JPH08268857A - 日焼け止め化粧料 - Google Patents

日焼け止め化粧料

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JPH08268857A
JPH08268857A JP10035095A JP10035095A JPH08268857A JP H08268857 A JPH08268857 A JP H08268857A JP 10035095 A JP10035095 A JP 10035095A JP 10035095 A JP10035095 A JP 10035095A JP H08268857 A JPH08268857 A JP H08268857A
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JP
Japan
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weight
meth
monomer
formula
group
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Application number
JP10035095A
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English (en)
Inventor
Takuya Hanada
琢也 花田
Takafumi Kurosawa
卓文 黒沢
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紫外線防御能と良好な感触とを併せ有し、か
つ皮膚刺激性も少ない日焼け止め化粧料を提供する。 【構成】 増粘剤用モノマー組成物を重合したカチオン
性増粘剤を0.05〜10.0重量%、紫外線吸収剤を
0.01〜20.0重量%、およびエタノールを30.
0〜90.0重量%含有させ、さらに粉末を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は日焼け止め化粧料に関
し、さらに詳細には、紫外線防御能と良好な感触とを併
せ有し、かつ皮膚刺激性も少ない日焼け止め化粧料に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
広く使用されている日焼け止め化粧料は紫外線吸収剤を
乳化させたものであるが、体に塗布し、乾燥するまでの
過程でべたつきがありなめらかではなかった。従って、
紫外線防御能が同程度認められ、かつ塗布後乾燥するま
での過程でべたつかず、なめらかでさらさら感を有する
日焼け止め化粧料の開発が望まれていた。
【0003】べたつきのない日焼け止め化粧料とするた
めには、エタノールを配合することでさっぱりとした感
触を付与することが考えられる。しかし日焼け止め化粧
料には従来より一般に高分子増粘剤が配合されており、
この高分子増粘剤のなかには、もともと皮膚刺激性を有
しているものが多く、これにさらにエタノールを配合し
た場合には、皮膚刺激性がさらに増強される。このた
め、従来の日焼け止め化粧料にはエタノールを配合する
ことができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、鋭意
研究を行った結果、特定のカチオン性増粘剤に紫外線吸
収剤を配合し、かつエタノールを配合することにより、
紫外線防御能を有し、かつ使用性が良好で皮膚刺激性も
少ない日焼け止め化粧料が得られることを見い出した。
さらにこれに粉末を配合することにより、より一層べた
つかない使用感が極めて良好な日焼け止め化粧料が得ら
れることを見い出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、次の成分(A)を0.
05〜10.0重量%、紫外線吸収剤を0.01〜2
0.0重量%、およびエタノールを30.0〜90.0
重量%含有することを特徴とする日焼け止め化粧料であ
る。
【0006】(A)次の〜を含有する増粘剤用モノ
マー組成物を重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I):
【0007】
【化7】
【0008】(式中、R1は水素原子またはメチル基、
2およびR3はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、
エチル基またはt−ブチル基、Aは酸素原子または−N
H−基、Bは直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4の
アルキレン基を示す。)で表されるアミン含有(メタ)
アクリル系モノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(II):
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R1は前記と同じ意味、R4は一般
式:
【0011】
【化9】
【0012】(式中、pは3または4を示す。)で表さ
れる基または式:
【0013】
【化10】
【0014】で表される基を示す。)で表されるビニル
モノマー 0〜80.0重量%、 一般式(III):
【0015】
【化11】
【0016】(式中、R1およびAは前記と同じ意味、
5は直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜17のアル
キレン基または一般式(IV):
【0017】
【化12】
【0018】(式中、nは1〜4の整数、qは1〜25
の整数を示す。)で表される基、R6は水素原子または
メチル基を示す。)で表される(メタ)アクリロイル基
含有モノマー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量%
【0019】次に、本発明の構成について説明する。ま
ず、(A)成分のカチオン性増粘剤は、前記した〜
を含有する増粘剤用モノマー組成物を重合して得られる
ものである。以下、このカチオン性増粘剤を構成する各
成分について詳述する。
【0020】前記一般式(I)で表されるアミン含有
(メタ)アクリル系モノマーは、増粘剤用モノマー組成
物を共重合することによってえられた共重合体を適当な
酸で中和したときに、該共重合体にカチオンイオンの性
質を与える役割を有する成分である。
【0021】前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ーの代表例としては、たとえばN,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリルアミドなどがあげられるが、
本発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、本発明においては、前記アミン含有(メタ)アクリ
ル系モノマーは、単独でまたは2種以上を混合して用い
られる。
【0022】前記増粘剤用モノマー組成物におけるアミ
ン含有(メタ)アクリル系モノマーの割合は、15.0
〜85.0重量%、好ましくは25.0〜75.0重量
%、さらに好ましくは35.0〜65.0重量%となる
ように調製される。かかるアミン含有(メタ)アクリル
系モノマーの割合が前記範囲未満である場合には、得ら
れる共重合体において該アミン含有(メタ)アクリル系
モノマーの部分が酸によって中和される量が少なくなり
すぎて充分なゲル粘度を有するものが得られにくくな
り、また前記範囲をこえる場合には、得られるカチオン
性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフィルムの柔軟性
が失われるようになる。
【0023】前記一般式(II)で表されるビニルモノマ
ーは、カチオン性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフ
ィルムに柔軟性、光沢およびなめらかさを付与する成分
である。
【0024】前記ビニルモノマーの代表例としては、た
とえばN−ビニルピロリドン、N−ビニルピぺリドン、
アクリルアミド、メタアクリルアミドなどがあげられる
が、本発明はかかる例示のみに限定されるものではな
い。なお、本発明においては、前記ビニルモノマーは単
独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0025】前記増粘剤用モノマー組成物におけるビニ
ルモノマーの割合は80.0重量%以下、好ましくは7
5.0重量%以下、さらに好ましくは60.0重量%以
下となるように調製される。かかるビニルモノマーの割
合が前記上限値をこえる場合には、得られるカチオン性
増粘剤のゲル粘度がいちじるしく低下する。なお、前記
ビニルモノマーを配合することによって奏される効果、
すなわちカチオン性増粘剤が乾燥したあとに形成される
フィルムに柔軟性、光沢およびなめらかさを充分に付与
するためには、前記増粘剤用モノマー組成物における前
記ビニルモノマーの割合は3.0重量%以上、好ましく
は5.0重量%以上、さらに好ましくは20.0重量%
以上であることが望ましい。
【0026】前記一般式(III)で表される(メタ)ア
クリロイル基含有モノマーは、カチオン性増粘剤が乾燥
したあとに形成されるフィルムの光沢の向上、ゲル粘度
の向上および種々のセッティング用ポリマーとの相溶性
の向上を図るための成分である。
【0027】前記(メタ)アクリロイル基含有モノマー
の具体例としては、例えばメチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、 イソブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、N−t−ブ
チル(メタ)アクリルアミド、N−t−オクチル(メ
タ)アクリルアミド、ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチ
レン(一般式(IV)中、nが2、qが2〜9の整数)
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ル(一般式(IV)中、nが3、qが2〜23の整数)
(メタ)アクリレートなどがあげられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるのものではない。なお、本発
明においては、前記(メタ)アクリロイル基含有モノマ
ーは、単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
【0028】前記増粘剤用モノマー組成物における(メ
タ)アクリロイル基含有モノマーの割合は1.0〜6
0.0重量%、好ましくは1.0〜55.0重量%、さ
らに好ましくは2.0〜30.0重量%となるよう調製
される。かかる(メタ)アクリロイル基含有モノマーの
割合が前記範囲をこえる場合には、得られる共重合体中
の疎水性基の割合が大きくなり、中和後であっても水に
対する溶解性が小さくなり、滑らかなジェルが得られに
くくなり、前記範囲未満では、ゲル粘度が低下するた
め、カチオン性増粘剤の使用量を増す必要があり、種々
のセット用樹脂の配合可能な量が低下すると同時に、カ
チオン性増粘剤が乾燥したあとに形成されるフィルムの
光沢が低下する。
【0029】前記架橋性ビニルモノマーは、1分子中に
2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する化合物であ
り、他の単量体と架橋する性質を有するものである。
【0030】前記架橋性ビニルモノマーの代表例として
は、たとえばエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリオキシエチレンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリプロピ
レングリコールジ(メタ)アクリレートなどの1分子中
に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)
アクリル系モノマー;メチレンビス(メタ)アクリルア
ミド、1,2−ビス(メタ)アクリルアミドエタン、
1,5−ビス(メタ)アクリルアミドペンタンなどの1
分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する
(メタ)アクリルアミド系モノマー;ジビニルベンゼン
などの1分子中に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を
有するビニルモノマーなどがあげられるが、本発明はか
かる例示のみに限定されるものではない。なお、本発明
においては、前記架橋性ビニルモノマーは、1種または
2種以上を混合して用いられる。
【0031】前記増粘剤用モノマー組成物における架橋
性ビニルモノマーの割合は、0.1〜20.0重量%、
好ましくは1.0〜10.0重量%、さらに好ましくは
2.0〜8.0重量%となるように調製される。かかる
架橋性ビニルモノマーの割合は、前記範囲未満である場
合には、得られるカチオン性増粘剤の架橋密度が小さく
なりすぎるため、カチオン性増粘剤の粘度を高くするこ
とができなくなり、また前記範囲をこえるばあいには、
カチオン性増粘剤の粘度が高くなるが、ゲル中に細かい
凝集物が生じ、均一なジェルが得られにくくなる。
【0032】前記アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ー、ビニルモノマー、(メタ)アクリロイル基含有モノ
マーおよび架橋性ビニルモノマーを含有した増粘剤用モ
ノマー組成物の重合反応は、一般的な溶液重合法や塊重
合法によって行うことができるが、たとえば粉体を得る
ための重合法である析出重合法によって行うこともで
き、通常チッ素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で非水系
溶媒中で加温しながら行われる。このように、不活性ガ
ス雰囲気下で非水系溶媒中で重合反応が行われるのは、
単量体または形成された共重合体中に存在するエステル
基が加水分解することを防止するためである。
【0033】本発明においては、前記非水系溶媒として
は、良溶媒単独または良溶媒と貧溶媒の混合溶媒が用い
られる。
【0034】本発明において良溶媒が用いられるのは、
各単量体の反応性の差異による単独重合体の生成を抑制
し、均一な共重合体を得るためである。なお、本明細書
において、前記良溶媒とは、25℃において該良溶媒1
00mlに対して分子量が10000以上の共重合体が
20g以上の範囲で溶解し、濁りが認められないような
溶媒をいう。前記良溶媒の具体例としては、たとえばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、
酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあげ
られる。これらの良溶媒のなかでは、エタノール、イソ
プロパノールおよびベンゼンは、比較的高分子量の共重
合体を得ることができるものであるのでとくに好まし
い。なお、ベンゼンなどには為害性があるため、エタノ
ールおよびイソプロパノールがもっとも好ましい。
【0035】また、本発明において貧溶媒が用いられる
のは、生成した共重合体を重合溶液から容易に析出させ
るためである。前記貧溶媒とは、25℃において該貧溶
媒100mlに対して分子量が10000以上の共重合
体を5g以下の範囲で溶解する溶媒をいう。前記貧溶媒
の具体例としては、たとえばn−ペンタン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサンなどの炭素数が15以下の直鎖、分
岐鎖または環状の脂肪族炭化水素などがあげられる。こ
れらの貧溶媒のなかでは、比較的沸点が高い炭素数7以
下の直鎖、分岐鎖または環状の脂肪族炭化水素が好まし
い。なかでも、炭素数が6または7の直鎖、分岐鎖また
は環状の脂肪族炭化水素は、沸点が高いのでとくに好ま
しい。また、安価であり、工業的に取扱い性が良好であ
るという点から、n−ヘキサン、シクロヘキサンなどが
好ましい。
【0036】得られるカチオン性増粘剤の特性を損なう
ことなくカチオン性増粘剤を合成するためには、前記良
溶媒および貧溶媒を適切な割合で配合することが好まし
い。前記貧溶媒の割合が大きすぎる場合には、重合がす
みやかに進行し、短時間のうちに粉体が析出して所望の
物性を有するカチオン性増粘剤が得られがたくなる傾向
があるため、良溶媒と貧溶媒との混合溶媒に対して貧溶
媒の割合は、98重量%以下、好ましくは97重量%以
下、また良溶媒の割合は2重量%以上、好ましくは3重
量%以上とすることが望ましい。
【0037】反応溶液からカチオン性増粘剤を効率よく
得るためには、重合時の攪拌を良好にするための反応装
置を用いることが好ましい。かかる反応装置として一般
に用いられている溶液重合用攪拌機を用いる場合には、
前記増粘剤用モノマー組成物の濃度が30重量%以下と
なるように前記溶媒で希釈することが好ましい。なお、
反応に際しては、反応溶液が滞ることがないようにする
ために、攪拌機などを用いて充分に攪拌することが好ま
しい。前記重合反応は、50〜100℃の加温下にて行
うことが好ましく、一般には、反応に用いられる溶媒の
還流温度で行われる。重合反応に要する時間は、通常1
0時間以上である。なお、重合反応は、残存している単
量体量が10重量%以下になった時点で、任意に終了す
ることができる。なお、残存している単量体の量は、た
とえばPSDB法などの公知の方法によってシュウ素を
二重結合に付加し、二重結合含量を測定することによっ
て決定することができる。
【0038】かくしてカチオン性増粘剤の沈殿物を含有
した反応溶液が得られるが、混合溶媒の除去は、たとえ
ば得られたカチオン性増粘剤の沈殿物を濾取したのち、
真空乾燥を施したり、常圧または減圧下で留去すること
によって行うことができる。
【0039】重合反応に際しては、重合触媒を用いても
よい。かかる重合触媒としては、たとえば、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメ
チル−2,2′−アゾビスイソブチレートなどのアゾ系
化合物や過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイルなどのジ
アシルパーオキサイドや、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ドなどのジアルキルパーオキサイド、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートなどのパーオキシカーボネー
ト、t−ブチルパーオキシピバレートなどのパーオキシ
エステルで代表される過酸化物があるが、これらの触媒
は1種または2種以上を混合して用いられる。また、本
発明はかかる例示のみに限定されるものではない。な
お、増粘剤用モノマー組成物中にアミン系モノマーが多
く使用されている場合、過酸化物触媒を多用すると酸化
反応などの好ましくない副反応が併発し、重合を阻害す
るおそれがあるので、使用するときには注意を要する。
一般には、アゾ系触媒を主に使用することが好ましい
が、用いる溶媒の沸点によっても異なり、たとえばエタ
ノールやベンゼンを用いるばあいには、2,2′−アゾ
ビスイソブチロニトリルが取扱い性がよいのでもっとも
好ましい。前記重合触媒の使用量は、増粘剤用モノマー
組成物の単量体全重量に対して0.05〜3.0重量
%、なかんづく0.1〜1.0重量%であることが好ま
しい。
【0040】なお、前記単量体の重合過程においては、
さまざまな様相が呈される。たとえば、前記良溶媒のみ
を用いた場合には、重合反応の初期の段階で一般の溶液
重合を行った場合と同様の様相を呈するが、反応の進行
に伴って架橋反応が進行し、ゲル状を呈するようにな
り、さらに反応が進行するにしたがって沈殿物のないグ
リース状の生成物が得られる。
【0041】また、前記良溶媒と貧溶媒との混合溶液を
用いた場合には、重合の初期の段階では一般の溶液重合
法を採用した場合と同様の様相が呈されるが、反応の進
行に伴って架橋反応が進行し、ゲル状を呈するようにな
り、さらに反応が進行するにしたがって、得られた重合
体はもはや混合溶媒に溶け込めなくなり、不溶化して沈
殿物として析出する。
【0042】かくしてカチオン性増粘剤が得られるが、
該カチオン性増粘剤は、例えば特開平5−140531
号公報、特願平5−298659号に記載されている。
カチオン性増粘剤は、それ自身、べたつかず、ゲル形成
能を有するもので、全組成中に0.05〜10.0重量
%、好ましくは0.1〜5.0重量%配合される。0.
05重量%未満では増粘効果が得られず、10.0重量
%を超えると、皮膚へ塗布した時にべたつきを感じるた
め、好ましくない。
【0043】前記紫外線吸収剤の具体例としては、パラ
アミノ安息香酸(以下PABAと略す),PABAモノ
グリセリンエステル,N,N−ジプロポキシPABAエ
チルエステル,N,N−ジエトキシPABAエチルエス
テル,N,N−ジメチルPABAエチルエステル,N,
N−ジメチルPABAブチルエステル等の安息香酸系紫
外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレ
ート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシ
レート,メンチルサリシレート,ホモメンチルサリシレ
ート,オクチルサリシレート,フェニルサリシレート,
ベンジルサリシレート,p−イソプロパノールフェニル
サリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチル
シンナメート,エチル−4−イソプロピルシンナメー
ト,メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート,エ
チル−2,4−ジイソプロピルシンナメート,メチル−
2,4−ジイソプロピルシンナメート,プロピル−p−
メトキシシンナメート,イソプロピル−p−メトキシシ
ンナメート,イソアミル−p−メトキシシンナメート,
オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキ
シル−p−メトキシシンナメート),2−エトキシエチ
ル−p−メトキシシンナメート,シクロヘキシル−p−
メトキシシンナメート,エチル−α−シアノ−β−フェ
ニルシンナメート,2−エチルヘキシル−α−シアノ−
β−フェニルシンナメート,グリセリルモノ−2−エチ
ルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート,3,
4,5−トリメトキシ桂皮酸3−メチル−4−[メチル
ビス(トリメチルシロキシ)シリル]ブチル等の桂皮酸
系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン,2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン,2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン,2,2’,4,4’−テトラヒドロキ
シベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メ
チルベンゾフェノン,2-ヒドロキシ−4メトキシベンゾ
フェノン−5−スルホン酸塩,4−フェニルベンゾフェ
ノン,2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフ
ェノン−2−カルボキシレート,ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフェノン,4−ヒドロキシ−3−カル
ボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、3−(4’−メチルベンジリデン)-d,l−カンフ
ァー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカ
ニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−
5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−
5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイ
ルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイ
ルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリ
デン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
【0044】紫外線吸収剤の配合量は化粧料中に0.0
1〜20.0重量%、好ましくは0.1〜10.0重量
%である。
【0045】前記粉末の具体例としては、タルク,カオ
リン,雲母,絹雲母(セリサイト),白雲母,金雲母,
合成雲母,紅雲母,黒雲母,リチア雲母,バーミキュラ
イト,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,ケイ酸アル
ミニウム,ケイ酸バリウム,ケイ酸カルシウム,ケイ酸
マグネシウム,ケイ酸ストロンチウム,タングステン酸
金属塩,マグネシウム,シリカ,ゼオライト,硫酸バリ
ウム,焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ),リン酸カル
シウム,弗素アパタイト,ヒドロキシアパタイト,セラ
ミックパウダー,金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛,パルミ
チン酸カルシウム,ステアリン酸アルミニウム),窒化
ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末 (ナイロン
粉末),ポリエチレン粉末,ポリメタクリル酸メチル粉
末,ポリスチレン粉末,スチレンとアクリル酸の共重合
体樹脂粉末,ベンゾグアナミン樹脂粉末,ポリ四弗化エ
チレン粉末,セルロース粉末等の有機粉末、二酸化チタ
ン,酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ),
チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐
色系顔料、黄酸化鉄,黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化
鉄,カーボンブラック,低次酸化チタン等の無機黒色系
顔料、マンゴバイオレット,コバルトバイオレット等の
無機紫色系顔料、酸化クロム,水酸化クロム,チタン酸
コバルト等の無機緑色系顔料、群青,紺青等の無機青色
系顔料、酸化チタンコーテッドマイカ,酸化チタンコー
テッドオキシ塩化ビスマス,酸化チタンコーテッドタル
ク,着色酸化チタンコーテッドマイカ,オキシ塩化ビス
マス,魚鱗箔等のパール顔料,アルミニウムパウダー,
カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号,赤
色202号,赤色204号,赤色205号,赤色220
号,赤色226号,赤色228号,赤色405号,橙色
203号,橙色204号,黄色205号,黄色401
号,青色404号などの有機顔料、赤色3号,赤色10
4号,赤色106号,赤色227号,赤色230号,赤
色401号,赤色505号,橙色205号,黄色4号,
黄色5号,黄色202号,黄色203号,緑色3号,青
色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウム
レーキ等の有機顔料、クロロフィル,β−カロチン等の
天然色素等が挙げられる。これらの粉末のうち、特に、
ポリアミド樹脂粉末またはシリカが好ましい。
【0046】本発明においては、粉末を配合することに
より、さらさらとした感触が付与され、使用感のより良
好なものとなる。粉末を使用する場合、その配合量は
0.01〜20.0重量%であり、好ましくは0.1〜
10.0重量%である。
【0047】本発明において、エタノールの配合量は3
0.0〜90.0重量%、さらに好ましくは50.0〜
70.0重量%である。30.0重量%未満では皮膚へ
塗布したときのべたつきを防止することができない。
【0048】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に説明する。
なお、配合量は重量%である。
【0049】実施例1〜3、比較例1〜2 表1に示す組成の日焼け止め化粧料を製造し、べたつき
感、さっぱり感について評価を行った。その結果を表1
に示す。
【0050】[製法] (1) カチオン性増粘剤の製造方法 温度計、還流管およびチッ素導入管を備えた三つ口フラ
スコに、モノマーとしてN,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレート50g、N−ビニルピロリドン47.5
g、ステアリルアクリレート2.5gおよびトリプロピ
レングリコールジアクリレート1.9gと、エタノール
23.1gおよびシクロヘキサン554.3gの混合溶
媒(混合比(重量比)4:96)とを添加し、80℃に
て還流を行いながらチッ素気流下で2時間攪拌して脱気
した。
【0051】つぎに、2,2′−アゾビスイソブチロニ
トリル0.41gを三つ口フラスコに添加し、80℃で
重合を開始した。重合開始45分間経過後にトリプロピ
レングリコールジアクリレート1.9gを添加し、さら
に45分間経過後にトリプロピレングリコールジアクリ
レート1.9gを添加した。チッ素気流下で攪拌しなが
ら約10時間重合反応を行ったのち、得られたポリマー
スラリー溶液を減圧下で濾過し、固型分を減圧下で乾燥
した。得られた乾燥ポリマーを粉砕機で粉砕し、白色粉
末状のカチオン性増粘剤を得た。
【0052】(2) 日焼け止め化粧料の製造方法 水(バランス量)に表1記載の(1)〜(3)を溶解したの
ち、(4)を加える。
【0053】[評価方法] (1) べたつき感の評価 化粧料使用性評価モニター10名が実施例および比較例
の日焼け止め化粧料を適量肌に塗布し、べたつき感を評
価した。評価結果は、次の表示で表した。 ◎;10名中、8名以上がべたつき感なしと回答。 ○;10名中、6名以上がべたつき感なしと回答。 △;10名中、4名以上がべたつき感なしと回答。 ×;10名中、4名未満がべたつき感なしと回答。
【0054】(2) さっぱり感の評価 化粧料使用性評価モニター10名が実施例および比較例
の日焼け止め化粧料を適量肌に塗布し、さっぱり感を評
価した。評価結果は、次の表示で表した。 ◎;10名中、8名以上がさっぱり感ありと回答。 ○;10名中、6名以上がさっぱり感ありと回答。 △;10名中、4名以上がさっぱり感ありと回答。 ×;10名中、4名未満がさっぱり感ありと回答。
【0055】
【表1】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ───────── ──────── 1 2 3 1 2 ─────────────────────────────────── (1) エタノール 30.0 50.0 70.0 − 10.0 (2) オクチルメトキシシンナメート 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 (3) カチオン性増粘剤 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (4) 乳酸 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 ─────────────────────────────────── 評価 A. べたつきのなさ ○ ○ ◎ × △ B. さっぱり感 △ ○ ○ × △ ───────────────────────────────────
【0056】表1の結果から、本発明の日焼け止め化粧
料は、アルコールを高配合するに従ってべたつきがなく
なり、またさっぱり感が増大することが明らかとなっ
た。
【0057】実施例4、比較例3〜6 表2に示す組成の日焼け止め化粧料を製造し、べたつき
感、さっぱり感および皮膚刺激性について評価を行っ
た。その結果をべたつき感、さっぱり感については表2
に、皮膚刺激性については表3に示す。
【0058】[評価方法] (1) べたつき感、さっぱり感の評価は上記と同様であ
る。 (2) 皮膚刺激性の評価 実施例および比較例の日焼け止め化粧料をそれぞれ50
名のパネルの上腕に塗布し、24時間後の皮膚の様子を
観察し、皮膚に赤み等の発生したパネルの人数を調べ
た。評価結果は、次の表示で表した。 4;強紅斑。 3;紅斑。 2;微かな紅斑。 1;陰性。
【0059】
【表2】 ─────────────────────────────────── 実施例 比較例 ──── ───────────── 4 3 4 5 6 ─────────────────────────────────── (1) エタノール 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 (2) オクチルメトキシシンナメート 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 (3) カチオン性増粘剤 1.0 − − − − (4) カルボキシメチルセルロース − 1.0 − − − (5) ヒドロキシプロピルセルロース − − 1.0 − − (6) ヒドロキシエチルセルロース − − − 1.0 − (7) カルボキシビニルポリマー − − − − 1.0 (8) リン酸 0.3 − − − − (9) 水酸化カリウム − − − − 0.3 (10) シリカ 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 ─────────────────────────────────── 評価 A. べたつき感 ○ × △ △ × B. さっぱり感 ○ △ △ △ △ ───────────────────────────────────
【0060】
【表3】
【0061】表2および表3の結果から、本発明の日焼
け止め化粧料は、従来用いられている高分子増粘剤を配
合したものに比べ、べたつきがなく、さっぱりしている
と共に、皮膚刺激性も一段と低いものであることが明ら
かとなった。
【0062】実施例5〜10 表4に示す組成の日焼け止め化粧料を製造し、さらさら
感の評価を行った。その結果を表4に示す。
【0063】[製法] (1) カチオン性増粘剤の製造 実施例1で製造したものと同じものを使用した。 (2) 日焼け止め化粧料の製造 水(バランス量)に表3記載の(1)〜(4)を溶解したの
ち、(5)を加える。
【0064】[評価方法] (1)べたつき感、さっぱり感の評価は上記と同様であ
る。 (2)さらさら感の評価 化粧料使用性評価モニター10名が実施例および比較例
の日焼け止め化粧料を適量肌に塗布し、乾燥後のさらさ
ら感を評価した。評価結果は、次の表示で表した。 ◎;10名中、8名以上がべたつき感なしと回答。 ○;10名中、6名以上がべたつき感なしと回答。 △;10名中、4名以上がべたつき感なしと回答。 ×;10名中、4名未満がべたつき感なしと回答。
【0065】
【表4】 ────────────────────────────────── 実施例 ─────────────────── 5 6 7 8 9 10 ────────────────────────────────── (1) エタノール 70.0 70.0 70.0 70.0 70.0 70.0 (2) 2-ヒト゛ロキシ-4-メトキシヘ゛ンソ゛フェノン 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 (3) カチオン性増粘剤 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 (4) ポリアミド樹脂粉末 1.0 3.0 5.0 7.0 10.0 − (5) リン酸 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 ────────────────────────────────── 評価 A. べたつき感 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ B. さっぱり感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ C. さらさら感 △ △ ○ ◎ ○ × ──────────────────────────────────
【0066】表4の結果から明らかなように、カチオン
性増粘剤、紫外線吸収剤、エタノールの組み合わせだけ
では良好なさらさら感が得られないが、粉末を配合する
ことによりさらさら感が良好なものが得られた。
【0067】 実施例11 化粧水 (1)ソルビット 4.0 重量% (2)ジプロピレングリコール 6.0 (3)ポリエチレングリコール1500 5.0 (4)ポリオキシエチレン(20) オレイルアルコールエーテル 0.5 (5)カチオン性増粘剤 0.3 (6)乳酸 0.1 (7)エタノール 60.0 (8)クエン酸 0.1 (9)クエン酸ナトリウム 0.05 (10)パラメトキシケイ皮酸オクチル 1.0 (11)ヒドロキシメトキシベンゾフェノン スルホン酸ナトリウム 適量 (12)香料 適量 (13)メチルパラベン 適量 (14)エデト酸三ナトリウム 適量 (15)精製水 残余
【0068】(製法)精製水にクエン酸、クエン酸ナト
リウム、エデト酸三ナトリウム、ヒドロキシメトキシベ
ンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ソルビット、ジプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコール150
0、カチオン性増粘剤、乳酸を溶解する(水相)。別に
エタノールにパラメトキシケイ皮酸オクチル、ポリオキ
シエチレン(20)オレイルアルコールエーテル、香料、メ
チルパラベンを溶解し、これを前述の水相に加えて可溶
化し、濾過して化粧水を得た。
【0069】 実施例12 クリーム (1)スクワラン 10.0 重量% (2)ワセリン 5.0 (3)ステアリルアルコール 3.0 (4)ステアリン酸 3.0 (5)グリセリルモノステアレート 3.0 (6)ポリアクリル酸エチル 1.0 (7)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 7.0 (8)エチルパラベン 適量 (9)香料 適量 (10)ポリアミド樹脂粉末 5.0 (11)エタノール 40.0 (12)1, 3-ブチレングリコール 7.0 (13)エデト酸三ナトリウム 0.05 (14)カチオン性増粘剤 3.0 (15)乳酸 0.6 (16)精製水 残余
【0070】(製法)(1)〜(11)を加熱溶解し、70℃に
加温した(12)〜(16)に攪拌しながら加える。ホモミキサ
ー処理し、乳化粒子を細かくした後、攪拌しながら急冷
し、クリームを得た。
【0071】 実施例13 乳液 (1)ステアリン酸 2.0 重量% (2)セチルアルコール 0.5 (3)流動パラフィン 10.0 (4)ポリオキシエチレン(10)オレイン酸エステル 1.0 (5)ソルビタントリオレート 1.0 (6)4-tert-ブチル-4'-メトキシベンゾイルメタン 3.0 (7)ミリスチン酸イソプロピル 2.0 (8)ジプロピレングリコール 5.0 (9)ポリエチレングリコール1500 5.0 (10)トリエタノールアミン 1.0 (11)カチオン性増粘剤 1.0 (12)エチルパラベン 適量 (13)シリカ 3.0 (14)香料 適量 (15)クエン酸 0.2 (16)エタノール 55.0 (17)精製水 残余
【0072】(製法)精製水にジプロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール1500、トリエタノール
アミン、エタノール、カチオン性増粘剤、クエン酸を加
えて70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱溶解
して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加えて予備乳
化を行い、ホモミキサーで均一に乳化する。その後攪拌
しながら急冷して乳液を得た。
【0073】 実施例14 マッサージ用ジェル (1)グリセリン 20.0 重量% (2)エタノール 50.0 (3)カチオン性増粘剤 3.0 (4)乳酸 0.6 (5)シリカ 3.0 (6)ポリオキシエチレン(10) メチルポリシロキサン共重合体 2.0 (7)パラメトキシケイ皮酸オクチル 4.0 (8)ミリスチン酸イソプロピル 2.0 (9)スクワラン 1.0 (10)香料 適量 (11)精製水 残余
【0074】(製法)精製水に(1)〜(5)を溶解する。そ
の他の成分を混合溶解したものを添加し、マッサージ用
ジェルを得た。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の日焼け止
め化粧料は、塗布後乾燥するまでの過程でべたつかず、
さっぱりした感触を有するものである。また粉末を配合
することで、さらさら感を併せ有する日焼け止め化粧料
とすることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)を0.05〜10.0重
    量%、紫外線吸収剤を0.01〜20.0重量%、およ
    びエタノールを30.0〜90.0重量%含有すること
    を特徴とする日焼け止め化粧料。 (A)次の〜を含有する増粘剤用モノマー組成物を
    重合してなるカチオン性増粘剤。 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3
    はそれぞれ独立して水素原子、メチル基、エチル基また
    はt−ブチル基、Aは酸素原子または−NH−基、Bは
    直鎖状または側鎖を有する炭素数1〜4のアルキレン基
    を示す。)で表されるアミン含有(メタ)アクリル系モ
    ノマー 15.0〜85.0重量%、 一般式(II): 【化2】 (式中、R1は前記と同じ意味、R4は一般式: 【化3】 (式中、pは3または4を示す。)で表される基または
    式: 【化4】 で表される基を示す。)で表されるビニルモノマー 0
    〜80.0重量%、 一般式(III): 【化5】 (式中、R1およびAは前記と同じ意味、R5は直鎖状ま
    たは側鎖を有する炭素数1〜17のアルキレン基または
    一般式(IV): 【化6】 (式中、nは1〜4の整数、qは1〜25の整数を示
    す。)で表される基、R6は水素原子またはメチル基を
    示す。)で表される(メタ)アクリロイル基含有モノマ
    ー 1.0〜60.0重量%、 架橋性ビニルモノマー 0.1〜20.0重量%
  2. 【請求項2】更に粉末を含有する請求項1記載の日焼け
    止め化粧料。
  3. 【請求項3】粉末が、ポリアミド樹脂粉末またはシリカ
    である請求項2記載の日焼け止め化粧料。
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