JPH08270037A - 水切り袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機物を除去することができる水切り袋を提
供することを目的としている。 【構成】 袋本体１と内袋２との間に内蔵した活性炭５
が有機物を吸着して廃水だけを流し出す水切り袋として
いるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は一般家庭等の流し台の排
水口付近に設けた水切り篭内に取り付けて使用する水切
り袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年河川や湖沼の水質汚濁に関する関心
の高まりとともに、生活廃水に対しても関心が高まって
きている。この生活廃水を良化する簡単な道具に、流し
台の排水口付近に設けた水切り篭内に取り付けて使用す
る水切り袋がある。図２は従来使用されている水切り袋
を示している。袋本体９には孔８があいており、水切り
篭内にセットして水気を含んだゴミを入れると、孔８か
ら水だけが流れ出て孔８の径よりも大きいゴミを除去で
きるものである。こうして水切り袋は、廃水から細かな
生ゴミ等を取り除く商品として早くから一般に親しまれ
ているものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし従来の構成の水
切り袋は、ある程度の大きさのゴミは取り除けても、水
中に含まれている有機物等を除去することができないと
いう課題を有している。有機物は河川・湖沼の富栄養化
に大きく起因する物質であり、これを除去することがで
きないというのは大きな課題となっているものである。

【０００４】本発明はこのような従来の構成が有してい
る課題を解決するもので、有機物を除去することができ
る水切り袋を提供することを第一の目的としている。ま
た前記第一の目的をより効率的に達成する第二・第三の
手段を提供することを第二・第三の目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】第一の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、水が通る孔を有する袋本体
と、袋本体内に挿入した水が通る孔を有する内袋と、袋
本体と内袋との間に設けた活性炭とを有する水切り袋と
するものである。

【０００６】また第二の目的を達成するための本発明の
第二の手段は、特に袋本体が有している孔の径を約２ｍ
ｍとした水切り袋としているものである。

【０００７】また第三の目的を達成するための本発明の
第三の手段は、特に、活性炭を繊維状とし不織布を構成
している水切り袋とするものである。

【０００８】

【作用】本発明の第一の手段は、内蔵した活性炭が有機
物を吸着して廃水だけを流し出す水切り袋としているも
のである。

【０００９】本発明の第二の手段は、袋本体の孔の径を
約２ｍｍとして、水と活性炭との接触時間を長くして有
機物の吸着処理を一層確実とした水切り袋としているも
のである。

【００１０】本発明の第三の手段は、繊維状とし不織布
を構成した活性炭が孔径以下のごみも除去し、有機物除
去も高速でできるものである。

【００１１】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図１に基づ
いて説明する。袋本体１内には底部に内袋２を設けてお
り、本実施例の水切り袋は二重構造となっている。また
袋本体１には孔４を内袋２には孔３を設けており、袋本
体１と内袋２との間には活性炭５を設けている。また６
は水切り篭であり、本実施例の水切り袋は水切り篭６内
にセットして使用するものである。

【００１２】こうして、上部から水を含んだ厨芥を水切
り篭６に廃棄すると、厨芥中の有機物を含んだ水は内袋
２の孔３から活性炭５を通って、袋本体１の孔４から排
出される。このとき有機物は、活性炭５を通るときに活
性炭５に吸着され除去されるものである。このため、孔
４から排出される水には有機物が含まれておらず水質を
悪化しないものとなっている。

【００１３】以上のように本実施例によれば、袋本体１
と内袋２との間に活性炭を設けた構成としているため、
有機物を除去できる水切り袋を実現できるものである。

【００１４】またこのとき袋本体１が備えている孔４の
径を約２mm程度とすると、孔４からの水の流出速度が遅
くなって、つまり水と活性炭５との接触時間が長くなっ
て、有機物が一層確実に活性炭５に吸着されるものであ
る。この孔４の径は、あまり小さくなると、異物の詰ま
りによって水を排出できなくなり約２mm程度が適当であ
る。

【００１５】また、活性炭５を繊維状として不織布を構
成したものを使用すると、一層確実な処理ができる水切
り袋を実現できるものである。つまり内袋２によって孔
３の径より大きいゴミを除去された水が、繊維状の不織
布とした活性炭５を通ることによって、前記孔３の径以
下のゴミも除去し、また有機物の吸着処理も速くなるも
のである。

【００１６】

【発明の効果】本発明の第一の手段は、水が通る孔を有
する袋本体と、袋本体内に挿入した水が通る孔を有する
内袋と、袋本体と内袋との間に設けた活性炭とを有する
構成として、有機物を除去することができる水切り袋を
実現するものである。

【００１７】本発明の第二の手段は、袋本体が有してい
る孔の径を約２ｍｍとして、活性炭による有機物処理を
長時間とでき一層確実に有機物を除去できる水切り袋を
実現するものである。

【００１８】本発明の第三の手段は、特に活性炭を繊維
状とし不織布とした構成とすることによって、孔径以下
の目に見えるゴミも除去でき、高速度で有機物が除去で
きる水切り袋を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例である水切り袋を水切り篭へ装
着した状態を示す断面図

【図２】従来の水切り袋の外観図

【符号の説明】

１ 袋本体 ２ 内袋 ３ 孔 ４ 孔 ５ 活性炭

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水が通る孔を有する袋本体と、袋本体内
   に挿入した水が通る孔を有する内袋と、袋本体と内袋と
   の間に設けた活性炭とを有する水切り袋。
2. 【請求項２】 袋本体が有している孔の径を約２ｍｍと
   した請求項１記載の水切り袋。
3. 【請求項３】 活性炭を繊維状とし、不織布を構成した
   請求項１記載の水切り袋。