JPH08263124A - 加工プログラム作成方法及びその装置 - Google Patents

加工プログラム作成方法及びその装置

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JPH08263124A
JPH08263124A JP7065759A JP6575995A JPH08263124A JP H08263124 A JPH08263124 A JP H08263124A JP 7065759 A JP7065759 A JP 7065759A JP 6575995 A JP6575995 A JP 6575995A JP H08263124 A JPH08263124 A JP H08263124A
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JP
Japan
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face
model
cutting
machining program
attribute
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Application number
JP7065759A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ueno
雅之 上野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH08263124A publication Critical patent/JPH08263124A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

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  • Numerical Control (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソリッドモデラーを用いて現実モデルをコン
ピュータ上で正確に再現でき、ユーザの作業確認を大幅
に向上できる多面加工における加工プログラムを作成す
ること。 【構成】 ソリッドモデラーを用いて素材ピースから部
品モデルを生成し、部品モデルの各フェイスに切削対象
面の属性と切削工具に対するフェイスの方向属性を付与
する面属性付与手段、フェイスの方向属性から部品モデ
ル全体の姿勢を変更するように計算する姿勢演算手段を
備え、前記フェイスに切削条件を定義でき、前記フェイ
スを切削する加工プログラムを生成することができ、ソ
リッドモデラーを用いることにより多面加工の複数のフ
ェイスの設定及び修正作業が容易に行え、現実モデルを
コンピュータ上で正確に再現することができ、ユーザの
作業確認を大幅に向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作物を加工する加
工プログラムを効率よく作成することができる加工プロ
グラム作成方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、多面加工の加工プログ
ラムを作成できるCAD/CAM装置を例にとって説明
する。図14はCAD/CAM装置の概略構成を示す全
体構成図である。図14に示すように、CAD/CAM
装置は、コンピュータとその周辺装置から構成されるも
のである。10はその主要な構成要素である情報処理部
であり、10aは各種演算を実行するCPUで、10b
はその演算に不可欠なプログラムや各種データを不揮発
的に記憶しているROMで、10cはCPU10aの演
算を補助するために情報の一時的な記憶を行うRAM
で、10dは情報処理部10と周辺装置との情報の授受
を行う入出力回路とを備えている。
【0003】周辺装置として、20は文字、数値及び各
種の記号等のキー入力を行うキーボードで、30は各種
命令を入力するファンクションキーで、40は図形等の
位置情報入力用のタブレットで、60は3次元画像等の
表示に適した高解像度CRTで、50はCRT60の画
面上で文字、図形要素及び各種の記号等を選択指示する
マウスで、70は図面等を出力するためのX−Yプロッ
タで、80は図面情報や加工プログラムを記憶する外部
記憶装置としてのフロッピーディスクで、90は大容量
の図面や加工プログラムを記憶する外部記憶装置として
のハードディスクであり、これらが情報処理部10の入
出力回路10dに接続されている。
【0004】このように構成される従来のCAD/CA
M装置においては、各種のCAD/CAMプログラムが
ROM10bをはじめハードディスク90に予め記憶さ
れており、キーボード20、ファンクションキー30、
タブレット40或いはマウス50からの入力によりこれ
らのプログラムを適時選択して起動させ、必要なデータ
を入力することで業務を遂行している。
【0005】そして、この業務の遂行過程が高解像CR
T60に適時グラフィックス表示され、完成した図面等
はX−Yプロッタ70に出力され、加工プログラム等は
フロッピーディスク80及びハードディスク90に格納
される。
【0006】次に、従来のCAD/CAM装置における
多面加工について説明する。図15は特定の工具を用い
て素材ピースを切削する切削工程の説明図である。この
多面加工とは、素材ピースの姿勢を切削工具に対して相
対的に任意の方向に向け、その状態を保持したままで加
工を行うものである。素材ピース160の切削工程図に
示すように、図15(a)に示すように、はじめ素材ピ
ース160を立てた状態で保持しておき、そこで、図1
5(b)及び(c)に示すように、加工を行う。次に、
図15(d)に示すように、素材ピース160を倒して
再び加工を行う。更に、図15(e)に示すように、素
材ピース160を回転して加工を行い最終形状を得る。
これにより、最終形状が複雑な形状であっても、素材ピ
ース160の姿勢を変えることによって単純な平面や半
径一定のコーナ面の単純切削に置き換えることができ
る。
【0007】次に、多面加工を行える数値制御工作機に
ついて図16を用いて説明する。図16は多面加工を行
う立形マシニングセンタの概略構成図である。図16に
おいて、100は切削工具を回転させる主軸であり、主
軸100の動作は回転とは別に上下方向(Z軸方向)の
1軸と水平方向(X軸方向)の1軸の合計2軸である。
また、110は切削工具を主軸100に固定するツール
ホルダであり、120は水平方向(Y軸方向)に移動す
るテーブルであり、130はチルティングテーブルであ
り、チルティングテーブル130はテーブル120に固
定されている。また、チルティングテーブル130には
B軸とC軸の2軸の回転軸を有している。140はチル
ティングテーブル130に取り付けられた油圧チャック
であり、150は油圧チャック140によって固定され
たシャンクであり、160はシャンク150に固定され
た素材ピースである。
【0008】この数値制御工作機は、合計5軸制御が行
え、切削工具と素材ピース160の相対位置を数値制御
し、主軸回転により切削工具で素材ピース160を加工
するものである。前記5軸を制御し、素材ピース160
から最終形状の部品を得る制御命令を加工プログラムと
いう。この加工プログラムは前記CAD/CAM装置に
て作成される。
【0009】なお、前記多面加工を行える数値制御工作
機は、工具の姿勢を変えずに素材ピースの姿勢を変える
ものである。これとは別に、素材ピースの姿勢を変えず
に切削工具の姿勢を変更する数値制御工作機もあるが基
本的に同様である。したがって説明では前者のものにつ
いてのみ説明しておく。前述では従来の多面加工におけ
るCAD/CAM装置と数値制御工作機の機器説明とそ
の関係について説明した。
【0010】次に、従来のCAD/CAM装置にあるバ
ックボーンとなる部品形状のモデリング技術について説
明する。部品が従来のCAD/CAM装置で設計される
と、CAD/CAM装置は部品のコンピュータモデルを
生成する。今日では、2次元ワイヤ作図、3次元ワイヤ
フレーム及びサーフェスモデリングがCAD/CAM装
置における部品モデル化の主流的な表現方法である。2
次元ワイヤ作図では部品は3(またはそれ以上)方向か
ら見た3面図で表現するという作図法が採用されてい
る。3次元ワイヤフレームモデリングでは部品はその稜
線を描画してモデル化され、サーフェスモデリングでは
部品はその表面を描画してモデル化される。これらのモ
デリング技術には稜線や表面が物理的な部品としてどの
ように結合されているかという情報がない。また、モデ
ル化された部品の内側や外側を記述する情報もない。こ
のような制約により、2次元ワイヤ作図、3次元ワイヤ
フレーム及びサーフェスモデリング技術は不完全情報モ
デル化表現される。このような技術に基づいたCAD/
CAM装置の応用では、完全自動化を支援することがで
きない。
【0011】この種の問題を解決する代表的な方法では
ユーザの介入を必要とする。部品のコンピュータモデル
の不足情報をユーザが判断して情報を補って、加工プロ
グラムを生成している。
【0012】従来の技術のCAD/CAM装置の動作を
図17を用いて説明する。図17は従来技術のCAD/
CAM装置における多面加工における加工プログラム生
成の全体のフローチャートである。また、図18は従来
技術のCAD/CAM装置における多面加工における座
標系を表した説明図である。図17において、ステップ
S200はCAD機能を使って部品の3面図を作成す
る。作図された形状データはRAM10cに格納され
る。また、外部記憶装置から3面図データを読出すこと
もできる。ステップS210は図18に示す座標系を設
定する。設定する座標系は機械座標系OM 、チルティン
グテーブル130の座標系OT 、素材ピース160に対
するワーク座標系OW の3つである。これらの座標系を
設定することで、前記多面加工の数値制御工作機のコン
ピュータモデルを作成することができる。ここで、図1
8の座標系OBCはチルティングテーブル130のB軸、
C軸を回転させた後の座標系であり、座標系OP は切削
対象のフェイスに対するローカル座標系であり、LT は
機械座標系原点からチルティングテーブル座標系原点へ
のベクトルであり、LW はチルティングテーブル座標系
原点からワーク座標系原点へのベクトルであり、LP は
ワーク座標系原点からローカル座標系原点へのベクトル
である。
【0013】ステップS220で3面図に対して切削す
るフェイスのローカル座標系の設定を行い、ステップS
230で前記ローカル座標系を基にチルティングテーブ
ル130のB軸及びC軸の回転角を計算する。ステップ
S240ではローカル座標を設定したフェイスを切削す
るための切削条件を定義する。ステップS250では別
のフェイスを定義するか否かを判定し、別のフェイスを
定義する場合はステップS220からステップS250
のルーチンを繰返し実行する。ステップS260で切削
条件からローカル座標系に対するフェイスの工具経路を
生成し、ステップS270でローカル座標系の工具経路
を機械座標系の工具経路に変換し、ステップS280で
機械座標系の工具経路を数値制御工作機の制御命令に変
換し、加工プログラムを生成する。制御命令には工具経
路データだけでなくチルティングテーブル130を回転
させるB軸及びC軸の動作命令も含まれる。即ち、ステ
ップS230で計算した回転角度出力に設定する。ステ
ップS290では生成した加工プログラムを高解像CR
T60に描画し、ステップS300は生成した加工プロ
グラムを外部記憶装置に出力し、ステップS310では
定義済フェイスが残っているか否かを判定し、残ってい
る場合は、ステップS260からステップS310のル
ーチンを繰返し実行する。残っていなければ処理を終了
する。
【0014】ここで、生成した加工プログラムに部品、
治具が切削工具と干渉、例えば、削り込み、衝突等が発
生していないかを確認する。この確認はユーザが高解像
CRT60を目視して行う。もし、干渉が発生していた
ならば、ステップS220のローカル座標系の設定から
再度やり直し、今迄の処理を繰返す。所望の加工プログ
ラムの生成が完了したとき、加工プログラムをフロッピ
ーディスク80またはハードディスク90に出力して保
存する。この加工プログラムは後に数値制御工作機に入
力され、切削加工に使用される。このように、従来の技
術は、前記全体構成におけるものと、ステップS220
の切削対象のフェイスのローカル座標系の設定に特徴を
有している。
【0015】次に、ステップS220で行う切削対象の
フェイスのローカル座標系の設定の詳細動作について図
19を用いて説明する。図19は切削対象のフェイスの
ローカル座標系の設定の動作を示すフローチャートであ
る。ステップS350は3面図の投影面の指定であり、
ここで投影面とは投影によって部品の形を写し出す平面
を表し、第3角法(JIS Z8114 )では平面図、正面図、
右側面図、左側面図、下面図があり、これらの投影面の
1つを選択する。ステップS360では面タイプの指定
を行う。次に、図20を用いてステップS360の面タ
イプの指定について説明する。
【0016】図20は従来のフェイスの切削方向の種類
を表した説明図である。図20において、図20(a)
に示す400は「面タイプ1」に分類され、x−y軸が
xw −yw 、yw −zw 或いはzw −xw のいずれかの
平面に平行なフェイスを切削工具の底刃で切削する場合
である。図20(b)に示す410は「面タイプ2」に
分類されx−y軸がxw 、yw 或いはzw 軸に平行な平
面内にある場合で、切削工具の底刃で切削する。また、
420は「面タイプ3」に分類され「面タイプ2」と同
じフェイスを切削工具の側刃で切削する場合である。図
20(c)に示す430は「面タイプ4」に分類されx
−y軸がxw 、yw 、zwのいずれにも平行でない平面
内にある場合で切削工具の底刃で切削する。そして、4
40は「面タイプ5」に分類され「面タイプ4」のフェ
イスを切削工具の側刃で切削する場合である。これらの
5つの面タイプから1つの面タイプを指定する。
【0017】ステップS370で切削対象のフェイスに
おけるローカル座標系の原点を設定し、ステップS38
0でフェイスの平面を決定する2点または平面の傾斜角
度を入力する。このように、切削対象のフェイスに対す
るローカル座標系の原点と原点以外の2点または傾斜角
度からフェイスの平面を決定することができ、ローカル
座標系が設定される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のCAD/CAM
装置は、前述のように構成されているので、次のような
不都合があった。ステップS200では、3面図のよう
に2次元ワイヤデータ、3次元ワイヤフレーム及びサー
フェスモデリングによる部品のコンピュータモデルを用
いているので、切削するフェイスをステップS360で
正確に指定するには、ユーザによる数多くの操作(介
入)が必要であり、更に、設計変更により部品形状の変
更を要する場合には、フェイスの指定を全てやり直す必
要があり、作業時間(工数)の増加及び作業ミスの増加
を引き起こし、自動化を大きく阻害している。
【0019】また、部品のモデルデータと切削条件のデ
ータが別々に管理されているのでモデルデータが変更、
例えば、切削条件を定義したフェイスが2つのフェイス
に分割されるされると、もう一度切削条件を再定義する
必要があり、作業時間(工数)の増加及び作業ミスの増
加を引き起こし、自動化を大きく阻害している。
【0020】そして、素材ピースから部品のコンピュー
タモデルを作成する場合、通常、素材ピースに溝形状や
面取り形状、コーナ丸め形状等の形状作成をCAD機能
を用いて行う。その後、溝形状に対しては溝加工に適し
た切削条件を切削条件のデータベースから呼びだすか切
削条件をユーザが入力していく。これを形状ごとに繰り
返すという同じ作業をユーザが行わなければならず、作
業時間(工数)の増加を引き起こし、自動化を大きく阻
害することになる。
【0021】更に、2次元ワイヤデータ、3次元ワイヤ
フレーム及びサーフェスモデリングによる部品のコンピ
ュータモデルを用いており、部品のフェイス間の結合情
報を持っていないので、チルティングテーブル130の
姿勢の変更後の部品のフェイス以外の個所と切削工具が
干渉する可能性がある。前記切削工具との干渉が発生し
た場合は、その切削対象のフェイスの指定をユーザが変
更する必要があり作業時間(工数)の増加を引き起こ
し、自動化を大きく阻害する。
【0022】また、多面加工においては部品のフェイス
は複数あり、1つのフェイスごとに切削するため切削順
序を間違えると本来切削対象でない所の未切削ボリュー
ムに切削工具が干渉(衝突)する恐れがある。これを避
けるようにユーザは切削順序を考慮しなければならずユ
ーザの作業負担を増加させる。
【0023】そして、前述の全てにおいてユーザは高解
像CRTに映し出されるグラフィックスを注視して作業
を確認する必要があるが、使用されるモデルデータは2
次元ワイヤデータ、3次元ワイヤフレーム及びサーフェ
スモデリングのデータであり、工具経路はワイヤ表示で
あるためにその位置関係が不明確となる。そのようなグ
ラフィックスの状態でユーザは作業を確認しなければな
らず、ユーザの作業負担を増加させる。
【0024】このように、従来の加工プログラム作成方
法及びその装置によれば、ユーザによる部品のフェイス
の指定が複雑であり、モデルデータと切削条件データを
別々に管理されていたので、変更修正に柔軟に対応でき
ず、姿勢変更による干渉及び工具経路生成時における干
渉を正確に確認する必要があり、ユーザの作業負担を増
加させ、自動化を不可能にしていた。
【0025】そこで、この発明は、ユーザによる部品の
フェイスの指定を簡便にし、変更修正に柔軟に対応する
ことができ、姿勢変更による干渉及び工具経路生成時に
おける干渉をチェックすることができ、加工プログラム
の確認を容易にできる加工プログラム作成方法及びその
装置を得ることを課題とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる加工プ
ログラム作成方法は、ソリッドモデラーを用いて素材ピ
ースモデルを生成し、前記ソリッドモデラーを用いて素
材ピースから部品モデルを生成し、前記コンピュータモ
デル上のフェイスに切削対象面の属性と切削工具に対す
るフェイスの方向の属性を面属性として付与する面属性
付与工程と、前記面属性付与工程の面属性を持つフェイ
スの面方向を、前記切削工具に対するフェイスの方向に
一致するように部品モデル全体の姿勢を変更するように
計算する姿勢演算工程と、前記姿勢演算工程の計算に基
づき、前記部品モデルの姿勢を変更し、前記部品モデル
上の1以上のフェイスを決定し、切削条件を指定し、前
記工具経路を計算して、前記工具経路を数値制御工作機
の部品加工プログラムとする加工プログラム生成工程と
を具備するものである。
【0027】請求項2にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項1の切削条件として、前記部品モデルのフェ
イスに属性として付与する切削条件付与工程を具備する
ものである。
【0028】請求項3にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項1の切削条件として、前記コンピュータモデ
ル上の前記フェイスに対して、前記フェイスの形状を切
削する切削条件データベースより取出し、前記フェイス
に付与する特徴形状切削条件付与工程を具備するもので
ある。
【0029】請求項4にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項1に対して更に、前記姿勢演算工程の計算に
基づき、前記部品モデルの変更後の姿勢において、切削
対象の前記フェイス以外の前記部品モデルに前記切削工
具が干渉しないかチェックする干渉チェック工程を具備
するものである。
【0030】請求項5にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項4の干渉チェック工程が、前記切削工具と前
記部品モデルが干渉するときにその干渉を回避する新た
な前記部品モデルの姿勢を教示する回避姿勢教示工程を
具備するものである。
【0031】請求項6にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項1に対して更に、加工プログラム生成工程で
得た加工プログラムと、前記素材ピースモデルと、前記
部品モデルと、前記面属性付与工程によって、前記部品
モデルのフェイスに付与した面属性と前記姿勢演算工程
の部品モデル姿勢計算から素材ピースモデルを切削工具
モデルを用いて切削するシミュレーションを行う切削シ
ミュレーション工程を具備するものである。
【0032】請求項7にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項1に対して更に、前記コンピュータモデルの
切削対象面の切削工具に対するフェイスの面方向を決め
る面方向決定工程を具備するものである。
【0033】請求項8にかかる加工プログラム作成方法
は、請求項1乃至請求項7の前記部品モデルの姿勢を変
更し、前記部品モデルの指定フェイスを切削するとき、
切削対象の前記フェイスに対する除去対象以外の未切削
部分を切削しないように、前記未切削部分と前記切削工
具との干渉をチェックする順序チェック工程を具備する
ものである。
【0034】請求項9にかかる加工プログラム作成装置
は、ソリッドモデラーを用いて素材ピースモデルを生成
し、前記ソリッドモデラーを用いて素材ピースから部品
モデルを生成し、前記コンピュータモデル上のフェイス
に切削対象面の属性と切削工具に対するフェイスの方向
の属性を面属性として付与する面属性付与手段と、前記
面属性付与手段の面属性を持つフェイスの面方向を、前
記切削工具に対するフェイスの方向に一致するように部
品モデル全体の姿勢を変更するように計算する姿勢演算
手段と、前記姿勢演算手段の計算に基づき、前記部品モ
デルの姿勢を変更し、前記部品モデル上の1以上のフェ
イスを決定し、切削条件を指定し、前記工具経路を計算
して、前記工具経路を数値制御工作機の部品加工プログ
ラムとする加工プログラム生成手段とを具備するもので
ある。
【0035】請求項10にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項9の切削条件として、前記部品モデルのフ
ェイスに属性として付与する切削条件付与手段を具備す
るものである。
【0036】請求項11にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項9の切削条件として、前記コンピュータモ
デル上の前記フェイスに前記フェイスの形状を切削する
切削条件データベースより取出し、前記フェイスに付与
する特徴形状切削条件付与手段を具備するものである。
【0037】請求項12にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項9に対して更に、前記姿勢演算手段の計算
に基づき、前記部品モデルの変更後の姿勢において、切
削対象の前記フェイス以外の前記部品モデルに前記切削
工具が干渉しないかチェックする干渉チェック手段を具
備するものである。
【0038】請求項13にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項12の干渉チェック手段が、前記切削工具
と前記部品モデルが干渉するときにその干渉を回避する
新たな前記部品モデルの姿勢を教示する回避姿勢教示手
段を具備するものである。
【0039】請求項14にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項9に対して更に、加工プログラム生成手段
で得た加工プログラムと、前記素材ピースモデルと、前
記部品モデルと、前記面属性付与手段によって、前記部
品モデルのフェイスに付与した面属性と前記姿勢演算手
段の部品モデル姿勢計算から素材ピースモデルを切削工
具モデルを用いて切削するシミュレーションを行う切削
シミュレーション手段を具備するものである。
【0040】請求項15にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項9に対して更に、前記コンピュータモデル
の切削対象面の切削工具に対するフェイスの面方向を決
める面方向決定手段を具備するものである。
【0041】請求項16にかかる加工プログラム作成装
置は、請求項9乃至請求項15の前記部品モデルの姿勢
を変更し、前記部品モデルの指定フェイスを切削すると
き、切削対象の前記フェイスに対する除去ボリューム以
外の未切削ボリュームを切削しないように、前記未切削
ボリュームと前記切削工具との干渉をチェックする手段
順序チェック手段を具備するものである。
【0042】
【作用】請求項1においては、面属性付与工程でソリッ
ドモデラーを用いて素材ピースモデルを生成し、前記ソ
リッドモデラーを用いて素材ピースから部品モデルを生
成し、前記コンピュータモデル上のフェイスに切削対象
面の属性と切削工具に対するフェイスの方向の属性から
なる面属性を付与し、前記面属性付与工程の面属性を持
つフェイスの面方向を、前記切削工具に対するフェイス
の方向に一致するように姿勢演算工程で部品モデル全体
の姿勢を変更するように計算し、その計算に基づき、前
記部品モデルの姿勢を変更し、前記部品モデル上の1以
上のフェイスを決定し、切削条件を指定し、前記工具経
路を計算して、前記工具経路を数値制御工作機の部品加
工プログラムとする。
【0043】請求項2においては、請求項1の切削条件
として、切削条件付与工程を付し、前記部品モデルのフ
ェイスに属性として付与する。
【0044】請求項3においては、請求項1の切削条件
として、特徴形状切削条件付与工程を付し、前記コンピ
ュータモデル上の前記フェイスに前記フェイスの形状を
切削する切削条件データベースより取出し、前記フェイ
スに付与する。
【0045】請求項4においては、請求項1に対して更
に、干渉チェック工程を付し、前記部品モデル姿勢計算
に基づき前記部品モデルの変更後の姿勢において、切削
対象の前記フェイス以外の前記部品モデルに前記切削工
具が干渉しないかチェックする。
【0046】請求項5においては、請求項4の干渉チェ
ック工程が回避姿勢教示工程を有し、前記切削工具と前
記部品モデルが干渉するときにその干渉を回避する新た
な前記部品モデルの姿勢を教示する。
【0047】請求項6においては、請求項1に対して更
に、切削シミュレーション工程を付し、加工プログラム
生成工程で得た加工プログラムと、前記素材ピースモデ
ルと、前記部品モデルと、前記面属性付与工程によっ
て、前記部品モデルのフェイスに付与した属性と前記姿
勢演算工程の部品モデル姿勢計算から素材ピースモデル
を切削工具モデルを用いて切削するシミュレーションを
行う。
【0048】請求項7においては、請求項1に対して更
に、面方向決定工程を付し、前記コンピュータモデルの
切削対象面の切削工具に対するフェイスの面方向を決め
る。
【0049】請求項8においては、請求項1乃至請求項
7に対して更に、順序チェック工程を付し、前記部品モ
デルの姿勢を変更し、前記部品モデルの指定フェイスを
切削するとき、切削対象の前記フェイスに対する除去対
象以外の未切削部分を切削しないように、前記未切削部
分と前記切削工具との干渉をチェックする。
【0050】請求項9においては、面属性付与手段でソ
リッドモデラーを用いて素材ピースモデルを生成し、前
記ソリッドモデラーを用いて素材ピースから部品モデル
を生成し、前記コンピュータモデル上のフェイスに切削
対象面の属性と切削工具に対するフェイスの方向の属性
を付与し、前記面属性付与手段の面属性を持つフェイス
の面方向を、姿勢演算手段で前記切削工具に対するフェ
イスの方向に一致するように部品モデル全体の姿勢を変
更するように計算し、その計算に基づき、前記部品モデ
ルの姿勢を変更し、前記部品モデル上の1以上のフェイ
スを決定し、切削条件を指定し、前記工具経路を計算し
て、前記工具経路を数値制御工作機の部品加工プログラ
ムとする。
【0051】請求項10においては、請求項9の切削条
件として、切削条件付与手段を付し、前記部品モデルの
フェイスに属性として付与する。
【0052】請求項11においては、請求項9の切削条
件として、特徴形状切削条件付与手段を付し、前記コン
ピュータモデル上の前記フェイスに前記フェイスの形状
を切削する切削条件データベースより取出し、前記フェ
イスに付与する。
【0053】請求項12においては、請求項9に対して
更に、干渉チェック手段を付し、前記部品モデル姿勢計
算に基づき前記部品モデルの変更後の姿勢において、切
削対象の前記フェイス以外の前記部品モデルに前記切削
工具が干渉しないかチェックする。
【0054】請求項13においては、請求項12の干渉
チェック手段が回避姿勢教示手段を有し、前記切削工具
と前記部品モデルが干渉するときにその干渉を回避する
新たな前記部品モデルの姿勢を教示する。
【0055】請求項14においては、請求項9に対して
更に、切削シミュレーション手段を付し、加工プログラ
ム生成手段で得た加工プログラムと、前記素材ピースモ
デルと、前記部品モデルと、前記面属性付与手段によっ
て、前記部品モデルのフェイスに付与した属性と前記姿
勢演算手段の部品モデル姿勢計算から素材ピースモデル
を切削工具モデルを用いて切削するシミュレーションを
行う。
【0056】請求項15においては、請求項9に対して
更に、面方向決定手段を付し、前記コンピュータモデル
の切削対象面の切削工具に対するフェイスの面方向を決
める。
【0057】請求項16においては、請求項9乃至請求
項15に対して更に、順序チェック手段を付し、前記部
品モデルの姿勢を変更し、前記部品モデルの指定フェイ
スを切削するとき、切削対象の前記フェイスに対する除
去対象以外の未切削部分を切削しないように、前記未切
削部分と前記切削工具との干渉をチェックする。
【0058】
【実施例】以下、この発明の実施例のCAD/CAM装
置について説明する。なお、CAD/CAM装置の全体
の基本的構成は図14に示した従来のCAD/CAM装
置と同様なので、その説明を省略する。公知のように、
ソリッドモデラーは、特に、表面の接触及び共面性に関
してブール演算を実施する際の信頼度が高くなければな
らない。フローチャートでは境界表現を発生できる正確
なソリッドモデラーを想定することとする。ソリッドモ
デラーはモデル本体、表面、稜線、頂点及び特徴に関す
るユーザ属性の生成を支援するものである。更に、ソリ
ッドモデラーはブール演算中に属性の移動を許容するも
のである。本発明の実施例ではこれらの特徴を有するソ
リッドモデラーを使用した各実施例について述べる。
【0059】実施例1.図1はこの発明の第一実施例の
CAD/CAM装置における加工プログラム作成方法及
びその装置のフローチャートである。なお、ここで示す
フローチャートはソリッドモデラーの技術に基づいてい
る。
【0060】図1において、ステップS500はソリッ
ドモデラーを使用してコンピュータモデルとしての素材
ピースモデルを生成する。素材ピースモデルに対して部
品形状の特徴付けをモデラーのブール演算によって実施
して、素材ピースモデルからコンピュータモデルとして
の部品モデルを生成する。または、予め別の外部記憶装
置に記憶された部品モデルを外部記憶装置より呼び出
す。このステップS500の処理は、ソリッドモデラー
を用いて素材ピースモデルを生成し、前記ソリッドモデ
ラーを用いて素材ピースから部品モデルを生成する部品
モデル生成工程となり、また、機能からすれば、ソリッ
ドモデラーを用いて素材ピースモデルを生成し、前記ソ
リッドモデラーを用いて素材ピースから部品モデルを生
成する部品モデル生成手段となる。
【0061】ステップS510は座標系を設定する。座
標系の種類は従来例に示した図18と同様である。座標
系の設定は各座標系の3次元の原点座標値とx,y及び
z軸の方向を決めることによって一義的に決まる。ワー
ク座標系に対してステップS500で生成した部品モデ
ルをワーク座標系原点の位置に配置する。これにより、
多面加工用数値制御工作機のコンピュータモデルができ
る。チルティングテーブル座標系OT にB軸、C軸の回
転角を与えると部品モデルは回転角に従って姿勢が変更
できる。
【0062】ステップS520は切削対象のフェイスに
面属性を付与する。ここで、ステップS520の詳細を
図2を用いて説明する。図2は面属性付与手段を表すフ
ローチャートである。図3は多面加工用加工プログラム
作成方法を用いたCAD/CAM装置におけるフェイス
の切削方向の種類を表した説明図である。図2におい
て、ステップS620では部品モデルから切削するフェ
イスを選択する。ステップS625では選択したフェイ
スに切削対象であることを示す属性を付与する。ステッ
プS630では切削工具に対する選択したフェイスの方
向の属性を付与する。フェイスの方向は図3に示す。図
3において、650は切削工具であり、660は切削対
象のフェイスであり、670は切削工具650の底刃が
フェイス660を切削するタイプであり、これを「面タ
イプA」と呼び、680は切削工具650の側刃がフェ
イス660を切削するタイプあり、これを「面タイプ
B」と呼ぶことにする。図2のステップS630では、
これらの「面タイプA」及び「面タイプB」を選択しフ
ェイス660の属性としてフェイス660に「面タイプ
A」または「面タイプB」を付与する。
【0063】このように、ステップS500からステッ
プS520のルーチンは、部品モデル上のフェイス66
0に切削対象面の属性と切削工具に対するフェイス66
0の方向の属性を面属性として付与するステップS51
0からステップS520のルーチンからなる面属性付与
工程を構成している。また、この処理を機能的にみる
と、部品モデル上のフェイス660に切削対象面の属性
と切削工具に対するフェイス660の方向の属性を面属
性として付与するステップS510からステップS52
0のルーチンからなる面属性付与手段を構成していると
することができる。
【0064】ステップS530はチルティングテーブル
130の回転角を計算する。ここで、ステップS530
の詳細を図4を用いて説明する。図4は姿勢演算手段を
表すフローチャートである。図4において、ステップS
700は切削対象のフェイス660の単位面法線ベクト
ルN=(nx 、ny 、nz )をソリッドモデラーの幾何
演算によって求め、ステップS705では回転角を求め
るために中間的なパラメータを算出する。この単位面法
線ベクトルの計算式を(1)式に示す。 α=cos-1{nx /√(nx ×nx +ny ×ny )} ・・・・ (1) ステップS710ではフェイス660の属性から面タイ
プを取出し、面タイプ別に回転角を求め、ステップS7
15では「面タイプA」のC軸回転角(φ)を求める。
このC軸回転角(φ)の計算式を(2)式に示す。 φ=nπ−α (−π≦φ≦π:C軸可動範囲) ・・・・ (2) ただし、n=0、±1、±2、・・・ ステップS720では「面タイプA」のB軸回転角
(θ)を求める。この計算式は(3)式に示す。 θ=(2n+1/2)π−β (0≦θ≦π/2:B軸可動範囲) ・・・・ (3) ただし、n=0、±1、±2、・・・ β=sin-1(nz ) また、ステップS725は「面タイプB」のC軸回転角
(φ)を求める。この計算式は(2)式と同様である。
ステップS730は「面タイプB」のB軸回転角(θ)
を求める。このB軸回転角(θ)の計算式は(4)式に
示す。 θ=nπ−β (0≦θ≦π/2:B軸可動範囲) ・・・・ (4) ただし、n=0、±1、±2、・・・ β=sin-1(nz ) これにより、チルティングテーブル130におけるB軸
及びC軸の回転角を計算する。
【0065】このように、ステップS530のルーチン
は、ステップS520の面属性付与工程の面属性を持つ
フェイス660の面方向を、前記切削工具に対するフェ
イス660の方向に一致するように部品全体の姿勢を変
更するように計算する姿勢演算工程となり、これを機能
的にみれば、ステップS520の面属性付与工程の面属
性を持つフェイス660の面方向を、前記切削工具に対
するフェイス660の方向に一致するように部品全体の
姿勢を変更するように計算する姿勢演算手段の構成とな
る。
【0066】次に、図1のステップS540で切削条件
の定義を行う。切削条件は対話式に定義するか或いは既
存の切削条件を外部記憶装置からファイルとして選定す
ることができる。切削条件はユーザの経験及び技能によ
り切削工具を選定し、使用する切削工具の進入脱出種別
と切削パターンと切削範囲等を記述するパラメータファ
イルを指定のファイルへ記憶する。また、RAMにも記
憶される。切削条件のパラメータファイルの例を図5に
示す。図5は多面加工用加工プログラム作成方法を用い
たCAD/CAM装置における切削条件のパラメータフ
ァイルの例を表した説明図である。このように、ステッ
プS540では、姿勢演算工程の計算に基づき、前記部
品モデル上の1以上のフェイス660を決定し、切削条
件を指定する切削条件付与工程ととなり、これを機能的
にみれば、姿勢演算手段の計算に基づき、前記部品モデ
ル上の1以上のフェイス660を決定し、切削条件を指
定するステップS540からなる切削条件付与手段の構
成となる。
【0067】ステップS550では次のフェイス660
を定義するか判定する。ユーザが切削したいフェイス6
60がなくなるまで、ステップS520へ戻りステップ
S520からステップS550の処理を繰返し、実行す
る。ステップS560で機械座標系に対するフェイス6
60の工具経路を生成する。即ち、フェイス660に対
する指定の切削条件に基づいて工具経路を生成する。ソ
リッドモデラーを使用しているので全てのモデルデータ
に対して、3次元データを保有している。そのため、指
定の座標系に対する工具経路を生成することができる。
ここでは、機械座標系を基準にして工具経路を生成す
る。フェイス660に対する工具経路の生成方法は、従
来技術の工具経路生成方法に制限するものではない。
【0068】ステップS570で指定の多面加工用数値
制御工作機の制御命令に合わせて工具経路及びチルティ
ングテーブル130の回転角ともに制御命令に変換す
る。ステップS580で部品モデルの描画とともに加工
プログラムを高解像CRTに描画する。ステップS59
0で加工プログラムを出力する。即ち、ユーザが描画さ
れた加工プログラムを確認し、所望の加工プログラムが
得られたとき、ファイルとして外部記憶装置に出力す
る。また、直接数値制御工作機に出力することもでき
る。または、加工プログラムファイルを別の加工プログ
ラムファイルと組合わせ編集することができ、1つの加
工プログラムファイルとして出力することもできる。ス
テップS600では、次のフェイス660を切削するか
ユーザが指定する。フェイス660が1つの場合は処理
を終了する。次のフェイス660を切削する場合はステ
ップS560に戻りステップS520からステップS5
50の処理を繰返し、実行する。
【0069】このように、この実施例のステップS56
0からステップS600からなるルーチンは、ステップ
S540の切削条件付与工程に基づき、前記部品モデル
の姿勢を変更し、前記工具経路を計算して、部品加工プ
ログラムとする加工プログラム生成工程となり、これを
機能的にみれば、ステップS540の切削条件付与手段
に基づき、前記部品モデルの姿勢を変更し、前記工具経
路を計算して、部品加工プログラムとする加工プログラ
ム生成手段の構成となる。
【0070】実施例2.この発明の第二実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図6を用いて説明する。なお、CA
D/CAM装置の構成は図14に示した従来のCAD/
CAM装置と同様なので説明を省略する。また、切削条
件属性付与手段は図1におけるステップS540の他の
事例である。図6はこの実施例の切削条件属性付与手段
のフローチャートである。
【0071】図6において、ステップS740はフェイ
ス660の指定を行う。ユーザがマウス50及びキーボ
ード20等の入力装置を用いて入力し、RAM10c上
に指定された記憶場所にフェイス660を格納する。或
いは予め別処理にてRAM10c上に指定しておくこと
もできる。ステップS745は切削条件の指定であり、
切削条件を対話式にパラメータとして指定するか、既存
の切削条件ファイルを外部記憶装置からファイルとして
選定するか、RAM10c上に記憶されている切削条件
パラメータセットを指定する。ステップS750では指
定した切削条件に対応するユニークな切削条件識別名を
選択したフェイス660に属性として付与する。その属
性はフェイス660に切削条件が指定されているかを識
別し、識別名から切削条件のパラメータファイルを選定
することができる。切削条件識別名には切削条件ファイ
ルであればファイル名が、RAM10cに記憶されてい
る切削条件パラメータセットであればそのパラメータセ
ット名またはパラメータセットのアドレスとなる。ステ
ップS755は次のフェイス660に属性を付与するか
否かを判定する。この付与する場合はステップS740
から処理を繰返し、付与しなければ処理は終了する。
【0072】このように、ステップS740からステッ
プS755のルーチンでは、姿勢演算工程の計算に基づ
き、前記部品モデル上の1以上のフェイス660を決定
し、フェイス660に対する切削条件を切削条件識別名
を属性として付与する切削条件付与工程ととなり、これ
を機能的にみれば、姿勢演算手段の計算に基づき、前記
部品モデル上の1以上のフェイス660を決定し、フェ
イス660に対する切削条件を切削条件識別名を属性と
して付与するステップS740からステップS755の
ルーチンからなる切削条件付与手段の構成となる。
【0073】実施例3.この発明の第三実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図7を用いて説明する。図7はこの
発明の第三実施例のCAD/CAM装置の特徴形状切削
条件付与手段を表すフローチャートである。なお、CA
D/CAM装置の構成は図14に示した従来のCAD/
CAM装置と同様なので説明を省略する。また、特徴形
状切削条件付与手段は図1におけるステップS500の
他の事例である。
【0074】図7において、ステップS760で特徴形
状を指定する。ここで特徴形状とは溝形状、テーパ形
状、穴形状、池形状、島形状、コーナ丸め形状等の特徴
を持った形状をいう。ステップS765では素材ピース
と指定した特徴形状との間でブール演算を行い、部品モ
デルを作成し、素材ピースに対して特徴形状を配置す
る。例えば、溝形状は溝幅、溝深さ、溝基準位置を対話
式に設定し、溝基準位置を素材ピースの指定位置に一致
するように配置する。ここで各寸法が決まっている既存
の特徴形状をファイルとして外部記憶装置から選定する
こともできる。配置した後、素材ピースと特徴形状との
モデル間で素材ピースから特徴形状モデルを差し引くブ
ール演算を実施して部品モデルを生成する。ステップS
770では指定した特徴形状を完全に切削できる切削条
件を切削条件データベース785より選定する。切削条
件データベース785は外部記憶装置にファイルとして
記憶されている。例えば、溝形状の切削条件は溝全体を
荒切削し、溝側面及び底面を仕上げ切削するものとする
ことができる。切削工具については溝幅より細い切削工
具とすることができ、溝側面と底面との境界が角であれ
ばフラットエンドミルとすることができる。ステップS
775では切削条件属性付与手段であり、選定した切削
条件をブール演算より素材ピースにできた特徴形状のフ
ェイス660に属性として付与するステップSである。
ステップS775の詳細処理については前記実施例2を
参照のこと。ステップS780では次の特徴形状を実施
するか判定し、実施する場合はステップS760より処
理を繰返し実行し、実施しなければ処理を終了する。
【0075】このように、ステップS760からステッ
プS780のルーチンからなる切削条件付与工程の切削
条件は、前記部品モデル上の前記フェイス660に対し
て、前記フェイス660の形状を切削する外部記憶装置
等に記憶されている切削条件データベース785から取
出して付与する特徴形状切削条件付与工程を具備するも
のであり、これを機能的にみれば、部品モデル上のフェ
イス660に対して、フェイス660の形状を切削する
外部記憶装置等に格納した切削条件データベース785
から取出して付与するステップS760からステップS
780のルーチンからなる特徴形状切削条件付与手段を
構成するものである。
【0076】実施例4.この発明の第四実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図8、9を用いて説明する。図8
(a)は部品モデルの姿勢変更後のフェイス切削時にお
ける切削工具と部品モデルの間で干渉が発生している説
明図、(b)は切削工具と部品モデルの関係の設定パラ
メータを表した説明図である。図9はこの発明の第四実
施例にかかる多面加工用加工プログラム作成方法を用い
たCAD/CAM装置における干渉チェック手段の動作
を表したフローチャートである。なお、CAD/CAM
装置の構成では図14に示した従来のCAD/CAM装
置と同様なので説明を省略する。また、干渉チェック手
段は図1においてステップS560の他の事例である。
【0077】図8(a)において、795は「面タイプ
A」で姿勢を変更した後の部品モデルであり、790は
切削工具であり、800は部品モデル795の切削対象
のフェイスであり、805は「面タイプB」で姿勢を変
更した後の部品モデルであり、810は部品モデル80
5の切削対象のフェイスであり、815は切削工具と部
品モデルが干渉している部分を示す。これらの干渉をチ
ェックする方法として干渉チェック手段を用いる。図8
(b)において、820は部品モデルであり、821は
干渉チェックする対象のフェイスであり、825はL、
t、D+2Hから構成される干渉ブロックであり、ソリ
ッドモデルである。Lは干渉エリア高さ、Dはフェイス
821のフェイス幅、Hは食出し量、tはフェイス82
1のフェイス奥行量を表す。
【0078】図9において、ステップS830はフェイ
スの指定であり、ユーザが対話式にフェイスを指定する
か、RAM10c上の所定の記憶場所にフェイスを指定
しておく。ステップS835では指定したフェイスの面
属性から面タイプを得る。「面タイプA」または「面タ
イプB」の属性を得る。ステップS840ではフェイス
の切削条件から切削工具情報を得る。工具情報としては
工具種別、工具径、工具刃長、工具全長である。ステッ
プS845では面タイプにより分岐する。ステップS8
50では「面タイプA」用にパラメータを設定する。因
に、図8(b)にそのパラメータを示す。
【0079】ステップS850のパラメータ設定では、
Lに切削工具全長を、Hに食出し量を、Dは切削対象の
フェイスの幅を及びtは切削対象のフェイスの奥行値を
設定する。ステップS855ではD+2Hの大きさと切
削工具径の大きさを比較する。切削工具径が大きい場合
にはステップS860でDに切削工具径を設定する。ま
た、ステップS865では「面タイプB」用のパラメー
タを設定する。即ち、Lに切削工具径を、Hに食出し量
を、Dに切削対象のフェイスの幅を、tに切削対象のフ
ェイスの奥行値を設定する。ステップS870ではL,
t、D+2Hからなる干渉ブロックを生成する。ステッ
プS875は干渉ブロックから部品モデルを差し引くブ
ール演算を行う。ここでは、部品モデルを用いている
が、この手段において部品モデル以外のソリッドモデル
についても同様の処理ができる。ステップS880では
干渉ブロックの体積変化のチェックを行う。ステップS
885では体積変化がない場合で干渉なしのフラグをR
AM10cに設定し、ステップS890では体積変化が
ある場合で干渉ありのフラグをRAM10cに設定す
る。
【0080】このように、ステップS830からステッ
プS890のルーチンは、ステップS530からステッ
プS550のルーチンからなる姿勢演算工程の計算に基
づき、ステップS560で部品モデルの変更後の姿勢に
おいて切削対象のフェイス以外の前記部品に前記切削工
具が干渉しないかチェックする干渉チェック工程をステ
ップS560に具備するものである。これを機能的にみ
れば、ステップS530からステップS550のルーチ
ンからなる姿勢演算手段の計算に基づき、ステップS5
60で部品モデルの変更後の姿勢において切削対象のフ
ェイス以外の前記部品に前記切削工具が干渉しないかチ
ェックするステップS830からステップS890のル
ーチンからなる干渉チェック手段を構成するものであ
る。
【0081】実施例5.この発明の第五実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図10を用いて説明する。CAD/
CAM装置の構成は図14に示した従来のCAD/CA
M装置と同様なので説明を省略する。また、回避姿勢教
示手段は図1においてステップS560の他の事例であ
る。図10はこの発明の第五実施例のCAD/CAM装
置における回避姿勢教示手段を表すフローチャートであ
る。
【0082】図10において、ステップS900は干渉
チェック手段であり、部品モデルと切削工具との干渉を
チェックする。ステップS905では干渉チェック手段
の結果により分岐する。干渉なしのときは処理を終了
し、干渉ありのときステップS910に進む。ステップ
S910では切削対象のフェイスの面タイプにより分岐
する。「面タイプA」のときはステップS915へ進
む。ステップS915では切削対象のフェイスの面タイ
プをBに変更し、変更することをユーザに教示する。ス
テップS920では切削対象のフェイスを「面タイプ
B」にしたときの干渉チェックを行う。ステップS92
5では干渉チェック手段の結果により分岐し、干渉なし
のときは処理を終了し、干渉ありのときステップS93
0へ進む。ステップS930では切削工具情報変更をユ
ーザに教示する。教示内容は切削工具の工具径を小さく
するように促すことと切削工具の食出し量を小さくする
ように促す。このように、ステップS900からステッ
プS930のルーチンからなる干渉チェック工程は、前
記切削工具と前記部品が干渉するときに、ステップS9
30でその干渉を回避する新たな前記部品の姿勢を教示
する回避姿勢教示工程を具備するものであり、これを機
能的にみれば、前記切削工具と前記部品が干渉するとき
に、ステップS930からなる干渉を回避する新たな前
記部品の姿勢を教示する回避姿勢教示手段を構成するも
のである。
【0083】実施例6.この発明の第六実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図11を用いて説明する。CAD/
CAM装置の構成は図14に示した従来のCAD/CA
M装置と同様なので説明を省略する。また、順序チェッ
ク手段は図1においてステップS560の他の事例であ
る。図11はこの発明の第六実施例のCAD/CAM装
置における順序チェック手段を表すフローチャートであ
る。
【0084】図11において、ステップS940で部品
モデルを指定する。即ち、ユーザが対話式に指定する
か、RAM10cの所定の場所に指定する。ステップS
945では部品モデル生成時に使用した特徴形状モデル
を呼びだし、呼び出した特徴形状モデルを部品モデルの
所定の位置に配置する。全て配置した結果は、素材ピー
スの形になる。ステップS950では最初の切削対象の
フェイスとその切削条件を得る。ステップS955では
干渉チェック手段を行う。ここでの干渉チェックでは部
品モデルではなく呼び出した特徴形状モデルに対して行
うものである。ステップS960では干渉チェック手段
の結果により分岐する。干渉ありのときはステップS9
65へ進む。ステップS965では切削対象のフェイス
と干渉チェックした特徴形状モデルの対象となるフェイ
スとの切削順序を入れ替える。入れ替えた後、ステップ
S950へ戻り処理を繰り返す。干渉のない場合はステ
ップS970へ進み、ステップS970では切削対象の
フェイスの特徴形状モデルを削除する。ステップS97
5では次のフェイスとその切削条件があるならそれらを
得て、なければ処理を終了する。フェイスとその切削条
件がある場合ステップS955へ戻り処理を繰返し実行
する。かくして、全ての特徴形状モデルがなくなるまで
処理を実施する。
【0085】このよう、ステップS940からステップ
S975のルーチンは、部品モデルの姿勢を変更し、部
品モデルの指定フェイスを切削するとき、切削対象の前
記フェイスに対する除去対象以外を切削しないように、
前記未切削部位の切削対象と前記切削工具との干渉をチ
ェックする順序チェック工程であり、これを機能的にみ
れば、部品モデルの姿勢を変更し、部品モデルの指定フ
ェイスを切削するとき、切削対象の前記フェイスに対す
る除去対象以外を切削しないように、前記未切削部位の
切削対象と前記切削工具との干渉をチェックするステッ
プS940からステップS975のルーチンからなる順
序チェック手段を構成することになる。
【0086】実施例7.この発明の第七実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図12を用いて説明する。CAD/
CAM装置の構成は図14に示した従来のCAD/CA
M装置と同様なので説明を省略する。また、切削シミュ
レーション手段は図1においてステップS580の他の
事例である。図12はこの発明の第七実施例のCAD/
CAM装置における切削シミュレーション手段を表すフ
ローチャートである。
【0087】図12において、ステップS980では切
削条件の定義済の部品モデルを指定する。即ち、ユーザ
が対話式に指定するか、既存の部品モデルを外部記憶装
置からファイルとして指定する。ステップS985では
素材ピースモデルを指定する。ユーザが対話式に指定す
るか、既存の素材ピースモデルを外部記憶装置からファ
イルとして指定する。ステップS990ではステップS
980の部品モデルを切削するための加工プログラムを
指定する。即ち、ユーザが対話式に指定するか、既存の
加工プログラムを外部記憶装置からファイルとして指定
する。ステップS995では指定の加工プログラムから
制御命令を1つずつ取出し、制御命令の種別ごとに処理
を分岐する。ステップS1000では制御命令が工具設
定命令時に進むものであり、指定の切削工具モデルをソ
リッドモデラーを使用して生成する。切削工具の情報は
部品モデルの切削対象のフェイスの切削条件から得る。
ステップS1005では制御命令がチルティングテーブ
ル130の回転命令時に進み、B軸及びC軸の回転角度
命令に従って部品モデルの姿勢を変更する。ステップS
1010では制御命令が切削工具の位置決め時に進むも
のであり、位置決めデータに従って切削工具の位置を設
定する。ステップS1015では制御命令が工具移動命
令時に進み、1つの工具移動命令から3次元空間上の座
標値を得る。ステップS1020では切削工具が移動す
る経路の領域に相当する切削ブロックをソリッドモデラ
ーを使用して生成する。ステップS1025では素材ピ
ースモデルから切削ブロックを差し引き素材ピースを残
すようにブール演算を行う。制御命令に従った処理を終
えるとステップS995に戻り、次の制御命令がなくな
るまで処理を繰返し実行する。
【0088】このように、ステップS980からステッ
プS990のルーチンで加工プログラム生成工程で得た
加工プログラムと前記素材ピースモデルと前記部品モデ
ルと、前記面属性付与工程によってステップS1000
からステップS1025のルーチンで前記部品モデルの
フェイスに付与した面属性と前記姿勢演算工程の部品モ
デル姿勢計算から素材ピースモデルを切削工具モデルを
用いて切削するシミュレーションを行う切削シミュレー
ション工程を具備するものであり、これを機能的にみれ
ば、加工プログラム生成工程で得た加工プログラムと前
記素材ピースモデルと前記部品モデルとステップS98
0からステップS990のルーチンで指定し、前記面属
性付与手段によって前記部品モデルのフェイスに付与し
た面属性と前記姿勢演算手段の部品モデル姿勢計算から
素材ピースモデルを切削工具モデルを用いて切削するシ
ミュレーションを行うステップS1000からステップ
S1025のルーチンからなる切削シミュレーション手
段を構成するものである。
【0089】実施例8.この発明の第八実施例にかかる
多面加工用加工プログラム作成方法を用いたCAD/C
AM装置について、図13を用いて説明する。CAD/
CAM装置の構成は図14に示した従来のCAD/CA
M装置と同様なので説明を省略する。また、面方向決定
手段は図1においてステップS570の他の事例であ
る。図13はこの発明の第八実施例のCAD/CAM装
置における面方向決定手段を表すフローチャートであ
る。
【0090】図13において、ステップS1100は切
削対象面のフェイスを取得する。部品モデルの面属性か
ら切削対象面を取得する。ステップS1105は面タイ
プ優先モードを取得する。この面タイプ優先モードと
は、「面タイプA」及び「面タイプB」のどちらを優先
してフェイスの面方向とするかを決める。このモードは
あらかじめ「面タイプA」か「面タイプB」に設定され
ている。また、変更もできる。ステップS1110は切
削対象のフェイスと面タイプ優先モードの面タイプから
チルティングテーブル130の回転角を計算する。ステ
ップS1115は計算した回転角がチルティングテーブ
ル130の可動範囲内かチェックし、範囲外の場合、ス
テップS1120により面タイプを変更する。範囲内の
場合はステップS1125により、部品モデルを回転角
度だけ姿勢変更した後に、工具と干渉するかを干渉チェ
ック手段によりチェックする。ステップS1130は干
渉の有無により処理を分岐し、干渉があった場合、ステ
ップS1135へ進む。ステップS1135は面タイプ
の変更可否を決める。既に、ステップS1120で面タ
イプを変更している場合は面タイプを変更できないと判
断し、さもなくば変更可と判断する。面タイプを変更で
きない場合はステップS1140へ進む。ステップS1
140では面タイプを自動決定することができないこと
を示すエラーメッセージをユーザに示す。面タイプを変
更できる場合、ステップS1120へ戻り処理を繰返し
実行する。ステップS1130で干渉がない場合は、ス
テップS1145で最終的に決定した面タイプを切削対
象のフェイスに面属性として付与する。
【0091】また、部品モデルの多数の切削対象面に対
してユーザが面タイプを設定することなく自動で面タイ
プを設定することができる。更に、ユーザの意図を面タ
イプ優先モードとして反映することができる。このよう
に、ステップS1100からステップS1145のルー
チンは、前記部品モデルの切削対象面の切削工具に対す
るフェイスの面方向を決める面方向決定工程を具備する
ものであり、これを機能的にみれば、前記部品モデルの
切削対象面の切削工具に対するフェイスの面方向を決め
るステップS1100からステップS1145のルーチ
ンからなる面方向決定工程を構成することになる。
【0092】このように、本発明の一実施例の加工プロ
グラム作成方法からみれば、ソリッドモデラーを用いて
素材ピースモデルを生成し、かつ、前記素材ピースモデ
ルから部品モデルを生成するステップS500からなる
部品モデル生成工程と、前記部品モデルのフェイスに切
削対象面の属性と切削工具に対するフェイスの方向の属
性を面属性として付与するステップS520(ステップ
S700乃至ステップS730)からなる面属性付与工
程と、前記面属性付与工程の面属性を持つフェイスの面
方向を、前記切削工具で切削する平面方向に一致するよ
うに部品モデル全体の姿勢を変更するように計算するス
テップS530からなる姿勢演算工程と、前記姿勢演算
工程の計算に基づき、前記部品モデル上の1以上のフェ
イスを決定し、切削条件を指定するステップS540
(ステップS740乃至ステップS755)からなる切
削条件付与工程と、前記切削条件付与工程に基づき、前
記部品モデルの姿勢を変更し、前記工具経路を計算し
て、部品加工プログラムとするステップS560乃至ス
テップS600のルーチンからなる加工プログラム生成
工程とを具備するものであり、これを請求項に対応する
実施例とすることができる。同様に、本発明の一実施例
の加工プログラム作成装置からみれば、ソリッドモデラ
ーを用いて素材ピースモデルを生成し、かつ、前記素材
ピースモデルから部品モデルを生成するステップS50
0からなる部品モデル生成手段と、前記部品モデルのフ
ェイスに切削対象面の属性と切削工具に対するフェイス
の方向の属性を面属性として付与するステップS520
からなる面属性付与手段と、前記面属性付与手段の面属
性を持つフェイスの面方向を、前記切削工具で切削する
平面方向に一致するように部品モデル全体の姿勢を変更
するように計算するステップS530からなる姿勢演算
手段と、前記姿勢演算手段の計算に基づき、前記部品モ
デル上の1以上のフェイスを決定し、切削条件を指定す
るステップS540からなる切削条件付与手段と、前記
切削条件付与手段に基づき、前記部品モデルの姿勢を変
更し、前記工具経路を計算して、部品加工プログラムと
するステップS560乃至ステップS600のルーチン
からなる加工プログラム生成手段とを具備するものであ
り、これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。
【0093】したがって、ソリッドモデラーを用いて素
材ピースから部品モデルをコンピュータモデルとして生
成し、部品モデルの各フェイスに切削対象面の属性と切
削工具に対するフェイスの方向属性を面属性として付与
し、前記フェイスの方向属性から部品モデル全体の姿勢
を変更するように計算し、前記フェイスに切削条件を定
義し、前記フェイスを切削する加工プログラムを生成す
るものである。故に、ソリッドモデラーを用いることに
より多面加工の複数のフェイスの設定及び修正作業が容
易に行え、現実モデルをコンピュータ上で正確に再現す
ることができ、ユーザの作業確認を大幅に向上できる。
また、ソリッドモデリング技術はワイヤフレーム及びサ
ーフェスモデリングの制約を克服でき、特に、ワイヤフ
レーム及びサーフェスモデリングと異なり部品を完全
に、そして、明確に表現することができ、部品モデルの
和集合、差集合及び積集合等のモデル操作が可能とな
る。例えば、部品モデルに穴を穿設するには、円柱のソ
リッドモデルを部品の穴を明ける位置に配置して幾何演
算を施し、所望の穴を穿設できる。数学上、これはブー
ル演算によって決定できる。そして、部品に多数の切削
対象面がある場合にも、面タイプをユーザが個々に設定
する必要がなくなり、面タイプの設定忘れ、設定ミスを
引き起こすことがない。また、各マニュアル設定する手
間がかからない。よって、この発明の実施例によれば、
切削するフェイスの指定及び変更を容易にし、作業時間
(工数)を短縮し、作業ミスを低減することができる。
また、ユーザによる部品のフェイスの指定を簡便にし、
モデルデータとともに切削条件データを管理し、変更修
正に柔軟に対応することができ、モデル作成と同時に切
削条件を付与することができ、姿勢変更による干渉及び
工具経路生成時における干渉をチェックすることがで
き、加工プログラムの確認を容易になる。
【0094】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記切削条件付与工程の切
削条件は、前記部品モデルのフェイスに対する属性とし
て付与するステップS620乃至ステップS630のル
ーチンからなる切削条件付与工程を具備する実施例とす
ることができる。これを請求項に対応する実施例とする
ことができる。同様に、本発明の一実施例の加工プログ
ラム作成装置からみれば、上記実施例の前記切削条件付
与手段の切削条件は、前記部品モデルのフェイスに対す
る属性として付与するステップS620乃至ステップS
630のルーチンからなる切削条件付与手段を具備する
実施例とすることができる。これを請求項に対応する実
施例とすることができる。したがって、上記実施例の効
果に加えて、切削条件をフェイスの属性とすることでモ
デルデータと切削条件データを同時に管理することがで
き、フェイスの修正にも柔軟に切削条件を追従すること
ができる。その結果、切削条件の定義及び修正を容易に
し作業時間(工数)を大幅に短縮することができる。
【0095】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記切削条件付与工程の切
削条件は、前記部品モデルの前記フェイスに対して、前
記フェイスの形状を切削する切削条件データベースから
取出して付与するステップS760からステップS78
0のルーチンからなる特徴形状切削条件付与工程を具備
する実施例とすることができる。これを請求項に対応す
る実施例とすることができる。同様に、本発明の一実施
例の加工プログラム作成装置からみれば、上記実施例の
前記切削条件付与手段の切削条件は、前記部品モデルの
前記フェイスに対して、前記フェイスの形状を切削する
切削条件データベースから取出して付与するステップS
760からステップS780のルーチンからなる特徴形
状切削条件付与手段を具備する実施例とすることができ
る。これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。したがって、上記実施例の効果に加えて、特徴ある
切削条件をフェイスの属性とし、モデルデータと切削条
件データを同時に外部記録装置に格納しておき、それを
管理することができ、フェイスの修正にも柔軟に切削条
件を追従することができ、切削条件の定義及び修正を容
易にし作業時間(工数)を大幅に短縮することができ
る。
【0096】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記姿勢演算工程の計算に
基づき、前記部品モデルの変更後の姿勢において切削対
象の前記フェイス以外の前記部品モデルに前記切削工具
が干渉しないかチェックするステップS830乃至ステ
ップS890のルーチンからなる干渉チェック工程を具
備する実施例とすることができる。これを請求項に対応
する実施例とすることができる。同様に、本発明の一実
施例の加工プログラム作成装置からみれば、上記実施例
の前記姿勢演算手段の計算に基づき、前記部品モデルの
変更後の姿勢において切削対象の前記フェイス以外の前
記部品モデルに前記切削工具が干渉しないかチェックす
るステップS830乃至ステップS890のルーチンか
らなる干渉チェック手段を具備する実施例とすることが
できる。これを請求項に対応する実施例とすることがで
きる。したがって、上記実施例の効果に加えて、チルテ
ィングテーブル130の回転によって複雑に変る部品モ
デルの姿勢に対しても切削工具との干渉をチェックする
ことができ、ユーザの確認作業時間を大幅に短縮するこ
とができる。
【0097】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記干渉チェック工程は、
前記切削工具と前記部品モデルが干渉するときにその干
渉を回避する新たな前記部品モデルの姿勢を教示するス
テップS900乃至ステップS930のルーチンからな
る回避姿勢教示工程を具備する実施例とすることができ
る。これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。同様に、本発明の一実施例の加工プログラム作成装
置からみれば、上記実施例の前記干渉チェック手段は、
前記切削工具と前記部品モデルが干渉するときにその干
渉を回避する新たな前記部品モデルの姿勢を教示するス
テップS900乃至ステップS930のルーチンからな
る回避姿勢教示手段を具備する実施例とすることができ
る。これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。したがって、上記実施例の効果に加えて、部品モデ
ルと切削工具が干渉した場合には、ユーザに変って干渉
回避の方法を教示することができユーザの精神的負担を
大幅に低減することができる。
【0098】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記加工プログラム生成工
程で得た加工プログラムと、前記素材ピースモデルと前
記部品モデルと前記面属性付与工程によって、前記部品
モデルのフェイスに付与した面属性と前記姿勢演算工程
の部品モデル姿勢計算から素材ピースモデルを切削工具
モデルを用いて切削するシミュレーションを行うステッ
プS980乃至ステップS1025のルーチンからなる
切削シミュレーション工程を具備する実施例とすること
ができる。これを請求項に対応する実施例とすることが
できる。同様に、本発明の一実施例の加工プログラム作
成装置からみれば、上記実施例の前記加工プログラム生
成手段で得た加工プログラムと、前記素材ピースモデル
と前記部品モデルと前記面属性付与手段によって、前記
部品モデルのフェイスに付与した面属性と前記姿勢演算
手段の部品モデル姿勢計算から素材ピースモデルを切削
工具モデルを用いて切削するシミュレーションを行うス
テップS980乃至ステップS1025のルーチンから
なる切削シミュレーション手段を具備する実施例とする
ことができる。これを請求項に対応する実施例とするこ
とができる。したがって、上記実施例の効果に加えて、
複雑な複数のフェイスの切削をコンピュータ上でシミュ
レーションすることができ実切削による試作をなくすこ
とができ試作時間、試作材料費等の試作費用をなくすこ
とができる。
【0099】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記部品モデルの切削対象
面の切削工具に対するフェイスの面方向を決めるステッ
プS1100乃至ステップS1145のルーチンからな
る面方向決定工程を具備する実施例とすることができ
る。これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。同様に、本発明の一実施例の加工プログラム作成装
置からみれば、上記実施例の前記部品モデルの切削対象
面の切削工具に対するフェイスの面方向を決めるステッ
プS1100乃至ステップS1145のルーチンからな
る面方向決定手段を具備する実施例とすることができ
る。これを請求項に対応する実施例とすることができ
る。したがって、上記実施例の効果に加えて、部品モデ
ルの多数の切削対象面に対してユーザが面タイプを設定
することなく自動で面タイプを設定することができる。
更に、ユーザの意図を面タイプ優先モードとして反映す
ることができる。
【0100】本発明の一実施例の加工プログラム作成方
法からみれば、上記実施例の前記部品モデルの姿勢を変
更し、前記部品モデルの指定フェイスを切削するとき、
切削対象の前記フェイスに対する除去対象以外の未切削
部分を切削しないように、前記未切削部分と前記切削工
具との干渉をチェックするステップS940乃至ステッ
プS975のルーチンからなる順序チェック工程を具備
する実施例とすることができる。これを請求項に対応す
る実施例とすることができる。同様に、本発明の一実施
例の加工プログラム作成装置からみれば、上記部品モデ
ルの姿勢を変更し、前記部品モデルの指定フェイスを切
削するとき、切削対象の前記フェイスに対する除去対象
以外の未切削部分を切削しないように、前記未切削部分
と前記切削工具との干渉をチェックするステップS94
0乃至ステップS975のルーチンからなる順序チェッ
ク手段を具備する実施例とすることができる。これを請
求項に対応する実施例とすることができる。したがっ
て、上記実施例の効果に加えて、切削対象以外の未切削
部分と切削工具との干渉チェックができ、その干渉を回
避する切削順序を自動で求めることができユーザの作業
負担を大幅に低減することができる。
【0101】
【発明の効果】以上のように、この請求項1及び請求項
9の加工プログラム作成方法及びその装置によれば、ソ
リッドモデラーを用いて素材ピースモデルを生成し、か
つ、前記素材ピースモデルから部品モデルを生成し、前
記部品モデルのフェイスに切削対象面の属性と切削工具
に対するフェイスの方向の属性を面属性として付与し、
その面属性を持つフェイスの面方向を、前記切削工具で
切削する平面方向に一致するように部品モデル全体の姿
勢を変更するように計算し、その計算に基づき、前記部
品モデル上の1以上のフェイスを決定し、切削条件を指
定し、その指定に基づき、前記部品モデルの姿勢を変更
し、前記工具経路を計算して、部品加工プログラムとす
るものである。したがって、ソリッドモデラーを用いる
ことにより多面加工の複数のフェイスの設定及び修正作
業が容易に行え、現実モデルをコンピュータ上で正確に
再現することができ、ユーザの作業確認を大幅に向上で
きる。故に、切削するフェイスの指定及び変更を容易に
し、作業時間(工数)を短縮し、作業ミスを低減するこ
とができる。また、ユーザによる部品のフェイスの指定
を簡便にし、モデルデータとともに切削条件データを管
理し、変更修正に柔軟に対応することができ、モデル作
成と同時に切削条件を付与することができ、姿勢変更に
よる干渉及び工具経路生成時における干渉をチェックす
ることができ、加工プログラムの確認を容易になる。
【0102】請求項2及び請求項10の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1及び請求項9
の加工プログラム作成方法及びその装置における切削条
件を、前記部品モデルのフェイスに対する属性として付
与するものであるから、請求項1及び請求項9の効果に
加えて、切削条件をフェイスの属性とすることでモデル
データと切削条件データを同時に管理することができ、
フェイスの修正にも柔軟に切削条件を追従することがで
き、切削条件の定義及び修正を容易にし作業時間(工
数)を大幅に短縮することができる。
【0103】請求項3及び請求項11の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1及び請求項9
の加工プログラム作成方法及びその装置における切削条
件を、前記部品モデルの前記フェイスに対して、前記フ
ェイスの形状を切削する切削条件データベースから取出
して付与するものであるから、請求項1及び請求項9の
効果に加えて、部品モデル作成とその部品モデルを切削
するための切削条件を同時に定義することができ、特徴
ある切削条件をフェイスの属性とし、モデルデータと切
削条件データを同時に外部記録装置に格納しておき、そ
れを管理することができ、フェイスの修正にも柔軟に切
削条件を追従することができ、切削条件の定義及び修正
を容易にし作業時間(工数)を大幅に短縮することがで
きる。
【0104】請求項4及び請求項12の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1及び請求項9
の加工プログラム作成方法及びその装置における姿勢演
算に基づき、前記部品モデルの変更後の姿勢において切
削対象の前記フェイス以外の前記部品モデルに前記切削
工具が干渉しないかチェックするものであるから、請求
項1及び請求項9の効果に加えて、チルティングテーブ
ルの回転によって複雑に変る部品モデルの姿勢に対して
も切削工具との干渉をチェックすることができ、ユーザ
の確認作業時間を大幅に短縮することができる。
【0105】請求項5及び請求項13の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1及び請求項9
の加工プログラム作成方法及びその装置における干渉チ
ェックは、前記切削工具と前記部品モデルが干渉すると
きにその干渉を回避する新たな前記部品モデルの姿勢を
教示するものであるから、請求項4及び請求項12の効
果に加えて、部品モデルと切削工具が干渉した場合に
は、ユーザに変って干渉回避の方法を教示することがで
きユーザの精神的負担を大幅に低減することができる。
【0106】請求項6及び請求項14の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1及び請求項9
の加工プログラム作成方法及びその装置における加工プ
ログラムは、前記素材ピースモデルと前記部品モデルと
前記面属性付与工程によって、前記部品モデルのフェイ
スに付与した面属性と前記姿勢演算工程の部品モデル姿
勢計算から素材ピースモデルを切削工具モデルを用いて
切削するシミュレーションを行うものであるから、請求
項1及び請求項9の効果に加えて、複雑な複数のフェイ
スの切削をコンピュータのCRT等のディスプレイ上で
シミュレーションすることができ実切削による試作をな
くすことができ試作時間、試作材料費等の試作費用をな
くすことができる。
【0107】請求項7及び請求項15の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1及び請求項9
の加工プログラム作成方法及びその装置において、前記
部品モデルの切削対象面の切削工具に対するフェイスの
面方向を決めるものであるから、請求項1及び請求項9
の効果に加えて、部品モデルの多数の切削対象面に対し
てユーザが面タイプを設定することなく自動で面タイプ
を設定することができる。更に、ユーザの意図を面タイ
プ優先モードとして反映することができる。
【0108】請求項8及び請求項16の加工プログラム
作成方法及びその装置によれば、請求項1乃至請求項7
及び請求項9乃至請求項15の加工プログラム作成方法
及びその装置において、前記部品モデルの姿勢を変更
し、前記部品モデルの指定フェイスを切削するとき、切
削対象の前記フェイスに対する除去対象以外の未切削部
分を切削しないように、前記未切削部分と前記切削工具
との干渉をチェックするものであるから、請求項1乃至
請求項7及び請求項9乃至請求項15の効果に加えて、
切削対象以外の未切削部分と切削工具との干渉チェック
ができ、その干渉を回避する切削順序を自動で求めるこ
とができユーザの作業負担を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第一実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置の動作を
表したフローチャートである。
【図2】 図2はこの発明の第一実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
面属性付与手段の動作を表したフローチャートである。
【図3】 図3はこの発明の第一実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
フェイスの切削方向の種類を表した説明図である。
【図4】 図4はこの発明の第一実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
姿勢演算手段の動作を表したフローチャートである。
【図5】 図5はこの発明の第一実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
切削条件のパラメータファイルの例を表した説明図であ
る。
【図6】 図6はこの発明の第二実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
切削条件属性付与手段の動作を表したフローチャートで
ある。
【図7】 図7はこの発明の第三実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
特徴形状切削条件付与手段の動作を表したフローチャー
トである。
【図8】 図8(a)はこの発明の第四実施例にかかる
加工プログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置に
おけるは部品モデルの姿勢変更後のフェイス切削時にお
ける切削工具と部品モデルの間で干渉が発生している説
明図、(b)は切削工具と部品モデルの関係の設定パラ
メータを表した説明図である。
【図9】 図9はこの発明の第四実施例にかかる加工プ
ログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置における
干渉チェック手段の動作を表したフローチャートであ
る。
【図10】 図10はこの発明の第五実施例にかかる加
工プログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置にお
ける回避姿勢教示手段の動作を表したフローチャートで
ある。
【図11】 図11はこの発明の第六実施例にかかる加
工プログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置にお
ける順序チェック手段の動作を表したフローチャートで
ある。
【図12】 図12はこの発明の第七実施例にかかる加
工プログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置にお
ける切削シミュレーション手段の動作を表したフローチ
ャートである。
【図13】 図13はこの発明の第八実施例にかかる加
工プログラム作成方法を用いたCAD/CAM装置にお
ける多面加工の原理を表した図である。
【図14】 図14は従来及びこの発明の実施例にかか
るCAD/CAM装置の全体概略構成図である。
【図15】 図15は特定の工具を用いて素材ピースを
切削する切削工程の説明図である。
【図16】 図16は多面加工を行う立形マシニングセ
ンタの概略構成図である。
【図17】 図17は従来のCAD/CAM装置におけ
る多面加工における加工プログラム生成の全体のフロー
チャートである。
【図18】 図18は従来のCAD/CAM装置におけ
る多面加工における座標系を表した説明図である。
【図19】 図19は従来のCAD/CAM装置におけ
る切削対象のフェイスのローカル座標系の設定の動作を
示すフローチャートである。
【図20】 図20は従来のフェイスの切削方向の種類
を表した説明図である。
【符号の説明】
130 チルティングテーブル、660,800,81
0,821 フェイス、790 切削工具、795,8
05,820 部品モデル。なお、図中、同一符号及び
記号は同一または相当する構成部分を示すものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/4093 G05B 19/403 F 19/4068 19/405 Q G06F 17/50 G06F 15/60 636P

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドモデラーを用いて素材ピースモ
    デルを生成し、かつ、前記素材ピースモデルから部品モ
    デルを生成する部品モデル生成工程と、 前記部品モデルのフェイスに切削対象面の属性と切削工
    具に対するフェイスの方向の属性を面属性として付与す
    る面属性付与工程と、 前記面属性付与工程の面属性を持つフェイスの面方向
    を、前記切削工具で切削する平面方向に一致するように
    部品モデル全体の姿勢を変更するように計算する姿勢演
    算工程と、 前記姿勢演算工程の計算に基づき、前記部品モデル上の
    1以上のフェイスを決定し、切削条件を指定する切削条
    件付与工程と、 前記切削条件付与工程に基づき、前記部品モデルの姿勢
    を変更し、前記工具経路を計算して、部品加工プログラ
    ムとする加工プログラム生成工程とを具備する加工プロ
    グラム作成方法。
  2. 【請求項2】 前記切削条件付与工程の切削条件は、前
    記部品モデルのフェイスに対する属性として付与する切
    削条件付与工程を具備することを特徴とする請求項1に
    記載の加工プログラム作成方法。
  3. 【請求項3】 前記切削条件付与工程の切削条件は、前
    記部品モデルの前記フェイスに対して、前記フェイスの
    形状を切削する切削条件データベースから取出して付与
    する特徴形状切削条件付与工程を具備することを特徴と
    する請求項1に記載の加工プログラム作成方法。
  4. 【請求項4】 前記姿勢演算工程の計算に基づき、前記
    部品モデルの変更後の姿勢において切削対象の前記フェ
    イス以外の前記部品モデルに前記切削工具が干渉しない
    かチェックする干渉チェック工程を具備することを特徴
    とする請求項1に記載の加工プログラム作成方法。
  5. 【請求項5】 前記干渉チェック工程は、前記切削工具
    と前記部品モデルが干渉するときにその干渉を回避する
    新たな前記部品モデルの姿勢を教示する回避姿勢教示工
    程を具備することを特徴とする請求項4に記載の加工プ
    ログラム作成方法。
  6. 【請求項6】 加工プログラム生成工程で得た加工プロ
    グラムと、前記素材ピースモデルと前記部品モデルと前
    記面属性付与工程によって、前記部品モデルのフェイス
    に付与した面属性と前記姿勢演算工程の部品モデル姿勢
    計算から素材ピースモデルを切削工具モデルを用いて切
    削するシミュレーションを行う切削シミュレーション工
    程を具備することを特徴とする請求項1に記載の加工プ
    ログラム作成方法。
  7. 【請求項7】 前記部品モデルの切削対象面の切削工具
    に対するフェイスの面方向を決める面方向決定工程を具
    備することを特徴とする請求項1に記載の加工プログラ
    ム作成方法。
  8. 【請求項8】 前記部品モデルの姿勢を変更し、前記部
    品モデルの指定フェイスを切削するとき、切削対象の前
    記フェイスに対する除去対象以外の未切削部分を切削し
    ないように、前記未切削部分と前記切削工具との干渉を
    チェックする順序チェック工程を具備することを特徴と
    する請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の加工プ
    ログラム作成方法。
  9. 【請求項9】 ソリッドモデラーを用いて素材ピースモ
    デルを生成し、前記素材ピースモデルから部品モデルを
    生成し、前記部品モデルのフェイスに切削対象面の属性
    と切削工具に対するフェイスの方向の属性を面属性とし
    て付与する面属性付与手段と、 前記面属性付与手段の面属性を持つフェイスの面方向
    を、前記切削工具に対するフェイスの方向に一致するよ
    うに部品モデル全体の姿勢を変更するように計算する姿
    勢演算手段と、 前記姿勢演算手段の計算に基づき、前記部品モデルの姿
    勢を変更し、前記部品モデルの1以上のフェイスを決定
    し、切削条件を指定し、前記工具経路を計算して部品加
    工プログラムとする加工プログラム生成手段とを具備す
    る加工プログラム作成装置。
  10. 【請求項10】 前記切削条件は、前記部品モデルのフ
    ェイスに対して属性として付与する切削条件付与手段を
    具備することを特徴とする請求項9に記載の加工プログ
    ラム作成装置。
  11. 【請求項11】 前記切削条件は、前記部品モデルの前
    記フェイスに対して、前記フェイスの形状を切削する切
    削条件データベースから取出して付与する特徴形状切削
    条件付与手段を具備することを特徴とする請求項9に記
    載の加工プログラム作成装置。
  12. 【請求項12】 前記姿勢演算手段の計算に基づき、前
    記部品モデルの変更後の姿勢において切削対象の前記フ
    ェイス以外の前記部品モデルに前記切削工具が干渉しな
    いかチェックする干渉チェック手段を具備することを特
    徴とする請求項9に記載の加工プログラム作成装置。
  13. 【請求項13】 前記干渉チェック手段は、前記切削工
    具と前記部品モデルが干渉するときにその干渉を回避す
    る新たな前記部品モデルの姿勢を教示する回避姿勢教示
    手段を具備することを特徴とする請求項12に記載の加
    工プログラム作成装置。
  14. 【請求項14】 加工プログラム生成手段で得た加工プ
    ログラムと、前記素材ピースモデルと、前記部品モデル
    と、前記面属性付与手段によって、前記部品モデルのフ
    ェイスに付与した面属性と前記姿勢演算手段の部品モデ
    ル姿勢計算から素材ピースモデルを切削工具モデルを用
    いて切削するシミュレーションを行う切削シミュレーシ
    ョン手段を具備することを特徴とする請求項9に記載の
    加工プログラム作成装置。
  15. 【請求項15】 前記コンピュータモデルの切削対象面
    の切削工具に対するフェイスの面方向を決める面方向決
    定手段を具備することを特徴とする請求項9に記載の加
    工プログラム作成装置。
  16. 【請求項16】 前記部品モデルの姿勢を変更し、前記
    部品モデルの指定フェイスを切削するとき、切削対象の
    前記フェイスに対する除去対象以外の未切削部分を切削
    しないように、前記未切削部分と前記切削工具との干渉
    をチェックする順序チェック手段を具備することを特徴
    とする請求項9乃至請求項15の何れか1つに記載の加
    工プログラム作成装置。
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