JPH08271320A - 管又は容器内の液体検出方法及び装置 - Google Patents

管又は容器内の液体検出方法及び装置

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JPH08271320A
JPH08271320A JP9762895A JP9762895A JPH08271320A JP H08271320 A JPH08271320 A JP H08271320A JP 9762895 A JP9762895 A JP 9762895A JP 9762895 A JP9762895 A JP 9762895A JP H08271320 A JPH08271320 A JP H08271320A
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JP
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liquid
tube
light
container according
photoelectric conversion
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JP9762895A
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Kenichi Hayashida
建一 林田
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TSUUDEN KK
Tsuden KK
Original Assignee
TSUUDEN KK
Tsuden KK
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Publication date
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  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 管又は容器の外部から完全に非接触で内部液
体の有無を判定する。 【構成】 側壁の一部又は全体が光学的透過材で構成さ
れた管又は容器と、前記光学的透過材の上面(外面)に
配設された投光手段と、この投光手段からの入射光の前
記光学的透過材の下面(内面)からの反射光を受光する
光電変換手段と、この光電変換手段の出力を演算処理し
て前記管又は容器内の液体の有無を判定するようにした
制御手段とを具備することによって上記目的は達成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、管又は容器内の液体
検出方法及び装置に関し、特に大口径の管又は容器や、
半透明部材で構成された管/容器内の液体レベルを完全
に非接触で検出するのに有効な液体検出方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的小径の管又は容器(例え
ば、直径10cm以内)では、管内の液体検出方法とし
て特公平4−47261号公報のような液体検出方法が
知られている。この方法では、発光素子と受光素子を組
合せて透光性円筒形管内を流れる液体の有無を検出する
ようになっており、前記管の同一円周上で前記管に対す
る中心角がほぼ70°〜110°になるような2点に前
記発光素子及び前記受光素子をそれぞれ配置し、かつ発
光角度及び受光角度の中心線が何れも前記管のほぼ中心
に向くようにして、広角発光する前記発光素子からの光
を、広角受光する前記受光素子が受光するか否かにより
前記管内液体の有無を検出することを特徴としている。
【0003】また、直径1m以上のタンク等大口径の容
器内の液体を検出する場合、導電性の液体では導電性の
深触棒を容器内で上下させて導通レベルをチェックし液
体のレベルを検出していた。また、非導電性の液体で
は、光学式の検出棒を容器内で上下させ、検出棒の先端
に取付けたプリズムの反射光量をチェックして液体の有
無を判定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上述の特公
平4−47261号公報のような小径用液体検出方法を
大口径の容器にそのまま適用しようとすると、容器の側
壁が10〜20mmと厚く、又、広角発生する投光器と
広角受光する受光器の角度を90°以上離して配設しな
ければならず、投光器から受光器迄の光路長が非常に長
くなり、非常に強力な投光器を用意しなければならない
という問題点があった。また、上述の大口径容器内の液
体検出方法では、導電性の深触棒や光学式の検出棒を容
器内で上下させたり、容器内に配設しなければならず、
超純水のようなごみの混入等を防止したい場合には、原
理的に優れた方法とは言えなかった。
【0005】また、管や容器の一部又は全体が乳白色等
の半透明な光学的透過材で構成されている容器内の液体
の有無を非接触で検出する方法/装置は一般に知られて
いなかった。
【0006】この発明は上述のような事情から成された
ものであり、この発明の目的は、側壁の一部が光学的透
過材で構成された管又は容器内の液体の有無を上記管又
は容器内に液体検出手段を設けることなく、管又は容器
の外部から内部液体の有無を直接判定するようにした管
又は容器内の液体検出方法及び装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、側壁の一部
又は全体が光学的透過材で構成された管又は容器内の液
体検出方法であって、前記光学的透過材の上面(外面)
に投光手段及び光電変換手段を設け、前記光学的透過材
の下面(内面)からの反射光量を前記光電変換手段の出
力から演算して前記管又は容器内の液体の有無を判定す
ることによって達成される。
【0008】この発明は、また、側壁の一部又は全体が
光学的透過材で構成された管又は容器と、前記光学的透
過材の上面(外面)に配設された投光手段と、この投光
手段からの入射光の前記光学的透過材の下面(内面)か
らの反射光を受光する光電変換手段と、この光電変換手
段の出力を演算処理して前記管又は容器内の液体の有無
を判定するようにした制御手段とを具備することによっ
ても達成される。
【0009】
【作用】この発明の液体検出方法及び装置によれば、液
体検出手段を全て管又は容器の外部へ配設した状態で容
器内の液体の有無を完全に非接触で安定して計測でき
る。従って、超純水のような液体に対し外部からのゴミ
の混入を完全に防止した状態で計測できる。また、光学
的偏光手段により光を屈折させて液体の有無を検出する
ので、センサの設置空間をコンパクト化できると共に、
大口径容器に対しても安定して内部液体の有無をチェッ
クすることができる。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1及び図2を参照し
て説明する。図1(A)はこの発明の液体検出方法及び
装置を全体が透明又は半透明の光学的透過材(透明ガラ
ス、FRP,テフロン、塩ビ材、プラスチックス、無機
材、紙、有機材、半透明セラミックス、半透明金属シー
ト(薄い金属シート)等の)で構成された大口径タンク
又は容器(例えば直径300mm以上)2に取付けた状
態を示しており、超純水等の液体6が入力口3から投入
され、容器2の出力口5から適宜外部へ取出されるよう
になっている。しかして、この発明の液体検出装置のセ
ンサ部10の出力は制御手段100に入力され、容器2
内の液体6のレベルがチェックされるようになってい
る。又、図1(A)に対応させて示す図1(B)は管又
は容器の大部分は金属等の光学的不透過材4で構成され
た容器の一部に、透明又は半透明の光学的透過材2を介
挿し、この透過材2の上に本発明の液体検出装置のセン
サ部10を取付けた状態を示している。
【0011】また、図1(C)は上述のセンサ部10の
光学的構成を更に詳細に説明するための断面図であり、
投光手段20はLED、レーザダイオード、電球、光フ
ァイバ(ガラス光ファイバー、プラスチック光ファイバ
ー)等の発光手段22と、透過材2上に透明液(例えば
油、接着剤、水等)38を介して固設された投光プリズ
ム24から成り、透過材2の内壁から反射された反射光
を、プリズム32及び光電変換素子(ホトマル、ホトダ
イオード、固体半導体カメラ等)から成る光電変換手段
30で電気信号に変換してケーブル36を介して、制御
手段100に入力するようになっている。
【0012】このような構成において、その動作の概略
を図1(C)を参照して説明すると、水等の液体6が容
器2のセンサ部10迄蓄積されていない場合、発光手段
22とプリズム24の光学的関係を屈折光i1が透過材
2の臨界角α以上で好ましくは角αに近い角度となるよ
うに配設すると、透過材2の内面で屈折光i1が全反射
され、その反射光r1がプリズム32及び光電変換素子
34を介して電気信号に変換され、制御手段100で演
算処理されて、反射光量が多く、内壁に液体6がないこ
とが検出される。一方、液体6の液面が上昇して、セン
サ部10の全反射点01より上に液面が上昇すると、全
反射点01での全反射が発生せず、反射光量r1が急激
に減少する。この減少した反射光量が光電変換素子34
の出力変化として現われ、素子34の出力変動を制御手
段100で検出して内壁点01に液体6が有ることが検
出できる。かくして、入射光をプリズム24、32等に
より屈折させることにより、投光手段20と光電変換手
段30との間隔を短縮できると共に、発光手段22の輝
度が比較的小さくても、安定して内部液体の有無を検出
することができる。
【0013】図1(C)に対応されて示す図2は、この
発明のセンサ部10の別の構成例を示すものであり、そ
れぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たすと
共に、投光手段20及び光電変換手段30を薄い透明シ
ート12上に所定の間隔で載置し、固定したものであ
る。かかる移動式センサ部10aでは、容器の透過材2
の壁厚及び光学的屈折率に応じて、内壁からの全反射光
を受光できる間隔で投光手段20及び光電変換手段30
を予め固定して製作現場で組立てておけば、単に管又は
容器の液面レベル検出位置に移動式センサ部10aを気
泡や空気等が混入しないように透明液等を介して設置す
るだけで、光軸調整等の専門技術を必要することなく取
付作業することができ便利である。
【0014】図1(C)に対応させて示す図3(A)は
この発明の液体検出装置の他の一実施例の断面図を示す
ものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の
機能を果たすと共に、発光手段及び光電変換素子を投光
用ファイバー22及び受光用光ファイバー34に置換
え、これらの光ファイバーを同一のプリズム24に遮光
カバー26を介して取付け、このカバー26をプリズム
24の側壁に設けたガイド溝25に沿って移動自在とし
たスライド式センサ部10bを示したものである。ま
た、上述のプリズム24は光学的透過材2にパッキン3
6により固着し、プリズム24の底部空間38には透明
なシリコンオイル等を満たして空気の侵入を防止するよ
うになっている。かかるスライド式センサ部10bの斜
視図を図3(B)に示す。更に、このスライド式センサ
部10bを容器の光学的透過材2に上下方向に移動可能
な状態でパッキン36で固定し、複数個取付けた様子を
図4に示す。また、上述の投光用光ファイバー22に
は、別置きのハロゲンランプ220から光を順次切換え
て供給し、受光用光ファイバ34の反射光は投光手段に
同期して順次切換えて、光電変換手段340により電気
信号に変換し、制御手段100に入力するようになって
いる。
【0015】このような構成において、その動作の概略
を図3(A)を参照して説明すると、超純水等の液体6
が容器2のスライド式センサ部10b迄蓄積されていな
い場合、発光手段22とプリズム24の光学的関係を投
射屈折光が透過材2の臨界角α以上で、好ましくは角α
に近い角度となるように配設すると、透過材2の内面で
投射屈折光が全反射され、その反射光が同一のプリズム
24を介して光電変換素子34に照射され、電気信号に
変換された後制御手段100に入力され、演算処理され
て、この場合には反射光量が多く、内壁2に液体6が無
いことが検出される。
【0016】一方、液体6の液面が上昇してスライド式
センサ部10bの全反射点より上に液面が上昇すると、
全反射が発生せず、反射光量が急激に減少する。この減
少した反射光量が光電変換素子34の出力変化として現
われ、素子34の出力変動を制御手段100で検出して
内壁に液体6が有ることが検出できる。かくして、同一
のプリズム24により投射光及び反射光の進行方向を制
御できるので、投光手段20と光電変換手段30との配
置間隔を一段と短縮でき、センサ部のコンパクト化が図
れる。また、全反射光を利用するので、発光手段22の
輝度が比較的小さくても、安定して内部液体の有無を検
出することができる。更に、センサ部10bはスライド
式で移動自由であるため、センサ部10bの検出位置調
整作業が簡単である。更にまた、スライド式センサ部は
図4に示すように10b2、10b3、…10biと任
意個のセンサ部をプリズム24に取付けることが可能で
あり、個々のセンサ部の検出位置調整作業も上述と同様
に簡単である。また、投光、受光用に光ファイバーを利
用すると、センサ部の配線、大きさ及び重量を大幅に節
約することができる。
【0017】図3(A)に対応させて示す図5は、この
発明の液体検出装置のまた別の一実施例を示すものであ
り、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果
たすと共に、図3(A)に示すプリズム24を透明板
(プラスチック板、ガラス板等)23及び透明液38で
構成し、更に、透明液38の中に遮蔽板39を設け、投
射光が透過材2の外面から反射して光電変換素子34に
直接入射するのを防止するようにしたものである。かか
る構成のスライド式センサ部10bでは、図6に示すよ
うに発光手段22からの投射光i1が透過材2の外面で
反射し、反射光r2となった場合、遮蔽板39でカット
されて光電変換素子34へは入射せず、透過材2の内壁
で全反射した光r1のみが光電変換素子34へ入射する
ので、光電変換素子34のバックグラウンドノイズを低
減することができる。尚、図5に示すスライド式センサ
部10bは図4に示すと同様に透明板23の上に任意個
数追加設置することが可能であり、また、全てのセンサ
部を固定式で設置しても良い。尚、図5の液体検出装置
の動作原理は図3のスライド式センサ部10bと同一で
ある。
【0018】図6に対応させて示す図7は、この発明の
液体検出装置の更にまた別の一実施例を示すものであ
り、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果
たすと共に、図6に示す発光手段22をレーザ発光手段
22、ピンホール42、凸レンズ44及びスリット46
から成る平行光線発生手段40で置換え、投射光pi1
の指向性を一段と向上させたものである。更に、図7の
光電変換素子34の前に集光レンズ33を配置し、素子
34の受光感度を向上させている。図7に示すような平
行光線発生手段40を採用すると、投射光pi1が平行
光線となり、指向性が狭くなるので、全反射光pr1の
有無の判定が図6のような非平行光線の場合と比較する
と、より簡単に行なえる利点がある。
【0019】図3(A)に対応させて示す図8(A)
は、この発明の液体検出装置の更にまた別の一実施例を
示すものであり、それぞれ同一の番号を付した装置は同
一の機能を果たすと共に、ドーナツ状の中空の発光手段
22及びレンズ21により反射防止膜3をコーティング
した光学的透過材2に液体検出のための光を投影し(こ
の際、透過材2の内壁に投影光の焦点が合うように調整
するのが好ましい),透過材2の内壁の反射光を集光レ
ンズ33及び光電変換素子34を介して電気信号に変換
し、制御手段100で演算処理するようにしたものであ
る。また、図8(B)は図8(A)の斜視図である。か
かる構成の液体検出装置でも、内面からの反射光量が液
体6の有無により異なるので液体6のチェックができる
と共に、投射光及び反射光を屈折させるためのプリズム
が不要となり、更に発光手段及び光電変換素子を同心円
状に配設でき、透過材2の内面からの反射光を検出する
センサ部を一段と小型、簡略化できる利点がある。ま
た、透過材2の外面に反射防止膜3をコーティングする
ことにより、透過材2の外面からの反射光量を大幅に低
減でき、透過材2の内面からの反射光量の変化が一段と
検出し易くなる利点がある。
【0020】図8(A),(B)に対応させて示す図9
(A),(B)はこの発明の液体検出装置の更に別の一
実施例を示すものであり、それぞれ同一の番号を付した
装置は同一の機能を果たすと共に、発光手段22及び光
電変換素子34の空間的配置を入れ替え、発光手段22
を同心円の中央部に配置し、光電変換素子34を中空の
ドーナツ状に形成したものである。かかる構成の液体検
出装置でも、透過材2の内面からの反射光量が液体6の
有無により異なるので液体6の有無判定が図8のセンサ
部と同様に実行できる。
【0021】図2に対応させて示す図10は、この発明
の物体検出装置のまた別の一実施例を示すものであり、
それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を果たす
と共に、投光手段20及び光電変換手段30を透明吸盤
50の上に載置し、移動後のセンサ固定作業を改善した
ものである。かかる移動式センサ部10cではショーウ
ィンド等のガラス表面にセンサ部10cを透明吸盤50
により空気が入らないように透明液38を介して簡単に
固定でき、図11に示すように透過材2の内面に付着し
た霧、露等の物体を内面からの反射光量変化により、簡
単に判定することができる。尚、図1乃至図9迄の実施
例では、制御手段100により内面からの反射光量の減
少量を主として検出していたが、図10及び図11の実
施例では制御手段100により内面からの反射光量の増
加量を主として検出する点が異なっている。
【0022】図9に対応させて示す図12には、この発
明の液体検出装置の更にまた別の一実施例を示すもので
あり、それぞれ同一の番号を付した装置は同一の機能を
果たすと共に、発光手段22を特に不透明な光学的透過
材(例えば曇ガラス、FRP、テフロン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、塩ビ材、半透明セラミックス、半透
明金属シート、半透明無機材、半透明有機材、紙等)2
の外面に接着固着し、透過材2の内面からの反射光量を
透過材2の外面に固設した光電変換手段34,34a,
34b等により直接検出するようにしたものである。か
かる構成において、その動作を図13(A),(B)を
参照して説明すると、光学的透過材2の内面が空気等の
気体で充たされていて、液体6が無い場合、不透明な光
学的透過材2の内部の粒子に投射光が当って乱反射さ
れ、その乱反射光の一部が臨界角以上で入射されて内面
で全反射され、内側から全反射光が多く反射され、透過
材2の外面に図13(A)に示す半径r2の大きな円状
パターンの反射光が観測される。一方、透過材2の内部
に液体6が充たされると、図13(B)に示すように透
過材2の内面からの全反射光量が減少し、透過材2の外
面に半径r1の小さな円状パターンの反射光が観測され
る。従って、半径r1の小さな円状パターンの外側で半
径r2の大きな円状パターンの内側の領域に光電変換手
段34を配設しておき、光電変換手段34の出力の変化
量を制御手段100により判定すれば、液体6の有無を
簡単に判別することができる。尚、半透明の光散乱粒子
を含む光学的透過材2の場合には、実験により半径r1
の小さな円状パターンの外側であれば、光電変換手段3
4の配置位置はどこでも良いことが確認された。
【0023】次に、光電変換手段34の出力波形の信号
処理の一例について説明する。この発明の液体検出方法
及び装置では、図14に示すように、主として光学的透
過材2の内面のスポット状又はスリット状検出点DPを
中心に液体6の有無を検出しているので、液面が波打っ
たり、管や容器全体が振動した場合、光電変換手段34
の出力波形がオン−オフ状態に振動し、計測の安定性が
保てない場合が発生する。そこで、アナログ的な平均化
回路又はデジタル信号処理装置により、光電変換手段3
4の出力波形を平滑化/積分処理して、計測の安定性を
図る。
【0024】図15はこのような制御手段100をアナ
ログ信号処理回路で構成した場合の一実施例を示すもの
であり、パルス発振器102の出力はトランジスタQ1
を介して発光ダイオード等の発光手段22を点滅させる
と共に、同期検出回路108にも入力されるようになっ
ており、透過材2の内面からの反射光はホトダイオー
ド、テレビカメラ等の光電変換素子34により電気信号
に変換されて増幅器104に入力され、その出力はゲイ
ン調整手段VR1及び増幅器106により所定の出力レ
ベルになるようにゲイン調整されて同期検出回路108
の他の入力端に接続されるようになっている。かくし
て、発光パルスと受光パルスとの同期検出が同期検出回
路108で行なわれ、その出力が検波回路110で検波
されて直流出力VAに変換され、平滑化手段120の入
力段に設けられた比較器122に入力される。しかし
て、比較器122では、検波出力VAと水面レベル設定
器VR2との出力が比較され、その出力VBがコンデン
サC及び増幅器125等で構成された積分器124に入
力されて積分されて平滑化され、その出力VCが比較器
126により液体有無設定器VR4の出力と比較され
て、液体6の有無が判定され、トランジスタQ2、リレ
ー128を介してD01として外部に出力されるように
なっている。
【0025】このような構成において、その動作を図1
6(A)〜(C)のタイムチャートを参照して説明する
と、先ず、水面レベル設定器VR2の出力を液体6が図
15の内面のレベル点DPにある時の検波出力VAと同
一の大きさに予め実験等により設定しておく。次に、液
面がレベル点DPより下にある場合、比較器122の出
力VBは図16(A)の実線の様に変化し、その積分器
出力VCは同図の点線の様に変化してこの出力VCを液
体有無設定器VR4の出力と比較して液面がレベル点D
Pに至っていないことが分かる。また、液面がレベル点
DPに達した場合、比較器122の出力VBは図16
(B)の実線の様に変化し、その積分出力VCは同図の
点線の様に変化して液面がレベル点DPに達したことが
分かる。更に、液面がレベル点DPより上に上昇した場
合、比較器122の出力VBは図16(C)の実線の様
に変化し、その積分出力VCは同図の点線の様に変化す
る。従って、液体有無設定器VR4の出力を図16
(C)の中央部に設定しておけば、液面の振動、波立ち
に基づくチャタリング/発振現象を防止しながら安定的
に液体の有無を制御手段100で判定することができ
る。
【0026】図15に対応させて示す図17はこの発明
の制御手段100に内蔵された平滑化手段120のまた
別の一実施例を示すものであり、図15の平滑化手段1
20は全てアナログ回路で構成してあるが、図17の平
滑化手段120aは検波出力VAの波形処理をマイクロ
コンピュータ等のデジタル演算処理で置き換えたもので
ある。図17において、平滑化手段120aはマイクロ
コンピュータ(MPU)200、AD変換手段202、
ランダムアクセスメモリ(RAM)204、ROM20
6、タイマ208、デジタル出力手段210等で構成さ
れ、検波出力VAはAD変換手段202を介してデジタ
ル信号に変換されMPU200に入力され、移動平均処
理等をされて液面レベルがMPU200により判定さ
れ、デジタル出力手段210を介して液体6の有無が外
部に出力されるようになっている。
【0027】このような構成において、その動作を図1
8のフローチャートを参照して説明すると、先ずタイマ
208の割込クロックにより所定の周期毎にAD変換手
段202が起動され、検波出力VAがデジタル信号に変
換される(ステップS2)。続いて、AD変換結果がR
AM204の所定の記憶領域に順次記憶されると共に、
過去数サンプル乃至数10サンプルのAD変換結果の移
動平均値が加算及び割算(シフト演算等)処理等により
演算され、平滑化処理が行なわれる(ステップS4)。
次に、この移動平均値とレベル判定値とがMPU200
により比較され(ステップS6)、レベル判定値よりも
移動平均値の方が小さければ液体無しの出力をして、次
のADサンプリング指令待ちとなる(ステップS8)。
一方、レベル判定値よりも移動平均値の方が大きけれ
ば、検出点DPに液体6が有りと判定し(ステップS
8)、外部へ液体有り信号を出力する(ステップS1
0)。かくして、アナログ回路120と同様にデジタル
回路120aによっても液体6の有無が判定できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の液体検
出方法及び装置によれば、液体検出手段を全て管又は容
器の外部へ配設した状態で容器内の液体の有無を完全に
非接触で安定して計測できる。従って、超純水のような
液体に対し外部からのゴミの混入を完全に防止した状態
で液体の有無を計測できる。また、光学的偏光手段によ
り光を屈折させて液体の有無を検出するので、センサの
設置空間をコンパクト化できると共に、大口径容器に対
しても安定して内部液体の有無をチェックすることがで
きる。更に、光学的偏光手段ではなく発光手段を直接透
過材外面に取付け、透過材内面からの反射光量を選択的
に直接検出する方法及び装置では、簡単な装置構成で、
乳白色の有機材等の半透明な光学的透過材を使用した容
器でも安定して内部液体の有無がチェックできる利点が
ある。更にまた、光投光部/光受光部に光ファイバーを
利用した装置では、センサ部の配線、大きさ、重量等を
簡略・軽量化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の液体検出装置の一実施例を示す構成
図である。
【図2】この発明で使用する移動式センサ部の一構成例
を示す斜視図である。
【図3】この発明で使用するスライド式センサ部の断面
図及び斜視図の一例である。
【図4】この発明のスライド式センサ部の容器外面への
設置例を示す図である。
【図5】この発明のセンサ部プリズムのまた別の一構成
例を示す図である。
【図6】その断面図を示す図である。
【図7】平行光線を利用したこの発明のセンサ部の一構
成例を示す断面図である。
【図8】ドーナツ状投光手段を利用したこの発明のセン
サ部の一構成例を示す図である。
【図9】ドーナツ状光電変換手段を利用したこの発明の
センサ部の一構成例を示す図である。
【図10】この発明の移動式センサ部の更にまた別の構
成例を示す図である。
【図11】この発明を霧・露検出に応用した例を示す図
である。
【図12】この発明の液体検出装置の更にまた別の構成
例を示す図である。
【図13】その動作を説明するための光学的断面図であ
る。
【図14】この発明での液面振動現象を説明する図であ
る。
【図15】この発明の制御手段の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図16】その動作を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図17】この発明の検波出力平滑化手段の別の一構成
例を示すブロック図である。
【図18】その動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2 光学的透過材(半透明部材を含む) 4 光学的不透過材 6 液体 10,10a,10b,10c センサ部 20 投光手段 22 発光手段 24,32 プリズム 26 カバー 30 光電変換手段 34 光電変換素子 36 パッキン 38 透明液 39 遮蔽板 40 平行光線発生手段 21,33 レンズ 50 透明吸盤 100 制御手段 120,120a 平滑化手段 200 MPU 202 AD変換手段

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁の一部又は全体が光学的透過材で構
    成された管又は容器内の液体検出方法であって、前記光
    学的透過材の上面(外面)に投光手段及び光電変換手段
    を設け、前記光学的透過材の下面(内面)からの反射光
    量を前記光電変換手段の出力から演算して前記管又は容
    器内の液体の有無を判定するようにしたことを特徴とす
    る管又は容器内の液体検出方法。
  2. 【請求項2】 前記投光手段及び光電変換手段にそれぞ
    れ光路偏光手段を設け、投光手段と光電変換手段の設置
    間隔を短縮するようにした請求項1に記載の管又は容器
    内の液体検出方法。
  3. 【請求項3】 前記投光手段及び光電変換手段をそれぞ
    れ同一の光路偏光手段の異なる側壁に配設するようにし
    た請求項1に記載の管又は容器内の液体検出方法。
  4. 【請求項4】 前記投光手段及び光電変換手段を前記光
    路偏光手段の側壁に沿って移動できるようにした請求項
    3に記載の管又は容器内の液体検出方法。
  5. 【請求項5】 前記投光手段から平行光線を生成して前
    記光学的透過材へ投射し、当該平行光線の前記下面から
    の反射光量を前記光電変換手段で検出するようにした請
    求項1乃至4に記載の管又は容器内の液体検出方法。
  6. 【請求項6】 前記投光手段の投射角及び光電変換手段
    の受光角を前記光学的透過材の表面に対し垂直方向に配
    設するようにした請求項1に記載の管又は容器内の液体
    検出方法。
  7. 【請求項7】 前記光学的透過材の表面に反射防止膜を
    形成するようにした請求項6に記載の管又は容器内の液
    体検出方法。
  8. 【請求項8】 前記光学的透過材がFRP、曇ガラス、
    テフロン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩ビ材、半
    透明プラスチックス、半透明無機材、半透明有機材、
    紙、半透明セラミックスまたは半透明金属で構成された
    請求1乃至7に記載の管又は容器内の液体検出方法。
  9. 【請求項9】 前記投光手段の光投光部又は光電変換手
    段の光受光部に光ファイバーを含む請求項1乃至8に記
    載の管又は容器内の液体検出方法。
  10. 【請求項10】 前記液体が超純水である請求項1乃至
    9に記載の管又は容器内の液体検出方法。
  11. 【請求項11】 前記管又は容器の直径が300mm以
    上である請求項1乃至10に記載の管又は容器内の液体
    検出方法。
  12. 【請求項12】 側壁の一部又は全体が光学的透過材で
    構成された管又は容器と、前記光学的透過材の上面(外
    面)に配設された投光手段と、この投光手段からの入射
    光の前記光学的透過材の下面(内面)からの反射光を受
    光する光電変換手段と、この光電変換手段の出力を演算
    処理して前記管又は容器内の液体の有無を判定するよう
    にした制御手段とを具備することを特徴とする管又は容
    器内の液体検出装置。
  13. 【請求項13】 前記投光手段及び光電変換手段内に、
    それぞれ光路偏光手段を設け、投光手段と光電変換手段
    の設置間隔を短縮するようにした請求項12に記載の管
    又は容器内の液体検出装置。
  14. 【請求項14】 前記投光手段及び光電変換手段をそれ
    ぞれ同一の光路偏光手段の異なる側壁に配設するように
    した請求項12に記載の管又は容器内の液体検出装置。
  15. 【請求項15】 前記投光手段及び光電変換手段を、前
    記光路偏光手段の側壁に沿って移動できるようにした請
    求項14に記載の管又は容器内の液体検出装置。
  16. 【請求項16】 前記光路偏光手段の中央に、前記光学
    的透過材の上面からの反射光をカットする遮蔽板を設け
    るようにした請求項15に記載の管又は容器内の液体検
    出装置。
  17. 【請求項17】 前記投光手段から平行光線を生成して
    前記光学的透過材へ投射し、当該平行光線の前記下面か
    らの反射光量を前記光電変換手段で検出するようにした
    請求項12乃至16に記載の管又は容器内の液体検出装
    置。
  18. 【請求項18】 前記投光手段の投射角及び光電変換手
    段の受光角を前記光学的透過材の表面に対し垂直方向に
    配設するようにした請求項12に記載の管又は容器内の
    液体検出装置。
  19. 【請求項19】 前記光学的透過材の表面に反射防止膜
    を形成するようにした請求項18に記載の管又は容器内
    の液体検出装置。
  20. 【請求項20】 前記投光手段を中空のドーナッツ状に
    形成し、この中空部分に前記光電変換手段を配設するよ
    うにした請求項18又は19に記載の管又は容器内の液
    体検出装置。
  21. 【請求項21】 前記光電変換手段を中空のドーナッツ
    状に形成し、この中空部分に前記投光手段を配設するよ
    うにした請求項18又は19に記載の管又は容器内の液
    体検出装置。
  22. 【請求項22】 前記光学的透過材がFRP、曇ガラ
    ス、テフロン、ポリプロピレン、ポリエステル、塩ビ
    材、半透明プラスチックス、半透明無機材、半透明有機
    材、紙、半透明セラミックスまたは半透明金属で構成さ
    れた請求12乃至22に記載の管又は容器内の液体検出
    装置。
  23. 【請求項23】 前記投光手段の光投光部又は光変換手
    段の光受光部に光ファイバーを含む請求項12乃至22
    に記載の管又は容器内の液体検出装置。
  24. 【請求項24】 前記液体が超純水である請求項12乃
    至23に記載の管又は容器内の液体検出装置。
  25. 【請求項25】 前記管又は容器の直径が300mm以
    上である請求項12乃至24に記載の管又は容器内の液
    体検出装置。
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