JPH08266149A - 植物緑化施設の施工方法及び緑化施設 - Google Patents

植物緑化施設の施工方法及び緑化施設

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JPH08266149A
JPH08266149A JP7100107A JP10010795A JPH08266149A JP H08266149 A JPH08266149 A JP H08266149A JP 7100107 A JP7100107 A JP 7100107A JP 10010795 A JP10010795 A JP 10010795A JP H08266149 A JPH08266149 A JP H08266149A
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JP
Japan
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plant
heat
planting material
fiber
greening facility
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Application number
JP7100107A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuki Terakawa
泰樹 寺川
Takeshi Goto
武士 後藤
Akira Yamanaka
章 山中
Koichi Tonooka
功一 殿岡
Yasuhiro Yabuuchi
康弘 薮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の育成に適し且つ、その保守管理が簡単
な植物緑化施設の施工方法の提供。 【解決手段】 土壌基盤に多孔性筒状のドレーン材を施
工し、その上に床土を施工し、更にその上に繊度が10
0〜70000d/fで熱融着性繊維を少なくとも40
重量%含む熱融着された、密度が0.02〜0.17g
/cm3 ,厚みが1〜15cmの植材を施工する事に
よる植物緑化施設の施工方法。植物は施工後又は施工
、又は施工後何れかの段階で植する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ場やサッカー競
技場、野球場等の各種競技場や、屋上ベランダ、庭園等
の植物緑化施設の施工方法及び緑化施設に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ゴルフ場やサッカー競技場等の緑化
施設は、土壌基盤に芝等の植物を植断したフィールドが
採用されるのが一般的であった。上記芝面等は人間の歩
行や、各種保守管理をするための機器等の走行等によ
り、地面が押圧されたり、ゴルフのショット等により芝
が損傷したり、育成の不良等がおきる。しかも広いフィ
ールドは、起伏があり、傾斜地や谷部に水が溜りやす
く、逆に山部は水が不足し易い等の理由で、場所により
芝の育成に不揃い等が起きる。又雨天時の排水性が悪く
逆に乾燥期には芝の育成が悪い等の課題があった。その
ため該芝面は、散水の頻度を慎重に管理したり、施肥、
排水等の管理に細心の注意が必要であった。又損傷した
芝は他の場所で育成した芝を移植して補修していたが、
移植後の成育が悪いという課題があった。
【0003】特開昭63−233106、特開平6−1
53685号公報には、合成樹脂性マットボックスに天
然芝を植裁し、マットボックス毎ゴルフ場に敷設する事
による緑化方法が開示されている。又特開昭62−28
57号公報には育苗箱内に育苗マットを配設し、温度や
湿度等を管理しながら芝を育成する方法が開示されてい
る。該2件の植物育成マット等は、ゴルフ場等に単体毎
移設可能であるという点で新規な方法である。しかし施
工後、歩行等による圧縮回復性や、凹み、波うち等の変
形や、根部の押圧による硬化阻止、下部の保水性や排水
等に配慮されていない。
【0004】特開平6−81848号公報には、集水管
を敷設し、その周囲を水質改良材で囲み、その上に芝床
を敷いたゴルフ場の床下の水処理構造が開示されてい
る。ここでは、地中の排水性や、農薬等の処理が可能で
あるとしている。しかし芝は従来と同じ土壌に直接植裁
された物であり、人間の歩行等による、土壌の硬化阻
止、芝面の均一化等については配慮されていない。又地
下水を利用した保水、保湿等についても全く配慮されて
いない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は前記課題を
解決するため鋭意研究した結果、下記構成をとることに
より優れた効果がある事を知り、本発明を完成したもの
である。すなわち、本発明の目的は、芝等の植物の成育
がよく、しかも人間の歩行等で変形したりせず、植物の
根部土壌が硬化せず、且つ散水や施肥等の植物の育成管
理が容易でかつ、長期間植物を育成できる植物緑化施設
の施工方法及び該施設を提供することにある。更には排
水性がよく、かつ植物への地下水の適度な給水が出来、
散水管理が容易でかつ、降雨時の排水性がよい植物緑化
施設の施工方法及び該施設を提供することにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は以下の構成をと
る。 (1)土壌基盤に多孔性ドレーン材を配設し、その上部
に床土を配設し、該床土の上部に繊度100〜7000
0d/fで捲縮のある熱融着性繊維を40重量%以上含
有し該熱融着性繊維の融着により繊維同士の接点が固定
され、密度が0.02〜0.17g/cm3 、厚みが1
〜15cmである植裁材を敷設するか又は該植裁材に粒
状の植物活性化材を1g/m2 以上担持させたものを敷
説する事を特徴とする植物緑化施設の施工方法。 (2)植裁材に植物が育成された前記1に記載の植物緑
化施設の施工方法。 (3)植物が芝である前記2に記載の植物緑化施設の施
工方法。 (4)土壌基盤が溝切りされ、かつこの溝に多孔性ドレ
ーン材を配設する前記1項に記載の植物緑化施設の施工
方法。 (5)多孔性ドレーン材が繊度10〜1500d/fで
且つ捲縮のある熱融着性繊維を80重量%以上含有し、
この熱融着性繊維の熱融着により繊維同士の接点が固定
された物である前記1項に記載の植物緑化施設の施工方
法。 (6)多孔性ドレーン材に使用された熱融着性繊維が低
融点樹脂成分と高融点樹脂成分を組合せた熱融着性複合
繊維であり、この繊維の低融点樹脂成分の融着により繊
維同士の接点が固定された多孔性ドレーン材である前記
5項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (7)多孔性ドレーン材に使用された熱融着性繊維が、
ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレン
テレフタレート、プロピレンと他の1以上のα−オレフ
ィンとの共重合体/ポリプロピレン、プロピレンと他の
1以上のα−オレフィンとの共重合体/ポリエチレンテ
レフタレートの何れかの1から選ばれた熱融着性複合で
ある前記6項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (8)多孔性ドレーン材が、圧縮強度30kg/10c
m以上の物である前記1項に記載の植物緑化施設の施工
方法。 (9)植裁材に使用された熱融着性繊維が低融点樹脂成
分と高融点樹脂成分を組合わせた熱融着性複合繊維であ
り、この繊維の低融点樹脂成分の融着により繊維同士の
接点が固定された植裁材である前記1項に記載の植物緑
化施設の施工方法。 (10)植裁材に使用された熱融着性繊維が、ポリエチ
レン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタ
レート、プロピレンと他の1以上のα−オレフィンとの
共重合体/ポリプロピレン、プロピレンと他の1以上の
α−オレフィンとの共重合体/ポリエチレンテレフタレ
ートの何れかの1から選ばれた熱融着性複合繊維である
前記9項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (11)植裁材が、熱融着性繊維40〜100重量%と
他の繊維が60〜0重量%混合物であり、かつ、厚み方
向に密度勾配が形成され、その密度は下層が0.03〜
0.17g/cm3 で上層が0.02〜0.10g/c
3 である前記1項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (12)植裁材の繰り返し圧縮回復率が75%以上であ
る前記1項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (13)植裁材の少なくとも一方の面に他のシートが積
層されかつ該植裁材に接合された前記1項に記載の植物
緑化施設の施工方法。 (14)植物活性化材が多孔性鉱物粒子であり、該粒子
が植裁材の内部に及び又は上部に1〜300kg/m2
以上担持させた前記1項に記載の植物緑化施設の施工方
法。 (15)施工すべき緑化施設以外の他の場所で植裁材に
植物を育成した後、植物毎施工すべき場所に運搬し敷設
する事を特徴とする前記1〜3項に記載の植物緑化施設
の施工方法。 (16)植裁材を施工すべき場所に敷設した後、この植
裁材に植物を育成する前記1〜3項に記載の植物緑化施
設の施工方法。 (17)土壌基盤に溝を削設し、この溝に繊度10〜1
500d/fで且つ捲縮のある熱融着性繊維を60重量
%以上含有し、この熱融着性繊維の熱融着により繊維同
士の接点が固定された圧縮強度30kg/10cm以上
の多孔性ドレーン材を配設し該溝及び該土壌基盤に透水
性のある床土を該基盤上部からの厚みが1〜30cm敷
き、その上部に繊度100〜70000d/fで捲縮の
ある熱融着性繊維を40重量%以上含有し該熱融着性複
合繊維の低融点成分樹脂の融着により繊維同士の接点が
固定され、密度が0.02〜0.17g/cm3 、厚み
が1〜15cm、繰り返し圧縮回復率が75%以上であ
る植裁材を敷設し、該植裁材に多孔性鉱物粒子を1〜3
0kg/m2 担持させ、その後該植裁材に培養土を使用
し、又は使用せずに植物を育成するか、又は他の場所で
該物裁材に培養土を使用し、又は使用せずに植物を育成
した後、施工すべき場所に運び、敷設する事を特徴とす
る植物緑化施設の施工方法。 (18)前記1,2,3,17の方法により施工された
植物緑化施設の施工方法。 (19)植物緑化施設がゴルフ場である前記1〜17項
に記載の植物緑化施設の施工方法。
【0007】第1図のゴルフ場の施工を例に本発明を詳
細に説明する。本発明の施工方法では土壌基盤、多孔性
ドレーン材、床土、芝が植裁された植裁材等が機能的に
配設されている、土壌基盤5とは、施工すべき場所が、
ゴルフ場等の緑化施設の場合、天然の土壌である、該基
盤は天然の土壌そのままであってもよく、その表土を剥
ぎとったもの、後記ドレーン材を配設するための溝6を
削設したもの、土壌に砂、粉砕石等を混合されていても
よい。とりわけ表土を約10〜100cm剥ぎとりさら
に、溝を削設したものは地下水が該溝に有効に補給さ
れ、その上部の植物の根部7に適度に給水されるのでこ
のましい。溝は後記ドレーン材4を配設することができ
る大きさであればよい。該溝は底部の幅al、及び上部
の幅a2、及び深さbが約80〜1000mmあればよ
い。又該溝は僅かに勾配をつけて削設することが好まし
い。又該溝には保水性や、溝の補強等を目的とし、砕
石、砂等を敷設してもよい。又該溝は地下水脈が高い場
合、その一部に不織布やフィルム等を敷設してもよい。
又該溝は縦溝と横溝等様々な溝であってもよい。
【0008】上記溝に多孔性ドレーン材を配設する。該
ドレーン材は透水性のある、多孔性で筒状の成型体を使
用する。例えばその側壁に多数の孔が穿孔された合成樹
脂管や、金属製管、繊維成型管等が使用できる。その大
きさは外径が約20〜1000mmの物が使用でき、と
りわけ約30〜600mmの物が施工性の点で好まし
い。又該ドレーン材は、その圧縮強度が30kg/10
cm以上ある物が、土中に埋設した後、変形や、割れ等
を阻止でき、長期間使用できるので好ましい。又該ドレ
ーン材はその軽量性や施工のしやすさ、目詰まり阻止と
いう観点から熱融着性繊維を加熱成型し、繊維の交点を
熱融着したものが特に好ましい。該熱融着繊維は例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂
を使用したレギュラー繊維、及び又は、融点差が15℃
以上ある複数の熱可塑性樹脂からなり、低融点樹脂成分
が繊維表面の一部を形成するように複合紡糸された鞘芯
形、並列形等の熱融着性複合繊維が使用できる。該繊維
は繊度が約5〜1500d/fのものが使用でき、とり
わけ約10〜1000d/fの捲縮のある熱融着性複合
繊維が好ましい。該繊維はステープル、長繊維等いずれ
も使用可能である。
【0009】前記繊維を熱融着したドレーン材は、例え
ば、特公昭56−43139号公報に記載されたよう
な、熱融着性複合繊維ウエブを加熱しながら中芯に巻回
する方法で製造できる。又、スパンボンド法熱融着性繊
維ウエブ又は該不織布を中芯に加熱しながら巻回する方
法等で製造できる。該ドレーン材は密度0.01〜0.
35g/cm3 が好ましい。
【0010】本発明では該ドレーン材を配設する。ドレ
ーン材の接合は合成樹脂製パイプや、不織布巻回、バン
ドや針金による締め付け等で行う。又その一方の端部は
土砂の侵入を阻止するため、合成樹脂板や不織布等でシ
ールすることが好ましい。又他の端部は排水用本管等に
接続してもよいし、バンカーや傾斜地の谷側にそのま
ま、又は集水升等に接続してもよい。
【0011】ドレーン材を配設後、床土をその溝及び土
壌基盤上部に配設する。配設後、整地、軽い展圧等をす
る。該床土は例えば砂、破砕石、あるいは土との混合物
等を使用する。特に粒径約0.05〜5mmの川砂等が
特に好ましくは粒径約0.1〜1.5mmの川砂等、敷
き詰めた後、透水性のある物が好ましい。該床土の透水
係数は、約1×10-2〜1×10-4cm/秒が好まし
い。該床土壌はその厚みcを土壌基盤上部から約1〜5
0cmとする。特に好ましくは、約3〜30cmであ
る。該層の厚みが1cm未満の場合、地下水の給水作用
や保水作用が不足し、好ましくない。又50cm以上の
場合、降雨、人間の歩行等により陥没、傾斜地の床土の
流出等がおきるので好ましくないのである。該床土壌を
施工することにより、後記植物が植裁された植裁材のク
ッション性がよく、人間の歩行等による植裁材の根部7
付近の硬化を阻止でき、かつ前記地下水の給水作用およ
び、散水した時の根部や床土層への保水性がよくなる。
【0012】上記床土壌を施工した後、芝等の植物が育
成された植裁材、又は植物が育成されていない植裁材
を、敷き詰める。この植断材は前記ドレーン材に使用さ
れたものと同じようなレギュラー形又は複合形の熱融着
性繊維が使用できる。とりわけポリエチレン/ポリプロ
ピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、
プロピレンと他のα−オレフィンとの二又は三元共重合
体/ポリプロピレンとの組合わせからなる鞘芯型、並列
型、海鳥型等の熱融着性複合繊維が好ましい。この繊維
は捲縮があってもよくなくてもよい。とりわけ二次元、
又は三次元の捲縮がある物は多孔性かつ、繰り返し圧縮
回復性等がよいので好ましい。該熱融着繊維は繊度が1
00〜70000d/fの物を40〜100重量%、他
の繊維を60〜0重量%使用する。繊度が100d/f
未満の場合、人間の歩行等による圧縮回復不足、変形、
陥没、植物の成長による根部近傍の膨張等による波う
ち、ゴルフのショット等による植裁材の損傷等が起きる
ので好ましくない。又70000d/f以上の場合、物
裁材の加工性が悪く均一な物が得られない事、内部の孔
径が大きくなりすぎ、土砂等が侵入しやすい事、水の保
持が困難で植物の育成に適さない事等の理由で好ましく
ない。該熱融着性繊維の繊度は好ましくは、約120〜
50000d/fの物が使用できる。又捲縮数は約0.
5〜15山/25mmであればよい。
【0013】本発明で使用する植裁材は、他の繊維が6
0重量%未満含まれていてもよい。他の繊維として、前
記熱融着性繊維と同じ繊維であって、繊度が100d/
f未満の物や、繊度を特に限定しない椰子繊維、麻繊
維、カーボン繊維、ガラス繊維等様々な繊維が使用でき
る。又他の繊維として、親水性、植物活性化作用、吸水
性、施肥効能、殺菌作用等の機能性が付与された繊維等
も使用できる。他の繊維を使用する場合、好ましくは約
5〜40重量%である。熱接着性の無い他の繊維を多く
混合した場合、熱融着による繊維の固定が不足するの
で、繰り返し圧縮回復性等が悪く、強度不足等で加工時
に、又は施工後、破損等が起きやすい。
【0014】前記植裁材は、前記熱融着性繊維等をラン
ダムウエバー法、エアレイー法、カード法等でウエブと
し、又は一旦作製した下ウエブや不織布等を積層した
り、長繊維積層法等のウエブ等を、加圧しながら、ある
いは加圧なしで、熱融着温度以上で熱処理し、繊維の交
点を融着することにより繊維の密度が0.02〜0.1
7g/cm3 、その厚みdが1〜15cmの植裁材とす
る。該植裁材の幅や長さは約30〜500cmあればよ
い。もちろんロール巻き状のエンドレス状の物であって
もよい。又該植裁材は繰り返し圧縮回復率が75%以上
あるものが好ましい。例えば前記太い繊度の熱融着性繊
維と細い繊度の他の繊維を混合し、ランダムウエバー法
でウエブを作製したり、前記二種繊維の混合比の違うウ
エブや不織布等を積層し、加熱処理することにより繊維
の密度勾配のある物がえられる。又熱風循環型で且つネ
ット挟み込み型の加熱装置や、非加圧型の加熱装置と冷
却プレスや加圧ロール等を組合せた装置等を使用するこ
ともできる。
【0015】密度勾配型の場合、下層側が0.03〜
0.17g/cm3 、その上層側が0.02〜0.10
g/cm3 とする。密度勾配型の場合、後記粒状の植物
活性化剤等を該繊裁材の内部に都合よく担持させること
ができる。又植裁材下層からの植物の根部へ水の吸い上
げがよいので、植物の活性化ができる。植裁材の密度が
0.02g/cm3 未満の場合、該植裁材に後記植物を
育成した場合、根の成長により、植裁材の膨張、波うち
等が起き易い。又該植裁材が柔らかすぎ、人間の歩行等
により、凹み、波うち等が発生する。又保水性が悪く、
植物の育成管理が複雑である。該密度が0.17g/c
3 を超えると、空隙が少なく、植物の根の成長を阻害
する。又後記粒状の植物活性化材をその内部部に担持し
にくい。又該植裁材の厚みが1cm未満の場合、施工
後、凹み等の発生、植物の成育不良、サッカー競技場等
の緑化施設に施工した場合損傷しやすい等の問題があ
る。又15cmを超えると、施工しにくい、曲げ追従性
が悪く、湾曲部等に均一施工出来ない、保水性が悪く、
植物の成育が悪い、植物の育成管理がしにくい等の問題
がある。又該植裁材は、繰り返し圧縮回復率が、75%
以上ある事が好ましい。この回復率が75%以上である
と、人間が競技等で繰り返し長期間歩行等をする各種球
技場等の緑化施設が長期間植物の成育がよい状態で、且
つ、育成管理が容易にできる。該植裁材は、他の不織布
や透水性のあるシート等がその何れかの面、中部等に積
層され固定された物であってもよい。
【0016】また、本発明では、植物の育成を該植裁材
を施工前、施工後いずれの段階で行ってもよい。又該植
裁材に植物活性化剤や、培養土壌を担持させるか、積層
してもよい。植物活性化剤として、活性炭、ゼオライ
ト、ガラスビーズ、砂、砕石、燒結多孔性鉱物粒子、火
山岩砕石粒子、多孔性かつ粒状樹脂等が使用できる。も
ちろん肥料、消毒剤、殺虫剤等の薬剤を前記の物に担持
させることもできるし、該担持させた粒子を混合して用
いることができる。とりわけ粒径約5mm以下の燒結多
孔鉱物粒子が好ましく使用できる。該植物活性化剤の使
用量は1g/m2以上あればよく、好ましくは約10〜
30000g/m2 、更に好ましくは1000〜200
00g/m2 である。
【0017】植裁材を施工後、植物を育成するには、他
の場所で長さ約10〜150mmに育成したヒフトンや
野芝等を、培養土壌を約1〜5cm付けた状態で剥ぎ取
り、植断材の上に敷き詰め、その後散水、施肥等の管理
をする。又該植裁材に直接種をまいたあと、培養土壌を
約1〜7cm覆土し、散水等の管理をし、芝を育成す
る。施工前植物を育成するには、散水、施肥、温度管理
機能等を備えた他の植裁場で該植裁材に前記同様の方法
で芝等を育成後、施工すべき場所に運搬し、敷き詰めれ
ばよい。
【0018】
【実施例】以下実施例で本発明を更に詳しく説明する。
なお本例において、物性等の評価は下記の通りとした。
【0019】ドレーン材の圧縮強度:直径15cmの2
枚の円盤の間に長さ10cmドレーン材を横置きし、1
0mm/分の速度で圧縮し、その起伏点強度を求め圧縮
強度(kg/10cm)とした。
【0020】植裁材の繰り返し圧縮回復率:植裁材から
切り取った10×10cmの大きさの試験片を、直径1
0cmの接圧子を有する自記型圧縮試験機を使用し、圧
縮、解放を80回繰り返した。なお第1回目の圧縮は、
荷重が30kgに達した後、1分間この状態を保持した
後、圧力を解放し、接圧子を現状に復帰させ、そのあと
は荷重が30kgに達したら直ちに圧力を解放する。合
計80回の繰り返し圧縮した後、無荷重状態で30分間
放置した後、マットの高さを測定し、圧縮回復率を下記
の式で算出した。 圧縮回復率(%)=(H80/H0)×100 H0:圧縮前の厚み H80:80回繰り返し圧縮し、30分間放置後の厚み
【0021】植裁材の厚み方向に於ける最大粒子の保持
状況を下記の方法で測定した。植裁材を15×15cm
に切り取る。該植裁材の上に直径12のガラス管を垂直
に立て、その中に粒径0.1〜6mmのガラスビーズを
100g入れる。その後水を2.5リットル/分の条件
で水を10リットル投入する。その後植裁材をその厚み
方向にスライスし3枚とする。下層の下部を通過した粒
子の最大粒子径、下層上部に捕捉された粒子の最大粒子
径、中間層上部に捕捉された粒子の最大粒子径(mm)
を測定した。なお該測定は一部の物についてのみ測定し
た。
【0022】
【実施例1】緑化施設としてゴルフ場のティ−グランド
及びフェアウェイの一部を施工した。融点133℃のポ
リエチレンを鞘成分とし、融点164℃のポリプロピレ
ンを芯成分とする繊度65d/f、繊維長64mm、捲
縮数12山/25mmの熱融着性複合繊維を用い、目付
け22g/m2 のカードウエブを得、熱風循環型の加熱
機で温度145℃で加熱し、該ウエブを直ちに外径30
mmの金属中芯に加圧しながら巻回し、所定の外径とし
た後、冷却し中芯を抜取り切断し、外径50mm、内径
30mm、長さ2mの多孔性で筒状のドレーン材を得
た。このドレーン材は空隙率が76であり、圧縮強度
が、85kg/10cmであった。
【0023】融点133℃のポリエチレンを鞘成分と
し、融点165℃のポリプロピレンを芯成分とする繊度
650d/f、繊維長128mm、で三次元捲縮を有す
る熱融着性複合繊維80重量%と、他の繊維として、複
合成分が前記繊維と同一であり、二次元捲縮のある、1
5d/f、繊維長64mmの鞘芯型複合繊維15重量%
と、複合成分が同一である3d/f、繊維長51mmの
鞘芯型複合繊維5重量%とを混合し、ランダムウエバー
を使用し、目付け1600g/m2 のウエブを得た。該
ウエブは下層に細い他の繊維が多く密度勾配を形成して
いた。該ウエブを、ネットコンベアー挟持型エアスルー
型の加熱機で、温度146℃で加熱処理し、且つ加圧
し、繊維の交点が熱融着された厚み30mmの物を得
た。この物を、カッターで切断し、幅1mm、長さ2
m、厚み30mm、目付け1600g/m2 の植裁材を
得た。該植裁材は繰り返し圧縮回復率が88%、平均密
度が0.053g/cm3 で、下面から厚み1.5cm
までが0.063g/cm3 、その上部1.5cmが
0.043g/cm3 であった。又厚み方向に於ける最
大粒子の保持性は、下層1.5cmを流出した粒子の最
大径が0.15mm、下層(1.5cm)上部に捕捉さ
れた粒子の最大径が2.4mm、中間層(1.0cm)
上部に捕捉された粒子、即ち上層0.5cmを通過した
粒子の最大径が3.8mmであった。
【0024】表土を剥ぎ取った土壌基盤に、溝底部の幅
alが200mm、溝上部の幅a2が280mmで、溝
の深さbが300mm、長さが略40mの溝を4m間隔
で計10本若干の勾配を付けて削設した。該溝の底に川
砂を40mm敷設した。前記多孔性ドレーン材をその接
合部を塩化ビニル管で計20本連結し、該溝に配設し
た。その最端部は厚み2mmのポリプロピレン板で熱融
着し、シールし他の最端部を土壌基盤中に配設された主
排水管に連結した。その溝及び土壌基盤上部に川砂を敷
きローラーで軽く展圧し、基盤上部からの厚みが50m
mの透水性のある床土層を敷設した。
【0025】該床土に前記植裁材を敷き詰め、略40m
×40mの層を施工した。植物活性化剤として、燒結多
孔性鉱物粒子(イソライト工業(株)のイソライトC
G、粒径約2〜0.25mm)を10kg/cm2 均一
にまき、整地、踏圧等をし、該活性化剤を植裁材の内部
に入り込ませた。その一部は表面にもあった。その後該
植裁材にヒフトン芝の種をまき、土壌を45mm敷き、
施肥、散水等をし芝の育成をした。90日では芝は約6
0mmに成長した。芝は根の生育状態がよく植裁材の下
層を貫通して成長していることを確認した。芝を12m
mに切り揃えゴルフのプレーを90日間した後、芝面を
調査したところ、凹みや、波うち等がなく、しかも芝の
育成状態が他の植裁材を施工しない場所に較べて非常に
よいことを確認した。又、植裁材を施工した場所は、散
水頻度が、他の植裁材を施工しない場所に較べ約1/2
に軽減できた。
【0026】
【実施例2】緑化施設としてゴルフ練習場のティーグラ
ンドの一部を施工した。鞘成分が融点137℃のプロピ
レン・エチレン・ブテン−1三元共重合体で、芯成分が
融点165℃のポリプロピレンからなる三次元捲縮のあ
る、繊度550d/f、繊維長89mmの熱融着性複合
繊維を、ランダムウエバーを用い、ウエブを形成した。
このウエブを前記実施例1同様の装置を用い、温度15
2℃で加熱処理し、繊維の交点が融着したものを得た。
この物をカッターで切断し、幅1m、長さ2m厚み4.
5cm、密度0.049g/cm3 、繰り返し圧縮回復
率が90%の植裁材を得た。
【0027】表土を剥ぎ取った土壌基盤に、溝底部の幅
alが180mm、溝上部の幅a2が260mmで、溝
の深さbが280m、前後方向の溝の長さが約20mの
溝を3.5m間隔で計11本削設した。該溝は前方向に
若干の勾配を付けて削設した。更に同一寸法の前記溝を
左右方向に横切る40mの溝を5m間隔で5本削設し
た。該溝の底に川砂を30mm敷設した。前記実施例1
に同じ多孔性ドレーン材をその接合部をT形、+形、I
形、L形の塩化ビニル管で連結し、該溝に配設した。ド
レーン材を略囲形に施工した。なお、ドレーン材はカッ
ターで切断し、その溝の長さに合わせた。又施工された
ドレーン材は前記塩化ビニル管で連結したが、最端部を
シールし土砂の侵入を阻止するように施工した。又一端
のみ、砕石が埋設された配水のための自然土壌へ連結し
た。その溝及び土壌基盤上部に川砂を敷きローラーで軽
く展圧し、基盤上部からの厚みが70mmの透水性のあ
る床土層を敷設した。
【0028】該床土に前記植裁材を敷き詰め、前後方向
の長さが20m、左右方向の長さが40mの層を施工し
た。植物活性化剤として、燒結多孔性鉱物粒子(イソラ
イト工業(株)のイソライトCG、粒径約2〜0.25
mm)を13kg/cm2 均一にまき、整地、踏圧等を
し、該活性化剤を植裁材の内部に入り込ませた。その一
部は表面にもあった。その後他の植裁場で育成された芝
の長さ約20mmのヒフトン芝を、幅25cm、長さ5
0cmの大きさで、根部に厚み約40mmの培養土を付
けた状態で剥ぎ取り、該植裁材に敷き詰め、散水、施肥
等をし、35日間生育した。芝は約65mmに成長して
いた。根の育成状態もよく、植裁材の下部を貫通して成
長していることを確認した。芝を12mmに切り揃えゴ
ルフのプレーを90日間した後、芝面を調査したとこ
ろ、凹みや、波うち等がなく、しかも芝の育成状態が他
の植裁材を施工しない場所に較べて非常によいことを確
認した。又、植裁材を施工した場所は、散水頻度が、他
の植裁材を施工しない場所に較べ約1/2に軽減でき
た。
【0029】
【実施例3】サッカーや各種球戯場として使用される植
物緑化施設を施工した。鞘成分が融点137℃のプロピ
レン・エチレン・ブテン−1三元共重合体で、芯成分が
融点258℃のポリエチレンテフタレートからなり、三
次元捲縮のある、繊度550d/f、繊維長128mm
の鞘芯型熱融着性複合繊維80重量%と、他の繊維とし
て複合の両成分が前記繊維に同一で二次元捲縮が付与さ
れた、繊度10d/f、繊維長64mmの繊維を20重
量%混合し、ランダムウエバーを用い、目付け1600
g/m2 のウエブを形成した。このウエブを前記実施例
1同様の装置を用い、温度159℃で加熱処理し、繊維
の交点が融着されたの物を得た。この物はその下層に他
の繊維が多く積層された密度勾配が形成されたものであ
った。この物をカッターで切断し、幅1m、長さ2m、
厚み3.3cm、平均密度0.049g/cm3 、その
下面から厚み1.3cmの密度が0.052g/cm
3 ,残りの上部の厚み2cmが0.046g/cm3
繰り返し圧縮回復率が91%の植裁材を得た。又厚み方
向に於ける最大粒子の保持性は、下層1.8cmを流出
した粒子の最大径が0.17mm、下層(1.8cm)
上部に捕捉された粒子の最大径が2.6mm、中間層
(0.8cm)上部に捕捉された粒子、即ち上層0.7
cmを通過した粒子の最大径が4.0mmであった。他
の植裁場で該植裁材に植物活性化剤として、粒径約5〜
0.3mmの軽石を8kg/m2 、及び前記実施例1に
同じ燒結多孔性鉱物粒子(イソライト工業(株)のイソ
ライトCG、粒径約2〜0.25mm)を4kg/m2
を混合し、均一にまき、整地、踏圧等をし、該活性化剤
を植裁材の内部に入り込ませた。その一部は表面にもあ
った。その後ヒフトン芝の種をまき、培養土壌を4.5
cm覆土し、散水、施肥等をし、50日間育成した。芝
は長さ65cmに成長していた。
【0030】表土を除去した土壌基盤に、溝底部の幅a
lが180mm、溝上部の幅a2が260mmで、溝の
深さbが280m、長さ80mの溝を2メートル間隔で
20本、勾配を付けずに削設した。該溝に前記実施例1
に同じ川砂を3.5cm敷き,更にその上に多孔性ドレ
ーン材を配設した。なお使用したドレーン材は前記実施
例1に同じ繊維を使用し、同様の方法で成型された、外
径60mm、内径30mm、長さ2mの物で、該ドレー
ン材は圧縮強度が120kg/10cmであった。又該
ドレーン材は連結部の中空部に長さ12cmの塩化ビニ
ル管を挿入し更に連結部を透水性のある幅10cmのポ
リプロピレン製熱融着不織布を巻き更に針金で締結し
た。又ドレーン材の片方の最端部は厚み2mmのポリプ
ロピレン性板で熱融着し、シールし、他の最端部は土壌
基盤中に埋設された塩化ビニル製主配水管に接続した。
溝及び土壌基盤に川砂を敷き、ローラで軽く展圧等を
し、土壌基盤上部から厚み85mmの床土層を施工し
た。
【0031】該床土層の上に、前記他の植裁場で芝が育
成された植裁材を運び、敷き詰め幅約40m、長さ約8
0mの緑化施設を施工した。散水、施肥等の養生管理を
5日間し、その後、子供用サッカー競技場、及び老人用
ゲートボール競技場として90日間使用したところ、植
裁材の凹みや、波うち、等がなく、しかも芝の育成状態
がよいことを確認した。又施工後の散水頻度は、該植裁
材及びドレーン材を施工していない、ヒフトン芝が植裁
された他の競技場に較べ、約1/3に軽減できた。
【0032】
【比較例1】緑化施設としてゴルフ場のティ−グランド
の一部を施工した。融点133℃のポリエチレンを鞘成
分とし、融点165℃のポリプロピレンを芯成分とする
繊度12d/f、繊維長64mm、で三次元捲縮を有す
る熱融着性複合繊維80重量%と、他の繊維として、二
次元捲縮のある3d/f、繊維長64mmのポリエチレ
ンテレフタレート繊維20重量%とを混合し、カード機
で目付け1600g/m2 のウエブをえた。このウエブ
を熱風循環型加熱機を使用し、温度145℃で処理し、
繊維の交点が融着した物を得た。この物をカッターで切
断し、幅1m、長さ2m、厚み30mm、密度0.05
3g/cm3 、繰り返し圧縮回復率65%の植裁材を得
た。
【0033】表土を剥ぎ取った土壌基盤に、川砂を敷設
し、ローラー展圧し、厚み60mmの床土層を施工し
た。この層の上に直接前記植裁材を敷き詰め、幅20
m、長さ20mの層を施工した。その後、他の植裁場で
育成された芝の長さ約20mmのヒフトン芝を、幅25
cm、長さ50cmの大きさで、根部に厚み約40mm
の培養土を付けた状態で剥ぎとり、該植裁材に敷き詰
め、散水、施肥等をし、35日間育成した。芝は約60
mmに成長していた。根の発育状態もよく、植裁材の下
部を貫通して成長していることを確認した。芝を12m
mに切り揃えゴルフのプレーを25日間した後、芝面を
調査したところ、凹みや、波うち等が激しく認められ
た。しかも芝の生育状態が他の植裁材を施工しない場所
に比べて悪いことを確認した。又、植裁材を施工した場
所は、散水頻度が、他の植裁材を施工しない場所に比べ
約1割軽減できた。しかし、プレーの期間中、凹部をカ
ッターで切取り、他の芝を移植する補修作業が頻繁に発
生したので、ティーグランドとしての使用を25日間で
中止した。
【0034】
【比較例2】緑化施設としてゴルフ練習上のティーグラ
ンドの一部を施工した。前記実施例2において、表土を
剥ぎとった平坦な土壌基盤の上に直接実施例2で使用し
た植裁材を敷き詰め、前後方向の長さが20m、左右方
向の長さが40mの層を施工した。該植裁材層の上に、
前記実施例2に同じ他の植裁場で植裁された同じ大きさ
の芝を敷き詰め、散水、施肥等をし、35日間生育し
た。芝は約58mmに成長していた。根の育成状態もよ
く、植裁材の下部を貫通して成長していることを確認し
た。芝を12mmに切り揃えゴルフのプレーを40日間
した後、芝面を調査したところ、凹みや、波うち等がな
いことを確認した。しかし芝の生育状態が他の植裁材を
施工しない場所に比べて非常に悪いことを確認した。
又、植裁材を施工した場所は、乾燥しやすく散水頻度
が、他の植裁材を施工しない場所に較べ約3割多くする
必要があり、育成管理に多大の労力を要した。
【0035】
【実施例4】植物緑化施設として、家庭用庭園を施工し
た。表土を剥ぎ取った土壌基盤に、川砂を厚み30mm
敷いた。その上部に実施例1で使用した多孔性ドレーン
材を塩化ビニル管で連結し長さ12mの物とした。その
一方の最端部は厚み2mmのポリプロピレン板で熱融着
し、他の最端部はコンクリート製側溝に接続した。この
ドレーン材を1.5m間隔で5列配設した。その上部に
川砂を配設し、ローラーで軽く展圧し、厚さ100mm
の床土層を施工した。
【0036】該床土層の上に前記実施例1に同じ植裁材
を敷き詰め、幅8m、長さ12mの植裁材層を施工し
た。その上に前記実施例1に同じ燒結多孔性鉱物粒子
(イソライト工業(株)のイソライトCG、粒径約2〜
0.25mm)を10kg/m2均一にまき、整地、踏
圧等をし、該活性化剤を植裁材の内部に入り込ませた。
その一部は表面にもあった。他の植裁場で育成された芝
の長さ約65mmの野芝を、幅25cm、長さ50cm
の大きさで、根部に厚み約40mmの培養土を付けた状
態で剥ぎとり、該植裁材に敷き詰め、散水、施肥等の育
成管理をした。芝は根の生育もよく30日後、根が植裁
材の下部を貫通して成長していた。又、該芝面は人間が
歩行等をし、長期間の使用にも拘らず、凹みや、波うち
等が認められなかった。しかも芝の生育状態が、植裁材
やドレーン剤を使用せずに、野芝が植裁された他の場所
に較べて良いことを確認した。又、植裁材を施工した場
所は、散水頻度が、他の植裁材を施工しない場所に較べ
著しく軽減できた。
【0037】
【発明の効果】本発明の施工方法によれば、透水性のよ
い、耐圧強度の高い多孔性ドレーン材を配設しているの
で、乾燥しやすい土壌又は乾燥期であっても、地下水
を、該ドレーン材に集水し、その上部に配設された砂等
の透水性のある床土層を通り、植物の根に給水する。従
って植物の活性化が出来、散水頻度も軽減できる。逆に
湿地土壌、又は雨期等には優れた排水作用がある。従っ
て排水がスムーズになり、植物の根腐れ等が起きず、植
物の活性化ができる。又、その密度、厚み、使用された
繊維の繊度等が植物の育成に好適である植裁材が敷き詰
められているので植物の生育がよい。更に特定の範囲の
繊度の熱融着性繊維が使用され、熱融着され且つ繰り返
し圧縮率がよいので、長期間、人間等が歩行等をしても
凹みや、根部の硬化等がない。又多孔性鉱物粒子等を該
植裁材に但持させた物は保水性があり長期間植物の活性
化ができ、散水頻度等の植物育成管理も格段に軽減でき
る。本発明の施工方法によれば、ゴルフ場、サッカー競
技場、各種祭事会場、公園等各種の植物緑化施設に適用
できる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
図1:植物緑化施設の概略図 (1):植物 (2):植裁材 (3):床土 (4):多孔性ドレーン材 (5):土壌基盤 (6):溝 (7):根 (8):覆土 a1:溝底部の幅 a2:溝上部の幅 b:溝の深さ c:床土の厚み d:植裁材の厚み
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来ゴルフ場やサッカー競技場等の緑化
施設は、土壌基盤に芝等の植物を植したフィールドが
採用されるのが一般的であった。上記芝面等は人間の歩
行や、各種保守管理をするための機器等の走行等によ
り、地面が押圧されたり、ゴルフのショット等により芝
が損傷したり、育成の不良等がおきる。しかも広いフィ
ールドは、起伏があり、傾斜地や谷部に水が溜りやす
く、逆に山部は水が不足し易い等の理由で、場所により
芝の育成に不揃い等が起きる。又雨天時の排水性が悪く
逆に乾燥期には芝の育成が悪い等の課題があった。その
ため該芝面は、散水の頻度を慎重に管理したり、施肥、
排水等の管理に細心の注意が必要であった。又損傷した
芝は他の場所で育成した芝を移植して補修していたが、
移植後の成育が悪いという課題があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】特開平6−81848号公報には、集水管
を敷設し、その周囲を水質改良材で囲み、その上に芝床
を敷いたゴルフ場の床下の水処理構造が開示されてい
る。ここでは、地中の排水性や、農薬等の処理が可能で
あるとしている。しかし芝は従来と同じ土壌に直接植
された物であり、人間の歩行等による、土壌の硬化阻
止、芝面の均一化等については配慮されていない。又地
下水を利用した保水、保湿等についても全く配慮されて
いない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は以下の構成をと
る。 (1)土壌基盤に多孔性ドレーン材を配設し、その上部
に床土を配設し、該床土の上部に繊度100〜7000
0d/fで捲縮のある熱融着性繊維を40重量%以上含
有し該熱融着性繊維の融着により繊維同士の接点が固定
され、密度が0.02〜0.17g/cm3 、厚みが1
〜15cmである植材を敷設するか又は該植材に粒
状の植物活性化材を1g/m2 以上担持させたものを敷
する事を特徴とする植物緑化施設の施工方法。 (2)植材に植物が育成された前記1に記載の植物緑
化施設の施工方法。 (3)植物が芝である前記2に記載の植物緑化施設の施
工方法。 (4)土壌基盤が溝切りされ、かつこの溝に多孔性ドレ
ーン材を配設する前記1項に記載の植物緑化施設の施工
方法。 (5)多孔性ドレーン材が繊度10〜1500d/fで
且つ捲縮のある熱融着性繊維を80重量%以上含有し、
この熱融着性繊維の熱融着により繊維同士の接点が固定
された物である前記1項に記載の植物緑化施設の施工方
法。 (6)多孔性ドレーン材に使用された熱融着性繊維が低
融点樹脂成分と高融点樹脂成分を組合せた熱融着性複合
繊維であり、この繊維の低融点樹脂成分の融着により繊
維同士の接点が固定された多孔性ドレーン材である前記
5項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (7)多孔性ドレーン材に使用された熱融着性繊維が、
ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエ
チレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレン
テレフタレート、プロピレンと他の1以上のα−オレフ
ィンとの共重合体/ポリプロピレン、プロピレンと他の
1以上のα−オレフィンとの共重合体/ポリエチレンテ
レフタレートの何れかの1から選ばれた熱融着性複合で
ある前記6項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (8)多孔性ドレーン材が、圧縮強度30kg/10c
m以上の物である前記1項に記載の植物緑化施設の施工
方法。 (9)植材に使用された熱融着性繊維が低融点樹脂成
分と高融点樹脂成分を組合わせた熱融着性複合繊維であ
り、この繊維の低融点樹脂成分の融着により繊維同士の
接点が固定された植材である前記1項に記載の植物緑
化施設の施工方法。 (10)植材に使用された熱融着性繊維が、ポリエチ
レン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタ
レート、プロピレンと他の1以上のα−オレフィンとの
共重合体/ポリプロピレン、プロピレンと他の1以上の
α−オレフィンとの共重合体/ポリエチレンテレフタレ
ートの何れかの1から選ばれた熱融着性複合繊維である
前記9項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (11)植材が、熱融着性繊維40〜100重量%と
他の繊維が60〜0重量%混合物であり、かつ、厚み方
向に密度勾配が形成され、その密度は下層が0.03〜
0.17g/cm3 で上層が0.02〜0.10g/c
3 である前記1項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (12)植材の繰り返し圧縮回復率が75%以上であ
る前記1項に記載の植物緑化施設の施工方法。 (13)植材の少なくとも一方の面に他のシートが積
層されかつ該植材に接合された前記1項に記載の植物
緑化施設の施工方法。 (14)植物活性化材が多孔性鉱物粒子であり、該粒子
が植材の内部に及び又は上部に1〜300kg/m2
以上担持させた前記1項に記載の植物緑化施設の施工方
法。 (15)施工すべき緑化施設以外の他の場所で植材に
植物を育成した後、植物毎施工すべき場所に運搬し敷設
する事を特徴とする前記1〜3項に記載の植物緑化施設
の施工方法。 (16)植材を施工すべき場所に敷設した後、この植
材に植物を育成する前記1〜3項に記載の植物緑化施
設の施工方法。 (17)土壌基盤に溝を削設し、この溝に繊度10〜1
500d/fで且つ捲縮のある熱融着性繊維を60重量
%以上含有し、この熱融着性繊維の熱融着により繊維同
士の接点が固定された圧縮強度30kg/10cm以上
の多孔性ドレーン材を配設し該溝及び該土壌基盤に透水
性のある床土を該基盤上部からの厚みが1〜30cm敷
き、その上部に繊度100〜70000d/fで捲縮の
ある熱融着性繊維を40重量%以上含有し該熱融着性複
合繊維の低融点成分樹脂の融着により繊維同士の接点が
固定され、密度が0.02〜0.17g/cm3 、厚み
が1〜15cm、繰り返し圧縮回復率が75%以上であ
る植材を敷設し、該植材に多孔性鉱物粒子を1〜3
0kg/m2 担持させ、その後該植材に培養土を使用
し、又は使用せずに植物を育成するか、又は他の場所で
植栽材に培養土を使用し、又は使用せずに植物を育成
した後、施工すべき場所に運び、敷設する事を特徴とす
る植物緑化施設の施工方法。 (18)前記1,2,3,17の方法により施工された
植物緑化施設の施工方法。 (19)植物緑化施設がゴルフ場である前記1〜17項
に記載の植物緑化施設の施工方法。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】第1図のゴルフ場の施工を例に本発明を詳
細に説明する。本発明の施工方法では土壌基盤、多孔性
ドレーン材、床土、芝が植された植材等が機能的に
配設されている、土壌基盤5とは、施工すべき場所が、
ゴルフ場等の緑化施設の場合、天然の土壌である、該基
盤は天然の土壌そのままであってもよく、その表土を剥
ぎとったもの、後記ドレーン材を配設するための溝6を
削設したもの、土壌に砂、粉砕石等を混合されていても
よい。とりわけ表土を約10〜100cm剥ぎとりさら
に、溝を削設したものは地下水が該溝に有効に補給さ
れ、その上部の植物の根部7に適度に給水されるのでこ
のましい。溝は後記ドレーン材4を配設することができ
る大きさであればよい。該溝は底部の幅al、及び上部
の幅a2、及び深さbが約80〜1000mmあればよ
い。又該溝は僅かに勾配をつけて削設することが好まし
い。又該溝には保水性や、溝の補強等を目的とし、砕
石、砂等を敷設してもよい。又該溝は地下水脈が高い場
合、その一部に不織布やフィルム等を敷設してもよい。
又該溝は縦溝と横溝等様々な溝であってもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】ドレーン材を配設後、床土をその溝及び土
壌基盤上部に配設する。配設後、整地、軽い展圧等をす
る。該床土は例えば砂、破砕石、あるいは土との混合物
等を使用する。特に粒径約0.05〜5mmの川砂等が
特に好ましくは粒径約0.1〜1.5mmの川砂等、敷
き詰めた後、透水性のある物が好ましい。該床土の透水
係数は、約1×10-2〜1×10-4cm/秒が好まし
い。該床土壌はその厚みcを土壌基盤上部から約1〜5
0cmとする。特に好ましくは、約3〜30cmであ
る。該層の厚みが1cm未満の場合、地下水の給水作用
や保水作用が不足し、好ましくない。又50cm以上の
場合、降雨、人間の歩行等により陥没、傾斜地の床土の
流出等がおきるので好ましくないのである。該床土壌を
施工することにより、後記植物が植された植材のク
ッション性がよく、人間の歩行等による植材の根部7
付近の硬化を阻止でき、かつ前記地下水の給水作用およ
び、散水した時の根部や床土層への保水性がよくなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】上記床土壌を施工した後、芝等の植物が育
成された植材、又は植物が育成されていない植
を、敷き詰める。この植材は前記ドレーン材に使用さ
れたものと同じようなレギュラー形又は複合形の熱融着
性繊維が使用できる。とりわけポリエチレン/ポリプロ
ピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、
プロピレンと他のα−オレフィンとの二又は三元共重合
体/ポリプロピレンとの組合わせからなる鞘芯型、並列
型、海鳥型等の熱融着性複合繊維が好ましい。この繊維
は捲縮があってもよくなくてもよい。とりわけ二次元、
又は三次元の捲縮がある物は多孔性かつ、繰り返し圧縮
回復性等がよいので好ましい。該熱融着繊維は繊度が1
00〜70000d/fの物を40〜100重量%、他
の繊維を60〜0重量%使用する。繊度が100d/f
未満の場合、人間の歩行等による圧縮回復不足、変形、
陥没、植物の成長による根部近傍の膨張等による波う
ち、ゴルフのショット等による植材の損傷等が起きる
ので好ましくない。又70000d/f以上の場合、
材の加工性が悪く均一な物が得られない事、内部の孔
径が大きくなりすぎ、土砂等が侵入しやすい事、水の保
持が困難で植物の育成に適さない事等の理由で好ましく
ない。該熱融着性繊維の繊度は好ましくは、約120〜
50000d/fの物が使用できる。又捲縮数は約0.
5〜15山/25mmであればよい。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明で使用する植材は、他の繊維が6
0重量%未満含まれていてもよい。他の繊維として、前
記熱融着性繊維と同じ繊維であって、繊度が100d/
f未満の物や、繊度を特に限定しない椰子繊維、麻繊
維、カーボン繊維、ガラス繊維等様々な繊維が使用でき
る。又他の繊維として、親水性、植物活性化作用、吸水
性、施肥効能、殺菌作用等の機能性が付与された繊維等
も使用できる。他の繊維を使用する場合、好ましくは約
5〜40重量%である。熱接着性の無い他の繊維を多く
混合した場合、熱融着による繊維の固定が不足するの
で、繰り返し圧縮回復性等が悪く、強度不足等で加工時
に、又は施工後、破損等が起きやすい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】前記植材は、前記熱融着性繊維等をラン
ダムウエバー法、エアレイー法、カード法等でウエブと
し、又は一旦作製したウエブや不織布等を積層したり、
長繊維積層法等のウエブ等を、加圧しながら、あるいは
加圧なしで、熱融着温度以上で熱処理し、繊維の交点を
融着することにより繊維の密度が0.02〜0.17g
/cm3 、その厚みdが1〜15cmの植材とする。
該植材の幅や長さは約30〜500cmあればよい。
もちろんロール巻き状のエンドレス状の物であってもよ
い。又該植材は繰り返し圧縮回復率が75%以上ある
ものが好ましい。例えば前記太い繊度の熱融着性繊維と
細い繊度の他の繊維を混合し、ランダムウエバー法でウ
エブを作製したり、前記二種繊維の混合比の違うウエブ
や不織布等を積層し、加熱処理することにより繊維の密
度勾配のある物がえられる。又熱風循環型で且つネット
挟み込み型の加熱装置や、非加圧型の加熱装置と冷却プ
レスや加圧ロール等を組合せた装置等を使用することも
できる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】密度勾配型の場合、下層側が0.03〜
0.17g/cm3 、その上層側が0.02〜0.10
g/cm3 とする。密度勾配型の場合、後記粒状の植物
活性化剤等を該植栽材の内部に都合よく担持させること
ができる。又植材下層からの植物の根部へ水の吸い上
げがよいので、植物の活性化ができる。植材の密度が
0.02g/cm3 未満の場合、該植材に後記植物を
育成した場合、根の成長により、植材の膨張、波うち
等が起き易い。又該植材が柔らかすぎ、人間の歩行等
により、凹み、波うち等が発生する。又保水性が悪く、
植物の育成管理が複雑である。該密度が0.17g/c
3 を超えると、空隙が少なく、植物の根の成長を阻害
する。又後記粒状の植物活性化材をその内部部に担持し
にくい。又該植材の厚みが1cm未満の場合、施工
後、凹み等の発生、植物の成育不良、サッカー競技場等
の緑化施設に施工した場合損傷しやすい等の問題があ
る。又15cmを超えると、施工しにくい、曲げ追従性
が悪く、湾曲部等に均一施工出来ない、保水性が悪く、
植物の成育が悪い、植物の育成管理がしにくい等の問題
がある。又該植材は、繰り返し圧縮回復率が、75%
以上ある事が好ましい。この回復率が75%以上である
と、人間が競技等で繰り返し長期間歩行等をする各種球
技場等の緑化施設が長期間植物の成育がよい状態で、且
つ、育成管理が容易にできる。該植材は、他の不織布
や透水性のあるシート等がその何れかの面、中部等に積
層され固定された物であってもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、本発明では、植物の育成を該植
を施工前、施工後いずれの段階で行ってもよい。又該植
材に植物活性化剤や、培養土壌を担持させるか、積層
してもよい。植物活性化剤として、活性炭、ゼオライ
ト、ガラスビーズ、砂、砕石、焼結多孔性鉱物粒子、火
山岩砕石粒子、多孔性かつ粒状樹脂等が使用できる。も
ちろん肥料、消毒剤、殺虫剤等の薬剤を前記の物に担持
させることもできるし、該担持させた粒子を混合して用
いることができる。とりわけ粒径約5mm以下の焼結多
孔鉱物粒子が好ましく使用できる。該植物活性化剤の使
用量は1g/m2以上あればよく、好ましくは約10〜
30000g/m2 、更に好ましくは1000〜200
00g/m2 である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】植材を施工後、植物を育成するには、他
の場所で長さ約10〜150mmに育成したヒフトンや
野芝等を、培養土壌を約1〜5cm付けた状態で剥ぎ取
り、植材の上に敷き詰め、その後散水、施肥等の管理
をする。又該植材に直接種をまいたあと、培養土壌を
約1〜7cm覆土し、散水等の管理をし、芝を育成す
る。施工前植物を育成するには、散水、施肥、温度管理
機能等を備えた他の植場で該植材に前記同様の方法
で芝等を育成後、施工すべき場所に運搬し、敷き詰めれ
ばよい。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】植材の繰り返し圧縮回復率:植材から
切り取った10×10cmの大きさの試験片を、直径1
0cmの接圧子を有する自記型圧縮試験機を使用し、圧
縮、解放を80回繰り返した。なお第1回目の圧縮は、
荷重が30kgに達した後、1分間この状態を保持した
後、圧力を解放し、接圧子を現状に復帰させ、そのあと
は荷重が30kgに達したら直ちに圧力を解放する。合
計80回の繰り返し圧縮した後、無荷重状態で30分間
放置した後、マットの高さを測定し、圧縮回復率を下記
の式で算出した。 圧縮回復率(%)=(H80/H0)×100 H0:圧縮前の厚み H80:80回繰り返し圧縮し、30分間放置後の厚み
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】植材の厚み方向に於ける最大粒子の保持
状況を下記の方法で測定した。植材を15×15cm
に切り取る。該植材の上に直径12のガラス管を垂直
に立て、その中に粒径0.1〜6mmのガラスビーズを
100g入れる。その後水を2.5リットル/分の条件
で水を10リットル投入する。その後植材をその厚み
方向にスライスし3枚とする。下層の下部を通過した粒
子の最大粒子径、下層上部に捕捉された粒子の最大粒子
径、中間層上部に捕捉された粒子の最大粒子径(mm)
を測定した。なお該測定は一部の物についてのみ測定し
た。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】融点133℃のポリエチレンを鞘成分と
し、融点165℃のポリプロピレンを芯成分とする繊度
650d/f、繊維長128mm、で三次元捲縮を有す
る熱融着性複合繊維80重量%と、他の繊維として、複
合成分が前記繊維と同一であり、二次元捲縮のある、1
5d/f、繊維長64mmの鞘芯型複合繊維15重量%
と、複合成分が同一である3d/f、繊維長51mmの
鞘芯型複合繊維5重量%とを混合し、ランダムウエバー
を使用し、目付け1600g/m2 のウエブを得た。該
ウエブは下層に細い他の繊維が多く密度勾配を形成して
いた。該ウエブを、ネットコンベアー挟持型エアスルー
型の加熱機で、温度146℃で加熱処理し、且つ加圧
し、繊維の交点が熱融着された厚み30mmの物を得
た。この物を、カッターで切断し、幅1mm、長さ2
m、厚み30mm、目付け1600g/m2 の植材を
得た。該植材は繰り返し圧縮回復率が88%、平均密
度が0.053g/cm3 で、下面から厚み1.5cm
までが0.063g/cm3 、その上部1.5cmが
0.043g/cm3 であった。又厚み方向に於ける最
大粒子の保持性は、下層1.5cmを流出した粒子の最
大径が0.15mm、下層(1.5cm)上部に捕捉さ
れた粒子の最大径が2.4mm、中間層(1.0cm)
上部に捕捉された粒子、即ち上層0.5cmを通過した
粒子の最大径が3.8mmであった。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】該床土に前記植材を敷き詰め、略40m
×40mの層を施工した。植物活性化剤として、焼結多
孔性鉱物粒子(イソライト工業(株)のイソライトC
G、粒径約2〜0.25mm)を10kg/m 2 均一に
まき、整地、踏圧等をし、該活性化剤を植材の内部に
入り込ませた。その一部は表面にもあった。その後該植
材にヒフトン芝の種をまき、土壌を45mm敷き、施
肥、散水等をし芝の育成をした。90日では芝は約60
mmに成長した。芝は根の生育状態がよく植材の下層
を貫通して成長していることを確認した。芝を12mm
に切り揃えゴルフのプレーを90日間した後、芝面を調
査したところ、凹みや、波うち等がなく、しかも芝の育
成状態が他の植材を施工しない場所に較べて非常によ
いことを確認した。又、植材を施工した場所は、散水
頻度が、他の植材を施工しない場所に較べ約1/2に
軽減できた。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【実施例2】緑化施設としてゴルフ練習場のティーグラ
ンドの一部を施工した。鞘成分が融点137℃のプロピ
レン・エチレン・ブテン−1三元共重合体で、芯成分が
融点165℃のポリプロピレンからなる三次元捲縮のあ
る、繊度550d/f、繊維長89mmの熱融着性複合
繊維を、ランダムウエバーを用い、ウエブを形成した。
このウエブを前記実施例1同様の装置を用い、温度15
2℃で加熱処理し、繊維の交点が融着したものを得た。
この物をカッターで切断し、幅1m、長さ2m厚み4.
5cm、目付け2200g/m2 、密度0.049g/
cm3 、繰り返し圧縮回復率が90%の植材を得た。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】該床土に前記植材を敷き詰め、前後方向
の長さが20m、左右方向の長さが40mの層を施工し
た。植物活性化剤として、焼結多孔性鉱物粒子(イソラ
イト工業(株)のイソライトCG、粒径約2〜0.25
mm)を13kg/m2 均一にまき、整地、踏圧等を
し、該活性化剤を植材の内部に入り込ませた。その一
部は表面にもあった。その後他の植場で育成された芝
の長さ約20mmのヒフトン芝を、幅25cm、長さ5
0cmの大きさで、根部に厚み約40mmの培養土を付
けた状態で剥ぎ取り、該植材に敷き詰め、散水、施肥
等をし、35日間生育した。芝は約65mmに成長して
いた。根の育成状態もよく、植材の下部を貫通して成
長していることを確認した。芝を12mmに切り揃えゴ
ルフのプレーを90日間した後、芝面を調査したとこ
ろ、凹みや、波うち等がなく、しかも芝の育成状態が他
の植材を施工しない場所に較べて非常によいことを確
認した。又、植材を施工した場所は、散水頻度が、他
の植材を施工しない場所に較べ約1/2に軽減でき
た。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【実施例3】サッカーや各種球戯場として使用される植
物緑化施設を施工した。鞘成分が融点137℃のプロピ
レン・エチレン・ブテン−1三元共重合体で、芯成分が
融点258℃のポリエチレンテフタレートからなり、三
次元捲縮のある、繊度550d/f、繊維長128mm
の鞘芯型熱融着性複合繊維80重量%と、他の繊維とし
て複合の両成分が前記繊維に同一で二次元捲縮が付与さ
れた、繊度10d/f、繊維長64mmの繊維を20重
量%混合し、ランダムウエバーを用い、目付け1600
g/m2 のウエブを形成した。このウエブを前記実施例
1同様の装置を用い、温度159℃で加熱処理し、繊維
の交点が融着されたの物を得た。この物はその下層に他
の繊維が多く積層された密度勾配が形成されたものであ
った。この物をカッターで切断し、幅1m、長さ2m、
厚み3.3cm、平均密度0.049g/cm3 、その
下面から厚み1.3cmの密度が0.052g/cm
3 ,残りの上部の厚み2cmが0.046g/cm3
繰り返し圧縮回復率が91%の植材を得た。又厚み方
向に於ける最大粒子の保持性は、下層1.8cmを流出
した粒子の最大径が0.17mm、下層(1.8cm)
上部に捕捉された粒子の最大径が2.6mm、中間層
(0.8cm)上部に捕捉された粒子、即ち上層0.7
cmを通過した粒子の最大径が4.0mmであった。他
の植場で該植材に植物活性化剤として、粒径約5〜
0.3mmの軽石を8kg/m2 、及び前記実施例1に
同じ焼結多孔性鉱物粒子(イソライト工業(株)のイソ
ライトCG、粒径約2〜0.25mm)を4kg/m2
を混合し、均一にまき、整地、踏圧等をし、該活性化剤
を植材の内部に入り込ませた。その一部は表面にもあ
った。その後ヒフトン芝の種をまき、培養土壌を4.5
cm覆土し、散水、施肥等をし、50日間育成した。芝
は長さ65cmに成長していた。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】該床土層の上に、前記他の植場で芝が育
成された植材を運び、敷き詰め幅約40m、長さ約8
0mの緑化施設を施工した。散水、施肥等の養生管理を
5日間し、その後、子供用サッカー競技場、及び老人用
ゲートボール競技場として90日間使用したところ、植
材の凹みや、波うち、等がなく、しかも芝の育成状態
がよいことを確認した。又施工後の散水頻度は、該植
材及びドレーン材を施工していない、ヒフトン芝が植
された他の競技場に較べ、約1/3に軽減できた。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【比較例1】緑化施設としてゴルフ場のティ−グランド
の一部を施工した。融点133℃のポリエチレンを鞘成
分とし、融点165℃のポリプロピレンを芯成分とする
繊度12d/f、繊維長64mm、で三次元捲縮を有す
る熱融着性複合繊維80重量%と、他の繊維として、二
次元捲縮のある3d/f、繊維長64mmのポリエチレ
ンテレフタレート繊維20重量%とを混合し、カード機
で目付け1600g/m2 のウエブをえた。このウエブ
を熱風循環型加熱機を使用し、温度145℃で処理し、
繊維の交点が融着した物を得た。この物をカッターで切
断し、幅1m、長さ2m、厚み30mm、密度0.05
3g/cm3 、繰り返し圧縮回復率65%の植材を得
た。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】表土を剥ぎ取った土壌基盤に、川砂を敷設
し、ローラー展圧し、厚み60mmの床土層を施工し
た。この層の上に直接前記植材を敷き詰め、幅20
m、長さ20mの層を施工した。その後、他の植場で
育成された芝の長さ約20mmのヒフトン芝を、幅25
cm、長さ50cmの大きさで、根部に厚み約40mm
の培養土を付けた状態で剥ぎとり、該植材に敷き詰
め、散水、施肥等をし、35日間育成した。芝は約60
mmに成長していた。根の発育状態もよく、植材の下
部を貫通して成長していることを確認した。芝を12m
mに切り揃えゴルフのプレーを25日間した後、芝面を
調査したところ、凹みや、波うち等が激しく認められ
た。しかも芝の生育状態が他の植材を施工しない場所
に比べて悪いことを確認した。又、植材を施工した場
所は、散水頻度が、他の植材を施工しない場所に比べ
約1割軽減できた。しかし、プレーの期間中、凹部をカ
ッターで切取り、他の芝を移植する補修作業が頻繁に発
生したので、ティーグランドとしての使用を25日間で
中止した。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【比較例2】緑化施設としてゴルフ練習上のティーグラ
ンドの一部を施工した。前記実施例2において、表土を
剥ぎとった平坦な土壌基盤の上に直接実施例2で使用し
た植材を敷き詰め、前後方向の長さが20m、左右方
向の長さが40mの層を施工した。該植材層の上に、
前記実施例2に同じ他の植場で植された同じ大きさ
の芝を敷き詰め、散水、施肥等をし、35日間生育し
た。芝は約58mmに成長していた。根の育成状態もよ
く、植材の下部を貫通して成長していることを確認し
た。芝を12mmに切り揃えゴルフのプレーを40日間
した後、芝面を調査したところ、凹みや、波うち等がな
いことを確認した。しかし芝の生育状態が他の植材を
施工しない場所に比べて非常に悪いことを確認した。
又、植材を施工した場所は、乾燥しやすく散水頻度
が、他の植材を施工しない場所に較べ約3割多くする
必要があり、育成管理に多大の労力を要した。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】該床土層の上に前記実施例1に同じ植
を敷き詰め、幅8m、長さ12mの植材層を施工し
た。その上に前記実施例1に同じ焼結多孔性鉱物粒子
(イソライト工業(株)のイソライトCG、粒径約2〜
0.25mm)を10kg/m2均一にまき、整地、踏
圧等をし、該活性化剤を植材の内部に入り込ませた。
その一部は表面にもあった。他の植場で育成された芝
の長さ約65mmの野芝を、幅25cm、長さ50cm
の大きさで、根部に厚み約40mmの培養土を付けた状
態で剥ぎとり、該植材に敷き詰め、散水、施肥等の育
成管理をした。芝は根の生育もよく30日後、根が植
材の下部を貫通して成長していた。又、該芝面は人間が
歩行等をし、長期間の使用にも拘らず、凹みや、波うち
等が認められなかった。しかも芝の生育状態が、植
やドレーン剤を使用せずに、野芝が植された他の場所
に較べて良いことを確認した。又、植材を施工した場
所は、散水頻度が、他の植材を施工しない場所に較べ
著しく軽減できた。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】
【発明の効果】本発明の施工方法によれば、透水性のよ
い、耐圧強度の高い多孔性ドレーン材を配設しているの
で、乾燥しやすい土壌又は乾燥期であっても、地下水
を、該ドレーン材に集水し、その上部に配設された砂等
の透水性のある床土層を通り、植物の根に給水する。従
って植物の活性化が出来、散水頻度も軽減できる。逆に
湿地土壌、又は雨期等には優れた排水作用がある。従っ
て排水がスムーズになり、植物の根腐れ等が起きず、植
物の活性化ができる。又、その密度、厚み、使用された
繊維の繊度等が植物の育成に好適である植材が敷き詰
められているので植物の生育がよい。更に特定の範囲の
繊度の熱融着性繊維が使用され、熱融着され且つ繰り返
し圧縮率がよいので、長期間、人間等が歩行等をしても
凹みや、根部の硬化等がない。又多孔性鉱物粒子等を該
材に但持させた物は保水性があり長期間植物の活性
化ができ、散水頻度等の植物育成管理も格段に軽減でき
る。本発明の施工方法によれば、ゴルフ場、サッカー競
技場、各種祭事会場、公園等各種の植物緑化施設に適用
できる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【図面の簡単な説明】 図1:植物緑化施設の概略図 (1):植物 (2):植材 (3):床土 (4):多孔性ドレーン材 (5):土壌基盤 (6):溝 (7):根 (8):覆土 a1:溝底部の幅 a2:溝上部の幅 b:溝の深さ c:床土の厚み d:植材の厚み

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌基盤に多孔性ドレーン材を配設し、
    その上部に床土を配設し、該床土の上部に繊度100〜
    70000d/fで捲縮のある熱融着性繊維を40重量
    %以上含有し該熱融着性繊維の融着により繊維同士の接
    点が固定され、密度が0.02〜0.17g/cm3
    厚みが1〜15cmである植裁材を敷設するか又は該植
    裁材に粒状の植物活性化材を1g/m2 以上担持させた
    ものを敷説する事を特徴とする植物緑化施設の施工方
    法。
  2. 【請求項2】 植裁材に植物が育成された請求項1に記
    載の植物緑化施設の施工方法。
  3. 【請求項3】 植物が芝である請求項2に記載の植物緑
    化施設の施工方法。
  4. 【請求項4】 土壌基盤が溝切りされ、かつこの溝に多
    孔性ドレーン材を配設する請求項1に記載の植物緑化施
    設の施工方法。
  5. 【請求項5】 多孔性ドレーン材が繊度10〜1500
    d/fで且つ捲縮のある熱融着性繊維を80重量%以上
    含有し、この熱融着性繊維の熱融着により繊維同士の接
    点が固定された物である請求項1に記載の植物緑化施設
    の施工方法。
  6. 【請求項6】 多孔性ドレーン材に使用された熱融着性
    繊維が低融点樹脂成分と高融点樹脂成分を組合せた熱融
    着性複合繊維であり、この繊維の低融点樹脂成分の融着
    により繊維同士の接点が固定された多孔性ドレーン材で
    ある請求項5に記載の植物緑化施設の施工方法。
  7. 【請求項7】 多孔性ドレーン材に使用された熱融着性
    繊維が、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン
    /ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリ
    エチレンテレフタレート、プロピレンと他の1以上のα
    −オレフィンとの共重合体/ポリプロピレン、プロピレ
    ンと他の1以上のα−オレフィンとの共重合体/ポリエ
    チレンテレフタレートの何れかの1から選ばれた熱融着
    性複合である請求項6に記載の植物緑化施設の施工方
    法。
  8. 【請求項8】 多孔性ドレーン材が、圧縮強度30kg
    /10cm以上の物である請求項1に記載の植物緑化施
    設の施工方法。
  9. 【請求項9】 植裁材に使用された熱融着性繊維が低融
    点樹脂成分と高融点樹脂成分を組合わせた熱融着性複合
    繊維であり、この繊維の低融点樹脂成分の融着により繊
    維同士の接点が固定された植裁材である請求項1に記載
    の植物緑化施設の施工方法。
  10. 【請求項10】 植裁材に使用された熱融着性繊維が、
    ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエ
    チレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレン
    テレフタレート、プロピレンと他の1以上のα−オレフ
    ィンとの共重合体/ポリプロピレン、プロピレンと他の
    1以上のα−オレフィンとの共重合体/ポリエチレンテ
    レフタレートの何れかの1から選ばれた熱融着性複合繊
    維である請求項9に記載の植物緑化施設の施工方法。
  11. 【請求項11】 植裁材が、熱融着性繊維40〜100
    重量%と他の繊維が60〜0重量%混合物であり、か
    つ、厚み方向に密度勾配が形成され、その密度は下層が
    0.03〜0.17g/cm3 で上層が0.02〜0.
    10g/cm3である請求項1に記載の植物緑化施設の
    施工方法。
  12. 【請求項12】 植裁材の繰り返し圧縮回復率が75%
    以上である請求項1に記載の植物緑化施設の施工方法。
  13. 【請求項13】 植裁材の少なくとも一方の面に他のシ
    ートが積層されかつ該植裁材に接合された請求項1に記
    載の植物緑化施設の施工方法。
  14. 【請求項14】 植物活性化材が多孔性鉱物粒子であ
    り、該粒子が植裁材の内部に及び又は上部に1〜300
    kg/m2 以上担持させた請求項1に記載の植物緑化施
    設の施工方法。
  15. 【請求項15】 施工すべき緑化施設以外の他の場所で
    植裁材に植物を育成した後、植物毎施工すべき場所に運
    搬し敷設する事を特徴とする請求項1〜3に記載の植物
    緑化施設の施工方法。
  16. 【請求項16】 植裁材を施工すべき場所に敷設した
    後、この植裁材に植物を育成する請求項1〜3に記載の
    植物緑化施設の施工方法。
  17. 【請求項17】 土壌基盤に溝を削設し、この溝に繊度
    10〜1500d/fで且つ捲縮のある熱融着性繊維を
    60重量%以上含有し、この熱融着性繊維の熱融着によ
    り繊維同士の接点が固定された圧縮強度30kg/10
    cm以上の多孔性ドレーン材を配設し該溝及び該土壌基
    盤に透水性のある床土を該基盤上部からの厚みが1〜3
    0cm敷き、その上部に繊度100〜70000d/f
    で捲縮のある熱融着性繊維を40重量%以上含有し該熱
    融着性複合繊維の低融点成分樹脂の融着により繊維同士
    の接点が固定され、密度が0.02〜0.17g/cm
    3 、厚みが1〜15cm、繰り返し圧縮回復率が75%
    以上である植裁材を敷設し、該植裁材に多孔性鉱物粒子
    を1〜300kg/m2 担持させ、その後該植裁材に培
    養土を使用し、又は使用せずに植物を育成するか、又は
    他の場所で該物裁材に培養土を使用し、又は使用せずに
    植物を育成した後、施工すべき場所に運び、敷設する事
    を特徴とする植物緑化施設の施工方法。
  18. 【請求項18】 請求項1,2,3,17の方法により
    施工された植物緑化施設の施工方法。
  19. 【請求項19】 植物緑化施設がゴルフ場である請求項
    1〜17に記載の植物緑化施設の施工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11222831A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Maeda Kousen Kk 土木用クッション構造体
JP2003079246A (ja) * 2001-09-10 2003-03-18 Ohbayashi Corp 植生用土壌構造及びその構築方法
CN112189534A (zh) * 2020-10-16 2021-01-08 中国农业科学院都市农业研究所 一种漂浮栽培基质
CN115053758A (zh) * 2022-08-02 2022-09-16 华南农业大学 一种城市绿化装饰的环保草坪结构

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