JPH08269151A - ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

ポリウレタンフォームの製造方法

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JPH08269151A
JPH08269151A JP7086071A JP8607195A JPH08269151A JP H08269151 A JPH08269151 A JP H08269151A JP 7086071 A JP7086071 A JP 7086071A JP 8607195 A JP8607195 A JP 8607195A JP H08269151 A JPH08269151 A JP H08269151A
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polyurethane foam
polyol
weight
foam
producing
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Tsuyoshi Tomosada
強 友定
Takayuki Tsuji
隆之 辻
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】成形性に優れたポリウレタンインテグラルスキ
ンフォームの製法を提供する。 【構成】ポリイソシアネート類とポリオール類とを密閉
系型中で発泡反応させてポリウレタンフォームを製造す
る方法において、ポリオール類の重量に対して、1〜3
0重量%のアルキレン(炭素数2〜4)カーボネート
と、0.5〜5重量%の、第3級アミノ基を分子内に2
個以上有する脂肪族ポリアミノ化合物とギ酸とをモル比
1/0.5〜1/6の範囲で反応させてなるギ酸塩含有
組成物とを必須に用いることを特徴とする。 【効果】フロン化合物を用いなくても、液流れ性が良好
でしかも脱型時に膨れが起こらない等成形性が良好であ
り、短い成形サイクルでのインテグラルスキンフォーム
の製造が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリウレタンフォームの
製造方法に関する。さらに詳しくは、フロン化合物を使
用せずとも液流れ性が良好、かつ、脱型時に成形品膨れ
が起こりにくい等成形性良好なインテグラルスキンフォ
ームを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インテグラルスキンフォームを成
形する際、発泡剤としてフロン11、フロン123等の
低沸点のフロン化合物を使用し成形することが一般に行
われてきた。しかしフロン化合物の使用はオゾン層を破
壊するという地球環境に影響を及ぼす問題がある。この
ため、発泡剤として水のみを使用する方法(例えば特開
平5−339338公報等)が提案され、一部実使用の
段階に至っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水のみ
を発泡剤に使用して成形したインテグラルスキンフォー
ムは、スキン層の厚みが薄くなり成形品の耐摩耗性が悪
化するという成形品の性能上の問題、並びに脱型時に成
形品が膨れる等の成形上の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれら問題
点を解決するため鋭意検討した結果、ポリウレタンフォ
ームの製造の際に特定の添加剤とギ酸塩含有組成物とを
使用しすることによって、発泡剤としての水の量を大幅
に減少させることができ、その結果成形性、特に液流れ
性が良好で、さらに成形時に成形品が膨れず成形サイク
ルを短くすることのできることを見いだし、本発明に到
達した。
【0005】すなわち本発明は、ポリイソシアネート類
(A)とポリオール類(B)とを密閉系型中で発泡反応
させてポリウレタンフォームを製造する方法において、
(B)の重量に対して、1〜30重量%のアルキレン
(炭素数2〜4)カーボネート(C)と、0.5〜5重
量%の、第3級アミノ基を分子内に2個以上有する脂肪
族ポリアミノ化合物(d)とギ酸とをモル比1/0.5
〜1/6で反応させてなるギ酸塩含有組成物(D)とを
必須に用いることを特徴とするポリウレタンフォームの
製造方法に関するものである。
【0006】(A)を構成する有機ポリイソシアネート
としては、ポリウレタンに通常使用できるものが用いら
れる。例えば、炭素数(NCO基中の炭素数を除く)6
〜20の芳香族ポリイソシアネート[2,4−、2,6
−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、
2,4’−、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(MDI)、粗製MDI、ポリアリールポリイソシ
アネート(PAPI)等];炭素数2〜18の脂肪族イ
ソシアネート[ヘキサメチレンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート等];炭素数4〜15の脂環式ポリ
イソシアネート[イソフォロンジイソシアネート、4,
4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等];
炭素数8〜15の芳香脂肪族ポリイソシアネート[キシ
リレンジイソシアネート等];これらのポリイソシアネ
ートの変性物[ウレタン基、カルボジイミド基、アロフ
ァネート基、ウレア基、ビュウレット基、ウレトジオン
基、ウレトンイミン基、イソシアヌレート基、オキサゾ
リドン基含有変性物等]およびこれらの2種以上の併用
が挙げられる。これらのうち好ましいものは、TDI、
MDI、粗MDI、カルボジイミド基含有変性MDIお
よびこれらの2種以上の併用である。
【0007】ポリオール類(B)としては、活性水素当
量1000以上の高分子量ポリオール(B1)および活
性水素当量1000未満の低分子量ポリオール(B2)
が挙げられる。これらは(B1)単独または(B1)と
(B2)とを併用して用いられる。
【0008】活性水素当量1000以上の高分子量ポリ
オール(B1)としては、ポリウレタンに通常使用でき
るものが用いられ、たとえばポリエーテルポリオール、
ポリエステルポリオール、ひまし油(以下ポリオールと
略記)、およびこれらのポリオールの中でビニルモノマ
ーを重合させて得られる重合体ポリオールが挙げられ
る。
【0009】ポリエーテルポリオールとしては、アルコ
ール類、フェノール類、アミン類、ポリカルボン酸類等
のアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。アルコー
ル類としては、例えば、1価アルコール類[メタノー
ル、エタノール、n−またはiso−プロパノール、ブ
タノール、2−エチルヘキシルアルコール、シクロヘキ
サノール、ベンジルアルコール等];2価アルコール類
[エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール等];並び
に、3価以上のアルコール類[グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、
ショ糖等]が挙げられる。フェノール類としては、アル
キルフェノール類[フェノールおよびノニルフェノール
等]が挙げられる。アミン類としては、アンモニア;ア
ルカノールアミン類[モノ−、ジ−もしくはトリエタノ
ールアミン、イソプロパノールアミン、アミノエチルエ
タノールアミン等];炭素数1〜20のアルキルアミン
類[トリメチルアミン、トリエチルアミン等];炭素数
2〜6のアルキレンジアミン類[エチレンジアミン、ヘ
キサメチレンジアミン等];ポリアルキレンポリアミン
類[ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン
等];芳香族アミン類[アニリン、フェニレンジアミ
ン、ジアミノトルエン、キシリレンジアミン、メチレン
ジアニリン、ジフェニルエーテルジアミン等];脂環式
アミン類[イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジア
ミン等];並びにアミノエチルピペラジン、特公昭55
−21044号公報記載の複素環式アミン類が挙げられ
る。ポリカルボン酸類としては、脂肪族ポリカルボン酸
類[コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、
フマル酸等];芳香族ポリカルボン酸類[フタル酸、テ
レフタル酸、トリメリト酸等]が挙げられる。アルキレ
ンオキサイドとしては、エチレンオキサイド(以下EO
と略記)、プロピレンオキサイド(以下POと略記)、
1,2−、1,4−もしくは2,3−ブチレンオキサイ
ド等およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、PO単独およびEOとPOの
併用であり、併用の場合の付加形式は、ブロックまたは
ランダムのいずれでもよい。
【0010】ポリエステルポリオールとしては、低分子
ポリオール類[前記の2価アルコール、トリメチロール
プロパン、グリセリン等]と前記ポリカルボン酸類とを
反応させて得られる縮合ポリエステルポリオール、ラク
トン類[ε−カプロラクタム等]の開環重合により得ら
れるポリエステルポリオールおよびポリエステル成形品
をグリコール分解して得られる回収ポリエステルポリオ
ールが挙げられる。
【0011】重合体ポリオールとしては、上記に例示し
たポリオールの少なくとも一種中で、ラジカル開始剤存
在下、アクリロニトリル、スチレン等のビニルモノマー
を重合し安定分散させたものが挙げられる。重合体ポリ
オール中のビニルポリマーの含量は、通常50重量%以
下である。
【0012】以上(B1)として例示したもののうち好
ましいものは、ポリエーテルポリオール、重合体ポリオ
ールおよびこれらの併用である。
【0013】活性水素当量1000未満の低分子量ポリ
オール(B2)としては、例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、1.4−ブタンジオール、ジプ
ロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン、エリスリトール、ソルビトール、トリエタノール
アミン、ジエタノールアミンおよびこれらのアルキレン
オキサイド付加物などが挙げられ、これらの低分子量ポ
リオールは、単独または混合して使用することができ
る。(B2)とともに必要により、アミン化合物(例え
ばトルイレンジアミン、ジエチルトルイレンジアミン、
ジフェニルメタンジアミン等)を併用することもでき
る。
【0014】本発明において用いられる炭素数2〜4の
アルキレンカーボネート(C)としては、エチレンカー
ボネート、1−メチルエチレンカーボメート、プロピレ
ンカーボネート、ブチレンカーボネート等が挙げられ
る。これらのうちで特に好ましいものはエチレンカーボ
ネートである。
【0015】該(C)の使用量は、(B)の重量に対し
て、通常1〜30重量%、好ましくは3〜30重量%で
ある。(C)の量が1重量%未満では型中での液流れ性
が悪く、30重量%を超えるとポリウレタンフォームの
硬度が不足する。
【0016】本発明において使用するギ酸塩含有組成物
(D)は、第3級アミノ基を分子内に2個以上有する脂
肪族ポリアミノ化合物(d)とギ酸とを、モル比が通常
1/0.5〜1/6、好ましくは1/1〜1/5の範囲
で混合反応させるて得られる組成物である。該脂肪族ポ
リアミノ化合物(d)の具体例としては、ビス(ジメチ
ルアミノエチル)エーテル、ビス(ジエチルアミノエチ
ル)エーテル、ビス(ジメチルアミノエチルオキシ)エ
チレン、N,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
N,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、N,
N’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン等が
挙げられる。これらのうち特に好ましいものはビス(ジ
メチルアミノエチル)エーテルである。該(D)におけ
る上記(d)1モルに対するギ酸のモル比が0.5未満
では、型中での液流れ性が悪くなり、6を超えるとフォ
ームの硬化が不十分となる。
【0017】(D)の使用量は、該(D)を構成する上
記化合物(d)/ギ酸のモル比によっても異なるが、
(B)の重量に対して、通常0.5〜5.0重量%、好
ましくは0.8〜3.0重量%である。(D)の量が
0.5重量%未満ではポリウレタンフォームの硬化が不
足し、5.0重量%を超えると反応性が高くなり、型中
での液流れ性が悪くなる。
【0018】本発明において使用される密閉系型はの金
属または樹脂製の型であり、ハンドル、ホーンパッド、
エアバッグカバー、スポイラー、各種グリップなどの製
造に用いられるものである。
【0019】本発明の方法によるポリウレタンフォーム
の製造において、必要によりポリウレタンに通常使用さ
れる公知のウレタン化触媒および発泡剤としての水を使
用してもよい。
【0020】使用できる触媒の具体例としては、3級ア
ミン類(トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、N
−メチルモルホリン、ジメチルアミノメチルフェノー
ル、N−メチル−N’−ジメチルアミノエチルピペラジ
ン、ピリジン等)およびこれらの有機酸塩;カルボン酸
の金属塩(酢酸ナトリウム、オクチル酸鉛、オクチル酸
亜鉛、ナフテン酸コバルト、スタナスオクトエート、ジ
ブチルスズジラウレート等);アルカリ金属もしくはア
ルカリ土類金属のアルコキシドもしくはフェノキシド
(ナトリウムメトキシド、ナトリウムフェノキシド
等);4級アンモニウム塩(テトラエチルヒドロキシル
アンモニウム等);イミダゾール類(イミダゾール、2
−エチル−4−メチルイミダゾール等);スズ、アンチ
モン等の金属を含有する有機金属化合物(テトラフェニ
ルスズ、トリブチルアンチモンオキサイド等)等が挙げ
られる。これらの触媒は、単独または2種以上を混合し
て使用することができる。これらのうち好ましいもの
は、3級アミン類およびスズを含有するカルボン酸の金
属塩である。これらの触媒の使用量は、(B)の重量に
対して通常10重量%以下である。
【0021】本発明の方法を用いることにより、発泡剤
として水のみを用いる従来技術の2/3量以下の水を使
用するだけで従来技術と同じ密度のポリウレタンフォー
ムを得ることができる。すなわち、従来技術では水の使
用量が(B)の重量に対して通常0.4〜1.5重量%
であるのに対して、本発明の方法では(B)の重量に対
して0〜1重量%でよい。これにより膨れのないインテ
グラルスキンフォームの製造が可能となる。
【0022】本発明において、必要により難燃剤、着色
剤、老化防止剤、抗酸化剤、整泡剤、カーボンブラッ
ク、その他の充填剤等公知の添加剤を任意に使用しても
よい。
【0023】本発明において、ポリウレタンフォームを
製造するための各成分の注入は通常低圧あるいは高圧の
注入装置を用いて混合反応させつつ金属製もしくは樹脂
製の密閉系型に吐出させることにより行われる。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定される物ではない。以下に
おいて「%」は重量%を示す。
【0025】実施例および比較例における使用原料の略
号の意味は次の通りである。 〔ポリオールA〕:グリセリンにPOおよびEOを付加
させた、1級OHが全OH中の80%の活性水素当量1
600のポリエーテルポリオール。 〔ポリオールB〕:プロピレングリコールにPOおよび
EOを付加させた、1級OHが全OH中の80%の活性
水素当量2000のポリエーテルポリオール。 〔重合体ポリオールA〕:ポリオールA中でアクリロニ
トリルを重合させた重合体ポリオール(重合体含量20
%)。 〔EG〕:エチレングリコール 〔組成物1〕:ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
と工業用ギ酸(濃度88%)とを160g/78g(モ
ル比1/1.5)で混合した塩含有組成物 〔組成物2〕:ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
と工業用ギ酸とを160g/105g(モル比1/2)
で混合した塩含有組成物 〔組成物3〕:ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
と工業用ギ酸とを160g/131g(モル比1/2.
5)で混合した塩含有組成物 〔組成物4〕:ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
と工業用ギ酸とを160g/157g(モル比1/3)
で混合した塩含有組成物 〔組成物5〕:ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル
と工業用ギ酸とを160g/261g(モル比1/5)
で混合した塩含有組成物 〔触媒A〕:「TOYOCAT ET」〔ビス(ジメチ
ルアミノエチル)エーテル;東ソー(株)製〕 〔触媒B〕:「DABCO EG」;〔トリエチレンジ
アミンの33%EG溶液;三共エアプロダクツ(株)
製〕 〔触媒C〕:「ネオスタンU−100」〔ジブチル錫ジ
ラウレート;日東化成(株)製〕 〔プレポリマーA〕:プロピレングリコールにPO及び
EOを付加させた、1級OHが全OH中の78%であ
り、活性水素当量が450のポリ(オキシアルキレン)
グリコールと、MDIとを反応させて得たプレポリマー
(NCO含量8.8%)。 〔イソシアネートA〕:「ミリオネートMT」〔MD
I;日本ポリウレタン(株)製〕 〔イソシアネートB〕:「ミリオネートMX」〔カルボ
ジイミド変性MDI;日本ポリウレタン(株)製〕 〔イソシアネートC〕:「ミリオネートMR−100」
〔粗製MDI;日本ポリウレタン(株)製〕 〔イソシアネート1〕:上記〔プレポリマーA〕/〔イ
ソシアネートA〕/〔イソシアネートB〕/〔イソシア
アネートC〕を45/30/15/10の重量比で混合
して得たイソシアネート混合物(NCO含量21.4
%)。
【0026】実施例1〜6 高圧発泡機(PEC社製MiniRIM機)を用いて表
1に示すポリオール成分とイソシアネート成分を混合
し、300×400×5mmの密閉モールドおよび自動
車ハンドルの密閉モールドに注入成形した。各成形条件
と得られた各フォームの成形性および物性値の測定結果
を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】比較例1〜6 高圧発泡機(PEC社製MiniRIM機)を用いて表
2に示すポリオール成分とイソシアネート成分を混合
し、300×400×5mmの密閉モールドおよび自動
車ハンドルの密閉モールドに注入成形した。各成形条件
と得られた各フォームの成形性および物性値の測定結果
を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】成形性および耐摩耗性の測定方法は以下の
とおりである。 (成形品膨れ率):自動車ハンドル成形時、吐出から9
0秒後に脱型し、さらに60秒後にハンドル握り部外径
を測定し、金型寸法に対して膨れ率を算出した。 (成形品密度差):上記と同様の条件で自動車ハンドル
成形した時の注入部と端末部の密度差。密度差が小さい
ほど液流れ性が良いことを示している。 (耐摩耗性評価方法):上記のようにして得た自動車ハ
ンドル成形品から鉄芯ごと切り出した外周長約80mm
の試験片をスガ摩擦試験機FR−2S型〔スガ試験機
(株)製〕を用い、綿帆布による摩耗試験をおこなっ
た。本試験は試験片の外周に綿帆布が接触するように試
験機にセットし、綿帆布の一端には100gの荷重をか
けた状態で、綿帆布で試験片の表面を所定の回数(10
万回)摩擦するものである。耐摩耗性の評価は目視にて
おこない、1〜5級の等級を判定した。全く異常の無い
ものを5級、表面が摩耗し内部のフォーム層が露出した
状態のものを1級とした。
【0031】表1および表2から明らかなように、本発
明のポリウレタンフォームの製法を用いることにより、
成形品の膨れがおこりにくく、液流れ性が良い等の優れ
た成形性を有し、かつ耐摩耗性の優れたインテグラルス
キンフォーム成形品を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の方法は、下記の利点を有する。 (1)フロン化合物を発泡剤として用いないため、従来
のように発泡剤の規制や供給面の問題を懸念する必要が
ない。 (2)フロン化合物を発泡剤に使用しなくても、充分な
厚みのスキン層を有する耐摩耗性の良好な成形品を得る
ことができる。 (3)発泡剤としての水の量を大幅に低減できるので、
従来の水発泡法に比べ脱型時の成形品膨れが起こりにく
く、かつ液流れ性も良好で成形品密度差が小さい等、成
形性が極めて良好である。 上記のような効果を奏することから、本発明の製法を用
いて得られるポリウレタンインテグラルスキンフォーム
は、とくに自動車用のハンドル、スポイラー、エアバッ
グカバー、アームレスト、ヘッドレストなどの材料とし
て極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 75:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート類(A)とポリオー
    ル類(B)とを密閉系型中で発泡反応させてポリウレタ
    ンフォームを製造する方法において、(B)の重量に対
    して、1〜30重量%のアルキレン(炭素数2〜4)カ
    ーボネート(C)と、0.5〜5重量%の、第3級アミ
    ノ基を分子内に2個以上有する脂肪族ポリアミノ化合物
    (d)とギ酸とをモル比1/0.5〜1/6で反応させ
    てなるギ酸塩含有組成物(D)とを必須に用いることを
    特徴とするポリウレタンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 (D)を構成する(d)の少なくとも一
    部が、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテルである請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 (C)がエチレンカーボネートである請
    求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリウレタンフォームがインテグラルス
    キンフォームである請求項1〜3のいずれか記載の製造
    方法。
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