JPH08265342A - 装置名伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成で、装置名を得ることができる装置
名伝送装置を提供することである。 【構成】入力装置１は入力されたデータを装置番号を付
してバスＬに出力する。出力装置２、または演算装置３
は、バスＬを流れるデータのうち必要とする装置番号が
付されたこれらデータを取り込む。伝送装置としての入
力装置１０がバスＬに接続されたとすると、自己の装置
番号を付して装置名符号と装置名をバスに送信する。こ
の装置番号が付された装置名符号と装置名を他の伝送装
置としての操作表示装置４、５が受信して取り込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、プロセス量等のデー
タの伝送を行う装置における装置名の伝送を行う装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、データ伝送方式として、従局が収
集した温度等のプロセスデータを、主局からのポーリン
グ信号に応じて従局が主局に伝送ラインを通じて伝送
し、主局で取り込んだデータを処理後、他の従局に再び
ポーリング信号により送信するようなポーリング方式が
ある。

【０００３】しかしながら、ポーリング方式では、必ず
主局を必要とし、しかも、必ずポーリング信号が必要な
ので、装置が煩雑で、応答に時間を要し通信速度も不十
分な面がある。

【０００４】ところで、従局において、新たな従局を伝
送ラインに接続した場合、この従局の装置名を主局で知
る必要がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】通常は、接続しただけ
では、新たな従局の存在を主局は知ることができず、人
間が主局において必要な設定等を行う必要があり、取扱
が不便であった。

【０００６】この発明の目的は、以上の点に鑑み、簡易
な構成で、装置名を得ることができる装置名伝送装置を
提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、自己の装置
番号を付して装置名符号と装置名をバスに送信する伝送
装置と、バスを流れる前記装置番号が付された装置名符
号と装置名を受信して取り込む他の伝送装置とを備える
ようにした装置名伝送装置である。

【０００８】

【実施例】図１は、この発明の一実施例を示す構成説明
図である。図１において、伝送ラインとしての共通のネ
ットワークのようなバスＬに、たとえば、伝送装置とし
ての入力装置１…、出力装置２…、演算装置３、…等が
接続されている。そして、出力装置２…、演算装置３、
…等で取込装置を構成している。そして、これら各装置
には、装置固有の装置番号が付され、この装置番号を用
いてデータ等の伝送を行うことができる。

【０００９】入力装置１に入力された温度等のアナログ
信号データは、たとえばリニアライズ等の必要な処理が
なされた後、その入力装置１の固有の装置番号を付して
バスＬに出力される。

【００１０】そして、こうしてバスＬ上を流れているデ
ータのうち、必要なデータを出力装置２、演算装置３、
４は取り込むことになる。このため、これら取込装置に
は、どの入力装置あるいは演算装置等のデータが必要な
のかによって、その取込装置が必要とする入力装置ある
いは演算装置等の出力データの装置番号を取込番号とし
てあらかじめ設定しておく。

【００１１】たとえば、入力装置１のデータを出力装置
２、演算装置３で取り込むとすると、出力装置２、演算
装置３は、入力装置１の装置番号と同一の番号を取込番
号として設定しておく。

【００１２】出力装置２は、バスＬを流れるデータのう
ち、その取込番号と一致し対応する入力装置１の装置番
号が付いたデータのみを判別選択して取り込み所定の処
理後外部に出力する。

【００１３】また、演算装置３は、バスＬに流れるデー
タのうち、その取込番号と一致する入力装置１の装置番
号の付いたデータのみを選択、判別して取り込む。そし
て、必要な平均等その他の演算をした後、そのデータに
演算装置３の固有の装置番号を付してバスＬに出力す
る。

【００１４】ところで、バスＬに伝送装置としての新た
な入力装置１０を接続したとする。すると、入力装置１
０は、自己の装置番号「１０」を付して装置名符号
「Ｎ」と装置名「ＡＮＡＬＯＧ ＩＮＰＵＴ」の情報か
らなる次のような伝文出力をバスＬに送信する。

【００１５】１０ Ｎ ＡＮＡＬＯＧ ＩＮＰＵＴ この伝送装置としての入力装置１０から送信されてバス
Ｌを流れる装置番号が付された装置名符号と装置名を他
の伝送装置としての第１の操作表示装置４で受信して取
り込み、そして、第１の操作表示装置４はどのような装
置がバスＬに接続されたかを知ることができ、メモリに
格納したり、操作手段により表示手段に表示させたりで
きる。また、第２の操作表示装置５でも同様に受信して
取り込み、入力装置１０の装置名を知ることができ、第
１、第２の操作表示装置４、５とも同一の装置名を保有
でき、操作表示装置４、５間で相違することなく同一の
装置名の表示等が可能となる。

【００１６】次に、図２にやや詳細な構成説明図を示
す。伝送装置としての入力装置１０はバスＬに接続され
ると、操作手段１ｄのスイッチ等の操作により処理手段
１ｂは装置名符号と装置名を伝送手段１ｆに送り、伝送
手段１ｆは番号設定器１ｅで自己の装置番号を付して装
置名符号と装置名をバスＬに送信する。

【００１７】この入力装置１０からのバスＬを流れる装
置番号が付された装置名符号と装置名を他の伝送装置と
しての操作表示装置４の伝送手段４ａで受信して取り込
み処理手段４ｂを介しメモリ４ｃに格納し、操作手段４
ｄを操作して表示手段４ｅに必要な表示をさせることが
できる。

【００１８】なお、伝送装置としての入力装置１０は、
同一内容の装置番号を付した装置名符号と装置名を複数
回バスＬに送信するようにし、伝送の信頼性を高めても
よい。

【００１９】また、通常時、入力装置１０は、入力切換
器１ａで取り込んだデータを処理手段１ｂで処理しメモ
リ１ｃに格納し、そのデータに番号設定器１ｅで装置の
固有の装置番号を付してバスＬに出力する。

【００２０】

【発明の効果】以上述べたように、この発明は、バスに
接続されたとき装置番号を付して装置名符号と装置名を
バスに送信する伝送装置と、この伝送装置からのバスを
流れる装置番号が付された装置名符号と装置名を受信し
て取り込む他の伝送装置としての操作表示装置とを備え
るようにした装置名伝送装置である。このため、メイン
の主局は不要で、通信速度は十分に速いものとでき、最
少２個の装置とバスのみの構成から、番号が許す限り、
数十、数百以上ものデータや装置を組み合わせたもの
が、簡易かつ任意に、しかも、フレキシブルに構成で
き、さまざまなシステムに容易かつ十分に、柔軟性、拡
張性に富み、効果的、効率的に対応することができる。
また、任意の伝送装置がバスに接続したとき手動または
自動的に装置名情報をバスに出力するので、操作表示装
置で、容易にどのような装置名の装置が接続になったか
を即座に知ることができ、操作表示装置でいちいち要求
し入手したり、手動で設定する必要はなく、自動的に装
置名の入手が可能となる。また、複数の操作表示装置が
あったとしても装置の装置名が同時に得られ、保有デー
タの同一性が保てる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す構成説明図である。

【図２】この発明の一実施例を示す構成説明図である。

【符号の説明】

１、１０ 入力装置 ２ 出力装置 ３ 演算装置 ４、５ 操作表示装置 Ｌ バス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自己の装置番号を付して装置名符号と装置
   名をバスに送信する伝送装置と、バスを流れる前記装置
   番号が付された装置名符号と装置名を受信して取り込む
   他の伝送装置とを備えたことを特徴とする装置名伝送装
   置。