JPH08267963A - フローチャート作成用シートならびにオーサリングシステムおよびオーサリング方法 - Google Patents

フローチャート作成用シートならびにオーサリングシステムおよびオーサリング方法

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JPH08267963A
JPH08267963A JP7100379A JP10037995A JPH08267963A JP H08267963 A JPH08267963 A JP H08267963A JP 7100379 A JP7100379 A JP 7100379A JP 10037995 A JP10037995 A JP 10037995A JP H08267963 A JPH08267963 A JP H08267963A
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video
column
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JP7100379A
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English (en)
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Yasuo Egashira
康雄 江頭
Hideki Matsumoto
英樹 松本
Keiji Toyoda
啓志 豊田
Kazuto Yanase
一登 柳瀬
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/02Editing, e.g. varying the order of information signals recorded on, or reproduced from, record carriers
    • G11B27/031Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals
    • G11B27/034Electronic editing of digitised analogue information signals, e.g. audio or video signals on discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/28Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording
    • G11B27/32Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by using information signals recorded by the same method as the main recording on separate auxiliary tracks of the same or an auxiliary record carrier
    • G11B27/327Table of contents
    • G11B27/329Table of contents on a disc [VTOC]

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオCDの再生手順を表現するフローチャ
ートを、容易に作成することができるようにする。 【構成】 フローチャート作成用シートには、ビデオC
Dに記録する素材データを特定するためのタイムコード
を記述するための複数の特定情報記述欄65がマトリク
ス状に配置されている。さらに、フローチャート作成用
シートには、マトリクス状に配置された特定情報記述欄
65どうしを階層構造状に接続するための接続線71
(図中、点線で示す部分)が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオコンパク
トディスクなどの記録媒体をオーサリングする場合に用
いて好適なフローチャート作成用シート並びにオーサリ
ングシステムおよびオーサリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像と音声とを記録することので
きるビデオコンパクトディスク(以下、適宜、ビデオC
Dという)が実用化されている。ビデオCDでは、画像
および音声が、MPEG(Moving Picture Expert Grou
p)に準拠して符号化されて記録される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビデオCD
のオーサリングにあたっては、画像、音声を、MPEG
のどのようなモードで符号化するのかや、符号化された
画像、音声をどのような順番でビデオCDに配置するの
か、あるいは、必要ならばビデオCDに記録された画
像、音声の再生シーケンスをどのようにするのかなどを
指定する必要がある。
【0004】しかしながら、従来においては、上述した
情報は、オペレータがキーボードを操作することなどに
より入力されるため、ビデオCDのオーサリングを行う
のは容易でなかった。
【0005】そこで、本件出願人は、特願平6−195
195号として、ビデオCDのオーサリングを、容易か
つ簡単に行うことができる装置について、先に提案して
いる。この装置によれば、ビデオCDのオーサリングに
必要な情報を所定の表形式で記述したものを入力するこ
とができるようになされており、これにより、ビデオC
Dのオーサリングを、容易かつ簡単に行うことができる
ようになされている。
【0006】ところで、バージョン2.0のビデオCD
には、画像や音声などの素材データの他、その素材デー
タを再生する再生手順を指定する情報も記録することが
でき、この情報を記録しておくことで、素材データをシ
ーケンシャルに再生するだけでなく、対話形式で再生す
ることもできるようになされている。
【0007】そして、このような再生手順を指定する情
報が記録されたビデオCDを作成しようとする場合、ビ
デオCDの作成依頼者は、再生手順を表現するフローチ
ャート(あるいはフローチャートのようなもの)を用意
し、これを素材データとともに、オーサリングシステム
のオペレータに提供していた。一方、オーサリングシス
テムのオペレータは、提供されたフローチャートにより
表現された再生手順を、所定の表形式に変換し、その変
換結果に基づいて、ビデオCDのオーサリングを行って
いた。
【0008】しかしながら、再生手順を表現するフロー
チャートの記述方法については、特に取り決めはなく、
依頼者は、自由なフォーマットでフローチャートを作成
していた。このため、オペレータが、依頼者から提供さ
れるフローチャートの内容を理解することが困難な場合
があった。その結果、オペレータは、電話などで、依頼
者に不明な点を問い合わせなければならず、ビデオCD
のオーサリングに時間を要する(ビデオCDのオーサリ
ングの作業効率が悪化する)課題があった。
【0009】また、オペレータがフローチャートから認
識した事項と、依頼者が意図した事項とが一致しない場
合もあり、オーサリングして得られたビデオCDが、依
頼者が意図したものと異なることもあった。
【0010】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、ビデオCDなどの記録媒体のオーサリン
グの作業効率を向上させることができるようにするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のフロー
チャート作成用シートは、マトリクス状に配置された、
素材データを特定する特定情報を記述するための複数の
特定情報記述欄と、特定情報記述欄どうしを、階層構造
状に接続するための接続線とを有することを特徴とす
る。
【0012】このフローチャート作成用シートにおいて
は、素材データが、タイムコードとともに、他の記録媒
体に記録されているものである場合、特定情報を、タイ
ムコードとすることができる。接続線は、隣接する特定
情報記述欄どうしを接続する隣接線と、隣接線のうち
の、行または列方向のうちのいずれか一方の方向に隣接
する特定情報記述欄どうしを接続するものに直交する直
交線とで構成することができる。記録媒体を再生する再
生装置が、数字を入力するための数字キーを有し、数字
キーが操作されたときに、その数字キーの数字に対応し
た素材データを再生する場合、特定情報記述欄に記述さ
れる特定情報により特定される素材データに対応する数
字を記述するための数字記述欄をさらに有することがで
きる。
【0013】また、このフローチャート作成用シート
は、素材データに設定するポーズの位置を記述するため
のポーズ記述欄をさらに有することができる。さらに、
このフローチャート作成用シートは、再生手順に関する
特記事項を記述するための特記事項記述欄をさらに有す
ることができる。
【0014】請求項7に記載のオーサリングシステム
は、記録媒体に記録される画像または音声でなる素材デ
ータを再生する再生手順を表現するフローチャートを作
成するためのフローチャート作成用シートであって、マ
トリクス状に配置された、素材データを特定する特定情
報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特定情報
記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接続線と
を有するものの記述内容を読み取る読み取り手段と、読
み取り手段の読み取り結果に基づいて、記録媒体のオー
サリングに適したフォーマットのデータを生成する生成
手段とを備えることを特徴とする。
【0015】請求項8に記載のオーサリング方法は、記
録媒体に記録される画像または音声でなる素材データを
再生する再生手順を表現するフローチャートを作成する
ためのフローチャート作成用シートであって、マトリク
ス状に配置された、素材データを特定する特定情報を記
述するための複数の特定情報記述欄と、特定情報記述欄
どうしを、階層構造状に接続するための接続線とを有す
るものの記述内容を読み取り、その読み取り結果に基づ
いて、記録媒体のオーサリングに適したフォーマットの
データを生成することを特徴とする。
【0016】請求項9に記載のオーサリングシステム
は、記録媒体に記録される画像または音声でなる素材デ
ータを再生する再生手順を表現するフローチャートを作
成するためのフローチャート作成用シートであって、マ
トリクス状に配置された、素材データを特定する特定情
報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特定情報
記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接続線と
を有するものを表示する表示手段と、表示手段の表示内
容を編集するときに操作される操作手段と、表示手段の
表示内容の編集結果に基づいて、記録媒体のオーサリン
グに適したフォーマットのデータを生成する生成手段と
を備えることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載のオーサリング方法は、
記録媒体に記録される画像または音声でなる素材データ
を再生する再生手順を表現するフローチャートを作成す
るためのフローチャート作成用シートであって、マトリ
クス状に配置された、素材データを特定する特定情報を
記述するための複数の特定情報記述欄と、特定情報記述
欄どうしを、階層構造状に接続するための接続線とを有
するものを表示し、その表示内容を編集し、その編集結
果に基づいて、記録媒体のオーサリングに適したフォー
マットのデータを生成することを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に記載のフローチャート作成用シート
においては、複数の特定記述欄がマトリクス状に配置さ
れており、そこには素材データを特定する特定情報が記
述されるようになされている。接続線は、特定情報記述
欄どうしを、階層構造状に接続するようになされてい
る。
【0019】請求項7に記載のオーサリングシステムに
おいては、読み取り手段は、記録媒体に記録される画像
または音声でなる素材データを再生する再生手順を表現
するフローチャートを作成するためのフローチャート作
成用シートであって、マトリクス状に配置された、素材
データを特定する特定情報を記述するための複数の特定
情報記述欄と、特定情報記述欄どうしを、階層構造状に
接続するための接続線とを有するものの記述内容を読み
取るようになされている。生成手段は、読み取り手段の
読み取り結果に基づいて、記録媒体のオーサリングに適
したフォーマットのデータを生成するようになされてい
る。
【0020】請求項8に記載のオーサリング方法におい
ては、記録媒体に記録される画像または音声でなる素材
データを再生する再生手順を表現するフローチャートを
作成するためのフローチャート作成用シートであって、
マトリクス状に配置された、素材データを特定する特定
情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特定情
報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接続線
とを有するものの記述内容が読み取られ、その読み取り
結果に基づいて、記録媒体のオーサリングに適したフォ
ーマットのデータが生成されるようになされている。
【0021】請求項9に記載のオーサリングシステムに
おいては、表示手段は、記録媒体に記録される画像また
は音声でなる素材データを再生する再生手順を表現する
フローチャートを作成するためのフローチャート作成用
シートであって、マトリクス状に配置された、素材デー
タを特定する特定情報を記述するための複数の特定情報
記述欄と、特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続
するための接続線とを有するものを表示するようになさ
れている。操作手段は、表示手段の表示内容を編集する
ときに操作され、生成手段は、表示手段の表示内容の編
集結果に基づいて、記録媒体のオーサリングに適したフ
ォーマットのデータを生成するようになされている。
【0022】請求項10に記載のオーサリング方法にお
いては、記録媒体に記録される画像または音声でなる素
材データを再生する再生手順を表現するフローチャート
を作成するためのフローチャート作成用シートであっ
て、マトリクス状に配置された、素材データを特定する
特定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特
定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接
続線とを有するものが表示され、その表示内容が編集さ
れるようになされている。そして、その編集結果に基づ
いて、記録媒体のオーサリングに適したフォーマットの
データが生成されるようになされている。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、その
前に、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実
施例との対応関係を明らかにするために、各手段の後の
括弧内に、対応する実施例(但し、一例)を付加して、
本発明の特徴を記述すると、次のようになる。
【0024】即ち、請求項7に記載のオーサリングシス
テムは、記録媒体をオーサリングするオーサリングシス
テムにおいて、記録媒体に記録される画像または音声で
なる素材データを再生する再生手順を表現するフローチ
ャートを作成するためのフローチャート作成用シートで
あって、マトリクス状に配置された、素材データを特定
する特定情報を記述するための複数の特定情報記述欄
と、特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するた
めの接続線とを有するものの記述内容を読み取る読み取
り手段(例えば、図52に示すOCR(Optical Charac
ter Recognition)装置201など)と、読み取り手段
の読み取り結果に基づいて、記録媒体のオーサリングに
適したフォーマットのデータを生成する生成手段(例え
ば、図52に示す処理部202など)とを備えることを
特徴とする。
【0025】請求項9に記載のオーサリングシステム
は、記録媒体をオーサリングするオーサリングシステム
において、記録媒体に記録される画像または音声でなる
素材データを再生する再生手順を表現するフローチャー
トを作成するためのフローチャート作成用シートであっ
て、マトリクス状に配置された、素材データを特定する
特定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特
定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接
続線とを有するものを表示する表示手段(例えば、図5
3に示す表示装置211など)と、表示手段の表示内容
を編集するときに操作される操作手段(例えば、図53
に示す入力部213など)と、表示手段の表示内容の編
集結果に基づいて、記録媒体のオーサリングに適したフ
ォーマットのデータを生成する生成手段(例えば、図5
3に示す処理部212など)とを備えることを特徴とす
る。
【0026】なお、勿論この記載は、各手段を上記した
ものに限定することを意味するものではない。
【0027】次に、本発明の適用対象となる記録媒体と
しての、例えばビデオCDについて、簡単に説明する。
【0028】CD(Compact Disk)には、記録するデー
タの種類によって多くの規格があり、大別すると、オー
ディオ信号が記録されるオーディオCD(CD−DA)
と、図1に示すように各種のデータが記録されるCD−
ROMとがある。ビデオ信号の記録が可能なビデオCD
は、図1に示したCD−ROMの範疇にあり、簡易動画
再生を目的とした、いわゆるカラオケCDの規格(CD
動画カラオケの規格)を拡張したものである。
【0029】ビデオCDには、現在、バージョン1.
0,1.1,2.0があり、本発明を適用したオーサリ
ングシステムでは、いずれのバージョンのビデオCDで
もオーサリングを行うことができる。なお、バージョン
1.0のビデオCDとは、カラオケCDに相当する。ま
た、ビデオCDのバージョン2.0の規格の詳細は、例
えば「VIDEO CD SPECIFICATION
VERSION 2.0」(フィリップス社)に記載
されている。
【0030】また、ビデオCDは、既存のCD−I F
MV(Full Motion Video)の規格との互換性を有す
る。従って、ビデオCDは、それ専用のプレーヤだけで
はなく、CD−I FMV規格に対応するプレーヤでも
再生可能である。
【0031】さらに、ビデオCDは、CD−Iのよう
に、オペレーティングシステムを特定していないので、
動画像の圧縮符号化手法の1つであるMPEG用の動画
ボードを搭載したパーソナルコンピュータやゲーム機で
も再生可能である。
【0032】ビデオCDの構成は、コンピュータデータ
としてのインフォメーション部分のデータは、いわゆる
フォーム1に、オーディオおよびビデオデータは、いわ
ゆるフォーム2に準拠しており、ファイル管理は、IS
O9660フォーマットに従っている。
【0033】また、その記録領域は、図2に示すよう
に、大別してリードインエリアLiA(このエリアに
は、TOC(Table Of Contents)が形成されてい
る)、リードアウトエリアLoA、およびこれらの領域
以外の領域であるデータ領域(トラックTr1乃至Tr
99)からなる。同図に示すように、ビデオCDは、C
D−ROM XAのフォーマットに対して、トラックT
r1に、新たにビデオCDインフォメーション(Video
compact Disk Information:VDI)部が設けられてい
る。VDI部には、各種のディスク情報が記録される。
【0034】さらに、トラックTr1には、プライマリ
ボリュームディスクリプタ(Primary Volume Descripto
r:PVD)部、リストIDオフセットテーブル(List I
D Offset Table:LOT)部、プレイシーケンスディス
クリプタ(PSD)部、セグメントプレイアイテム(Se
gment Play IteM:SPIM)部、およびCD−Iアプリ
ケーションエリアが配置されている。
【0035】PVD部は、CD−ROM XAとCD−
Iとのブリッジフォーマット(CDBridge)と同
様に構成されている。LOT部には、PSD部に記録さ
れたリスト(プレイリスト(PlayList:PL)、セレク
ションリスト(SelectionList:SL、およびエンドリス
ト(EndList:EL))の、PSD部の先頭からのオフセ
ットアドレスが記録される。PSD部には、リスト形式
で記述されたビデオCDの再生手順(ビデオCDを再生
する方法に関する再生方法情報)(以下、PBC(Play
Back Control)という)がリスト形式で記録される。な
お、このリストには、プレイリスト、セレクションリス
ト、およびエンドリストの3つがある。
【0036】SPIM部には、メニュー(メニュー画
面)などに使用する静止画のデータや、その他必要に応
じて動画データ、音声(オーディオ)データなどがセグ
メントプレイアイテム(PIM)として記録される。な
お、PIMは、MPEGに準拠した圧縮符号化がなされ
たビデオデータ、オーディオデータ(通常のMPEGデ
ータ)である。図2では、SPIM部に、静止画(静止
画列)のPIM1乃至4、動画のPIM29,44、お
よび59、並びに音声のPIM74が記録された様子を
示している。
【0037】具体的には、PIM1,2はそれぞれメニ
ュー静止画SP1,2で、PIM3は静止画で、PIM
4は静止画列(スライド)SLIDE1で、PIM2
9,44,59はそれぞれ動画MV5,6,7で、PI
M74は音声AU1で構成されている。
【0038】ここで、SPIM部は、2秒単位のセグメ
ントに分割されており、PIMは、(セグメントの途中
ではなく)セグメントの先頭から記録されるようになさ
れている。図2において、PIMの後に付した数字は、
そのPIMが始まる、SPIM部の先頭からのセグメン
トの位置(セグメント数)を表している。
【0039】なお、以上のうちのLOT部、PSD部、
SPIM部は、ビデオCDのバージョン2.0で定義さ
れているものである。
【0040】CD−Iアプリケーションエリアには、C
D−Iプログラムが記録され、ビデオCDを、CD−I
FMV用のプレーヤで再生するときに、最初に読み込
まれる。そして、このプレーヤでは、CD−Iプログラ
ムにしたがって、ビデオCDの再生がなされる。即ち、
例えば上述したPBCが読み込まれ、後述するような対
話形式の再生が行われる。
【0041】以上がトラックTr1の構成で、トラック
Tr2以降には、通常のMPEGデータ(MPEGに準
拠した圧縮符号化がなされたビデオデータ、オーディオ
データ)が記録される。なお、ビデオCDには、トラッ
クTr99まで配置することができ、従って通常のMP
EGデータは、最大でトラックTr2乃至Tr99の9
8トラックに記録することができる。
【0042】図2では、トラックTr1以降に、トラッ
クTr2乃至Tr5が配置されており、それぞれには、
動画MV1乃至MV4が記録されている。なお、図示し
ていないが、トラックTr2以降には、CD−DAのデ
ータ(オーディオデータ)を記録することができる。但
し、CD−DAのデータは、すべてのビデオを記録し終
えた後のトラック以降に記録される。
【0043】ビデオCDに記録するビデオ信号とオーデ
ィオ信号のフォーマットは、MPEG(例えば、MPE
G1)に準拠している。トラックTr2以降に配置され
るビデオ信号またはオーディオ信号に対しては、それぞ
れ約1.2または0.2Mbpsが割り当てられてお
り、従って、トラックTr2以降には、ビデオ信号とオ
ーディオ信号が、約6対1の割合で配置される。
【0044】次に、ビデオCDが、例えばパーソナルコ
ンピュータなどのディレクトリ管理を必要とする機器で
再生される場合には、図3に示すディレクトリ構造にし
たがって、ビデオCD上のファイルの管理が行われる。
【0045】即ち、ビデオCDでは、ルートディレクト
リ(0)の下に、VCD,MPEGAV,CDDA,S
EGMENT,KARAOKE,EXT,CDIなどの
ディレクトリが配置される。なお、ディレクトリ名、お
よび各ディレクトリにおけるファイル名は、図3に示し
たように、あらかじめ規定されている。また、ビデオC
Dにおいて最低限必要とされるディレクトリは、ルート
ディレクトリ、CDI,VCD、およびMPEGAVで
ある。
【0046】VCDディレクトリには、ファイルINF
O.VCD,ENTRIES.VCD,LOT.VC
D,PSD.VCDが格納される。INFO.VCD
は、ディスクのインフォメーションのファイルで、ビデ
オCD上では、VDI部(図2)に配置される。ENT
RIES.VCDは、ビデオCD上に記録されたMPE
Gのオーディオデータ、ビデオデータにあらかじめ設定
された開始位置としてのエントリ(これは、CDのイン
デックス(Index)より精度が高い)の一覧のファイル
で、ビデオCD上では、上述したINFO.VCDと同
様にVDI部(図2)に配置される。なお、エントリと
しては、トラックを構成するセクタのアドレスが指定さ
れ、1トラックあたり、最大で98個設定することが可
能である。また、エントリは、トラックTr2以降に設
定することができる。
【0047】LOT.VCDまたはPSD.VCDは、
それぞれ上述した図2のLOT部またはPSD部に配置
されるデータのファイルである。
【0048】なお、ファイルINFO.VCD,ENT
RIES.VCD,LOT.VCD,PSD.VCD
は、図3に示したように、ビデオCD上の、あらかじめ
設定された位置(図中、(”xx:xx:xx”)とい
う形式で示した時間(タイムコード)に対応する位置)
に配置される。また、ファイルLOT.VCDおよびP
SD.VCDは、ビデオCDのバージョン2.0で定義
されているものであり、ファイルINFO.VCDおよ
びENTRIES.VCDは、ビデオCDのバージョン
2.0だけでなく、バージョン1.1でも定義されてい
るものである。
【0049】MPEGAVディレクトリには、MPEG
のオーディオデータ、ビデオデータのファイルが格納さ
れる。なお、MPEGのオーディオデータ、ビデオデー
タのファイル名は、AVSEQ#n.DATまたはMU
SIC#n.DATとする必要があり、また、#nは、
データが記録されたトラック番号(図2において、トラ
ックTrの後に付した数字)より1だけ小さい値とされ
る。なお、AVSEQ#n.DATとMUSIC#n.
DATとを混在させることはできない。また、AVSE
Q#n.DATを使用できるのは、バージョン1.1と
2.0のビデオCDである。
【0050】CDDAディレクトリには、CD−DAの
データのファイルが格納される。なお、CD−DAのデ
ータのファイル名は、AUDIO#n.DATとする必
要があり、また、#nは、データが記録されたトラック
番号とされる。
【0051】SEGMENTディレクトリには、図2に
示したSPIM部に配置されるPIMのファイル名が格
納される。なお、PIMのファイル名は、ITEM#
n.DATとする必要があり、また、#nは、PIM
(PIMの先頭)が配置されたセグメントナンバ(図2
において、PIMの後に付された数字)とされる。従っ
て、PIMのファイル名は、そのサイズと、格納順序
(配置順序)により決まることになる。
【0052】KARAOKEディレクトリには、カラオ
ケCDにおける場合と同様にKARINFO.BIHお
よびKARINFO.ccが配置される。ビデオCD上
では、ファイルKARINFO.BIHおよびKARI
NFO.ccは、VDI部(図2)に配置される。但
し、INFO.VCDおよびENTRIES.VCDよ
りも、PVD部側に配置される。
【0053】なお、ファイルKARINFO.ccの拡
張子であるccは、カントリコード(Contry Code)を
意味し、例えば日本にはJPが、また、例えばアメリカ
合衆国(USA)にはUSが割り当てられている。
【0054】KARINFO.BIHおよびKARIN
FO.ccは、ビデオCDのバージョン1.0,1.1
および2.0で定義されている。
【0055】EXTディレクトリには、CD−I用プレ
ーヤやその他のコンピュータで使われる拡張用のデータ
のファイルが格納される。
【0056】CDIディレクトリには、従来と同様に、
例えばCD−IのアプリケーションプログラムなどのC
D−Iに特有のファイルが格納される。なお、このファ
イルは、ビデオCD上では、CD−Iアプリケーション
エリア(図2)に配置される。
【0057】図4は、ビデオCDの再生装置の一実施例
の外観構成を示している。ビデオCDは、スロットに装
着されて再生される。表示部111には、ビデオCDの
再生中のトラック番号やその他必要な情報が表示される
ようになされている。
【0058】再生キー101、ネクストキー102、ま
たはプレビアスキー103は、基本的には、ビデオCD
の再生、次のトラックへのジャンプ(または早送り)、
前のトラックへのジャンプ(または巻戻し)を行うとき
に、それぞれ操作される。再生キー101、ネクストキ
ー102、およびプレビアスキー103の他のキー(ボ
タン)としては、リターンキー104、数字キー10
5、および選択キー(セレクトキー)5が設けられてい
る。
【0059】ビデオCDから再生された画像または音声
は、再生装置の出力端子より、図示せぬモニタまたはス
ピーカに供給され、それぞれて表示または出力される。
【0060】ビデオCDの再生にあたっては、図2に示
したトラックTr2以降に記録されたMPEGのオーデ
ィオデータ、ビデオデータ、あるいはCD−DAのデー
タをシーケンシャルに再生する他、PSD部に記録され
たPBCにしたがって、メニュー形式による対話形式
で、画像や音声の再生を行うことができる。
【0061】ここで、PBCには、上述したように、プ
レイリスト(PL)、セレクションリスト(SL)、お
よびエンドリストがあり、プレイリストまたはセレクシ
ョンリストには、動画と静止画(静止画列)と音声また
はメニュー静止画の再生手順が、それぞれ記述されてい
る。このPBCを用いての、対話形式による画像や音声
の再生は、例えば次のようにして行われる。
【0062】即ち、例えばビデオCDの記録内容が、図
2に示したようであった場合において、まず最初に、P
BCの、あるセレクションリストSL1にしたがって、
例えば図5に示すようなメニュー(メニュー静止画)S
P1が表示される。メニュー静止画SP1の表示後は、
ユーザの入力待ち状態となる。この場合、選択肢が1乃
至4の4つあり、数字キー105(図4)の「1」乃至
「4」が選択(操作)されると、セレクションリストS
L2(図6)、プレイリストPL4、セレクションリス
トSL4(図7)、プレイリストPL8に、それぞれ制
御が移行する。
【0063】例えば、いま数字キー105の「1」が選
択された場合には、セレクションリストSL2にしたが
い、例えば図6に示すようなメニュー静止画SP2が表
示され、ユーザの入力待ち状態になる。この場合も、選
択肢が1乃至4の4つあり、数字キー105の「1」乃
至「4」が選択(操作)されると、プレイリストPL
1,PL2,PL3、またはセレクションリストSL3
に、それぞれ制御が移行する。
【0064】なお、メニュー静止画SP2が表示されて
いる場合において、リターンキー104(図4)が操作
されたときには、例えばセレクションリストSL1に制
御が移行し、これにより図5に示したメニュー静止画S
P1が表示される。
【0065】メニュー静止画SP2が表示されている場
合において、例えば数字キー105の「1」が選択され
たときには、プレイリストPL1にしたがい、例えば動
画MV1が再生され、その再生が終了すると、例えばセ
レクションリストSL2に制御が移行し、メニュー静止
画SP2が表示される。なお、動画MV1の再生中に、
例えばリターンキー104が操作された場合も、セレク
ションリストSL2に制御を移行させるようにすること
ができる。
【0066】また、例えば数字キー105の「2」また
は「3」が選択された場合には、プレイリストPL2ま
たはPL3にしたがい、例えば動画MV2またはMV3
が、それぞれ再生され、その再生が終了すると、例えば
セレクションリストSL2に制御が移行し、メニュー静
止画SP2が表示される。なお、この場合においても、
動画MV2または3の再生中に、例えばリターンキー1
04が操作されたときには、セレクションリストSL2
に制御を移行させるようにすることができる。
【0067】さらに、数字キー105の「4」が選択さ
れた場合には、セレクションリストSL3にしたがい、
例えば表示の変更なしで(メニュー静止画SP2が表示
されたまま)、プレイリストPL1乃至PL3のうちの
いずれかに、ランダムに制御が移行される。プレイリス
トPL1乃至PL3に制御が移行した後は、上述したよ
うな表示が行われる。
【0068】図5に戻り、メニュー静止画SP1が表示
されている場合において、数字キー105の「2」が選
択されたときは、プレイリストPL4にしたがい、スラ
イドSLIDE1が再生され(静止画列を構成する静止
画が順次再生され)、その再生が終了すると、セレクシ
ョンリストSL1に制御が移行される。なお、この場
合、スライドの再生中(例えば、スライドを構成する静
止画間)には、所定の時間(例えば、後述する図20で
説明するように、5秒間など)のポーズをおくようにす
ることができる。
【0069】また、数字キー105の「3」が選択され
た場合には、セレクションリストSL4にしたがい、例
えば図7に示すように動画MV4が再生される。
【0070】ここで、動画MV4にエントリを設定して
おいた場合、次のような再生を行うことが可能となる。
即ち、例えば、いま動画MV4にエントリ1および2の
2つのエントリが設定されている場合において、動画M
V4の先頭からエントリ1までのデータ、エントリ1か
らエントリ2までのデータ、またはエントリ2から動画
MV4の最後までのデータが再生されているときに、再
生キー101が操作されると、プレイリストPL5,P
L6、またはPL7それぞれに、制御が移行される。
【0071】プレイリストPL5乃至PL7によれば、
動画MV5乃至MV7がそれぞれ再生され、その再生が
終了すると、セレクションリストSL4乃至SL6にそ
れぞれ制御が移行される。セレクションリストSL4に
よれば、上述したように動画MV4が、その先頭から再
生される。また、セレクションリストSL5またはSL
6によれば、動画MV4が、エントリ1または2から、
それぞれ再生される。
【0072】動画MV4の再生が終了すると、セレクシ
ョンリストSL1に制御が移行され、これによりメニュ
ー静止画SP1(図5)が表示される。
【0073】再び、図5に戻り、メニュー静止画SP1
が表示されている場合において、数字キー105の
「4」が選択されたときは、プレイリストPL8にした
がい、例えば静止画SP3が表示され、その表示の終了
後、音声AU1が出力(再生)される。音声AU1の出
力(再生)が終了すると、セレクションリストSL1に
制御が移行され、これによりメニュー静止画SP1が表
示される。
【0074】以上のように、ビデオCDによれば、図2
のPSD部に記録されたPBCにしたがい、メニュー形
式による対話形式で、画像や音声の再生を行うことがで
きる。
【0075】次に、本発明のフローチャート作成用シー
トの実施例について説明するが、その前段階の準備とし
て、本件出願人が先に提案したオーサリングシステムに
ついて説明する。図8は、本件出願人が先に提案したビ
デオCDをオーサリングするオーサリングシステムの構
成例を示している。このシステムには、ビデオCDをオ
ーサリングするためのスクリプトと、オーサリングの対
象となる素材データ(ビデオデータ、オーディオデー
タ)とが入力され、そこでは、素材データが、スクリプ
トにしたがって処理され、ビデオCDが作成される。こ
こで、以下、適宜、素材データとスクリプトの集合を総
称して、COFF(Common Omni File Format)とい
う。
【0076】オーサリングシステムのオペレータは、C
OFFを用意しさえすれば良く、オーサリングシステム
では、入力されたCOFFから、ビデオCD(あるい
は、ビデオCDを作成するのに必要なフォーマットとさ
れたデータ)が、自動的に作成される。
【0077】素材データとしては、例えばディジタルや
アナログのVTR,DATなどから再生される、例えば
SMPTEフォーマットなどのタイムコードを含む画
像、音声、さらにはMPEG,AVI(Video For Wind
owsで定義されているコンピュータ上で再生されるムー
ビーフォーマット),WAVE(Windows(商標)で使
用されている音声のファイルフォーマット),TIF
F,PICTなどのデータを用いることが可能である。
これらの素材データは、例えばVTR(ビデオテープレ
コーダ)やDAT(ディジタルオーディオテープレコー
ダ)、コンピュータ、あるいはその他の装置(例えば、
光ディスク装置、光磁気ディスク装置、磁気ディスク装
置(ハードディスク装置)、磁気テープ装置など)など
から、オーサリングシステムに対し、必要に応じて入力
されるようになされている。
【0078】COFFのスクリプトには、「ディスクに
関する情報」、「素材の情報」、および「PBC情報」
の3つがあり、いずれも表形式で記述することができる
ようになされている。また、これらの「ディスクに関す
る情報」、「素材の情報」、および「PBC情報」は、
ファイルとして、例えばフロッピーディスクなどに記録
し、オーサリングシステムに読み込ませることができる
ようになされている。さらに、「ディスクに関する情
報」、「素材の情報」、および「PBC情報」のうちの
「ディスクに関する情報」と「素材の情報」とは必須で
あるが、「PBC情報」の入力は省略することができ
る。即ち、上述したような対話形式による再生を行わな
い場合には、「PBC情報」は入力する必要がない。
【0079】「ディスクに関する情報」には、ディスク
情報(ディスク全般の情報)としてのDISCINFO
と、カラオケ情報としてのKARとがある。
【0080】「素材の情報」は、オーサリングシステム
に対して処理を指示するもの(処理情報)であり、MO
VIE,AUDIO,STILL,SLIDE,ENC
ODED,ENTRY、およびAPAUSEがある。M
OVIE,AUDIO、またはSTILLには、素材デ
ータのうちの動画、音声、または静止画の符号化方法
(エンコード方法)を指示する情報が、それぞれ記述さ
れる。SLIDEには、STILLに定義された素材デ
ータ(静止画)を用いたスライド(静止画列)の構成に
関する情報が記述される(AUDIOに定義された素材
データ(音声)が、スライドに用いられる場合には、そ
の旨なども記述される)。ENCODEDには、既に、
例えばMPEGに準拠した符号化がなされたビデオデー
タ、オーディオデータ(エンコード済みのビデオデー
タ、オーディオデータ)を素材データとして用いる場
合、その素材データに関する情報が記述される。
【0081】ENTRYには、動画の再生開始位置を指
定するエントリに関する情報が記述される。APAUS
Eには、ポーズを設定する位置がタイムコードで記述さ
れる。
【0082】次に、「PBC情報」には、PLAY,M
ENU,RAND,DEF1、およびDEF2がある。
PLAYには、上述したプレイリスト(PL)に関する
情報などが記述される。MENU,RAND,DEF
1、およびDEF2には、上述したセレクションリスト
(SL)に関する情報などが記述される。
【0083】なお、MENUには、あるセレクションリ
ストから、例えば数字キー105(図4)の操作に対応
してジャンプする(制御を移行する)プレイリストやセ
レクションリストなどに関する情報が記述されるが、R
ANDには、タイムアウトの場合(あるプレイリストま
たはセレクションリストに制御が移行してから所定の時
間が経過した場合)のジャンプ先であるプレイリストや
セレクションリストなどに関する情報が記述される。
【0084】また、DEF1およびDEF2には、マル
チデフォルト機能に関する情報が記述される。即ち、あ
るプレイリストまたはセレクションリストにしたがった
制御がなされている場合において、ネクストキー10
2、プレビアスキー103、リターンキー104、数字
キー105、選択キー106が操作されたときに、その
操作されたキー、またはその操作時に再生されていた区
間(エントリで区切られた区間)に対応してジャンプす
るプレイリストまたはセレクションリストなどに関する
情報が記述される。なお、ネクストキー102、プレビ
アスキー103、リターンキー104、数字キー10
5、および選択キー106に反応させる場合は、DEF
1を用い、上述のキーのうちの数字キー105を除くキ
ーに反応させる場合には、DEF2を用いる。
【0085】ここで、図9乃至図24を参照して、上述
した各スクリプトの記述フォーマットについて説明す
る。各スクリプトは、例えばオーサリングシステムのオ
ペレータなどによって、表形式で記述される。
【0086】図9は、「ディスクに関する情報」の1つ
であるDISCINFO(ディスク情報)のフォーマッ
トを示している。アルバムID(Album IDentificatio
n)の欄には、アルバム名が、ISO646に規定され
た文字で記述される。アルバム名の記述にあたっては、
16文字まで使用することができる。なお、オーサリン
グシステム(後述するビデオCDフォーマッタ部3(図
8))において、アルバム名は、ファイルINFO.V
CD(図3)に記録される。
【0087】ここで、ISO646に規定された文字と
は、数字(0123456789)、アルファベットの
大文字および小文字(ABCDEFGHIJKLMNO
PQRSTUVWXYZおよびabcdefghijk
lmnopqrstuvwxyz)、記号1(!”#
&’()*+,−./:;<=>?_およびスペー
ス)、記号2(#$)、記号3( ̄[¥]^‘{|}
 ̄)、並びにコントロールコードである。なお、記号2
および3の使用にあたっては、一定の制約がある。
【0088】アルバム総枚数(Number of Volumes in A
lbum)の欄には、アルバムを構成するビデオCDの総枚
数が、数字で記述される。なお、オーサリングシステム
(ビデオCDフォーマッタ部3(図8))において、ア
ルバム総枚数は、ファイルINFO.VCD(図3)に
記録される。さらに、ビデオCDのバージョンが1.1
である場合には、このアルバム総枚数は、PVD部(図
2)にも記録される。ここで、PVD部に配置されるデ
ータは、ファイルとしては見えないようになされている
ので、ビデオCDのディレクトリ構造を表した図3には
示されていない。
【0089】アルバム通し番号(Volume Number)の欄
には、アルバムが複数枚で構成される場合の通し番号
が、数字で記述される。このアルバム通し番号は、上述
のアルバム総枚数と同様に、ファイルINFO.VCD
(図3)と、PVD部(図2)(但し、ビデオCDのバ
ージョンが1.1の場合のみ)に記録される。
【0090】ボリュームID(Volume IDentifier)の
欄には、ビデオCDに対して付されたユニークなID
が、数字(0123456789)、またはアルファベ
ットの大文字(ABCDEFGHIJKLMNOPQR
STUVWXYZ)(以下、これらの文字セットを、d
−charという)を用いて記述される。ボリュームI
Dの記述にあたっては、32文字まで使用することがで
きる。なお、ボリュームIDは、PVD部(図2)に記
録される。
【0091】ボリュームセットID(Volume Set IDent
ifier)の欄には、ひとかたまりのシリーズものとされ
たビデオCDに対して付された名前が、d−charを
用いて記述される。ボリュームセットIDの記述にあた
っては、128文字まで使用することができる。なお、
ボリュームセットIDは、ボリュームIDと同様にPV
D部(図2)に記録される。
【0092】出版社(Publish IDentifier)の欄には、
出版社名が、数字(0123456789)、アルファ
ベットの大文字(ABCDEFGHIJKLMNOPQ
RSTUVWXYZ)、または記号1(!”#&’()
*+,−./:;<=>?_およびスペース)(以下、
これらの文字セットを、a−charという)を用いて
記述される。出版社の記述にあたっては、128文字ま
で使用することができるが、先頭の文字は、スペース
(キャラクタコード$20(但し、$はヘキサ(HE
X)を意味する))以外の文字とする必要がある。ま
た、最後にスペースが続いている場合、そのスペースは
無視される。なお、出版社名は、ボリュームIDおよび
ボリュームセットIDと同様にPVD部(図2)に記録
される。
【0093】データ供給者(Data Preparer IDentifie
r)の欄には、データ供給者名が、a−charを用い
て記述される。記述にあたっての使用可能な文字数およ
びその他の制限、並びにビデオCD上における記録位置
は、上述の出版社の場合と同様である。
【0094】作成年月日(Volume Creation Date and T
ime)の欄には、ビデオCDの作成年月日と時間(時、
分、秒)が記述される。年は4桁の西暦を表す数字で記
述する必要があり、また、月、日、時、分、秒は、それ
ぞれ2桁の数字で記述する必要がある。即ち、月、日、
時、分、秒を表す数字の10の位が0である場合は、そ
の0も記述する必要がある。また、時間は、24時間制
で記述する必要がある。さらに、年月日と時分秒との間
には、半角のスペース1個を挿入する必要がある。
【0095】従って、例えば「1994年3月3日午後
10時」は、「1994/03/03 22:00:00」と記述すること
になる。
【0096】なお、作成年月日と時間は、ボリュームI
D、ボリュームセットID、およびデータ供給者名と同
様にPVD部(図2)に記録される。また、作成年月日
の欄の記述が省略された場合は、PVD部には、適当な
年月日および時間が記録される。
【0097】ディスクタイトル(Disc Title)の欄に
は、ビデオCDのタイトルが、シフトJISの文字で記
述される。即ち、ディスクタイトルの記述にあたって
は、漢字を使用することができる。なお、ディスクタイ
トルは、ファイルKARINFO.JP(KARINF
O.cc)(図3)に記録される。
【0098】カタログ番号(Disc Catalog Number)の
欄には、ビデオCDに付されたカタログ番号が、ISO
646に規定された文字を用いて記述される。なお、カ
タログ番号は、ディスクタイトルと同様にファイルKA
RINFO.JP(図3)に記録される。
【0099】曲数(Total Number of Sequence on the
Disc)の欄には、ビデオCDに記録される動画のトラッ
ク数(トラックTr2以降のトラックであって、動画が
記録されるトラックの数)が記述される。上述したよう
に、ビデオCDにおいて、MPEGデータは、最大でト
ラックTr2乃至Tr99の98トラックに記録するこ
とができるので、曲数としては、1乃至98のうちのい
ずれかの値が記述されることになる。なお、曲数は、上
述したディスクタイトルおよびカタログ番号と同様にフ
ァイルKARINFO.JP(図3)に記録される。
【0100】曲数の次の項目が記述される部分は、シス
テムの予約領域とされている。
【0101】次に、図10は、「ディスクに関する情
報」の1つであるKAR(カラオケ情報)のフォーマッ
トを示している。このKARには、素材名や、ISO3
901で規定されているISRC(International Stan
dard Recoding Code)、タイトル、ソート時のキーワー
ドとしてに用いられるタイトル(ソートキー)、歌手、
ソート時のキーワードとしてに用いられる歌手(ソート
キー)その他が記述される。
【0102】素材名の欄には、カラオケに用いられる素
材データの素材名(これは、後述するように、「素材の
情報」で定義される)が記述される。ISRCの欄に
は、素材名の欄に記述された素材名が付された素材デー
タのISRCが、半角大文字のアルファベットと半角数
字を用い、12文字固定長で記述される。タイトルの欄
には、カラオケの曲名が、シフトJISの全角文字また
は半角文字を用いて記述される。タイトル(ソートキ
ー)の欄には、カラオケの曲名が、かなで記述される。
この欄に記述された曲名は、例えば曲名を50音順にソ
ートする機能を有するプレーヤその他の装置で、曲名を
ソートするのに用いられる。
【0103】歌手の欄には、カラオケの曲を歌っている
歌手の名前が、シフトJISの全角文字または半角文字
を用いて記述される。歌手(ソートキー)の欄には、歌
手の名前が、かなで記述される。この欄に記述された歌
手名は、上述したタイトル(ソートキー)の欄に記述さ
れた曲名と同様に、歌手名をソートするのに用いられ
る。
【0104】図10には、図示していないが、KARに
は、作詞者、作曲者、編曲者、演奏者、曲のイントロ、
カラオケキー、オリジナルキー、その他の情報を記述す
る欄を設けることができる。なお、カラオケキーとは、
カラオケ用に編曲したキー(音の高低)であり、{C,
D,E,F,G,A,B,Ut,Re,Mi,・・
・}、{#,b}、{m}の組み合わせで記述される。
即ち、例えば「Bフラットマイナ」は、Bbmと記述さ
れる。また、オリジナルキーとは、曲の元のキー(その
曲(歌)を歌っている歌手のキー)である。
【0105】KARでは、上述した項目のうちの素材
名、ISRC、タイトル、歌手、作曲者、作詞者の欄に
対する記述は必須とされており、その他の欄に対する記
述は、必要に応じて行うことができるようになされてい
る。即ち、タイトル(ソートキー)、歌手(ソートキ
ー)、編曲者、演奏者、イントロ、カラオケキー、オリ
ジナルキー、およびその他はオプションとされている。
【0106】KAR(カラオケ情報)は、ファイルKA
RINFO.BIH,KARINFO.JP(図3)に
記録される。なお、ISRC、カラオケキー、オリジナ
ルキーは、半角文字のみ使用可能で、それ以外は、シフ
トJISも用いて記述することができる(但し、半角か
なを除く)。また、KARINFO.ccについては、
拡張子ccによって使用可能な文字が異なる。
【0107】ここで、KARには、上述したようにオプ
ションとして記述することのできる項目が多数あるの
で、例えば必須の項目のみなどの、すべての項目のうち
の一部だけが必要な、オーサリングシステムのオペレー
タにとって、不必要な項目の欄は邪魔になる。
【0108】そこで、KARの記述にあたって、記述す
る項目の最初の行の欄に、図10に示したように項目名
だけを記述するのではなく、例えば図11に示すよう
に、項目名(但し、素材名を除く)と、その前にコロン
(:)および数字を記述するようにし、不必要な項目の
欄を設けないようにすることができる。
【0109】この場合、数字は、項目名ごとにユニーク
な値をあらかじめ割り当てておき、オーサリングシステ
ムでは、コロンの前の数字から、項目名を判断するよう
にする。このようにすることにより、KARの記述にあ
たって、上述した項目のうちの不必要な項目の欄を削除
して、必要な項目の欄だけを設けるようにすることがで
きる。さらに、上述した項目以外の、いわばユーザ定義
の項目(例えば、曲の内容説明や歌詞など)の欄を設け
るようにすることもできる。また、項目名を、オーサリ
ングシステムのオペレータの嗜好にあったものとするこ
とができる(例えば、「ISRC」を「作品管理番号」
と記述したり、また「歌手」を「演唱者」としたり、あ
るいは項目名を記述せずに、数字とコロンだけを記述し
たりすることができる)。さらには、項目名(素材名を
除く)を配置する順番も、図10(図11)に示したよ
うに、左から、ISRC、タイトル、・・・のように固
定の順番とするのではなく、オペレータの嗜好にあわせ
て変えることができる。
【0110】KARの最上行の欄(素材名の欄を除く)
の記述フォーマットを、図11に示したように「(数
字):(項目名)」とした場合、その数字または項目名
は、ファイルKARINFO.JP(図3)におけるア
イテムナンバ(Item Number)またはテキストデータ(T
ext Data)に配置される。
【0111】ここで、図12は、KARINFO.JP
(KARINFO.cc)のファイルフォーマットを示
している。ファイルKARINFO.JPは、複数のグ
ループ(Group1,2,・・・,N)に分割されて
いる。グループ0(Group0)には、ビデオCDに
関する情報(Disc Items)が配置されており、グループ
1(Group1)乃至グループN(GroupN)に
は、図3で説明したMPEGAVディレクトリに属する
ファイルAVSEQ#n.DATに関する情報(Sequen
ce #n Items)が配置されている(なお、#nは、グル
ープ(Group)の後に付した数字に対応してい
る)。
【0112】各グループは、グループ長(Group Lengt
h)と、1以上のアイテムパケット(Item Packet)とで
構成される。グループ長は、それに続くアイテムパケッ
トのバイト数を表す。
【0113】アイテムパケットは、アイテムナンバ(It
em Number)、アイテム長(Item Length)、およびテキ
ストデータ(Text Data)で構成される。アイテムナン
バは、8ビットで構成され、そのうちの上位2ビット
は、所定の情報にしたがって設定される。そして、下位
6ビットが、上述した「(数字):(項目名)」のうち
の数字に対応して設定される。
【0114】アイテム長には、テキストデータのバイト
数が配置される。テキストデータには、上述した「(数
字):(項目名)」のうちの項目名が配置される。
【0115】なお、最上行の欄(素材名の欄を除く)
を、上述したように「(数字):(項目名)」と記述す
るフォーマットは、KARの他、上述したDISCIN
FOや、図13乃至図24を参照して後述する情報に対
しても適用することができる。
【0116】次に、図13は、「素材の情報」の1つで
あるMOVIEの記述フォーマットを示している。な
お、同図は、素材データ(動画(画像、音声))が、例
えばいわゆるD2のVTRによって再生されるものとし
た場合の記述フォーマットを示している。
【0117】素材名の欄には、素材データを特定するた
めのユニークな名前が記述される。素材名の記述にあた
っては、アルファベット(大文字および小文字の両方を
使用することができるが、その区別はされない)と数字
を用いることができる。また、その長さは、最大で20
文字までとされている。
【0118】開始または終了の欄には、D2のビデオテ
ープに記録された素材データであって、ビデオCDに記
録する素材データの区間の始まり部分または終わり部分
のタイムコードがそれぞれ記述される。
【0119】配置の欄には、素材データを、ビデオCD
のトラック(トラックTr2乃至Tr99(図2))に
配置する場合には、例えばtrack(あるいはTRACK)と記
述され、またビデオCDのSPIM部(図2)に配置す
る場合には、例えばsegment(あるいはSEGMENT)と記述
される。従って、図13に示したMOVIEによれば、
素材名「MV1」、「MV2」、および「MV4」の素
材データは、ビデオCDのトラックに、素材名「MV
5」乃至「MV7」の素材データは、ビデオCDのSP
IM部に、それぞれ配置されるようになされている。
【0120】ここで、一般的には、ビデオCDのトラッ
ク(トラックTr2乃至Tr99)には、例えば1本の
完結した動画を記録し、SPIM部には、ある場面から
他の場面に切り替わる間の動画である、いわば断片的な
動画を記録するようになされる。なお、ビデオCDのバ
ージョン2.0用のプレーヤでは、トラックおよびSP
IM部のいずれに記録されたデータ(画像、音声)も再
生可能であるが、ビデオCDのバージョン1.1用のプ
レーヤでは、トラックに記録されたデータのみ再生可能
で、SPIM部に記録されたデータは再生することがで
きない。
【0121】オーディオレートの欄には、素材データの
うちの音声の符号化レートが記述される。なお、素材デ
ータが、SPIM部に記録されるものである場合、レー
トは、64,96,128,192,224,384k
bpsの中から選択することができるが、素材データ
が、トラックに記録されるものである場合、レートは、
224kbps固定とされる。
【0122】オーディオモードの欄には、素材データの
うちの音声のモードが記述される。音声のモードは、I
SO−11172−2で規定されているステレオ(ster
eo)(標準的なステレオ音声)、インテンシティ(inte
nsity)(高音質なステレオ音声)、デュアル(dual)
(左右独立音声)、およびモノラル(monaural)(モノ
ラル音声)の中から選択することができる。
【0123】ここで、素材データが、SPIM部に記録
されるものであって、モードが、モノラルである場合、
レートは、64,96,192kの中から選択する必要
がある。また、素材データが、SPIM部に記録される
ものであって、モードが、モノラル以外である場合、レ
ートは、128,192,224,384kの中から選
択する必要がある。
【0124】なお、配置の欄の記述が省略された場合、
素材データは、トラックおよびSPIM部のうちのいず
れか一方(例えば、SPIM部)に記録される。さら
に、オーディオレートまたはオーディオモードの欄の記
述が省略された場合、レートまたはモードは、例えば、
それぞれ224kまたはステレオと解釈される。
【0125】次に、図14は、「素材の情報」の1つで
あるSTILLの記述フォーマットを示している。な
お、同図は、素材データ(静止画)が、コンピュータに
接続された、例えば光磁気ディスク(MO)に記録され
ており、そこから再生されるものとした場合の記述フォ
ーマットを示している。
【0126】素材名の欄には、上述したMOVIEの場
合と同様に、素材データを特定するためのユニークな名
前が記述される。ファイル名の欄には、素材データが記
録されているファイルの光磁気ディスク上におけるファ
イル名が記述される。なお、光磁気ディスク上のファイ
ル名は、例えばMS−DOS(商標)で使用可能なファ
イル名としておくようにする。また、ファイル名は、パ
ス名を含めて記述される。但し、ドライブ名は省略する
ことができる。
【0127】フォーマットの欄には、ファイル名の欄に
記述されたファイル名で記録されている素材データのフ
ォーマットが記述される。即ち、素材データが、例えば
汎用のRGBフォーマットのデータまたはTIFFのデ
ータである場合、フォーマットの欄には、それぞれRG
BまたはTIFFと記述される。解像度の欄には、素材
データの解像度が記述される。即ち、素材データが、例
えば高解像度のデータ(ハイレゾリューションのデー
タ、あるいはハイレゾリューションとノーマルの混合の
データ)または通常の解像度のデータである場合、解像
度の欄には、それぞれ、例えばHまたはNと記述され
る。
【0128】図15は、「素材の情報」の1つであるA
UDIOの記述フォーマットを示している。なお、同図
は、素材データ(音声)が、例えばDATに記録されて
おり、そこから再生されるものとした場合の記述フォー
マットを示している。
【0129】素材名、開始、終了、オーディオレート、
オーディオモードの欄それぞれには、図13を参照して
説明したMOVIEにおける場合と同様の事項が記述さ
れる。各欄の記述を行う際の制限も、MOVIEにおけ
る場合と同様である。
【0130】図16は、「素材の情報」の1つであるS
LIDEの記述フォーマットを示している。スライド素
材名の欄には、1枚以上の静止画列であるスライドを特
定するためのユニークな名前(スライド素材名)が記述
される。スライド素材名が記述された行における素材名
の欄は空欄にされ、さらに同行におけるタイムコードの
欄には、ABSまたはRELと記述される(詳細は、後
述する)。
【0131】スライド素材名が記述された行の次の行に
おける素材名の欄には、静止画列を表示するのと同時に
出力する音声の素材データの素材名が記述される。図1
6においては、素材名「AU2」の素材データ、即ち図
15のAUDIOに記述されているように、DATにお
いて、タイムコードが01:02:00:00乃至0
1:02:50:00の間に記録された素材データ(音
声)が、静止画列を表示するのと同時に出力する音声の
素材データとされている。なお、音声なしでスライドを
表示する場合には、上述した音声の素材データの素材名
の記述は必要ない。また、音声の素材データの素材名が
記述された行におけるスライド素材名の欄は空欄とされ
る。
【0132】音声の素材名が記述された欄の右隣りの欄
であるタイムコードの欄には、スライドの表示の開始の
タイムコードを00:00:00:00とした場合の、
音声の素材データの再生を開始するタイムコードが記述
される。一般的には、スライドの表示と、音声の再生と
は同時に開始されることが多く、このようにする場合、
タイムコードの欄には、00:00:00:00と記述
される。
【0133】音声の素材名が記述された行の次の行以降
における素材名の欄には、スライドを構成する静止画の
素材データの素材名が記述される。図16においては、
図14のSTILLに記述されている素材名「OHP
1」乃至「OHP5」の静止画の素材データが、スライ
ドを構成する素材データとされている。なお、スライド
を構成する静止画の素材データの素材名が記述された行
におけるスライド素材名の欄は空欄とされる。
【0134】スライドを構成する静止画の素材名が記述
された右隣りの欄であるタイムコードの欄には、その静
止画を表示するタイミングを表したタイムコードが記述
される。ここで、静止画(動画を構成する画像や、音声
も同様)は、符号化されてビデオCDに記録されるが、
タイムコードの欄に記述されるタイムコードは、ビデオ
CDからの静止画の再生、復号を開始するタイミングで
はなく、上述のようにその静止画が表示されるタイミン
グである。例えば、高解像度の静止画を再生、復号して
表示するまでには、約1秒程度の時間がかかるので、タ
イムコードは、この時間を考慮して決めるようにするの
が好ましい。
【0135】また、このタイムコードは、スライド素材
名が記述された行におけるタイムコードの欄が、ABS
またはRELとされている場合、スライドの表示開始時
のタイムコードを00:00:00:00としたときの
時刻(絶対タイムコード)、または直前の静止画の表示
開始時を00:00:00:00としたときの時刻(相
対タイムコード)を、それぞれ表す。
【0136】図16に示したSLIDEは、スライド素
材名「SLIDE1」のスライド(スライドショー)の
再生にあたって、素材名「OHP1」の静止画が表示さ
れるとともに、素材名「AU2」の音声が出力され、そ
れから、10,20,30,40秒が経過するタイミン
グで、素材名「OHP2」、「OHP3」、「OHP
4」、「OHP5」の静止画が順次表示されるように、
図8のオーサリングシステムに対してビデオCDの作成
処理を行うように指示する情報とされている。
【0137】図8のオーサリングシステムによれば、こ
のSLIDEにしたがって、素材名「AU2」の音声の
素材データと、素材名「OHP1」乃至「OHP5」の
静止画の素材データとがインターリーブされ、スライド
ショーを構成する一連のデータが生成される。
【0138】なお、図16においては、スライドを構成
する静止画の素材名が記述された右隣りの欄に記述され
るタイムコードを、絶対タイムコードで示したが、これ
を相対タイムコードで表すと、次のようになる。即ち、
素材名「OHP1」、「OHP2」、「OHP3」、
「OHP4」、「OHP5」に対応するタイムコード
は、それぞれ00:00:00:00,00:00:1
0:00,00:00:10:00,00:00:1
0:00,00:00:10:00となる。
【0139】また、図16には、図示していないが、最
後の静止画の素材名「OHP5」が記述された行の次の
行における素材名の欄には、例えばendと記述され、そ
の右隣りの欄であるタイムコードの欄には、最後の静止
画(図16においては、静止画名「OHP5」の静止
画)の表示終了時刻を表すタイムコードが記述される。
endの記述がない場合においては、スライドを構成する
静止画(列)または音声のファイルの最後のうちの遅い
方のタイミングで表示が終了される。即ち、例えば図1
6に示した場合では、素材名「AU2」の音声の素材デ
ータの出力が終了するときである、絶対タイムコードで
00:00:50:00(=01:02:50:00−
01:02:00:00)(図15)の時刻で、静止画
名「OHP5」の静止画の表示は終了される。
【0140】スライド素材名および素材名に用いること
のできる文字は、上述したMOVIEの場合と同様であ
る。
【0141】次に、図17は、「素材の情報」の1つで
あるENCODEDの記述フォーマットを示している。
なお、同図は、素材データ(本実施例においては、MP
EG1に準拠した符号化がなされたビデオデータ、オー
ディオデータ(以下、適宜、エンコード済みデータとい
う))が、コンピュータに接続された、例えば光磁気デ
ィスク(MO)に記録されており、そこから読み出さ
れ、ビデオCDに記録されるものとした場合の記述フォ
ーマットを示している。
【0142】素材名の欄には、上述したMOVIEの場
合と同様に、エンコード済みデータを特定するためのユ
ニークな名前が記述される。ファイル名の欄には、エン
コード済みデータが記録されているファイルの光磁気デ
ィスク上におけるファイル名(エンコード済みデータ
が、光磁気ディスクではなく、例えばハードディスクな
どに記録されている場合には、そのハードディスク上に
おけるファイル名)が記述される。なお、ファイル名
は、パス名を含めて記述される。但し、ドライブ名は省
略することができる。
【0143】種類の欄には、エンコード済みデータが、
例えば動画、静止画、および音声のうちのいずれである
かが記述される。例えば、エンコード済みデータが動画
である場合、図17に示すように、種類の欄には、Mo
vieと記述される。配置の欄には、エンコード済みデ
ータを、ビデオCDのトラック(トラックTr2乃至T
r99(図2))に配置する場合には、例えばtrackと
記述され、またビデオCDのSPIM部(図2)に配置
する場合には、例えばsegmentと記述される。
【0144】図17に示したENCODEDによれば、
光磁気ディスクに記録されている、ファイル名が「\kar
3.mpg」のエンコード済みデータが、素材名「MV3」
の素材データとして、ビデオCDのトラックに配置され
る。
【0145】図18は、「素材の情報」の1つであるE
NTRYの記述フォーマットを示している。素材名の欄
には、エントリを設定する素材データの素材名が記述さ
れる。2列目以降の欄には、素材データが記録されてい
る記録媒体上におけるタイムコード(SMPTEタイム
コード)であって、エントリを設定する位置に対応する
タイムコードが、左から順次記述される。
【0146】この図18に示したENTRYによれば、
図13のMOVIEに記述されている素材名「MV4」
の素材データにエントリが設定される。
【0147】なお、素材名の欄に、エントリを設定する
素材データの素材名を記述しても、その2列目以降の欄
の欄を空欄とした場合には、その素材データに対してエ
ントリは設定されない。
【0148】また、本実施例では、エントリは、ビデオ
CDのトラック(トラックTr2乃至Tr99(図
2))に配置する動画の素材データにのみ設定すること
ができ、ビデオCDのSPIM部(図2)に配置する素
材データには設定することができないようになされてい
る。
【0149】さらに、図18においては、タイムコード
を記述する欄が、1つの素材データに対して、7個しか
設けられていないが、必要に応じて欄を拡張(または縮
小)し、1つの素材データに対して、8以上(または6
以下)のエントリを設定するようにすることが可能であ
る。但し、その上限は、1トラックあたり98である。
【0150】次に、図19は、「素材の情報」の1つで
あるAPAUSEの記述フォーマットを示している。素
材名の欄には、ポーズを設定する素材データの素材名が
記述される。相対/絶対の欄には、ABSまたはTAP
Eが記述される(詳細は、後述する)。
【0151】3列目以降の欄には、ポーズを設定する素
材データの位置が、タイムコードで、左から順次記述さ
れる。ここで、相対/絶対の欄の記述が「ABS」であ
る場合、素材データの表示開始時刻を00:00:0
0:00としたときのタイムコードであって、ポーズを
設定する位置に対応するタイムコードが、3列目以降の
欄に記述される。また、相対/絶対の欄の記述が「TA
PE」である場合、素材データが記録されている記録媒
体上のタイムコードであって、ポーズを設定する位置に
対応するタイムコードが、3列目以降の欄に記述され
る。
【0152】この図19に示したAPAUSEによれ
ば、図16のSLIDEに記述されたスライド素材名
「SLIDE1」のスライド(静止画列)にポーズが挿
入される。
【0153】なお、図19においては、タイムコードを
記述する欄が、1つの素材データに対して、5個しか設
けられていないが、図18における場合と同様に、必要
に応じて欄を拡張(縮小も含む)することが可能であ
る。
【0154】以上説明した「素材の情報」のうち、MO
VIE,STILL,AUDIOは、図8に示したオー
サリングシステムのMPEGエンコーダ部1およびビデ
オCDフォーマッタ部3で参照される。また、SLID
Eは、MPEGエンコーダ部1で、MPEG1システム
ストリーム(画像または音声を、MPEG1に準拠した
符号化(以下、MPEG符号化という)をしたデータス
トリームそれぞれを多重化した、パケットで構成される
ストリームであって、同期情報を含むもの)を生成する
ときに用いられる。さらに、SLIDEは、ビデオCD
フォーマッタ部3でも参照される。ENCODEDは、
ビデオCDフォーマッタ部3、シミュレーション部4、
およびCD−ROMフォーマッタ部5で参照される。
【0155】ENTRYは、MPEGエンコーダ部1で
参照され、そこで生成されるMPEG1エレメンタリス
トリーム(画像または音声を、MPEG符号化したスト
リーム)およびMPEG1システムストリーム(但し、
ストリームのうちのビデオデータに対応する部分)の中
のエントリに対応する位置にシーケンスヘッダを挿入す
るのに用いられる。さらに、ENTRYは、ビデオCD
フォーマッタ部3でも参照され、その情報は、ファイル
ENTRIES.VCD(図3)に記述される。
【0156】APAUSEは、MPEGエンコーダ部1
で参照され、ポーズを設定する位置の情報を、そこで生
成されるMPEG1システムストリームの中に含めるの
に用いられる。
【0157】なお、以上の「素材の情報」の記述にあた
って使用可能な文字は、半角アルファベット(ABCDEFGH
IJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz)、半
角数字(0123456789)、および半角記号(-)である。
【0158】次に、図20は、「PBCの情報」の1つ
であるPLAYの記述フォーマットを示している。これ
には、上述したプレイリストを作成するための情報が記
述される。
【0159】即ち、リスト名(飛び先)の欄には、プレ
イリストを特定するための名前(リスト名)が記述され
る。次への飛び先の欄には、リスト名(飛び先)の欄に
記述されたリスト名のプレイリストによるビデオCDの
再生の終了後にジャンプするプレイリスト、セレクショ
ンリスト、またはエンドリスト(以下、適宜、プレイリ
スト、セレクションリスト、エンドリストを、単にリス
トという)のリスト名が記述される。次への飛び先の欄
に、例えばxが記述されている場合、またはその欄が空
欄とされている場合は、飛び先なしとみなされる。な
お、次への飛び先の欄には、次の飛び先のリスト名を記
述しておくようにする方が好ましい。また、この欄に記
述されたリスト名のリストには、ビデオCDの再生中に
ネクストキー102が操作されたときもジャンプされ
る。
【0160】前への飛び先の欄には、リスト名(飛び
先)の欄に記述されたリスト名のプレイリストによるビ
デオCDの再生が開始される前に参照されるリストのリ
スト名が記述される。前への飛び先の欄にxが記述され
ている場合、またはその欄が空欄とされている場合は、
飛び先なしとみなされる。また、この欄に記述されたリ
スト名のリストには、ビデオCDの再生中にプレビアス
キー103が操作されたときもジャンプされる。
【0161】リターンが押されたときの飛び先の欄に
は、リターンキー104(図4)が操作されたときにジ
ャンプするリストのリスト名が記述される。上述した場
合と同様に、この欄にxが記述されている場合、または
この欄が空欄とされている場合は、飛び先なしとみなさ
れる。
【0162】再生時間の欄には、後述する、再生する素
材名の欄に記述された素材名の素材データを再生する時
間(再生時間)が記述される。再生時間は、(分):
(秒)という形式で、例えば00:01乃至72:49
の範囲で記述される。再生時間の記述がない場合、また
は再生時間が0とされた場合、素材名の欄に記述された
素材名の素材データは、最後まで再生される。
【0163】待ち時間の欄には、再生する素材名の欄に
記述された素材名の素材データの再生が終了した後、次
への飛び先の欄に記述されたリスト名のリストへ飛ぶま
での待ち時間が、(分):(秒)という形式で記述され
る。なお、待ち時間の範囲は、例えば00:01乃至3
3:20であるが、00:01乃至01:00の範囲は
1秒単位で、01:00乃至33:20の範囲は10秒
単位で記述する必要がある。また、待ち時間が0とされ
た場合、または待ち時間の記述がない場合、待ち時間な
しとされる。また、待ち時間が、例えば−1(−00:
01)(またはinf)とされた場合、図4に示した再
生キー101、ネクストキー102、プレビアスキー1
03、リターンキー104、数字キー105、または選
択キー106が操作されるまで(アクションがあるま
で)、待ち時間がおかれる。但し、待ち時間の記述がな
い場合は、待ち時間なしではなく、再生キー101、ネ
クストキー102、プレビアスキー103、リターンキ
ー104、数字キー105、または選択キー106が操
作されるまで(アクションがあるまで)、待ち時間がお
かれるようにすることも可能である。
【0164】オートポーズ時間の欄には、再生する素材
名の欄に記述された素材名の素材データに設定されてい
るポーズの時間が記述される。図20においては、図1
9で説明した素材名「SLIDE1」の素材データに設
定されているポーズの時間が、5秒間とされている。な
お、オートポーズ時間の欄の記述形式は、上述した待ち
時間と同様とされている。
【0165】再生する素材名の欄には、リスト名(飛び
先)の欄に記述されたプレイリストが指定されたときに
再生する素材データの素材名が記述される。素材データ
に、エントリ(エントリポイント)が設定されている場
合、そのエントリから、素材データの再生を行うように
することができる。このようにするには、再生する素材
名の欄の記述形式を、(素材名):(エントリ番号)と
いうようにすれば良い。但し、エントリ番号とは、図1
8において、そのエントリ(エントリに対応するタイム
コード)が記述されている位置に対応した番号である。
即ち、図18において、例えば1個目のエントリの欄に
記述されているエントリのエントリ番号は1であり、ま
た、例えば2個目のエントリの欄に記述されているエン
トリのエントリ番号は2である。
【0166】なお、再生する素材名の欄が空欄とされた
場合には、素材データの再生は行われない。また、図2
0においては、再生する素材名の欄が、1つのプレイリ
ストに対して、4個しか設けられていないが、必要に応
じて欄を拡張することができる。但し、この欄の数は、
例えば1乃至99の範囲とする必要がある。再生する素
材名の欄に複数の素材名が記述されている場合には、例
えば最も左の欄に記述されている素材名の素材データか
ら、順次再生される。
【0167】次に、図21は、「PBCの情報」の1つ
であるMENUの記述フォーマットを示している。これ
には、上述したセレクションリストを作成するための情
報が記述される。
【0168】即ち、リスト名(飛び先)の欄には、セレ
クションリストを特定するための名前(リスト名)が記
述される。再生する素材名の欄には、リスト名(飛び
先)の欄に記述されたリスト名のセレクションリストが
指定されたときに再生する素材データの素材名が記述さ
れる。素材データに、エントリ(エントリポイント)が
設定されている場合、そのエントリから、素材データの
再生を行うようにすることができる。この場合の記述方
法は、上述したPLAYにおける場合と同様である。
【0169】なお、再生する素材名の欄が空欄とされた
場合には、素材データの再生は行われない。また、再生
する素材名の欄は、1つのセレクションリストに対し
て、1つだけしか設けることができない。即ち、リスト
名(飛び先)の欄に記述されたセレクションリストが指
定されたときに再生することのできる素材データは1つ
だけである。
【0170】次が押されたときの飛び先、前が押された
ときの飛び先、リターンが押されたときの飛び先、また
は選択が押されたときの飛び先の欄には、図4に示した
ネクストキー102、プレビアスキー103、リターン
キー104、または選択キー106がそれぞれ操作され
たときにジャンプするリストのリスト名が記述される。
【0171】なお、次が押されたときの飛び先、または
前が押されたときの飛び先の欄には、例えばリスト名
(飛び先)の欄に記述されたリスト名のセレクションリ
ストが複数ページで構成され、その次ページまたは前ペ
ージが存在する場合に、その次ページまたは前ページの
セレクションリストのリスト名を、それぞれ記述するよ
うにする。
【0172】また、次が押されたときの飛び先、前が押
されたときの飛び先、リターンが押されたときの飛び
先、もしくは選択が押されたときの飛び先の欄の記述が
ない場合、またはこれらの欄に、例えばxが記述されて
いる場合、飛び先(参照先)なしとみなされる。
【0173】時間切れ後の飛び先の欄には、再生する素
材名の欄に記述された素材名の素材データの再生の終了
後、後述する時間切れまでの時間の欄に記述された時間
が経過したときにジャンプするリスト名が記述される。
【0174】時間切れまでの時間の欄には、再生する素
材名の欄に記述された素材名の素材データの再生を終了
した後におかれる待ち時間が記述される。なお、この記
述形式は、上述した図20の待ち時間と同様である。
【0175】繰り返し回数の欄には、再生する素材名の
欄に記述された素材名の素材データを繰り返し再生する
回数が記述される。繰り返し回数の記述範囲は、例えば
1乃至127回とされている。なお、繰り返し回数が0
とされた場合には、例えば図4に示した再生キー10
1、ネクストキー102、プレビアスキー103、リタ
ーンキー104、数字キー105、または選択キー10
6が操作されるまで(アクションがあるまで)、素材デ
ータの再生が繰り返される。また、繰り返し回数の記述
がない場合、繰り返し回数は1回とされる。
【0176】即ジャンプを許すの欄には、0または1が
記述される。即ち、再生する素材名の欄に記述された素
材名の素材データの再生が終了する前に、他のリストの
参照(他のリストへのジャンプ)を許す場合には1が、
許さない場合には0が記述される。
【0177】#n(但し、#nは、0乃至9の範囲の整
数)が押されたときの飛び先の欄には、数字キー105
(図4)の#nが操作されたときに参照するリストのリ
スト名が記述される。なお、この欄に、例えばxが記述
されている場合、またはこの欄が空欄とされている場合
は、飛び先なしとみなされる。また、図21において
は、#nが押されたときの飛び先の欄が、1つのセレク
ションリストに対して、4個しか設けられていないが、
必要に応じて欄を拡張することができる。但し、この欄
の数は、最大で10(数字キー105の数に対応する
値)である。
【0178】次に、図22は、「PBCの情報」の1つ
であるRANDの記述フォーマットを示している。これ
には、上述したセレクションリストを作成するための情
報が記述される。
【0179】即ち、リスト名(飛び先)、再生する素材
名、次が押されたときの飛び先、前が押されたときの飛
び先、リターンが押されたときの飛び先、または選択が
押されたときの飛び先の欄には、図21における場合と
それぞれ同様の事項が記述される。時間切れ後の飛び先
の欄には、例えばrandomが記述される。
【0180】ランダムジャンプまでの時間の欄には、再
生する素材名の欄に記述された素材名の素材データの再
生を終了した後におかれる待ち時間が記述される。な
お、この記述形式は、上述した図20の待ち時間と同様
である。
【0181】繰り返し回数または即ジャンプを許すの欄
には、図21における場合とそれぞれ同様の事項が記述
される。
【0182】ランダムジャンプの飛び先候補#n(但
し、#nは、正の整数)の欄には、再生する素材名の欄
に記述された素材名の素材データの再生が終了し、それ
からランダムジャンプまでの時間の欄に記述された待ち
時間だけ経過した後にジャンプするリストのリスト名が
記述される。この欄に記述されたリスト名のうちのいず
れのリストにジャンプするかは、プレーヤによってラン
ダムに決定される。
【0183】なお、この欄に、例えばxが記述されてい
る場合、またはこの欄が空欄とされている場合は、飛び
先なしとみなされる。また、この欄の個数は、必要に応
じて拡張することができる。
【0184】次に、図23は、「PBCの情報」の1つ
であるDEF1の記述フォーマットを示している。これ
には、上述したセレクションリストを作成するための情
報が記述される。
【0185】即ち、リスト名(飛び先)、再生する素材
名、次が押されたときの飛び先、前が押されたときの飛
び先、またはリターンが押されたときの飛び先の欄に
は、図21における場合とそれぞれ同様の事項が記述さ
れる。選択が押されたときの飛び先には、例えばmulti1
が記述される。
【0186】時間切れ後の飛び先、時間切れまでの時
間、繰り返し回数、または即ジャンプを許すの欄には、
図21における場合とそれぞれ同様の事項が記述され
る。但し、即ジャンプを許すの欄は、1に固定される。
【0187】#n(但し、#nは0以上の整数)〜#n
+1番目のエントリの間に選択が押されたときの飛び先
(但し、#nが0の場合、曲の最初〜1番目のエントリ
の間に選択が押されたときの飛び先)の欄には、再生す
る素材名の欄に記述された素材名の素材データのうち
の、#n〜#n+1番目のエントリの間の再生が行われ
ている間に、選択キー106(図4)が操作されたとき
にジャンプするリストのリスト名が記述される。
【0188】従って、再生する素材名の欄に記述された
素材名の素材データにエントリが設定されていない場
合、#n〜#n+1番目のエントリの間に選択が押され
たときの飛び先の欄の記述は、例えば無効となる。
【0189】なお、この欄に、例えばxが記述されてい
る場合、またはこの欄が空欄とされている場合は、飛び
先なしとみなされる。また、この欄の個数は、必要に応
じて拡張することができる。
【0190】次に、図24は、「PBCの情報」の1つ
であるDEF2の記述フォーマットを示している。これ
には、上述したセレクションリストを作成するための情
報が記述される。
【0191】このDEF2の記述形式は、選択が押され
たときの飛び先の欄に、multi2が記述される他は、図2
3を参照して説明したDEF1における場合と同様であ
る。
【0192】なお、DEF1によれば、選択キー106
が操作されたときだけではなく、数字キー105の#n
が操作されたときにも、#n〜#n+1番目のエントリ
の間に選択が押されたときの飛び先の欄に記載されたリ
スト名のリストにジャンプするようになされるが、DE
F2によれば、数字キー105の#nが操作されたとき
に、#n〜#n+1番目のエントリの間に選択が押され
たときの飛び先の欄に記載されたリスト名のリストにジ
ャンプするようにはなされない。
【0193】ここで、図22乃至図24からわかるよう
に、RAND,DEF1,DEF2は同一フォーマット
(以下、このフォーマットを、共通フォーマットとい
う)であるから、RAND,DEF1,DEF2は、ま
とめて1つの表(シート)に記述することができる。即
ち、共通フォーマットの表に、RANDの情報を記述す
る場合には、時間切れ後の飛び先の欄を、randomとすれ
ば良い。また、共通フォーマットの表に、DEF1また
はDEF2の情報を記述する場合には、選択が押された
ときの飛び先の欄を、それぞれmulti1またはmulti2とす
れば良い。
【0194】以上の「PBCの情報」におけるリスト名
(飛び先)の欄に記述されるリスト名のリストうち、P
BCによる再生が指令されたときに最初に参照される
(制御が移行される)もののリスト名は、例えばstart
(あるいはSTART)とする必要がある。また、PBCに
よる再生を終了させるには、飛び先の欄(どのようなと
きの飛び先でも良い)に、endと記述しておくようにす
る(このendという記述が、上述したPBCのエンドリ
ストを作成するための情報に相当する)。
【0195】また、random(RANDOM),multi1(MULTI
1),multi2(MULTI2)、およびx(X)は予約語である
ため、リスト名としては使用することができない。さら
に、「PBCの情報」の記述にあたって使用可能な文字
は、「素材の情報」における場合と同様である。
【0196】なお、以上の図9乃至図11および図13
乃至図24の枠の上部に示してあるtype,ver,
media,pageには、それぞれ情報のタイプ、作
成するビデオCDのバージョンに対応する値、素材デー
タが記録されている媒体、情報が複数ページに渡ってい
る場合のページ数が記述される。さらに、verに記述
される値は、COFFのスクリプトの書式にも対応して
記述される。即ち、例えばその値は、図10および図1
1で説明した書式のうちのいずれにしたがって情報(こ
の場合は、KAR)が記述されているかによって変えら
れる。
【0197】また、図14または図17のmedia
は、それぞれMO1またはMO2となっているが、これ
は、静止画の素材データと、エンコード済みの素材デー
タが、異なる光磁気ディスク(MO)に記録されている
ものとしたからである。従って、静止画の素材データ
と、エンコード済みの素材データが、同一の光磁気ディ
スク(MO1またはMO2)に記録されている場合、図
14および図17のmediaの部分は、ともにMO1
またはMO2となる。
【0198】さらに、図9乃至図11および図13乃至
図24の上部に示してある、例えばDISCINFO.
XLS(図9)やKAR.XLS(図10)などは、各
図に示した情報のファイル名を表している。
【0199】図8のオーサリングシステムは、上述のv
erを参照し、その値に対応した処理を行うようになさ
れている。従って、例えば図10および図11で説明し
た書式のうちのいずれで情報が記述されているかの判断
も、verを参照することにより行われる。
【0200】図8に戻り、以上のようなCOFFから、
ビデオCD(あるいは、ビデオCDを作成するためのも
のフォーマットのデータ)を自動的に作成するオーサリ
ングシステムについて説明する。
【0201】素材データおよび「素材の情報」(エンコ
ード方法の情報)は、MPEGエンコーダ部1に入力さ
れる。MPEGエンコーダ部1は、「素材の情報」にし
たがって、素材データをMPEG符号化し、これにより
MPEG1エレメンタリストリームを生成する。このM
PEG1エレメンタリストリームは、MPEGデコーダ
部2に供給される。MPEGデコーダ部2は、MPEG
1エレメンタリストリームをデコードして出力する。
【0202】システムのオペレータは、MPEGデコー
ダ部2が出力するデコード結果を参照し、例えば画質等
に問題がある場合には、「素材の情報」を修正し、再
度、MPEGエンコーダ部1に、素材データのエンコー
ド(MPEG符号化)を行わせる。そして、デコード結
果に問題がなくなった場合には、MPEGエンコーダ部
1に、MPEG1システムストリームを生成させる。
【0203】以上のようにして生成されたMPEG1シ
ステムストリームは、ビデオCDフォーマッタ部3、シ
ミュレーション部4、およびCD−ROMフォーマッタ
部5に出力される。
【0204】一方、ビデオCDフォーマッタ部3には、
COFFのスクリプト(「素材の情報」(エンコードの
方法)、「ディスクに関する情報」、および「PBCの
情報」(PBC情報))が入力される。ビデオCDフォ
ーマッタ3は、COFFのスクリプトから、図3で説明
した各ファイル、その他のファイル(例えば、上述した
ように、PVD部に配置される、ファイルとしては見え
ないデータのファイル)、各ファイルの配置情報(各フ
ァイルの、図2に示した配置情報)、およびシステムの
動作上必要な情報でなるフォーマット情報が生成され
る。
【0205】ビデオCDフォーマッタ部3で生成された
フォーマット情報、あるいはビデオCDフォーマッタ部
3を構成する図示せぬメモリに記憶された情報であっ
て、フォーマット情報に相当する情報である、いわばフ
ォーマット情報のメモリイメージは、シミュレーション
部4に出力される。シミュレーション部4は、MPEG
エンコーダ部1より出力されたMPEG1システムスト
リームを用い、フォーマット情報、あるいはそのメモリ
イメージに基づいて、ビデオCDの再生のシミュレーシ
ョンを行う。
【0206】システムのオペレータは、シミュレーショ
ン部4におけるシミュレーション結果を参照し、ビデオ
CDの再生に問題がある場合(ビデオCDの再生が正し
くなされない場合)には、「PBCの情報」などを修正
し、再度、ビデオCDフォーマッタ部3に、フォーマッ
ト情報を生成させる。そして、シミュレーション結果に
問題がなくなった場合には、ビデオCDフォーマッタ部
3から、フォーマット情報を、CD−ROMフォーマッ
タ部5に出力させる。
【0207】CD−ROMフォーマッタ部5は、MPE
Gエンコーダ部1より出力されたMPEG1システムス
トリームを用い、ビデオCDフォーマッタ部3から出力
されたフォーマット情報に基づいて、データをCD−R
(wRiteonce)6に記録し、これによりビデオCDを作
成する。あるいはまた、ビデオCDを作成するためのデ
ータを、MT7に記録する。この場合、その後、MT7
に記録されたデータを元に、ビデオCDが作成される。
【0208】次に、図25は、図8のオーサリングシス
テムの動作を説明するフローチャートである。まず最初
に、ステップS1において、MPEGエンコーダ部1
で、素材データがMPEG符号化(MPEG1エンコー
ド)され、MPEG1エレメンタリストリームが生成さ
れて、ステップS2に進む。ステップS2では、MPE
Gデコーダ部2(デコーダ)で、MPEG1エレメンタ
リストリームがデコードされ、素材データが再生され
る。そして、ステップS3に進み、ステップS2で再生
された素材データの、例えば画質などに問題があるか否
かが、システムのオペレータによって判定される。
【0209】ステップS3において、再生された素材デ
ータの画質などに問題があると判定された場合、オペレ
ータによって「素材の情報」が修正された後、ステップ
S1に戻り、ステップS1からの処理を繰り返す。ま
た、ステップS3において、再生された素材データの画
質などに問題がないと判定された場合、ステップS4に
進み、MPEGエンコーダ部1で、MPEG1システム
ストリームが生成される。
【0210】そして、ステップS5に進み、ビデオCD
フォーマッタ部3で、COFFのスクリプトからフォー
マット情報が生成され、ステップS6に進む。ステップ
S6では、シミュレーション部4で、ステップS4で生
成されたMPEG1システムストリームを用い、ステッ
プS5で生成されたフォーマット情報、あるいはそのメ
モリイメージに基づいて、ビデオCDの再生のシミュレ
ーションが行われる。
【0211】シミュレーションの終了後、ステップS7
に進み、シミュレーションの結果から、例えば「PBC
の情報」に問題があるか否が判定される。ステップS7
において、「PBCの情報」に問題があると判定された
場合、オペレータによって「PBCの情報」が修正され
た後、ステップS5に戻り、ステップS5からの処理を
繰り返す。また、ステップS7において、「PBCの情
報」に問題がないと判定された場合、ステップS8に進
み、CD−ROMフォーマッタ部5で、ステップS4で
生成されたMPEG1システムストリームと、ステップ
S5で生成されたフォーマット情報とから、ビデオCD
を作成するためのデータが生成される。そして、このデ
ータがCD−R6に記録され、ビデオCDが作成され
る。あるいは、ビデオCDを作成するためのデータが、
MT7に記録され、その後、そのデータがCD−R6に
記録され、ビデオCDが作成される。
【0212】次に、図26乃至図30を参照して、オー
サリングシステムを構成する各ブロックの詳細について
説明する。
【0213】図26は、MPEGエンコーダ部1(図
8)の詳細構成例を示している。「素材の情報」は、M
PEG1符号器制御部13に入力される。MPEG1符
号器制御部13は、「素材の情報」に基づいて、素材デ
ータ(但し、MPEG符号化されていない素材データ)
が記録されている記録媒体の再生を行う再生装置(図示
せず)を制御する。これにより、例えば図13で説明し
た、開始または終了の欄に記述されたタイムコードを、
それぞれ始まりまたは終わりとする区間に記録された素
材データが、再生装置によって再生され、MPEGエン
コーダ部1に供給される。あるいはまた、例えば図14
で説明した、ファイル名の欄に記述されたファイル名で
記録されている素材データが、MPEGエンコーダ部1
に読み込まれる。
【0214】素材データがビデオデータまたはオーディ
オデータである場合、それは、スイッチSW1またはS
W2を介して、MPEG1ビデオ符号器11またはMP
EG1オーディオ符号器12に、それぞれ供給される。
【0215】ここで、素材データのうち、コンピュータ
で取り扱われるビデオデータ(以下、ビデオコンピュー
タデータという)は端子b1に、ビデオコンピュータデ
ータでないビデオデータ(以下、適宜、映像入力信号と
いう)は端子a1に、それぞれ供給されるようになされ
ている。また、素材データのうち、コンピュータで取り
扱われるオーディオデータ(以下、オーディオコンピュ
ータデータという)は端子b2に、オーディオコンピュ
ータデータでないオーディオデータ(以下、適宜、音声
入力信号という)は端子a2に、それぞれ供給されるよ
うになされている。
【0216】スイッチSW1(SW2も同様)は、再生
装置から供給される素材データの種類(素材データが、
ビデオコンピュータデータであるか、そうでないか)に
よって、端子a1およびb1のうちのいずれかを選択す
るようになされている。
【0217】また、スイッチSW1およびSW2は連動
して動作するようになされている。即ち、スイッチSW
1が端子a1またはb1をそれぞれ選択している場合、
スイッチSW2は、端子a2またはb2をそれぞれ選択
するようになされている。これは、映像入力信号には、
それに付随する音声入力信号が存在し、また、ビデオコ
ンピュータデータにも、それに付随するオーディオコン
ピュータデータが存在するのが一般的であるからであ
る。
【0218】MPEG1ビデオ符号器11またはMPE
G1オーディオ符号器12は、MPEG1符号器制御部
13により、「素材の情報」に基づいて制御され、ビデ
オデータ(映像入力信号またはビデオコンピュータデー
タ)またはオーディオデータ(音声入力信号またはオー
ディオコンピュータデータ)が、それぞれMPEG符号
化される。即ち、例えばMPEG1オーディオ符号器1
2では、例えば図13や図15で説明した、オーディオ
レートまたはオーディオモードの欄にそれぞれ記述され
たレートまたはモードで、オーディオデータが符号化さ
れる。
【0219】MPEG1ビデオ符号器11またはMPE
G1オーディオ符号器12それぞれにおけるエンコード
(MPEG符号化)結果としてのMPEG1ビデオスト
リームまたはMPEG1オーディオストリーム、即ちM
PEG1エレメンタリストリームは、MPEGデコーダ
部2(図8)に出力される。
【0220】MPEGデコーダ部2では、上述したよう
に、MPEG1エレメンタリストリームがデコードされ
る。そして、そのデコード結果に問題がなければ、MP
EG1エレメンタリストリーム(MPEG1ビデオスト
リームおよびMPEG1オーディオストリーム)は、ス
イッチSW3を介して、MPEG1ストリーム多重化部
14に出力される。
【0221】ここで、MPEG1ビデオストリームまた
はMPEG1オーディオストリームは、端子a3または
b3にそれぞれ供給されるようになされており、スイッ
チSW3は、所定のタイミングで、端子a3とb3とを
交互に選択するようになされている。これにより、MP
EG1ストリーム多重化部14に対しては、MPEG1
ビデオストリームとMPEG1オーディオストリームと
が、所定のタイミングで交互に供給されるようになされ
ている。
【0222】MPEG1ストリーム多重化部14は、M
PEG1ビデオストリームとMPEG1オーディオスト
リームとを多重化し、その多重化結果に同期情報などを
含ませて、MPEG1システムストリームを生成する。
このMPEG1システムストリームは、図8に示したビ
デオフォーマッタ部3、シミュレーション部4、および
CD−ROMフォーマッタ部5に供給される。なお、M
PEG1ストリーム多重化部14は、正確には、生成し
たMPEG1システムストリームを、CD−ROMのモ
ード2/フォーム2のフォーマットに変換し、CD−R
OMセクタイメージのデータとする。MPEG1エンコ
ーダ部1の後段のブロックには、このCD−ROMセク
タイメージのデータが供給されるが、本明細書およびこ
れに添付の図面には、説明を簡単にするため、このCD
−ROMセクタイメージのデータもMPEG1システム
ストリームと記載してある。
【0223】ここで、MPEG1符号器制御部13は、
「素材の情報」のうちのENTRYを参照しながら、M
PEG1ストリーム多重化部14を制御し、これにより
MPEG1システムストリームの、エントリが設定され
た位置にシーケンスヘッダを挿入させる。さらに、MP
EG1符号器制御部13は、「素材の情報」のうちのA
PAUSEを参照しながら、MPEG1ストリーム多重
化部14を制御し、これによりMPEG1システムスト
リームにおける、ポーズが設定された位置に対応するト
リガビット(trigger bit)(CD−ROM規格である
モード2/フォーム1、モード2/フォーム2における
サブヘッダ(subheader)にあるトリガビット)をたて
させる。ビデオCDのバージョン2.0の規格では、ト
リガビットがたっている場合、ポーズをおくように規定
されている(その他(例えば、ビデオCDのバージョン
1.1など)では、トリガビットの用途は、特に規定さ
れていない)。
【0224】なお、スライドを構成する静止画の再生に
あたっては、ある静止画の表示後、次の静止画を表示す
るまでに(この、ある静止画の表示後、次の静止画を表
示するまでの時間を、以下、準備時間という)、その
(次の静止画の)デコードが終了している必要がある。
従って、静止画のMPEG符号化結果は、準備時間内
に、デコードを完了することのできる符号量(以下、適
正符号量という)とする必要がある。
【0225】そこで、MPEG1符号器制御部13で
は、「素材の情報」のうちのSLIDE(図16)にお
けるタイムコードの欄を参照して準備時間を求め、さら
にこの準無事間に基づいて、適正符号量を求めるように
なされている。そして、MPEG1符号器制御部13
は、静止画のMPEG符号化結果が適正符号量内になる
ように、MPEG1ビデオ符号器11における圧縮符号
化率を制御する。
【0226】また、MPEGエンコーダ部1は、ビデオ
またはオーディオ用の外部入力端子を有し、それぞれに
は、既にMPEG符号化されたビデオデータ(MPEG
1ビデオストリーム)またはオーディオデータ(MPE
G1オーディオストリーム)を入力することができるよ
うになされている。そして、ビデオまたはオーディオ用
の外部入力端子は、端子a3またはb3に接続されてお
り、これにより既にMPEG符号化されたビデオデータ
またはオーディオデータは、MPEG1ストリーム多重
化部14に入力され、MPEG1システムストリームと
されるようになされている。
【0227】即ち、このオーサリングシステムでは、既
にMPEG符号化されたビデオデータまたはオーディオ
データを、いわば再利用することができるようになされ
ている。
【0228】さらに、MPEGエンコーダ部1は、ある
素材データをMPEG符号化し、MPEG1エレメンタ
リストリームおよびMPEG1システムストリームとし
たものに対し、所定のファイル名(以下、内部ファイル
名という)を付すようになされている。MPEGデコー
ダ部2、ビデオCDフォーマッタ部3、シミュレーショ
ン部4、CD−ROMフォーマッタ部5では、内部ファ
イル名により、MPEG1エレメンタリストリームや、
MPEG1システムストリームが特定されるようになさ
れている。
【0229】次に、図27は、MPEGデコーダ部2
(図8)の詳細構成例を示している。MPEGエンコー
ダ部1から出力されたMPEG1エレメンタリストリー
ムとしてのMPEG1ビデオストリームまたはMPEG
1オーディオストリームは、MPEG1復号器制御部2
1によって制御されるMPEG1ビデオ復号器22また
はMPEG1オーディオ復号器23に、それぞれ供給さ
れる。
【0230】MPEG1ビデオ復号器22またはMPE
G1オーディオ復号器23では、MPEG1ビデオスト
リームまたはMPEG1オーディオストリームがデコー
ドされ、モニタ24またはスピーカ25にそれぞれ出力
される。モニタ24では、デコードされた素材データ
(画像)が表示され、スピーカ25からは、デコードさ
れた素材データ(音声)が出力される。
【0231】システムのオペレータは、モニタ24およ
びスピーカ25の出力に問題がないかどうかを確認す
る。
【0232】次に、図28は、ビデオCDフォーマッタ
部3(図8)の詳細構成例を示している。このビデオフ
ォーマッタ部3には、「ディスクに関する情報」、「P
BCの情報」、および「素材の情報」(「素材の情報」
のうちのプレイアイテム情報)、並びにMPEG1シス
テムストリームが入力される。なお、このMPEG1シ
ステムストリームについては、MPEGエンコーダ部1
(図8)から供給される場合の他、図17で説明したE
NCODEDのファイル名の欄に記述されたファイル名
のファイルに記録された、既にMPEG符号化され、M
PEG1システムストリームとされたものが、外部入力
端子から供給される場合もある。
【0233】このような既にMPEG符号化され、MP
EG1システムストリームとされたものが、ビデオCD
フォーマッタ部3に供給される場合、それは、シミュレ
ーション部4およびCD−ROMフォーマッタ部5にも
供給される。よって、このオーサリングシステムによれ
ば、既にMPEG符号化され、MPEG1システムスト
リームとされたものを、いわば再利用することができ
る。
【0234】「ディスクに関する情報」であるディスク
情報(DISCINFO(図9))またはカラオケ情報
(KAR(図10))は、ディスク情報処理部31また
はカラオケ情報処理部32に、それぞれ入力される。デ
ィスク情報処理部31またはカラオケ情報処理部32で
は、ディスク情報またはカラオケ情報から、図3で説明
したファイルINFO.VCDまたはKARINFO.
BIHとKARINFO.JPが、それぞれ生成され
る。
【0235】さらに、ディスク情報処理部31では、デ
ィスク情報から、ビデオCDのPVD部(図2)に配置
する情報(上述したように、ビデオCD上では見えない
ファイル)も生成される。
【0236】ここで、以下では、ファイルINFO.V
CDに、PVD部に配置する情報も含まれるものとす
る。なお、実際には、このPVD部に配置する情報は、
後述するプレイアイテムのファイル名マッピング情報お
よびファイル配置情報とともに1つのファイルにされ、
後段のCD−ROMフォーマッタ部5へ出力される。
【0237】「PBCの情報」は、PBC情報処理部3
3に入力される。PBC情報処理部33では、「PBC
の情報」から、図3で説明したファイルLOT.VCD
が生成される。さらに、PBC情報処理部33には、プ
レイアイテム情報処理部34からプレイアイテム番号・
配置情報(詳細は、後述する)が供給されるようになさ
れており、そこでは、そのプレイアイテム番号・配置情
報と「PBCの情報」とから、図3で説明したファイル
PSD.VCDが生成される。また、PBC情報処理部
33は、生成したファイルPSD.VCDのサイズなど
の、ファイルINFO.VCDに記録されるべき情報も
生成する。この情報は、ディスク情報処理部31が出力
するファイルINFO.VCDに含められる。
【0238】「素材の情報」のうちのプレイアイテム情
報は、プレイアイテム情報処理部34に入力される。
【0239】ここで、プレイアイテム情報とは、MOV
IE(図13)における素材名、配置、およびオーディ
オモードの欄の記述事項、STILL(図14)におけ
る素材名、ファイル名、および解像度の欄の記述事項、
AUDIO(図15)における素材名、およびオーディ
オモードの欄の記述事項、SLIDE(図16)におけ
るスライド素材名の欄の記述事項、ENTRY(図1
8)におけるすべての記述事項、並びにAPAUSE
(図19)における素材名、およびタイムコードの欄の
記述事項(但し、タイムコードの欄に記述されたタイム
コードが、素材データの表示開始時刻を00:00:0
0:00としたときのタイムコード(以下、ABSタイ
ムコードという)でないときは、そのタイムコードは、
プレイアイテム情報処理部34でABSタイムコードに
変換される)である。
【0240】プレイアイテム情報処理部34には、プレ
イアイテム情報の他、MPEG1システムストリームも
入力され、そこでは、プレイアイテム情報およびMPE
G1システムストリームを参照して、プレイアイテム番
号・配置情報が生成される。
【0241】ここで、プレイアイテム番号・配置情報と
は、ビデオCDに配置されるプレイアイテム(素材デー
タ)のアイテム番号(図2に示したセグメントプレイア
イテムPIM#nやトラックTr#nにおける数字#n
に対し、所定のオフセットを加算した値)、およびそれ
らのビデオCD上の配置位置を含む情報である。
【0242】さらに、プレイアイテム情報処理部34
は、プレイアイテム情報に含まれるENTRY(図1
8)における記述事項を参照し、SPIM部(図2)に
配置される素材データにエントリが設定されている場合
には、ファイル内相対エントリ情報を生成する。
【0243】ここで、ファイル内相対エントリ情報と
は、SPIM部(図2)に配置される、ある素材デー
タ、即ちPIM(セグメントプレイアイテム)(図2)
のファイルに設定されているエントリの、そのファイル
の先頭からの、いわば相対的な位置である。
【0244】なお、図3で説明したファイルENTRI
ES.VCDには、ビデオCD上におけるエントリの絶
対的な位置(例えば、セクタアドレスなと)が記録され
るが、この絶対的な位置は、後述するように、ファイル
内相対エントリ情報を元に生成される。
【0245】さらにまた、プレイアイテム情報処理部3
4は、プレイアイテム情報およびMPEG1システムス
トリームから、プレイアイテムのファイル名マッピング
情報を生成する。
【0246】ここで、プレイアイテムのファイル名マッ
ピング情報とは、ビデオCDに配置されるプレイアイテ
ム(素材データ)のファイルのマッピング情報を、その
ファイル名で記述したものである。このファイル名に
は、例えばMOVIE(図13)、STILL(図1
4)、およびAUDIO(図15)における素材名の欄
に記述された素材名、並びにSLIDE(図16)にお
けるスライド素材名の欄に記述された素材名や、上述し
た内部ファイル名が用いられる。
【0247】前述したように、ビデオCDでは、例えば
ファイルの配置位置によりファイル名を変える必要があ
る。従って、オーサリングにあたって、素材データを扱
うのに、ビデオCDの規格に規定されているファイル名
をそのまま使用し、ファイルの配置位置を変えた場合、
どのファイルがどのような素材データのファイルであっ
たかがわかりにくくなる。また、同一の素材データを、
複数のビデオCDのオーサリングに用いて、その素材デ
ータを、複数のビデオCDの異なる位置に配置すること
も困難となる。
【0248】図8のオーサリングシステムでは、素材デ
ータ(プレイアイテム)を扱うのに、例えばMOVIE
(図13)、STILL(図14)、およびAUDIO
(図15)における素材名の欄に記述された素材名、並
びにSLIDE(図16)におけるスライド素材名の欄
に記述された素材名などをファイル名として用い、ファ
イル名マッピング情報を使用することにより、上述の問
題を解決している。
【0249】ファイル配置情報生成部35には、プレイ
アイテム情報処理部34で生成されたプレイアイテム番
号・配置情報が供給されるようになされており、そこで
は、プレイアイテム番号・配置情報を参照して、ファイ
ル配置情報が生成される。
【0250】ここで、ファイル配置情報とは、トラック
Tr1に配置されるファイルについては、そのファイル
の配置位置をセクタ単位で表した情報であり、またトラ
ックTr2以上に配置されるファイルについては、その
ファイルが配置されるトラックのトラック番号である。
【0251】以上のようにして生成されたファイルIN
FO.VCD,KARINFO.BIH,KARINF
O.JP,LOT.VCD,PSD.VCD、ファイル
内相対エントリ情報、プレイアイテムのファイル名マッ
ピング情報、ファイル配置情報は、CD−ROMフォー
マッタ部5へ出力される。
【0252】ここで、図29は、CD−ROMフォーマ
ッタ部5の詳細構成例を示している。ビデオCDフォー
マッタ部3からのファイルINFO.VCD,KARI
NFO.BIH,KARINFO.JP,LOT.VC
D,PSD.VCD、ファイル内相対エントリ情報、プ
レイアイテムのファイル名マッピング情報、ファイル配
置情報は、CD−ROMフォーマット部51に供給され
る。CD−ROMフォーマット部51では、ファイルI
NFO.VCD,KARINFO.BIH,KARIN
FO.JP,LOT.VCD,PSD.VCD、ファイ
ル内相対エントリ情報、プレイアイテムのファイル名マ
ッピング情報、ファイル配置情報から、ビデオCD上に
形成するトラックの配置位置が決定され、さらにその先
頭の位置(例えば、ビデオCD上のセクタアドレスな
ど)の情報であるトラック配置情報が求められる。
【0253】このトラック配置情報は、ビデオCDフォ
ーマッタ部3(図28)の演算器36に供給される。演
算器36には、トラック配置情報の他、プレイアイテム
情報処理部34で生成されたファイル内相対エントリ情
報が供給されている。演算器36では、トラック配置情
報と、ファイル内相対エントリ情報とが加算され、即
ち、いわばセグメントであるトラックの先頭の位置に対
し、いわばオフセットであるファイルの先頭(これは、
トラックの先頭に相当する)からのエントリの位置が加
算され、ビデオCD上におけるエントリの、いわば絶対
的な位置が求められる。そして、この絶対的な位置に基
づいて、図3で説明したファイルENTRIES.VC
Dが生成される。
【0254】このファイルENTRIES.VCDは、
CD−ROMフォーマッタ部5(図29)のCD−RO
Mフォーマット部51に供給される。
【0255】ここで、ファイルINFO.VCD,KA
RINFO.BIH,KARINFO.JP,LOT.
VCD,PSD.VCD,ENTRIES.VCD、プ
レイアイテムのファイル名マッピング情報、およびファ
イル配置情報が、図8で説明したフォーマット情報に相
当する。
【0256】また、ビデオCDフォーマッタ部3を構成
する各ブロックが内蔵するメモリ上の、ファイルINF
O.VCD,KARINFO.BIH,KARINF
O.JP,LOT.VCD,PSD.VCD、ファイル
内相対エントリ情報、プレイアイテムのファイル名マッ
ピング情報、およびファイル配置情報に対応するメモリ
イメージが、図8で説明したフォーマット情報のメモリ
イメージに相当する。
【0257】CD−ROMフォーマット部51(図2
9)には、フォーマット情報の他、MPEG1システム
ストリームが、MPEGエンコーダ部1(図8)から供
給される。あるいはまた、既にMPEG符号化され、M
PEG1システムストリームとされたものが、外部から
供給される。CD−ROMフォーマット部51は、CD
−ROMのフォーマットを行う汎用の装置であり、フォ
ーマット情報のうちのプレイアイテムのファイル名マッ
ピング情報およびファイル配置情報にしたがって、フォ
ーマット情報のうちのファイルファイルINFO.VC
D,KARINFO.BIH,KARINFO.JP,
LOT.VCD,PSD.VCD、およびENTRIE
S.VCD、並びにMPEG1システムストリームを、
ビデオCDの記録フォーマットに対応するように変換
(この変換処理では、各ファイルのファイル名を、図3
で説明したファイル名に変換することも行われる)する
ことにより、ビデオCDのイメージデータを生成する。
【0258】このビデオCDのイメージデータは、CD
−ROM作成器52に出力される。CD−ROM作成器
52では、ビデオCDのイメージデータがCD−R6に
記録され、これによりビデオCDが作成される。あるい
はまた、ビデオCDのイメージデータは、MT書き込み
装置53に出力され、そこでMT7に記録される。そし
て、その後、MT7に記録されたデータを元に、ビデオ
CDが作成される。
【0259】例えばCOFFのスクリプトとして、図
9、図10、図13乃至図24に示したものを用いた場
合、図2に示したようにデータが配置されたビデオCD
が作成される。そして、このビデオCDを、PBCを用
いて再生した場合には、図5乃至図7を参照して説明し
た、対話形式による画像や音声の再生が行われる。
【0260】次に、図30は、シミュレーション部4
(図8)の詳細構成例を示している。このシミュレーシ
ョン部4が、例えばソフトウェアで、1つの独立したブ
ロックとして実現される場合、そこには、ビデオCDフ
ォーマッタ部3から、CD−ROMフォーマッタ部5に
供給されるフォーマット情報と同一のものが供給され
る。また、シミュレーション部4は、例えばビデオCD
フォーマッタ部3とともに、1つのソフトウェアで実現
することもでき、この場合、シミュレーション部4は、
ビデオCDフォーマッタ部3のメモリ上におけるフォー
マット情報のメモリイメージを、ビデオCDフォーマッ
タ部3と共有して処理を行う。フォーマット情報のメモ
リイメージを共有する場合には、処理の高速化を図るこ
とができる。
【0261】フォーマット情報(フォーマット情報のメ
モリイメージを、ビデオCDフォーマッタ部3およびシ
ミュレーション部4で共有する場合には、そのメモリイ
メージ)は、シミュレーション部41に入力される。さ
らに、シミュレーション部41には、フォーマット情報
の他、MPEG1システムストリームが、MPEGエン
コーダ部1(図8)から供給される。あるいはまた、既
にMPEG符号化され、MPEG1システムストリーム
とされたものが、外部入力として供給される。
【0262】シミュレーション部41は、ビデオCDの
再生のシミュレーションを行う。即ち、シミュレーショ
ン部41は、フォーマット情報の中のファイルPSD.
VCDに記録されたPBC(再生手順)にしたがって、
MPEG1ビデオ復号器42またはMPEG1オーディ
オ復号器43に、MPEG1システムストリームを供給
してデコードさせる。具体的には、シミュレーション部
41は、MPEG1システムストリームをMPEG1エ
レメンタリストリームとしてのMPEG1ビデオストリ
ームとMPEG1オーディオストリームとに分解し、そ
れぞれをMPEG1ビデオ復号器42またはMPEG1
オーディオ復号器43に供給する。MPEG1ビデオ復
号器42またはMPEG1オーディオ復号器43では、
シミュレーション部41の制御の下で、MPEG1エレ
メンタリストリームがデコードされ、そのデコード結果
であるビデオデータまたはオーディオデータが、モニタ
44またはスピーカ45にそれぞれ出力される。モニタ
44では、ビデオデータが画像として表示され、スピー
カ45からは、オーディオデータが音声として出力され
る。
【0263】システムのオペレータは、モニタ44およ
びスピーカ45の出力に問題がないかどうかを確認す
る。
【0264】以上のように、図8のオーサリングシステ
ムでは、「素材の情報」、「ディスクに関する情報」、
「PBCの情報」を表形式で記述したものにしたがっ
て、ビデオCDの記録フォーマットのデータを得るよう
にしたので、ビデオCDのオーサリングを、容易かつ簡
単に行うことができる。
【0265】なお、図8のオーサリングシステムにおい
ては、MPEG1に準拠した符号化を行うようにした
が、その他、例えばMPEG2に準拠した符号化を行う
ようにすることなど可能である。
【0266】次に、以上のようなオーサリングシステム
のオペレータは、PBCによる所定の再生手順にしたが
った対話形式の再生が可能なビデオCD(従って、バー
ジョン2.0のビデオCD)の作成を依頼された場合に
は、前述したような作業効率の悪化を防止するため、そ
の再生手順を、所定の規則(多くのオペレータが好まし
いと考える、再生手順を表現するフローチャートを記述
するにあたっての、いわば文法規則)にしたがってフロ
ーチャート化した、例えば図31に示すような、階層構
造状のフローチャートを、ビデオCDの作成依頼者に用
意してもらうことを要望している。
【0267】図31のフローチャートは、次のような再
生手順を表現している。即ち、「START」から素材
データOPENINGへの矢印d1は、ビデオCDの再
生の開始時において、素材データOPENINGが再生
されることを表している。素材データOPENINGか
ら素材データMMENU1への矢印d2は、素材データ
OPENINGの再生が終了すると、第1のメインメニ
ュー(セレクションリストの制御の元に再生される素材
データであって、最上位の階層のもの)としての素材デ
ータMMENU1が再生されることを表している。
【0268】素材データMMENU1とMMENU2と
を結ぶ矢印d3は、素材データMMENU1の再生中
に、ビデオCDの再生装置(図4)のプレビアスキー1
03が操作されると、第2のメインメニューとしての素
材データMMENU2が再生され、また素材データMM
ENU2の再生中に、プレビアスキー103が操作され
ると、素材データMMENU1が再生されることを表し
ている。
【0269】さらに、素材データMMENU1とMME
NU2とを結ぶ矢印d4は、素材データMMENU1の
再生中に、ネクストキー102が操作されると、素材デ
ータMMENU2が再生され、また素材データMMEN
U2の再生中に、ネクストキー102が操作されると、
素材データMMENU1が再生されることを表してい
る。
【0270】素材データMMENU1およびMMENU
2は、ビデオCDの再生の開始時に再生される素材デー
タOPENINGの直後であって、同一の高さの位置に
記述されており、このことは、素材データMMENU1
およびMMENU2が、最上位の階層に属していること
を表している。
【0271】なお、図31に示した実施例においては、
最上位レベルの階層に属する素材データとして、MME
NU1およびMMENU2の2つの素材データしか記述
されていないため、この場合は、上述したように、ネク
ストキー102およびプレビアスキー103のいずれが
操作されても、その操作により、素材データMMENU
1とMMENU2とが交互に再生されることになるが、
例えば図31において、素材データMMEMU2の右隣
に、素材データMMENU3が記述され、それと素材デ
ータMMEMU2とが、矢印d3,d4と同様の矢印で
結ばれている場合は、ネクストキー102が順次操作さ
れることにより、MMENU1,MMENU2,MME
NU3,MMENU1,・・・の順番で素材データの再
生が行われ、またプレビアスキー103が順次操作され
ることにより、MMENU1,MMENU3,MMEN
U2,MMENU1,・・・の順番で素材データの再生
が行われることになる。
【0272】素材データMMENU1から右方向に引き
出され、「Time out 60 sec.」を介して、素材データO
PENING,C1,C2,C1,C3の部分に結ばれ
ている矢印d5は、タイムアウトとなった場合、即ち、
この実施例では、素材データMMENU1の再生が開始
された後、再生装置のキー(再生キー101、ネクスト
キー102、プレビアスキー103、リターンキー10
4、数字キー105、および選択キー5)のいずれも操
作されずに、60秒が経過した場合、素材データOPE
NING,C1,C2,C1,C3を順次再生すること
を表している。そして、素材データC3から素材データ
MMENU1に戻る矢印d6は、素材データC3の再生
の終了後、再び素材データMMENU1の再生を行うこ
とを表している。
【0273】素材データMMENU2から「Time out 6
0 sec.」を介して、素材データOPENING,C1,
C2,C1,C3の部分を結んでいる矢印d7も、矢印
d5と同様に、タイムアウトとなった場合、素材データ
OPENING,C1,C2,C1,C3を順次再生す
ることを表している。
【0274】素材データMMENU1から分岐して、四
角で囲んである数字1または2が付されて、それぞれ素
材データVEまたはC3に結ばれている矢印d8または
d9は、素材データMMENU1から、素材データVE
またはC3のうちのいずれかを選択して分岐することが
できることを表している。矢印d8またはd9に付して
ある数字1または2は、素材データMMENU1の再生
中に、数字キー105のうちの「1」または「2」を操
作すると、それぞれ素材データVEまたはC3の再生が
開始されることを表している。なお、矢印d9の接続先
の素材データC3からは、矢印が引き出されていない
が、このことは、素材データC3の再生終了後、その素
材データC3に接続している矢印d9の引き出し元であ
って、1階層上のメニュー(メインメニュー)である素
材データMMENU1の再生を開始することを表してい
る。
【0275】矢印d9の接続先の素材データC3の下部
に記述してある「Stop code 01:10:30 01:10:40:00 01:
10:50:00」は、その素材データC3(矢印d9の接続先
の素材データC3)の再生中に、それに付随するタイム
コードが、01:10:30,01:10:40:0
0,01:10:50:00となるタイミングでポーズ
がおかれることを表している。
【0276】狭義のサブメニュー(詳細は、後述する)
としての素材データVEから、サブメニュー(セレクシ
ョンリストの制御の元に再生される素材データであっ
て、メインメニューより下位階層のもの)としての素材
データSMENUに接続している矢印d10は、素材デ
ータVEの再生終了後、素材データSMENUが再生さ
れることを表している。素材データSMENUから「Ti
me out 60 sec.」を介して、素材データOPENIN
G、本編(セレクションリストおよびエンドリスト並び
にプレイリストSTARTにより再生される素材データ
以外の素材データ)としての素材データC1,C2,C
1,C3の部分を結んでいる矢印d11は、矢印d5お
よびd7と同様に、タイムアウトとなった場合、素材デ
ータOPENING,C1,C2,C1,C3を順次再
生することを表している。
【0277】素材データSMENUから分岐して、四角
で囲んである数字1または2が付されて、それぞれ素材
データC1またはC2およびC1の部分に結ばれている
矢印d12またはd13は、素材データSMENUか
ら、素材データC1またはC2およびC1の部分のうち
のいずれかを選択して分岐することができることを表し
ている。矢印d12またはd13に付してある数字1ま
たは2は、上述した矢印d8またはd9に付してある数
字1または2と同様に、素材データSMENUの再生中
に、数字キー105のうちの「1」または「2」を操作
すると、それぞれ素材データC1またはC2の再生が開
始されることを表している。
【0278】なお、矢印d13の接続先である素材デー
タC2には、素材データC1が接続されているが、この
ことは、素材データSMENUの再生中に、数字キー1
05のうちの「2」が操作され、素材データC2が再生
された場合、その再生が終了すると、素材データC1の
再生が開始されることを意味している。
【0279】また、素材データSMENUから分岐して
素材データC1が再生され、その再生が終了した場合、
または素材データC2,C1が順次再生され、素材デー
タC1の再生が終了した場合には、矢印d9の接続先の
素材データC3における場合と同様に、それぞれ矢印d
12またはd13の引き出し元であって、1階層上のメ
ニュー(サブメニュー)である素材データSMENUの
再生が開始される。
【0280】素材データMMENU2から引き出され、
四角で囲んである数字1が付されて、「END」に結ば
れている矢印d14は、素材データMMENU2の再生
中に、数字キー105のうちの「1」を操作すると、ビ
デオCDの再生が終了されることを表している。
【0281】以上のような再生手順を表現するフローチ
ャートが、その他の必要な情報(例えば、「ディスクに
関する情報」を作成するための情報の他、各素材データ
が、タイムコードとともに記録媒体に記録されている場
合には、各素材データの開始時刻および終了時刻を表す
タイムコードなど)とともに、ビデオCDの作成依頼者
から提供された場合、オーサリングシステムのオペレー
タは、例えば図32乃至図36に示すようなスクリプト
を作成する。
【0282】なお、図32乃至図36は、図9、図1
3、図20、図21、図19でそれぞれ説明したフォー
マットで記述されたDISCINFO,MOVIE,P
LAY,MENU,APAUSEを示している。
【0283】ここで、本実施例では、図31で説明した
素材データOPENING,C1,C2,C3,MME
NU1,MMENU2,VE,SMENUが、タイムコ
ードとともに、例えばテープなどの記録媒体に記録され
ているものとしており、図33に示したMOVIEの開
始または終了の欄には、それぞれ各素材データOPEN
ING,C1,C2,C3,MMENU1,MMENU
2,VE,SMENUの開始時刻(開始タイミング)ま
たは終了時刻(終了タイミング)を表すタイムコードが
記述されている。
【0284】また、本実施例では、図31では説明しな
かったが、ある素材データが再生されている最中に、再
生装置のリターンキー104(図4)が操作された場合
には、デフォルトで、その素材データに接続されている
矢印の引き出し元であって、その素材データより1つ上
の階層の素材データ(但し、メニュー(本実施例では、
メインメニューまたはサブメニュー)としての素材デー
タ)の再生が開始されるようになされている。
【0285】即ち、例えば図31において、素材データ
OPENING,C1,C2,C1,C3が順次再生さ
れている最中に、リターンキー104が操作された場合
には、素材データOPENINGに接続されている矢印
d5の引き出し元であって、1階層だけ上の階層の素材
データMMENU1が再生されるようになされている。
また、例えば素材データSMENUが再生されている最
中に、リターンキー104が操作された場合には、それ
に接続している矢印d10の引き出し元であって、1階
層だけ上の階層の素材データMMENU1が再生される
ようになされている(矢印d10の引き出し元の素材デ
ータは、素材データVEであるが、これはサブメニュー
(狭義のサブメニュー)であり、素材データSMENU
の1つ上の階層の素材データではないので、この場合
は、その素材データVEに接続している矢印d8の引き
出し元であって、上位階層の素材データMMENU1が
再生される)。
【0286】このため、例えば矢印d5の接続先である
素材データOPENING,C1,C2,C1,C3を
順次再生する制御を行うプレイリストPall(図3
4)の行のリターンが押されたときの飛び先の欄には、
素材データMMENU1の再生制御を行うセレクション
リストM11(図35)のリスト名M11が記述されて
いる。また、矢印d10の接続先である素材データSM
ENUを再生する制御を行うセレクションリストM2
(図35)の行のリターンが押されたときの飛び先の欄
にも、素材データMMENU1の再生制御を行うセレク
ションリストM11のリスト名M11が記述されてい
る。
【0287】なお、本実施例では、最上位階層の素材デ
ータMMENU1およびMMENU2については、その
再生中に、リターンキー104が操作された場合には、
デフォルトで、ビデオCDの再生開始時に最初に再生さ
れる素材データOPENINGの再生が開始されるよう
になされている。このため、素材データMMENU1ま
たはMMENU2それぞれを再生する制御を行うセレク
ションリストM11またはM12(図35)の行のリタ
ーンが押されたときの飛び先の欄には、いずれも素材デ
ータOPENINGの再生制御を行うプレイリストST
ART(図34)のリスト名STARTが記述されてい
る。
【0288】また、図31に示した「Stop code 01:10:
30 01:10:40:00 01:10:50:00」のように、ポーズを設定
する旨を、フローチャートに記述した場合、本実施例で
は、そのポーズの時間は、デフォルトで、再生装置(図
4)のいずれかのキーが操作されるまで(アクションが
あるまで)の時間とされる。このため、例えば矢印d9
の接続先の素材データC3の再生を制御するプレイリス
トP2(図34)の行のオートポーズ時間の欄には、そ
の旨を表す−00:01が記述されている。
【0289】さらに、図35においては、選択が押され
たときの飛び先の欄には、デフォルトで、プレイリスト
Pall(図34)が記述される。プレイリストPal
lは、後述するオートプレイのためのものである。
【0290】なお、以上のデフォルト値は、ビデオCD
の作成依頼者の要求にあわせて変更することが可能であ
る。
【0291】必要な情報とともに、図31に示したよう
なフローチャートが、ビデオCDの作成依頼者から提供
された場合には、図32乃至図36に示したスクリプト
が、システムのオペレータによって、一意に作成される
ので、オペレータがフローチャートの内容を理解するこ
とができなかったり、またオペレータがフローチャート
から認識した事項と、依頼者が意図した事項とが一致せ
ず、オーサリングして得られたビデオCDが、依頼者が
意図したものと異なるような事態が生じることを防止す
ることができる。
【0292】しかしながら、ビデオCDの作成依頼者
は、以上のようなビデオCDの再生手順を表現するフロ
ーチャートの文法規則(記述の仕方)の説明を受けて
も、その規則にしたがって、即座にフローチャートを作
成するのは困難である。
【0293】そこで、図37は、上述のような階層構造
状のフローチャートを容易に作成可能なフローチャート
作成用シートの一実施例の構成を示している。シートの
最上部の右側の部分には、シート番号欄61が設けられ
ており、その下部には、左から順番に、タイトル欄6
2、オープニング欄63、オートプレイインターバルタ
イム欄64が設けられている。
【0294】タイトル欄62の下部には、素材データを
特定する特定情報を記述するための複数の特定情報記述
欄65がマトリクス状に配置されている。本実施例で
は、1シートについて、横×縦が3×8の特定情報記述
欄65が設けられている。マトリクス状に配置された特
定情報記述欄65の各行の左側には、シーン番号欄66
が配置されており、またその各行の右側には、横×縦が
2×5のオートポーズ欄(ポーズ記述欄)67が配置さ
れている。オートポーズ欄67の右側には、コメント欄
(特記事項記述欄)68が設けられている。
【0295】さらに、フローチャート作成用シートに
は、マトリクス状に配置された特定情報記述欄65どう
しを階層構造状に接続するための接続線71(図中、点
線で示す部分)が配置されている。即ち、本実施例で
は、接続線71は、隣接する特定情報記述欄65どうし
を接続する隣接線N1,N2,N3,N4と、その隣接
線N1,N2,N3,N4のうちの、行方向に隣接する
特定情報記述欄65どうしを接続する隣接線N2,N4
(但し、隣接線N2,N4は、図37を90度だけ回転
して見た場合、列方向に隣接する特定情報記述欄65ど
うしを接続する線とも考えられる)に直交する直交線R
1,R2,R3から構成されている。但し、本実施例で
は、マトリクス状に配置された特定情報記述欄65のう
ちの最右列に配置されたものについては、隣接線N4は
設けられていない。
【0296】次に、以上のように構成されるフローチャ
ート作成用シートの各欄の記述事項について、図38乃
至図46を参照して説明する。なお、ビデオCDの作成
に用いる素材データは、タイムコードとともに記録媒体
に記録されているものとする。
【0297】まず、シート番号欄61には、そのシート
のページを記述する。即ち、フローチャートを、1枚の
シートで作成することができた場合には、シート番号欄
61には、例えば1/1を記述する。また、フローチャ
ートがM枚のシートにわたった場合においては、そのm
ページのシートのシート番号欄61には、例えばm/M
を記述する。
【0298】タイトル欄62には、例えば図38に示す
ような「メニュービデオサンプル」などのようなビデオ
CDに付すタイトルを記述する。ここに記述されたタイ
トルは、DISCINFO(図32)のディスクタイト
ルの欄に記述される。
【0299】オープニング欄63は、図39に示すよう
に、ビデオCDの再生開始時に最初に再生する素材デー
タの有無を記述するための有無記述欄63A、その素材
データの、記録媒体上の開始時のタイムコードを記述す
るための開始タイムコード記述欄63B、およびその終
了時のタイムコードを記述するための終了タイムコード
記述欄63Cから構成される。
【0300】ビデオCDの再生開始時に最初に再生する
素材データがある場合には、有無記述欄63Aの「有」
の部分を、例えば丸印で囲み、またその素材データがな
い場合には、有無記述欄63Aの「無」の部分を丸印で
囲む。有無記述欄63Aの「無」の部分に丸印を付した
場合には、開始タイムコード記述欄63Bおよび終了タ
イムコード記述欄63Cの記述は行わない。また、有無
記述欄63Aの「有」の部分に丸印を付した場合には、
開始タイムコード記述欄63Bおよび終了タイムコード
記述欄63Cに、上述したようなタイムコードを記述す
る。開始タイムコード記述欄63Bまたは終了タイムコ
ード記述欄63Cに記述されたタイムコードは、それぞ
れMOVIE(図33)の開始または終了の欄に記述さ
れる。
【0301】オートプレイインターバルタイム欄64に
は、後述するオートプレイを行う時間間隔を、例えば分
単位で記述する。この時間は、MENU(図35)の時
間切れまでの時間の欄に記述される。なお、図40に、
オートプレイインターバルタイム欄64の拡大図を示
す。
【0302】シーン番号欄66には、例えば図41に示
すように、1ページ目のシートの最上行の部分に1を記
述し、以下2,3,・・・というように、シーケンシャ
ルに数字を記述する。なお、シーン番号欄66の記述方
法はこれに限られるものではない。即ち、シーン番号欄
66には、その行と他の行を区別することができる数字
や文字などを記述するようにすれば良い。
【0303】マトリクス状に配置された特定情報記述欄
65のうちの最左列のものは、図42に示すように、絵
コンテ欄65A、並びに開始タイムコード記述欄65
B、および終了タイムコード記述欄65Cから構成され
ている。絵コンテ欄65Aには、メインメニューとして
用いる素材データの内容(例えば、その素材データの1
シーンなど)を表現する文字や図(例えば、映像の1シ
ーンをプリントアウトしたものなど)など(以下、適
宜、絵コンテ(絵continuity)という)を記述する。こ
こで、マトリクス状に配置された特定情報記述欄65の
うちの最左列を、以下、適宜、メインメニューの列とい
う。
【0304】開始タイムコード記述欄65B、または終
了タイムコード記述欄65Cには、絵コンテ欄65Aに
記述した絵コンテにより表現される素材データを特定す
る特定情報としての、例えばその素材データの、記録媒
体上の開始時のタイムコード、またはその終了時のタイ
ムコードをそれぞれ記述する。
【0305】特定情報記述欄65のうちの左から2列目
のものは、図43に示すように、絵コンテ欄65A、開
始タイムコード記述欄65B、および終了タイムコード
記述欄65Cに加え、絵コンテ欄65Aの左上部に、選
択番号欄65Dが配置されて構成されている。この列の
特定情報記述欄65の絵コンテ欄65Aには、サブメニ
ューとして用いる素材データの絵コンテを記述する。こ
こで、マトリクス状に配置された特定情報記述欄65の
うちの左から第2列を、以下、適宜、サブメニューの列
という。
【0306】開始タイムコード記述欄65Bおよび終了
タイムコード記述欄65Cには、図42における場合と
同様に、絵コンテ欄65Aに記述した絵コンテにより表
現される素材データのタイムコードを記述する。
【0307】選択番号欄65Dには、図31で説明し
た、開始タイムコード記述欄65Bおよび終了タイムコ
ード記述欄65Cに記述されたタイムコードにより特定
される素材データを接続先とする矢印に付随する数字を
記述する。即ち、上述したように、再生装置には、数字
キー105のうちのいずれかの数字に対応するキーが操
作されたときに、その数字に対応した素材データを再生
させることができるが、そのような素材データのタイム
コードを、開始タイムコード記述欄65Bおよび終了タ
イムコード記述欄65Cに記述した場合に、選択番号欄
65Dには、その素材データに対応する数字(以下、適
宜、選択番号という)を記述する。
【0308】具体的には、例えば図31における素材デ
ータVEのタイムコードを、開始タイムコード記述欄6
5Bおよび終了タイムコード記述欄65Cに記述した場
合、素材データVEは、素材データMMENU1の再生
中に、「1」の数字キー105が操作されると再生が開
始されるから、選択番号欄65Dには1を記述する。
【0309】特定情報記述欄65のうちの最右列のもの
は、その2列目のものと同様に構成されている。即ち、
最右列の特定情報記述欄65は、図44に示すように、
絵コンテ欄65A、開始タイムコード記述欄65B、終
了タイムコード記述欄65C、および選択番号欄65D
から構成されている。この列の特定情報記述欄65の絵
コンテ欄65Aには、本編として用いる素材データの絵
コンテを記述し、開始タイムコード記述欄65Bおよび
終了タイムコード記述欄65Cには、その素材データの
タイムコードを記述する。選択番号欄65Dには、選択
番号を記述する。ここで、マトリクス状に配置された特
定情報記述欄65のうちの最右列を、以下、適宜、本編
の列という。
【0310】なお、絵コンテ欄65Aは、このシートを
利用してフローチャートを作成するビデオCDの作成依
頼者やシステムのオペレータに対し、素材データの内容
を分かりやすくするためのものであり、その記述は必須
ではない(従って、絵コンテ欄65Aを設けることも必
須ではない)。また、選択番号欄65Dについても、そ
こに記述すべき選択番号がない場合には、記述する必要
はない(記述してはならない)。
【0311】オートポーズ欄67には、その行の特定情
報記述欄65により特定される素材データにポーズを設
定する場合に、そのポーズの位置を表す情報としての、
例えばその位置に対応するタイムコード(その行の特定
情報記述欄65により特定される素材データが記録され
ている記録媒体上のタイムコード)を記述する。本実施
例では、オートポーズ欄67は、2×5個設けられてお
り、従って1つの素材データに対し、10(=2×5)
個のポーズを設定することができる。なお、この数は変
更することが可能である。ここで、図45に、オートポ
ーズ欄67の拡大図を示す。
【0312】コメント欄68には、再生手順に関する特
記事項、即ち、例えば図31で説明したデフォルト値
を、他の値とする場合などに、その旨を記述する。具体
的には、例えば図46に示すように、ポーズの設定を行
った場合(オートポーズ欄を記述した場合)に、そのポ
ーズの時間をデフォルトであるアクションがあるまでの
時間とはせずに、所定の時間としたいときには、その旨
と所望する時間を記述する。
【0313】次に、図47および図48を参照して、フ
ローチャート作成用シートの記述方法について説明す
る。なお、ここでは、図31で説明した再生手順を表現
する場合(従って、図31のフローチャートと同等のフ
ローチャートを記述する場合)の記述方法を例に説明す
る。また、図47および図48では、図が煩雑になるた
め、符号の記載を省略してある。
【0314】図47は、1枚目のフローチャート作成用
シートを示している。タイトル欄62には、ビデオCD
のタイトルを記述する。図47に示した実施例では、ビ
デオCDのタイトルが「メニュービデオサンプル」とさ
れている。次に、図31の再生手順によれば、ビデオC
Dの再生開始時に素材データOPENINGが再生され
るので、オープニング欄63の有無記述欄63Aの
「有」の部分を丸印で囲む。そして、開始タイムコード
記述欄63Bおよび終了タイムコード記述欄63Cに、
素材データを特定するためのタイムコードを記述する。
図47の実施例では、素材データOPENINGが、記
録媒体上のタイムコード01:00:00:00乃至0
1:01:00:00の部分に記録されているものとさ
れている。
【0315】オートプレイインターバルタイム欄64の
記述については後述する。
【0316】その後、図31で説明した再生手順にした
がって再生される素材データそれぞれについての記述
を、マトリクス状に配置された特定情報記述欄65に対
し、行単位で行う。
【0317】即ち、メインメニュー、サブメニュー、ま
たは本編の列の3個の特定情報記述欄65のいずれか1
つに、図31の再生手順により再生される素材データそ
れぞれについての情報を、行単位で記述する。
【0318】具体的には、まず1行目のシーン番号欄6
6には1を記述する。図31の再生手順によれば、素材
データOPENINGの再生終了後、素材データMME
NU1が再生されるから、1行目の特定情報記述欄65
には、素材データMMENU1についての記述を行うと
すると、この素材データMMENU1は、メインメニュ
ーとしての素材データであるから、1行目のメインメニ
ューの列の特定情報記述欄65の開始タイムコード記述
欄65Bおよび終了タイムコード記述欄65Cには、素
材データMMENU1を特定するためのタイムコードを
記述する。図47の実施例では、素材データMMENU
1が、記録媒体上のタイムコード01:20:00:0
0乃至01:20:03:00の部分に記録されている
ものとされている。
【0319】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データMMENU1の絵コンテとしての、
例えば「Main Menu 1」などを記述する。なお、図31
の再生手順によれば、素材データMMENU1が再生さ
れている場合において、ネクストキー102またはプレ
ビアスキー103が操作されると、素材データMMEN
U2が再生され、また数字キー105のうちの1または
2に対応するキーが操作されると、素材データVEまた
はC2が再生されるので、このことが分かるように、絵
コンテ欄65Aには、その旨を記述するようにしても良
い。
【0320】次に、2行目のシーン番号欄66には2を
記述する。図31の再生手順によれば、素材データMM
ENU1の再生中に、「1」の数字キー105が操作さ
れた場合には、素材データVEが再生されるので、2行
目の特定情報記述欄65には、素材データVEについて
の記述を行うとすると、この素材データVEは、狭義の
サブメニューとしての素材データであるから、2行目の
サブメニューの列の特定情報記述欄65の開始タイムコ
ード記述欄65Bおよび終了タイムコード記述欄65C
には、素材データVEを特定するためのタイムコードを
記述する。図47の実施例では、素材データVEが、記
録媒体上のタイムコード01:20:10:00乃至0
1:20:12:00の部分に記録されているものとさ
れている。
【0321】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データVEの絵コンテとしての、例えば
「VE Sub M」などを記述する。
【0322】そして、素材データVEは、上述したよう
に、素材データMMENU1の再生中に、「1」の数字
キー105が操作された場合に再生されるものであるか
ら、「1」を選択番号として選択番号欄65Dに記述す
るとともに、1行目のメインメニューの列および2行目
のサブメニューの列の特定情報記述欄65どうしを接続
する線を、接続線71に沿って記述する。この線は、図
31の矢印d8に相当する。
【0323】ここで、図31で説明したように、素材デ
ータMMENU1の再生中に、「1」に対応する数字キ
ー105が操作されると、素材データVEの再生が開始
され、その再生が終了すると、サブメニューとしての素
材データMMENU2が再生される。従って、素材デー
タVEは、素材データMMENU1から素材データMM
ENU2への再生に切り替わるときに、イフェクトがか
けられているような印象を与えるためのデータであり、
サブメニューとしての素材データMMENU2の一部を
構成していると考えることができる。そこで、本実施例
中では、素材データVEをサブメニューに準ずるものと
して、狭義のサブメニューとしている。
【0324】次に、3行目のシーン番号欄66に3を記
述する。図31の再生手順によれば、素材データVEの
再生終了後は、素材データMMENU2が再生されるの
で、3行目の特定情報記述欄65には、素材データMM
ENU2についての記述を行うとすると、この素材デー
タMMENU2は、サブメニューとしての素材データで
あるから、3行目のサブメニューの列の特定情報記述欄
65の開始タイムコード記述欄65Bおよび終了タイム
コード記述欄65Cには、素材データMMENU2を特
定するためのタイムコードを記述する。図47の実施例
では、素材データMMENU2が、記録媒体上のタイム
コード01:20:20:00乃至01:20:23:
00の部分に記録されているものとされている。
【0325】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データMMENU2の絵コンテとしての、
例えば「Sub Menu」などを記述する。そして、素材デー
タVEの再生終了後は、素材データMMENU2が再生
されるので、2行目のサブメニューの列および3行目の
サブメニューの列の特定情報記述欄65どうしを接続す
る線を、接続線71に沿って記述する。この線は、図3
1の矢印d10に相当する。
【0326】なお、素材データMMENU2は、他の素
材データの再生中に、数字キー105が操作された場合
に再生されるものではないから、選択番号欄65Dの記
述は行わない。
【0327】次に、4行目のシーン番号欄66に4を記
述する。図31の再生手順によれば、素材データMME
NU2の再生中に、「1」の数字キー105が操作され
た場合には、素材データC1が再生されるので、4行目
の特定情報記述欄65には、素材データC1についての
記述を行うとすると、この素材データC1は、本編とし
ての素材データであるから、4行目の本編の列の特定情
報記述欄65の開始タイムコード記述欄65Bおよび終
了タイムコード記述欄65Cには、素材データC1を特
定するためのタイムコードを記述する。図47の実施例
では、素材データC1が、記録媒体上のタイムコード0
1:05:00:00乃至01:06:04:00の部
分に記録されているものとされている。
【0328】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データC1の絵コンテとしての、例えば
「Chapter 1」などを記述する。
【0329】そして、素材データC1は、上述したよう
に、素材データMMENU2の再生中に、「1」の数字
キー105が操作された場合に再生されるものであるか
ら、「1」を選択番号として選択番号欄65Dに記述す
るとともに、3行目のサブメニューの列および4行目の
本編の列の特定情報記述欄65どうしを接続する線を、
接続線71に沿って記述する。この線は、図31の矢印
d12に相当する。
【0330】次に、5行目のシーン番号欄66に5を記
述する。図31の再生手順によれば、素材データMME
NU2の再生中に、「2」の数字キー105が操作され
た場合には、素材データC2が再生されるので、5行目
の特定情報記述欄65には、素材データC2についての
記述を行うとすると、この素材データC2は、本編とし
ての素材データであるから、5行目の本編の列の特定情
報記述欄65の開始タイムコード記述欄65Bおよび終
了タイムコード記述欄65Cには、素材データC1を特
定するためのタイムコードを記述する。図47の実施例
では、素材データC2が、記録媒体上のタイムコード0
1:06:05:00乃至01:08:08:00の部
分に記録されているものとされている。
【0331】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データC2の絵コンテとしての、例えば
「Chapter 2」などを記述する。
【0332】そして、素材データC2は、上述したよう
に、素材データMMENU2の再生中に、「2」の数字
キー105が操作された場合に再生されるものであるか
ら、「2」を選択番号として選択番号欄65Dに記述す
るとともに、3行目のサブメニューの列および5行目の
本編の列の特定情報記述欄65どうしを接続する線を、
接続線71に沿って記述する。この線は、図31の矢印
d13に相当する。
【0333】次に、6行目のシーン番号欄66に6を記
述する。図31の再生手順によれば、素材データC2の
再生終了後は、素材データC1が再生されるので、6行
目の特定情報記述欄65には、素材データC1について
の記述を行うとする。この素材データC1については、
既に、4行目の本編の列の特定情報記述欄65に記述が
なされているので、その内容と同様の記述を、6行目の
本編の列の特定情報記述欄65に行う。
【0334】但し、6行目の本編の列の特定情報記述欄
65に記述が行われる素材データC1は、素材データC
2の再生終了後に、再生が開始されるものであるから、
選択番号欄65Dの記述は行わない。また、同様の理由
から、5行目の本編の列および6行目の本編の列の特定
情報記述欄65どうしを接続する線を、接続線71に沿
って記述する。
【0335】次に、7行目のシーン番号欄66に7を記
述する。図31の再生手順によれば、素材データMME
NU1の再生中に、「2」の数字キー105が操作され
た場合には、素材データC3が再生されるので、7行目
の特定情報記述欄65には、この素材データC3につい
ての記述を行うとすると、この素材データC3は、本編
としての素材データであるから、7行目の本編の列の特
定情報記述欄65の開始タイムコード記述欄65Bおよ
び終了タイムコード記述欄65Cには、素材データC3
を特定するためのタイムコードを記述する。図47の実
施例では、素材データC3が、記録媒体上のタイムコー
ド01:10:20:00乃至01:13:22:00
の部分に記録されているものとされている。
【0336】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データC3の絵コンテとしての、例えば
「Chapter 3」などを記述する。
【0337】そして、素材データC3は、上述したよう
に、素材データMMENU1の再生中に、「2」の数字
キー105が操作された場合に再生されるものであるか
ら、「2」を選択番号として選択番号欄65Dに記述す
るとともに、1行目のメインメニューの列および7行目
の本編の列の特定情報記述欄65どうしを接続する線
を、接続線71に沿って(但し、7行目のサブメニュー
の列の特定情報記述欄65の部分は横切るようにする)
記述する。この線は、図31の矢印d9に相当する。
【0338】さらに、図31の再生手順によれば、素材
データC3の再生中には、タイムコードが01:10:
30:00,01:10:40:00,01:10:5
0:00となるタイミングでポーズがおかれる。このた
め、7行目のオートポーズ欄67には、そのタイムコー
ドを記述する。なお、上述したように、ポーズは、デフ
ォルトで、アクションがあるまでおかれるが、ポーズの
時間を所望の時間とする場合には、その時間を、7行目
のコメント欄68に記述する。
【0339】次に、8行目の特定情報記述欄65には、
素材データMMENU1の再生中に、ネクストキー10
2またはプレビアスキー103が操作されたときに再生
される素材データMMMENU2についての記述を行う
とする。まず、8行目のシーン番号欄66に8を記述す
る。素材データMMENU2は、メインメニューとして
の素材データであるから、8行目のメインメニューの列
の特定情報記述欄65の開始タイムコード記述欄65B
および終了タイムコード記述欄65Cには、素材データ
MMENU2を特定するためのタイムコードを記述す
る。図47の実施例では、素材データMMENU2が、
記録媒体上のタイムコード01:20:05:00乃至
01:20:08:00の部分に記録されているものと
されている。
【0340】さらに、必要があれば、その絵コンテ欄6
5Aに、素材データMMENU2の絵コンテとしての、
例えば「Main Menu 2」などを記述する。
【0341】図31の再生手順によれば、素材データM
MENU1が再生されている場合において、ネクストキ
ー102またはプレビアスキー103が操作されると、
素材データMMENU2が再生され、また数字キー10
5のうちの1または2に対応するキーが操作されると、
素材データVEまたはC2が再生される。そこで、この
ことをシート上に表すために、1行目のメインメニュー
の列および8行目の本編の列の特定情報記述欄65どう
しを接続する線を、接続線71に沿って記述する。な
お、この場合、素材データMMENU1とMMENU2
とは、例えばいずれか一方が再生された後に、再生が開
始されるような、いわば主従の関係にあるわけでなは
く、メニューの1ページ目と2ページ目のように、いわ
ば同等の関係にあるものであるから、1行目のメインメ
ニューの列および8行目の本編の列の特定情報記述欄6
5どうしを接続する線は、それらの左側にある接続線7
1に沿って記述する。この線は、図31の矢印d3およ
びd4に相当する。
【0342】次に、図31の再生手順によれば、素材デ
ータMMENU2の再生中に、「1」の数字キー105
が操作された場合には、ビデオCDの再生が終了される
ので、その旨の記述を行うとする。なお、図47に示し
た1ページ目のシートには、これ以上記述をすることが
できないので、以後は、図48に示す2ページ目のシー
トに記述を行う。
【0343】2ページ目(以降)のタイトル欄62、オ
ープニング欄63、およびオートプレイインターバルタ
イム欄64には記述を行わない(但し、タイトル欄62
については、2ページ目(以降)が1ページ目と同一
(あるいは、同一シリーズ)のビデオCDについてのも
のであることを示すために、1ページ目のタイトル欄6
2に記述したタイトルと同様のタイトルを記述するよう
にしても良い)。
【0344】次に、1行目のシーン番号欄66に、前ペ
ージ(本実施例では、図47に示した1ページ)の8行
目のシーン番号欄66に記述した数字に続く数字、即
ち、本実施例では9を記述し、さらに、必要があれば、
ビデオCDの再生を終了する旨(図48の実施例では
「END」)を、1行目の本編の列の特定情報記述欄65
の絵コンテ欄65Aに記述する。なお、ビデオCDの再
生を終了する場合には、開始タイムコード記述欄65B
および終了タイムコード記述欄65Cの記述は行わな
い。但し、ビデオCDの再生を終了する前に、その旨を
表示する素材データがある場合には、その素材データの
タイムコードを、タイムコード記述欄65Bおよび終了
タイムコード記述欄65Cに記述する。
【0345】そして、上述したように、素材データMM
ENU2の再生中に、「1」の数字キー105が操作さ
れた場合に、ビデオCDの再生が終了されるから、
「1」を選択番号として選択番号欄65Dに記述すると
ともに、1ページ目(図47)における8行目のメイン
メニューの列および2ページ目(図48)における1行
目の本編の列の特定情報記述欄65どうしを接続する線
を、接続線71に沿って(但し、2ページ目における1
行目のサブメニューの列の特定情報記述欄65の部分は
横切るようにする)記述する。この線は、図31の矢印
d14に相当する。
【0346】以上のようにして、図31の再生手順にし
たがって再生される素材データそれぞれについての記述
をすべて終了した後、記述を行ったシートのシート番号
欄61に、上述したようにページを記述する。即ち、図
47および図48に示した実施例では、フローチャート
作成用シートの総枚数は2枚であり、図47または図4
8は、それぞれ1枚目または2枚目のフローチャート作
成用シートであるから、図47または図48に示したフ
ローチャート作成用シートのシート番号欄61それぞれ
には、1/2または2/2を記述する。
【0347】ところで、ビデオCDの再生開始時に、最
初に再生される素材データ(オープニング欄63の開始
タイムコード欄63Bおよび終了タイムコード欄63C
に記述されたタイムコードにより特定される素材デー
タ)(以下、適宜、オープニングデータという)と、本
編としての素材データとは、トラックTr2以降に記録
される。そして、バージョン2.0のビデオCDでは、
トラックTr2以降に記録されたデータは、上述したよ
うにPBCにしたがって再生することもできるし、シー
ケンシャルに再生することもできる。
【0348】従って、いま、オーサリングシステムにお
いて、ビデオCDのトラックTr2には、オープニング
データを記録し、トラックTr3以降には、フローチャ
ート作成用シートの本編の列の特定情報記述欄65の記
述内容により特定される素材データを、シーン番号欄6
6の数字(以下、適宜、シーン番号という)の小さい順
に記録するとすると、そのビデオCDによれば、オープ
ニングデータを再生し、その後、フローチャート作成用
シートの本編の列の特定情報記述欄65の記述内容によ
り特定される素材データを、シーン番号の小さい順に再
生することができる。
【0349】そして、いま、再生装置(図4)の操作が
されていない状態(アクションがない状態)において、
トラックTr2以降に記録されたデータをシーケンシャ
ルに再生することを、オートプレイと呼ぶとすると、こ
のオートプレイ機能は、例えば店頭などでのビデオCD
のデモンストレーションを行う場合などに便利である。
【0350】そこで、図37のフローチャート作成用シ
ートでは、このオートプレイについての記述をすること
ができるようになされている。即ち、メニュー(本実施
例では、メインメニューとサブメニュー)が再生されて
いる状態において、再生装置の操作がされていない状態
が所定の時間続いた場合に、オートプレイを行うように
するには、その所定の時間(以下、適宜、オートプレイ
インターバルタイムという)を、1枚目のオートプレイ
インターバルタイム欄64に記述する。図47の実施例
では、オートプレイインターバルタイムが1分とされて
おり、従って、この場合、メニューMMENU1,MM
ENU2、またはSMENUが再生されている状態にお
いて、再生装置の操作がされていない状態が1分間(6
0秒間)続いたときには、素材データOPENING,
C1,C2,C1,C3がシーケンシャルに再生され
る。このオートプレイインターバルタイム欄64の記述
は、図31の矢印d5,d7、およびd11に相当す
る。
【0351】なお、オートプレイを行わない場合は、オ
ートプレイインターバルタイム欄64にオートプレイイ
ンターバルタイムを記述しないようにすれば良い。
【0352】図47および図48に示した記述内容のフ
ローチャート作成用シートからは、システムのオペレー
タにより、図32乃至図36に示した表形式のCOFF
のスクリプトが一意に作成される。
【0353】以上のような記述を行ったフローチャート
作成用シートは、図49に示すように、図31で説明し
たフローチャートと対応する。即ち、フローチャート作
成用シートを横にして見た場合、それはフローチャート
と同様のものとなる。従って、ビデオCDの作成依頼者
は、同図に示すように、ビデオCDに記録する素材デー
タを、例えば本編、メインメニュー、サブメニューの順
番(但し、この順番に限定されるものではない)で、タ
イムコードとともに記録した完成パッケージテープを用
意し、素材データのタイムコードを参照しながら、いわ
ばシナリオというべき所望する再生手順にしたがってフ
ローチャート作成用シートの記述を行うことにより、フ
ローチャートの作成に熟練していなくても、所定の文法
規則にしたがったフローチャートを、容易に作成するこ
とができる。
【0354】さらに、このフローチャート作成用シート
を利用して作成されたフローチャートは、図31で説明
した再生手順を表現するものであるから、オーサリング
システムのオペレータがフローチャートの内容を理解す
ることができなかったり、またオペレータがフローチャ
ートから認識した事項と、依頼者が意図した事項とが一
致せず、オーサリングの結果得られたビデオCDが、依
頼者が意図したものと異なるものとなることを防止する
ことができる。これにより、オペレータは、依頼者に対
して問い合わせを行わずに済むようになり、オーサリン
グを、いわば流れ作業的に行うことが可能となる。そし
て、その結果、オペレータの作業効率を向上させること
ができる。
【0355】また、フローチャート作成用シートを利用
して作成されたフローチャートは、オーサリングにより
得られたビデオCDのデバックツールとして利用するこ
とができ、これにより、ビデオCDが、依頼者の意図し
たものとなっているかどうかの確認を、容易に行うこと
ができる。
【0356】ここで、図37のフローチャート作成用シ
ートによれば、図50に示すような2階層のメニュー
(メインメニューおよびサブメニュー)と本編とからな
る再生手順を表現するフローチャートを作成することが
できるが、バージョン2.0のビデオCDでは、MPE
G1形式の動画(音声を含む)を最大で74分記録する
ことができ(但し、12cmディスクの片面で)、また
高精彩静止画も記録することができ、さらにメニューの
階層数に限定されない、PBCによる再生が可能であ
る。従って、上述のフローチャート作成用シートを用い
てオーサリングを行ったビデオCDは、2階層のメニュ
ーおよび本編を対象としたPBCによる再生が可能なも
のに、いわば限定されることから、このフローチャート
作成用シートを利用してオーサリングされたビデオCD
は、通常のバージョン2.0のビデオCDのサブセット
ということができる。
【0357】なお、図51に示すように、図37のフロ
ーチャート作成用シートを用いることにより、PBCを
2階層のメニューおよび本編を対象としたものに限定す
るとともに、例えばMPEG1形式の動画の最大記録時
間を20分に制限し、さらに高精彩静止画の記録を不可
としたビデオCDのオーサリングサービスパッケージ
を、メニュービデオ(Menu Video)と呼ぶとすると、こ
のメニュービデオは、いわば簡易的なオーサリングサー
ビスということができる。
【0358】次に、図8のオーサリングシステムでオー
サリングを行う場合においては、オペレータは、上述し
たように、フローチャート作成用シートから、COFF
のスクリプトを作成する必要があるが、この作成は面倒
である。
【0359】そこで、図52は、本発明のオーサリング
システムの第1実施例の構成を示している。なお、図
中、図8における場合と対応する部分については、同一
の符号を付してあり、以下、その説明は、適宜省略す
る。
【0360】OCR装置201は、ビデオCDの作成依
頼者によって記述がなされたフローチャート作成用シー
ト200の記述内容を光学的に読み取り、その読み取り
結果を、処理装置202に出力するようになされてい
る。処理装置202は、OCR装置201から供給され
るフローチャート作成用シート200の読み取り結果を
認識し、その認識結果に基づいて、ビデオCDのオーサ
リングに適したフォーマットのデータとしての、例えば
COFFのスクリプトを生成し、ビデオCDフォーマッ
タ部3に出力するようになされている。
【0361】以上のように構成されるオーサリングシス
テムでは、ビデオCDの作成依頼者によって記述がなさ
れたフローチャート作成用シート200が、OCR装置
201にセットされ、その記述内容が読み取られて、処
理部202に出力される。処理部202では、OCR装
置201からの読み取り結果が認識され、その認識結果
に基づいて、COFFのスクリプトが生成される。この
スクリプトは、ビデオCDフォーマッタ部3に出力さ
れ、以下、上述したようにして、ビデオCDのオーサリ
ングが行われる。
【0362】従って、この場合、フローチャート作成用
シートから、COFFのスクリプトが、いわば自動生成
されるので、オーサリングに必要が情報を効率的に入力
することができ、その結果、オペレータの作業を軽減す
ることができる。
【0363】なお、処理部202では、OCR装置20
1からの読み取り結果が認識されるが、フローチャート
作成用シート200のコメント欄68には、使用する文
字や、文字の大きさに制限のない手書き文字で記述がな
される。従って、このような手書き文字を認識するのは
困難である場合が考えられるから、コメント欄68は、
例えば次のように構成するようにしても良い。
【0364】即ち、コメント欄68には、ビデオCDの
作成依頼者が特記事項とすることが比較的多い事項とし
ての、例えばポーズの時間や、タイムアウトの時間など
について、例えばチェックボックスを設けておくように
するとともに、そのチェックボックスの右側に、時間を
記述するための所定の大きさの欄(以下、適宜、時間欄
という)を設けておくようにする。そして、ビデオCD
の作成依頼者には、例えばポーズの時間をデフォルト以
外のものとする場合、ポーズの時間に対応するチェック
ボックスを塗りつぶし、さらにその右側に設けられた時
間欄に、所望する時間を記述してもらうようにする。こ
のようにすることにより、使用する文字は数字に限定さ
れ、またその数字の大きさも制限されるから、その認識
は、容易に行うことが可能となる。
【0365】また、処理部202は、ビデオCDフォー
マッタ部3と一体に構成することが可能である。そし
て、この場合、処理部202には、OCR装置201か
らの読み取り結果から、COFFのスクリプトではな
く、フォーマット情報を、直接生成させるようにするこ
とができる。この場合、COFFのスクリプトを生成す
る分だけ処理が軽減されるので、ビデオCDのオーサリ
ング処理の高速化を図ることができる。
【0366】次に、図53は、本発明を適用したオーサ
リングシステムの第2実施例の構成を示している。な
お、図中、図8における場合と対応する部分について
は、同一の符号を付してあり、以下、その説明は、適
宜、省略する。
【0367】表示装置211は、処理部212に制御さ
れ、図37に示したフローチャート作成用シートを表示
するようになされている。この表示装置211に表示さ
れたシートは、例えばキーボードやマウスなどでなる入
力部213を操作することにより編集することができる
ようになされている。処理部212は、表示装置211
にフローチャート作成用シートその他必要な情報を表示
させ、入力部213の操作に応じて、表示装置211の
表示内容を変更する他、表示装置211の表示内容か
ら、ビデオCDのオーサリングに適したフォーマットの
データとしての、例えばCOFFのスクリプトを生成
し、ビデオCDフォーマッタ部3に出力するようになさ
れている。
【0368】以上のように構成されるオーサリングシス
テムでは、まず表示装置211に、図37に示したフロ
ーチャート作成用シートが表示される。オーサリングシ
ステムのオペレータは、ビデオCDの作成依頼者の指示
にしたがい、入力部213を操作し、あるいはビデオC
Dの作成依頼者は、入力部213を操作し、表示装置2
11に表示されたフローチャート作成用シートに記述を
行っていく。処理部212では、入力部213の操作に
対応して、表示装置211の表示内容が変更される。な
お、この場合、入力部213が、いわゆるヘルプを表示
するように操作されると、処理部212は、フローチャ
ート作成用シートの記述方法の説明を、表示装置211
に表示させるようになされている。
【0369】そして、その後、フローチャート作成用シ
ートの記述が終了し、入力部213が操作され、所定の
操作信号が、処理部212で受信されると、処理部21
2では、表示装置211の表示内容に基づいて、COF
Fのスクリプトが生成される。このスクリプトは、ビデ
オCDフォーマッタ部3に出力され、以下、上述したよ
うにして、ビデオCDのオーサリングが行われる。
【0370】この場合、フローチャート作成用シートの
記述を容易に行うことができる。
【0371】なお、図53に示した場合も、図52にお
ける場合と同様に、処理部212を、ビデオCDフォー
マッタ部3と一体に構成し、表示装置211の表示内容
から、フォーマット情報を、直接生成させるようにする
ことが可能である。
【0372】以上、本発明を、バージョン2.0のビデ
オCDを、オーサリングの対象とした場合について説明
したが、本発明は、例えば、将来、バージョン2.0の
規格を拡張したアッパーバージョンのビデオCD(少な
くとも、PBC機能を有するビデオCD)が実現された
場合には、そのアッパーバージョンのビデオCDのオー
サリングを行う場合にも適用可能である。さらに、本発
明は、ビデオCD以外の記録媒体であって、データとと
もに、そのデータの再生手順に関する情報が記録される
もの(例えば、次世代の映像記録媒体と呼ばれているイ
ンタラクティブなディジタルメディアであるディジタル
ビデオディスクなど)について適用可能である。
【0373】なお、本実施例では、素材データがタイム
コードとともに記録媒体に記録されているものとし、素
材データを特定する特定情報として、タイムコードを用
いるようにしたが、この他、例えば素材データが、ファ
イルとして記録媒体に記録されている場合には、特定情
報として、例えばファイル名を用いるようにすることも
可能である。
【0374】また、本実施例においては、フローチャー
ト作成用シートに、3列の特定情報記述欄65を設ける
ようにしたが、特定情報記述欄65は、例えば2列とし
たり、あるいは4列以上とすることも可能である。特定
情報記述欄65をn(nは2以上の整数)列とした場合
には、PBCは、n−1階層のメニューおよび本編を対
象としたものとなる。但し、この場合、メニューの階層
数は、n−1としなければならないものではなく、n−
1以下の数であれば良い。即ち、本実施例では、フロー
チャート作成用シートに、3列の特定情報記述欄65を
設けるようにしたが、このフローチャート作成用シート
には、2階層のメニューおよび本編を対象としたPBC
による再生手順の他、例えば1階層のメニューおよび本
編を対象としたPBCによる再生手順を表現することも
できる。この場合、3列の特定情報記述欄65のうちの
サブメニューの列は使用しないようにすれば良い。
【0375】さらに、本実施例においては、1枚のフロ
ーチャート作成用シートに、8行の特定情報記述欄65
を設けるようにしたが、特定情報記述欄65を設ける行
数は、フローチャート作成用シートの大きさにより増減
することが可能である。なお、本実施例では、フローチ
ャート作成用シートの大きさについて言及しなかった
が、この大きさは、その取扱いの容易さなどを考慮し
て、例えばB4やA4程度とするのが好ましい。
【0376】
【発明の効果】請求項1に記載のフローチャート作成用
シートによれば、複数の特定記述欄が、マトリクス状に
配置され、さらにそれらを階層構造状に接続する接続線
によって接続されている。そして、特定情報記述欄に
は、素材データを特定する特定情報が記述される。従っ
て、素材データを再生する再生手順を表現するフローチ
ャートを、容易に作成することができる。
【0377】請求項7に記載のオーサリングシステムお
よび請求項8に記載のオーサリング方法によれば、素材
データを再生する再生手順を表現するフローチャートを
作成するためのフローチャート作成用シートであって、
マトリクス状に配置された、素材データを特定する特定
情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特定情
報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接続線
とを有するものの記述内容が読み取られ、その読み取り
結果に基づいて、記録媒体のオーサリングに適したフォ
ーマットのデータが生成される。従って、記録媒体のオ
ーサリングを容易に行うことができる。
【0378】請求項9に記載のオーサリングシステムお
よび請求項10に記載のオーサリング方法によれば、素
材データを再生する再生手順を表現するフローチャート
を作成するためのフローチャート作成用シートであっ
て、マトリクス状に配置された、素材データを特定する
特定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、特
定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための接
続線とを有するものが表示され、その表示内容が編集さ
れる。そして、その編集結果に基づいて、記録媒体のオ
ーサリングに適したフォーマットのデータが生成され
る。従って、やはり、記録媒体のオーサリングを容易に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD−ROMの種類を示す図である。
【図2】ビデオCDにおける各種のデータの配置位置を
示す図である。
【図3】ビデオCDのディレクトリ構造を示す図であ
る。
【図4】ビデオCDの再生装置の一実施例の外観構成を
示す図である。
【図5】PBCを用いて、対話形式で画像や音声が再生
される様子を示す図である。
【図6】PBCを用いて、対話形式で画像や音声が再生
される様子を示す図である。
【図7】PBCを用いて、対話形式で画像や音声が再生
される様子を示す図である。
【図8】ビデオCDをオーサリングするオーサリングシ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図9】「ディスクに関する情報」の1つであるDIS
CINFOの記述フォーマットを示す図である。
【図10】「ディスクに関する情報」の1つであるKA
Rの記述フォーマットを示す図である。
【図11】「ディスクに関する情報」の1つであるKA
Rの記述フォーマットの他の例を示す図である。
【図12】ファイルKARINFO.JP(KARIN
FO.cc)のフォーマットを示す図である。
【図13】「素材の情報」の1つであるMOVIEの記
述フォーマットを示す図である。
【図14】「素材の情報」の1つであるSTILLの記
述フォーマットを示す図である。
【図15】「素材の情報」の1つであるAUDIOの記
述フォーマットを示す図である。
【図16】「素材の情報」の1つであるSLIDEの記
述フォーマットを示す図である。
【図17】「素材の情報」の1つであるENCODED
の記述フォーマットを示す図である。
【図18】「素材の情報」の1つであるENTRYの記
述フォーマットを示す図である。
【図19】「素材の情報」の1つであるAPAUSEの
記述フォーマットを示す図である。
【図20】「PBCの情報」の1つであるPLAYの記
述フォーマットを示す図である。
【図21】「PBCの情報」の1つであるMENUの記
述フォーマットを示す図である。
【図22】「PBCの情報」の1つであるRANDの記
述フォーマットを示す図である。
【図23】「PBCの情報」の1つであるDEF1の記
述フォーマットを示す図である。
【図24】「PBCの情報」の1つであるDEF2の記
述フォーマットを示す図である。
【図25】図8のオーサリングシステムの動作を説明す
るフローチャートである。
【図26】図8におけるMPEGエンコーダ部1の詳細
構成を示すブロック図である。
【図27】図8におけるMPEGデコーダ部2の詳細構
成を示すブロック図である。
【図28】図8におけるビデオCDフォーマッタ部3の
詳細構成を示すブロック図である。
【図29】図8におけるCD−ROMフォーマッタ部5
の詳細構成を示すブロック図である。
【図30】図8におけるシミュレーション部4の詳細構
成を示すブロック図である。
【図31】素材データの再生手順を表現する、階層構造
状のフローチャートを示す図である。
【図32】図47および図48のフローチャート作成用
シートから作成されるDISCINFOを示す図であ
る。
【図33】図47および図48のフローチャート作成用
シートから作成されるMOVIEを示す図である。
【図34】図47および図48のフローチャート作成用
シートから作成されるPLAYを示す図である。
【図35】図47および図48のフローチャート作成用
シートから作成されるMENUを示す図である。
【図36】図47および図48のフローチャート作成用
シートから作成されるAPAUSEを示す図である。
【図37】本発明のフローチャート作成用シートの一実
施例の構成を示す平面図である。
【図38】図37のタイトル欄62の拡大図である。
【図39】図37のオープニング欄63の拡大図であ
る。
【図40】図37のオートプレイインターバルタイムグ
欄64の拡大図である。
【図41】図37のシーン番号欄66の拡大図である。
【図42】図37の特定情報記述欄65のうちのメイン
メニューの列のものの拡大図である。
【図43】図37の特定情報記述欄65のうちのサブニ
ューの列のものの拡大図である。
【図44】図37の特定情報記述欄65のうちの本編の
列のものの拡大図である。
【図45】図37のオートポーズ欄67の拡大図であ
る。
【図46】図37のコメント欄68の拡大図である。
【図47】図37のフローチャート作成用シートの記述
方法を説明するための図である。
【図48】図47に続く図である。
【図49】フローチャート作成用シートとフローチャー
トとの対応関係を示す図である。
【図50】図37のフローチャート作成用シートにより
作成可能なフローチャートを示す図である。
【図51】メニュービデオを説明するための図である。
【図52】本発明を適用したオーサリングシステムの第
1実施例の構成を示すブロック図である。
【図53】本発明を適用したオーサリングシステムの第
2実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 MPEGエンコーダ部 2 MPEGデコーダ部 3 ビデオCDフォーマッタ部 4 シミュレーション部 5 CD−ROMフォーマッタ部 6 CD−R 7 MT 11 MPEG1ビデオ符号器 12 MPEG1オーディオ符号器 13 MPEG1符号器制御部 14 MPEG1ストリーム多重化部 21 MPEG1復号器制御部 22 MPEG1ビデオ復号器 23 MPEG1オーディオ復号器 24 モニタ 25 スピーカ 31 ディスク情報処理部 32 カラオケ情報処理部 33 PBC情報処理部 34 プレイアイテム情報処理部 35 ファイル配置情報生成部 36 演算器 41 シミュレーション部 42 MPEG1ビデオ復号器 43 MPEG1オーディオ復号器 44 モニタ 45 スピーカ 51 CD−ROMフォーマット部 52 CD−ROM作成器 53 MT書き込み装置 61 シート番号欄 62 タイトル欄 63 オープニング欄 63A 有無記述欄 63B 開始タイムコード記述欄 63C 終了タイムコード記述欄 64 オートプレイインターバルタイム欄 65 特定情報記述欄 65A 絵コンテ欄 65B 開始タイムコード記述欄 65C 終了タイムコード記述欄 65D 選択番号欄 66 シーン番号欄 67 オートポーズ欄 68 コメント欄 71 接続線 101 再生キー 102 ネクストキー 103 プレビアスキー 104 リターンキー 105 数字キー 106 選択キー(セレクトキー) 111 表示部 200 フローチャート作成用シート 201 OCR装置 202 処理部 211 表示装置 212 処理部 213 入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 一登 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録される画像または音声で
    なる素材データを再生する再生手順を表現するフローチ
    ャートを作成するためのフローチャート作成用シートで
    あって、 マトリクス状に配置された、前記素材データを特定する
    特定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、 前記特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するた
    めの接続線とを有することを特徴とするフローチャート
    作成用シート。
  2. 【請求項2】 前記素材データは、タイムコードととも
    に、他の記録媒体に記録されているものであり、 前記特定情報は、前記タイムコードであることを特徴と
    する請求項1に記載のフローチャート作成用シート。
  3. 【請求項3】 前記接続線は、隣接する前記特定情報記
    述欄どうしを接続する隣接線と、前記隣接線のうちの、
    行または列方向のうちのいずれか一方の方向に隣接する
    前記特定情報記述欄どうしを接続するものに直交する直
    交線とを有することを特徴とする請求項1に記載のフロ
    ーチャート作成用シート。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体を再生する再生装置が、数
    字を入力するための数字キーを有し、前記数字キーが操
    作されたときに、その数字キーの数字に対応した前記素
    材データを再生する場合、 前記特定情報記述欄に記述される特定情報により特定さ
    れる前記素材データに対応する数字を記述するための数
    字記述欄をさらに有することを特徴とする請求項1に記
    載のフローチャート作成用シート。
  5. 【請求項5】 前記素材データに設定するポーズの位置
    を記述するためのポーズ記述欄をさらに有することを特
    徴とする請求項1に記載のフローチャート作成用シー
    ト。
  6. 【請求項6】 前記再生手順に関する特記事項を記述す
    るための特記事項記述欄をさらに有することを特徴とす
    る請求項1に記載のフローチャート作成用シート。
  7. 【請求項7】 記録媒体をオーサリングするオーサリン
    グシステムにおいて、 前記記録媒体に記録される画像または音声でなる素材デ
    ータを再生する再生手順を表現するフローチャートを作
    成するためのフローチャート作成用シートであって、マ
    トリクス状に配置された、前記素材データを特定する特
    定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、前記
    特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための
    接続線とを有するものの記述内容を読み取る読み取り手
    段と、前記読み取り手段の読み取り結果に基づいて、前
    記記録媒体のオーサリングに適したフォーマットのデー
    タを生成する生成手段とを備えることを特徴とするオー
    サリングシステム。
  8. 【請求項8】 記録媒体をオーサリングするオーサリン
    グ方法において、 前記記録媒体に記録される画像または音声でなる素材デ
    ータを再生する再生手順を表現するフローチャートを作
    成するためのフローチャート作成用シートであって、マ
    トリクス状に配置された、前記素材データを特定する特
    定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、前記
    特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための
    接続線とを有するものの記述内容を読み取り、 その読み取り結果に基づいて、前記記録媒体のオーサリ
    ングに適したフォーマットのデータを生成することを特
    徴とするオーサリング方法。
  9. 【請求項9】 記録媒体をオーサリングするオーサリン
    グシステムにおいて、 前記記録媒体に記録される画像または音声でなる素材デ
    ータを再生する再生手順を表現するフローチャートを作
    成するためのフローチャート作成用シートであって、マ
    トリクス状に配置された、前記素材データを特定する特
    定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、前記
    特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための
    接続線とを有するものを表示する表示手段と、 前記表示手段の表示内容を編集するときに操作される操
    作手段と、 前記表示手段の表示内容の編集結果に基づいて、前記記
    録媒体のオーサリングに適したフォーマットのデータを
    生成する生成手段とを備えることを特徴とするオーサリ
    ングシステム。
  10. 【請求項10】 記録媒体をオーサリングするオーサリ
    ング方法において、 前記記録媒体に記録される画像または音声でなる素材デ
    ータを再生する再生手順を表現するフローチャートを作
    成するためのフローチャート作成用シートであって、マ
    トリクス状に配置された、前記素材データを特定する特
    定情報を記述するための複数の特定情報記述欄と、前記
    特定情報記述欄どうしを、階層構造状に接続するための
    接続線とを有するものを表示し、 その表示内容を編集し、 その編集結果に基づいて、前記記録媒体のオーサリング
    に適したフォーマットのデータを生成することを特徴と
    するオーサリング方法。
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