JPH08263894A - 記録・再生装置 - Google Patents

記録・再生装置

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Publication number
JPH08263894A
JPH08263894A JP7066052A JP6605295A JPH08263894A JP H08263894 A JPH08263894 A JP H08263894A JP 7066052 A JP7066052 A JP 7066052A JP 6605295 A JP6605295 A JP 6605295A JP H08263894 A JPH08263894 A JP H08263894A
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JP
Japan
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tape
chassis
substrate
cartridge
recording
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JP7066052A
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English (en)
Inventor
Hidenori Yanaka
秀則 谷中
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構造の簡素化、部品点数、工数の削減を図った
記録・再生装置を提供する。 【構成】カートリッジC内に収容されたテープTをカー
トリッジCに設けられたベルトキャプスタン14の回転
によって走行させるカートリッジCを用い、ベルトキャ
プスタン14に駆動ローラ56を押圧して駆動ローラ5
6の回転によってベルトキャプスタン14を回転させる
テープ駆動部52を有する記録・再生装置において、駆
動ローラ56と駆動モータ90と駆動モータ90の回転
を駆動ローラ56に伝達する回転伝達装置94とを搭載
する支持基板97を、シャーシ54に形成された支持ス
リット62,75に摺動自在に嵌入することで支持基板
97をシャーシ54に対して移動可能に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録・再生装置に関し、
そのテープ駆動部の支持基板をシャーシに形成した支持
スリットに直接支持することにより支持構造の簡素化を
図ったものである。
【0002】
【従来の技術】主としてデータを記録する記録媒体とし
て1/4インチテープカートリッジ(QIC:Quar
ter−Inch−Cartridge)が開発され、
外形サイズの小形化と記憶容量の増大化が図られてきて
いる。
【0003】1/4インチテープカートリッジではオー
ディオカセットテープのようにキャプスタンとピンチロ
ーラでテープを挟んでテープを走行させる駆動システム
は使用せず、カートリッジ内に設けられたフリクション
ベルトをベルトキャプスタンで循環させることでテープ
を走行させる駆動システムが採用されている。
【0004】図10は1/4インチテープカートリッジ
の外観図、図11はその構造図である。図10に示すよ
うに、このカートリッジCは耐久性を考慮したアルミニ
ウム製のベース板11を有し、ベース板11の上に後述
の各種部品が取り付けられると共に、その上に透明なプ
ラスチック製のケーシング12が装着される。ケーシン
グ12の前面の中央部には開口13が設けられ、その開
口13から内部のベルトキャプスタン14の外周の一部
が臨んでいる。ケーシング12の前面の側部にはヘッド
アクセスドア15が開閉自在に取り付けられる。また、
ケーシング12には書き込み禁止スイッチ16が取り付
けられ、このスイッチ16の位置によってテープTへの
書き込みが禁止されるようになっている。
【0005】図11に示すように、カートリッジCはテ
ープTが巻き取られる2つのテープハブ17,18とカ
ートリッジCの前面両端部に設けられた2つのテープガ
イド19,20を有し、テープハブ17から出たテープ
Tは一方のテープガイド19を回ってカートリッジCの
前縁部を通り、もう一方のテープガイド20を回って他
方のテープハブ18に巻き取られる。
【0006】カートリッジCの後面側の両側部にはベル
トガイドローラ21,22が設けられ、これらのローラ
21,22と前述のベルトキャプスタン14を巡らせて
薄く弾力性のある輪状のフリクションベルト23(図1
1では一点鎖線で表示している)が張設される。ここ
で、図11に示すように、ベルトキャプスタン14から
出たフリクションベルト23は一方のテープハブ17に
巻かれたテープTの表面に接触しながらベルトガイドロ
ーラ21に至り、ベルドガイドローラ22を出たフリク
ションベルト23はもう一方のテープハブ18に巻かれ
たテープTの表面に接触しながらベルトキャプスタン1
4に至るようになっている。
【0007】カートリッジCを記録・再生装置に装着す
ると、図11に示すようにベルトキャプスタン14には
記録・再生装置の駆動ローラ24が押圧される。駆動ロ
ーラ24の駆動回転によりベルトキャプスタン14が回
転し、それによってフリクションベルト23が循環し、
フリクションベルト23は接触しているテープTを走行
させる。
【0008】また、カートリッジCの記録・再生装置へ
の装着の過程でヘッドアクセスドア15(図10参照)
が開き、図11に示すようにそこへ記録・再生用ヘッ2
5が進入してテープTに接触する。
【0009】さらに、カートリッジCにはミラー26が
設けられ、ミラー26がテープTを挟んで記録・再生装
置の光センサ27と対向するようになっている。カート
リッジCのテープTにはテープ巻初め箇所、テープ巻終
わり箇所、ヘッド待機位置を知らせるための複数の孔
(図示せず)が予め穿設され、光センサ27はテープT
に穿設されたそれらの孔を検出することで所要の情報を
得るようになっている。
【0010】このベルトドライブ方式では、テープTが
2つのローラの間で引っ張られながら走行するのと違っ
て、テープTを走行させるためのフリクションベルト2
3の張力がテープTの広い範囲に分散されるためテープ
Tの受ける負担が少なくなるという利点がある。また、
テープ走行駆動においてはテープTの磁性面には何も接
触しないので、テープ走行駆動で磁性面に傷、ゴミ等が
付くことがないという利点も有している。
【0011】このようなカートリッジCではテープT上
に形成されるトラックの数を増やすことによって記憶容
量の増大を図ることが行われている。図12はテープ上
のトラック構成図を示している。
【0012】図12に示すように、一例としてこの1/
4インチテープカートリッジCのテープTでは28本の
トラックが渦巻き状に形成されている。テープセンター
から上半分は偶数トラックでテープ巻初め箇所からテー
プ巻終わり箇所の方向に向かって進行し、下半分は奇数
トラックになり逆方向にテープ巻終わり箇所からテープ
巻初め箇所の方向に向かって進行する。このようなテー
プTに対して記録・再生を行うヘッドはテープTのトラ
ック(0〜27トラック)をトレースするためにトラッ
クが並んでいるテープTの幅方向に移動できるように構
成されている。
【0013】図13は従来例にかかる記録・再生装置の
テープ駆動部の概略図である。図13に示すように、基
板31に駆動モータ32が固定されると共に、基板31
に駆動ローラ33が回転自在に支持される。駆動モータ
32のモータ軸に固定されたプーリー34と駆動ローラ
33に固定されたプーリー35との間にベルト36が掛
け回され、駆動モータ32によりベルト36を介して駆
動ローラ33が回転駆動される。
【0014】基板31はシャーシ(図示せず)に植設さ
れたねじピン37にカラー38を介して回動自在に支持
され、基板31がねじピン37を中心として回動するこ
とでカートリッジCのベルトキャプスタン14に対して
駆動ローラ33が接近離反するようになっている。ま
た、シャーシに立設されたばね受け39と基板31との
間に引張ばね40が張設され、この引張ばね40によっ
て駆動ローラ33をベルトキャプスタン14に押し付け
る方向に基板31を付勢している。
【0015】基板31に近接してストッパピン41がシ
ャーシに固定され、基板31がストッパピン41に当接
することで基板31の最大回動位置が規制される。
【0016】この装置ではカートリッジCをセットする
と、カートリッジCのベルトキャプスタン14が駆動ロ
ーラ33に当接して引張ばね40のばね力に抗して基板
31を少し回動させる(図13の状態)。この状態でベ
ルトキャプスタン14には駆動ローラ33が圧接し、駆
動ローラ33の回転によってベルトキャプスタン14は
従動回転することとなる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来は基板31をねじ
ピン37の一点によって回動自在に支持し、基板31の
回動によって駆動ローラ33をカートリッジCのベルト
キャプスタン14に接近離反させるようにしているの
で、次のような問題点があった。
【0018】モータ32、駆動ローラ33等を支持する
基板31が実質的にねじピン37だけで支持されること
になるので、ねじピン37、カラー38と基板31との
係合部の精度が駆動ローラ33の位置決め精度に直接影
響し、そのためねじピン37、カラー38と基板31と
の係合部に相当の加工精度が必要とされていた。
【0019】また、組立部品としてねじピン37、カラ
ー38の他にストッパピン41も必要であり、部品点数
が多く、それに伴って組立工数も増大するという問題も
あった。
【0020】そこで本発明は、構造の簡素化、部品点
数、工数の削減を図った記録・再生装置を提供すること
を目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明にかかる記録・再生装置は、カートリッジ内
に収容されたテープを該カートリッジに設けられたベル
トキャプスタンの回転によって走行させるカートリッジ
を用い、前記ベルトキャプスタンに駆動ローラを押圧し
て該駆動ローラの回転によって該ベルトキャプスタンを
回転させるテープ駆動部を有する記録・再生装置におい
て、前記駆動ローラと駆動モータと該駆動モータの回転
を該駆動ローラに伝達する回転伝達手段とを搭載する支
持基板を、シャーシに形成された支持スリットに摺動自
在に嵌入することで該支持基板を該シャーシに対して移
動可能に支持することを特徴とする。
【0022】好適には、前記支持スリットは複数設けら
れ、前記支持基板を直線的に案内する。
【0023】また、前記支持基板は、前記駆動モータを
支持するモータ基板と前駆駆動ローラを回転自在に支持
する駆動ローラ基板とを互いに固定して構成する。この
場合、前記回転伝達手段としてタイミングベルトを用い
る。
【0024】
【作用】支持基板をシャーシに形成した支持スリットに
直接支持することで、他に支持基板を支持するための部
品が不要となる。
【0025】支持スリットを複数設けることで支持基板
の安定した支持が可能となり、支持基板を直線的に案内
することで支持基板のスムーズな移動が可能となる。
【0026】支持基板をモータ基板と駆動ローラ基板を
互いに固定して構成することで、それらの相互の固定位
置を調整することによりモータ軸と駆動ローラ軸の軸間
距離を正確に出すことができ、タイミングベルトのよう
に軸間距離に正確性を要求される場合に容易に対処でき
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
【0028】図1は本発明の一実施例にかかる記録・再
生装置の内部構造の平面図である。図1に示すように、
1/4インチテープカートリッジCを扱うこの記録・再
生装置51はカートリッジCのテープTを走行させるた
めのテープ駆動部52と、テープTに記録・再生を行う
ためのヘッド機構部53を有している。
【0029】カートリッジCを図1の白抜き矢印で示す
挿入方向に差し入れると、カートリッジCはシャーシ5
4に設けられたガイド装置(図示せず)に両側の側端面
を案内されて進み、その過程でカートリッジC内のテー
プTを保護しているヘッドアクセスドア15が開き、所
定のセット位置にて係止装置(図示せず)によってシャ
ーシ54に固定される。このセット位置にカートリッジ
Cが位置決めされた図1の状態において、テープ駆動部
52の駆動ローラ56がカートリッジCのベルトキャプ
スタン14に押し付けられ、且つヘッド機構部53のヘ
ッド55がカートリッジC内のテープTに当接し、駆動
ローラ56の駆動回転によりカートリッジC内のテープ
Tが走行し、ヘッド55はケーブル(図示せず)を介し
て接続された制御装置(図示せず)の信号に基づいて走
行するテープTに対して記録・再生を行うようになって
いる。
【0030】尚、本明細書において「記録・再生」とは
記録及び/又は再生の意味であり、記録・再生装置は記
録専用、再生専用、記録再生両用のいずれの場合をも含
むものである。
【0031】図2は図1の記録・再生装置のシャーシの
平面図である。シャーシ54は鋼板からなり、図2に示
すように平面形状が概して長方形をした底板部57と、
前述のカートリッジCが出し入れされる一辺を除いた三
辺において底板部57から起立した側壁部58,59,
60を有している。
【0032】シャーシ54の底板部57のテープ駆動部
52が配設される場所には、テープ駆動部52の後述す
るタイミングベルト94等が位置するベルト部開口61
と後述する支柱80が嵌入する2個の支持スリット62
とが穿設されると共に、後述する引張ばね96が掛け止
めされるばね受け63が突設される。
【0033】ヘッド機構部53を搭載する支持板部64
は、比較的短い連結部65を残してスリット66によっ
てシャーシ54の底板部57の他の部分から分離された
格好でシャーシ54と一体に形成され、支持板部64は
連結部65を弾性ヒンジとして連結部65の弾性変形に
よってシャーシ54の底板部57に対して傾動できるよ
うになっている。支持板部64の自由端側にはシャーシ
54の側壁部59に向かって延びる突片67が形成さ
れ、この突片67が側壁部59に突設されたシャーシ突
片68と第一及び第二の調整ねじ69,70を介して係
合するようになっている。これらの突片67、シャーシ
突片68、調整ねじ69,70で支持板部64の底板部
57に対する傾斜角度を調整する調整手段を構成する。
この調整手段については後に詳述する。
【0034】さらに、シャーシ54の底板部57には支
持板部64に近接したヘッド開口71、センサ(図示せ
ず)を配設するためのセンサ開口72が穿設されてい
る。
【0035】次にカートリッジCのテープTを走行させ
るためのテープ駆動部52について説明する。図3は図
1のテープ駆動部の拡大図、図4は図3のIV矢視断面
図、図5は図3のV矢視断面図、図6は図2のVI矢視
側面図である。
【0036】駆動モータ90を支持するモータ基板73
は図3に示すように平面形状が実質的に矩形を呈し、そ
の一辺がシャーシ54の側壁部58と平行となるように
位置する。モータ基板73には側壁部58と対向する側
(図3で左側)に2個の支持突片74が突設される。
【0037】一方、図6に示すようにシャーシ54の側
壁部58に各支持突片74に対応して2個の支持スリッ
ト75が図6で左右方向に沿って穿設され、各支持スリ
ット75内にそれぞれ支持突片74が摺動自在に嵌入す
るようになっている。ここで、図6に示すように支持ス
リット75は幅広部76と幅狭部77とを有し、モータ
基板73の支持突片74を支持スリット75内に挿入す
るときは挿入を容易とするために幅広部76から挿入す
ると共に、挿入後は支持突片74を幅狭部77に移動さ
せることで支持突片74が図6で上下方向に位置規制さ
れた状態で図6で左右方向に移動できるように支持され
る。
【0038】図3に示すようにモータ基板73の支持突
片74と反対側(図3で右側)の一辺には駆動ローラ基
板78が2本のねじ79によって固定される。このモー
タ基板73と駆動ローラ基板78とを互いに固定するこ
とで支持基板97が構成され、この支持基板97に駆動
ローラ56、駆動モータ90、タイミングベルト94等
が搭載される。
【0039】駆動ローラ基板78は図5に示すように下
方(シャーシ54側)に延びる2個の支柱80を有し、
これらの支柱80はモータ基板73の切欠部を通ってモ
ータ基板73の下方にまで突出している。各支柱80は
前述のシャーシ54の支持スリット62にそれぞれ位置
が対応し、それぞれ支持スリット62内に嵌入するよう
になっている。図4に示すように、支柱80の下端部に
はシャーシ54の底板部57の裏面と係合して上方への
移動を阻止する上向き段差部81と、底板部57の表面
と係合して下方への移動を阻止する下向き段差部82と
が形成されている。
【0040】図2に示すように、シャーシ54の底板部
57の支持スリット62は側壁部58の支持スリット7
5と同様に幅広部83と幅狭部84とを有し、支柱80
を支持スリット62内に挿入するときは幅広部83から
挿入すると共に、挿入後は支柱80を幅狭部84に移動
させる。幅狭部84では、図4に示すように支柱80の
上向き段差部81と下向き段差部82がそれぞれシャー
シ54の底板部57の裏面と表面に接触し、支柱80は
図4で上下方向に位置規制された状態で図4の紙面に垂
直な方向に移動できるように支持される。
【0041】上述のように支持基板97を構成するモー
タ基板73の一端側の支持突片74がシャーシ54の側
壁部58の支持スリット75に摺動自在に嵌入し、且つ
支持基板97の構成部品である駆動ローラ基板78の支
柱80がシャーシ54の底板部57の支持スリット62
に摺動自在に嵌入することで、支持基板97はシャーシ
54に図3で上下方向(セットされたカートリッジCに
対して接近離反する方向)に移動できるように支持され
る。
【0042】このように支持基板97をシャーシ54に
形成した支持スリット62,75に直接支持することで
他に支持基板97を支持するための部品、例えば従来用
いていたねじピン、カラー、ストッパピン等が不要とな
り、部品点数の削減が図ることができると共に組立工数
も削減することができる。また、支持スリット62,7
5によって直線的に案内することで支持基板97のスム
ーズな移動も確保される。
【0043】さらに、従来に比べて支持箇所(支持スリ
ット62,75)が増えるのでそれだけ安定して支持基
板97を支持、案内することが容易となる。
【0044】図5に示すように、駆動ローラ基板78の
一端にはボス部85が形成され、ボス部85に2個のベ
アリング86を介して駆動ローラ軸87が支承される。
駆動ローラ軸87の上端部には外周部にラバー輪88が
装着された駆動ローラ56が固定され、下端部にはプー
リー89が固定される。
【0045】一方、モータ基板73に支持されている駆
動モータ90には図1に示すようにケーブル91が接続
され、このケーブル91を介して制御装置(図示せず)
によって駆動モータ90の回転が制御される。図5に示
すように、駆動モータ90は下面側に回転軸92を延出
し、回転軸92に駆動プーリー93が固定される。両プ
ーリー89,93の間には回転伝達手段であるタイミン
グベルト94が掛け回され、駆動モータ90の回転軸9
2の回転が駆動ローラ56に伝えられるようになってい
る。
【0046】これらのプーリー89,93、タイミング
ベルト94等は前述のシャーシ54の底板部57に開口
されたベルト部開口61内に位置し、それによってシャ
ーシ54の側壁部58,59,60の高さの低減、つま
り装置の薄形化、小形化に寄与している。
【0047】ここで、本実施例では回転伝達手段として
伸縮の少ないタイミングベルト94を用いているので、
正確に駆動モータ90の回転を駆動ローラ56に伝達す
ることができる利点を有している。この場合、駆動モー
タ90の回転軸92と駆動ローラ56の駆動ローラ軸8
7の軸間距離をタイミングベルト94のピッチに合わせ
て正確に設定する必要がある。そこで、本実施例では支
持基板97を駆動モータ90を支持するモータ基板73
と駆動ローラ56を支持する駆動ローラ基板78の2部
材で構成し、それらを互いに固定するときに回転軸92
と駆動ローラ軸87の軸間距離を微調整している。こう
することで各部品に高い加工精度を要求されることな
く、高精度な軸間距離調整を行うことが可能となる。
【0048】尚、回転伝達手段としてタイミングベルト
94を用いる代わりに通常の平ベルトを用いることもで
き、その場合には軸間距離の微調整は不要であり、支持
基板97を単一部材で構成することもできる。
【0049】また、支持基板97を駆動ローラ基板78
をモータ基板73の2部材で構成する場合と支持基板9
7を単一部材で構成する場合のいずれにおいても支柱8
0を板材を折り曲げ成形して構成することが可能であ
る。支柱80を折り曲げ成形することにより、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0050】図3に示すように、シャーシ54の底板部
57のばね受け63に対向してモータ基板73にばね取
付孔95が穿設され、このばね取付孔95とばね受け6
3との間に引張ばね96が掛け止めされる。引張ばね9
6は支持基板97を図3で下方に付勢して駆動ローラ5
6をカートリッジCのベルトキャプスタン14に押圧す
るようにばね力を働かせる。
【0051】カートリッジCがセットされていないとき
は、支持基板97は支持突片74、支柱80がそれぞれ
支持スリット75,62の端部に当接して位置が規制さ
れている。カートリッジCがセットされると図3に示す
ようにカートリッジCのベルトキャプスタン14が駆動
ローラ56に当接して引張ばね96のばね力に抗して支
持基板97を上方に移動させ、駆動ローラ56がベルト
キャプスタン14に押圧される。この状態で駆動モータ
90を作動させると、駆動ローラ56が回転してベルト
キャプスタン14を従動回転させる。
【0052】次にカートリッジCのテープTに記録・再
生を行うためのヘッド機構部53について説明する。図
7は図1のヘッド機構部の拡大図、図8は図7のVII
I−VIII断面図、図9はアジマス調整を説明するた
めの断面図である。
【0053】図7に示すようにシャーシ54の底板部5
7の一部にスリット66によって他から分離して形成さ
れた支持板部64にヘッド機構部53が搭載される。ス
テップモータ100の両側部には取付片101が突設さ
れ、ステップモータ100はこれらの取付片101を用
いて支持板部64に植設された支柱ピン102に固定さ
れている。ステップモータ100は端子板103を介し
て制御装置(図示せず)によって回転を制御される。
【0054】支持板部64には図8に示すようにリード
スクリュウ軸104と中間歯車軸105が植設され、そ
こにそれぞれリードスクリュウ106と中間歯車107
が回動自在に支持される。リードスクリュウ106はス
クリュウ部108と平歯車部109とを有し、中間歯車
107は小歯車部110と大歯車部111を有してい
る。中間歯車107の小歯車部110はリードスクリュ
ウ106の平歯車部109と噛み合い、中間歯車107
の大歯車部111はステップモータ100の駆動歯車1
12と噛み合っている。
【0055】図8に示すように、リードスクリュウ10
6のスクリュウ部108にはねじ部材113が螺合して
いる。ねじ部材113は鍔部114を有し、鍔部114
の上にヘッドキャリッジ115の環状部116が載って
いる。環状部116はねじ部材113の回転を阻止して
おり、リードスクリュウ106の回転によりねじ部材1
13は環状部116を載せた状態で図8で上下に移動す
る。
【0056】図7に示すように、ヘッド55を支持して
いるヘッドキャリッジ115は、前記環状部116と、
ヘッドキャリッジ115を上下方向に案内するガイド孔
117と、ヘッドキャリッジ115の回転を防止するフ
ォーク部118を有している。シャーシ54の支持板部
64に植設されたガイドピン119にガイド孔117が
摺動自在に嵌入し、ヘッドキャリッジ115が図7の紙
面に垂直な方向に移動できるように支持される。ヘッド
キャリッジ115のフォーク部118はステップモータ
100の支持ピン102に係合し、ヘッドキャリッジ1
15がガイドピン119を中心として回動するのを防止
している。
【0057】また、ヘッドキャリッジ115は引張ばね
(図示せず)によってシャーシ54側に付勢され、ヘッ
ドキャリッジ115の環状部116をねじ部材113に
押圧している。
【0058】従って、ステップモータ100の駆動歯車
112の回転により、中間歯車107が回転し、リード
スクリュウ106が回転する。リードスクリュウ106
の回転によりねじ部材113、環状部116を介してヘ
ッドキャリッジ115が図8で上下方向(テープTの幅
方向)に移動してテープTのトラックに対して位置決め
される。
【0059】尚、ヘッドキャリッジ115には初期位置
設定のためのリミットスイッチ(図示せず)が取り付け
られ、初期設定において先ずリミットスイッチをシャー
シ54等の固定部に当てて信号を得て、その位置から所
定量ヘッドキャリッジ115を移動させてヘッド55を
テープセンタ位置に対向させるようになっている。
【0060】図7に示すように、支持板部64の右端側
に形成された突片67の上方に側壁部59に突設された
シャーシ突片68が位置し、両者を調整ねじ69,70
で連結することで傾斜角度の調整手段を構成している。
図9に示すように、シャーシ突片68に形成されたねじ
孔120に第一の調整ねじ69が螺合し、第一の調整ね
じ69の先端が突片67の上面に当接している。第二の
調整ねじ70はシャーシ突片68に形成された取付孔1
21に挿通され、突片67に形成されたねじ孔122に
第二の調整ねじ70が螺合している。
【0061】第一の調整ねじ69によってシャーシ突片
68に対して突片67が接近することが制限され、第二
の調整ねじ70によってシャーシ突片68に対して突片
67が離反することが制限され、これらの調整ねじ6
9,70を締め付けることでシャーシ突片68に対する
突片67の位置がロックされる。これらの調整ねじ6
9,70の螺合位置を変えることでシャーシ突片68に
対する突片67の位置、つまりシャーシ54に対する支
持板部64の傾斜角度を調整することができる。
【0062】支持板部64を傾動させることで支持板部
64に搭載されているヘッド55をアジマスを調整する
方向に傾動させることができ、これによりテープトラッ
クに対するヘッド55のアジマス角度の調整がなされ
る。ヘッド55による再生信号レベルが最大となるよう
にアジマス角度が調整された後は、両調整ねじ69,7
0はその螺合位置にてロックされる。
【0063】このようにヘッド55を搭載する支持板部
64を連結部65を介してシャーシ54の一部に一体に
形成することにより、構造が極めて簡素化され、部品点
数の削減が図ることができると共に組立工数も削減する
ことができる。また、シャーシ54と一体の支持板部6
4を弾性変位させてヘッド55のアジマス調整を行うよ
うにしたので、特にシャーシ54が鋼板製の場合、シャ
ーシ54の弾性限度内で大きな角度範囲にわたってアジ
マス調整を行うことができ、またその調整も確実なもの
とすることができる。
【0064】尚、シャーシ54と一体に支持板部64を
形成する上述の構成は、1/4インチテープカートリッ
ジの記録・再生装置だけでなく、通常のオーディオカセ
ットの記録・再生装置に対しても適用することができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明によれば、駆動ローラ及びその駆動モータ等
を搭載する支持基板を、シャーシに形成された支持スリ
ットに摺動自在に嵌入することで支持基板をシャーシに
対して移動可能に支持したので、構造が極めて簡素化さ
れると共に、他の支持部品、例えば従来用いていたねじ
ピン、カラー、ストッパピン等が不要となり、部品点数
の削減が図ることができると共に組立工数も削減するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる記録・再生装置の内
部構造の平面図である。
【図2】図1の記録・再生装置のシャーシの平面図であ
る。
【図3】図1のテープ駆動部の拡大図である。
【図4】図3のIV矢視断面図である。
【図5】図3のV矢視断面図である。
【図6】図2のVI矢視側面図である。
【図7】図1のヘッド機構部の拡大図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】アジマス調整を説明するための断面図である。
【図10】1/4インチテープカートリッジの外観図で
ある。
【図11】1/4インチテープカートリッジの構造図で
ある。
【図12】1/4インチテープ上のトラックの構成図で
ある。
【図13】従来例にかかる記録・再生装置のテープ駆動
部の概略図である。
【符号の説明】
51 記録・再生装置 52 テープ駆動部 53 ヘッド機構部 54 シャーシ 55 ヘッド 56 駆動ローラ 62,75 支持スリット 73 モータ基板 74 支持突片 78 駆動ローラ基板 80 支柱 86 ベアリング 87 駆動ローラ軸 89 プーリー 90 駆動モータ 93 駆動プーリー 94 タイミングベルト 96 引張ばね 97 支持基板 C カートリッジ T 1/4インチテープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ内に収容されたテープを該
    カートリッジに設けられたベルトキャプスタンの回転に
    よって走行させるカートリッジを用い、前記ベルトキャ
    プスタンに駆動ローラを押圧して該駆動ローラの回転に
    よって該ベルトキャプスタンを回転させるテープ駆動部
    を有する記録・再生装置において、 前記駆動ローラと駆動モータと該駆動モータの回転を該
    駆動ローラに伝達する回転伝達手段とが搭載された支持
    基板が、シャーシに形成された支持スリットに摺動自在
    に嵌入することで該支持基板が該シャーシに対して移動
    可能に支持されたことを特徴とする記録・再生装置。
  2. 【請求項2】 前記支持スリットが複数設けられた請求
    項1記載の記録・再生装置。
  3. 【請求項3】 前記支持スリットは前記支持基板を直線
    的に案内する請求項1記載の記録・再生装置。
  4. 【請求項4】 前記支持基板は、前記駆動モータを支持
    するモータ基板と前記駆動ローラを回転自在に支持する
    駆動ローラ基板とを互いに固定してなる請求項1記載の
    記録・再生装置。
  5. 【請求項5】 前記回転伝達手段がタイミングベルトで
    ある請求項4記載の記録・再生装置。
JP7066052A 1995-03-24 1995-03-24 記録・再生装置 Pending JPH08263894A (ja)

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