軸方向に並ぶNS一対のフォーカス
制御用永久磁石37が固設され、フォーカスコイル31
の巻線を横切る磁界を形成している。トラックコイル3
2に対向する面には、X軸方向に並ぶNS一対のオント
ラック制御用永久磁石38が固設され、トラックコイル
32の巻線を横切る磁界を形成している。前記フォーカ
ス駆動部10はフォーカスコイル31、ヨーク36及び
永久磁石37を備え、前記オントラック駆動部20はト
ラックコイル3、ヨーク36及び永久磁石38を備えて
いる。その他の構成は、上述した第2実施例と同様であ
り、対応する部分に対応する符号を付して説明を省略す
る。
【0051】以上の如き構成の光ピックアップ装置で
は、フォーカスコイル31への駆動電流がワイヤ14,
14,…を介して通電された場合、図10に示すよう
に、フォーカスコイル31には永久磁石37が形成する
磁界中において重心Gを通るZ軸方向の矢符で示された
駆動力が作用する。これによりレンズホルダ33に取付
けられた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,…の撓み
変形を伴って、光ディスクに対して接離する方向即ちZ
軸方向に変位し、光ビームの焦点を光ディスクの記録ト
ラックに合わせることが可能となる。
は、フォーカスコイル31への駆動電流がワイヤ14,
14,…を介して通電された場合、図10に示すよう
に、フォーカスコイル31には永久磁石37が形成する
磁界中において重心Gを通るZ軸方向の矢符で示された
駆動力が作用する。これによりレンズホルダ33に取付
けられた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,…の撓み
変形を伴って、光ディスクに対して接離する方向即ちZ
軸方向に変位し、光ビームの焦点を光ディスクの記録ト
ラックに合わせることが可能となる。
【0052】一方、ワイヤ14,14…の可動部の取付
け位置は、第1実施例のように重心Gを通るZ−X平面
上に設けられていないが、4つの取付け位置を有するX
−Z平面と重心Gを通るY軸方向線との交点に対して点
対象の位置にあるので、トラックコイル32への駆動電
流がワイヤ14,14,…を介して通電された場合、図
9に示すように、トラックコイル32には永久磁石38
が形成する磁界中において、重心Gを通るX−Y平面内
で矢符で示された如くX軸方向に平行な駆動力が作用す
る。これにより可動部にはトルクが生じて前記交差点I
を中心にX−Y平面内で回転移動し、レンズホルダ33
に取付けられた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,…
の撓み変形を伴って所定の記録トラックに追随すること
が可能となる。
け位置は、第1実施例のように重心Gを通るZ−X平面
上に設けられていないが、4つの取付け位置を有するX
−Z平面と重心Gを通るY軸方向線との交点に対して点
対象の位置にあるので、トラックコイル32への駆動電
流がワイヤ14,14,…を介して通電された場合、図
9に示すように、トラックコイル32には永久磁石38
が形成する磁界中において、重心Gを通るX−Y平面内
で矢符で示された如くX軸方向に平行な駆動力が作用す
る。これにより可動部にはトルクが生じて前記交差点I
を中心にX−Y平面内で回転移動し、レンズホルダ33
に取付けられた対物レンズ3が、ワイヤ14,14,…
の撓み変形を伴って所定の記録トラックに追随すること
が可能となる。
【0053】以上の如く、本実施例の光ピックアップ装
置にあっては、光ピックアップ装置の1次共振周波数を
光ディスクの回転周波数とほぼ等しくでき、装置のY軸
方向寸法が短くなり、装置が小型化される。さらに、夫
々1つのフォーカスコイル31及びトラックコイル32
を配設するので、部品の簡略化及び軽量化を図ることが
できる。
置にあっては、光ピックアップ装置の1次共振周波数を
光ディスクの回転周波数とほぼ等しくでき、装置のY軸
方向寸法が短くなり、装置が小型化される。さらに、夫
々1つのフォーカスコイル31及びトラックコイル32
を配設するので、部品の簡略化及び軽量化を図ることが
できる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、可動
部を支持するワイヤを捩じれの位置関係に設けることに
より、ワイヤの長さを短くすることなく固定部と可動部
との間隔が短くなるので、光ピックアップ装置のY軸方
向の長さを短くできる。また、フォーカス制御の際にZ
軸方向に駆動力が作用し、オントラック制御の際に可動
部にトルクを与える駆動力が作用するように且つX軸方
向の配列でフォーカス駆動部及びオントラック駆動部を
配設してあるので、可動部のY軸方向の長さを短くでき
る。これにより、可動部自身に生じる曲げ振動が高域周
波数で起こり、安定にフォーカス制御を行うことができ
る。
部を支持するワイヤを捩じれの位置関係に設けることに
より、ワイヤの長さを短くすることなく固定部と可動部
との間隔が短くなるので、光ピックアップ装置のY軸方
向の長さを短くできる。また、フォーカス制御の際にZ
軸方向に駆動力が作用し、オントラック制御の際に可動
部にトルクを与える駆動力が作用するように且つX軸方
向の配列でフォーカス駆動部及びオントラック駆動部を
配設してあるので、可動部のY軸方向の長さを短くでき
る。これにより、可動部自身に生じる曲げ振動が高域周
波数で起こり、安定にフォーカス制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の光ピックアップ装置を示す斜視図
である。
である。
【図2】第1実施例の光ピックアップ装置を示す平面図
である。
である。
【図3】第1実施例の光ピックアップ装置を示す断面図
である。
である。
【図4】第1実施例のワイヤの取付け位置を説明する模
式図である。
式図である。
【図5】第2実施例の光ピックアップ装置を示す平面図
である。
である。
【図6】第2実施例の光ピックアップ装置を示す側面図
である。
である。
【図7】第2実施例の光ピックアップ装置を示す断面図
である。
である。
【図8】第3実施例の光ピックアップ装置を示す斜視図
である。
である。
【図9】第3実施例の光ピックアップ装置を示す平面図
である。
である。
【図10】第3実施例の光ピックアップ装置を示す断面
図である。
図である。
【図11】従来の光ピックアップ装置を示す斜視図であ
る。
る。
【図12】カートリッジ収納型光ディスクの構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図13】従来の光ピックアップ装置を示す断面図であ
る。
る。
【図14】従来の光ピックアップ装置を示す断面図であ
る。
る。
【図15】従来の光ピックアップ装置を示す断面図であ
る。
る。
2,6基板 3 対物レンズ 5 立ち上げミラー 10 フォーカス駆動部 11,31 フォーカスコイル 12,32 トラックコイル 13,23,33 レンズホルダ 14 ワイヤ 15,25 固定板 16,36 ヨーク 17,37,38 永久磁石 20 オントラック駆動部 D 光ディスク B レーザビーム
Claims (4)
- 【請求項1】 固定部と、対物レンズを保持し前記固定
部に対して変位可能な可動部とが、一端を前記固定部に
取付け他端を前記可動部に取付けた導電性を有する複数
の弾性材を介して連結され、前記対物レンズを介して光
ディスクに照射する光ビームの位置を前記光ディスクの
厚み方向に制御するフォーカス制御及び前記光ディスク
の径方向に制御するオントラック制御を前記弾性材への
通電により行う光ピックアップ装置において、前記複数
の弾性材を捩じれの位置関係を有して設けてあることを
特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項2】 固定部と、対物レンズを保持し前記固定
部に対して変位可能な可動部とが、一端を前記固定部に
取付け他端を前記可動部に取付けた導電性を有する複数
の弾性材を介して連結され、前記対物レンズを介して光
ディスクに照射する光ビームの位置を前記光ディスクの
厚み方向に制御するフォーカス制御及び前記光ディスク
の径方向に制御するオントラック制御を前記弾性材への
通電により行う光ピックアップ装置において、前記複数
の弾性材の少なくとも2つが、前記光ディスクの厚み方
向から見て互いに交差せしめてあることを特徴とする光
ピックアップ装置。 - 【請求項3】 前記フォーカス制御のための1又は複数
のフォーカス駆動部と前記オントラック制御のための1
又は複数のオントラック駆動部とを備え、前記フォーカ
ス駆動部は、その駆動力又はそれらの合力が前記可動部
の重心を通って前記光ディスクの厚み方向に作用すべく
配設してあり、前記オントラック駆動部は、前記可動部
にその重心を通って前記厚み方向に垂直な平面内でのト
ルクを与えるべき駆動力が作用すべく配設してある請求
項1又は2記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項4】 前記複数の弾性材の前記可動部への取付
け位置は、前記可動部の重心を通り前記光ディスクの厚
み方向に平行な平面内にある請求項1又は2記載の光ピ
ックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7146595A JPH08273175A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7146595A JPH08273175A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08273175A true JPH08273175A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13461379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7146595A Pending JPH08273175A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | 光ピックアップ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08273175A (ja) |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP7146595A patent/JPH08273175A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021210 |