JPH08272296A - 個体識別ラベル - Google Patents

個体識別ラベル

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JPH08272296A
JPH08272296A JP7121395A JP7121395A JPH08272296A JP H08272296 A JPH08272296 A JP H08272296A JP 7121395 A JP7121395 A JP 7121395A JP 7121395 A JP7121395 A JP 7121395A JP H08272296 A JPH08272296 A JP H08272296A
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JP
Japan
Prior art keywords
label
individual identification
resin
identification information
base body
Prior art date
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Pending
Application number
JP7121395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Azuma
一美 東
Shu Mochizuki
周 望月
Yuji Hotta
祐治 堀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP7121395A priority Critical patent/JPH08272296A/ja
Publication of JPH08272296A publication Critical patent/JPH08272296A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温雰囲気下や薬品の存在下での長時間使用
にも充分に耐えることができ、しかも工業的に安価且つ
容易に製造できる個体識別ラベルを提供する。 【構成】 基材2の表面に個体識別情報aが記録された
個体識別ラベル1において、基材2を金属板もしくは金
属箔で構成するとともに、個体識別情報aをポリカルボ
ジイミド樹脂により形成した構成とする。また、このラ
ベル1フッ素樹脂3により被覆した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製品や各種個体の管理
に利用される個体識別ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】個体識別ラベルは、プラスチックフィル
ム等でなる基材の表面に英数字やバーコード等のパター
ンを用いて所定の個体識別情報を記録したもので、対象
とする個体に貼着して使用される。
【0003】この種のラベルを用いた個体管理において
は、高温(例えば、200°C前後)の雰囲気下や酸も
しくはアルカリ等の薬品の存在下、さらには屋外等でラ
ベルを使用せざるを得ない場合があることから、耐熱
性、耐薬品性、耐候性を有する個体識別ラベルが必要と
なる。
【0004】そこで、このような要求に応えるため、従
来においては例えば特開平6−318038号公報に記
載されているような個体識別ラベルが提案されている。
これは、個体識別ラベルの基材を金属板または金属箔に
よって構成するとともに、その上に記録される個体識別
情報をポリイミド樹脂により形成したもので、これによ
れば基材を構成する金属板もしくは金属箔と個体識別情
報を構成するポリイミド樹脂のいずれも十分な耐熱性等
を持つこととなるから、耐熱性等に優れた個体識別ラベ
ルを実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個体識
別情報を形成する材料としてポリイミド樹脂を用いた上
記のような個体識別ラベルにおいては、ポリイミド樹脂
およびその溶剤の価格が高くつくうえに、ポリイミド樹
脂の硬化に350〜400°Cの温度を必要とするた
め、工業化が難しいという問題があった。
【0006】本発明は、このような問題に対処するもの
で、高温雰囲気下や薬品存在下での長時間使用にも十分
に耐えることができ、しかも比較的安く且つ容易に製造
できる個体識別ラベルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明は、基材の表面に個体識別情報が記録された個体識
別ラベルにおいて、上記基材を金属板もしくは金属箔に
よって構成するとともに、上記個体識別情報をポリカル
ボジイミド樹脂により形成したことを特徴とする。
【0008】本発明において、個体識別ラベルの基材を
構成する金属板もしくは金属箔の厚みは3〜100μm
が良く、その材質としては銅、ニッケル、鉄、アルミニ
ウム、ステンレス鋼等を挙げることができる。また、こ
の金属板もしくは金属箔の表面には、個体識別情報を形
成するポリカルボジイミド樹脂との密着性を向上させ或
いはコントラストを高くするため、公知の各種処理(例
えばメッキ処理)を施しても良い。
【0009】一方、個体識別情報を形成するポリカルボ
ジイミド樹脂としては、公知のポリカルボジイミド樹脂
を用いることができるが、金属板もしくは金属箔上に個
体識別情報を容易に形成できるという点で感光性ポリカ
ルボジイミド樹脂を使用するのが望ましい。また、基材
とコントラストを高めるため、ポリカルボジイミド樹脂
には顔料を含有させても良い。
【0010】本発明におけるポリカルボジイミド樹脂の
厚みは0.1〜10μmが好ましい。この厚みが0.1
μmに満たないと基材とのコントラストを十分に出せな
いし、10μmを超えると個体識別情報の解像性が低下
するので好ましくない。
【0011】本発明の個体識別ラベルをさらにフッ素樹
脂によって被覆すると、酸やアルカリ等の薬品に対する
耐性が著しく向上するので好ましい。この場合のフッ素
樹脂としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)共重合体(PFA)、テトラフ
ルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体
(FEP)等が挙げられる。被覆は、フッ素樹脂のシー
トをホットプレスやラミネートなどの公知の技術を用い
て熱圧着することにより行うことができる。また、被覆
の際には、ラベルの大きさよりも1mm〜1cm程度大
きめのフッ素樹脂シートを用い、ラベルを完全に覆って
しまうようにすることが好ましい。さらに、フッ素樹脂
シートはラベルの厚みによっで決定されるが、通常はラ
ベルの厚みの1/2〜5倍が良い。
【0012】本発明の個体識別ラベルは個体に貼り付け
て使用されるので、上記基材の裏面(個体識別情報の記
録面に対して反対側に位置する面)に接着剤層または粘
着剤層を設けるのが好ましい。このような場合の接着剤
としては、公知のあらゆる接着剤を用いることが可能で
あるが、高温雰囲気下での使用を考慮すると、耐熱性を
有する例えばエポキシ系、シリコーン系、イミド系又は
これらの複合系接着剤が好ましい。また、粘着剤につい
ても、公知のあらゆる粘着剤を用いることができるが、
中でもアクリル系、ゴム系、シリコーン系の粘着剤が好
ましい。このような接着剤層又は粘着剤層の厚みは、5
〜50μmがよい。
【0013】
【作用】本発明の個体識別ラベルによれば、基材が金属
板もしくは金属箔によって構成され、しかもその基材表
面における個体識別情報が耐熱性樹脂であるポリカルボ
ジイミド樹脂によって形成されているから、基材および
その表面の個体識別情報のいずれについても十分な耐熱
性を有することになる。さらに、このラベルをフッ素樹
脂で被覆することにより、ラベル全体の耐薬品性や耐候
性を向上させることができる。
【0014】また、本発明で用いるポリカルボジイミド
樹脂は、イソシアネート化合物の脱炭酸重合によって製
造できるため、従来の個体識別ラベルにおいて提案され
ていたポリイミド樹脂等の耐熱性樹脂と比較すると原料
コストが安く、さらにその硬化温度が200〜250°
Cとポリイミド樹脂の350〜400°Cと比較すると
かなり低く、したがって低温での硬化が可能となるた
め、工業的にも比較的容易に製造できることとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1および図2は、本発明の実施例を示す個体識別ラベル
の平面図とその拡大断面図である。
【0016】これらの図に示すように、個体識別ラベル
1は、基材2が厚み30μmのステンレス鋼(JIS記
号でSUS304のもの、以下同様)によって構成され
ており、その基材2の表面に、ポリカルボジイミド樹脂
によって形成された個体識別情報(図例では英数字)a
が記録されている。そして、この状態でラベル全体が、
後述するFEPフィルムからなるフッ素樹脂3によって
被覆された構成とされている。
【0017】このような個体識別ラベル1は、次のよう
にして製作したものである。まず、トリレンジイソシア
ネート100gをカルボジイミド化触媒である3−メチ
ル−1−フェニルホスホレン0.06gとともに500
gのトルエン中において100°Cで6時間反応させる
ことにより、ポリカルボジイミド溶液を得た。
【0018】こうして得られたポリカルボジイミド溶液
の固形分100重量部に対して、化1に示す光分解性塩
基発生剤を10重量部添加混合し、フィルターで濾過す
ることにより感光性ポリカルボジイミド溶液とした。
【0019】
【化1】
【0020】次に、この溶液を厚み30μmのステンレ
ス鋼でなる基材上にコートした後、60°Cで10分間
予備乾燥することにより、乾燥膜厚約5μmの塗膜を形
成した。その後、個体識別情報を記録したマスクを通し
て250Wの超高圧水銀灯にガラスフィルターをかけた
365nmの波長の活性光線を所定時間照射した後、1
20°Cで5分間の露光後加熱を行い、さらに40°C
のトルエンで現像したうえで、2−プロパノールでリン
スすることにより、光照射部のみが鮮明に基板上に残存
するネガ型パターンを得た。
【0021】このパターンを250°Cで1時間加熱し
て硬化させたところ、残存残膜率は90%であった。な
お、最終的に得られたポリカルボジイミド樹脂のパター
ンは茶褐色状で、基材とのコントラストは実用レベルの
諸特性を十分に備えたものであった。
【0022】以上の工程を経て得られた個体識別ラベル
を、その大きさよりも縦横5mmずつ大きいFEPフィ
ルム(ダイキン工業株式会社製ネオフロンFEP:厚み
50μm)で挟み、ホットプレスを用いて250°Cで
30分間熱圧着し、本実施例の個体識別ラベル1を得
た。
【0023】このようにして得られた個体識別ラベル1
は、200°Cの下に1時間放置しても特に劣化は認め
られず、また10%硫酸、10%水酸化ナトリウム水溶
液に常温で24時間それぞれ放置しても劣化は認められ
なかった。
【0024】これは、上記構成の個体識別ラベル1にお
いては、基材2がステンレス鋼によって構成されている
とともに、その表面に記録されている個体識別情報aが
上述したポリカルボジイミド樹脂によって形成されてお
り、しかもラベル全体が耐熱性および耐薬品性等に優れ
たFEPフィルムによって被覆されていることにより、
充分な耐熱性、耐薬品性等を持つに到ったからであると
考えられる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、金属板も
しくは金属箔からなる基材の表面に個体識別情報をポリ
カルボジイミド樹脂により形成する構成としたので、高
温雰囲気下での長時間使用にも十分に耐えることがで
き、しかも従来のポリイミド樹脂等を使用したものに比
べて安く且つ容易に製造できる個体識別ラベルが得られ
る。また、このラベルをさらにフッ素樹脂で被覆するこ
とにより、高温雰囲気下のみならず薬品存在下での長時
間使用にも充分に耐えうる耐熱性、耐薬品性に優れた個
体識別ラベルが得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す個体識別ラベルの平面図
【図2】同個体識別ラベルの拡大縦断面図
【符号の説明】
1・・・個体識別ラベル 2・・・基材(ステンレス鋼) 3・・・フッ素樹脂(FEPフィルム) a・・・個体識別情報(ポリカルボジイミド樹脂)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に個体識別情報が記録された
    個体識別ラベルであって、上記基材が金属板もしくは金
    属箔によって構成されているとともに、個体識別情報が
    ポリカルボジイミド樹脂により形成されていることを特
    徴とする個体識別ラベル。
  2. 【請求項2】 ラベル全体がフッ素樹脂によって被覆さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の個体識別ラ
    ベル。
JP7121395A 1995-03-29 1995-03-29 個体識別ラベル Pending JPH08272296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7121395A JPH08272296A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 個体識別ラベル

Applications Claiming Priority (1)

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JP7121395A JPH08272296A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 個体識別ラベル

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Publication Number Publication Date
JPH08272296A true JPH08272296A (ja) 1996-10-18

Family

ID=13454184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7121395A Pending JPH08272296A (ja) 1995-03-29 1995-03-29 個体識別ラベル

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JP (1) JPH08272296A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259920A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Tlv Co Ltd タグ装置
JP2011164385A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Toppan Printing Co Ltd 封緘シール及び封緘シール付き印刷物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259920A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Tlv Co Ltd タグ装置
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