JPH08271154A - 真空加熱炉 - Google Patents

真空加熱炉

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JPH08271154A
JPH08271154A JP7320995A JP7320995A JPH08271154A JP H08271154 A JPH08271154 A JP H08271154A JP 7320995 A JP7320995 A JP 7320995A JP 7320995 A JP7320995 A JP 7320995A JP H08271154 A JPH08271154 A JP H08271154A
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inert gas
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Minoru Ito
稔 伊藤
Masao Hattori
雅夫 服部
Shigeki Maruido
茂樹 丸井戸
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KOYO RINDOBAAGU KK
Toho Gas Co Ltd
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KOYO RINDOBAAGU KK
Toho Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空加熱炉のシングルエンド型ラジアントチ
ュ−ブバ−ナの外管が破損して燃焼ガス又は燃焼用エア
が炉体内に侵入し、加熱室に置かれた処理品が酸化した
り、加熱室を区画する断熱材が焼損することを防止す
る。 【構成】 上記目的を果たす真空加熱炉は、炉体内の圧
力を検知する圧力センサ31と、ガスの供給を制御する
ガス供給電磁弁36と、エアの供給を制御するエア供給
電磁弁37と、炉体内に不活性ガスを導入する不活性ガ
ス導入管と、その不活性ガス導入管から炉体内に導入さ
れる不活性ガスの供給を制御する不活性ガス供給電磁弁
38と、圧力センサ31からの信号に基づいて炉体内の
圧力が所定値を越えたと判断したときガス供給電磁弁3
6とエア供給電磁弁37とを遮断制御するとともに、不
活性ガス供給電磁弁38を開弁制御して不活性ガスを炉
体内に導入する電磁弁制御回路39とを備えた構成にな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シングルエンド型ラジ
アントチュ−ブバ−ナを用いた真空加熱炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シングルエンド型ラジアントチュ
−ブバ−ナを用いた真空加熱炉として図3に示すような
ものがある。図3はシングルエンド型ラジアントチュ−
ブバ−ナを用いた真空加熱炉の側面図であり、内部の構
成が判るように図示している。真空加熱炉1は、水冷ジ
ャケット型の炉体2に複数のシングルエンド型のラジア
ントチュ−ブバ−ナ5が取着されており、炉体2内の加
熱室4内がラジアントチュ−ブバ−ナ5により加温され
る。
【0003】加熱室4は、グラファイト製の断熱材3で
区画されており、加熱室4内に搬入された処理品が真空
状態で熱処理されるようになっている。一方、加熱室4
の外側には、ガスク−ラ−7と、ガスク−ラ−7を通過
する冷却エアを矢印で示すように循環させる冷却ファン
8とを装備した冷却装置が設けられている。
【0004】図4は真空加熱炉1の炉体2に装備された
シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナ5の構成を
示した断面図である。シングルエンド型ラジアントチュ
−ブバ−ナ5は、主たる構成材料がセラミックであり、
内管11、外管12、バ−ナボディ13を備え、内管1
1の内径部にはバ−ナノズル14が装備されている。こ
のバ−ナノズル14に接続されたガスパイプ15はガス
入口16に連通されており、このガス入口16には、後
述のガス供給電磁弁(図2参照)が開弁制御されたとき
外部からガスが供給される。
【0005】バ−ナボディ13の上部にはガスボディ1
7が装着されており、そのガスボディ17には、点火用
のスパ−クプラグ18が装備されているとともに、前記
ガス入口16が形成されている。また、バ−ナボディ1
3には、ガス入口16から供給されたガスと混合される
エアの供給口となるエア入口19が形成されているとと
もに、前記バ−ナノズル14部で燃焼された燃焼ガスが
内管11の先端で反転され外管12と内管11の間の空
隙20を流れたあとに排出される排ガス出口21が形成
されている。尚、上記エア入口19には、後述のエア供
給電磁弁(図2参照)が開弁制御されたとき外部からエ
アが供給される。
【0006】また、シングルエンド型ラジアントチュ−
ブバ−ナ5の外管12の基端部に形成された外管フラン
ジ12Aと水冷ジャケット22との間に合成ゴム製のO
リング23が装着されている。この水冷ジャケット22
は、外管12と内管11の間の空隙20を流れる高温の
燃焼ガスの熱影響を受けるOリング23を熱的な劣化か
ら保護するために外管フランジ12Aを冷却するもので
あり、必要に応じてバ−ナボディ13と外管フランジ1
2Aとの間にもう1個の水冷ジャケットを装備すること
もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の真空加熱炉
1において、シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−
ナ5のセラミックで出来た外管12が、何らかの原因で
破損した場合、燃焼ガス又はエアが炉体2内に侵入す
る。この状態では、炉体2内の雰囲気が乱され、加熱室
4で熱処理される処理品が酸化したり、断熱材3が焼損
する恐れがある。
【0008】そこで本発明では、シングルエンド型ラジ
アントチュ−ブバ−ナ5の外管12等が破損しても、加
熱室4内で熱処理される処理品の酸化や、炉体2内の断
熱材3の焼損を防止できるようにすることを解決すべき
課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題解決
のために、外管の基端部にバ−ナボディを取り付け、そ
のバ−ナボディを介して外部から供給されたガスとエア
とを内管内で燃焼させ、その燃焼ガスを内管先端で反転
させて外管と内管の間の空隙に流し、同空隙に連通され
たバ−ナボディ形成の排ガス出口から排出させるシング
ルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナを炉体に取着した
真空加熱炉において、前記炉体内の圧力を検知して検知
圧力対応の信号を出力する圧力センサと、前記ガスを供
給制御するガス用制御弁と、前記エアを供給制御するエ
ア用制御弁と、前記炉体内に不活性ガスを導入する不活
性ガス導入手段と、その不活性ガス導入手段から前記炉
体内に導入される不活性ガスを供給制御する不活性ガス
用制御弁と、前記圧力センサからの信号に対応した前記
炉体内の圧力が所定値を越えたときに前記ガス用制御弁
と前記エア用制御弁とを遮断制御するとともに、前記不
活性ガス用制御弁を開弁制御して前記不活性ガスを前記
炉体内に導入する制御手段とを備えることである。
【0010】
【作用】請求項1の構成の真空加熱炉によれば、シング
ルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナの外管が何らかの
原因で破損し、燃焼ガス又はエアが炉体内に進入して炉
体内の圧力が上がると、圧力センサから圧力上昇に応じ
た信号が出力されるため制御手段は、この圧力が所定値
を越えると、ガス用制御弁とエア用制御弁とを遮断制御
してシングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナに対す
るガスとエアとの供給を停止し、シングルエンド型ラジ
アントチュ−ブバ−ナによる加熱を停止させるととも
に、不活性ガス用制御弁を開弁制御して不活性ガス導入
手段から不活性ガスを炉体内に導入させ、炉体内の処理
品の酸化や炉体内の断熱材の焼損を防止する。
【0011】また、請求項2の構成の真空加熱炉によれ
ば、不活性ガス導入手段から不活性ガスが炉体内に導入
されるとき、炉体内に設けられた断熱材で区画された加
熱室の内側と外側の圧力がほぼ等しくなるように不活性
ガスが供給されるため、断熱材の内側と外側の圧力差に
伴う断熱材の破損あるいは変形が防止される。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。尚、本実施例で説明する真空加熱炉は、基本
的構成が前記従来の技術の欄で説明した図3の真空加熱
炉1と同じであるため、その重複説明を避ける。また、
シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナの構成も前
記従来の技術の欄で説明した図4のシングルエンド型ラ
ジアントチュ−ブバ−ナ5と同じであるため、その構成
の説明を省略する。
【0013】図1は、前記従来の技術の欄で説明した図
3の真空加熱炉1のA−A断面図であり、その真空加熱
炉1に対して、以下に示す制御用部品を装備した状態を
示したものである。図1に示すように、真空加熱炉1の
炉体2には、炉体2内の圧力を検知するための圧力セン
サ31が取り付けられているとともに、シングルエンド
型ラジアントチュ−ブバ−ナ5の外管12が何らかの原
因で破損し、燃焼ガス又はエアが炉体2内に侵入したと
き、加熱室4内に置かれた処理品Wの酸化や、断熱材3
の焼損を防止するため、窒素ガスあるいはアルゴンガス
などの不活性ガスを炉体2内に導入する不活性ガス導入
管32が取り付けられている。また、真空加熱炉1の炉
体2には、温度センサとしての熱電対33が取り付けら
れている。
【0014】上記不活性ガス導入管32は、炉体2の炉
壁を貫通されており、不活性ガスを炉体2内に吹き出す
吹き出し口34,35が不活性ガス導入管32の端部に
開口されている。この吹き出し口34は断熱材3で区画
された加熱室4内部に開口されており、別の吹き出し口
35は断熱材3で区画された加熱室4外部に開口されて
いる。
【0015】図2は、真空加熱炉1において、シングル
エンド型ラジアントチュ−ブバ−ナ5の外管12が何ら
かの原因で破損し、燃焼ガス又はエアが炉体2内に侵入
したとき、処理品の酸化や、断熱材3の焼損を防止する
ため、ガスやエアの供給を停止するとともに、窒素ガス
あるいはアルゴンガスなどの不活性ガスを炉体2内に導
入するための制御ブロック図である。
【0016】前記従来の技術の欄で説明したように、前
述のガス入口16に対してガスを供給したりガスを遮断
する電磁弁が設けられている。図2では、この電磁弁を
ガス供給電磁弁36として図示している。また、前述の
エア入口19に対してエアを供給したりエアを遮断する
電磁弁が設けられている。図2では、この電磁弁をエア
供給電磁弁37として図示している。更に、前述の不活
性ガス導入管32に対して不活性ガスを供給したり遮断
する電磁弁を、図2では、不活性ガス供給電磁弁38と
して図示している。
【0017】電磁弁制御回路39は、上記ガス供給電磁
弁36、エア供給電磁弁37、及び不活性ガス供給電磁
弁38を制御する回路であり、前述の圧力センサ31か
ら出力される圧力検知信号に基づいて、上記それぞれの
電磁弁を開閉制御する。
【0018】以上のように構成された真空加熱炉1にお
いて、シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナ5の
外管12が何らかの原因で破損し、燃焼ガス又はエアが
炉体2内に侵入したとき、次のような制御が行われる。
即ち、炉体2内の圧力が上昇するため、圧力センサ31
から出力される圧力検知信号は圧力上昇に対応した値に
なる。そのため、電磁弁制御回路39は、圧力検知信号
のレベルが所定値を越えると、シングルエンド型ラジア
ントチュ−ブバ−ナ5から燃焼ガス又はエアが炉体2内
に侵入したと判断し、ガス供給電磁弁36、及びエア供
給電磁弁37を遮断制御してシングルエンド型ラジアン
トチュ−ブバ−ナ5による燃焼加熱を停止して断熱材3
の焼損を防止するとともに、不活性ガス供給電磁弁38
を開弁制御して前述の不活性ガス導入管32を介し、窒
素ガスあるいはアルゴンガス等の不活性ガスを吹き出し
口34,35から炉体2内に導入して加熱室4内部の処
理品Wの酸化を防止する。
【0019】更に、吹き出し口34から吹き出された不
活性ガスは、断熱材3で区画された加熱室4内部に充満
される一方、吹き出し口35から吹き出された不活性ガ
スは、加熱室4の外部に充満されるため、断熱材3で区
画された加熱室4の内外の圧力差が殆ど無く、そのため
断熱材3が圧力差で破損したり変形することが防止され
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の構成の発明によ
れば、シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナの外
管が何らかの原因で破損し、燃焼ガス又はエアが炉体内
に侵入して炉体内の圧力が上がると、圧力センサから圧
力上昇に応じた信号が出力されるため、制御手段は、炉
体内の圧力が所定値を越えると、ガス用制御弁とエア用
制御弁とを遮断制御してシングルエンド型ラジアントチ
ュ−ブバ−ナに対するガスとエアとの供給を停止し、シ
ングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナによる燃焼加
熱を停止させるとともに、不活性ガス用制御弁を開弁制
御して不活性ガス導入手段から不活性ガスを炉体内に導
入させることができるため、炉体内の処理品の酸化や炉
体内の断熱材の焼損を防止することができるという効果
がある。
【0021】また、請求項2の構成の発明によれば、不
活性ガス導入時に、炉体内に設けられた断熱材区画の加
熱室の内側と外側の圧力がほぼ等しくなるように不活性
ガスが供給されるため、断熱材が圧力差で破損したり変
形することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空加熱炉の断面図である。
【図2】真空加熱炉の安全制御ブロック図である。
【図3】真空加熱炉の側面図である。
【図4】シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナの
断面図である。
【符号の説明】
1 真空加熱炉 2 炉体 3 断熱材 4 加熱室 5 シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナ 31 圧力センサ 32 不活性ガス導入管 34 吹き出し口 35 吹き出し口 36 ガス供給電磁弁 37 エア供給電磁弁 38 不活性ガス供給電磁弁 39 電磁弁制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F27D 7/06 F27D 7/06 C (72)発明者 丸井戸 茂樹 奈良県天理市嘉幡町229番地 光洋リンド バ−グ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管の基端部にバ−ナボディを取り付
    け、そのバ−ナボディを介して外部から供給されたガス
    とエアとを内管内で燃焼させ、その燃焼ガスを内管先端
    で反転させて外管と内管の間の空隙に流し、同空隙に連
    通されたバ−ナボディ形成の排ガス出口から排出させる
    シングルエンド型ラジアントチュ−ブバ−ナを炉体に取
    着した真空加熱炉において、前記炉体内の圧力を検知し
    て検知圧力対応の信号を出力する圧力センサと、前記ガ
    スの供給を制御するガス用制御弁と、前記エアの供給を
    制御するエア用制御弁と、前記炉体内に不活性ガスを導
    入する不活性ガス導入手段と、その不活性ガス導入手段
    から前記炉体内に導入される不活性ガスの供給を制御す
    る不活性ガス用制御弁と、前記圧力センサからの信号に
    対応した前記炉体内の圧力が所定値を越えたときに前記
    ガス用制御弁と前記エア用制御弁とを遮断制御するとと
    もに、前記不活性ガス用制御弁を開弁制御して前記不活
    性ガスを前記炉体内に導入する制御手段とを備えたこと
    を特徴とする真空加熱炉。
  2. 【請求項2】 不活性ガス導入手段は、不活性ガス導入
    時に、炉体内に設けられた断熱材区画の加熱室の内側と
    外側の圧力がほぼ等しくなるように不活性ガスを供給す
    ることを特徴とする請求項1記載の真空加熱炉。
  3. 【請求項3】 不活性ガスを窒素あるいはアルゴンとす
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2の真空加熱
    炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200453490Y1 (ko) * 2008-10-31 2011-05-06 (주) 태양기전 마그네슘합금 소재의 습/건식 표면처리장치

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KR200453490Y1 (ko) * 2008-10-31 2011-05-06 (주) 태양기전 마그네슘합금 소재의 습/건식 표면처리장치

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