JPH08273069A - 車両火災認識装置 - Google Patents
車両火災認識装置Info
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- JPH08273069A JPH08273069A JP7100182A JP10018295A JPH08273069A JP H08273069 A JPH08273069 A JP H08273069A JP 7100182 A JP7100182 A JP 7100182A JP 10018295 A JP10018295 A JP 10018295A JP H08273069 A JPH08273069 A JP H08273069A
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- 239000000470 constituent Substances 0.000 claims 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 abstract description 6
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- 239000007789 gas Substances 0.000 description 35
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
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- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 239000000779 smoke Substances 0.000 description 1
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A62—LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
- A62C—FIRE-FIGHTING
- A62C3/00—Fire prevention, containment or extinguishing specially adapted for particular objects or places
- A62C3/07—Fire prevention, containment or extinguishing specially adapted for particular objects or places in vehicles, e.g. in road vehicles
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Business, Economics & Management (AREA)
- Emergency Management (AREA)
- Fire-Detection Mechanisms (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンルームの火災を確実かつ早期に検知
する。 【構成】 走行中の車両では、車体と地面との間に負圧
を生起しており、エンジンルーム6内には車両前方のラ
ジエータグリル8からエンジンルーム内部を通りエンジ
ンルーム後部の車体下面へ抜ける大気の流れがある。そ
こで、ガスセンサをエンジンルーム6の前方位置に一つ
と、エンジンルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設
置し、エンジンルーム後方の下側位置のガスセンサ3,
4が異常を示すとき、エンジンルームの前方位置のガス
センサ2も同じ異常を示せば、直前車両の排ガス等を検
知したことになり、外部環境による誤動作を排除した早
期検知が可能となる。
する。 【構成】 走行中の車両では、車体と地面との間に負圧
を生起しており、エンジンルーム6内には車両前方のラ
ジエータグリル8からエンジンルーム内部を通りエンジ
ンルーム後部の車体下面へ抜ける大気の流れがある。そ
こで、ガスセンサをエンジンルーム6の前方位置に一つ
と、エンジンルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設
置し、エンジンルーム後方の下側位置のガスセンサ3,
4が異常を示すとき、エンジンルームの前方位置のガス
センサ2も同じ異常を示せば、直前車両の排ガス等を検
知したことになり、外部環境による誤動作を排除した早
期検知が可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両火災を早期に検知
して初期消火に寄与する車両火災検知装置に関する。
して初期消火に寄与する車両火災検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に消火器を搭載し、該消火器
を車両火災を認知した乗員により遠隔操作できるように
した車両消火システムが開発段階にある。例えば特願平
5−303051号の明細書には、トランクルームに配
置した搭載消火器の噴出口部にエンジンルーム内へノズ
ルが臨む消火剤パイプを連結するとともに、上記搭載消
火器にそのボンベを開封する消火器起動アクチュエータ
を付設し、非常用の車室スイッチの操作によって該消火
器起動アクチュエータを作動させるシステムが開示され
ている。
を車両火災を認知した乗員により遠隔操作できるように
した車両消火システムが開発段階にある。例えば特願平
5−303051号の明細書には、トランクルームに配
置した搭載消火器の噴出口部にエンジンルーム内へノズ
ルが臨む消火剤パイプを連結するとともに、上記搭載消
火器にそのボンベを開封する消火器起動アクチュエータ
を付設し、非常用の車室スイッチの操作によって該消火
器起動アクチュエータを作動させるシステムが開示され
ている。
【0003】このような車両消火システムではエンジン
ルームでの異常を早期に検知でき、かつ、火災か否かを
判断が正確であるセンシング機能が要求される。従来の
車両消火システムにおける火災のセンシング技術は、火
炎の性質を利用し、エンジンフードの裏面に複数の火災
センサを設置して、いずれか一つのセンサが異常出力を
発すると、火災発生を認識するものである。
ルームでの異常を早期に検知でき、かつ、火災か否かを
判断が正確であるセンシング機能が要求される。従来の
車両消火システムにおける火災のセンシング技術は、火
炎の性質を利用し、エンジンフードの裏面に複数の火災
センサを設置して、いずれか一つのセンサが異常出力を
発すると、火災発生を認識するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車両の
エンジンルームには、エンジン以外にも各マニホール
ド、エアクリーナ、バッテリ等の種々のユニットが複雑
に存在しており、エンジンの下側で発生した火炎がエン
ジンの上側となるフード裏面のセンサで検知されたとき
には、相当火災が進行している状況が考えられる。
エンジンルームには、エンジン以外にも各マニホール
ド、エアクリーナ、バッテリ等の種々のユニットが複雑
に存在しており、エンジンの下側で発生した火炎がエン
ジンの上側となるフード裏面のセンサで検知されたとき
には、相当火災が進行している状況が考えられる。
【0005】また、走行中のエンジンルーム内の大気の
流れは複雑で、エンジンルームのどの場所でも早期にセ
ンシングすることは容易でない。なお、車外温度を検知
する外部温度センサとエンジンルーム内の温度を検知す
る内部温度センサとの温度差が閾値を超えたときに火災
と認識するシステムも考えられているが、上記エンジン
ルーム内の複雑さと大気の流れを考慮した場合、上記温
度差がばらつき、信頼性に欠ける。
流れは複雑で、エンジンルームのどの場所でも早期にセ
ンシングすることは容易でない。なお、車外温度を検知
する外部温度センサとエンジンルーム内の温度を検知す
る内部温度センサとの温度差が閾値を超えたときに火災
と認識するシステムも考えられているが、上記エンジン
ルーム内の複雑さと大気の流れを考慮した場合、上記温
度差がばらつき、信頼性に欠ける。
【0006】本発明の目的は、上記従来のセンシング技
術における問題点に鑑みてなされたもので、車両が走行
するときの車体と地面との間に負圧が生じることに着目
して早期の火災判断を可能とする新規なセンシング技術
を提供することにある。
術における問題点に鑑みてなされたもので、車両が走行
するときの車体と地面との間に負圧が生じることに着目
して早期の火災判断を可能とする新規なセンシング技術
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両が走行し
ているとき、地面と車両底面との間に負圧が生じること
に着目し、請求項1の態様では、エンジンルームで発生
したガスを検知するためのセンシング手段を有し、該セ
ンシング手段の検知出力に基づき車両火災か否かを認識
する車両火災認識装置であって、上記センシング手段を
構成するガスセンサをエンジンルーム後方の下側位置に
少なくとも一つ設置したことを特徴とする。
ているとき、地面と車両底面との間に負圧が生じること
に着目し、請求項1の態様では、エンジンルームで発生
したガスを検知するためのセンシング手段を有し、該セ
ンシング手段の検知出力に基づき車両火災か否かを認識
する車両火災認識装置であって、上記センシング手段を
構成するガスセンサをエンジンルーム後方の下側位置に
少なくとも一つ設置したことを特徴とする。
【0008】請求項2の態様では、上記センシング手段
を構成するガスセンサをエンジンルームの前方位置に一
つとエンジンルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設
置したことを特徴とする。エンジンルームの前方とは、
ラジエータグリルの前後、ラジエータとファンとの間を
含む。
を構成するガスセンサをエンジンルームの前方位置に一
つとエンジンルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設
置したことを特徴とする。エンジンルームの前方とは、
ラジエータグリルの前後、ラジエータとファンとの間を
含む。
【0009】
【作用及び発明の効果】走行中の車両では、車体と地面
との間に負圧を生起している。従って、エンジンルーム
内には車両前方のラジエータグリルからエンジンルーム
内部を通りエンジンルーム後部の車体下面へ抜ける大気
の流れがある。請求項1の態様によれば、上記エンジン
ルーム内の大気の流れを考慮し、ガスセンサをエンジン
ルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設置することに
より、エンジンルームのいずれの場所で発生した火炎や
煙り等のガスを一括して検知することができる。これに
より、火災の早期認識が可能となる。
との間に負圧を生起している。従って、エンジンルーム
内には車両前方のラジエータグリルからエンジンルーム
内部を通りエンジンルーム後部の車体下面へ抜ける大気
の流れがある。請求項1の態様によれば、上記エンジン
ルーム内の大気の流れを考慮し、ガスセンサをエンジン
ルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設置することに
より、エンジンルームのいずれの場所で発生した火炎や
煙り等のガスを一括して検知することができる。これに
より、火災の早期認識が可能となる。
【0010】請求項2の態様によれば、エンジンルーム
後方の下側位置のガスセンサが異常を示すとき、エンジ
ンルームの前方位置のガスセンサも同じ異常を示せば、
直前車両の排ガス等を検知したことになり、外部環境に
よる誤動作を防止することができる。
後方の下側位置のガスセンサが異常を示すとき、エンジ
ンルームの前方位置のガスセンサも同じ異常を示せば、
直前車両の排ガス等を検知したことになり、外部環境に
よる誤動作を防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る車両火災認識装置をその
一実施例を示す図面に基づいて詳細に説明するが、先ず
その基本概念を示す図1及び図2により説明する。な
お、本発明を適用する車両は、エンジンルームを覆うフ
ードが設けられた一般的な乗用車に限らず、ワゴン等車
種は限定しない。
一実施例を示す図面に基づいて詳細に説明するが、先ず
その基本概念を示す図1及び図2により説明する。な
お、本発明を適用する車両は、エンジンルームを覆うフ
ードが設けられた一般的な乗用車に限らず、ワゴン等車
種は限定しない。
【0012】図1において、制御装置1は、車両におけ
るECUの一つであり、車両消火システム専用のマイコ
ンを用いたり、或いはドアロック制御システム等のマイ
コンに本発明に関する機能が付加されたものである。上
記制御装置1には、図2に示すように、エンジンルーム
の前方位置に設置された前部ガスセンサ2と、エンジン
ルーム後方の下側位置に設置された二つの後部ガスセン
サ3,4とが接続され、こけら前部ガスセンサ2及び後
部ガスセンサ3,4の各検知出力に基づいて該制御装置
1は火災警報表示装置5を制御している。
るECUの一つであり、車両消火システム専用のマイコ
ンを用いたり、或いはドアロック制御システム等のマイ
コンに本発明に関する機能が付加されたものである。上
記制御装置1には、図2に示すように、エンジンルーム
の前方位置に設置された前部ガスセンサ2と、エンジン
ルーム後方の下側位置に設置された二つの後部ガスセン
サ3,4とが接続され、こけら前部ガスセンサ2及び後
部ガスセンサ3,4の各検知出力に基づいて該制御装置
1は火災警報表示装置5を制御している。
【0013】ところで、走行中の車両において車体と地
面との間には負圧が生じるので、ラジエータよりエンジ
ンルーム内へ流入した大気は、図2の模式的矢印に示す
ように、すべてエンジンルーム後部の車体下面へ抜けて
いく。従って、上記ガスセンサ群の配置によれば、エン
ジンルームで火災が発生すると、火炎若しくは発生ガス
は確実に後部ガスセンサ3,4のいずれかで検知するこ
とができる。
面との間には負圧が生じるので、ラジエータよりエンジ
ンルーム内へ流入した大気は、図2の模式的矢印に示す
ように、すべてエンジンルーム後部の車体下面へ抜けて
いく。従って、上記ガスセンサ群の配置によれば、エン
ジンルームで火災が発生すると、火炎若しくは発生ガス
は確実に後部ガスセンサ3,4のいずれかで検知するこ
とができる。
【0014】また、前部ガスセンサ2が設置されたエン
ジンルームの前方位置は、ラジエータグリルから流入す
る外気がほとんどであるため、前部ガスセンサ2は外気
のガス成分を検知している。外気のガス成分は、火災発
生時、エンジンルーム後部の車体下面側を通過する気流
の発生ガスとは濃度が大きく異なるので、前部ガスセン
サ2の検知出力V0 と、後部ガスセンサ3,4の各検知
出力V1 ,V2 との差は極めて大きくなる。
ジンルームの前方位置は、ラジエータグリルから流入す
る外気がほとんどであるため、前部ガスセンサ2は外気
のガス成分を検知している。外気のガス成分は、火災発
生時、エンジンルーム後部の車体下面側を通過する気流
の発生ガスとは濃度が大きく異なるので、前部ガスセン
サ2の検知出力V0 と、後部ガスセンサ3,4の各検知
出力V1 ,V2 との差は極めて大きくなる。
【0015】故に、検知出力V0 と各検知出力V1 ,V
2 との差をある閾値に設定しておくことにより、火災に
よりガス濃度の差が生じたのか判然区別でき、正確な火
災か否かの判断を行うことができる。以上のような概念
に基づく具体的実施例を図3〜図5を参照して説明す
る。本実施例の車両火災認識装置に係る車両には、図3
に示すように、エンジンルーム6の前方を外部と仕切る
ラジエータグリル7とラジエータ8との間に前部ガスセ
ンサ2が設置され、エンジンルーム後方の下側位置に左
右に後部ガスセンサ3,4が配置されている。
2 との差をある閾値に設定しておくことにより、火災に
よりガス濃度の差が生じたのか判然区別でき、正確な火
災か否かの判断を行うことができる。以上のような概念
に基づく具体的実施例を図3〜図5を参照して説明す
る。本実施例の車両火災認識装置に係る車両には、図3
に示すように、エンジンルーム6の前方を外部と仕切る
ラジエータグリル7とラジエータ8との間に前部ガスセ
ンサ2が設置され、エンジンルーム後方の下側位置に左
右に後部ガスセンサ3,4が配置されている。
【0016】また、トランクルーム9には搭載消火器1
1が設置されている。この搭載消火器11は、図4に示
すように、消火器起動アクチュエータ12によって消火
剤のボンベが開栓されるようになっているとともに、噴
出口部に消火剤パイプ13の一端が連結されている。消
火剤パイプ13の他端側は、エンジンルーム6内に延在
して枝状に複数のノズル部13a,13a…が設けられ
る。また、上記搭載消火器11は、車室14内に設けら
れた非常用の車室スイッチ15の操作に基づいて消火器
起動アクチュエータ12が作動されて消火剤を散布可能
になっている。該車室スイッチ15は、例えばインスト
ルメントパネルの下側に設置されるか、或いは隠蔽され
た状態で同パネル内側に配設される。消火器起動アクチ
ュエータ12は、モータ等の回転アクチュエータ、プラ
ンジャ等の直動アクチュエータを用いることができる。
1が設置されている。この搭載消火器11は、図4に示
すように、消火器起動アクチュエータ12によって消火
剤のボンベが開栓されるようになっているとともに、噴
出口部に消火剤パイプ13の一端が連結されている。消
火剤パイプ13の他端側は、エンジンルーム6内に延在
して枝状に複数のノズル部13a,13a…が設けられ
る。また、上記搭載消火器11は、車室14内に設けら
れた非常用の車室スイッチ15の操作に基づいて消火器
起動アクチュエータ12が作動されて消火剤を散布可能
になっている。該車室スイッチ15は、例えばインスト
ルメントパネルの下側に設置されるか、或いは隠蔽され
た状態で同パネル内側に配設される。消火器起動アクチ
ュエータ12は、モータ等の回転アクチュエータ、プラ
ンジャ等の直動アクチュエータを用いることができる。
【0017】上記車室スイッチ15、前部ガスセンサ
2,後部ガスセンサ3,4及び消火器起動アクチュエー
タ12は、図4に示すように、制御装置1と同等の消火
制御装置16にそれぞれ接続されて中央制御されるよう
なっており、該消火制御装置16には火災警報表示装置
5及びフード解除アクチュエータ17も接続されてい
る。
2,後部ガスセンサ3,4及び消火器起動アクチュエー
タ12は、図4に示すように、制御装置1と同等の消火
制御装置16にそれぞれ接続されて中央制御されるよう
なっており、該消火制御装置16には火災警報表示装置
5及びフード解除アクチュエータ17も接続されてい
る。
【0018】上記フード解除アクチュエータ17も消火
器起動アクチュエータ12と同様の種類のアクチュエー
タが用いることができ、例えばフードロック装置のラッ
チを回動させるものである。フードロック装置は、上記
ラッチの回動角によりフード側のストライカ(被拘束部
材)を拘束したロック状態と開放したアンロック状態と
に変位してエンジンフードの所謂プライマリロックを施
錠解錠するものである。従って、フード解除アクチュエ
ータ17を作動させることにより、ラッチをアンロック
状態の角度に回動させてエンジンフードのプライマリロ
ックを解除することができる。このプライマリロック解
除状態となるとエンジンフードが僅かに開口し、外部消
火器による消火作業が可能となる。
器起動アクチュエータ12と同様の種類のアクチュエー
タが用いることができ、例えばフードロック装置のラッ
チを回動させるものである。フードロック装置は、上記
ラッチの回動角によりフード側のストライカ(被拘束部
材)を拘束したロック状態と開放したアンロック状態と
に変位してエンジンフードの所謂プライマリロックを施
錠解錠するものである。従って、フード解除アクチュエ
ータ17を作動させることにより、ラッチをアンロック
状態の角度に回動させてエンジンフードのプライマリロ
ックを解除することができる。このプライマリロック解
除状態となるとエンジンフードが僅かに開口し、外部消
火器による消火作業が可能となる。
【0019】一方、車室スイッチ15は、ドアロック制
御装置18及び消火制御装置16に接続されており、火
災を認知した乗員によって操作される。操作されると車
室スイッチ15は、接地レベルの基準電圧をドアロック
制御装置18及び消火制御装置16に供給し、消火器起
動アクチュエータ12及びドアロックアクチュエータ1
9を作動させるようなっている。
御装置18及び消火制御装置16に接続されており、火
災を認知した乗員によって操作される。操作されると車
室スイッチ15は、接地レベルの基準電圧をドアロック
制御装置18及び消火制御装置16に供給し、消火器起
動アクチュエータ12及びドアロックアクチュエータ1
9を作動させるようなっている。
【0020】また、消火制御装置16には、インストル
メントパネル等に設けられる情報表示盤により火災警報
を表示制御する火災警報表示装置5が接続されている
(なお、ブザー等の音警報でもよい)。上記構成よりな
る車両火災認識装置では、消火制御装置16は、図5に
示すフローチャートを実行し、とりわけ車両の走行中に
おいてエンジンルーム6での火災を確実かつ早期に認識
することができる。
メントパネル等に設けられる情報表示盤により火災警報
を表示制御する火災警報表示装置5が接続されている
(なお、ブザー等の音警報でもよい)。上記構成よりな
る車両火災認識装置では、消火制御装置16は、図5に
示すフローチャートを実行し、とりわけ車両の走行中に
おいてエンジンルーム6での火災を確実かつ早期に認識
することができる。
【0021】図5において、消火制御装置16は、通
常、ステップ21〜27を繰り返し行っている。ここ
に、ステップ21は前部ガスセンサ2及び後部ガスセン
サ3,4の各検知出力V0 ,V1 及びV2 を取込む処
理、ステップ22は検知出力V0 と検知出力V1 との差
を閾値VTHと比較する処理、ステップ23は火災認知フ
ラグF2 を論理“0”とする処理、ステップ24〔T1
=0〕はタイマー初期値設定処理である。ステップ2
5,26及び27はそれぞれステップ22,23及び2
4に対応し、検知出力V2 に対応して同様の処理を行う
ものである。各タイマー初期値設定は、後のタイマー動
作の予備処理で、タイマー動作は、前部ガスセンサ2及
び後部ガスセンサ3,4の検知出力の瞬間的な変動によ
る誤動作を除去するために行う。
常、ステップ21〜27を繰り返し行っている。ここ
に、ステップ21は前部ガスセンサ2及び後部ガスセン
サ3,4の各検知出力V0 ,V1 及びV2 を取込む処
理、ステップ22は検知出力V0 と検知出力V1 との差
を閾値VTHと比較する処理、ステップ23は火災認知フ
ラグF2 を論理“0”とする処理、ステップ24〔T1
=0〕はタイマー初期値設定処理である。ステップ2
5,26及び27はそれぞれステップ22,23及び2
4に対応し、検知出力V2 に対応して同様の処理を行う
ものである。各タイマー初期値設定は、後のタイマー動
作の予備処理で、タイマー動作は、前部ガスセンサ2及
び後部ガスセンサ3,4の検知出力の瞬間的な変動によ
る誤動作を除去するために行う。
【0022】さて、ステップ22の結果が、V0 −V1
がVTHより大きいか等しいと判断されると、消火制御装
置16は、ステップ28〔火災認知フラグF1 判定〕を
実行し、火災認識フラグF1 が論理“0”の場合はステ
ップ29〔火災認知フラグF1 を起立処理〕に進み、同
フラグF1 が論理“1”の場合はステップ30〔タイマ
ー経過確認〕に進む。最初のステップ28ではステップ
29に進むので、火災認知フラグF1 が論理“1”に設
定され、続いてステップ31〔タイマースタート〕によ
り内部タイマー回路を歩進させる。
がVTHより大きいか等しいと判断されると、消火制御装
置16は、ステップ28〔火災認知フラグF1 判定〕を
実行し、火災認識フラグF1 が論理“0”の場合はステ
ップ29〔火災認知フラグF1 を起立処理〕に進み、同
フラグF1 が論理“1”の場合はステップ30〔タイマ
ー経過確認〕に進む。最初のステップ28ではステップ
29に進むので、火災認知フラグF1 が論理“1”に設
定され、続いてステップ31〔タイマースタート〕によ
り内部タイマー回路を歩進させる。
【0023】検知出力V2 のためのステップ31,32
及び34も、上記ステップ28,29及び31と同様の
処理である。次に、火災認識フラグF1 が論理“1”に
設定された後のステップ28では、ステップ30〔T1
=T0 〕に進み、内部タイマー回路がカウントアップ値
T0に達したか否かを判定する。T0 に達していない場
合は、ステップ25により別の検知出力V2 の処理にジ
ャンプし、T1 =T0 の場合は、ステップ35〔警報表
示〕に進む。別の検知出力V2 が異常を示すときのステ
ップ30〔T2 =T0〕も同様で、ステップ38〔警報
表示〕に進む。
及び34も、上記ステップ28,29及び31と同様の
処理である。次に、火災認識フラグF1 が論理“1”に
設定された後のステップ28では、ステップ30〔T1
=T0 〕に進み、内部タイマー回路がカウントアップ値
T0に達したか否かを判定する。T0 に達していない場
合は、ステップ25により別の検知出力V2 の処理にジ
ャンプし、T1 =T0 の場合は、ステップ35〔警報表
示〕に進む。別の検知出力V2 が異常を示すときのステ
ップ30〔T2 =T0〕も同様で、ステップ38〔警報
表示〕に進む。
【0024】上記ステップ35でインストルメントパネ
ルの情報表示盤により火災警報を認知した乗員は、自己
の判断で搭載消火器11を動作させるか否かを決定す
る。消火制御装置16は、乗員による上記車室スイッチ
15の操作がなされるまでは、ステップ21,22,2
8,30,35等の処理を繰り返し、車室スイッチ15
が操作されると、ステップ37〔消火処理〕又は40に
より搭載消火器11を動作させる。
ルの情報表示盤により火災警報を認知した乗員は、自己
の判断で搭載消火器11を動作させるか否かを決定す
る。消火制御装置16は、乗員による上記車室スイッチ
15の操作がなされるまでは、ステップ21,22,2
8,30,35等の処理を繰り返し、車室スイッチ15
が操作されると、ステップ37〔消火処理〕又は40に
より搭載消火器11を動作させる。
【0025】上記消火処理では、車室スイッチ15から
消火制御装置16にトリガ信号15aが入力されること
により実行され、消火制御装置16は消火器起動アクチ
ュエータ12を指令して搭載消火器11のボンベを開封
させる。これにより消火剤パイプ13のノズル部13a
より消火剤がエンジンルーム内に散布される。なお、ド
アロック制御装置18に供給されるトリガ信号15a
は、ドアロックアクチュエータ19へドアロックを自動
解除する指令のタイミング信号となっている。
消火制御装置16にトリガ信号15aが入力されること
により実行され、消火制御装置16は消火器起動アクチ
ュエータ12を指令して搭載消火器11のボンベを開封
させる。これにより消火剤パイプ13のノズル部13a
より消火剤がエンジンルーム内に散布される。なお、ド
アロック制御装置18に供給されるトリガ信号15a
は、ドアロックアクチュエータ19へドアロックを自動
解除する指令のタイミング信号となっている。
【0026】このように本実施例装置は、エンジンルー
ム内の大気の流れを考慮し、エンジンルームの前方位置
とエンジンルーム後方の下側位置とにそれぞれ設置した
ので、火災認識を外部環境の影響を受けることなく正確
に行うことができ、早期検知が可能となる。なお、本発
明は、ガスセンサをエンジンルーム後方の下側位置に少
なくとも一つ設置することでも成立する。この場合は、
検知出力に対する閾値を設定し、検知出力がその閾値を
超えたとき、火災認識フラグを立てる処理手順とすれば
よい。
ム内の大気の流れを考慮し、エンジンルームの前方位置
とエンジンルーム後方の下側位置とにそれぞれ設置した
ので、火災認識を外部環境の影響を受けることなく正確
に行うことができ、早期検知が可能となる。なお、本発
明は、ガスセンサをエンジンルーム後方の下側位置に少
なくとも一つ設置することでも成立する。この場合は、
検知出力に対する閾値を設定し、検知出力がその閾値を
超えたとき、火災認識フラグを立てる処理手順とすれば
よい。
【図1】 本発明における一実施例の基本概念を示す構
成図である。
成図である。
【図2】 エンジンルーム内の大気の流れを示す説明図
である。
である。
【図3】 本発明の一実施例を適用した自動車の概略側
面図である。
面図である。
【図4】 上記実施例のシステムを示す構成図である。
【図5】 図4のシステムの動作を示すフローチャート
である。
である。
6はエンジンルーム、2は前部ガスセンサ、3,4は後
部ガスセンサであり、各図において、同一要素には共通
の符号を付す。
部ガスセンサであり、各図において、同一要素には共通
の符号を付す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 宰 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンルームで発生したガスを検知す
るためのセンシング手段を有し、該センシング手段の検
知出力に基づき車両火災か否かを認識する車両火災認識
装置であって、上記センシング手段を構成するガスセン
サをエンジンルーム後方の下側位置に少なくとも一つ設
置したことを特徴とする車両火災認識装置。 - 【請求項2】 上記センシング手段を構成するガスセン
サをエンジンルームの前方位置に一つとエンジンルーム
後方の下側位置に少なくとも一つ設置したことを特徴と
する請求項1記載の車両火災認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100182A JPH08273069A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 車両火災認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7100182A JPH08273069A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 車両火災認識装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08273069A true JPH08273069A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=14267173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7100182A Pending JPH08273069A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 車両火災認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08273069A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100494486B1 (ko) * | 2002-06-04 | 2005-06-13 | 기아자동차주식회사 | 차량용 소화장치 |
JP2006023862A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Denso Corp | 車両用危険通知処置装置 |
CN103127635A (zh) * | 2013-03-06 | 2013-06-05 | 上海应用技术学院 | 汽车自救灭火装置 |
CN105261141A (zh) * | 2015-11-09 | 2016-01-20 | 无锡市车后科技有限公司 | 车内火警报警器 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100182A patent/JPH08273069A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100494486B1 (ko) * | 2002-06-04 | 2005-06-13 | 기아자동차주식회사 | 차량용 소화장치 |
JP2006023862A (ja) * | 2004-07-06 | 2006-01-26 | Denso Corp | 車両用危険通知処置装置 |
CN103127635A (zh) * | 2013-03-06 | 2013-06-05 | 上海应用技术学院 | 汽车自救灭火装置 |
CN105261141A (zh) * | 2015-11-09 | 2016-01-20 | 无锡市车后科技有限公司 | 车内火警报警器 |
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