JPH08262344A - 画像明示装置に使用するための単一折り曲げ光学的拡大装置 - Google Patents

画像明示装置に使用するための単一折り曲げ光学的拡大装置

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JPH08262344A
JPH08262344A JP8084655A JP8465596A JPH08262344A JP H08262344 A JPH08262344 A JP H08262344A JP 8084655 A JP8084655 A JP 8084655A JP 8465596 A JP8465596 A JP 8465596A JP H08262344 A JPH08262344 A JP H08262344A
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light
optical
optical element
outlet
aspherical
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JP8084655A
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English (en)
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Fred V Richard
フレッド・ブイ・リチャード
Marc H Wildy
マーク・エイチ・ワイルディー
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Motorola Inc
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B25/00Eyepieces; Magnifying glasses
    • G02B25/002Magnifying glasses
    • G02B25/007Magnifying glasses comprising other optical elements than lenses
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収差が補正され比較的大きな角倍率を有する
高品質の光学系を含む超小型かつ低価格の光学的拡大装
置を実現する。 【解決手段】 単一折り曲げ光学的拡大装置12は非球
面視野平坦化光入口22を有し光出口42が光入口22
に対してある角度に向けられかつ光入口22から光出口
42へと光を向けるよう配置された反射面25を備えた
複数の光学要素22,20,30,40を含む。該光学
要素22,20,30,40はほぼ15〜35ミリメー
トルの合計平均光学的長さを有する光入口22から光出
口42への光路を規定する。少なくとも1つの非球面部
23,34,42および1つの回折光学要素35が光路
に配置されて収差の補正を行い、かつ光学要素22,2
0,30,40は少なくとも10倍で像を角拡大するよ
う構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的拡大装置に関し、
かつより特定的には光路に単一の折り曲げを導入した光
学的拡大装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信時代の到来により、光学的装置の主
要なマーケットの1つは、セルラ電話、ページャ、2方
向無線機、データバンク、コンピュータ、その他のよう
な、携帯用電子機器である。一般に、この種の機器の光
源装置は低消費電力を備えた小型のものであり、低価格
であり、かつより大きな角倍率(angular ma
gnification)を備えた高品質の光学系を含
むことが望ましい。しかしながら、大きな角倍率は後に
説明する角拡大率(angular magnifyi
ng power:MP)に対する関係から分かるよう
に、小さな焦点距離を必要とする。一般に、以下の説明
では光学系はこれらの関係を説明する場合の便宜上単一
のレンズとして取り扱う。
【0003】
【数1】MP=V(b+f)/[f(b+e)]
【0004】この場合、Vは定数であり、明視距離(t
he distance of distinct v
ision)(ほぼ10インチまたは254mm)であ
り、bはレンズから虚像までの距離であり、eはレンズ
から目までの距離であり、そしてfは実効焦点距離であ
る。
【0005】小さな実効焦点距離の場合は、光学系が小
さなF/No.をもつことを必要とし、これは説明され
る用途において大口径システム(fast syste
m)に変わる。一般に、大口径システムはF/No.が
ほぼ2以下のシステムとして定義される。技術的に知ら
れているように、前記F/No.はレンズの直径に対す
る焦点距離の比率で決定される。
【0006】従って、焦点距離が低減されかつシステム
がより小さくなるに応じて、本質的により大きな面積の
レンズ、またはレンズ系が使用される。より大きな面積
のレンズ系を使用することは結果として該系を通って伝
送される画像により大きな収差を生じ、かつより大きな
収差補正を必要とする。当業者によく知られているよう
に、より多くの収差補正は系においてより多くの要素を
使用することを意味し、これは寸法がより大きくなりか
つコストがより高くなることを意味する。従って、小型
であり、低価格であり、大きな角倍率を備えた高品質の
光学系を制作する場合の固有の主な問題は収差の補正で
ある。
【0007】携帯用電子装置のための光学系を提供する
ためにいくつかの異なる試みが行われてきており、その
1つは単一ラインの画素および振動ミラーを備えた全屈
折または反射光学系を含む。前記単一ラインの画素はラ
スタの行(rows)を通って配列されかつ、同時に、
前記振動ミラーが前記画素のラインを走査してそれぞれ
の引き続く行をその適切な位置に配置する。このシステ
ムに伴う問題は高い精度のタイミングが必要とされ、使
用される電力量が大きく、かつミラーの振動による最終
的な画像のぼけである。また、このシステムは極めて壊
れやすくかつ携帯用機器において通常生じる荒っぽい使
用に都合よく適合できない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】現在一般的に使用され
ているシステムは大きな画像ソース、および直視画像ま
たは低倍率光学系のいずれかを使用するものである。こ
のシステムに伴う主たる問題はそれが使用される携帯用
電子機器の寸法を大幅に制限することである。基本的に
は、画像はオペレータが表示される情報を読取りおよび
/または理解するのに十分大きくなければならない。従
って、例えば、8.5インチ×11インチ(約21.6
cm×約27.9cm)の紙のシート(標準的なレタ
ー)を表示することを希望する場合、前記直視表示装置
は8.5インチ×11インチが容易に読み取られなけれ
ばならない。そのような表示装置は明らかに、ページ
ャ、2方向無線機、セルラ電話その他のような、大部分
の携帯用通信装置に導入するにはあまりにも大きすぎ
る。
【0009】従って、小型かつ低価格であるという属性
を備え、かつ、収差を補正する一方で、大きな角倍率を
備えた高品質の光学要素を含む光学系を考案することが
極めて望ましい。
【0010】本発明の目的は、非常に小型であり、コン
パクトかつ比較的低価格の光学的拡大装置を提供するこ
とにある。
【0011】本発明の他の目的は、比較的大きな角倍率
を備えた高品質の光学要素を含む非常に小型の、コンパ
クトかつ比較的低価格の光学的拡大装置を提供すること
にある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、収差の補正を
備えた比較的大きな角倍率を有する高品質の光学要素を
含む非常に小型の、コンパクトかつ比較的低価格の光学
的拡大装置を提供することにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、携帯用電子機
器に都合よく適合するのに十分小さい、収差の補正を備
えた比較的大きな角倍率を有する高品質の光学要素を含
むコンパクトかつ比較的低価格の光学的拡大装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる単一折り
曲げ光学的拡大装置によって上記問題および他の問題が
実質的に解決されかつ上記および他の目的が実現され
る。本発明に係わる単一折り曲げ光学的拡大装置は入口
(inlet)と該入口に対しある角度で向けられた光
出口(light outlet)を有する複数の光学
的要素、および前記入口から出口へと光を導くように配
置された反射面を含む。前記光学的要素はほぼ15〜3
5ミリメートルの合計平均光学的長さを有する光路を前
記入口から前記出口へと規定する。前記複数の光学的要
素は収差を補正するための少なくとも1つの非球面およ
び前記光路に配置されて付加的な収差の補正を与える少
なくとも1つの回折光学要素を含む。前記光学要素は少
なくとも10倍だけ画像を角拡大する(angular
ly magnify)よう構成されている。
【0015】本発明に係わる小型の携帯用電子機器にお
いて使用するための画像明示装置によって、上記および
他の問題は実質的に解決されかつ上記および他の目的は
さらに実現できる。この画像明示装置は単一の基板上に
形成された2次元アレイの発光装置および該発光装置に
結合されかつデータ入力端子を有するドライバ回路を備
えた画像発生器を含む。前記発光装置は前記ドライバ回
路によって個々にアドレス可能であり、それによって前
記データ入力において受信されたデータから複数ライン
の英数字およびグラフィクスの1つを含む実像を発生す
る。
【0016】単一折り曲げ光学的拡大装置が前記画像発
生器によって発生される実像を受けるように画像入力が
前記画像発生器に隣接するよう配置される。前記拡大装
置は単一折り曲げ光学的拡大装置の画像入口を規定する
入口および該入口に対しある角度で向けられた光出口を
有する複数の光学要素を含み、反射面が光学的に前記入
口および出口の間に配置されて前記入口からの光を前記
出口に導く。前記光出口は観察用開口を規定し、かつ前
記複数の光学要素は前記実像から虚像を生成し、該虚像
は前記観察用開口において見ることができる。
【0017】前記複数の光学要素は前記光入口から前記
光出口へと光路を規定し、該光路はほぼ15〜35ミリ
メートルの範囲の合計平均光学的長さを有している。前
記複数の光学要素は収差を補正するために少なくとも1
つの非球面およびさらなる収差の補正を与えるように前
記光路に配置された少なくとも1つの回折光学要素を含
む。前記光学要素は画像発生器によって発生された実像
を該実像より10倍大きな虚像へと角拡大するよう構成
されている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1、図2および図3は、本発明
に係わる単一折り曲げ光学的拡大装置12を導入した超
小型画像明示装置(image manifestat
ion apparatus)10の頭部平面図、正面
図および側面図を示す。図1、図2および図3は本発明
によって達成される寸法の低減の程度に関してある表示
を提供するために超小型画像明示装置10をほぼ実際の
寸法で示している。装置10は、有機または無機LE
D、電界発光装置、縦型空洞表面放射レーザ、LCD、
その他のような、発光装置のアレイ15を含む。この特
定の実施形態では、アレイ15は144の発光装置×2
40の発光装置を含む。おのおのの発光装置は一辺がほ
ぼ20ミクロンであり、隣接装置間の中心−中心間隔は
20ミクロンより大きくないようにして制作される。各
発光装置はほぼ1.8ボルトでターンオンされ、かつそ
れがターンオンされているときにほぼ50μAの電流を
使用する。アレイ15はほぼ15fLより低い輝度を生
じる。
【0019】アレイ15はガラス基板16の下面に装着
されかつドライバ基板18が基板16にバンプ接合され
る(bump−bonded)。ドライバ基板および該
ドライバ基板への基板の接合についてのさらに詳細な情
報は「集積電気−光学パッケージ(Integrate
d Electro−optical Packag
e)」と題する、同時係属の米国特許出願シリアル番号
第08/216,995号、1994年3月24日出
願、および本件出願と同じ譲受人に譲渡、に開示されて
おり、この開示の情報は参照のため本明細書に導入され
る。
【0020】単一折り曲げ光学的拡大装置12もまた基
板16上に装着され、かつアレイ15から、図2に最も
よく見ることができる、観察用開口19への光路を規定
する複数の光学要素を含んでいる。該複数の光学要素は
第1の光学要素の光入口において、アレイ15によって
発生される、画像を10倍以上に角拡大する(angu
larly magnify)よう構成されている。光
路の長さおよびアレイ15の寸法(実像)のため、光学
系の水平方向の視界は10xの倍率でほぼ11度から2
0xの倍率で22度までの範囲におよび、本実施形態は
ほぼ16度の水平方向の視界および15xの倍率を有し
ている。
【0021】特に図4を参照すると、図1の装置10の
側面部分の4倍に拡大した図が明瞭化のために示されて
いる。この図から、前記複数の光学要素は第1の光学要
素20を含み、該第1の光学要素20は光入口22、光
出口23として作用しかつ光入口22に対してある角度
に向けられた球面部、および光入口22から光出口23
へと光を導くように該光入口22と光出口23との間に
光学的に配置された反射面25を有している。この特定
の実施形態では、要素22はプリズムとして形成されか
つ光学品質のプラスチックからモールドされる。一般に
光学品質のプラスチックはほぼ1.5と1.6との間
の、高い屈折率を有する材料であると理解されている。
反射面25は単に要素20内にモールドされた別個の銀
めっきされたまたは銀色にされたミラーとすることがで
き、あるいは面25は要素20の形成後に銀めっきある
いは銀色にすることができ、あるいは面25はコーティ
ングなしで全反射モードで使用することもできる。
【0022】この実施形態では、光入口22は要素20
内に直接モールドdされかつその一体化部分として形成
された非球面の視野平坦化(aspheric fie
ldflattening)凹面の形式とされる。しか
しながら、光入口22は別個のレンズとして形成しかつ
要素20の下部面と光学的に整列して配置することもで
きることが理解できる。別個の構成要素はもちろん余分
の要素を必要としかつその組立工程は最終構造の価格お
よび寸法を増大させる結果となる。
【0023】反射面25は、光入口22および光出口2
3に関して、第1の要素20を通る光をほぼ80度から
100度の間の角度で折り曲げまたは傾けるよう配置さ
れている。より詳細には、図示された実施形態では、光
はほぼ95度の角度で反射される。例えば、95度の角
度は光学的拡大装置12の出口における像のより低い部
分におけるぼけ(vignetting)を防止するこ
とが発見された。
【0024】第1の要素の設計の重要な部分は空気中の
単一の方向転換ミラーを使用するものに比較して同じ空
間容積で大きな角倍率(低減された実効焦点距離)を可
能にするため凸面の出口面を備えた固体の単一折り曲げ
プリズムを使用することである。
【0025】数多くの用途においては、最終的な画像を
集束するための装置を含むことが望ましい。このため、
要素20(およびもし必要であれば、説明される他の要
素)が基板16上にスレッド調整装置(threade
d adjustment)27によって基板上に装着
され、該スレッド調整装置27は蝶ねじ、ねじまわし、
その他によって回転されて要素20,30および40の
固定された組立体を基板16およびアレイ15に向けて
あるいは基板16およびアレイ15から離れて縦方向に
移動させることができる。焦点合わせは単に光入口22
およびアレイ15上に発生される像の間の距離を変える
ことによって達成される。
【0026】前記複数の光学要素はさらに前記第1の光
学要素20の光出口23に隣接して配置された光入口3
2、および光出口34を有する光学レンズ30を含む。
図示された特定の実施形態では、光学レンズ30は光入
口32を規定する非球面部および光出口34を規定する
非球面部を有する2非球面(バイアスフェリック:bi
aspheric)光学レンズである。
【0027】光学レンズ30は外側ハウジング(図1〜
図3に概略的に示されている)、装着フレーム、または
任意の他の都合のよい構造を含む任意の手段によって第
1の要素20に関して固定的に装着される。光出口3
4、光入口32、光出口23および視野平坦化光入口2
2を含む非球面部分は波面(wavefront)が光
入口22から光出口34へ通過する際に該波面における
収差を低減しおよび/または除去するよう設計される。
【0028】第1の要素20および光学レンズ30を含
む、複数の光学要素は第1の要素20の光入口22から
光学レンズ30の光出口34に至る光路を規定する。携
帯用電子装置において有用な単一折り曲げ光学的拡大装
置を制作するためには、光路の合計の平均光学的長さを
ほぼ15〜35ミリメートルの範囲にすべきである。こ
の実施形態では、光入口22から光出口34を規定する
非球面部への光路はほぼ20ミリメートルである。
【0029】また、第1の要素20および光学レンズ3
0を含む、複数の光学要素は付加的な、主として(この
実施形態では)色の、収差補正を提供するように光路に
配置された少なくとも1つの回折光学要素(diffr
active optical element)を含
むよう構成される。図示された実施形態では、回折光学
要素35は光入口32を規定する非球面部分に導入され
ている。もちろん、これに代えてあるいはこれに加え
て、回折光学要素は光学的拡大装置12の複数の要素の
内の任意の他の面に含めることが可能なことは理解でき
るであろう。もし光がある角度で面に投射されるものに
対して、回折光要素が光路と実質的に垂直な面に含めら
れれば、回転対称のため回折光学要素はいくらか構成す
るのが容易になり、一方光がある角度で投射する面は非
回転対称を有する。前記非球面部および回折光学要素3
0はレンズ30を比較的複雑にするから、光学レンズ3
0の制作は射出成形(injection moldi
ng)によって最もよく行うことができる。
【0030】第1の要素20およびレンズ30は完全な
拡大装置を形成するよう構成できるが、この特定の実施
形態では、低倍率の光学レンズ40が拡大装置の可能な
拡張の例として含められている。光学レンズ40は光入
力を規定する球面部41および光出力を規定する球面部
42を含む。また、面41は該面41に形成された回折
光学要素45を有し付加的な収差補正を与える。光学レ
ンズ40は光学レンズ30に隣接して装着されかつ角拡
大された画像をそこを通して見ることができる開口を規
定する出口光学要素を形成する。光学レンズ40を加え
ることは拡大装置12の寸法および複雑さをいくらか加
えるかもしれないが、種々の他の要素の複雑さを低減す
るいくらかの角倍率および収差補正を提供し、これは多
くの用途において拡大装置12の総合的なコストを低減
する。その低い倍率のため、レンズ40はまたパッケー
ジ窓、あるいは観察用開口として使用できる。第1の要
素20および光学レンズ30のみが使用される用途で
は、透明であるか、光フィルタであるか、その他とする
ことができる、ガラスまたはプラスチック窓を備えた観
察用開口を規定するのが都合がよいであろう。
【0031】図1の3要素の拡大装置に対する典型的な
設計仕様または処方の一例が次の表1に示されている。
【0032】
【表1】
【0033】この場合、非常に小さな拡大装置12およ
びアレイ15のためかつ直視表示ではなく虚像が使用さ
れるという事実のため、超小型画像拡大装置10の総合
的な物理的寸法はほぼ1.5インチ(3.8cm)幅×
0.75インチ(1.8cm)高さ×1.75インチ
(4.6cm)深さであり、あるいは合計容積がほぼ2
立方インチ(32cm)であり、その内光学容積は
0.7立方インチより小さいことに注目すべきである。
【0034】アレイ15が図5により詳細に示されてお
りかつ、例えば、データ処理回路57によってドライブ
される発光装置(LED)アレイ55のような半導体電
子装置を含む。前記LEDは、例えば、有機または無機
発光ダイオード、縦型空洞表面放射レーザ(verti
cal cavity surface emitti
ng lasers)、電界放出装置、その他とするこ
とができる。データ処理回路37は、例えば、LEDア
レイ35の各LEDを制御するためのロジックおよびス
イッチング回路アレイ、ドライバその他を含む。データ
処理回路57は、前記ロジックおよびスイッチングアレ
イに加えてまたは代えて、入力端子58においてデータ
を受けかつ該データを処理してLEDアレイ55のよう
な装置上に所望の実像を生成するマイクロプロセッサま
たは同様の回路を含むことができる。
【0035】この特定の実施形態では、LEDアレイ5
5が使用されているが、それは達成できる極めて小さな
寸法のためおよび構造および動作が単純なためである。
特に図6を参照すると、LEDアレイ55の平面図が図
示されており、そこでは画素が単一の基板(例えば、半
導体チップ)60上に行および列の規則的なパターンで
形成されている。各画素は少なくとも1つのLEDを含
み、もし望むならば、カラー、付加的な輝度および/ま
たは冗長性のために余分の並列的なLEDが含められ
る。よく知られた方法で行および列によって特定の画素
をアドレスすることにより、該特定の画素が作動されて
(energized)実像を生成する。デジタルまた
はアナログデータが入力端子58において受信されかつ
データ処理回路57によって選択された画素を作動させ
ることができる信号に変換されて所定の実像を発生す
る。前記デジタルまたはアナログデータは、通信受信
機、メモリまたはデータバンク、または他の携帯用電子
装置、その他のような、任意のデータソースから受信さ
れる。
【0036】当業者には、LEDアレイ55および基板
60は図6においては大幅に拡大されていることが理解
できるであろう。また、データ処理回路57は別個のブ
ロックで表されているが、いくつかの用途においては、
それらは基板60上のアレイ55のエッジの回りに形成
できる。基板60の実際の寸法は各辺に沿って数ミリメ
ートル(例えば、3〜10)のオーダにあり、おのおの
のLEDは一辺が(あるいはLEDが丸い場合は直径
が)5〜50ミクロンのオーダになっている。基板60
の極めて小さな寸法のため、LEDの間のドライブ線ま
たは金属接続トレースは非常に小さな断面を有し、これ
はそれらの電流伝達容量、または電流密度をひどく制限
する。例えば図6を参照すると、1つの典型的な動作に
おいては、1度に1つの行のみがアドレスされあるいは
「ターンオン」される。従って、おのおのの列に対する
金属トレースは1つのLED(オンとなっている行の1
つのLED)に対して十分な電流のみを伝達すればよ
い。しかしながら、前記オンの行におけるすべてのLE
Dが同時にターンオンされる可能性がある。従って、前
記オンの行に対する金属トレースは、どれだけ多くのL
EDがその行にあっても(例えば100〜1500のL
ED)そのための電流を伝達することを要求される可能
性があり、前記列の金属トレースと同じだけ多くの電流
を多数回伝達しなければならない。
【0037】再び図4を参照すると、超小型画像拡大装
置10の動作を概略的に説明する。装置10のアレイ1
5は基板16の下面において実像の供給源を与える。光
入口22を規定する非球面視野平坦化凹面は基板16に
対して間隔をあけた位置関係に配置されかつほぼ画像を
平坦化していくらかの収差の問題を補正し、かつ反射面
25の表面にわたり光を広げる。面25は光出口23を
通り光学レンズ30の光入口32へと光を反射する。光
が光出口23を規定する球面部を通るとき、平面におけ
るよりも導入される収差が少ない。回折光学要素35は
特に付加的な、主として色の、収差を補正するよう設計
され、かつ光入口32を規定する非球面部はより多くの
収差を補正しおよび/またはバランスさせる。光学レン
ズ30は主要な角倍率を提供し、かつ光出口34を規定
する非球面部はより多くの収差を補正しおよび/または
バランスさせる。
【0038】もし光学レンズ40が前記装置に含まれれ
ば、回折光学要素45および/または非球面部41を付
加的な収差に対する補正のために含めることができる。
光学レンズ40はまた少しの量の付加的な角倍率を提供
する。装置の観察用開口を規定する面42はもし望むな
らばさらに収差を補正するために非球面とすることがで
きる。用途、倍率および光路長に応じて、拡大装置のた
めの光学要素は一般に光路に少なくとも1つの非球面部
および少なくとも1つの回折光学要素を含む。いくつか
の特別の用途では、すべて非球面を使用し回折光学要素
を使用しないことも可能であり、かついくつかの非常に
特別の用途では収差を補正するのに回折光学要素のみを
使用することも可能である。いずれの場合も、本発明
は、しばしば同じ面上に、非球面および回折構造を使用
することによって収差補正を強化できるようにし、余分
の伝統的な要素を使用することを避ける。光学要素の小
さな面上に非球面および/または回折光学要素を経済的
に形成するために光学要素をモールドすることが一般に
必要であることも注目すべきである。
【0039】図7を参照すると、携帯用、または手持ち
型、電子機器65の斜視図が示されており、該電子機器
65には観察用開口66のみが見えるように超小型画像
拡大装置が装着されている。図7はさらに電子機器65
の観察用開口66を見るオペレータによって見られる典
型的な視野70を示しており、該視野70は電子機器6
5の背後にあるように見える。視野70は、例えば、オ
ペレータ(警察官)によって入ろうとしている建物の間
取り図とすることができる。該間取り図は警察署(po
lice station)に記録されており、警察官
によって援助が要求されたとき、警察署は単に前に記録
した平面図を送信するのみでよい。同様に、電子機器6
5は行方不明の人または指名手配中の犯人の写真、地
図、極めて長いメッセージ、その他を送信するために利
用できる。数多くの他の変形、例えばメッセージが聞き
取れるものである代わりに観察用開口66に現れる無音
受信動作、も可能である。
【0040】
【発明の効果】従って、本発明により、コンパクトであ
りかつ低価格であるという属性を備え、かつ収差の補正
を行う一方で、大きな角倍率を備えた高品質の光学装置
を備えた光学系が開示された。その新規な構成のため、
拡大装置12は非常に小型で、高い角倍率を有しかつ非
常に低価格で製造できる。また、回折光学要素および/
または非球面部を導入するために種々の光学要素を斜出
成形することが最適の製造方法であると考えられるが、
それはまた最も低価格の方法である。さらに、拡大装置
12の小さな寸法、高い角倍率およびがんじょうな構造
のため、拡大装置12は超小型画像明示装置10と組合
わせておよび/または事実上任意の携帯用電子装置に使
用できる。
【0041】本発明の特定の実施形態が示されかつ説明
されたが、当業者にはさらに他の修正および改善をなす
ことができる。従って、この発明は示された特定の形態
に限定されるものではなくかつ添付の特許請求の範囲に
よってこの発明の精神および範囲から離れることのない
すべての修正をカバーするものと考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる単一折り曲げ光学的拡大装置を
実施した画像明示装置を示す頭部平面図である。
【図2】図1に示される装置の正面図である。
【図3】図1に示された装置をその一部を除去しかつ断
面で示す側面図である。
【図4】図1に示される装置を4倍に拡大して示す側面
図である。
【図5】図1の装置に関連する画像発生器を示す単純化
したブロック図である。
【図6】図5の画像発生器の一部を形成する、発光装置
のアレイをその一部を取り出して示す拡大頭部平面図で
ある。
【図7】図1の画像明示装置を使用した携帯用通信機器
のオペレータによって見られる典型的な視界を示す説明
的斜視図である。
【符号の説明】
10 超小型画像明示装置 12 単一折り曲げ光学的拡大装置 15 発光装置のアレイ 16 ガラス基板 18 ドライバ基板 19 観察用開口 20 第1の光学要素 22 光入口 23 光出口 25 反射面 27 スレッド調整装置 30 光学レンズ 32 光入口 34 光出口 35 回折光学要素 40 光学レンズ 41,42 球面部 45 回折光学要素 55 LEDアレイ 57 データ処理回路 58 入力端子 60 基板 65 携帯用電子機器 66 観察用開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク・エイチ・ワイルディー アメリカ合衆国アリゾナ州 85044、フェ ニックス、サウス・フォーティーエイツ・ ストリート 8857、#1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一折り曲げ光学的拡大装置であって、 光入口(22)および該光入口(22)に対しある角度
    に向けられた光出口(42)を有し、前記光入口(2
    2)から前記光出口(42)へと光を向けるように前記
    光入口(22)と前記光出口(42)の間に光学的に配
    置された反射面(25)を備えた複数の光学要素(2
    2,20,30,40)であって、該光学要素(22,
    20,30,40)は収差の補正のため少なくともつ1
    の非球面部(23,34,42)を含み、 前記複数の光学要素(22,20,30,40)はほぼ
    20〜35ミリメートルの範囲の合計平均光学的長さを
    有する光路を前記光入口(22)から前記光出口(4
    2)へと規定するもの、 さらに収差の補正を行うために前記光路に配置された少
    なくとも1つの回折光学要素(35)、そしてを具備
    し、前記複数の光学要素(22,20,30,40)は
    第1の光学要素の光入口(22)における画像供給源
    (15)を10以上の倍率で角拡大するよう構成されて
    いることを特徴とする単一折り曲げ光学的拡大装置。
  2. 【請求項2】 単一折り曲げ光学的拡大装置であって、 非球面視界平坦化光入口、該光入口に対しある角度に向
    けられた光出口、および前記光入口から前記光出口へと
    光を導くように前記光入口と前記光出口との間に光学的
    に配置された反射面を有する第1の光学要素、 前記第1の光学要素の光出口に隣接して配置された光入
    口、および光出口を有する光学レンズ、 を具備し、前記第1の光学要素および前記光学レンズは
    ほぼ15〜35ミリメートルの範囲の合計平均光学的長
    さを有する光路を前記第1の光学要素の光入口から前記
    光学レンズの光出口へと規定しかつ前記第1の光学要素
    の光入口における画像供給源を10以上の倍率で角拡大
    し、そしてさらに、収差の補正を与えるよう前記第1の
    光学要素および光学レンズの内の1つにかつ前記光路中
    に設けられた少なくとも1つの非球面部、 を具備することを特徴とする単一折り曲げ光学的拡大装
    置。
  3. 【請求項3】 単一折り曲げ光学的拡大装置であって、 非球面視界平坦化光入口、該光入口に対しある角度に向
    けられた非球面光出口、および前記光入口から前記光出
    口へと光を導くよう前記光入口と前記光出口との間に光
    学的に配置された反射面を有する第1の光学要素、 前記第1の光学要素の光出口に隣接して配置された非球
    面光入口、および非球面光出口を有する2非球面光学レ
    ンズであって、前記第1の光学要素の前記非球面視野平
    坦化光入口、前記非球面光出口、および前記2非球面光
    学レンズの非球面光入口および光出口は収差補正を提供
    し、 前記第1の光学要素および前記2非球面光学レンズは前
    記第1の光学要素の光入口から前記2非球面光学レンズ
    の光出口への光路を規定し、合計平均光学的長さがほぼ
    15〜30ミリメートルの範囲にあり、かつ10以上の
    倍率で前記第1の光学要素の光入口における画像供給源
    を角拡大するもの、そして前記2非球面光学レンズの光
    入口、前記2非球面光学レンズの光出口、または前記第
    1の光学要素の光出口の内の1つに配置されかつ前記光
    路中に配置されさらに収差補正を与える少なくとも1つ
    の回折光学要素、 を具備することを特徴とする単一折り曲げ光学的拡大装
    置。
  4. 【請求項4】 単一折り曲げ光学的拡大装置を製造する
    方法であって、 第1の面に形成された光入口、光出口として形成されか
    つ前記光入口に対しある角度に向けられた第2の面、お
    よび前記光入口および前記光出口の間に光学的に配置さ
    れかつ前記光入口から前記光出口へ光を導くよう前記第
    1および第2の面をつなぐ反射面を有する光学的プリズ
    ムを含む第1の光学要素を形成する段階、 前記第1の光学要素の光出口に隣接して配置された光入
    口、および対向する光出口を有する光学レンズを形成す
    る段階、そして前記第1の光学要素および前記光学レン
    ズを実装して前記第1の光学要素の光入口から前記出口
    側光学要素の光出口へと光路を規定するもの、 を具備し、前記形成する段階はさらに前記第1の光学要
    素および前記光学レンズの内の1つに少なくとも1つの
    非球面部を形成する段階を含み、該非球面部は収差を補
    正するために前記光路中に配置されることを特徴とする
    単一折り曲げ光学的拡大装置を製造する方法。
  5. 【請求項5】 画像明示装置であって、 単一の基板上に形成された発光装置の2次元アレイおよ
    び前記発光装置に結合されたドライバ回路を含み、かつ
    データ入力端子を含む画像発生器であって、前記発光装
    置は前記ドライバ回路によって個々にアドレス可能であ
    り、それによって前記データ入力において受信されたデ
    ータから複数のラインの英数字およびグラフィクスの1
    つを含む実像を発生するもの、そして前記画像発生器に
    よって発生された実像を受けるように前記画像発生器に
    隣接して配置された画像入力を有する単一折り曲げ光学
    的拡大装置であって、該拡大装置は、 前記単一折り曲げ光学的拡大装置の画像入口を規定する
    光入口および該光入口に対しある角度に向けられた光出
    口を有し、前記光入口から前記光出口へと光を導くよう
    に前記光入口と前記光出口との間に光学的に配置された
    反射面を備えた複数の光学要素であって、前記光出口は
    観察用開口を規定しかつ前記複数の光学要素は前記実像
    から前記観察用開口において見ることができる、虚像を
    生成するもの、 ほぼ15〜35ミリメートルの範囲の合計平均光学的長
    さを有する光路を前記光入口から前記光出口へと規定す
    る前記複数の光学要素であって、前記第1の光学要素お
    よび前記光学レンズの内の1つにかつ前記光路中に配置
    されて収差を補正するための少なくとも1つの非球面部
    を備えるもの、そして付加的な収差補正を与えるように
    前記光路中に配置された少なくとも1つの回折光学要
    素、 を含み、かつ前記複数の光学要素は前記画像発生器によ
    って発生された実像を前記実像より10倍以上大きい虚
    像に角拡大するよう構成されている、前記単一折り曲げ
    光学的拡大装置、 を具備することを特徴とする画像明示装置。
JP8084655A 1995-03-16 1996-03-13 画像明示装置に使用するための単一折り曲げ光学的拡大装置 Pending JPH08262344A (ja)

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US08/405,057 US5644430A (en) 1995-03-16 1995-03-16 Single fold optical magnifier for use in image manifestation apparatus

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