JPH08264499A - シリコンウェーハ用洗浄液及び洗浄方法 - Google Patents

シリコンウェーハ用洗浄液及び洗浄方法

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JPH08264499A
JPH08264499A JP9298895A JP9298895A JPH08264499A JP H08264499 A JPH08264499 A JP H08264499A JP 9298895 A JP9298895 A JP 9298895A JP 9298895 A JP9298895 A JP 9298895A JP H08264499 A JPH08264499 A JP H08264499A
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cleaning
hydrogen peroxide
acid
hydrofluoric acid
silicon wafer
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Kiyoto Mori
清人 森
Norio Ishikawa
典夫 石川
Hisashi Muraoka
久志 村岡
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PURE RETSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特にCuに対する洗浄力を向上し、洗浄後、残
存する表面酸濃度を低減し、洗浄工程を短縮して生産性
を向上すると共に装置の小型化を達成できるシリコンウ
ェーハ用の洗浄液及び洗浄方法を提供する。 【構成】シリコンウェーハ用洗浄液は塩酸又はぎ酸と、
過酸化水素と、ふっ酸とを含有する水溶液からなり、ま
た洗浄方法は前記水溶液をシリコンウェーハ表面に60
℃以下の温度で接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコンウェーハ表面
の洗浄に使用される洗浄液及びこの洗浄液を用いたシリ
コンウェーハの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造に使用されるシリコンウェ
ーハの表面は、Au、Cu、Cr等の重金属やその他の
微粒子、有機物等の不純物で汚染されている。これらの
不純物は半導体の性能に悪影響を及ぼすので、半導体の
製造工程前に予め除去しておく必要がある。このような
目的で開発されたシリコーンウェーハ用の洗浄液として
は、特に重金属除去に有効なものとしてRCA社がW. K
ern et. al RCA Review(31)P. 187(1970)に発表し
た、塩酸−過酸化水素−水系(SC−2と呼ばれてい
る)及びぎ酸−過酸化水素−水系が知られている。一
方、特に微粒子除去能力に優れた洗浄液として、アンモ
ニア−過酸化水素−水系(SC−1と呼ばれる)が知ら
れている。
【0003】現在まで、代表的な半導体製造プロセスで
のウェーハの前処理には、SC−2による洗浄処理とS
C−1による洗浄処理とが組み合わされて広く使用され
ている。RCA社によれば、前記ぎ酸−過酸化水素−水
系洗浄液も重金属除去という目的に対しては、SC−2
に劣らないとしているが、実プロセスではCu等の汚染
に対して除去能力が若干劣ること、及びSC−2が70
℃程度でも除去効果が期待できるのに対し、ぎ酸−過酸
化水素−水系は90℃程度でないと除去効果が発揮でき
ない上、含有成分の分解による消耗も大きいことから、
ぎ酸−過酸化水素−水系は殆ど使用されていない。
【0004】現在の半導体製造プロセスの中で最も重要
な工程である100Å以下の薄いゲート酸化膜の成長工
程の前処理には、SC−1による洗浄処理(微粒子・有
機物汚染の除去)−希ふっ酸による洗浄処理(自然酸化
膜の除去)−SC−2による洗浄処理(金属汚染除去)
−希ふっ酸による洗浄処理(自然酸化膜の除去)の4つ
の工程が望ましいとされている。
【0005】上記前処理において、希ふっ酸処理をSC
−2処理の前後で行うのは次のような理由による。即
ち、SC−1処理では金属不純物を含む自然酸化膜が形
成される。このような自然酸化膜が存在すると、次のS
C−2処理が有効に働かない。そこで、この自然酸化膜
を除くため、SC−2処理の前に希ふっ酸処理を行う。
また、薄いゲート酸化膜の成長を正確にコントロールす
るためには、自然酸化膜のないベアのシリコン表面であ
ることが望ましいこと、更に、従来のSC−2自体の金
属除去効果は完全ではなく、自然酸化膜中に重金属が残
ることから、SC−2処理の後(最後の工程)にも、希
ふっ酸による自然酸化膜除去処理を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記4つの工程からな
る前処理では洗浄工程が長すぎて装置が長大になるた
め、通常中間の希ふっ酸処理が省略されることが多い。
しかし、この場合は半導体の製造プロセス上、特に有害
なCuに対するSC−2の洗浄効果が自然酸化膜の存在
のために著しく阻害される。
【0007】また、SC−2洗浄ではウェーハ表面にC
lイオンが吸着されるために、このウェーハが最終処理
の希ふっ酸液に接触した時、このClイオンのためにふ
っ酸液中に存在する微量のCuイオンが加速的にウェー
ハ表面に吸着されると報告されている(Extended Abstra
cts 183th ECS Meeting p1167(1993))。従って、ウェー
ハ上にClイオンが残ることも望ましくない。
【0008】更に本発明者の経験によれば、ウェーハ上
に洗浄液由来の酸イオンが残存している場合、これをク
リーンルームに放置すると、クリーンルーム雰囲気中に
浮遊しているFe、Na等の超微量金属イオンが加速し
てウェーハに付着することが認められた。
【0009】従って、本発明の第一の課題は、従来技術
における以上のような問題点を解決し、Cuに対して未
だ問題のあるSC−2に比べてCu洗浄力を飛躍的に向
上しながら、他の不純物に対しても同等の洗浄効果を発
揮し得るシリコンウェーハ用の洗浄液及び洗浄方法を提
供することである。本発明の第二の課題は、洗浄後のウ
ェーハ表面に残存する洗浄液由来の酸濃度を低減して超
微量金属イオンの付着を防止し、しかも洗浄工程を短縮
して生産性を向上すると共に装置の小型化を達成できる
シリコンウェーハ用の洗浄液及び洗浄方法を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を解決するため、下記構成とした。即ち本発明のシ
リコンウェーハ用洗浄液は、塩酸又はぎ酸と、過酸化水
素と、ふっ酸(ふっ化水素)とを含有する水溶液からな
るものである。また本発明のシリコンウェーハの洗浄方
法は、シリコンウェーハの表面に、上記水溶液を60℃
以下の温度で接触、洗浄することを特徴とするものであ
る。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の洗浄液においては、水溶液中の塩酸又はぎ酸の濃
度は0. 5〜3mol/L、過酸化水素の濃度は0.3
〜2.5mol/L、またふっ酸の濃度は室温以上の洗
浄では0.01〜0.2重量%であることが好ましい。
このような酸成分の少ない水溶液をシリコンウェーハの
洗浄液としてシリコンウェーハ表面に接触させ、洗浄す
ることにより、塩酸又はぎ酸の表面吸着が少ない低酸濃
度の清浄表面を形成することができる。この場合、洗浄
温度は通常60℃以下、好ましくは15℃〜60℃が適
当である。ただし、温度が低い場合はふっ酸の濃度を
0.3重量%まで高めることが望ましい。
【0012】本発明者らは、シリコンウェーハ表面を従
来のアンモニア−過酸化水素−水系の洗浄液で洗浄して
自然酸化膜を形成した場合、この膜中に取り込まれる金
属不純物のほぼ90%が膜表面から1〜2Åの深さの領
域に集まり、残りが膜全体に分散していることを見いだ
した。また従来の塩酸−過酸化水素−水系又はぎ酸−過
酸化水素−水系のように、ふっ酸を含まない洗浄液で直
接この膜を洗浄した場合には、これらの成分が膜内に拡
散して不純物を溶解し、溶解したイオンが再び拡散によ
り膜外に出て洗浄液に移行するという過程で洗浄が行わ
れることが知られている。従って、洗浄作用が及ぶのは
きわめて表面に近い所だけで、深い所に分布する不純物
は洗浄が困難であり、またCuのように洗浄液に溶解し
難い金属不純物は更に洗浄が困難となる。
【0013】一方、希ふっ酸液により洗浄を行った場合
には、自然酸化膜中のNaやFeは溶解したSiO2
共にこの洗浄液に移行するが、Cuはイオン化傾向から
直ちにSi表面に析出し、洗浄液には移行しない。この
後、塩酸−過酸化水素−水系洗浄液又はぎ酸−過酸化水
素−水系洗浄液で洗浄を行っても、Cu溶出のためには
いずれも高い温度が必要である。しかもこの場合、洗浄
開始と共にウェーハ表面に自然酸化膜が生じ、Cuに対
する洗浄効率は低下する。
【0014】これに対し本発明においては、例えば塩
酸:過酸化水素:水=1容:1容:5容(塩酸1.7m
ol/L、過酸化水素1.5mol/Lに相当)の水溶
液、又はぎ酸:過酸化水素:水=1容:1容:8容(ぎ
酸2.6mol/L、過酸化水素1.1mol/Lに相
当)の水溶液に各々、ふっ酸を0.05重量%以下添加
して洗浄液とし、これを50℃−10分間の洗浄条件で
洗浄に供した場合、洗浄液中のふっ酸成分が金属で汚染
された最表面層を溶解すると同時に、洗浄液自体がその
特性により金属不純物、特にCuを溶解する。従ってふ
っ酸を0.05重量%以下添加した場合は、Cu汚染量
の80〜90%が除去されて、ほぼ清浄化された自然酸
化膜を残しておくことができる。また、ふっ酸を0.1
重量%以上添加した洗浄液の場合は、自然酸化膜全体が
溶解除去されると同時に、塩酸−過酸化水素−水系又は
ぎ酸−過酸化水素−水系に前記例の場合よりも多量のふ
っ酸が入ったため、Cuに対する溶解作用が増大し、C
uの殆どが除去できる。ふっ酸やバッファードふっ酸中
で汚染したCuのように、ベアのシリコン表面のCuの
除去にこの洗浄液を用いれば、自然酸化膜の生成が無
く、Cuの除去率も低下しない。特にふっ酸を0.2重
量%添加した洗浄液を使用した場合は、自然酸化膜は室
温でも1分間浸漬するだけで自然酸化膜が除去され、且
つCuに対し良好な洗浄効果が得られる。いずれにして
も、ふっ酸の濃度は高いほど洗浄能力は上がるが、ウェ
ーハ上へのFの吸着量が多くなるので、0.3重量%以
下が望ましい。自然酸化膜を残して洗浄する場合には
0.05〜0.01重量%で用いることが望ましい。
【0015】ところで、半導体デバイス製造プロセスで
見出される通常の金属は、Na,K,Fe,Ni,C
r,Co,Cu,Al,Zn,Ca,Mg,Ti等で、
これらの中で塩酸−過酸化水素−水系洗浄でも希ふっ酸
洗浄でも最も除き難い元素がCuであることはよく知ら
れている。従って、両者の性質を合わせた本発明の洗浄
剤がCu以外の不純物の汚染に対してCu以上の洗浄効
果が得られることは自明である。
【0016】塩酸−過酸化水素−水系による洗浄の場合
は、後記実施例の放射性同位元素トレーサー実験に示す
ように、洗浄液処理後、超純水によるオーバーフローリ
ンスを10分間行っても、その直後はウェーハの自然酸
化膜表面には、5×1014atms/cm2 以上のCl
の吸着がある。しかし本発明者らは、ふっ酸を添加する
と、このようなClの吸着が低減できることを見出し
た。更にこれに対し、200℃−30分間の熱処理を行
うと、Clの吸着がこのトレーサー実験の検出限界であ
る5×1012atms/cm以下でとなることも
見出した。ぎ酸−過酸化水素−水系の場合も同様にふっ
酸の添加によりCOOHの吸着量を低減できる。COO
Hは本質的には還元性を有し、時間の経過と共に一部は
COに分解して、酸としての吸着量は減少して行く。こ
の減少はかなり速い。洗浄直後に上記と同程度の吸着が
あると思われるのに、後記実施例に示すように、COO
Hの吸着は乾燥直後で既にトレーサー実験の検出限界で
ある2×1012atms/cm以下となる。ま
た、HCOOHの本来の性質として、130〜200℃
に加熱すると、COとHOとに分解して飛散す
る。従って、本発明のぎ酸−過酸化水素−水系処理ウェ
ーハにこのような熱処理を加えれば、経験的に無害な微
量のFの吸着以外は実質的に酸基のないシリコン表面を
形成することができる。
【0017】本発明の洗浄液は、前述のように塩酸又は
ぎ酸の濃度が0. 5〜3mol/L、過酸化水素の濃度
が0. 3〜2.5mol/L、またふっ酸の濃度が0.
01〜0.3重量%であることが好ましい。これら成分
の代表的な組成は、塩酸として37重量%塩酸、過酸化
水素として30重量%過酸化水素、ぎ酸として99重量
%ぎ酸を使用した場合、塩酸−過酸化水素−水系につい
ては次の通りである。
【0018】1)塩酸:過酸化水素:水=1容:1容:
5容(HCl:1.7mol/L、H 2 2 :1.5m
ol/L) 2)塩酸:過酸化水素:水=0.3容:1容:5.7容
(HCl:0.5mol/L、H2 2 :1.5mol
/L) またぎ酸−過酸化水素−水系については次の通りであ
る。
【0019】1)ぎ酸:過酸化水素:水=1容:1容:
8容(HCOOH:2.6mol/L、H2 2 :1.
1mol/L) 2)ぎ酸:過酸化水素:水=1容:2容:7容(HCO
OH:2.6mol/L、H2 2 :2.2mol/
L) 3)ぎ酸:過酸化水素:水=1容:0.3容:8.7容
(HCOOH:2.6mol/L、H2 2 :0.3m
ol/L) 以上のような配合例の各々に所定の濃度でふっ酸を加え
ることにより、本発明の洗浄液が得られる。
【0020】以上のような本発明の洗浄液を用いてシリ
コンウェーハ表面を洗浄するには、洗浄液をウェーハ表
面に浸漬、シャワー、スプレー等の方法で接触させれば
よい。この時の洗浄温度は60℃以下とする。なお、通
常のシリコンウェーハ洗浄装置を用いて洗浄を行う場
合、装置の薬液供給機構は2種の薬液を供給するように
作られているので、洗浄液として最終的に所定の組成が
得られるように、予めふっ酸含有塩酸又はふっ酸含有ぎ
酸を準備しておき、これらと過酸化水素及び水を混合し
て洗浄液調製を行うことが望ましい。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例及び比較例によって説
明するが、実施例及び比較例における洗浄効果の評価は
ラジオルミノグラフィ技術(日経マイクロデバイス19
94年12月号138頁)を利用した。即ち、シリコン
ウェーハ上の汚染分布を定量的に画像化する。これによ
ってウェーハ上の汚染量が定量的に測定できる。洗浄
後、ウェーハ表面における残存量も残存64Cuの放射能
分布を定量的に画像化して測定できる。このような放射
能分布の定量的画像化技術をラジオルミノグラフィと呼
び、以下の放射性同位元素トレーサ法による洗浄効果の
評価に使用した。
【0022】比較例1 64 Cuで標識した酢酸銅(以下この標識された銅を64
uと略称する)で汚染したふっ化アンモニウムの水溶液
(Cu:0.5ppb)にシリコンウェーハ(N(10
0))を浸漬し、更に超純水によるオーバーフローリン
スを10分行い、乾燥した後、ラジオルミノグラフィを
用いてCuの汚染量を測定した。次に、塩酸−過酸化水
素−水系(HCl:H2 2 :H2 O=1容:1容:6
容)による洗浄を70℃で10分間行った後、超純水に
よるオーバーフローリンスを10分間行い、乾燥し、再
びラジオルミノグラフィによりCuの量を測定し、洗浄
後のCuの残存率を調べた。
【0023】実施例1 比較例1に準じて、洗浄液として、塩酸−過酸化水素−
水系(HCl:H2 2 :H2 O=1容:1容:6容)
にふっ酸を0.1重量%となるように加えた水溶液を用
いて、50℃、10分間の洗浄を行った場合のCuの残
存率を調べた。比較例1及び実施例1の結果を表1に示
す。
【0024】
【表1】 この結果から明らかなように、ふっ酸を加えることによ
り従来の洗浄液よりも低い温度でCuの除去が可能であ
る。
【0025】比較例2 64 Cuで標識した酢酸銅で汚染したふっ化アンモニウム
の水溶液に、シリコンウェーハを浸漬し、水洗、乾燥し
た後、ラジオルミノグラフィを用いてCuの汚染量を測
定した。次に、ぎ酸−過酸化水素−水系(HCOOH:
2 2 :H2O=1容:1容:8容)による洗浄を7
0℃で10分間行った後、超純水によるオーバーフロー
リンスを10分間行い、乾燥し、再びラジオルミノグラ
フィによりCuの量を測定し、洗浄後のCu残存率を調
べた。
【0026】実施例2 比較例2に準じて、洗浄液として、ぎ酸−過酸化水素−
水系(HCOOH:H2 2 :H2 O=1容:1容:6
容)にふっ酸を0.1重量%となるように加えた水溶液
を用いて、50℃で10分間洗浄を行った場合のCuの
残存率を調べた。比較例2及び実施例2の結果を表2に
示す。
【0027】
【表2】 この結果から分かるように、実施例1の塩酸−過酸化水
素−水系と同様に、実施例2のぎ酸−過酸化水素−水系
においてもふっ酸の添加により低温で低いCuの残存率
を示した。
【0028】実施例3 実施例1と同様に、表3に示した組成の洗浄液を用いて
室温で1分間の洗浄を行い、64Cuに対する洗浄効果を
比較した。但し、ふっ酸の添加量は全て0.2重量%と
した。
【0029】
【表3】 ふっ酸濃度が高い(0.2重量%)と、室温でも効果が
あり、ゲート酸化膜作成工程の前処理として好ましいと
されている[(塩酸−過酸化水素−水系洗浄)+(ふっ
酸−過酸化水素−水系洗浄)]と同等乃至それ以上の洗
浄効果が得られることが分かった。なお、この表の最下
段は比較のためのふっ酸−過酸化水素−水系洗浄であっ
て、ふっ酸の濃度が同じならば、本発明の方がはるかに
洗浄力を有している。
【0030】比較例3 36 Clで標識した塩酸を、塩酸−過酸化水素−水系洗浄
液(HCl:H2 2:H2 O=1容:1容:6容)
に、洗浄液中の塩酸の1/740の塩酸を添加し、70
℃で10分間シリコンチップ(P(100))を浸漬
し、超純水によるオーバーフローリンスを10分間行
い、乾燥した後、ラジオルミノグラフィにより36Cl
の吸着量を調べた。この結果を用いてClの吸着量を算
出した。
【0031】実施例4 比較例3の洗浄液に0.1重量%となるようにふっ酸を
加え、比較例3と同様にシリコンチップへのClの吸着
量を調べた。但し、浸漬条件は50℃−10分間とし
た。比較例3及び実施例4の結果を表4に示す。
【0032】
【表4】 ※左の欄の数値を740倍した数値 この結果から実施例4の洗浄では、従来の塩酸−過酸化
水素−水系洗浄と比べて、低温にも係わらずClの吸着
量は1/5となっており、本発明の洗浄により酸濃度の
低い表面が得られることが判った。更に両方のチップに
対し、200℃−30分間の熱処理を行い、ラジオルミ
ノグラフィにより36Clの残存量を調べたところ、いず
れも検出限界5×1012atms/cm2 以下であっ
た。
【0033】実施例5 14 Cで標識したぎ酸を、ふっ酸0.1重量%入りぎ酸−
過酸化水素−水系洗浄液(HCOOH:H2 2 :H2
O=1容:1容:8容)に、洗浄液中のぎ酸の1/39
0のぎ酸を添加し、これをシリコンチップ(P(10
0))上に直径6mm高さ4mmの液柱を作って、室温
で10分間放置し、ウェーハ浸漬でのH14COOHの
吸着実験の代わりとした。このチップに対し、超純水に
よるオーバーフローリンスを10分間行い、乾燥した
後、ラジオルミノグラフィにより14Cの吸着量を調べ
た。しかし、全く検出されなかった。14Cの検出限界
は5×10なので、吸着ぎ酸の検出限界は2×10
12atms/cmである。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、洗
浄後の表面酸濃度の低い清浄表面が形成できる酸性過酸
化水素系洗浄液と洗浄方法を提供することができる。即
ち、ウェーハ表面の酸の付着濃度が高く、且つCuに対
する洗浄効果が十分でないという従来のこの系統の洗浄
剤における欠点が改善される。しかも従来は、塩酸−過
酸化水素−水系洗浄と、ふっ酸−過酸化水素−水系洗浄
と2つの工程が必要であった洗浄工程も、本発明では一
つの洗浄工程だけですむことになり、生産性が向上す
る。特に本発明のぎ酸系ふっ酸入り洗浄剤ではウェーハ
表面にぎ酸が残らないだけでなく、ぎ酸雰囲気がクリー
ンルーム内に洩れても結局CO2 とH2 Oに分解し、ま
たふっ酸蒸発も低いレベルに抑えられるので環境に極め
てやさしい洗浄法といえる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23G 1/02 C23G 1/02 // B08B 3/08 2119−3B B08B 3/08 A (72)発明者 村岡 久志 神奈川県横浜市青葉区美しが丘3−15−2

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩酸又はぎ酸と、過酸化水素と、ふっ酸
    とを含有する水溶液からなるシリコンウェーハ用洗浄
    液。
  2. 【請求項2】 塩酸又はぎ酸の濃度が0.5〜3mol
    /Lであり、過酸化水素の濃度が0.3〜2.5mol
    /Lであり、且つふっ酸の濃度が0.01〜0.3重量
    %である請求項1記載の洗浄液。
  3. 【請求項3】 前記水溶液が、ふっ酸含有塩酸と過酸化
    水素と水とを混合するか、或いはふっ酸含有ぎ酸と過酸
    化水素と水とを混合することによって作られる請求項1
    記載の洗浄液。
  4. 【請求項4】 シリコンウェーハの表面に、塩酸又はぎ
    酸と、過酸化水素と、ふっ酸とを含有する水溶液を60
    ℃以下の温度で接触、洗浄することを特徴とするシリコ
    ーンウェーハの洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶液中の塩酸又はぎ酸の濃度が
    0.5〜3mol/Lであり、過酸化水素の濃度が0.
    3〜2.5mol/Lであり、且つふっ酸の濃度が0.
    01〜0.3重量%である請求項4記載の洗浄方法。
  6. 【請求項6】 洗浄終了後、更にシリコンウェーハを1
    30〜200℃の温度で加熱処理する請求項4記載の洗
    浄方法。
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