JPH0826671B2 - 浴室ユニット - Google Patents

浴室ユニット

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JPH0826671B2
JPH0826671B2 JP12465190A JP12465190A JPH0826671B2 JP H0826671 B2 JPH0826671 B2 JP H0826671B2 JP 12465190 A JP12465190 A JP 12465190A JP 12465190 A JP12465190 A JP 12465190A JP H0826671 B2 JPH0826671 B2 JP H0826671B2
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正行 上手
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、浴槽と便器とが一つにまとめられた浴室ユ
ニットに係わり、特に、鉄骨により略箱型形状に組まれ
た躯体と、この躯体の内側に組み込まれかつ底板部、壁
部、天井部をそれぞれFRP等の樹脂により成形した浴室
構造物とからなる浴室ユニットに関するものである。
「従来の技術」 一戸建てプレハブ住宅等においては、既に画一的で規
格化された住宅に代わって、例えば「フリースタイル」
等と呼ばれる企画型のプレハブ住宅が供給されている。
それに伴って外装および内装デザイン等も多様なニーズ
に合わせて様々なバリエーションのものが開発されてお
り、中でも浴室などは、単なる入浴だけの機能を越え
て、一つの個室としてとらえ、その内部に様々な機能を
持つことが要求されている。
ところで、近年では、自宅の中にストレスを発散させ
る場や環境づくりをすることが望まれる反面、敷地の都
合で一部屋をさけることができない場合が少なくなく、
このような際に、浴室をリラックスするための場として
利用する試みが行なわれている。
このような試みとしては、たとえば浴室にマッサージ
効果に優れた気泡式浴槽やボディシャワーを付けたり、
あるいは、スピーカー、テレビ等を浴室にビルトインし
てBGMが流れるようにしたりするものが挙げられるが、
これらは、従来の浴室ユニットのレイアウトを代えずに
単に、浴室ユニットの浴槽を気泡式浴槽としたり、スピ
ーカーをビルトインしたりする構造であるために、心身
をリラックスさせるための環境づくりの場としては十分
なものではないのが実状であった。
従来、住宅の内部に浴槽を構成する浴室ユニットは、
浴槽部と洗い場部と壁部と天井部とを各々FRP等の樹脂
で一体成形し、各部を接合して組み立てる構造のもので
あり、レイアウト的には、たとえば第19図に示すよう
に、浴室R内に浴槽1と洗面シンク2と便器3とが浴室
の側壁7に沿って順次配置された基本構成とされ、浴槽
1、洗面シンク2、便器3の各配管4,5,6が側壁の内部
にそれぞれ別個に別れて配設された構造となっていた。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は前記した従来技術における次のような課題を
解決せんとするものである。
第1に、従来の浴室ユニットは、浴槽1、洗面シンク
2、便器3などが浴室R内に並列配置されているため
に、このような構成の浴室ユニットに、気泡式浴槽やBG
M用のスピーカーをビルトインするようにしても、心身
をリラックスさせるための環境づくりの場としては十分
なものではないという問題点である。また、配管工事の
面から見ても、第19図に示すようなレイアウトの浴室ユ
ニットでは、水や温水を供給する給水用配管等を側壁7
の内側に分散して配設しなければならないため、浴室構
造物を設置する際の配管工事が煩雑になる等の問題点が
あった。
第2に、従来構造の浴室ユニットでは、浴室Rでの入
浴をより楽しいものにするために、例えば浴室R内にテ
レビを設置しようとすると、側壁7を凹ませて、この位
置にテレビを収納するようにするか、あるいは、特別に
防水処理を施したテレビを浴室の天井部に吊持するよう
にするかしなければならず、また、電気系統の配線にも
防水処理を施さなければならないなど、従来構造の浴室
ユニットではテレビ等の設置はほとんど不可能であると
いった問題点である。
第3に、浴室と便器とが一つにまとめられた従来の浴
室ユニットでは、浴槽と便器とが仕切られた構造とされ
ていないため、浴槽から立ちのぼる湯気によって、便器
などが結露してしまう等の不満があり、また、従来技術
において、これら浴槽と便器等を仕切る構造としたもの
は、浴槽と、便器等をそれぞれ別々にユニット化し、こ
れらを現場で施工する構成であるために、現場での作業
性が悪く、また、浴槽や便器等のレイアウトに自由度が
ないために、そのレイアウト構成が限られてしまい、心
身をリラックスする場を作りづらいといった問題点があ
った。
本発明は前記事情に鑑みて提案されたもので、その目
的とするところは、配管工事が容易で、テレビ等も設置
し易く、また、現場での施工性を向上させることができ
るとともに、浴室を心身リラックスの場として提供する
ことのできる浴室ユニットを提供することにある。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するために、本発明は、鉄骨により
略箱型形状に組まれた躯体と、この躯体の内側に組み込
まれかつ底板部、壁部、天井部をそれぞれFRP等の樹脂
により成形した浴室構造物とからなる浴室ユニットであ
って、 前記浴室構造物の左右に洗面室と浴室を配置するとと
もに、前記浴室構造物の中央部に、浴室構造物の側壁よ
り延びる2枚の間仕切壁により囲まれてなるランドリー
室と、このランドリー室の前面に臨む位置に設けられか
つ脱衣室を形成するタワーと、このタワーと浴室構造物
の側壁との間に設けられかつ洗面室と浴室とを左右に仕
切る間仕切壁とを、浴室構造物の前後方向に沿って順に
配置され、かつ、前記タワーの浴室および洗面室への出
入口に浴室および洗面室の出入口をそれぞれ開閉するド
アーをタワーの外形に沿って設け、さらに、前記ランド
リー室に浴室に臨ませるテレビの収納部と、洗濯機を収
納する収納部とをそれぞれランドリー室の上下に位置し
て設け、しかも、前記洗面室に便座を外側に向けた洋式
便器を、その排水機構がランドリー室に近接する如く取
り付け、前記浴室に浴槽を、その給水設備がランドリー
室に近接する如く設けたことを特徴とするものである。
「作用」 このような構成の浴室ユニットにあっては、浴室構造
物の中央部に配設されたドアー付きのタワーによって、
浴槽の配設された浴室と、ランドリー室と、便器の配設
された洗面室とがそれぞれ浴室構造物の内部で左右に仕
切られ、浴室構造物内に形成する各室をそれぞれが別個
独立した部屋とすることができるので、浴室以外の各室
への湯気の影響を無くすことができる。
また、本発明では、浴室構造物内において、ランドリ
ー室を中心にその左右に浴室と洗面室とを設け、かつ、
洗面室に設けた便器の排水機構をランドリー室に近接す
るように位置させるとともに、浴室に設けた浴槽の給水
設備をランドリー室に近接するように位置させたので、
ランドリー室の中心に各種配管設備を集約することがで
き、また、ランドリー室の上部空間にあるデッドスペー
スを利用してテレビ等を収納することが可能になる。
さらに本発明では、鉄骨により略箱型形状に躯体を組
み、この躯体の内側に前記構造のFRP等の樹脂により成
形した浴室構造物を組み入れる構成としたので、躯体
毎、ユニットを運搬することが可能になり、また、FRP
等の樹脂により成形した浴室構造物は、鉄骨で組まれた
躯体により外側から保護されるようになるので、浴室ユ
ニットの運搬時等に、浴室構造物が損傷を受けるおそれ
がないといった作用を奏することができる。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明にかかる浴室ユニットの
実施例を詳しく説明する。
第1図ないし第16図は本発明にかかる浴室ユニットの
一実施例を示すもので、これらの図において、符号10は
鉄骨により略箱型に組まれた躯体、符号11はこの躯体10
の内側に組み込まれかつ全体がFRP等の樹脂により成形
された浴室構造物であり、これら符号10および11によ
り、この浴室ユニットの主要部材が構成されている。
前記躯体10は梁材S1,S2および根太材S3によって四角
枠状に組まれた底部構造体10aと、この底部構造体10aの
四隅より立設された柱体10bと、この柱体10bの上部に支
持されかつ梁材S1,S2および根太材S3により四角枠状に
組まれた天板部構造体10cとを主体として構成されてお
り、また、前記柱体10bと柱体10bとの間には浴室構造物
11を躯体10に支持固定するための支持梁材10dが架設さ
れている。
この躯体10内に配設される浴室構造物11は、後述する
ように、基本的には、底板部12、壁部13、天井部14をそ
れぞれFRP等の樹脂により一体成形し、各部分を接合し
て箱状に組み立ててなる構成とされている。
そして、前記浴室構造物11の内部構造は、第2図に示
すように、浴室構造物11の中央に、浴室構造物11の側壁
13より延びる2枚の間仕切壁W1,W2により囲まれてなる
ランドリー室R1が設けられ、このランドリー室R1を間に
挾んで浴室構造物11の左右にそれぞれ洗面室R2と浴室R3
が配置されるとともに、前記ランドリー室R1の前面には
洗面室R2と浴室R3とを仕切る円筒型のタワー15が設けら
れている。この円筒型のタワー15は前記ランドリー室R1
に連通する脱衣室R4を形成するもので、タワー15の浴室
R3および洗面室R2の出入口には、浴室R3および洗面室R2
の出入口をそれぞれ開閉するドアー16がタワー15の外形
に沿って設けられている。また、タワー15と浴室構造物
11の側壁13との間には、洗面室R2と浴室R3とを左右に仕
切る間仕切壁W5が設けられている。
次ぎに、このような浴室構造物11内に配置された各室
の構造について説明する。
まず、前記ランドリー室R1には、洗濯機Mを収納する
底板23付きの収納部Smが設けられ、またこの収納部Smは
脱衣室R4の底面より一段低い位置に形成されてその上部
空間にテレビTの収納スペースを確保するように配慮さ
れている。
実施例では、ランドリー室R1の上部の収納スペース
に、テレビTの収納部20a並びに乾燥殺菌付きのタオル
収納部20bを形成する収納棚20が天井近くまで設けられ
ており、ランドリー室R1上部のデッドスペースを有効利
用できるようになっている(第3図参照)。
そして、前記収納棚20に形成されたテレビ収納部20a
は、第4図などに示すように、収納棚20の壁面と、浴室
R3側に傾いた状態で形成された載置部20cと、収納部20a
内の浴室R3に面する位置に液密に取り付けられた透明シ
ールド20dとにより囲まれて形成されており、この収納
部20aにテレビTをセットした時に、テレビTの画面を
浴槽18に向けて臨ませて、入浴中にテレビTの画面を容
易に見ることができるように配慮されている。
なお、前記テレビ収納部20aの前面には、テレビ収納
部20a全体を覆う覆い板20eが着脱自在に設けられ、また
このテレビ収納部20aを形成する収納棚20には、収納棚2
0の前面を全て覆う扉21が開閉自在に設けられている。
前記覆い板20eは、第2図に示すように、全体がL字
型に形成され、その両端をランドリー室R1の壁面にねじ
止め等の手段により取り付けられるものであり、また、
扉21はたとえば間仕切壁W1の側縁に設けられたヒンジ金
具を介して開閉できるような構成となっているものであ
る。
次ぎに、前記洗面室R2には、便座17aを外側に向けた
暖房洗浄付きの洋式便器17がその排水機構17bをランド
リー室R1に近接させて取り付けられるとともに、当該洋
式便器17を覆うように第3の間仕切壁W3が第1の間仕切
壁W1の先端より突出形成されるとともに、洗面室R2の内
側には、カウンター25が取り付けられている。
また、前記洋式便器17に対面する位置には、このユニ
ット内の機器を制御するコントロールユニット40が別個
に設けられるようになっており、ユニット内の機器を集
中的に制御できるようになっている。
このカウンター25の上面には、第5図に示すように、
手洗い用のシンク26が備え付けられるとともに、カウン
ター25内の洋式便器17の近くには、第6図に示すよう
に、カウンター25下の化粧パネル25aにはめ込まれたル
ーバー付きのケーシング27aおよびこのケーシング27aの
裏面に取り付けられた換気ファン27bからなる換気装置2
7が設けられている。
なお、洋式便器17は、その排水機構17bがカウンター2
5の下側に隠れるように配置され、カウンター25に設け
られた蓋体25bを開けることによって排水機構17bの操作
ができるように構成されている。
一方、前記洋式便器17の上方には複数の棚板28aを有
する収納棚28が第2の間仕切壁W2と一体に設けられ、こ
の収納棚28の前面にはこの収納棚28を開閉する開閉扉28
bがヒンジ金具を介し横回動自在に取り付けられてい
る。なお、この収納棚28の上部には照明器具29が設けら
れており、この洗面室R2の内側空間を照らすようになっ
ている(第3図参照)。
ところで、この洗面室R2と浴室R3とを仕切る間仕切壁
W5には、第2図に示すように、カウンター30a付きの洗
面シンク30が設けられるとともに、この洗面シンク30の
上部には、歯ブラシ等の小物を入れる小物用収納棚31が
組み付けられている。この収納棚31の前面には三面鏡31
aが設けられ、三面鏡31aの中央にある鏡が収納棚31の開
閉扉となっている。
この洗面室R2に備えられたコントロールユニット40に
ついて説明を補足しておくと、これは、第7図に示すよ
うに、浴室構造物11の底面付近より天井近くまで延出す
る大きさとされ、その上方より、人感知センサー41、今
日の天気を知らせる天気表示部42、時計43、各室内の照
明機器、オーディオ機器、その他を制御するコントロー
ルパネル44、スピーカー45、心拍血圧計46等がセットさ
れ、また、コントロールユニット40の下側にはパイプス
ツール等を収納する収納部47が設けられている。
第8図および第9図は浴室R3の概略を示すもので、前
記浴室R3には気泡式(バブルジェット式)の浴槽18がそ
の給水設備18aをランドリー室R1に近接させて設けられ
ており、具体的には、第1図に示すように、前記気泡式
浴槽18が設置された第1のカウンター部50と、浴室R3
中央に位置する洗い場部51と、遠赤外線サウナがビルト
インされた第2のカウンター部52とを主体として構成さ
れている。また、第1のカウンター部50と第2のカウン
ター部52との間には子供などが座れる大きさのベンチ53
が形成され、かつ、前記タワー15の出入口に対面する壁
部に窓54が設けられている。
第1のカウンター部50の下には、第4図に示すよう
に、浴槽18にジェット水流を流すジェットバスポンプ55
が設けられるとともに、カウンター部上面により覆われ
るようにして浴槽18への給水口となるカラン56が設けら
れ、さらに、第1のカウンター部50の上面であってテレ
ビ収納部の下側にはこの浴槽18のジェットバスポンプ5
5、照明器具、テレビT、オーディオ機器等を制御する
制御パネル57が取り付けられている。そして、実施例で
は、前記ジェットバスポンプ55がこの浴槽18の給水設備
18aを構成している。
また、洗い場部51のベンチ53の臨む壁面には、マッサ
ージ効果に優れたボディーシャワー58が設けられるとと
もに、第2のカウンター部52には大人などが座れる大き
さの凹所59が形成されている。
なお、窓54には、サッシの中にガラス板が固定された
固定式窓ガラス等が適用され、浴室構造物11の壁部に設
けられた開口部に直接固定されるようになっている。
一方、テレビTがビルトインされた壁面の上部には、
第8図に示すように、浴室R3の内側を照らす照明器具60
が設けられており、この浴室R3の内側空間を照らすよう
になっている。
前記脱衣室R4は、第9図に示すように、円筒型のタワ
ー15の内側に構成されており、実施例では、脱衣室R4
底面を形成する底板65に体重計70が組み込まれ、脱衣室
R4の天井面を構成する天板には、スピーカー71、照明器
具72、ボディドライヤー73および換気扇74がセットされ
ている。
また、脱衣室R4の底板65は着脱自在とされ、洗濯機M
を組み込む際に、底板65を取り外すことができるように
配慮されている。一方、脱衣室R4の天井面を形成する天
板の中央部には円形の照明器具72が配置され、この照明
器具72の周囲にボディードライヤー73の吹き出し口73a
と換気扇74の換気口74aが設けられ、さらに、天板の周
囲にスピーカー71の音の出口71aが形成されている。
前記ボディードライヤー73および換気扇74は、それぞ
れ躯体10を構成する天板部構造体10cの根太材S3にボル
ト等により吊持され、この位置から各吹き出し口73aな
らびに換気口74aにそれぞれダクトD1,D2を介して連結さ
れている。
なお、実施例では、第3図に示すように、ボディドラ
イヤー73のダクトD1,D2が浴室R3の吹き出し口73aおよび
換気口74aに連通しており、浴室R3を乾燥室として利用
できるように配慮されている。
一方、このタワー15のドアー16としては、吊り戸形式
のものが適用されており、具体的には、第10図および第
11図に示すように、浴室構造物11の天井部14に取り付け
られたレール16aと、このレール16aに沿って転動する転
動輪16bと、この転動輪16bに吊持されたドアー本体16c
とにより構成されている。
そして、前記ドアー本体16cはその下端が脱衣室R4
底面に形成された嵌合溝80に嵌合しており、また、この
嵌合溝80内に嵌合するドアー本体16cの位置には気密性
および防水性を高めるためにブラシ部16dが取り付けら
れ、さらに、ドアー本体16cの表面には取っ手16eが設け
られている。
実施例では、このドアー16は手動式のものとされてい
るが、自動式の構造であっても良いことは言うまでもな
い。
なお、前記脱衣室R4の底面は、第3図に示すように、
浴室R3の底面より一段低く設けられるとともに、洗面室
R2の底面は、前記脱衣室R4の底面より一段低く設けられ
ている。
そして、脱衣室R4および洗面室R2には、それぞれ、各
室の底面の間に形成された段差を利用して、フロアード
ライヤー81が配設され、それぞれの段差に形成された吹
き出し口81aより温風を吹き出すことができるように構
成されている。
次に、前記内部構造を有する浴室構造物11の具体的構
造について詳細に説明する。
まず、前記底板部12は、実施例では、第1図に示すよ
うに、浴室R3の洗い場部51と、第1及び第2のカウンタ
ー部50,52と、ベンチ53を一体成形した第1の底板部12A
と、この第1の底板部12Aに接合されかつ洗面室R2およ
び脱衣室R4の底面並びに下半部周壁を形成する受皿状の
第2の底板部12Bとを主体として構成されており、また
これら各底板部12A,12Bは、それぞれ、ゴム製マウント
を介して底部構造体10aの根太材S3に設置されるように
なっている。
そして、前記第1の底板部12Aの上端周縁にはその長
手方向に沿ってフランジ部12aが周設され、このフラン
ジ部12aを介して壁部13と接合されるようになってお
り、また、このフランジ部12aの一部には、第4図に示
すように、躯体10の支持梁材10dに対してボルト止めさ
れ、浴室構造物11を躯体10内に固定する構成となってい
る。
前記第1の底板部12Aの底面には、第12図に示すよう
に、上方に垂直に立ち上げられた立ち上げ部12bが設け
られ、第1および第2の底板部12A,12Bを相互に組み合
わせたときに、第2の底板部12Bの係止部12cに係合でき
るようになっている。
また、第2の底板部12Bにも、第1の底板部12Aと同様
に、その上端周縁にはその長手方向に沿ってフランジ部
12aが周設され、このフランジ部12aを介して壁部13と接
合されるようになっている。そして、第1の底板部12A
に係合する係止部12cは、脱衣室R4の周壁部より外方に
延出しさらにその先端が下方に垂設されるとともに内側
に折れ曲がった形態とされ、内側に折れ曲がった部分で
浴室からの水の侵入を防止できる構造となっている。
一方、前記底板部12のランドリー室R1に臨む位置は、
洗濯機Mを脱衣室R4の底面よりも一段下げて設置する構
造上、ランドリー室R1に沿って切り欠かれた形態とされ
ており、また躯体10の底部構造体10aに取り付けられた
底板23がランドリー室R1の底面を構成するとともに洗濯
機Mを支持するようになっている(第4図参照)。そし
て、このランドリー室R1の付近には、気泡式浴槽18、便
器17、洗面シンク、洗濯機M等に水、温水等を供給する
水道管90が設けられるとともに、これら浴槽等からの排
水を処理する排水管91が取り付けられている。
なお、洗濯機Mはランドリー室R1の間仕切壁の間の狭
い空間にセットされる構造上、第5図に示すように、洗
濯機Mの側面および底面を覆う大きさのネット95により
吊持されるようになっており、このネット95を利用して
洗濯機Mを底板23上に載置する構成となっている。
さて、この浴室構造物11の周面を形成する壁部13につ
いて説明すると、この壁部13はたとえばタイルを貼った
複数の壁体13aを底板部12のフランジ部12a上にねじ止め
することにより構成されるもので、浴室R3の窓54の部分
には、サッシ付き窓が嵌め込まれるようになっている。
一方、天井部14は、壁部13の上部開口を覆う如く壁部
13の上端に架け渡された複数の主天板14aと、脱衣室R4
の天井を形成する円板状の補助天板14bとを主体として
構成されており、また、この円板状の補助天板14bに
は、照明器具等を臨ませるための開口部が設けられると
ともに補助天板14bの側面にはスピーカーの音の出口と
なるスリット71aが形成されている。
なお、この浴室構造物11の壁部13および天井部14とし
ては、タイルを貼ったボードの他に、たとえば石こうボ
ードの表面にエンボス加工の施されたステンレス鋼製の
金属箔が積層してなるボード等を用いても良く、この場
合には、石膏ボードに貼られた金属箔により、室内の高
級感を醸し出すことができる。
次ぎに、以上のように構成された浴室ユニットの作用
について説明する。
この浴室ユニットを、第1図に示すように組み立てた
状態とするには、まず、第13図に示すように、鉄骨によ
り底部構造体10a、天板部構造体10cを形成し、これらを
柱体10bによって連結して箱型の躯体10を構成し、次い
で、この躯体10の内部に、浴室構造物11を組み立てる手
順が採られる。
浴室構造物11の組み立ては、先にFRP等の樹脂によ
り、底板部12(第1の底板部12A、第2の底板部12B)、
壁部13、天井部14(主天板14a、補助天板14b)をそれぞ
れ形成しておき、第14図に示すように、第1の底板部12
Aを躯体10に入れ、躯体の底部構造体10aに載置したあ
と、第1の底板部12Aのフランジ部12aを躯体10の支持梁
材10dにねじ止めし、第1の底板部12Aを躯体10内に位置
決め固定する。
次いで、第15図に示すように、第2の底板部12Bを躯
体10内に入れ、第1の底板部12Aの立ち上げ部12bと係止
部12cとが互いに係合するように組み合わせ、これらを
相互にねじ止めして一体化する。
そして、この底板部12の組み付け後、気泡式浴槽18、
便器17等の各種備品を取り付け、底板部12のフランジ部
12a上にこのフランジ部12aを介して壁部13を建て、窓54
等を組み付けるとともに、主天板14a、補助天板14bをそ
れぞれ壁部13の上に架け渡して天板部14を構成すると、
躯体10内に装置される浴室構造物11の主要部が組み立て
られる(第16図参照)。
次いで、この浴室構造物11内にテレビT、棚、洗面シ
ンク、シャワー、洗濯機M、各照明器具等を取り付け、
浴室構造物11内の内装を施工し、換気扇74、ボディドラ
イヤー73等の外装および各種配管工事を完了すると、第
1図に示すような浴室ユニットが組み立てられる。
なお、テレビTの取付は、脱衣室R4よりランドリー室
R1にある収納棚20を開け、この収納棚20のテレビ収納部
20aにテレビTを入れ、当該収納部20aの載置部20cにテ
レビTを載置固定して配線作業を済ませ、この収納部20
aを覆い板20eにより被せれば良い。
また、洗濯機Mの取付は、脱衣室R4の底体65を外して
おき、洗濯機Mの底部をネット95で支えて、脱衣室R4
りランドリー室R1の底板23にネット95ごと据え付ければ
良い。そして、底板65を脱衣室R4の底部に落とし込め
ば、洗濯機Mのセット作業が完了する。
しかして、浴室ユニットの組み立ては、鉄骨により躯
体10を構築した後、その内部に浴室構造物11をねじ止め
等の手段により組み立て、テレビT、洗濯機M、シャワ
ー、浴槽18、便器17等の各種備品を取り付ける単純作業
であり、また、浴室構造物11は、まず、第1の底板部12
Aを躯体10内に位置決めした後に、これを基準として躯
体10内において、第2の底板部12B、壁部13、天井部14
をそれぞれ順番に組み付けていく作業であるため、特別
な技術や設備を必要とせず、また、浴室構造物11を構成
する各部材はFRP等の樹脂により大量に成形することが
可能であるから、コストの低下が図れる。
また、実施例の浴室ユニットにおいては、ランドリー
室R1を中心にその左右に浴室R3と洗面室R2とを設け、か
つ、洗面室R2に設けた便器17の排水機構をランドリー室
R1に近接するように位置させるとともに、浴室R3に設け
た浴槽18の給水設備をランドリー室R1に近接させるよう
に位置させたので、浴槽18、便器17等の主要な水回りの
配管類を浴室ユニットの中央に集約することができる。
よってこの浴室ユニットは、設置時の配管工事が容易な
ものとなる。
またこの浴室ユニットでは、ランドリー室R1の上部空
間にあるデッドスペースを利用してテレビの収納部20a
を形成し、このランドリー室R1よりテレビTを嵌め込む
ようにしたので、浴室R3側から鑑賞できるようにテレビ
を簡単に設置できる。
さらに、この浴室ユニットでは、躯体10の天板部構造
体10cの根太材S3に、ボディードライヤー73、換気扇74
等を吊持するようにしているので、これら電気器具類を
容易に設置することができ、各種配管、配線工事等も容
易なものとなる。
しかも、実施例の浴室ユニットでは、脱衣室R4の天井
が補助天板14bとされ、主天板14aに対して着脱自在とな
っているので、浴室ユニットの据え付け後においても、
補助天板14bの部分から天井部にセットされた各種電気
器具類の修理等を行うことができ、また、脱衣室R4の底
板65を取り外すことにより、タワー15の近くに集約した
各種配管類のメンテナンスも行うことができる。従って
この浴室ユニットは保守管理も容易なものとなる。
なお、実施例では、浴室ユニットの中心に浴室R3と洗
面室R2とを仕切るタワー15を設け、このタワー15により
各室を分離独立した構造としているから、浴室以外への
湯気等の影響を無くすことができ、また、従来とは違っ
たレイアウト構成により、浴室を心身リラックスの場と
して構成することができるといった利点がある。
また、実施例では、鉄骨造りの躯体10の内側にFRP等
の樹脂により成形した浴室構造物11を組み入れる構成と
したので、躯体10毎、浴室ユニットを運搬することが可
能になり、また、FRP等の樹脂により成形した浴室構造
物11は、鉄骨造りの躯体10により外側から保護されるよ
うになるので、浴室ユニットの運搬時等に、浴室構造物
11が損傷を受けるおそれがないといった利点を有する。
また、第17図および第18図は本発明にかかる浴室ユニ
ットの他の実施例を示すもので、この例では、ランドリ
ー室R1の位置にコントロールユニット40を配置するよう
にし、またランドリー室R1に対面する位置に洗濯機Mを
収納する別のランドリー室R12を設けたものである。
また、この例では、ドアー16を第18図に示すように、
自動化し、ドアー本体16bを吊るレール16aに設けたモー
タ16Mにより、自動的に開閉することができるようにな
っている。
なお、他の構成については前述した実施例と同様であ
るので、同一符号を付してその説明を省略する。
なお、このような構成としても、前述の実施例と同様
の作用効果を奏することができる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明にかかる浴室ユニットによ
れば、次のような優れた効果を奏することができる。
(a)浴室構造物の中央部に配設されかつ浴室および洗
面室の出入口を開閉するドアー付きのタワーによって、
浴槽の配設された浴室と、ランドリー室と、便器の配設
された洗面室とがそれぞれ仕切られ、浴室構造物内に形
成する各室をそれぞれが別個独立した部屋とすることが
できるので、浴室以外の各室への湯気の影響を無くすこ
とができる。
(b)また、本発明では、ランドリー室を中心にして洗
面室に設けた便器の排水機構と、浴室に設けた浴槽の給
水設備をそれぞれランドリー室に近接するように位置さ
せたので、ランドリー室の中心に各種配管設備を集約す
ることができ、浴室ユニット内の各種配管工事を容易に
することができる。また、一つのユニットをタワーを中
心に、浴室、ランドリー室、洗面室に仕切り、ランドリ
ー室にテレビの収納部を設けたので、テレビを簡単に設
置できる等の効果もある。
(c)さらに本発明では、鉄骨により略箱型形状に躯体
を組み、この躯体の内側に前記構造のFRP等の樹脂によ
り成形した浴室構造物を組み入れる構成としたので、躯
体毎、ユニットを運搬することが可能になり、また、FR
P等の樹脂により成形した浴室構造物は、鉄骨で組まれ
た躯体により外側から保護されるようになるので、浴室
ユニットの運搬時に、浴室構造物が損傷を受けるおそれ
がないといった作用を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第16図は本発明にかかる浴室ユニットの一
実施例を示すもので、第1図は浴室ユニットの全体を示
す概略斜視図、第2図はその平面図、第3図は浴室ユニ
ットの内部を示す断面図、第4図は浴室構造物の内部構
造を説明するために示した断面図、第5図は洋式便器を
示す斜視図、第6図は換気装置の断面図、第7図は洗面
室に備えたコントロールユニットを示す側面図、第8図
は洗面室側より見た浴室構造物の斜視図、第9図脱衣室
より浴室構造物内部を見た斜視図、第10図はタワーに備
えられるドアーの斜視図、第11図はこのドアーをタワー
にセットした状態を示す断面図、第12図は底板部の接合
状態を示す断面図、第13図および第16図はそれぞれ本発
明にかかる浴室ユニットの製造工程を説明するために示
した斜視図、第17図および第18図は本発明の他の実施例
を示すもので、第17図は浴室ユニットの平面図、第18図
はこの浴室ユニットに用いられるドアーの平面図、第19
図は従来の浴室ユニットを説明するために示した平面図
である。 10……躯体、10a……底部構造体、10b……柱体、10c…
…天板部構造体、10d……支持梁材、S1,S2……梁材、S3
……根太材、11,11A……浴室構造物、12……底板部、12
a……フランジ部、12b……立ち上げ部、12c……係止
部、12A……第1の底板部、12B……第2の底板部、13…
…壁部、14……天井部、15……タワー、16……ドアー、
16a……レール、16b……転動輪、16c……ドアー本体、1
6d……ブラシ部、16e……取っ手、17……洋式便器、17a
……便座、17b……排水機構、18……気泡式浴槽、18a…
…給水設備、20……収納棚、20a……テレビ収納部、20b
……タオル収納部、20c……載置部、20d……シールド、
20e……覆い板、25……カウンター、25a……化粧パネ
ル、25b……蓋体、26……シンク、27……換気装置、40
……コントロールユニット、41……人感知センサー、42
……天気表示部、43……時計、44……コントロールパネ
ル、45……スピーカー、46……心拍血圧計、50……第1
のカウンター部、51……洗い場部、52……第23のカウン
ター部、54……窓、55……ジェットバスポンプ、56……
カラン、57……制御パネル、58……ボディシャワー、70
……体重計、71……スピーカー、72……照明器具、73…
…ボディドライヤー、74……換気扇、W1,W2,W3,W5……
間仕切壁、Sm……収納部、R1……ランドリー室、R2……
洗面室、R3……浴室、R4……脱衣室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨により略箱型形状に組まれた躯体(1
    0)と、この躯体(10)の内側に組み込まれかつ底板部
    (12)、壁部(13)、天井部(14)をそれぞれFRP等の
    樹脂により成形した浴室構造物(11)とからなる浴室ユ
    ニットであって、 前記浴室構造物(11)の左右には洗面室(R2)と浴室
    (R3)が配置されるとともに、前記浴室構造物(11)の
    中央部には、浴室構造物の側壁より延びる2枚の間仕切
    壁により囲まれてなるランドリー室(R1)と、このラン
    ドリー室の前面に臨む位置に設けられかつ脱衣室(R4
    を形成するタワー(15)と、このタワーと浴室構造物の
    側壁との間に設けられかつ洗面室と浴室とを左右に仕切
    る間仕切壁とが、浴室構造物の前後方向に沿って順に配
    置され、かつ、前記タワーの浴室および洗面室への出入
    口には浴室および洗面室の出入口をそれぞれ開閉するド
    アー(16)がタワーの外形に沿って設けられており、さ
    らに、前記ランドリー室には浴室に臨ませるテレビの収
    納部(20a)と、洗濯機を収納する収納部(Sm)とがそ
    れぞれランドリー室の上下に位置して設けられ、しかも
    前記洗面室には便座を外側に向けた洋式便器(17)がそ
    の排水機構をランドリー室に近接させて取り付けられる
    とともに、前記浴室には浴槽(18)がその給水設備をラ
    ンドリー室に近接させて設けられていることを特徴とす
    る浴室ユニット。
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