JPH08269082A - 2,2’−アンヒドロ−及び2’−ケト−1−(3’,5’−ジ−O−保護−β−D−アラビノフラノシル)ヌクレオシド類の製造方法 - Google Patents
2,2’−アンヒドロ−及び2’−ケト−1−(3’,5’−ジ−O−保護−β−D−アラビノフラノシル)ヌクレオシド類の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抗ウイルス剤及び抗腫瘍剤として有用な2'
−ケトヌクレオシド中間体の収率の良好な製造方法を提
供する。 【解決手段】 式: 【化1】 [式中、−Pg及びRはアセチル基である]で示される
2'−ケトヌクレオシド中間体の製造方法であって、2'
−ヒドロキシ及び2'−ケトシトシンの間の2,2'−ア
ンヒドロ環基を形成する前にシトシン基のN4のアシル
化を行うことを特徴とする。
−ケトヌクレオシド中間体の収率の良好な製造方法を提
供する。 【解決手段】 式: 【化1】 [式中、−Pg及びRはアセチル基である]で示される
2'−ケトヌクレオシド中間体の製造方法であって、2'
−ヒドロキシ及び2'−ケトシトシンの間の2,2'−ア
ンヒドロ環基を形成する前にシトシン基のN4のアシル
化を行うことを特徴とする。
Description
【0001】本発明は、式:
【化9】 (式中、Rはヒドロキシ保護基、−Pgは保護基及びB
はヌクレオ塩基である)で示され、2'−ケト−1−
(3',5'−ジ−O−保護−β−D−アラビノフラノシ
ル)ヌクレオシドとしても知られている中間体化合物の
製造方法に関する。本発明はさらに、式:
はヌクレオ塩基である)で示され、2'−ケト−1−
(3',5'−ジ−O−保護−β−D−アラビノフラノシ
ル)ヌクレオシドとしても知られている中間体化合物の
製造方法に関する。本発明はさらに、式:
【化10】 で示され、2,2'−アンヒドロ−1−(3',5'−ジ−
O−保護−β−D−アラビノフラノシル)−N4−保護
ピリミジンとしても知られている中間体化合物に関す
る。詳細には、本発明は1−(2'−ケト−3',5'−ジ
−O−アセチル−β−D−アラビノフラノシル)−N4
−アセチルシトシン(I)及び2,2'−アンヒドロ−1
−(3',5'−ジ−O−アセチル−β−D−アラビノフ
ラノシル)−N4−アセチルシトシン(IV)の製造方法
に関する。本発明化合物は抗ウイルス剤及び抗腫瘍剤と
して有用であり、1−(β−D−アラビノフラノシル)
シトシン(Ara−C)の中間体である。詳細には本発
明方法はヌクレオ塩基BのNのためのアミノ保護基:−
Pgを提供して、ついで該N位において三フッ化ホウ素
塩を形成するステップ;アシル基(R)を用いてアラビ
ノフラノシル基の3'−及び5'−ヒドロキシ位をブロッ
クし、さらに同時に2,2'−アンヒドロ基を形成するス
テップ;この2,2'−アンヒドロ基を加水分解して2'
−ヒドロキシド基とし、次にこの2'−ヒドロキシ基を
酸化して2'−ケト基とするステップを包含する。この
方法によると、2'−ケト基への反応が容易に良好な収
率で進行する。
O−保護−β−D−アラビノフラノシル)−N4−保護
ピリミジンとしても知られている中間体化合物に関す
る。詳細には、本発明は1−(2'−ケト−3',5'−ジ
−O−アセチル−β−D−アラビノフラノシル)−N4
−アセチルシトシン(I)及び2,2'−アンヒドロ−1
−(3',5'−ジ−O−アセチル−β−D−アラビノフ
ラノシル)−N4−アセチルシトシン(IV)の製造方法
に関する。本発明化合物は抗ウイルス剤及び抗腫瘍剤と
して有用であり、1−(β−D−アラビノフラノシル)
シトシン(Ara−C)の中間体である。詳細には本発
明方法はヌクレオ塩基BのNのためのアミノ保護基:−
Pgを提供して、ついで該N位において三フッ化ホウ素
塩を形成するステップ;アシル基(R)を用いてアラビ
ノフラノシル基の3'−及び5'−ヒドロキシ位をブロッ
クし、さらに同時に2,2'−アンヒドロ基を形成するス
テップ;この2,2'−アンヒドロ基を加水分解して2'
−ヒドロキシド基とし、次にこの2'−ヒドロキシ基を
酸化して2'−ケト基とするステップを包含する。この
方法によると、2'−ケト基への反応が容易に良好な収
率で進行する。
【0002】2,2'−アンヒドロ−1−(β−D−アラ
ビノフラノシル)シトシン−N4−ヒドロテトラフルオ
ロホウ酸塩の製造は総括的にKondoらによって記載され
ている[J.Org.Chem.,42(17),2809-2812(1977)]。この
工程においては三フッ化ホウ素エチラート、無水酢酸及
びシチジンを加熱しながら一緒に反応させる。シチジン
のN4−位のN−アセチル保護は記載されていない。Kon
doらは、Kondoら(1977)の化合物(1a又は1b)と共にト
リエチルアミン無水酢酸を用いるKondoら(1977)の化合
物のN4アセチル誘導体の製造を記載している[J.Org.C
hem.,45,1577-1581(1980)]。この反応は2つのステッ
プにて完了する。
ビノフラノシル)シトシン−N4−ヒドロテトラフルオ
ロホウ酸塩の製造は総括的にKondoらによって記載され
ている[J.Org.Chem.,42(17),2809-2812(1977)]。この
工程においては三フッ化ホウ素エチラート、無水酢酸及
びシチジンを加熱しながら一緒に反応させる。シチジン
のN4−位のN−アセチル保護は記載されていない。Kon
doらは、Kondoら(1977)の化合物(1a又は1b)と共にト
リエチルアミン無水酢酸を用いるKondoら(1977)の化合
物のN4アセチル誘導体の製造を記載している[J.Org.C
hem.,45,1577-1581(1980)]。この反応は2つのステッ
プにて完了する。
【0003】シチジンのN4位の保護はMarcuccicoらに
よって記載されている[Nucleosidesand Nucleotides,1
1(10),1695-1701(1992)]。無水酢酸又はアセチルハロ
ゲン化物をシチジンと反応させる。この反応とKondoら
(1980)の反応とを組み合わせることについての示唆はな
かった。Chwangらは2,2'−アンヒドロシチジン(2)
からのトリアセチルシトシン(4)の製造を記載してい
る[J.Med.Chem.,26,280-283(1983)]。Brodbeckらは、
N4−保護シチジンの製造を記載している[J.Org.Che
m.,35(10)、3552-3558(1970)]。Kondoらも2,2'−アン
ヒドロ基の2'−ヒドロキシ基への加水分解を記載して
いる[J.Org.Chem.,45,1577-1581(1980)]。
よって記載されている[Nucleosidesand Nucleotides,1
1(10),1695-1701(1992)]。無水酢酸又はアセチルハロ
ゲン化物をシチジンと反応させる。この反応とKondoら
(1980)の反応とを組み合わせることについての示唆はな
かった。Chwangらは2,2'−アンヒドロシチジン(2)
からのトリアセチルシトシン(4)の製造を記載してい
る[J.Med.Chem.,26,280-283(1983)]。Brodbeckらは、
N4−保護シチジンの製造を記載している[J.Org.Che
m.,35(10)、3552-3558(1970)]。Kondoらも2,2'−アン
ヒドロ基の2'−ヒドロキシ基への加水分解を記載して
いる[J.Org.Chem.,45,1577-1581(1980)]。
【0004】Samanoらは、3'−及び5'−ヒドロキシ基
(O−トリエチル又はO−トシル)のための保護基を用
いて2'−ケトヌクレオシドを形成するためにDess-Mart
in試薬を利用することを開示している[J.Org.Chem.,5
5,5186-5188(1990)]。この引例によって解決されてい
ない問題はシチジンのN4アミノ基の保護の必要性であ
る。Hansskeらは保護されたO−位(O−トリチル)を
用いて、ヌクレオシド中でのヒドロキシ化合物からケト
基を形成する別の工程を記載している[Tet.Letters,24
(15),1589-1592(1983)]。HansskeらはO−保護リボヌ
クレオシド中のヒドロキシ基からケト基を形成する、さ
らにもう1つの工程を記載している[Tetrahedron,40
(1),125-135(1984)]。Cookらも2,2'−アンヒドロ基
について議論することなく、ケト基を形成するための酸
化反応を記載している[J.Am.Chem.Soc.,89,2697-2705
(1967)]。2'−ケト基を形成する酵素反応はRobinsら
に記載された様に公知である[J.Med.Chem.,35,2283-22
93(1992)]。
(O−トリエチル又はO−トシル)のための保護基を用
いて2'−ケトヌクレオシドを形成するためにDess-Mart
in試薬を利用することを開示している[J.Org.Chem.,5
5,5186-5188(1990)]。この引例によって解決されてい
ない問題はシチジンのN4アミノ基の保護の必要性であ
る。Hansskeらは保護されたO−位(O−トリチル)を
用いて、ヌクレオシド中でのヒドロキシ化合物からケト
基を形成する別の工程を記載している[Tet.Letters,24
(15),1589-1592(1983)]。HansskeらはO−保護リボヌ
クレオシド中のヒドロキシ基からケト基を形成する、さ
らにもう1つの工程を記載している[Tetrahedron,40
(1),125-135(1984)]。Cookらも2,2'−アンヒドロ基
について議論することなく、ケト基を形成するための酸
化反応を記載している[J.Am.Chem.Soc.,89,2697-2705
(1967)]。2'−ケト基を形成する酵素反応はRobinsら
に記載された様に公知である[J.Med.Chem.,35,2283-22
93(1992)]。
【0005】従って本発明の目的は2,2'−アンヒドロ
−及び2'−ケト−1−(3',5'−ジ(−O−R)−β
−D−アラビノフラニシル)−N−Pg−ヌクレオシド
を良好な収率で製造する新規な工程を提供することであ
る。これらの目的及び他の目的は以下の記載を参照する
ことによりさらに明白になるだろう。
−及び2'−ケト−1−(3',5'−ジ(−O−R)−β
−D−アラビノフラニシル)−N−Pg−ヌクレオシド
を良好な収率で製造する新規な工程を提供することであ
る。これらの目的及び他の目的は以下の記載を参照する
ことによりさらに明白になるだろう。
【0006】以下の定義は本願明細書を通して使用され
る種々の用語について述べている。「ハロ」という用語
はフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味する。
「アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、2,2'−ジメチルプロピ
ル、ヘキシル、オクチル等の1個から8個の炭素原子の
直鎖及び分枝の脂肪族ラジカルを意味する。「置換アル
キル」という用語はヒドロキシ、ハロ及び(アルキル)
−O−から選択された1つ又はそれ以上の基によって置
換されたアルキル(トリフルオロメチル、2−メトキシ
エチル、3−ヒドロキシ−6−メチルヘプチルなど)を
意味する。
る種々の用語について述べている。「ハロ」という用語
はフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味する。
「アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、2,2'−ジメチルプロピ
ル、ヘキシル、オクチル等の1個から8個の炭素原子の
直鎖及び分枝の脂肪族ラジカルを意味する。「置換アル
キル」という用語はヒドロキシ、ハロ及び(アルキル)
−O−から選択された1つ又はそれ以上の基によって置
換されたアルキル(トリフルオロメチル、2−メトキシ
エチル、3−ヒドロキシ−6−メチルヘプチルなど)を
意味する。
【0007】本発明は式:
【化11】 [式中、Bは以下にに定義されるヌクレオ塩基環の窒素
原子によりテトラヒドロフラン環に結合した該ヌクレオ
塩基であり、−Pgは保護基であり、Rは各々ヒドロキ
シ保護基である]で示される2'−ケトヌクレオシドの
製造方法であって、(a)式:
原子によりテトラヒドロフラン環に結合した該ヌクレオ
塩基であり、−Pgは保護基であり、Rは各々ヒドロキ
シ保護基である]で示される2'−ケトヌクレオシドの
製造方法であって、(a)式:
【化12】 で示される第1の中間体である2'−ヒドロキシヌクレ
オシドを溶媒中で保護基形成化合物と反応させて、式:
オシドを溶媒中で保護基形成化合物と反応させて、式:
【化13】 で示される第2の保護された中間体を形成すること、
(b)この第2の保護された中間体を三フッ化ホウ素及
び、無水物及びカルボニルハロゲン化物から成る群から
選択される反応化合物と反応させて式:
(b)この第2の保護された中間体を三フッ化ホウ素及
び、無水物及びカルボニルハロゲン化物から成る群から
選択される反応化合物と反応させて式:
【化14】 (式中、オキシドはテトラヒドロフラン環のアルファ位
とシトシンの2'位との間に存在し、アルファケト基と
置きかわっている)で示される第3の環状酸化物中間体
を形成すること、(c)第3の環状オキシド中間体を水
中で塩基と反応させて式:
とシトシンの2'位との間に存在し、アルファケト基と
置きかわっている)で示される第3の環状酸化物中間体
を形成すること、(c)第3の環状オキシド中間体を水
中で塩基と反応させて式:
【化15】 で示される第4の2'−ヒドロキシ中間体を形成するこ
と、ついで、(d)第4の2'−ヒドロキシ中間体を酸
化して2'−ケトヌクレオシドを製造することを包含す
る製造方法に関する。
と、ついで、(d)第4の2'−ヒドロキシ中間体を酸
化して2'−ケトヌクレオシドを製造することを包含す
る製造方法に関する。
【0008】Bは式:
【化16】 (R1は水素、アルキル、置換アルキル及びハロからな
る群から選択され;R2は水素、アルキル及びハロから
なる群から選択される)からなる群から選択されるヌク
レオ塩基である。Bに対して上記の様に定義された後者
のヌクレオ塩基の場合においては、保護基−Pgでヌク
レオ塩基を保護する必要がなく、得られる2'−ケトヌ
クレオシドは−Pgを有していないだろう。
る群から選択され;R2は水素、アルキル及びハロから
なる群から選択される)からなる群から選択されるヌク
レオ塩基である。Bに対して上記の様に定義された後者
のヌクレオ塩基の場合においては、保護基−Pgでヌク
レオ塩基を保護する必要がなく、得られる2'−ケトヌ
クレオシドは−Pgを有していないだろう。
【0009】上記の環状オキシド中間体の式においては
ヌクレオ塩基に結合するさらなる部位があることに気付
くだろう。この第3の結合はテトラヒドロフラン環に結
合している窒素原子に隣接する炭素原子を介した結合で
ある。この炭素原子は上記のカルボニル基を有している
炭素原子と同じである。この構造の例を式IVの化合物
として後述する。
ヌクレオ塩基に結合するさらなる部位があることに気付
くだろう。この第3の結合はテトラヒドロフラン環に結
合している窒素原子に隣接する炭素原子を介した結合で
ある。この炭素原子は上記のカルボニル基を有している
炭素原子と同じである。この構造の例を式IVの化合物
として後述する。
【0010】本発明工程の好ましい態様においては、ヌ
クレオ塩基誘導体は式:
クレオ塩基誘導体は式:
【化17】 (式中、Wはアセチルである)で示される。2−ケト基
(B)と共に使用可能な他のモノ環状基は例えばウラシ
ル、チミジン及び5−ヨードウラシルである。
(B)と共に使用可能な他のモノ環状基は例えばウラシ
ル、チミジン及び5−ヨードウラシルである。
【0011】本明細書中、式中で−Pgで示される保護
基は、保護しなければ化学合成の途中で反応するかもし
れないアミノ基又はヒドロキシ基を保護するために、合
成工程の間中、意図的に挿入されて、次に合成のその後
の段階で除去される基を示す。その様な保護基の形成及
び除去についての多数の反応が多数の標準的な文献に記
載されており、その文献には例えば「Protective Group
s in Organic Chemistry」,Plenum Press,(ロンドン及
びニューヨーク、1973);「Greene,Th.W.,「Protectin
g Groups in Organic Synthesis」,Wiley,(ニューヨ
ーク、1981);及び「The Peptides」,Vol.I,Schrooed
er及びLubke,Academic Press,(ロンドン及びニューヨ
ーク,1965)がある。穏やかな条件下で選択的に除去可
能なアシル基[ホルミル基、1位が置換されている、2
個から8個の炭素原子の低級アルカノイル基(トリフル
オロアセチルなど)、所望によりに置換されていること
もあるベンゾイル基など]を用いるのが普通である。保
護基−Pgはアセチル基であるのが好ましい。ベンゾイ
ル基も通常使用される。
基は、保護しなければ化学合成の途中で反応するかもし
れないアミノ基又はヒドロキシ基を保護するために、合
成工程の間中、意図的に挿入されて、次に合成のその後
の段階で除去される基を示す。その様な保護基の形成及
び除去についての多数の反応が多数の標準的な文献に記
載されており、その文献には例えば「Protective Group
s in Organic Chemistry」,Plenum Press,(ロンドン及
びニューヨーク、1973);「Greene,Th.W.,「Protectin
g Groups in Organic Synthesis」,Wiley,(ニューヨ
ーク、1981);及び「The Peptides」,Vol.I,Schrooed
er及びLubke,Academic Press,(ロンドン及びニューヨ
ーク,1965)がある。穏やかな条件下で選択的に除去可
能なアシル基[ホルミル基、1位が置換されている、2
個から8個の炭素原子の低級アルカノイル基(トリフル
オロアセチルなど)、所望によりに置換されていること
もあるベンゾイル基など]を用いるのが普通である。保
護基−Pgはアセチル基であるのが好ましい。ベンゾイ
ル基も通常使用される。
【0012】本発明において使用される中間体は、3'
−及び5'−ヒドロキシ基がヌクレオ塩基との反応から
保護されていなければならないか又はある方法で分解さ
れなければならない様な性質を有している。ヒドロキシ
保護基Rはアミノ保護ヌクレオシド中間体を環状オキシ
ド中間体へと変換する際に用いられる無水物又はカルボ
ニルハロゲン化物から誘導される。効率的にヒドロキシ
基上に位置することができ、反応が完了した時には容易
に除去できる基を選択することに化学者は慣れている。
そのR−基は穏やかな条件下で選択的に除去可能なアシ
ル基[例えば、ホルミル基、又は1−位が所望により置
換されていてもよい、2個から8個の炭素原子の低級ア
ルカノイル基(トリフルオロアセチルなど)]である。
その様な適切なアシル基は標準的なテキストブック[Pr
otective Groups in Organic Chemistry,McOmie編、Pl
enum Press,ニューヨーク、(1972)の第3章;及びPro
tective Groups in Organic Synthesis,Greene,John W
iley & Sons,ニューヨーク、(1981)の第2章など]に
記載されている。例えばヒドロキシ保護基には、ホルミ
ル、アセチル、2−クロロアセチル、プロピオニル、ベ
ンゾイル、トリフェニルアセチル、トリフルオロアセチ
ル、フェノキシカルボニル、メトキシアセチル、フェノ
キシアセチル、イソブチリル、エトキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニルなどがある。その様な基は、対
応する酸無水物又は酸ハロゲン化物を使用する時に導入
される。上記の様に、第2の保護されたヌクレオシド中
間体を環状のオキシド中間体へと転換するのにとって、
アセチルが好ましいR−基であり、無水酢酸が好ましい
試薬である。
−及び5'−ヒドロキシ基がヌクレオ塩基との反応から
保護されていなければならないか又はある方法で分解さ
れなければならない様な性質を有している。ヒドロキシ
保護基Rはアミノ保護ヌクレオシド中間体を環状オキシ
ド中間体へと変換する際に用いられる無水物又はカルボ
ニルハロゲン化物から誘導される。効率的にヒドロキシ
基上に位置することができ、反応が完了した時には容易
に除去できる基を選択することに化学者は慣れている。
そのR−基は穏やかな条件下で選択的に除去可能なアシ
ル基[例えば、ホルミル基、又は1−位が所望により置
換されていてもよい、2個から8個の炭素原子の低級ア
ルカノイル基(トリフルオロアセチルなど)]である。
その様な適切なアシル基は標準的なテキストブック[Pr
otective Groups in Organic Chemistry,McOmie編、Pl
enum Press,ニューヨーク、(1972)の第3章;及びPro
tective Groups in Organic Synthesis,Greene,John W
iley & Sons,ニューヨーク、(1981)の第2章など]に
記載されている。例えばヒドロキシ保護基には、ホルミ
ル、アセチル、2−クロロアセチル、プロピオニル、ベ
ンゾイル、トリフェニルアセチル、トリフルオロアセチ
ル、フェノキシカルボニル、メトキシアセチル、フェノ
キシアセチル、イソブチリル、エトキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニルなどがある。その様な基は、対
応する酸無水物又は酸ハロゲン化物を使用する時に導入
される。上記の様に、第2の保護されたヌクレオシド中
間体を環状のオキシド中間体へと転換するのにとって、
アセチルが好ましいR−基であり、無水酢酸が好ましい
試薬である。
【0013】ヌクレオ塩基Bはステップ(a)におい
て、さらなる反応の前に保護されている。アセチル基は
メタノールなどの溶媒中、無水酢酸を用いて導入するの
が好ましい。反応温度は約50°から100℃の間(そ
の混合物の還流温度まで)である。ステップ(b)にお
いて、好ましくは非反応性溶媒であるアセトニトリル
中、三フッ化ホウ素及び、無水物及びカルボニルハロゲ
ン化物からなる群から選択される化合物を用いて2,2'
−アンヒドロ基を形成する。同時にアラビノフラノシル
基の3'−及び5'−位を通常は0−アセチル基を用いて
保護する。この反応温度は約50°から100℃の間
(その混合物の還流温度まで)である。
て、さらなる反応の前に保護されている。アセチル基は
メタノールなどの溶媒中、無水酢酸を用いて導入するの
が好ましい。反応温度は約50°から100℃の間(そ
の混合物の還流温度まで)である。ステップ(b)にお
いて、好ましくは非反応性溶媒であるアセトニトリル
中、三フッ化ホウ素及び、無水物及びカルボニルハロゲ
ン化物からなる群から選択される化合物を用いて2,2'
−アンヒドロ基を形成する。同時にアラビノフラノシル
基の3'−及び5'−位を通常は0−アセチル基を用いて
保護する。この反応温度は約50°から100℃の間
(その混合物の還流温度まで)である。
【0014】ステップ(c)において、塩基を用いる水
性の加水分解反応によって2,2'−アンヒドロ基をヒド
ロキシド基へ転換する。この塩基は重炭酸ナトリウムな
どの無機塩基が好ましい。反応温度は0°から5°の間
が好ましい。ステップ(d)においては通常の反応を用
いて2−ヒドロキシ基を酸化する。ジメチルスルホキシ
ド中の無水酢酸又はDess−Martin試薬(1,1,1−トリス
(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンジオド
キシオール(benziodoxol)−3(1H)−オン)を用い
るのが好ましい。Dess−Martin反応は0°から30°の間
で行う。無水酢酸反応は0°から30°の間で行うのが好
ましい。
性の加水分解反応によって2,2'−アンヒドロ基をヒド
ロキシド基へ転換する。この塩基は重炭酸ナトリウムな
どの無機塩基が好ましい。反応温度は0°から5°の間
が好ましい。ステップ(d)においては通常の反応を用
いて2−ヒドロキシ基を酸化する。ジメチルスルホキシ
ド中の無水酢酸又はDess−Martin試薬(1,1,1−トリス
(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンジオド
キシオール(benziodoxol)−3(1H)−オン)を用い
るのが好ましい。Dess−Martin反応は0°から30°の間
で行う。無水酢酸反応は0°から30°の間で行うのが好
ましい。
【0015】本発明はまた、式:
【化18】 (式中、R及びPgは既に定義した通りである)で示さ
れる中間体(IV)に関する。R及びPgはアセチル基で
あるのが最も好ましい。
れる中間体(IV)に関する。R及びPgはアセチル基で
あるのが最も好ましい。
【0016】本発明の好ましい合成経路は:
【化19】 (式中、Acはアセチルである)である。2'−ヒドロ
キシ及び2'−ケトシトシンの間の2,2'−アンヒドロ
環基を形成する前にステップ(a)においてシトシン基
のN4のアシル化を行うと、2,2'−アンヒドロ環基形
成後にN4−アシル化を行うよりもずっと収率が良いこ
とを発見した。アセチル化を最初に行うことによって、
3つのステップのシチジンからのN4,O3',O5'−ト
リアセチル−1−β−D−アラビノフラノシルシトシン
(I)の収率は49%に達した。これは、閉環後のアセ
チル化によって得られる収率(全体で22%)(Kondo
1980)の2倍以上である。ステップ(d)における2'
−ヒドロキシアラビノ誘導体(V)の酸化は不自然な配
置にあり、2'−ケト誘導体(I)を提供する。
キシ及び2'−ケトシトシンの間の2,2'−アンヒドロ
環基を形成する前にステップ(a)においてシトシン基
のN4のアシル化を行うと、2,2'−アンヒドロ環基形
成後にN4−アシル化を行うよりもずっと収率が良いこ
とを発見した。アセチル化を最初に行うことによって、
3つのステップのシチジンからのN4,O3',O5'−ト
リアセチル−1−β−D−アラビノフラノシルシトシン
(I)の収率は49%に達した。これは、閉環後のアセ
チル化によって得られる収率(全体で22%)(Kondo
1980)の2倍以上である。ステップ(d)における2'
−ヒドロキシアラビノ誘導体(V)の酸化は不自然な配
置にあり、2'−ケト誘導体(I)を提供する。
【0017】実施例1 ステップ1
【化20】 Marcuccioらの手順を用いた[Nucleosides and Nucleot
ides,11,1695-1701(1992)] シチジン(3.000g,12.33mmol)を、撹拌機及びコンデ
ンサーが備え付けられた、乾いた、窒素でフラッシュし
たフラスコに入れた。それをメタノール(40mL)中に溶
解し、加熱還流した。滴加ロートによって無水酢酸(1
1.6mL,12.6g,124mmol)を2時間かけて加えた。この
反応混合物をさらに1時間還流した。次に反応混合物を
0°まで冷却し、ついで濾過し、アセチル保護生成物
(3.114g,89%)を無色の結晶性固体として得た。IR
(ニート)3473,3265,1718,1643,1491 cm-1;1H
NMR(DMSO) δ 10.89(s,1H),8.43
(d,1H,J=7.5Hz),7.19(d,1H,J=7.5
Hz),5.78(d,1H,J=2.6Hz),5.49(d,
1H,J=4.7Hz),5.17(t,1H,J=5.0H
z),5.06(d,1H,J=4.7Hz),3.99(s,2
H),3.90(s,1H),3.65(m,2H),2.10
(s,3H);13C NMR(DMSO)δ 171.1,16
2.3,154.7,145.4,95.2,90.2,84.2,74.5,68.7,5
9.9,24.4。 分析値(C11H15N3O6として) 計算値:C,46.32;H,5.30;N,14.73; 実測値:C,46.02;H,5.48;N,14.56。
ides,11,1695-1701(1992)] シチジン(3.000g,12.33mmol)を、撹拌機及びコンデ
ンサーが備え付けられた、乾いた、窒素でフラッシュし
たフラスコに入れた。それをメタノール(40mL)中に溶
解し、加熱還流した。滴加ロートによって無水酢酸(1
1.6mL,12.6g,124mmol)を2時間かけて加えた。この
反応混合物をさらに1時間還流した。次に反応混合物を
0°まで冷却し、ついで濾過し、アセチル保護生成物
(3.114g,89%)を無色の結晶性固体として得た。IR
(ニート)3473,3265,1718,1643,1491 cm-1;1H
NMR(DMSO) δ 10.89(s,1H),8.43
(d,1H,J=7.5Hz),7.19(d,1H,J=7.5
Hz),5.78(d,1H,J=2.6Hz),5.49(d,
1H,J=4.7Hz),5.17(t,1H,J=5.0H
z),5.06(d,1H,J=4.7Hz),3.99(s,2
H),3.90(s,1H),3.65(m,2H),2.10
(s,3H);13C NMR(DMSO)δ 171.1,16
2.3,154.7,145.4,95.2,90.2,84.2,74.5,68.7,5
9.9,24.4。 分析値(C11H15N3O6として) 計算値:C,46.32;H,5.30;N,14.73; 実測値:C,46.02;H,5.48;N,14.56。
【0018】ステップ2
【化21】 N4−アセチルシチジン(III)を、コンデンサー、撹拌
機及び滴加ロートが備え付けられた、乾いた、窒素でフ
ラッシュしたフラスコに入れた。この基質をアセトニト
リル(75mL)中に溶解した。次に三フッ化ホウ素エチラ
ート(3.8mL,4.3g,31mmol)を加えた。反応混合物を加
熱還流し、滴加ロートによって無水酢酸を滴加した。1
時間後に反応混合物を濃縮して油とし、ジエチルエーテ
ル(75mL)/イソプロピルアルコール(50mL)でトリチ
ュレートして生成物(3.055g,68%)を白色の粉末とし
て得た。IR(ニート)1747,1652,1569,1469,1228
cm-1;1H NMR(DMSO) δ 11.73(s,1
H),9.00(d,1H,J=7.3Hz),8.14(d,1
H,J=7.3Hz),6.86(d,1H,J=6.2Hz),
5.91(d,1H,J=6.2Hz),5.48(d,1H,J
=2.4Hz),4.75(m,1H),4.19(dd,1H,
J=12.6,5.1Hz),3.96(dd,1H,J=12.6,
2.9Hz),2.25(s,3H),2.12(s,3H),1.8
2(s,3H);13CNMRδ 172.7,171.0,170.9,1
66.4,160.6,148.3,106.1,93.4,89.8,85.1,77.
6,64.6,26.0,21.8,21.3;MS(FAB)m/z 35
2,309,155,152,135,119。 分析値(C15H18N3O7F4Bとして) 計算値:C,41.03;H,4.13;N,9.57; 実測値:C,40.65;H,4.18;N,9.58。
機及び滴加ロートが備え付けられた、乾いた、窒素でフ
ラッシュしたフラスコに入れた。この基質をアセトニト
リル(75mL)中に溶解した。次に三フッ化ホウ素エチラ
ート(3.8mL,4.3g,31mmol)を加えた。反応混合物を加
熱還流し、滴加ロートによって無水酢酸を滴加した。1
時間後に反応混合物を濃縮して油とし、ジエチルエーテ
ル(75mL)/イソプロピルアルコール(50mL)でトリチ
ュレートして生成物(3.055g,68%)を白色の粉末とし
て得た。IR(ニート)1747,1652,1569,1469,1228
cm-1;1H NMR(DMSO) δ 11.73(s,1
H),9.00(d,1H,J=7.3Hz),8.14(d,1
H,J=7.3Hz),6.86(d,1H,J=6.2Hz),
5.91(d,1H,J=6.2Hz),5.48(d,1H,J
=2.4Hz),4.75(m,1H),4.19(dd,1H,
J=12.6,5.1Hz),3.96(dd,1H,J=12.6,
2.9Hz),2.25(s,3H),2.12(s,3H),1.8
2(s,3H);13CNMRδ 172.7,171.0,170.9,1
66.4,160.6,148.3,106.1,93.4,89.8,85.1,77.
6,64.6,26.0,21.8,21.3;MS(FAB)m/z 35
2,309,155,152,135,119。 分析値(C15H18N3O7F4Bとして) 計算値:C,41.03;H,4.13;N,9.57; 実測値:C,40.65;H,4.18;N,9.58。
【0019】実施例2
【化22】 トリアセチルアンヒドロ−基質IV(0.695g,1.97mmol)
を乾いた、窒素でフラッシュしたフラスコに入れて、重
炭酸ナトリウム水溶液(14mL中の0.239g,2.9mmol)に
溶解した。反応を17時間行った後、濾過して生成物
(0.586g,81%)を白色粉末として得た。IR(ニー
ト)3306,1722,1658,1613,1493,1249 cm-1;1H
NMR(CDCl3) δ 10.87(s,1H),7.96
(d,1H,J=7.5Hz),7.21(d,1H,J=7.5
Hz),6.05(m,2H),4.93(d,1H,J=1.5
Hz),4.38(dd,1H,J=11.3,7.3Hz),4.2
2(m,3H),2.09(s,6H),2.04(s,3
H);13C NMR(CDCl3)δ 172.1,171.4,17
0.8,163.5,155.5,147.7,95.7,88.4,81.5,79.6,
72.7,64.3,25.5,21.8,21.7;MS(FAB)m/z
370(M+),309,155,135,119。 分析値(C15H19N3O8として) 計算値:C,48.78;H,5.18;N,11.38; 実測値:C,45.04;H,4.99;N,10.73。
を乾いた、窒素でフラッシュしたフラスコに入れて、重
炭酸ナトリウム水溶液(14mL中の0.239g,2.9mmol)に
溶解した。反応を17時間行った後、濾過して生成物
(0.586g,81%)を白色粉末として得た。IR(ニー
ト)3306,1722,1658,1613,1493,1249 cm-1;1H
NMR(CDCl3) δ 10.87(s,1H),7.96
(d,1H,J=7.5Hz),7.21(d,1H,J=7.5
Hz),6.05(m,2H),4.93(d,1H,J=1.5
Hz),4.38(dd,1H,J=11.3,7.3Hz),4.2
2(m,3H),2.09(s,6H),2.04(s,3
H);13C NMR(CDCl3)δ 172.1,171.4,17
0.8,163.5,155.5,147.7,95.7,88.4,81.5,79.6,
72.7,64.3,25.5,21.8,21.7;MS(FAB)m/z
370(M+),309,155,135,119。 分析値(C15H19N3O8として) 計算値:C,48.78;H,5.18;N,11.38; 実測値:C,45.04;H,4.99;N,10.73。
【0020】実施例3
【化23】 2’−ヒドロキシ−トリアセチル−基質(V)(0.325
g,0.88mmol)を乾いた、窒素でフラッシュしたフラス
コに入れて、アセトニトリル(5mL)に溶解した。次に
Dess−Martin試薬(0.560g,1.32mmol)を迅速に撹拌し
ている混合物に加えた。反応を72時間行った後、真空
濃縮してさらにフラッシュカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル中の5%イソプロピルアルコール)にかけ
て生成物(0.205g,63%)を無色の結晶性固体として得
た。IR(ニート)1742,1670,1479,1325,1053 cm
-1;1H NMR(CD2Cl2) δ 9.84(s,1H),
7.71(d,1H,J=7.5Hz),7.48(d,1H,J
=7.5Hz),5.41(s,1H),5.12(d,1H,J
=6Hz),4.46(2H,m),4.34(1H,m),2.2
1(3H,s),2.14(3H,s),2.04(3H,
s);13C NMRδ 200.4,171.1,170.9,170.8,16
4.9,155.1,149.2,97.9,87.5,79.2,72.4,64.7,2
5.1,20.8,20.4。 分析値(C15H17N3O8・H2Oとして) 計算値:C,46.88;H,4.97;N,10.90; 実測値:C,46.66;H,4.77;N,10.18。 Dess−Martin試薬を用いるのが好ましい。
g,0.88mmol)を乾いた、窒素でフラッシュしたフラス
コに入れて、アセトニトリル(5mL)に溶解した。次に
Dess−Martin試薬(0.560g,1.32mmol)を迅速に撹拌し
ている混合物に加えた。反応を72時間行った後、真空
濃縮してさらにフラッシュカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル中の5%イソプロピルアルコール)にかけ
て生成物(0.205g,63%)を無色の結晶性固体として得
た。IR(ニート)1742,1670,1479,1325,1053 cm
-1;1H NMR(CD2Cl2) δ 9.84(s,1H),
7.71(d,1H,J=7.5Hz),7.48(d,1H,J
=7.5Hz),5.41(s,1H),5.12(d,1H,J
=6Hz),4.46(2H,m),4.34(1H,m),2.2
1(3H,s),2.14(3H,s),2.04(3H,
s);13C NMRδ 200.4,171.1,170.9,170.8,16
4.9,155.1,149.2,97.9,87.5,79.2,72.4,64.7,2
5.1,20.8,20.4。 分析値(C15H17N3O8・H2Oとして) 計算値:C,46.88;H,4.97;N,10.90; 実測値:C,46.66;H,4.77;N,10.18。 Dess−Martin試薬を用いるのが好ましい。
【0021】実施例4
【化24】 25mLの丸底フラスコにジメチルスルホキシド(DMS
O)(6mL)及び無水酢酸(6mL,〜6mmol)を入れ
た。この反応混合物を30分間撹拌した。実施例2の化
合物(V)を反応混合物(0.50g,1.4mmol)に加えた。
反応混合物を1晩撹拌した。抽出のために水(10mL)
及び酢酸エチル(EtOAc)(10mL)を加えた。有
機層と水層を分けた。有機層を水(2×10mL)で洗浄
した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
酢酸エチルを有機層から除去して油を生成した。この生
成物(I)を2回トルエン(10mL)を加えてそのトル
エンを蒸発することによって精製し、白色固体を生成し
た。1H−NMR(CD2Cl2)は、重量比約60:40の
生成物(I)及び2'−ケト水和物である2つの化合物
の混合物を示していた。生成物(I)はクロマトグラフ
ィーによって精製できる。以上の記載は本発明の単なる
例示であって、本発明は特許請求の範囲によってのみ限
定されなければならない。
O)(6mL)及び無水酢酸(6mL,〜6mmol)を入れ
た。この反応混合物を30分間撹拌した。実施例2の化
合物(V)を反応混合物(0.50g,1.4mmol)に加えた。
反応混合物を1晩撹拌した。抽出のために水(10mL)
及び酢酸エチル(EtOAc)(10mL)を加えた。有
機層と水層を分けた。有機層を水(2×10mL)で洗浄
した。この有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
酢酸エチルを有機層から除去して油を生成した。この生
成物(I)を2回トルエン(10mL)を加えてそのトル
エンを蒸発することによって精製し、白色固体を生成し
た。1H−NMR(CD2Cl2)は、重量比約60:40の
生成物(I)及び2'−ケト水和物である2つの化合物
の混合物を示していた。生成物(I)はクロマトグラフ
ィーによって精製できる。以上の記載は本発明の単なる
例示であって、本発明は特許請求の範囲によってのみ限
定されなければならない。
Claims (3)
- 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、Bは 【化2】 (式中、R1は水素、アルキル、置換アルキル及びハロ
からなる群から選択され;R2は水素、アルキル及びハ
ロからなる群から選択される)からなる群から選択され
るヌクレオ塩基であり、−Pgは保護基であり、及びR
は各々ヒドロキシ保護基であり、オキシドはテトラヒド
ロフラン環のアルファ位とシトシンの2'−位との間に
存在する]で示される環状オキシド中間体の製造方法で
あって、(a)式: 【化3】 (式中、Bは既に定義した通りである)で示される第1
の中間体である2'−ヒドロキシヌクレオシドを溶媒中
で保護基形成化合物と反応させて、式: 【化4】 (式中、−Pgは既に定義した通りである)で示される
第2の保護された中間体を形成し、(b)第2の保護さ
れた中間体を三フッ化ホウ素及び、無水物及びカルボニ
ルハロゲン化物からなる群から選択される反応化合物と
反応させて環状オキシド中間体を形成させることを包含
する製造方法。 - 【請求項2】 式: 【化5】 [式中、Bは式: 【化6】 (式中、R1は水素、アルキル、置換アルキル及びハロ
からなる群から選択され;R2は水素、アルキル及びハ
ロからなる群から選択される)からなる群から選択され
るヌクレオ塩基環の窒素原子によりテトラヒドロフラン
環に結合した該ヌクレオ塩基であり、−Pgは保護基で
あり、Rは各々ヒドロキシ保護基である]で示される
2'−ケトヌクレオシド中間体の製造方法であって、
(c)式: 【化7】 (式中、B、−Pg及びRは既に定義した通りであり、
オキシドはテトラヒドロフラン環のアルファ位とシトシ
ンの2'位との間に存在する)で示される環状オキシド
中間体を水中で塩基と反応させて、式: 【化8】 で示される2'−ヒドロキシ中間体を形成させ、つい
で、(d)該2'−ヒドロキシ中間体を酸化して2'−ケ
トヌクレオシドを製造することを包含する製造方法。 - 【請求項3】 (i)請求項1の工程を行うこと、及び
次に(ii)請求項2の工程を行うことを包含する2'−
ケトヌクレオシド中間体の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US40956895A | 1995-03-24 | 1995-03-24 | |
US409568 | 1995-03-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08269082A true JPH08269082A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=23621069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8062930A Withdrawn JPH08269082A (ja) | 1995-03-24 | 1996-03-19 | 2,2’−アンヒドロ−及び2’−ケト−1−(3’,5’−ジ−O−保護−β−D−アラビノフラノシル)ヌクレオシド類の製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5808047A (ja) |
EP (1) | EP0735045A1 (ja) |
JP (1) | JPH08269082A (ja) |
CA (1) | CA2171518A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6376470B1 (en) | 1999-09-23 | 2002-04-23 | Enzon, Inc. | Polymer conjugates of ara-C and ara-C derivatives |
US7214791B2 (en) * | 2004-07-01 | 2007-05-08 | Shenzhen Hande Technology Co., Ltd. | Method for preparation of 2′-deoxy-2′, 2′-difluoro-β-cytidine or pharmaceutically acceptable salts thereof by using 1,6-anhydro-β-d-glucose as raw material |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5126884A (en) * | 1974-08-28 | 1976-03-05 | Asahi Chemical Ind | Nn ashiruarabinonukureoshido no seizoho |
JPS5148680A (en) * | 1974-10-15 | 1976-04-26 | Asahi Chemical Ind | n44 ashirunukureoshidono seizohoho |
US4652554A (en) * | 1982-02-22 | 1987-03-24 | St. Jude Children's Research Hospital | Nitro-substituted 1-β-D-arabinofuranosylcytosines |
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