JPH08263865A - 対物レンズ駆動装置およびその製造方法 - Google Patents

対物レンズ駆動装置およびその製造方法

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JPH08263865A
JPH08263865A JP6392995A JP6392995A JPH08263865A JP H08263865 A JPH08263865 A JP H08263865A JP 6392995 A JP6392995 A JP 6392995A JP 6392995 A JP6392995 A JP 6392995A JP H08263865 A JPH08263865 A JP H08263865A
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JP
Japan
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permanent magnet
objective lens
driving device
lens driving
focusing
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JP6392995A
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English (en)
Inventor
Susumu Katagiri
片桐  進
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】少なくとも対物レンズを保持するホルダーを対
物レンズの光軸方向と光軸直交方向とに駆動するモータ
とからなる対物レンズ駆動装置において、小型化を図る
ことができるほか、組付性を向上させ、コストの低減を
図り得る対物レンズ駆動装置およびその製造方法を提供
すること。 【構成】モータは長方形状の磁界境界線(39)をもつ
永久磁石と、長方形状の磁界境界線の四辺にそって配置
された複数個のコイル(27、28、29、30)とで
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク、光磁気デ
ィスク、相変化型光ディスクなどのドライブ装置におけ
る対物レンズ駆動装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】対物レンズ駆動装置として、対物レンズ
を保持するレンズホルダーに略口字状に巻いたフォーカ
シングコイルとトラッキングコイルとを設けて、近接し
て設けた磁気回路が発する磁束とフォーカシングコイル
とトラッキングコイルに流す電流とによりローレンツ力
を発してホルダーを対物レンズの光軸方向(フォーカシ
ング方向)と光軸直交方向(トラッキング方向)とに駆
動する推力を得る方法がある。
【0003】図12に従来の対物レンズ駆動装置のモー
タの構成を示す。モータは磁気回路1とフォーカシング
コイル2とトラッキングコイル3とからなる。磁気回路
1は縦に磁界境界線をもつ永久磁石4と横に磁界境界線
を持つ永久磁石5とからなる。フォーカシングコイル2
に通電することにより紙面上下方向(フォーカシング方
向)のローレンツ力を、トラッキングコイル3に通電す
ることにより紙面左右方向(トラッキング方向)のロー
レンツ力を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 .このようなローレンツ力を得るためには、図12に
示したように、永久磁石4は縦に磁界境界線を、永久磁
石5は横に磁界境界線を持たなければならず、このよう
に、方向の異なる磁界境界線を形成する各磁石を兼用す
ることができないので、別々に設けなければならない。
よって、永久磁石4、5とフォーカシングコイル2とト
ラッキングコイル3を平面的に並べて設置しなければな
らないので、スペースを多く必要とし、対物レンズ駆動
装置の小型化が困難である。
【0005】.さらに、永久磁石4、5を近接して設
置すると、磁気干渉が起き、一方の磁石が発する磁束が
他方の永久磁石に向くためにフォーカシングコイル2と
トラッキングコイル3を通る磁束が乱されて、ローレン
ツ力の低下、ばらつきの増大が起きる。このため、永久
磁石4、5をある程度、離して設置しなければならず、
これにより、スペースを多く必要とし、対物レンズ駆動
装置の小型化が困難になっている。
【0006】.また、フォーカシングコイル2とトラ
ッキングコイル3とはレンズホルダーに搭載したわゆる
ムービングコイル型であるから、可動部であるレンズホ
ルダーに電流供給用のコイル線材を設けなければなら
ず、組付性の悪化、コイル線材断線の発生確率の増大、
歩留低下によるコストの低減の困難性を招来している。
なお、永久磁石4、5をレンズホルダーに搭載したいわ
ゆるムービングマグネット型にするには、レンズホルダ
ーが重くなり困難である。
【0007】本発明はこれらの問題を解消することので
きる、対物レンズ駆動装置およびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】請求項1記載の発明は、フォーカスコイル
とトラックコイルに磁束を供給する磁気回路を兼用する
ことを可能とし、省スペース化による小型の対物レンズ
駆動装置を提供することを目的とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、モータの磁気回路にながれる磁束の量
を低下させることなく、保磁力が小さく、コストの低い
永久磁石を使用することを可能として、低コストな対物
レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、漏洩磁束のない効率のよいモータを備
えた対物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、容易に製造できるモータの永久磁石を
備えた対物レンズ駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、モータの永久磁石にすき間が少なく、
起磁力ロスの少ない効率のよいモータを備えた対物レン
ズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0013】請求項6記載の発明は、フォーカスコイル
とトラックコイルに磁束を供給する磁気回路の軽量化を
可能とし、磁気回路をレンズホルダーに搭載したいわゆ
るムービングマグネット型の低コストな対物レンズ駆動
装置を提供することを目的とする。
【0014】請求項7、請求項10記載の発明は、コイ
ルが位置する周囲の磁束密度分布を均一にすることによ
り、部品公差、組み付け誤差などによりコイルがずれて
配置されても、推力特性が変動しない安定した対物レン
ズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0015】請求項8、請求項9記載の発明は、請求項
6、請求項7記載の発明の目的に加え、コイルの組み付
けを容易とし、低コストな対物レンズ駆動装置、該装置
の製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、 (1)少なくとも対物レンズを保持するホルダーを対物
レンズの光軸方向と光軸直交方向とに駆動するモータと
からなる対物レンズ駆動装置において、前記モータは長
方形状の磁界境界線をもつ永久磁石と、長方形状の磁界
境界線の四辺にそって配置された複数個のコイルとから
なることとした(請求項1)。
【0017】(2)(1)記載の対物レンズ駆動装置に
おいて、永久磁石の長方形状の磁界境界線で囲まれない
磁区の表面積は、長方形状の磁界境界線で囲まれた磁区
の表面積より大きいこととした(請求項2)。
【0018】(3)(1)記載の対物レンズ駆動装置に
おいて、永久磁石の長方形状の磁界境界線で分けられる
二つの磁区の表面積と保磁力との積が等しくなるように
した(請求項3)。
【0019】(4)(1)記載の対物レンズ駆動装置に
おいて、永久磁石は、厚み方向に着磁された長方形の永
久磁石と逆方向に着磁された口字形状の永久磁石とから
なることとした(請求項4)。
【0020】(5)(1)記載の対物レンズ駆動装置に
おいて、永久磁石の磁界境界線は略円形であることとし
た(請求項5)。
【0021】(6)少なくとも対物レンズを保持するホ
ルダーを対物レンズの光軸方向と光軸直交方向との2軸
方向に駆動するモータとホルダーを前記2軸方向に移動
自在に支持するベースとからなる対物レンズ駆動装置に
おいて、前記モータはホルダーに設けた長方形状の磁界
境界線をもつ永久磁石と、ベースに設けた磁性体と、前
記磁性体に固定された複数個のコイルとからなることと
した(請求項6)。
【0022】(7)少なくとも対物レンズを保持するホ
ルダーを対物レンズの光軸方向と光軸直交方向との2軸
方向に駆動するモータとホルダーを前記2軸方向に駆動
するモータとホルダーを前記2軸方向に移動自在に支持
するベースとからなる対物レンズ駆動装置において、前
記モータはホルダーに設けた長方形状の磁界境界線をも
つ第1の永久磁石と、ベースに設けた長方形状の磁界境
界線を持ち、前記第1の永久磁石とは逆方向に保磁力を
有する第2の永久磁石と、前記第2の永久磁石に固定さ
れた複数個のコイルとからなることとした(請求項
7)。
【0023】(8)(6)または(7)記載の対物レン
ズ駆動装置の製造方法であって、複数個のコイルはフレ
キシブルケーブルに固定した後に、磁性体あるいは第2
の永久磁石に前記フレキシブルケーブルを固定すること
とした(請求項8)。
【0024】(9)(6)または(7)記載の対物レン
ズ駆動装置において、コイルは複数個のコイルを固定し
たフレキシブルケーブルを磁性体あるいは第2の永久磁
石に積層して形成した(請求項9)。
【0025】(10)(6)または(7)記載の対物レ
ンズ駆動装置において、複数個のコイルと磁性体あるい
は第2の永久磁石との間にスペーサを設けて、モータ駆
動力がホルダーの重心に作用するようにした(請求項1
0)。
【0026】
【作用】請求項1から請求項10までの発明に共通して
いえることは、モータを構成する永久磁石により形成さ
れる磁界境界線が方向の異なる部分を有することであ
る。これにより、フォーカシングコイルとトラッキング
コイルに磁束を供給する磁気回路を兼用することを可能
とし、省スペース化による小型の対物レンズ駆動装置を
提供することができる。
【0027】請求項2記載の発明については、請求項1
記載の永久磁石の長方形状の磁界境界線で囲まれない磁
区の表面積は、長方形状の磁界境界線で囲まれた磁区の
表面積より大きいので、この長方形状の磁界境界線で囲
まれない磁区の保磁力は長方形状の磁界境界線で囲まれ
た磁区の保磁力よりも小さくでき、磁気回路に流れる磁
束の量を低下させることなく、コストが安い永久磁石を
使用でき、結局、低コストな対物レンズ駆動装置を提供
することができる。
【0028】請求項3記載の発明については、請求項1
記載の永久磁石の長方形状の磁界境界線で分けられる二
つの磁区の表面積と保磁力との積が等しいので、二つの
磁区が発する磁束が等しくなり、漏洩磁束がなく、効率
の良いモータが可能となる。
【0029】請求項4記載の発明については、永久磁石
は厚み方向に着磁された長方形の永久磁石と逆方向に着
磁された口字形状の永久磁石からなるので、請求項1記
載の永久磁石を容易に形成することが可能となる。
【0030】請求項5記載の発明については、請求項1
記載の永久磁石の磁界境界線は略円形であるので、加工
がしやすく、寸法精度が良く、嵌合したときに生ずる隙
間を小さくすることができる。よって、保磁力ロスの少
ない効率の良いモータが可能となる。
【0031】請求項6記載の発明については、モータは
ホルダーに設けた長方形状の磁界境界線を持つ永久磁石
と、ベースに設けた磁性体と、磁性体に固定された複数
個のコイルとからなるので、永久磁石が発する磁束を磁
性体が引っ張り、複数個のコイルと交差する磁束が増加
し、駆動力の増大が可能となる。また、可動部であるホ
ルダーには永久磁石を搭載し磁性体と複数個のコイルは
搭載されないので、ホルダーに磁性体と複数個のコイル
を搭載し永久磁石を搭載しない場合に比べて、軽い。さ
らに、ホルダーに電流供給用のコイル線材を設ける必要
がなく、組付性が向上し、コイル線材の断線による歩留
まり低下が少なくなる。
【0032】請求項7記載の発明については、モータは
ホルダーに設けた長方形状の磁界境界線を持つ第1の永
久磁石と、ベースに設けた長方形上の磁界境界線を持
ち、第1の請求磁石とは逆方向に保磁力を持つ第2の永
久磁石と、第2の永久磁石に固定された複数個のコイル
とからなるので、第1の永久磁石と第2の永久磁石都の
間の複数個のコイルの厚み方向の磁束密度分布が均一に
近くなるので、部品公差、組み付け誤差などのばらつき
により、複数個のコイルがずれて設置されても公差する
磁束は変わらないので、対物レンズ駆動装置の推力特性
が安定する。
【0033】請求項8記載の発明については、請求項
6、請求項7記載のコイルは複数個のコイルを例えば半
田付けしたフレキシブルケーブルを積層して形成できる
ので、フォーカシング用コイルとトラッキング用コイル
には同一形状のコイルとフレキシブルケーブルを使用す
ればよく、部品の共通かが可能となり、低コストな対物
レンズ駆動装置が可能となる。
【0034】請求項9記載の発明については、請求項
6、請求項7記載のコイルは複数個のコイルを半田付け
したフレキシブルケーブルを積層して形成したので、フ
ォーカシング用コイルとトラッキング用コイルには同一
形状のコイルとフレキシブルケーブルを使用すればよ
く、部品の共通化が可能となり、低コストな対物レンズ
駆動装置が可能となる。
【0035】請求項10記載の発明については、請求項
6、請求項7記載の複数個のコイルと磁性体あるいは第
2の永久磁石との間にスペーサを設けて、モータ駆動力
がホルダーの重心に作用するようにしたので、永久磁石
と磁性体あるいは第1の永久磁石と第2の永久磁石との
間の磁束密度分布が不均一であっても、複数個のコイル
には常に同じ磁束密度を受けることができ、安定した対
物レンズ駆動装置が可能となる。
【0036】
【実施例】
1.〔請求項1に対応する説明〕 本例にかかる対物レンズ駆動装置を説明した図1におい
て、対物レンズ駆動装置は、ベース1と、このベース1
に組み付けられるレンズユニット100からなる。
【0037】対物レンズ10は該レンズを保持するホル
ダー11に支持されている。ホルダー11は、フォーカ
シング可動部12、第1のフォーカシングヒンジ部1
3、橋渡し部14、第2のフォーカシングヒンジ部1
5、トラッキング回動部16、トラッキングヒンジ部1
7、支持部18などからなる。
【0038】フォーカシング可動部12は、は、第1の
フォーカシングヒンジ部13と橋渡し部14と第2のフ
ォーカシングヒンジ部15とにより、トラッキング回動
部16に対してフォーカシング方向に移動自在に弾性支
持されている。さらに、フォーカシング可動部12と第
1のフォーカシングヒンジ部13と橋渡し部14と第2
のフォーカシングヒンジ部15とトラッキング回動部1
6はトラッキングヒンジ部17により支持部18に対し
てトラッキング方向に回動自在に弾性支持されている。
【0039】そして、ホルダー11はその支持部18
を、ベース19と一体的に形成された磁性体からなるヨ
ーク21に固定することにより、また、対物レンズ10
はベース19に対してフォーカシング方向とトラッキン
グ方向とに移動自在に支持されることになる。
【0040】トラッキング回動部16にはバランスウエ
イト23を設けて、フォーカシング可動部12と第1の
フォーカシングヒンジ部13と橋渡し部14と第2のフ
ォーカシングヒンジ部15とトラッキング回動部16か
らなるトラッキング可動部分の重心がトラッキングヒン
ジ部17の回転中心と同じ位置になるようにしてある。
フォーカシング可動部12には、永久磁石24、25が
設けてあり、トラッキング可動部16には永久磁石26
が設けてある。
【0041】ベース19には、ヨーク20、ヨーク2
1、ヨーク22が一体的に形成されている。ヨーク20
のヨーク21との対向面にはフォーカシングコイル28
とトラッキングコイル27を設けている。ヨーク21の
ヨーク20との対向面にはフォーカシングコイル29を
設けている。ヨーク22のヨーク21との対向面にはト
ラッキングコイル30を設けている。
【0042】レンズユニット100はベース19に対し
て次のように設けられている。ヨーク21の面であっ
て、フォーカシングコイル29が設けられている面の反
対側の面に、ユニット100を構成する支持部18の面
であって、永久磁石25と対向する面が合わされて、固
定される。このとき、ヨーク20とヨーク21との間、
厳密にはフォーカシングコイル28とフォーカシングコ
イル29との間には、ユニット100を構成する永久磁
石24、永久磁石25および永久磁石24と永久磁石2
5との間にあるものが入る。また、ヨーク21とヨーク
22との間、厳密にはトラッキングコイル30とヨーク
21との間には、支持部18、永久磁石26および支持
部18と永久磁石26との間にあるものが入る。
【0043】かかる構成により、ヨーク20に設けたフ
ォーカシングコイル28とトラッキングコイル27と、
永久磁石24との組合せにより、フォーカシング駆動力
とトラッキング駆動力を発生させることができる。ま
た、ヨーク21に設けたフォーカシングコイル29の働
きでフォーカシング駆動力を発生させ、ヨーク22に設
けたトラッキングコイル30の働きで、トラッキング駆
動力を発生させることができる。
【0044】このように、フォーカシング可動部12の
中心(重心と一致している)に対して対称にフォーカシ
ングコイル28、29を設置しているので、フォーカシ
ング可動部12の重心にフォーカシングコイル28、2
9が発生するフォーカシング駆動力の合力が作用する。
【0045】また、フォーカシング可動部12と第1の
フォーカシングヒンジ部13と橋渡し部14と第2のフ
ォーカシングヒンジ部15とトラッキング回動部16か
らなるトラッキング可動部分の中心(重心と一致してい
る)に対して対称にトラッキングコイル27、30を設
置している。
【0046】動作原理を図2により説明する。図1にお
ける永久磁石24、25、26は、正面から見たときの
図が共通であるので、図2(a)において、永久磁石2
4、25、26を代表したものとして、永久磁石40と
して示し、磁界境界線39と、磁区41、42の関係を
説明している。
【0047】図2(b)は永久磁石40のうち、永久磁
石24とフォーカシングコイル28との間の電流iとロ
ーレンツ力Fとの関係および、これらと同じ関係を有す
る永久磁石25とフォーカシングコイル29との間の関
係を示している。
【0048】図2(c)は永久磁石40のうち、永久磁
石24とトラッキングコイル27との間の電流iとロー
レンツ力Fとの関係および、これらと同じ関係を有する
永久磁石26との間の関係を示している。
【0049】図2(a)において、永久磁石40は平板
形状をしていて、長方形の磁界境界線39により互いに
極性が逆な磁区41と磁区42に別れている。このよう
にして構成される永久磁石40の表面は例えば、磁区4
2の部分がN極なら、磁区41の表面はS極となる。
【0050】図2(b)において、フォーカシングコイ
ル28(29)の一辺が磁区42の表面上にあり、他の
部分は磁区41の表面上にある。フォーカシングコイル
28(29)に流れる電流は、ぐるりと回っているの
で、磁区42の表面上にあるフォーカシングコイル28
の一辺に流れる電流が例えば、紙面右方向に流れていれ
ば、磁区41の表面上にある一辺には紙面左右方向に流
れる。磁区41、磁区42の表面から発せられる磁束の
方向は互いに逆の方向であるから、得られるローレンツ
力Fは同一方向となる。図中、電流の方向は矢印iで、
得られるローレンツ力は矢印Fで示した。
【0051】図2(c)において、トラッキングコイル
27の一辺が磁区42の表面上にあり、他の部分は磁区
41の表面上にある。トラッキングコイル27に流れる
電流は、ぐるりと回っているので、磁区42表面上にあ
るトラッキングコイル27の一辺に流れる電流が例え
ば、紙面上方向に流れていれば、磁区41の表面上にあ
るトラッキングコイル27の一辺には紙面下方向に流れ
る。このように、磁区41、磁区42の表面から発せら
れる磁束の方向は互いに逆の方向であるから、得られる
ローレンツ力は同一方向となる。
【0052】以上、説明したように、本例においては、
永久磁石40の長方形の磁界境界線39を有し、この磁
界境界線39はフォーカシング方向とトラッキング方向
とに平行な四辺を有していて、これらの辺に沿ってフォ
ーカシングコイル28、29やトラッキングコイル2
4、27を設けているので、フォーカシング用とトラッ
キング用とで別々に永久磁石を設ける必要がなく、兼用
できる。よって、小型で低コストな対物レンズ駆動装置
が可能となる。
【0053】2.〔請求項2に対応する説明〕 図3において、永久磁石40は、図1に示した永久磁石
24、25、26を代表して示しており、これらの永久
磁石は、矩形板状の中心部に矩形穴が形成された永久磁
石37と、この永久磁石37の矩形穴に嵌合する形状の
大きさに形成された永久磁石38からなる共通の構成と
なっている。ここで、永久磁石37の表面積は、永久磁
石38の表面積よりも大きく形成している。つまり、図
2についていえば、磁区41の表面積は磁区42の表面
積よりも大きくなっている。
【0054】図5に永久磁石40を以って代表される永
久磁石24、25、26の断面を示す。図5において、
このような磁石の組合せからなる磁気回路を流れる磁束
は、符号a、bで示すように矢印で示した方向に流れる
磁路を形成する。磁路aは空気中を発散して通るので、
永久磁石38を通る磁路bに比べて磁気抵抗が大きく、
磁束が通りにくい。このため、磁路bに多くの磁束が流
れるので、両脇の永久磁石37から磁束が中央の永久磁
石38に流れ込む。磁束が集中する中央の永久磁石38
の保磁力と表面積の積がこの磁気回路に流れる磁束の量
を決めることになる。なお、磁束の量は、対物レンズを
駆動するローレンツ力に比例する関係にある。
【0055】本例では、磁束が集中し、磁気回路に流れ
る磁束の量を決める永久磁石38については表面積が小
さい分、保磁力が大きく、コストが高い希土類系の永久
磁石を使用しているが、磁束の集中しない永久磁石は表
面積が大きいので保磁力が小さくコストが安いフェライ
ト系の永久磁石を使用することができる。
【0056】3.〔請求項3に対応する説明〕 図6に永久磁石37、38の減磁特性を示した。符号H
C38は永久磁石38の保磁力、符号HC37は永久磁
石37の保磁力をそれぞれ示す。磁界の強さがH1のと
き、永久磁石38は磁束密度B38を、永久磁石37は
磁束密度B37を発する。
【0057】本例では、永久磁石37と永久磁石38と
の表面積と保磁力HC37、HC38と積が等しくして
いる。永久磁石37と永久磁石38との保磁力HC3
7、HC38の比は、磁束密度B37,B38の比にほ
とんど等しいので、永久磁石37と永久磁石38とが発
する磁束密度B37,B38との積が等しくなる。磁束
密度と表面積との積は磁束であるから、永久磁石37と
永久磁石38とが互いに反対方向に発する磁束が等しく
なる。ところで、永久磁石37と永久磁石38とが発す
る磁束が等しくなく、一方の磁束が多いと、多い分の磁
束は漏洩磁束となってしまうが、本例では、漏洩磁束が
ない効率のよいモータが可能となる。
【0058】4.〔請求項4に対応する例〕 図3において、永久磁石40は、厚み方向に保磁力を有
する永久磁石37、38で構成されている。これら永久
磁石37、38は互いに保磁力の方向が反対になってい
る。図中、矢印の方向は保磁力の方向を示している。こ
のようにして構成される永久磁石40の表面は、例え
ば、永久磁石37の部分がN極なら、永久磁石38の表
面はS極となる。こうして、長方形の磁界境界線39に
より図2に示すような互いに極性が逆な磁区41と磁区
42に別れている永久磁石を容易に作ることができる。
【0059】5.〔請求項5に対応する説明〕 図2では、永久磁石40の磁界境界線39は長方形であ
ったが、これに限定されることなく、円形であってもよ
い。図7には円形の磁界境界線39’を持つ永久磁石4
0を構成する各永久磁石91、92の分解斜視図を示
す。厚み方向に保磁力を有する永久磁石91には円形穴
があり、円形の永久磁石92が嵌合されてる。永久磁石
91、92は互いに保磁力の方向が反対方向になってい
る。図中、矢印の方向は保磁力の方向を示している。
【0060】このようにして構成される永久磁石の表面
は、例えば、永久磁石91の部分がS極なら、永久磁石
92の表面はN極となる。こうして、円形の磁界境界線
39’により互いに極性が逆な磁区に別れている永久磁
石40を容易に作れる。嵌合する永久磁石92は円形で
あるから、図3に示した長方形の永久磁石38に比べて
加工がしやすく寸法精度がよいから、嵌合したときに生
じる隙間が小さい。よって、起磁力ロスの少ない効率の
よいモータが可能となる。よって、起磁力ロスの少ない
効率のよいモータが可能となる。
【0061】6.〔請求項6に対応する例〕 図1において、ヨーク20、21、22は永久磁石2
4、25、26が発する磁束を引き付ける。図4に永久
磁石24、25、26を代表する永久磁石40が発する
磁束のベクトル分布を矢印で示す。以下、ヨーク20、
21、22を代表するヨーク44の効果を説明する。
【0062】図4(a)はヨーク44を設けていない場
合、図4(b)はヨーク44を設けた場合の磁束のベク
トル分布を示している。なお、矢印長さは磁束の大きさ
(絶対値)を示す。図4(b)に示すように、ヨーク4
4を設けた方が、ヨーク44より後方への磁束の回り込
みがなく、その分、コイルの位置する永久磁石とヨーク
との間の磁束が大きくなっている。
【0063】このように、図1においても磁束をヨーク
20、21、22が引っ張るので、トラッキングコイル
27、30とフォーカシングコイル28、29とが交差
する磁束が増加し、駆動力の増大が可能となる。また、
永久磁石24、25、26より鉄などの磁性体であるヨ
ーク20、21、22は重いから、可動部であるレンズ
のホルダー11には永久磁石24、25、26を搭載し
ヨーク20、21、22とトラッキングコイル27、3
0及びフォーカシングコイル28、29は搭載されない
ので、ホルダー11にヨーク20、21、22とトラッ
キングコイル27、30及びフォーカシングコイル2
8、29を搭載し、永久磁石24、25、26を搭載し
ない場合に比べて軽い。さらに、ホルダー11に電流供
給用のコイル線材を設ける必要がなく、組み付け性も向
上し、コイル線材の断線による歩留まりの低下がない対
物レンズ駆動装置を可能とする。
【0064】7.〔請求項7、請求項10に対応する説
明〕 〔請求項7に対応する説明〕図8に示す対物レンズ駆動
装置により本例を説明する。図8中、図1におけると同
じものには同一符号を付し説明は省略する。図8に示す
対物レンズ駆動装置が、図1に示した対物レンズ駆動装
置と異なる点は、スペーサ61を設けた点と、第2の永
久磁石54、55、56を設けた点である。本例では、
レンズユニット100を構成する永久磁石24、25、
26は、請求項7にいう第1の永久磁石に相当する。
【0065】対物レンズ10はホルダー11に支持され
ている。ホルダー11は、フォーカシング可動部12、
第1のフォーカシングヒンジ部13、橋渡し部14、第
2のフォーカシングヒンジ部15、トラッキング回動部
16、トラッキングヒンジ部17、支持部18からな
る。
【0066】ホルダー11は、第1のフォーカシングヒ
ンジ部13と橋渡し部14と第2のフォーカシングヒン
ジ部15とにより、トラッキング回動部16に対してフ
ォーカシング方向に移動自在に弾性支持されている。さ
らに、ホルダー11と第1のフォーカシングヒンジ部1
3と橋渡し部14と第2のフォーカシングヒンジ部15
とトラッキング回動部16はトラッキングヒンジ部17
により支持部18に対してトラッキング方向に回動自在
に弾性支持されている。そして、ホルダー11は、その
支持部18をベース50と一体的に設けられたヨーク5
2の、ヨーク51対向面の反対側の面に固定することに
より、対物レンズ10はベース50に対してフォーカシ
ング方向とトラッキング方向とに移動自在に支持される
ことになる。
【0067】なお、レンズユニット100のベース50
に対する組立の状態は前記図1に即して説明した内容に
準ずる。
【0068】トラッキング回動部16には、バランスウ
エイト23を設けて、フォーカシング可動部12と第1
のフォーカシングヒンジ部13と橋渡し部14と第2の
フォーカシングヒンジ部15とトラッキング回動部16
からなるトラッキング可動部分の重心がトラッキングヒ
ンジ部17の回転中心と同じ位置になるようにしてあ
る。
【0069】フォーカシング可動部12には、永久磁石
24、25が設けてあり、トラッキング回動部16には
永久磁石26が設けてある。これらに対応して、ベース
50と一体的に設けられたヨーク51のヨーク52との
対向面には第2の永久磁石54が設けられ、同ヨーク5
2のヨーク51対向面には第2の永久磁石55が設けら
れ、同ヨーク56のヨーク52対向面には第2の永久磁
石56がそれぞれ設けられている。
【0070】さらに、第2の永久磁石54には、トラッ
キングコイル59およびフォーカシングコイル57が設
けられ、第2の永久磁石55にはスペーサ61を介して
フォーカシングコイル58が設けられ、第2の永久磁石
56にはトラッキングコイル60がそれぞれ設けられて
いる。
【0071】これら第2の永久磁石54、55、56
は、第1の永久磁石24、25、26に準じた形状をし
ていて、長方形状の磁界境界線を有し、第1の永久磁石
とは逆方向に保磁力が向くように構成されている。
【0072】このように、フォーカシングコイル58と
永久磁石55との間には、トラッキングコイル59と同
じ厚みを有する非磁性体のスペーサ61が挟まれてお
り、フォーカシングコイル58と永久磁石55との間隔
がフォーカシングコイル57と第2の永久磁石54との
間隔と同じになるようにしてある。
【0073】こうして、フォーカシング可動部12の中
心(重心と一致している)に対して対称にフォーカシン
グコイル57、58、第2の永久磁石54、55を設置
しているので、フォーカシング可動部12の重心にフォ
ーカシングコイル57、58が発生するフォーカシング
駆動力の合力が作用する。また、フォーカシング可動部
12と第1のフォーカシングヒンジ部13と橋渡し部1
4と第2のフォーカシングヒンジ部15とトラッキング
回動部16とからなるトラッキング可動部分の中心(重
心と一致している)に対して対称にトラッキングコイル
59、60と永久磁石54、56を設置される。
【0074】図9に、ヨーク51、第2の永久磁石5
4、第1の永久磁石24間の磁束分布を示す。破線で示
したのは、第1の永久磁石24、ヨーク51、第2の永
久磁石54とからなる磁気回路の磁束密度分布の等高線
である。この例では、第1の永久磁石24、第2の永久
磁石54が対向して配置されているので、磁束を互いに
引き付けあい、第1の永久磁石24と第2の永久磁石5
4との間の磁束密度分布が均一になっている。このため
に、フォーカシングコイル57、58やトラッキングコ
イル59、60が組み付け誤差などにより、位置関係が
ずれても、受ける磁束密度が変化せず、安定したフォー
カシング駆動力あるいはトラッキング駆動力を得ること
ができる。
【0075】〔請求項10に対応する説明〕図8により
すでに説明したように、フォーカシングコイル58と永
久磁石55との間にはトラッキングコイル59と同じ厚
みを有する非磁性体のスペーサ61が挟まれており、フ
ォーカシングコイル58と第2の永久磁石55との間隔
がフォーカシングコイル57と第2の永久磁石54との
間隔と同じになるようにしている。
【0076】これにより、第1の永久磁石24と第2の
永久磁石54との間、あるいは、第1の永久磁石25と
第2の永久磁石55との間の磁束密度分布が微妙に不均
一であっても、フォーカシングコイル57、58に作用
する磁束密度の分布は同じとなる。よって、永久磁石と
磁性体あるいは第1の永久磁石と第2の永久磁石との間
の磁束密度分布が不均一であっても、複数個コイルには
常に同じ磁束密度を受けることができ、安定した対物レ
ンズ駆動装置が可能となる。
【0077】8.〔請求項8に対応する説明〕 本例は、フォーカシングコイルやトラッキングコイルの
ヨークへの固定方法にかかる。本例を図10により説明
する。図10において、ベース160は、図1、図8な
どで説明したベース19、50などを代表してあらわし
たものである。同様に、ヨーク161は、図1、図8な
どで説明したヨーク20、51などを代表してあらわし
たものである。さらに、トラッキングコイル164は、
図1、図8などで説明したトラッキングコイル27、5
9を代表してあらわしたものである。同様に、フォーカ
シングコイル163は、図1、図8などで説明したフォ
ーカシングコイル28、57を代表してあらわしたもの
である。
【0078】ベース160に設けたヨーク161には、
位置決めピン162が設けてある。一方、フォーカシン
グコイル163やトラッキングコイル164は、フレキ
シブルケーブル165に固定されている。フレキシブル
ケーブル165には、配線パターン166が複数設けら
れており、フォーカシングコイル163やトラッキング
コイル164の端子が半田付けされている。
【0079】さらに、フレキシブルケーブル165に
は、位置決め穴167が設けてあり、この位置決め穴1
67をヨーク161に設けた位置決めピン162に嵌合
することにより、ヨーク161に位置決めされる。
【0080】このように、フォーカシングコイル163
やトラッキングコイル164をフレキシブルケーブル1
65を介してヨーク161に組み付けることにより、コ
イル端子の配線処理が容易になる。また、複雑な形状の
ベース160に各コイルを一つずつ付けずに、単純な帯
状のフレキシブルケーブル165に各コイルを付ければ
よいから、コイルの組み付けが容易になる。
【0081】なお、位置決めピンは第2の磁性体に設け
ることもできる。
【0082】9.〔請求項9に対応する説明〕 図11により説明する。本例では、図1、図8で説明し
たベース19、50を代表するものとしてベース70を
示している。同様に、図1、図8で説明したヨーク2
0、51を代表するこのとしてヨーク71を示してい
る。このヨーク71には、位置決めピン72が複数個設
けてある。一方、図1、図8で説明したフォーカシング
コイル28、57を代表するものとして示したフォーカ
シングコイル73や、図1、図8で説明したトラッキン
グコイル27、59を代表するものとして示したトラッ
キングコイル74は、それぞれ別のフレキシブルケーブ
ル7575’に固定されている。フレキシブルケーブル
75、75’には、配線パターン76、76’が複数個
設けられており、フォーカシングコイル73やトラッキ
ングコイル74の端子が半田付けされている。
【0083】さらに、フレキシブルケーブル75、7
5’には、位置決め穴77、77’が設けてあり、ヨー
ク71に設けた位置決めピン72に嵌合することにより
ヨーク71に位置決め固定される。このように、フォー
カシングコイル73やトラッキングコイル74をフレキ
シブルケーブル75、75’を介してヨーク71に組み
付けることにより、コイル端子の配線処理が容易にな
る。
【0084】また、複雑な形状のベース70に各コイル
を一つずつ付けずに、単純な帯状のフレキシブルケーブ
ル75、75’に各コイルを付ければよいから、コイル
の組み付けが容易になる。さらに、各コイルは積層せず
に、直接、フレキシブルケーブル75、75’に固定す
るので、組み付けが容易になり、かつ、確実に各コイル
を固定することができる。フレキシブルケーブル75
は、いわゆる共通部品であるから、低コスト化が可能と
なる。なお、位置決めピンは第2の磁性体に設けること
もできる。
【0085】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、小型化を
図ることができるほか、組付性を向上させ、コストの低
減を図り得る対物レンズ駆動装置およびその製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対物レンズ駆動装置の分解斜視図である。
【図2】磁界境界線とローレンツ力の発生要素との関係
を説明した図である。
【図3】永久磁石の構成を説明した分解斜視図である。
【図4】ヨークを設けた場合と設けない場合との磁束の
大小関係を比較説明した図である。
【図5】2つの永久磁石を流れる磁束を説明した図であ
る。
【図6】永久磁石の減磁特性を説明した図である。
【図7】磁界境界線を円形とした場合の永久磁石の構成
を説明した分解斜視図である。
【図8】対物レンズ駆動装置の他の例を説明した分解斜
視図である。
【図9】第1の永久磁石と第2の永久磁石を設けた場合
における磁気回路の磁束密度分布を説明した図である。
【図10】ヨークに対するコイルの取付け方法を説明し
た図である。
【図11】ヨークに対するコイルの取付け方法を説明し
た図である。
【図12】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
24 (第1の)永久磁石 25 (第1の)永久磁石 26 (第2の)永久磁石 27 トラッキングコイル 28 フォーカシングコイル 29 フォーカシングコイル 30 トラッキングコイル 39 磁界境界線 39’ 磁界境界線 40 永久磁石 41 (磁界境界線で囲まれない)磁区 42 (磁界境界線で囲まれた)磁区 54 第2の永久磁石 55 第2の永久磁石 56 第2の永久磁石

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも対物レンズを保持するホルダー
    を対物レンズの光軸方向と光軸直交方向とに駆動するモ
    ータとからなる対物レンズ駆動装置において、 前記モータは長方形状の磁界境界線をもつ永久磁石と、
    長方形状の磁界境界線の四辺にそって配置された複数個
    のコイルとからなることを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の対物レンズ駆動装置におい
    て、永久磁石の長方形状の磁界境界線で囲まれない磁区
    の表面積は、長方形状の磁界境界線で囲まれた磁区の表
    面積より大きいことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の対物レンズ駆動装置におい
    て、永久磁石の長方形状の磁界境界線で分けられる二つ
    の磁区の表面積と保磁力との積が等しいことを特徴とす
    る対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の対物レンズ駆動装置におい
    て、永久磁石は、厚み方向に着磁された長方形の永久磁
    石と逆方向に着磁された口字形状の永久磁石とからなる
    ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の対物レンズ駆動装置におい
    て、永久磁石の磁界境界線は略円形であることを特徴と
    する対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】少なくとも対物レンズを保持するホルダー
    を対物レンズの光軸方向と光軸直交方向との2軸方向に
    駆動するモータとホルダーを前記2軸方向に移動自在に
    支持するベースとからなる対物レンズ駆動装置におい
    て、 前記モータはホルダーに設けた長方形状の磁界境界線を
    もつ永久磁石と、ベースに設けた磁性体と、前記磁性体
    に固定された複数個のコイルとからなることを特徴とす
    る対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】少なくとも対物レンズを保持するホルダー
    を対物レンズの光軸方向と光軸直交方向との2軸方向に
    駆動するモータとホルダーを前記2軸方向に駆動するモ
    ータとホルダーを前記2軸方向に移動自在に支持するベ
    ースとからなる対物レンズ駆動装置において、 前記モータはホルダーに設けた長方形状の磁界境界線を
    もつ第1の永久磁石と、ベースに設けた長方形状の磁界
    境界線を持ち、前記第1の永久磁石とは逆方向に保磁力
    を有する第2の永久磁石と、前記第2の永久磁石に固定
    された複数個のコイルとからなることを特徴とする対物
    レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項6または請求項7記載の対物レンズ
    駆動装置の製造方法であって、 複数個のコイルはフレキシブルケーブルに固定した後
    に、磁性体あるいは第2の永久磁石に前記フレキシブル
    ケーブルを固定することを特徴とする対物レンズ駆動装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6または請求項7記載の対物レンズ
    駆動装置において、 コイルは複数個のコイルを固定したフレキシブルケーブ
    ルを磁性体あるいは第2の永久磁石に積層して形成した
    ことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  10. 【請求項10】請求項6または請求項7記載の対物レン
    ズ駆動装置において、 複数個のコイルと磁性体あるいは第2の永久磁石との間
    にスペーサを設けて、モータ駆動力がホルダーの重心に
    作用するようにしたことを特徴とする対物レンズ駆動装
    置。
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