JPH08265638A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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Publication number
JPH08265638A
JPH08265638A JP7066256A JP6625695A JPH08265638A JP H08265638 A JPH08265638 A JP H08265638A JP 7066256 A JP7066256 A JP 7066256A JP 6625695 A JP6625695 A JP 6625695A JP H08265638 A JPH08265638 A JP H08265638A
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JP
Japan
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film
image
marker
signal
section
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7066256A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Harada
信一 原田
Chiharu Tanaka
千春 田中
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08265638A publication Critical patent/JPH08265638A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップすることなく、フィルムを所定
の位置に位置決めすることができる画像読取装置を提供
する。 【構成】 複数の位置基準孔が所定間隔に穿設されたフ
ィルムと、このフィルムを移送するためのモータ部3
と、上記フィルムに光を投射するための光源部11と、
この光源部11により光が投射された上記フィルムを撮
像する撮像素子部13と、この撮像素子部13により撮
像された位置基準孔に係る情報に基づき必要に応じて上
記モータ部3によりフィルムを移送させて所定の位置に
位置決めするシステムコントロール部22と、上記フィ
ルム上の所定位置に記録されている潜像データを読み出
して文字がある場合にはキャラクタ信号を発生する文字
信号発生回路部25と、このキャラクタ情報を上記撮像
素子部13からの出力画像に重畳して出力する画像信号
出力部27とを備えた画像読取装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置、より詳
しくは、所定の基準孔を有するフィルムから画像を読み
取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光を投射してフィルムに記録
されている画像を読み取る画像読取装置は、種々のもの
が提案されている。
【0003】フィルムが現像処理済みのポジフィルムで
ある場合には、画像が記録された露光領域以外は、通常
は光をほとんど透過しない黒色となっているために、上
記従来の画像読取装置でフィルムの画像を読み取るとき
には、投影画像の画像部以外の有効領域は黒画面となっ
ていた。
【0004】また、フィルムが現像処理済みのネガフィ
ルムである場合には、画像が記録された露光領域以外
は、所定の色に着色された略透明となっているが、これ
を上記従来の画像読取装置で読み取ると、読み取った信
号を通常のカラーバランスになるように反転処理するた
めに、やはり黒画面として表示されることになる。
【0005】さらに、ネガフィルムは、通常はスリーブ
処理されることが多いために、画像読取装置がコマ画像
とコマ画像の間(つまり、いわゆるコマ間)の部分を読
み取って、黒画面としてしまうことが多かった。
【0006】こうした黒画面部分は、画像読取装置を使
用する鑑賞者にとって不要な部分であるために、黒画面
を含む出力画像は見苦しい画面となっていた。
【0007】また、この黒画面を避けるために読取領域
を必要以上に狭くすると、有効な露光領域の画像が一部
読み取れなくなってしまうことになる。
【0008】そこで、特公平6−28371号公報に
は、画像を走査する読取手段と、フィルムの投影手段
と、この投影手段にフィルムを載置するためのフィルム
カートリッジ等の支持部材とを備えた画像読取装置にお
いて、上記支持部材にスリットを設けて、画像走査中に
上記読取手段により読み取った画像信号からスリットの
通過位置を検出し、そのスリット位置を基準にして該読
取手段による有効な画像読取範囲を決定して切出し出力
するものが提案されている。この画像読取装置によれ
ば、出力画像データには黒画面部分が含まれないため
に、鑑賞者にとって見易い画面とすることができるもの
となっている。
【0009】また、従来より、フィルムに位置決め用の
基準孔を設けて、この基準孔をフォトセンサ等のセンサ
手段により検出し、フィルムの位置決めを行う技術手段
が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公平6−28371号公報に記載のものでは、フィルム
の位置決めを行うのに時間を要し、また、何十枚ものネ
ガフィルムを読み取る際には、フィルムを挟み込むフィ
ルムカートリッジ等の支持部材をそれぞれ設定しなけれ
ばならないために、使い勝手が良いとはいえなかった。
さらに、フィルムカートリッジ等の支持部材が必要とな
るために、コストアップの要因ともなっていた。
【0011】一方、上述したようなセンサ手段を用いて
フィルムの位置決めを行う技術手段では、上記フィルム
カートリッジ等の支持部材は必要なくなるが、従来のフ
ィルム画像読取装置に加えて、フォトセンサ等のセンサ
手段およびこのセンサ手段を駆動制御するための周辺回
路等が必要となって、結局コストアップの要因となって
しまうために、望ましい手段とはいえなかった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、コストアップすることなく、フィルムを所定の位
置に位置決めすることができる画像読取装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による画像読取装置は、所定の基準孔
を有するフィルムに光を投射するための光源手段と、上
記フィルムを移送するためのフィルム移送手段と、光が
投射された上記フィルムを撮像する撮像手段と、この撮
像手段により撮像された所定の基準孔に係る情報に基づ
き必要に応じて上記フィルム移送手段によりフィルムを
移送させ該フィルムを所定の位置に位置決めする制御手
段とを備えたものである。
【0014】また、第2の発明による画像読取装置は、
上記フィルム上の潜在データを読み出すデータ読出手段
と、読み出されたデータをフィルムコマ情報として出力
画像とともに出力する出力手段とを備えたものである。
【0015】さらに、第3の発明による画像読取装置
は、上記撮像手段による撮像範囲の内、フィルムの露光
範囲に対応する部分を有効撮像範囲として画像処理を行
う画像処理手段を備えたものである。
【0016】
【作用】第1の発明による画像読取装置は、光源手段が
所定の基準孔を有するフィルムに光を投射し、フィルム
移送手段が上記フィルムを移送し、撮像手段が光が投射
された上記フィルムを撮像し、制御手段が上記撮像手段
により撮像された所定の基準孔に係る情報に基づき必要
に応じて上記フィルム移送手段によりフィルムを移送さ
せ、該フィルムを所定の位置に位置決めする。
【0017】また、第2の発明による画像読取装置は、
データ読出手段が上記フィルム上の潜在データを読み出
し、出力手段が読み出されたデータをフィルムコマ情報
として出力画像とともに出力する。
【0018】さらに、第3の発明による画像読取装置
は、画像処理手段が上記撮像手段による撮像範囲の内フ
ィルムの露光範囲に対応する部分を有効撮像範囲として
画像処理を行う。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1から図10は本発明の一実施例を示したもの
であり、図1は画像読取装置の構成を示す斜視図であ
る。
【0020】この画像読取装置には、撮影した後に現像
されたフィルムFが、フィルムパトローネ6に収納され
た状態で装填されるようになっている。
【0021】このフィルムパトローネ6は、図示しない
スプール軸がギヤー列5の回転軸に噛合しており、この
ギヤー列5はさらにギヤー列4に噛合している。このギ
ヤー列4は、フィルム移送手段たるモータ部3の回転シ
ャフトに回動一体に取り付けられていて、該モータ部3
により駆動されるようになっている。これにより、該フ
ィルムパトローネ6の内部に収納されたフィルムFは、
フィルム送出方向Wに送り出され、あるいはフィルム巻
戻方向Rに巻き戻されるようになっている。
【0022】上記フィルムFは、フィルム画像部8に被
写体の画像が記録されていて、さらに、このフィルム画
像部8のフィルム移動方向の両側であって、フィルム幅
方向の両端部に、所定の間隔をもって複数の位置基準孔
7が穿設されていて、この所定の基準孔たる位置基準孔
7は、矩形の2つの孔7a,7bでなっている。
【0023】上記フィルム画像部8の中心位置の略鉛直
線上には、光源手段たる光源部11が配設され、フィル
ムFを挟んでこの光源部11の反対側には撮像光学系部
12と、この撮像光学系部12の光軸O−O’上の結像
面に配置された撮像手段でありデータ読出手段を兼ねた
撮像素子部13とが設けられている。この撮像素子部1
3に結像されるフィルムF上の範囲は、上記フィルム画
像部8およびその左右両側の位置基準孔7を含む撮像有
効部9となっている。
【0024】なお、撮像素子部13により読み取る範囲
である撮像有効部9は、予め位置基準孔7を含む領域と
なるように設定されているが、フィルムFの位置決めを
行うときに撮像光学系部12を移動して位置基準孔7を
含むようにし、一方、露光画像であるフィルム画像部8
を読み取るときには撮像光学系部12を再び移動して、
撮像有効部9の範囲を該フィルム画像部8に略一致する
ように変更してもよい。
【0025】次に、図2は画像読取装置の電気的な構成
を示すブロック図である。上記撮像素子部13の出力
は、撮像プロセス回路部16に入力されて所定の処理を
された後に、A/D変換回路部17に入力されてデジタ
ル信号に変換されるようになっている。
【0026】このA/D変換回路部17の出力は、画像
メモリ回路部18において必要に応じて記録される。
【0027】上記画像メモリ回路部18の出力は、スイ
ッチ回路部19を介して、D/A変換回路部20により
再びアナログ信号に戻され、MIX回路部26において
文字信号発生回路部25からの文字信号と重畳された後
に、出力手段たる画像信号出力部27から出力されるよ
うになっている。
【0028】上記撮像プロセス回路部16からは同期信
号であるVsync信号が、制御手段であり画像処理手段を
兼ねたシステムコントロール回路部22に入力されるよ
うになっていて、このシステムコントロール回路部22
は、画像メモリ回路部18とアドレスバスおよびデータ
バスを介して接続され、上記スイッチ回路部19をコン
トロールするようになっている。
【0029】該システムコントロール回路部22には、
さらに、各種のスイッチ入力を行う操作スイッチ回路部
21と、上記光源部11を駆動する光源ドライブ回路部
23と、上記モータ部3を駆動するモータドライブ回路
部24と、上記文字信号発生回路部25とが接続されて
制御するようになっている。
【0030】次に、この画像読取装置の作用について、
図3,図4を参照しながら説明する。画像読取装置の所
定のフィルム装填位置にフィルムパトローネ6が装填さ
れると、該フィルムパトローネ6の外面に予め記録され
ているデータや、あるいは検出孔などを読み取って、内
部に収納されているフィルムFの種類が判別されるとと
もに、該フィルムFが現像済みであるか否かが判定され
る。
【0031】フィルムFが現像済みである場合に、上記
操作スイッチ回路部21のボタン等を操作することによ
りフィルム送りを行うためのスイッチがオンされたとき
は、システムコントロール回路部22がそのスイッチの
状態を読み取って、該システムコントロール回路部22
内部のモードをフィルム送りモードにする。
【0032】次に、システムコントロール回路部22
は、モータ部3を回転させる旨の命令をモータドライブ
回路部24に出力する。これによりモータ部3が駆動し
て、ギヤー列4およびギヤー列5を介してフィルムパト
ローネ6のスプール軸が回転し、フィルムパトローネ6
内に収納されていたフィルムFが、フィルム送出方向W
に搬送される。
【0033】同時に、システムコントロール回路部22
は、光源ドライブ回路部23に光源を点灯させるように
命令を出力する。これにより光源部11は所定の明るさ
で発光してその光が撮像有効部9に投射され、この撮像
有効部9を透過した光による像が、光軸O−O’に沿っ
て撮像光学系部12により撮像素子部13上に結像され
て、該撮像素子部13により光信号から電気信号に変換
される。
【0034】このとき、上述のように撮像有効部9の範
囲内にある位置基準孔7も、同時に撮像素子部13上に
結像されることになる。
【0035】上記撮像素子部13から出力された電気信
号は、撮像プロセス回路部16により撮像信号に変換さ
れた後に、A/D変換回路部17により量子化されて所
定のビット数のデジタル信号に変換され、画像メモリ回
路部18に送られる。
【0036】このとき画像メモリ回路部18は、システ
ムコントロール回路部22から出力されるアドレス信号
を受け取り、その指定されたアドレス値に従って受け取
った撮像信号を書き込んで行く。
【0037】こうして得られた撮像有効部9の画像デー
タの内の位置基準孔7に関するデータに基づいて、フィ
ルムFの位置決めを行うときの動作について、以下に説
明する。
【0038】図3はフィルム巻上動作によりフィルムの
位置決めを行う際に一旦撮像した画像データを画像メモ
リ回路部18から再生したときの様子を示す図であり、
図3(A)は前コマフィルム画像部8aの一部および次
コマフィルム画像部8aの一部が撮像素子部13に結像
しているフィルム送りの途中の状態、図3(B)はフィ
ルムの位置決めが完了した状態、図3(C)はフィルム
を送り過ぎた状態、をそれぞれ示している。なお、この
図3中で斜線で示した部分は、いわゆる黒画面の部分で
ある。
【0039】フィルムFの上下に穿設された内の例えば
上側の上記位置基準孔7は、フィルムFの上端から所定
の距離に位置するように連設されているために、フィル
ムFの上端から所定の距離Pを走る一走査線34に対応
する所定のアドレス値の画像データを抽出することによ
り、位置基準孔7を検出することができる。
【0040】すなわち、システムコントロール回路部2
2が、上記走査線34に対応する所定のアドレス値を読
み出して、アドレスバスを介してアドレス信号として画
像メモリ回路部18に出力する。
【0041】このアドレス信号を受けた画像メモリ回路
部18は、データバスを介して上記所定のアドレス値で
示されるデータをシステムコントロール回路部22に伝
達し、システムコントロール回路部22は、その画像デ
ータを図示しない内部RAM等に記憶する。
【0042】この内部RAMに記憶されたデータは、次
の図4に示すような4つのパターンに大別される。図4
は上記走査線34による1水平ライン上の撮像信号を示
す図であり、図4(A)は上記図3(A)にほぼ対応し
たフィルム送り中の状態、図4(B)は上記図3(B)
にほぼ対応したフィルム位置決め完了の状態、図4
(C)は上記図3(C)にほぼ対応したフィルムFを送
り過ぎた状態、図4(D)はフィルム送り中の他の状態
をそれぞれ示している。
【0043】図4において、水平同期信号41の立ち上
がりから画像信号がスタートするようになっていて、こ
の水平同期信号41から装置側で予め定められた位置に
は、フィルム位置決め領域用のウインドウアドレスであ
るスタートアドレス42およびエンドアドレス43があ
る。
【0044】そして、上記水平同期信号41の立ち上が
りからスタートした画像信号において、位置基準孔7に
対応する光信号は、フィルム面を透過していないために
比較的輝度の高い信号となるのに対し、位置基準孔7以
外の撮像有効部9に対応する光信号は、フィルム面を透
過するために比較的輝度の低い信号となる。
【0045】これを利用して、位置基準孔7に対応する
輝度の高い撮像信号が撮像素子部13上の基準位置から
移動するのを検出することにより、フィルムFが移動す
るのを検出して位置決めを行う。
【0046】フィルム送りモードとなってフィルムFが
前コマフィルム画像部8aからフィルム送出方向Wに次
コマフィルム画像部8bに向けて送り出されると、図3
(A)に示すようになり、このときの上記一走査線34
上の画像信号は、図4(A)に示されるようになる。
【0047】すなわち、位置基準孔7a,7bに対応し
て、輝度信号の立ち上がりおよび立ち下がりにより形成
されるマーカを、それぞれAマーカ44,Bマーカ45
とする。
【0048】輝度信号に現れるマーカが、これらAマー
カ44,Bマーカ45のいずれであるかの判別は、後で
より詳細に述べるが、基本的には以下のように行う。
【0049】図1,図3に示したような位置基準孔7a
と、この位置基準孔7aに水平方向に最も近く隣接する
位置基準孔7bとにより形成される撮像信号の所定の輝
度マーカ距離を、第1基準マーカ距離とし、同位置基準
孔7aと、この位置基準孔7aにフィルム画像部8をま
たがって存在する水平方向に最も近く隣接する位置基準
孔7bとにより形成される撮像信号の所定の輝度マーカ
距離を、第2基準マーカ距離とする。
【0050】ここで、図4(A)に示すように2つの輝
度マーカが表れた場合に、第1の輝度マーカと第2の輝
度マーカとの距離が上記第1の基準マーカ距離と略一致
する場合には、第1の輝度マーカがAマーカ44であ
り、かつ第2の輝度マーカがBマーカ45であると判定
する。
【0051】また、図4(B)に示すように2つの輝度
マーカが表れて、第1の輝度マーカと第2の輝度マーカ
との距離が第2の基準マーカ距離と略一致する場合に
は、同図における第1の輝度マーカがBマーカ45であ
り、かつ第2の輝度マーカがAマーカ44であると判定
する。
【0052】また、予め3つの輝度マーカが現れる場
合、すなわち第1の輝度マーカ,第2の輝度マーカおよ
び第3の輝度マーカが存在する場合には、例えば図4
(C)に示すように、第1の輝度マーカと第2の輝度マ
ーカとの距離が上記第2基準マーカ距離と一致する場合
には、後で詳しく説明するように、第1の輝度マーカが
Bマーカ45であり、かつ第2の輝度マーカがAマーカ
44であると判定する。
【0053】あるいは、図4(D)に示すように、3つ
以上の輝度マーカが現れる場合、第1の輝度マーカと第
2の輝度マーカとの距離が上記第1基準マーカ距離と一
致し、第2の輝度マーカと第3の輝度マーカとの距離が
上記第2基準マーカ距離と一致する場合には、後述する
ように、第2の輝度マーカがBマーカ45であり、かつ
第3の輝度マーカがAマーカ44であると判定する。
【0054】このような方法によって、走査線34に対
応する輝度信号上に表れるマーカのいずれがAマーカ4
4であり、あるいはBマーカ45であるかが検出され
る。
【0055】次に、この検出されたA,Bマーカ44,
45の位置信号をアドレスデータとしてシステムコント
ロール回路部22に記憶させておき、最初に現れたBマ
ーカ45が図4に示したスタートアドレス42とエンド
アドレス43とで構成されるウインドウ位置に存在する
か否かを判断することにより、フィルムFの位置決めを
行うことができる。
【0056】こうして、フィルムパトローネ6から送り
出されたフィルム画像部8が所定位置に達したことが検
出されたら、モータ部3を停止する。
【0057】このフィルムFの位置決めが終了した時点
において、システムコントロール回路部22は、スイッ
チ回路部19にオン制御信号を出力して通電状態にす
る。
【0058】このとき、画像読取装置は、画像メモリ回
路部18に記憶された画像データを再生する再生モード
となり、その再生した画像データをD/A変換回路部2
0に出力する。
【0059】これと同時に、上記フィルムFを位置決め
したのと同様な手段によって、すなわち画像データの輝
度信号を取り出して、フィルム画像部8とそれ以外の部
分との輝度差により発生する輝度信号の立ち上がりや立
ち下がりを検出することにより、図3(B)に示したよ
うなフィルム画像部8の左上角の画像スタートアドレス
31aおよび右下角の画像エンドアドレス31bを検出
する。
【0060】そして、検出した画像スタートアドレス3
1aから画像エンドアドレス31bに向かって、上記画
像メモリ回路部18から再生した画像データを順に読み
出す。つまり、撮像素子部13により撮像された撮像有
効部9の内で、露光範囲であるフィルム画像部8に対応
する部分を自動的に切り出して画像出力するようになっ
ている。
【0061】なお、上記検出された画像領域に基づいて
撮像光学系部12の位置を変更して、例えば撮像有効部
9をフィルム画像部8に略一致するようにして、TV画
面一杯に出力されるように調整した後に、再度撮像素子
部13から画像の読み出しを行い、その画像信号をスイ
ッチ回路部19から出力するようにしてもよい。
【0062】続いて、図3に示したような潜在データた
る潜像データ32がフィルムFに存在するか否かを、シ
ステムコントロール回路部22によって判定する手段に
ついて述べる。
【0063】ここではフィルムFの位置決め動作はすで
に完了しているので、撮像素子部13により撮像した画
像は、図3(B)に示すようなものとなる。
【0064】この図3(B)に示した潜像データ32の
左上角の先頭アドレス33aから右下角の最終アドレス
33bまでのアドレス信号を、アドレスバスを介してシ
ステムコントロール回路部22から画像メモリ回路部1
8に順次出力する。
【0065】このアドレス信号を受けた画像メモリ回路
部18は、受け取ったアドレスに対応する画像データを
データバスを介して出力し、システムコントロール回路
部22は、受け取った画像データをその内部RAMに一
旦記憶しておく。
【0066】そして、これと同時にシステムコントロー
ル回路部22は、パターンマッチング等の手段を用い
て、読み出した画像データ中に文字が存在するか否かを
判定する。
【0067】いま、潜像データ32の画像データ中に文
字があると判定された場合には、同システムコントロー
ル回路部22は、その画像データの解析を行って文字を
抽出し、該抽出した文字に対応するキャラクタ信号を発
生させる旨の信号を文字信号発生回路部25に出力す
る。
【0068】文字信号発生回路部25は、この信号を受
けてキャラクタ信号をMIX回路部26に出力し、MI
X回路部26は、該キャラクタ信号と上記D/A変換回
路部20からの画像信号を重畳して、画像信号出力部2
7から出力する。
【0069】これにより、フィルムFを位置決めして画
像データを読み出すことができるとともに、その画像に
フィルムF上に潜像された文字をスーパーインポーズし
て、例えばTV画面に表示することが可能になる。
【0070】なお、操作スイッチ回路部21により、ス
ーパーインポーズした文字を画像とともにTV画面上に
表示するかあるいは表示しないかを切り換えるようにし
てもよい。
【0071】一方、潜像データ32の画像データ中に文
字がないと判定された場合には、システムコントロール
回路部22は、文字の出力がない旨の信号を文字信号発
生回路部25に出力し、この信号を受けた文字信号発生
回路部25はキャラクタ信号を発生せず、MIX回路部
26は、D/A変換回路部20からの画像信号を受けて
文字のスーパーインポーズがない画像出力信号を画像信
号出力部27から出力する。
【0072】上述のようにして各コマについて一連の画
像読取動作を行い、全コマについてあるいは所望のコマ
について画像読み取りが終了したら、モータ部3を逆方
向に回転することにより、フィルムFがフィルム巻戻方
向Rに巻き戻されて、フィルムパトローネ6内に収納さ
れる。
【0073】次に、図5から図10を参照して、システ
ムコントロール回路部22の内部の処理について述べ
る。図5は、メインルーチンを示すフローチャートであ
る。なお、このメインルーチンは、主として本実施例に
関連する要部のみを記載したものであり、その他の部分
については記載を省略した部分もあるが、これ以外の処
理を行ってもよいことはいうまでもない。
【0074】電源投入等によりメインルーチンがスター
トすると(ステップS1)、まずシステムコントロール
回路部22およびその他の図示しないIC等をリセット
した後に、モータドライブ回路部24に出力設定の処理
を行ってモータ部3を駆動させる(ステップS2)。
【0075】次に、光源ドライブ回路23に制御信号を
出力して光源部11を発光させ(ステップS3)、文字
信号発生回路部25に潜像データ32の文字解読結果に
対応するスーパーインポーズ処理を行うための制御信号
を出力する(ステップS4)。
【0076】そして、キースキャン処理によって操作ス
イッチ回路部21のダイナミックスキャンを行った後
(ステップS5)、後述する各モードの設定処理を行い
(ステップS6)、さらに各モードに対応する各種の処
理を実行する(ステップS7)。
【0077】続いて、上記ステップS1で本メインルー
チンが開始したときから、所定のVシンク期間が経過し
ているかどうかを判定し(ステップS8)、Vシンク期
間が経過がしていない場合にはこのステップS8の処理
を繰り返して期間の経過を待ち、Vシンク期間が経過し
た場合には上記ステップS2に戻る。
【0078】このような処理により、システムコントロ
ール回路部22は、Vシンク期間に同期して動作するよ
うになっている。
【0079】次に、図6は上記ステップS7で行われる
各モード処理のサブルーチンの一部を示すフローチャー
トである。
【0080】このサブルーチンがスタートすると(ステ
ップS11)、現在のモードが何のモードであるかを判
別する(ステップS12)。ここでは、画像再生モー
ド,画像再生切換モード,フィルム移動モードの3つの
モードがあるものとする。
【0081】まず、現在のモードが画像再生モードであ
る場合には、システムコントロール回路部22は、画像
メモリ回路部18に記憶されたフィルムFの画像を読み
出して、フィルム画像部8の水平同期信号からの画像ス
タートアドレス31aおよび画像エンドアドレス31b
を設定して、画像メモリ回路部18へ出力する(ステッ
プS13)。
【0082】そして、システムコントロール回路部22
は、順次再生処理を行う旨の制御信号を画像メモリ回路
部18へ出力して(ステップS14)、スイッチ回路部
19をオンするように制御信号を出力する(ステップS
15)。
【0083】その後、図示は省略するが各種処理を行っ
た後に、リターンしてメインルーチンに戻る(ステップ
S29)。
【0084】一方、上記ステップS12において、現在
のモードが画像再生切換モードであると判定された場合
には、まず、画像スタートアドレス31aを検出して、
そのアドレス値をシステムコントロール回路部22の内
部RAMに記憶する(ステップS16)。
【0085】次に、出力画像エンドアドレス31bを検
出して、同様にそのアドレス値をシステムコントロール
回路部22の内部RAMに記憶する(ステップS1
7)。
【0086】そして、システムコントロール回路部22
は、内部RAMに記憶した画像スタートアドレス31a
および画像エンドアドレス31bを画像メモリ回路部1
8へ出力するとともに(ステップS18)、制御信号を
出力してスイッチ回路部19をオフする(ステップS1
9)。
【0087】続いて、システムコントロール回路部22
は、潜像データ32の先頭アドレス33aおよび最終ア
ドレス33bを画像メモリ回路部18へ出力する(ステ
ップS20)。
【0088】システムコントロール回路部22は、上記
アドレス信号を受けた画像メモリ回路部18から潜像デ
ータ32の画像データを受け取って内部RAMに格納し
(ステップS21)、潜像データ32があるか否かを判
定する(ステップS22)。なお、このステップS22
においては、輝度信号の変化があるか否か等の判定処理
を行ってもよい。
【0089】このステップS22で潜像データ32があ
ると判断された場合には、その潜像データ32の解読処
理を行う(ステップS23)。これは上述のように、例
えばパターンマッチングなどによって文字の解読を行う
手段であってもよい。
【0090】また、上記ステップS22において潜像デ
ータ32がないと判定された場合は、上記ステップS2
3の潜像データ解読処理をスキップする。
【0091】その後、図示しないその他の各種処理を行
った後に、上記ステップS29へ行ってメインルーチン
に戻る。
【0092】次に、上記ステップS12において、現在
のモードがフィルム移動モードであると判定された場合
には、システムコントロール回路22は、画像メモリ回
路部18からフィルムFの位置基準孔7に対応する走査
線34上の画像データのアドレス値を読み出す(ステッ
プS24)。
【0093】続いて、システムコントロール回路部22
は、該アドレス値により指定された上記走査線34の画
像データを画像メモリ回路部18から読み出して(ステ
ップS25)、内部RAMに一旦記憶しておく。
【0094】そして、後で詳しく説明するマーカ信号の
検出処理ルーチンを呼び出して実行し(ステップS2
6)、同後述するマーカ信号判定処理ルーチンを呼び出
して、A,Bマーカ44,45の判定およびフィルム送
り位置状態の判定を行う(ステップS27)。
【0095】その後、システムコントロール回路部22
は、制御信号を出力してスイッチ回路部19をオフした
後に(ステップS28)、上記ステップS29へ行って
メインルーチンに戻る。
【0096】次に、上記ステップS26のマーカ信号検
出処理の内部の詳細について、図7を参照して説明す
る。
【0097】このサブルーチンがスタートすると(ステ
ップS31)、システムコントロール回路部22の内部
RAMの変数iに、走査線34上の上記画像データを記
憶したRAM格納スタートアドレスを設定する(ステッ
プS32)。
【0098】次に、画像スタートアドレスで示される画
像データを該システムコントロール回路部22の内部R
AMの変数Diに代入し(ステップS33)、同様に、
画像スタートアドレスの次のアドレスの画像データをシ
ステムコントロール回路部22に代入する(ステップS
34)。
【0099】そして、所定のしきい値と(Di+1−Di)
と大小関係を判定する(ステップS35)。ここに、i
はアドレス値を示し、DiおよびDi+1はそれぞれのアド
レス値により示される画像データ値を示す。
【0100】このステップS35において、しきい値<
(Di+1−Di)となる場合には、システムコントロール
回路部22の内部RAMの記憶エリアH1,H2,H
3,H4に、それぞれのアドレス値を順に代入する(ス
テップS36)。これにより、第1の輝度マーカの立ち
上がり位置のアドレスが記憶エリアH1に、第2の輝度
マーカの立ち上がり位置のアドレスが記憶エリアH2
に、といった順に格納されて行くことになる。
【0101】また、上記ステップS35において、しき
い値≧(Di+1−Di)である場合には、上記ステップS
36の処理をスキップして、システムコントロール回路
部22の内部RAMの変数iに、現在の画像データアド
レスに次の画像データアドレスを加えた値を格納する
(ステップS37)。
【0102】そして、上記変数iがシステムコントロー
ル回路部22の内部RAMに記憶されている走査線34
上の画像データの最終アドレスとなっているかを判定し
(ステップS38)、変数iが画像データの最終アドレ
ス値となっていない場合には上記ステップS33に行
き、変数iが画像データの最終アドレス値となっている
場合には、このサブルーチンを終了してメインルーチン
に戻る(ステップS39)。
【0103】次に、上記図6のステップS27のマーカ
信号判定処理の内部の詳細について、図8から図10を
参照して説明する。これら図8から図10は全体として
一連の動作を示すものであるが、便宜上3つの図面に分
割したものである。このサブルーチンにおいて、マーカ
信号の判別とフィルム位置状態の判定が行われる。
【0104】このサブルーチンがスタートすると(ステ
ップS41)、上記ステップS26のサブルーチンで検
出された走査線34上の輝度信号におけるマーカ信号の
数に応じて4つに分岐する(ステップS42)。
【0105】まず、マーカ信号の数が0または1である
ときは、スタートモード中であるか否かを判定する(ス
テップS43)。
【0106】現在のモードがスタートモード中である場
合には、フィルムFはフィルム送出方向Wに引き出され
る途中であり、位置基準孔7は撮像有効部9にないため
に、検出される立ち上がり信号は0または1である。
【0107】こうしてスタートモード中である場合に
は、システムコントロール回路部22の内部RAMの記
憶エリアH1,H2,H3,H4をクリアする(ステッ
プS45)。
【0108】また、上記ステップS43において、現在
のモードがスタートモードでない場合には、フィルムF
が最終まで送出されたことを意味するために、現在のモ
ードをフィルム送出終了モードに移行する(ステップS
44)。
【0109】その後、上記ステップS45の処理に入
り、チェックリクエストフラグをオフして(ステップS
46)、後述するステップS69へ行く。
【0110】また、上記ステップS42において、マー
カ信号の数が2または3である場合には、上記第1基準
マーカ距離(これをADDR1と記す)と、第2のマー
カ信号の立ち上がり位置と第1のマーカ信号の立ち上が
り位置のアドレスの差(H2−H1)と、が等しいか否
かを判断する(ステップS47)。
【0111】この結果がADDR1=(H2−H1)で
ある場合は、図4(A)に示すようなマーカ位置関係に
なっているということであり、システムコントロール回
路部22の内部RAMの記憶エリアH1のデータを、同
内部RAMのAマーカ44のアドレスを示す記憶エリア
AAに格納する(ステップS48)。
【0112】また、システムコントロール回路部22の
内部RAMの記憶エリアH2のデータを、同内部RAM
のBマーカ45のアドレスを示す記憶エリアBAに格納
する(ステップS49)。
【0113】その後、チェックリクエストフラグをオン
して(ステップS50)、後述するステップS69へ行
く。
【0114】一方、上記ステップS47において、第1
基準マーカ距離ADDR1が(H2−H1)に等しくな
い場合には、第2基準マーカ距離(これをADDR2と
記す)と、第2のマーカ信号の立ち上がり位置と第1の
マーカ信号の立ち上がり位置の差(H2−H1)と、を
比較する(ステップS51)。
【0115】この結果がADDR2=(H2−H1)で
ある場合は、マーカ信号どうしの位置関係が図4(B)
または図4(C)に示すようになっているということで
あり、システムコントロール回路部22の内部RAMの
記憶エリアH1のデータを、同内部RAMのBマーカ4
5のアドレスを示す記憶エリアBAに格納する(ステッ
プS52)。
【0116】さらに、システムコントロール回路部22
の内部RAMの記憶エリアH2のデータを、同内部RA
MのAマーカ44のアドレスを示す記憶エリアAAに格
納する(ステップS53)。
【0117】その後、チェックリクエストフラグをオン
して(ステップS54)、後述するステップS69へ行
く。
【0118】また、上記ステップS51において、第2
基準マーカ距離ADDR2が(H2−H1)に等しくな
い場合には、現在のモードをエラーモードとなるように
モード移行させる(ステップS55)。
【0119】その後、チェックリクエストフラグをオフ
にして(ステップS56)、後述するステップS69へ
行く。
【0120】上記ステップS42において、マーカ信号
の数が4である場合には、第1基準マーカ距離ADDR
1と、第2のマーカ信号の立ち上がり位置と第1のマー
カ信号の立ち上がり位置のアドレスの差(H2−H1)
と、が等しいか否かを判断する(ステップS57)。
【0121】この結果がADDR1=(H2−H1)で
ある場合としては、例えば図4(C)に示すようなマー
カ位置関係になっている場合が挙げられる。
【0122】この場合には、次に、第2基準マーカ距離
ADDR2と、第3のマーカ信号の立ち上がり位置と第
2のマーカ信号の立ち上がり位置のアドレスの差(H3
−H2)と、が等しいか否かを判断する(ステップS5
8)。
【0123】この結果がADDR2=(H3−H2)で
ある場合は、続いて、第1基準マーカ距離ADDR1
と、第4のマーカ信号の立ち上がり位置と第3のマーカ
信号の立ち上がり位置のアドレスの差(H4−H3)
と、が等しいか否かを判断する(ステップS59)。
【0124】この結果がADDR1=(H4−H3)で
ある場合は、システムコントロール回路部22の内部R
AMの記憶エリアH2のデータを、同内部RAMのBマ
ーカ45のアドレスを示す記憶エリアBAに格納し(ス
テップS60)、さらに、記憶エリアH3のデータを、
同内部RAMのAマーカ44のアドレスを示す記憶エリ
アAAに格納する(ステップS61)。
【0125】その後、チェックリクエストフラグをオン
して(ステップS62)、後述するステップS69へ行
く。
【0126】また、上記ステップS59において第1基
準マーカ距離ADDR1が(H4−H3)と等しくない
場合、または上記ステップS58において第2基準マー
カ距離ADDR2が(H3−H2)と等しくない場合、
あるいは上記ステップS57において第1基準マーカ距
離ADDR1が(H2−H1)と等しくない場合には、
モードをエラーモードへ移行させる(ステップS6
3)。
【0127】そして、システムコントロール回路部22
の内部RAMの記憶エリアH1,H2,H3,H4をク
リアして(ステップS64)、チェックリクエストフラ
グをオフした後に(ステップS65)、後述するステッ
プS69へ行く。
【0128】また、上記ステップS42においてマーカ
信号数が5である場合には、モードをエラーモードに移
行して(ステップS66)、システムコントロール回路
部22の内部RAMの記憶エリアH1,H2,H3,H
4をクリアし(ステップS67)、チェックリクエスト
フラグをオフしてから(ステップS68)、後述するス
テップS69へ行く。
【0129】このようにして、検出した各マーカ信号の
どれをAマーカ44とBマーカ45にするかの割り付け
を行うことができる。
【0130】次に、チェックリクエストフラグがオンで
あるか否かを判定し(ステップS69)、オフである場
合には後述するステップS76へ行ってリターンし、オ
ンである場合には、上記システムコントロール回路部2
2の内部RAMのBマーカ45のアドレスを示す記憶エ
リアBAのデータと、同内部RAMのAマーカ44のア
ドレスを示す記憶エリアAAのデータとを比較する(ス
テップS70)。
【0131】この結果がBA>AAである場合にはステ
ップS76へ行ってリターンし、BA=AAである場合
には、モードをエラーモードに移行させた後に(ステッ
プS74)、ステップS76へ行ってリターンし、BA
<AAである場合には、フィルム位置決めアドレスであ
るスタートアドレス42(図10中、ウインドウAと記
す)とBマーカ45のアドレスを示す記憶エリアBAの
値とを比較して判定する(ステップS71)。
【0132】この結果がウインドウA>BAである場合
には、モードをフィルム送り過ぎモードに移行させた後
に(ステップS75)、ステップS76へ行ってリター
ンし、ウインドウA≦BAである場合には、同様にして
フィルム位置決めアドレスであるエンドアドレス43
(図10中、ウインドウBと記す)とBマーカ45のア
ドレスを示す記憶エリアBAの値とを比較して判定する
(ステップS72)。
【0133】この結果がウインドウB≧BAである場合
には、ステップS76へ行ってリターンし、ウインドウ
B<BAである場合には、モードを画像再生切換モード
に移行させた後に(ステップS73)、リターンしてメ
インルーチンに戻る(ステップS76)。
【0134】これにより、検出し判定されたAマーカ4
4およびBマーカ45を使用して、フィルム位置決め用
のウインドウアドレスと比較することにより、モードの
割り付けを行うことができる。
【0135】このモード割り付けに従って、ステップS
2においてモータドライブ回路部24の制御出力をコン
トロールすることにより、フィルムFの位置決めを行う
ことができる。
【0136】以上により、位置基準孔7を撮像素子部1
3により撮像した電気信号を利用して、自動的にフィル
ムの給送時の位置決めを行うことが可能となる。
【0137】こうして、このような実施例によれば、画
像読取装置のボタン等を操作入力するだけで自動的にフ
ィルムの位置決めが可能となり、フィルム位置決め動作
そのものに操作者の手をわずらわせることなく、比較的
容易にフィルムの位置決めが可能となる。
【0138】また、フィルムの潜像データとして記録さ
れている例えば撮影年月日等のデータを自動的に読み出
して解読し、その解読結果に基づいて出力画像に文字信
号を重畳して出力することにより、潜像データの情報を
操作者や鑑賞者等に明示することが可能になる。
【0139】さらに、フィルム上の露光範囲であるフィ
ルム画像部を検出してTV画面一杯に出力することが可
能となり、操作者および鑑賞者にとって分かり易い画面
を提供することが可能となる。そして、フィルム画像部
を検出した後に、撮像光学系を調節して露光範囲と撮像
有効部を略一致させた場合には、撮像素子部の撮像能力
を有効に利用することができる。
【0140】加えて、上述の効果を特別な読み取り用の
電気素子等を配することなく奏することができるため
に、省コストかつ省スペースが可能になる。
【0141】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施態様によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0142】(1) フィルムに光を投射する光源手段
と、この光源手段により光が投射されたフィルムを撮像
する撮像手段と、上記フィルムを送り出しあるいは巻き
戻すフィルム給送手段と、上記撮像手段の撮像情報か
ら、フィルムに設けられた少なくとも1つ以上の基準孔
に係る情報を得て、該情報に基づいて上記フィルム給送
手段を駆動することにより、フィルムと該撮像手段の相
対的な位置決めを行う制御手段と、を具備したことを特
徴とする画像読取装置。
【0143】(2) フィルム上の潜像データを読み出
して文字または図形を解読する解読手段と、この解読手
段により解読した情報をフィルムコマ情報として上記撮
像手段の出力画像に重ね合わせる重畳手段と、を具備し
たことを特徴とする付記1に記載の画像読取装置。
【0144】(3) 上記撮像手段により撮像された画
像の内で、フィルム上の露光範囲に対応する部分を自動
的に切り出して画像出力する画像処理手段を具備したこ
とを特徴とする付記1または付記2に記載の画像読取装
置。
【0145】付記1に記載の発明によれば、コストアッ
プすることなく、フィルムを撮像手段に対して所定の位
置に位置決めすることができる。
【0146】付記2に記載の発明によれば、付記1に記
載の発明と同様の効果を奏するとともに、潜像データの
解読情報を撮像手段の出力画像に重ね合わせて表示する
ことができる。
【0147】付記3に記載の発明によれば、付記1また
は付記2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、
フィルム上の露光範囲以外の部分を自動的に表示しない
ようにすることができる。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明の画像読取装置によれば、コストアップすることな
く、フィルムを所定の位置に位置決めすることができ
る。
【0149】また、請求項2に記載の本発明の画像読取
装置によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏
するとともに、読み出した潜在データをフィルムコマ情
報として出力画像に重ね合わせて表示することができ
る。
【0150】さらに、請求項3に記載の本発明の画像読
取装置によれば、請求項1または請求項2に記載の発明
と同様の効果を奏するとともに、フィルムの露光範囲以
外を自動的に表示しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の画像読取装置の構成を示す
斜視図。
【図2】上記実施例の画像読取装置の電気的な構成を示
すブロック図。
【図3】上記実施例において、フィルムを巻き上げて位
置決めを行う際に一旦撮像した画像データを画像メモリ
回路部から再生したときの様子を示す図。
【図4】上記実施例の画像読取装置において、巻上動作
によりフィルムの位置決めを行う際の撮像信号の様子を
示す波形図。
【図5】上記実施例の画像読取装置のメインルーチンを
示すフローチャート。
【図6】上記図5におけるサブルーチン「各モード処
理」の一部を示すフローチャート。
【図7】上記図6におけるサブルーチン「マーカ信号検
出処理」を示すフローチャート。
【図8】上記図6におけるサブルーチン「マーカ信号判
定処理」の一部を示すフローチャート。
【図9】上記図6におけるサブルーチン「マーカ信号判
定処理」の他の一部を示すフローチャート。
【図10】上記図6におけるサブルーチン「マーカ信号
判定処理」のさらに他の一部を示すフローチャート。
【符号の説明】
3…モータ部(フィルム移送手段) 7…位置基準孔(所定の基準孔) 8…フィルム画像部 9…撮像有効部 11…光源部(光源手段) 13…撮像素子部(撮像手段,データ読出手段) 18…画像メモリ回路部 22…システムコントロール部(制御手段,画像処理手
段) 25…文字信号発生回路部 26…MIX回路部 27…画像信号出力部(出力手段) 32…潜像データ(潜在データ) F…フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準孔を有するフィルムに光を投
    射するための光源手段と、 上記フィルムを移送するためのフィルム移送手段と、 光が投射された上記フィルムを撮像する撮像手段と、 この撮像手段により撮像された所定の基準孔に係る情報
    に基づき必要に応じて上記フィルム移送手段によりフィ
    ルムを移送させ、該フィルムを所定の位置に位置決めす
    る制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記フィルム上の潜在データを読み出す
    データ読出手段と、 読み出されたデータをフィルムコマ情報として出力画像
    とともに出力する出力手段と、 を具備したことを特徴とする請求項1に記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 上記撮像手段による撮像範囲の内、フィ
    ルムの露光範囲に対応する部分を有効撮像範囲として画
    像処理を行う画像処理手段を具備したことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
JP7066256A 1995-03-24 1995-03-24 画像読取装置 Withdrawn JPH08265638A (ja)

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