JPH08269465A - 石炭急速熱分解におけるチャーの搬送方法 - Google Patents
石炭急速熱分解におけるチャーの搬送方法Info
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- JPH08269465A JPH08269465A JP9321495A JP9321495A JPH08269465A JP H08269465 A JPH08269465 A JP H08269465A JP 9321495 A JP9321495 A JP 9321495A JP 9321495 A JP9321495 A JP 9321495A JP H08269465 A JPH08269465 A JP H08269465A
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- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、石炭を高温ガスにより急速熱分解
するプロセスにおいて、捕集したチャーのガス化炉への
リサイクル時の安定な搬送方法を提供する。 【構成】 生成固体チャーの酸素およびスチームによる
ガス化で生ずるCOおよびH2 を主成分とする高温ガス
化ガス流に微粉炭を吹き込み、ガス,タールおよび固体
チャーの生成物を得る石炭急速熱分解プロセスにおい
て、生成したチャーをチャーガス化炉1にリサイクルす
るに際して、補集したチャー14をチャー搬送配管径の
1/3から1/5の篩目で篩った後、篩下のチャーをチ
ャー搬送配管18を経由してチャーガス化炉1に搬送す
るチャーの搬送方法である。 【効果】 チャー吹き込み配管の閉塞を防止して安定し
てガス化炉へ搬送・供給でき、石炭急速熱分解装置の安
定操業が達成され,生産性の向上を図り得る。
するプロセスにおいて、捕集したチャーのガス化炉への
リサイクル時の安定な搬送方法を提供する。 【構成】 生成固体チャーの酸素およびスチームによる
ガス化で生ずるCOおよびH2 を主成分とする高温ガス
化ガス流に微粉炭を吹き込み、ガス,タールおよび固体
チャーの生成物を得る石炭急速熱分解プロセスにおい
て、生成したチャーをチャーガス化炉1にリサイクルす
るに際して、補集したチャー14をチャー搬送配管径の
1/3から1/5の篩目で篩った後、篩下のチャーをチ
ャー搬送配管18を経由してチャーガス化炉1に搬送す
るチャーの搬送方法である。 【効果】 チャー吹き込み配管の閉塞を防止して安定し
てガス化炉へ搬送・供給でき、石炭急速熱分解装置の安
定操業が達成され,生産性の向上を図り得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭および炭素質原料
の熱分解反応により、ガス,タールおよび固体チャーを
製造する際のチャーの搬送方法に関する。
の熱分解反応により、ガス,タールおよび固体チャーを
製造する際のチャーの搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石炭の急速加熱・熱分解により、
石炭からガス,タールおよび固体チャーの付加価値の高
い成分を製造しようという試みが、マイルドガス化法と
して注目を浴びてきている。
石炭からガス,タールおよび固体チャーの付加価値の高
い成分を製造しようという試みが、マイルドガス化法と
して注目を浴びてきている。
【0003】特開平1−113491号公報には、石炭
タールの製造方法において、石炭を熱分解生成ガスを加
熱した後、その加熱ガス中に微粉砕した石炭を噴射し、
石炭の急速加熱・熱分解反応により、ガス,タールおよ
び固体チャーを製造する方法が開示されている。この方
法では、生成した熱分解ガスを循環使用することを特徴
としている。
タールの製造方法において、石炭を熱分解生成ガスを加
熱した後、その加熱ガス中に微粉砕した石炭を噴射し、
石炭の急速加熱・熱分解反応により、ガス,タールおよ
び固体チャーを製造する方法が開示されている。この方
法では、生成した熱分解ガスを循環使用することを特徴
としている。
【0004】また特開平4−122897号公報に開示
の技術は、石炭の急速加熱・熱分解反応によって生成す
る固体チャーを、酸素によりCOおよびH2 を主成分と
する1500℃程度の高温ガスとし、その高温ガス中に
微粉炭を吹き込むことで、ガス,タールおよび固体チャ
ーを製造する方法である。
の技術は、石炭の急速加熱・熱分解反応によって生成す
る固体チャーを、酸素によりCOおよびH2 を主成分と
する1500℃程度の高温ガスとし、その高温ガス中に
微粉炭を吹き込むことで、ガス,タールおよび固体チャ
ーを製造する方法である。
【0005】この方法では、特開平1−113491号
公報の技術と比較して、ガス生成量が非常に多くなるこ
とに特徴があるが、プロセスの熱源としてのチャーのガ
ス化炉への安定な搬送方法について提案されているもの
ではない。
公報の技術と比較して、ガス生成量が非常に多くなるこ
とに特徴があるが、プロセスの熱源としてのチャーのガ
ス化炉への安定な搬送方法について提案されているもの
ではない。
【0006】また特開昭57−139184号公報で
は、石炭の噴流床ガス化方法においてサイクロン補集後
のチャーをチャーポットに貯蔵し、ガス化炉に搬送する
ガス化法が提案されている。
は、石炭の噴流床ガス化方法においてサイクロン補集後
のチャーをチャーポットに貯蔵し、ガス化炉に搬送する
ガス化法が提案されている。
【0007】この技術は、石炭の噴流床ガス化方法にお
いて、サイクロン補集後の高温リサイクルチャーと供給
石炭粒子を混合して、加熱後ガス化炉を供給することに
より温度分析の不均一性をなくし、高効率に石炭をガス
化する方法を提示している。これらのチャーの搬送方法
では、高温チャーへの異形粒子の混入に伴うチャー搬送
ラインの閉塞の可能性を排除できない。
いて、サイクロン補集後の高温リサイクルチャーと供給
石炭粒子を混合して、加熱後ガス化炉を供給することに
より温度分析の不均一性をなくし、高効率に石炭をガス
化する方法を提示している。これらのチャーの搬送方法
では、高温チャーへの異形粒子の混入に伴うチャー搬送
ラインの閉塞の可能性を排除できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】石炭の急速加熱・熱分
解反応によって生成する固体チャーを、酸素によりCO
およびH2 を主成分とする1500℃程度の高温ガスと
し、その高温ガス中に微粉炭を吹き込むことで、ガス,
タールおよび固体チャーを製造する前記特開平4−12
2897号公報の技術においては、サイクロンで補集し
た微粉固体チャーの一部をチャーガス化炉へ熱源として
供給するが、設備の安定操業を達成するにはチャーガス
化炉へのチャーの安定な供給が不可欠の技術課題であ
る。
解反応によって生成する固体チャーを、酸素によりCO
およびH2 を主成分とする1500℃程度の高温ガスと
し、その高温ガス中に微粉炭を吹き込むことで、ガス,
タールおよび固体チャーを製造する前記特開平4−12
2897号公報の技術においては、サイクロンで補集し
た微粉固体チャーの一部をチャーガス化炉へ熱源として
供給するが、設備の安定操業を達成するにはチャーガス
化炉へのチャーの安定な供給が不可欠の技術課題であ
る。
【0009】本発明は、生成固体チャーの酸素およびス
チームによるガス化で生じるCOおよびH2 を主成分と
する高温ガス化ガス流に微粉炭を吹き込み、ガス,ター
ルおよび固体チャーの生成物を得る石炭急速熱分解プロ
セスにおいて、チャーガス化炉へ安全にチャーを供給す
るチャーの搬送方法を提供することを目的とする。
チームによるガス化で生じるCOおよびH2 を主成分と
する高温ガス化ガス流に微粉炭を吹き込み、ガス,ター
ルおよび固体チャーの生成物を得る石炭急速熱分解プロ
セスにおいて、チャーガス化炉へ安全にチャーを供給す
るチャーの搬送方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、固体チャーをガス流から分離するサイク
ロンの下部に金網式振動篩装置を設置し、石炭の熱分解
過程で膨張・凝集によって生成する一定粒径以上のチャ
ー粒子を連続的に除去することで、チャーガス化炉への
チャーの安定供給を実現することを特徴とする。
決するために、固体チャーをガス流から分離するサイク
ロンの下部に金網式振動篩装置を設置し、石炭の熱分解
過程で膨張・凝集によって生成する一定粒径以上のチャ
ー粒子を連続的に除去することで、チャーガス化炉への
チャーの安定供給を実現することを特徴とする。
【0011】即ち本発明の要旨とするところは、石炭を
高温ガスにより急速熱分解し、生成したチャーをサイク
ロンにより補集し、このチャーをチャーガス化炉に搬送
するチャーの搬送方法において、前記補集したチャーを
チャー搬送配管径の1/3から1/5の篩目で篩った
後、篩下のチャーをチャー搬送配管を経由してチャーガ
ス化炉に搬送することを特徴とする石炭急速熱分解にお
けるチャーの搬送方法である。
高温ガスにより急速熱分解し、生成したチャーをサイク
ロンにより補集し、このチャーをチャーガス化炉に搬送
するチャーの搬送方法において、前記補集したチャーを
チャー搬送配管径の1/3から1/5の篩目で篩った
後、篩下のチャーをチャー搬送配管を経由してチャーガ
ス化炉に搬送することを特徴とする石炭急速熱分解にお
けるチャーの搬送方法である。
【0012】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。図1
は、本発明の搬送方法の対象とする石炭急速熱分解プロ
セスフローと、本発明において適用する金網式振動篩装
置の関係を示す概略図である。
は、本発明の搬送方法の対象とする石炭急速熱分解プロ
セスフローと、本発明において適用する金網式振動篩装
置の関係を示す概略図である。
【0013】先ず200メッシュ以下約80%(平均粒
径約50μ)に微粉砕された微粉炭7は、チャーガス化
炉1にて発生したCOおよびH2 を主成分とする約15
00〜1600℃の高温ガス流10に吹き込まれ、熱分
解反応炉2にて、温度500〜1000℃,圧力1〜1
0atm,ガス滞留時間数秒で、急速加熱,熱分解反応
される。
径約50μ)に微粉砕された微粉炭7は、チャーガス化
炉1にて発生したCOおよびH2 を主成分とする約15
00〜1600℃の高温ガス流10に吹き込まれ、熱分
解反応炉2にて、温度500〜1000℃,圧力1〜1
0atm,ガス滞留時間数秒で、急速加熱,熱分解反応
される。
【0014】熱分解反応炉2にて生成したガス・タール
・チャーの石炭熱分解生成物流12は、サイクロン3に
て固体チャーが分離される。このサイクロン3にて分離
されたチャー14は、チャーホッパー4に補集される。
なお13はガス・タールである。
・チャーの石炭熱分解生成物流12は、サイクロン3に
て固体チャーが分離される。このサイクロン3にて分離
されたチャー14は、チャーホッパー4に補集される。
なお13はガス・タールである。
【0015】チャーホッパー4中のチャーのうち、熱分
解反応に所要の熱を供給するために必要なチャーは、金
網式振動篩装置5にて、チャー搬送配管径の少なくとも
1/3から1/5,望ましくは1/5の粒径以上の篩上
チャー16が除去された後、チャーフィードタンク6に
送られ、ここからチャーガス化炉1への定量切り出しが
行われる。15は余剰チャーである。
解反応に所要の熱を供給するために必要なチャーは、金
網式振動篩装置5にて、チャー搬送配管径の少なくとも
1/3から1/5,望ましくは1/5の粒径以上の篩上
チャー16が除去された後、チャーフィードタンク6に
送られ、ここからチャーガス化炉1への定量切り出しが
行われる。15は余剰チャーである。
【0016】切り出されたチャーすなわちリサイクルチ
ャー17は、チャー吹き込み配管19を通じて、N2 や
生成ガス等の搬送ガス18でチャーガス化炉1へ吹き込
まれる。チャーガス化炉1では、吹き込まれたリサイク
ルチャー17が酸素8およびスチーム9によりガス化さ
れ、COおよびH2 を主成分とする高温ガス10とな
る。
ャー17は、チャー吹き込み配管19を通じて、N2 や
生成ガス等の搬送ガス18でチャーガス化炉1へ吹き込
まれる。チャーガス化炉1では、吹き込まれたリサイク
ルチャー17が酸素8およびスチーム9によりガス化さ
れ、COおよびH2 を主成分とする高温ガス10とな
る。
【0017】チャー中の灰分は、チャーガス化炉炉底か
ら溶融スラグ11として、排出される。チャーホッパ−
4に補集されたサイクロン補集チャー14のうち、チャ
ーガス化炉1へのリサイクルチャー17以外の余剰チャ
ー15は、製品としてチャー製品タンクに貯えられる。
ら溶融スラグ11として、排出される。チャーホッパ−
4に補集されたサイクロン補集チャー14のうち、チャ
ーガス化炉1へのリサイクルチャー17以外の余剰チャ
ー15は、製品としてチャー製品タンクに貯えられる。
【0018】石炭急速熱分解設備の安定操業を可能にす
るための一つの大きな技術課題は、チャー吹き込み配管
19でのリサイクルチャー17の閉塞を防止し、フィー
ドタンク6からの安定かつ定量な切り出しを実現するこ
とにある。
るための一つの大きな技術課題は、チャー吹き込み配管
19でのリサイクルチャー17の閉塞を防止し、フィー
ドタンク6からの安定かつ定量な切り出しを実現するこ
とにある。
【0019】200メッシュ以下約80%(平均粒径約
50μ)に微粉砕された石炭7は、熱分解反応炉2に吹
き込まれ、ここで急速加熱・熱分解反応を受ける。熱分
解反応過程では石炭は一般に膨張し、炭種によってその
膨張度合いが異なる。例えば粘結性のない石炭では、膨
張率(供給微粉炭の平均粒径に対する生成チャーの平均
粒子径)は、1〜1.5倍、粘結性の高い石炭では10
倍の膨張率を示すものもある。
50μ)に微粉砕された石炭7は、熱分解反応炉2に吹
き込まれ、ここで急速加熱・熱分解反応を受ける。熱分
解反応過程では石炭は一般に膨張し、炭種によってその
膨張度合いが異なる。例えば粘結性のない石炭では、膨
張率(供給微粉炭の平均粒径に対する生成チャーの平均
粒子径)は、1〜1.5倍、粘結性の高い石炭では10
倍の膨張率を示すものもある。
【0020】またノズルから熱分解反応炉2に吹き込ま
れた微粉炭から熱分解過程で放出されるタールをバイン
ダーとして、生成チャーの凝集あるいは造粒が熱分解反
応炉2内部やサイクロン3で起こる。これらの凝集粒子
の粒径は、場合によっては5〜10mm程度にも及ぶ。
れた微粉炭から熱分解過程で放出されるタールをバイン
ダーとして、生成チャーの凝集あるいは造粒が熱分解反
応炉2内部やサイクロン3で起こる。これらの凝集粒子
の粒径は、場合によっては5〜10mm程度にも及ぶ。
【0021】また、チャーガス化炉1からの溶融スラグ
の一部が熱分解反応炉2へ飛散し、熱分解生成物ととも
に熱分解反応炉出口から排出される。従って、サイクロ
ン補集チャー14中には、膨張および凝集チャーととも
に凝固した飛散スラグ等の異物が混入している。この粒
子径の大きな膨張および凝集チャーや異物が、そのまま
チャーフィードタンク6に送られた場合には、チャー吹
き込み配管19の閉塞の原因となる。
の一部が熱分解反応炉2へ飛散し、熱分解生成物ととも
に熱分解反応炉出口から排出される。従って、サイクロ
ン補集チャー14中には、膨張および凝集チャーととも
に凝固した飛散スラグ等の異物が混入している。この粒
子径の大きな膨張および凝集チャーや異物が、そのまま
チャーフィードタンク6に送られた場合には、チャー吹
き込み配管19の閉塞の原因となる。
【0022】金網式振動篩装置5は、チャー吹き込み配
管19での閉塞の原因となる一定粒径以上の膨張およひ
凝集チャーや異物を、リサイクルチャー量に見合った能
力で連続的に除去,排出を可能とする機能を持ってい
る。この金網式振動篩装置5の篩目の大きさは、チャー
吹き込み配管19での安定な搬送が可能な限界粒子径が
篩下粒子径となるように選択する必要がある。
管19での閉塞の原因となる一定粒径以上の膨張およひ
凝集チャーや異物を、リサイクルチャー量に見合った能
力で連続的に除去,排出を可能とする機能を持ってい
る。この金網式振動篩装置5の篩目の大きさは、チャー
吹き込み配管19での安定な搬送が可能な限界粒子径が
篩下粒子径となるように選択する必要がある。
【0023】配管19での安定な気流搬送が可能な限界
粒子径は、配管径の1/3以下,望ましくは1/5以下
の粒子である。従って金網式振動篩装置5における篩目
は、配管径の1/3以上,望ましくは1/5以上の粒子
径を除去できるように選択する必要がある。
粒子径は、配管径の1/3以下,望ましくは1/5以下
の粒子である。従って金網式振動篩装置5における篩目
は、配管径の1/3以上,望ましくは1/5以上の粒子
径を除去できるように選択する必要がある。
【0024】リサイクルチャー量によっては、篩目上で
の閉塞を防ぐために、篩目径の異なる金網を多段に装置
内に取り付けることもできる。篩目の大きさ選択は小さ
い程チャーの安定供給に適しているが、チャー搬送配管
径の1/5未満では篩上チャー量が増加し、チャーの搬
送量が減少する。また1/3より大きな篩目では、チャ
ー搬送配管が閉塞するという問題が生じる。従って篩目
の大きさはチャー搬送配管径の1/5以上,1/3以下
が好ましい。
の閉塞を防ぐために、篩目径の異なる金網を多段に装置
内に取り付けることもできる。篩目の大きさ選択は小さ
い程チャーの安定供給に適しているが、チャー搬送配管
径の1/5未満では篩上チャー量が増加し、チャーの搬
送量が減少する。また1/3より大きな篩目では、チャ
ー搬送配管が閉塞するという問題が生じる。従って篩目
の大きさはチャー搬送配管径の1/5以上,1/3以下
が好ましい。
【0025】図2に金網式振動篩装置5の概略側面図を
示す。金網式振動篩装置5は、チャーフィードタンク6
の直上部に取り付けられる。チャーホッパー4から供給
されたリサイクルチャー17は、振動モーター21付き
の一段もしくは多段の金網篩20により篩われ、篩上チ
ャー16は、篩上チャー排出管22から連続排出され
る。また篩下チャーはフィードタンク6に送られ、ここ
からチャーガス化炉1へ定量供給される。
示す。金網式振動篩装置5は、チャーフィードタンク6
の直上部に取り付けられる。チャーホッパー4から供給
されたリサイクルチャー17は、振動モーター21付き
の一段もしくは多段の金網篩20により篩われ、篩上チ
ャー16は、篩上チャー排出管22から連続排出され
る。また篩下チャーはフィードタンク6に送られ、ここ
からチャーガス化炉1へ定量供給される。
【0026】
【実施例1】図1に示すプロセスフローと同様な、微粉
炭供給量100kg/hの石炭急速熱分解試験装置を用
いて、サイクロンから補集されたチャーの粒径分布を表
1に示す。
炭供給量100kg/hの石炭急速熱分解試験装置を用
いて、サイクロンから補集されたチャーの粒径分布を表
1に示す。
【0027】A炭は粘結性の低い石炭で、B炭は粘結性
のやや高い石炭である。試験に用いた微粉炭の平均粒径
は、A炭で42μ,B炭で38μである。熱分解生成チ
ャーは、明らかに膨張・凝集を示し、その膨張・凝集度
合いは、B炭チャーのほうが大きい。チャーの気流搬送
において問題となる大きな凝集粒子は、両者のチャーに
おいて存在することが判る。
のやや高い石炭である。試験に用いた微粉炭の平均粒径
は、A炭で42μ,B炭で38μである。熱分解生成チ
ャーは、明らかに膨張・凝集を示し、その膨張・凝集度
合いは、B炭チャーのほうが大きい。チャーの気流搬送
において問題となる大きな凝集粒子は、両者のチャーに
おいて存在することが判る。
【0028】A炭チャーおよびB炭チャーを用いて、チ
ャーガス化炉への気流搬送供給試験を実施した。チャー
搬送配管の内径は6mmである。搬送に用いたAおよび
B炭チャーは、金網式振動篩装置の篩目を種々に変更し
て、事前にふるい、試験に供した。その結果を表2に示
す。
ャーガス化炉への気流搬送供給試験を実施した。チャー
搬送配管の内径は6mmである。搬送に用いたAおよび
B炭チャーは、金網式振動篩装置の篩目を種々に変更し
て、事前にふるい、試験に供した。その結果を表2に示
す。
【0029】篩を用いない場合および篩目径2.5mm
の場合は、いずれの炭種も閉塞し、安定供給ができなか
った。篩目径2.0mm以下(チャー搬送配管の1/3
以下)では、安定な供給が可能である。
の場合は、いずれの炭種も閉塞し、安定供給ができなか
った。篩目径2.0mm以下(チャー搬送配管の1/3
以下)では、安定な供給が可能である。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明のチャー搬送方法によれば、生成
固体チャーの酸素およびスチームによるガス化で生ずる
COおよびH2 を主成分とする高温ガス化ガス流に微粉
炭を吹き込み、ガス,タールおよび固体チャーの生成物
を得る石炭急速熱分解プロセスにおいて、生成したチャ
ーをチャーガス化炉にリサイクルするに際して、補集し
たチャーをチャー搬送配管径の1/3から1/5の篩目
で篩った後、チャー搬送配管を経由してチャーガス化炉
に搬送することにより、石炭の粘結性に影響されること
なく、またチャー吹き込み配管を閉塞することなく、チ
ャーをフイードタンクからガス化炉へ搬送・供給するこ
とができ、石炭急速熱分解装置の安定操業が達成され,
炭素質原料の熱分解によるガス,タールおよび固体チャ
ーの生産性の向上を図り得る。
固体チャーの酸素およびスチームによるガス化で生ずる
COおよびH2 を主成分とする高温ガス化ガス流に微粉
炭を吹き込み、ガス,タールおよび固体チャーの生成物
を得る石炭急速熱分解プロセスにおいて、生成したチャ
ーをチャーガス化炉にリサイクルするに際して、補集し
たチャーをチャー搬送配管径の1/3から1/5の篩目
で篩った後、チャー搬送配管を経由してチャーガス化炉
に搬送することにより、石炭の粘結性に影響されること
なく、またチャー吹き込み配管を閉塞することなく、チ
ャーをフイードタンクからガス化炉へ搬送・供給するこ
とができ、石炭急速熱分解装置の安定操業が達成され,
炭素質原料の熱分解によるガス,タールおよび固体チャ
ーの生産性の向上を図り得る。
【図1】本発明の搬送方法の対象とする石炭急速熱分解
プロセスフローの一例を示す図面である。
プロセスフローの一例を示す図面である。
【図2】図1のプロセスフローに使用する金網式振動篩
装置を示す略側面図である。
装置を示す略側面図である。
1 チャーガス化炉 2 石炭熱分解反応炉 3 サイクロン 4 チャーホッパー 5 金網式振動篩装置 6 チャーフィードタンク 7 微粉炭 8 酸素 9 スチーム 10 高温ガス化ガス 11 溶融スラグ 12 熱分解生成物 13 ガス・タール 14 サイクロン補集チャー 15 余剰チャー 16 篩上チャー 17 リサイクルチャー 18 チャー搬送ガス 19 チャー吹き込み配管 20 金網篩 21 振動モーター 22 篩上チャー排出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10J 3/54 C10J 3/54 K 3/72 3/72 C G (72)発明者 飯田 洋 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内内
Claims (1)
- 【請求項1】 石炭を高温ガスにより急速熱分解し、生
成したチャーをサイクロンにより補集し、このチャーを
チャーガス化炉に搬送するチャーの搬送方法において、
前記補集したチャーをチャー搬送配管径の1/3から1
/5の篩目で篩った後、篩下のチャーをチャー搬送配管
を経由してチャーガス化炉に搬送することを特徴とする
石炭急速熱分解におけるチャーの搬送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9321495A JPH08269465A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 石炭急速熱分解におけるチャーの搬送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9321495A JPH08269465A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 石炭急速熱分解におけるチャーの搬送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269465A true JPH08269465A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14076321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9321495A Pending JPH08269465A (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 石炭急速熱分解におけるチャーの搬送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08269465A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203098A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | フラーレン類似構造体の製造方法及びフラーレン類似構造体 |
JP2011213812A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 被ガス化原料ガス化システム |
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