JPH08270895A - 圧力容器のガス充填装置 - Google Patents

圧力容器のガス充填装置

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JPH08270895A
JPH08270895A JP7125195A JP7125195A JPH08270895A JP H08270895 A JPH08270895 A JP H08270895A JP 7125195 A JP7125195 A JP 7125195A JP 7125195 A JP7125195 A JP 7125195A JP H08270895 A JPH08270895 A JP H08270895A
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JP
Japan
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filling device
pressure vessel
injection nozzle
screw
sealing plug
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Application number
JP7125195A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yamamoto
正博 山本
Shunji Okemoto
俊二 桶本
Takeshi Ochi
剛 大地
Tatsuyuki Hanazawa
龍行 花沢
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】大気に開放すること無く小型冷凍機における圧
力容器内部の真空引き並びにガス充填が行え、かつ冷凍
機本体の構造簡素化並びに小型化が容易に行い得るよう
にする。 【構成】注入ノズル2内部の圧力容器1に連通する注入
ノズル2の雌ねじ4と、充填装置ヘッド17内部の雌ね
じ9は密封用プラグ5の雄ねじと同ピッチであって、充
填装置ヘッド17を雌ねじ4、9の軸方向と直角な面で
回転させることにより雌ねじ双方のねじリードを合致さ
せることができ、その結果、密封用プラグ5が注入ノズ
ル2の雌ねじ4並びに充填装置ヘッド17の雌ねじ9の
ねじリード内全行程にわたり前後に移動可能とすること
に3ポート形態をとる注入口の開閉が容易におこなえ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動流体として高圧の
ガスを使用する小型冷凍機の構造の簡略化とさらに小型
化を図るため、圧力容器に設けられた注入ノズルと充填
装置を用いて圧力容器内部の真空引きおよびガス充填を
行い得る圧力容器のガス充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍能力0.1W〜1W/80K(冷凍
能力/到達温度)級の小型冷凍機は航空宇宙用、一般工
業、防衛産業用向け電子部品の高効率駆動用として開発
され、スターリングサイクルによる小型冷凍機はすでに
実用化されているものもある。このような冷凍機はヘリ
ウムを作動ガスとして使用し、その作動ガスを圧縮膨張
させて極低温レベルの寒冷を発生させる。他にも構造が
簡単なオリフィスパルス管冷凍機も試作段階であり、こ
れらは今後電子部品の高効率駆動用の極低温冷凍機とし
て利用される。また、脱フロン化を目指した冷凍機とし
ても試作研究が進められている。
【0003】元来小型冷凍機の圧縮膨張シリンダは閉サ
イクルを構成する圧力容器で、内部にヘリウム等の作動
ガスを充填し、圧縮膨張させて極低温レベルの寒冷を得
る。しかし、運転時間が一定に達すると、作動ガスを再
充填する必要がある。その場合圧力容器の充填口を外部
に出しておき、その部分を経由して真空引き及び作動ガ
スの充填を行った後、その充填口を溶接により閉塞する
方法、又は特開平5−263995号公報に示される圧
力容器の壁部に充填機構を構成し、充填用のポートをシ
ールして閉塞する機構を多数の部品で構成し、真空引き
並びに作動ガス充填を行う方法がある。
【0004】しかしながら、従来の作動ガス充填後圧力
容器の充填口を溶接により閉栓する方法においては、溶
接を施すため溶接しうる構造と大きさや肉厚が必要なた
め、充填口の周りは小型化は望めず、さらに作動ガスの
再充填を実施するにはシリンダ内を大気に開放しなくて
はならず、系内への水分侵入によるコンタミネーション
の発生や水分除去のためベーキング処理が必要となる。
【0005】圧力容器に充填機構を構成する特開平5−
263995号公報に示される方法においては、大気に
開放することなく真空引き並びに作動ガスの充填が行え
るが、圧力容器の壁部に充填口をシールして閉塞するシ
ール部材やシール部材を移動させる機構並びにそれらを
保護するためのキャップやキャップ取付け用ねじ等を多
数の部品にて構成しなくてはならない。また、それらの
構成部品はガスの圧力を考慮すると強度を保証するため
肉厚の確保や形状の考慮をしなくてはならないことか
ら、その形状や大きさを極端に小型化、簡素化すること
は不可能である。このため、今後進む冷凍機のより一層
の小型化、簡素化の動向には、圧力容器の壁部に多数の
部品を構成する方法は適さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】小型冷凍機は、今後電
子部品の高効率駆動用の極低温冷凍機として利用が高ま
り電子回路の小型化と相まって冷凍機もさらに小型化が
要求されると思われる。本発明の課題は、前述したよう
に今後要求が高まると思われる小型冷凍機の構造の簡素
化と、より一層の小型化を図るため、新たなガス充填装
置と充填方法により大気に開放すること無く小型冷凍機
における圧力容器内部の真空引き並びにガス充填が行
え、かつ冷凍機本体の構造簡素化並びに小型化が容易に
行い得るようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を達成
するために、請求項1として、圧力容器(1)に設けら
れた注入ノズル(2)に充填装置ヘッド(17)を嵌装
し、該充填装置ヘッド(17)のハンドル(12)で密
封用プラグ(5)を前記注入ノズル(2)及び前記充填
装置ヘッド(17)内を前記圧力容器(1)と連通する
ポート(3)を開放する方向に移動させることで、前記
ポート(3)を開放して、ガス充填を行い、ガス充填を
行った後、前記密封用プラグ(5)を前記ポート(3)
を閉鎖させる方向に移動させることで前記ポート(3)
を再び閉栓し、その後前記圧力容器(1)に設けられた
前記注入ノズル(2)と前記充填装置ヘッド(17)と
を分離する;請求項2として、前記圧力容器(1)に設
けられた前記注入ノズル(2)内部の前記圧力容器
(1)に連通する前記注入ノズル(2)の雌ねじ(4)
と、前記充填装置ヘッド(17)内部の雌ねじ(9)は
前記密封用プラグ(5)の雄ねじと同ピッチであって、
充填装置ヘッド(17)を前記雌ねじ(4)、(9)の
軸方向と直角な面で回転させることにより前記雌ねじ
(4)、(9)双方のねじリードを合致させ、前記密封
用プラグ(5)が前記注入ノズル(2)の雌ねじ(4)
並びに前記充填装置ヘッド(17)の雌ねじ(9)の前
記ねじリード内全行程にわたり前後に移動可能とする;
請求項3として、前記圧力容器(1)に設けられた前記
注入ノズル(2)の外周と充填装置嵌合穴(8)をシー
ルするシールリング(7)を前記充填装置嵌合穴(8)
内面に設ける;請求項4として、前記充填装置ヘッド
(17)における前記密封用プラグ(5)の前進後退用
ハンドルシャフト(13)の外周とハンドルシャフト嵌
合穴(10)とをシールするシールリング(18)を設
ける;請求項5として、固定蓋(19)の内径部および
前記密封用プラグ(5)の前記前進後退用ハンドルシャ
フト(13)の外径部に前記密封用プラグ(5)の雄ね
じと同ピッチの雌ねじ(22)と雄ねじ(21)をそれ
ぞれ形成し、ガス充填加圧時の前記前進後退用ハンドル
シャフト(13)の端面部への反力によるシャフト上
昇、並びに真空引き時のシャフト下降を防止する;請求
項6として、前記圧力容器(1)の注入ノズル(2)の
形状、または前記圧力容器(1)の体積がそれぞれ異な
る時に、前記注入ノズルにおいては、前記充填装置嵌合
穴(8)との間に補助具(24)を装着してガス充填を
行い、また、大きな体積の容器においては、容器の体積
に合った圧力容器固定治具(16)を用い、クランプ爪
(11)とセットねじ(20)間でクランプする;とい
う技術的手段を採用するものである。
【0008】
【作用】以上の課題を解決する為の手段に対して、請求
項1の発明では、ガス充填を行った後、ポート(3)を
閉栓することにより圧力容器(1)に設けられた注入ノ
ズル(2)と充填装置ヘッド(17)とを分離すること
により、圧力容器壁部には簡素化された注入ノズル
(2)、先端シール部材(6)および密封用プラグ
(5)のみが残り、また簡素化された注入ノズル(2)
は容易に小型化することができる。
【0009】請求項2の発明では、注入ノズル(2)内
部の圧力容器(1)と連通する雌ねじ(4)と充填装置
ヘッド(17)内部の雌ねじ(9)は密封用プラグ
(5)の雄ねじと同ピッチであって、充填装置ヘッド
(17)をねじ軸方向と直角な面で回転させることによ
り双方のねじリードを合致させ、注入ノズル(2)側の
雌ねじ部ならびに充填装置ヘッド(17)側の雌ねじ
(9)部内の密封用プラグ(5)を自在に前後移動させ
ることができる。
【0010】請求項3の発明では、圧力容器(1)なら
びに充填装置ヘッド(17)内への大気流入が防止で
き、容器内部の真空度を高めること、ならびに充填圧力
の精度確保ができる。請求項4の発明では、前進後退用
ハンドルシャフト(13)の回転時に充填装置ヘッド
(17)内への大気流入が防止でき、容器内部の真空度
を高めること、ならびに充填圧力の精度確保ができる。
【0011】請求項5の発明では、ガス充填加圧時の前
進後退用ハンドルシャフト(13)の端面部への反力に
よるシャフト上昇、並びに真空引き時のシャフト下降を
防止する。請求項6の発明では、注入ノズル(2)の大
きさや圧力容器(1)の体積が変化しても、注入ノズル
(2)とガス充填装置ヘッド(17)間の補助具(2
4)と、それぞれの圧力容器(1)に合った圧力容器固
定治具(16)を用いて、クランプ爪(11)とセット
ねじ(20)間でクランプするものであり、補助具(2
4)および圧力容器固定治具(16)の大きさを変えれ
ば、いかなる圧力容器(1)にも同一の充填装置ヘッド
(17)を装着することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の第1実施例の充填装置の全体構成を
示す。また、図2は第1実施例の圧力容器1と充填装置
ヘッド17の要部拡大断面図である。図1および図2は
小型冷凍機の圧力容器1の内部にヘリウム等の作動ガス
を充填した後、ポート3を閉栓した状態を示すものであ
る。
【0013】図1および図2は、小型冷凍機の圧力容器
1の壁部に設けられた作動ガス充填用注入ノズル2の外
周に注入ノズル2外周と充填装置嵌合穴8をシールする
シールリング7を取り付けた充填装置嵌合穴8を嵌合さ
せた後、圧力容器1内部の真空引き並びにガス充填を行
おうとする充填装置ヘッド17を示す。充填装置ヘッド
17内部には圧力容器密封用プラグ5を前後移動させる
ために施された雌ねじ9が形成されている。また、注入
ノズル2の内部には、圧力容器密封用プラグ5を前後移
動させるための雌ねじ4が形成されている。圧力容器密
封用プラグ前進後退用ハンドルシャフト固定蓋19には
ガス充填加圧時の前進後退用ハンドルシャフト13端面
部への反力によるシャフト上昇並びに真空引き時のシャ
フト下降を防止するために施された雌ねじ22が形成さ
れている。雌ねじ9、雌ねじ4、雌ねじ22および圧力
容器密封用プラグ前進後退用ハンドルシャフト13の外
周雄ねじ21のリードはそれぞれ同一の移動寸法を保つ
ように圧力容器密封用プラグ5の雄ねじと同ピッチのね
じリードが施されている。
【0014】図1に示すように圧力容器密封用プラグ前
進後退用ハンドルシャフト13とハンドルシャフト固定
蓋19のねじリードとを羅合させ、圧力容器密封用プラ
グ5を前後移動させる回転ハンドル12と圧力容器密封
用プラグの前進後退用ハンドルシャフト13とを連結さ
せ、止めねじにて回転ハンドル12と、圧力容器密封用
プラグ5を移動させる前進後退用ハンドルシャフト13
とを固定する。
【0015】次に充填装置ヘッド17における圧力容器
密封用プラグ5の前進後退用ハンドルシャフト13の外
周とハンドルシャフト嵌合穴10をシールするシールリ
ング18を、圧力容器密封用プラグ5を移動させる前進
後退用ハンドルシャフト13の外周に施したシールリン
グ溝に取り付けた後、ハンドルシャフト嵌合穴10に嵌
装すると同時に充填装置ヘッド17の内部に施された雌
ねじ9部に密封用プラグ5を螺合させ回転ハンドル12
を回転させながら密封用プラグ5の六角穴と、圧力容器
密封用プラグ5を移動させる前進後退用ハンドルシャフ
ト13の先端に取り付けた六角レンチ15の先端とを合
致させる。そして、回転ハンドル12をさらに回しなが
らハンドルシャフト固定蓋19と圧力容器密封用プラグ
5を移動させる前進後退用ハンドルシャフト13、なら
びに充填装置ヘッド17に施された同ピッチねじリード
内にて密封用プラグがスムーズに移動する状態でハンド
ルシャフト固定蓋19の固定用長穴にねじを取り付け、
充填装置ヘッド17と締め付けをおこなう。
【0016】次に組付けられた充填装置ヘッド17を充
填装置嵌合穴8のシールリング溝に注入ノズル2の外周
と充填装置嵌合穴8をシールするシールリング7を取り
付けた後、充填装置ヘッド17を圧力容器1の壁部に設
けられた簡単な注入ノズル2に嵌装する。この時注入ノ
ズル2と充填装置ヘッド17の充填装置嵌合穴8の大き
さが異なる時、本発明の第2実施例として図4に示す補
助具24を図3に示すように充填装置嵌合穴8に装着す
ることで充填装置ヘッド17の充填装置嵌合穴8と圧力
容器1の壁部に設けられた注入ノズル2の大きさが異な
っていてもそれぞれを一体化させることが可能となる。
【0017】なお充填装置ヘッド17を注入ノズル2の
外周に嵌装する前に、注入ノズル2の圧力容器1と連通
するポート3と雌ねじ4との継ぎ部分の座面には、中央
に穴のあいた先端シール部材6をポート3の内径と先端
シール部材の穴径とが合致するように予め組付けてお
く。圧力容器1と充填装置ヘッド17を組合せた後、充
填装置ヘッド17と圧力容器1の壁部に設けられた注入
ノズル2を一体固定するための圧力容器固定用治具16
を、圧力容器固定用治具のクランプ爪11と充填装置ヘ
ッド17の外周に設けられた径違い部分を合わせて取り
付ける。
【0018】また圧力容器固定用治具16下面の圧力容
器外壁部の異形状によるガタ抜きを目的とした容器クラ
ンプ用スペーサー23並びに圧力容器クランプ用セット
ねじ20は予め圧力容器固定用治具16に組み込んでお
くことが必要である。圧力容器1の体積が大きく、通常
使用する圧力容器固定用治具16が装着できない時は、
圧力容器固定用治具16の圧力容器収納スペースを拡張
した圧力容器固定用治具を用いて、圧力容器1をそのス
ペースに収納することで充填装置ヘッド17と圧力容器
1を固定する。また、圧力容器1の体積が通常使用する
ものより小さくて注入ノズル2が小さい時は、補助具2
4を用いることにより充填装置ヘッド17を併用できる
ため図3に示すように、そのまま使用することが可能で
ある。
【0019】以上の組付け完了後、充填装置ヘッド17
内部の雌ねじリードと圧力容器1の壁部に設けられた注
入ノズル2に施された雌ねじリードを合致させるべく充
填装置ヘッド17の外周を注入ノズル2の雌ねじ4およ
び充填装置ヘッド17の雌ねじ9の軸方向と直角な面で
回転させつつ、充填装置ヘッド17内部の雌ねじリード
に螺合させた密封用プラグ5を回転ハンドル12を回す
ことで前後移動させ、充填装置ヘッド17の雌ねじリー
ドと注入ノズル雌ねじリード双方が連通される。この時
圧力容器固定用治具16の圧力容器クランプ用セットね
じ20にて軽く予圧を加えた後にも充填装置ヘッド17
内部および圧力容器1に設けられた注入ノズル2内部の
ねじリード内全域を密封用プラグ5が容易に移動できる
ように調整する。
【0020】充填装置ヘッド17および注入ノズル2の
ねじリードに螺合した密封用プラグ5が内部で前後移動
が容易に行えるようになった時点で圧力容器固定用治具
16の下面にある圧力容器固定用セットねじ20にてク
ランプすることで、圧力容器固定用治具16と圧力容器
1の注入ノズル2並びに充填装置ヘッド17を一体化固
定する。
【0021】以上の構成により圧力容器内部の真空引き
並びにガス充填を行う場合密封用プラグ5を充填装置ヘ
ッド内の雌ねじ9と注入ノズル内の雌ねじ4の間で移動
可能な状態とし、図5に示すようにガス充填穴14に継
手26を取り付け、配管27およびストップバルブ30
を経由して、真空ポンプ28ならびにガス充填用加圧ボ
ンベ29を接続後、圧力容器と連通するポート3とガス
充填穴14が開いた状態の位置まで密封用プラグ5を移
動させ真空引きを行う。真空引き時は加圧ボンベ29側
のストップバルブ30は閉で、真空引きポンプ28側ス
トップバルブ30は開の状態とする。そして、真空引き
完了後真空ポンプ側ストップバルブ30を閉とした後加
圧ボンベ側ストップバルブ30を開き、所定の充填圧に
圧力容器内を加圧する。
【0022】圧力容器1内に、ガス充填完了後密封プラ
グ5をハンドル12を回すことでポート3側へ移動さ
せ、圧力容器1と連通するポート3を閉栓する。その後
加圧ボンベ29側のストップバルブ30を閉とし、真空
ポンプ28並びにガス充填用加圧ボンベ29を含む圧力
容器の真空引きおよびガス充填用配管系統を継手26の
部分で切り離すことで、充填装置ヘッド17と分離す
る。さらに、圧力容器固定用治具16の圧力容器クラン
プ用セットねじ20(図1参照)を緩めることで、圧力
容器固定用治具16のクランプ爪11と充填装置ヘッド
17の異形部とのクランプが解除され、圧力容器壁部に
設けた注入ノズル2と充填装置ヘッド17を分離するこ
とができ、圧力容器壁部には簡単な注入ノズル2、先端
シール部材6および密封用プラグ5のみが残る。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、圧力容器壁部
の簡単な注入ノズル(2)はその内部に雌ねじ(4)な
らびに先端シール部材(6)および密封用プラグ(5)
のみの極めて簡単な、かつ加工が容易な構成となってい
るため、圧力容器(1)の小型化が容易に行える。
【0024】請求項2の発明によれば、注入ノズル
(2)側雌ねじ(4)並びに充填装置ヘッド(17)側
雌ねじ(9)のねじ部全行程を密封用プラグ(5)が移
動可能になることで3ポート形態をとる注入口の開閉が
容易に行うことができる。これにより注入ノズル(2)
と充填装置ヘッド(17)を分離構造とするのに、圧力
容器(1)壁部に充填用の複雑な機構、構造を設けるこ
となく圧力容器(1)の真空引き並びにガス充填を行う
ことができる。
【0025】請求項3の発明によれば、充填装置ヘッド
(17)装着部分を気密にシールすることができ、圧力
容器(1)の真空引きおよびガス充填時に圧力容器
(1)内部に外部より大気が混入することを防止でき、
圧力容器(1)内の真空度等をより一層向上できる。請
求項4の発明によれば、前進後退用ハンドルシャフト
(13)回転時における気密性を維持することができ、
圧力容器(1)の真空引きおよびガス充填時に外部より
大気が混入することを防止できる。このため圧力容器
(1)内の真空度等をより一層向上できる。
【0026】請求項5の発明によれば、ガス充填加圧時
の前進後退用ハンドルシャフト(13)の端面部への反
力によるシャフト上昇、並びに真空引き時のシャフト下
降を防止することで、密封用プラグ(5)操作の作業性
を向上させることができる。請求項6の発明によれば、
各種の圧力容器(1)に同一のガス充填装置ヘッド(1
7)を共通使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すガス充填装置の断面
図である。
【図2】第1実施例の圧力容器と充填装置ヘッドの要部
拡大断面図である。
【図3】第2実施例の補助具を用いた圧力容器と充填装
置ヘッドの要部拡大断面図である。
【図4】補助具の断面図である。
【図5】圧力容器の真空引きおよびガス充填配管系統図
である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 注入ノズル 3 ポート 4 雌ねじ 5 密封用プラグ 6 先端シール部材 7 シールリング 8 充填装置嵌合穴 9 雌ねじ 10 ハンドルシャフト嵌合穴 11 クランプ爪 12 ハンドル 13 前進後退用ハンドルシャフト 14 ガス充填穴 15 六角レンチ 16 圧力容器固定治具 17 充填装置ヘッド 18 シールリング 19 固定蓋 20 セットねじ 21 雄ねじ 22 雌ねじ 23 クランプスペーサ 24 補助具 25 シールリング 26 継手 27 配管 28 真空ポンプ 29 加圧ボンベ 30 ストップバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花沢 龍行 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器(1)に設けられた注入ノズル
    (2)に充填装置ヘッド(17)を嵌装し、該充填装置
    ヘッド(17)のハンドル(12)で密封用プラグ
    (5)を前記注入ノズル(2)及び前記充填装置ヘッド
    (17)内を前記圧力容器(1)と連通するポート
    (3)を開放する方向に移動させることで、前記ポート
    (3)を開放して、ガス充填を行い、ガス充填を行った
    後、前記密封用プラグ(5)を前記ポート(3)を閉鎖
    させる方向に移動させることで前記ポート(3)を再び
    閉栓し、その後前記圧力容器(1)に設けられた前記注
    入ノズル(2)と前記充填装置ヘッド(17)とを分離
    することを特徴とする圧力容器のガス充填装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力容器(1)に設けられた前記注
    入ノズル(2)内部の前記圧力容器(1)に連通する前
    記注入ノズル(2)の雌ねじ(4)と、前記充填装置ヘ
    ッド(17)内部の雌ねじ(9)は前記密封用プラグ
    (5)の雄ねじと同ピッチであって、充填装置ヘッド
    (17)を前記雌ねじ(4)、(9)の軸方向と直角な
    面で回転させることにより前記雌ねじ(4)、(9)双
    方のねじリードを合致させ、前記密封用プラグ(5)が
    前記注入ノズル(2)の雌ねじ(4)並びに前記充填装
    置ヘッド(17)の雌ねじ(9)の前記ねじリード内全
    行程にわたり前後に移動可能とすることを特徴とする請
    求項1に記載の圧力容器のガス充填装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力容器(1)に設けられた前記注
    入ノズル(2)の外周と充填装置嵌合穴(8)をシール
    するシールリング(7)を前記充填装置嵌合穴(8)内
    面に設けることを特徴とする請求項1または2のいずれ
    かに記載の圧力容器のガス充填装置。
  4. 【請求項4】 前記充填装置ヘッド(17)における前
    記密封用プラグ(5)の前進後退用ハンドルシャフト
    (13)の外周とハンドルシャフト嵌合穴(10)とを
    シールするシールリング(18)を設けることを特徴と
    する請求項1、2または3のいずれかに記載の圧力容器
    のガス充填装置。
  5. 【請求項5】 固定蓋(19)の内径部および前記密封
    用プラグ(5)の前記前進後退用ハンドルシャフト(1
    3)の外径部に前記密封用プラグ(5)の雄ねじと同ピ
    ッチの雌ねじ(22)と雄ねじ(21)をそれぞれ形成
    し、ガス充填加圧時の前記前進後退用ハンドルシャフト
    (13)の端面部への反力によるシャフト上昇、並びに
    真空引き時のシャフト下降を防止することを特徴とする
    請求項1、2、3または4のいずれかに記載の圧力容器
    のガス充填装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力容器(1)の注入ノズル(2)
    の形状、または前記圧力容器(1)の体積がそれぞれ異
    なる時に、前記注入ノズルにおいては、前記充填装置嵌
    合穴(8)との間に補助具(24)を装着してガス充填
    を行い、また、大きな体積の容器においては、容器の体
    積に合った圧力容器固定治具(16)を用い、クランプ
    爪(11)とセットねじ(20)間でクランプすること
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5のいずれか
    に記載の圧力容器のガス充填装置。
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