JPH08262165A - 光デジタル伝送系における各局内時計同時刻駆動方法およびその装置 - Google Patents

光デジタル伝送系における各局内時計同時刻駆動方法およびその装置

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JPH08262165A
JPH08262165A JP6832795A JP6832795A JPH08262165A JP H08262165 A JPH08262165 A JP H08262165A JP 6832795 A JP6832795 A JP 6832795A JP 6832795 A JP6832795 A JP 6832795A JP H08262165 A JPH08262165 A JP H08262165A
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JP
Japan
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station
clock
time
slave station
master station
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Application number
JP6832795A
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English (en)
Inventor
Akira Otsuki
晃 大月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F M T KK
Fujikura Ltd
Original Assignee
F M T KK
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by F M T KK, Fujikura Ltd filed Critical F M T KK
Priority to JP6832795A priority Critical patent/JPH08262165A/ja
Publication of JPH08262165A publication Critical patent/JPH08262165A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバーを用いた伝送系において、観測
地点間の厳密な同時刻性を保証する光デジタル伝送系の
各局内時計同時刻駆動方法およびその装置を提供する。 【構成】 光デジタル伝送系は親局Mと子局D1〜Dnを
含む。各局間は光カプラC1〜Cnと光ファイバーFで接
続され、独立した時計を持つ計時装置CS0 〜CSn が
設置されている。該装置には親局から該子局までの伝送
信号の伝播時間が格納されている。また、各子局におけ
る光カプラと計時装置との間には、上記の信号伝播時間
を微調整する光ファイバーFが接続されている。システ
ムの動作開始時に、親局Mは各子局へ計時開始指示を送
出する。各子局は該指示を受理した時点で、該子局内の
時計の時刻を上記伝播時間に設定して、その後に計時動
作を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光デジタル伝送系上の
親局および各子局に設置された時計の同時刻性を保証す
る光デジタル伝送系における各局内時計同時刻駆動方法
及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、送配電線の地短絡事故や雷撃
による事故発生時点において、異常電圧サージ・異常電
流の発生や、これらに伴って発生する電界・磁界の急変
等の現象を捉え、事故発生箇所の特定・事故の様相の解
析を行うための様々なシステムが考えられている。この
ようなシステムの一つに雷標定システムが挙げられる。
雷標定システムでは複数の場所に観測地点を設けて、常
時、雷の発生を監視している。そして、雷標定システム
の中枢部が設置されている地点を親局と呼び、上記の観
測地点の各々を子局と呼んでいる。これら親局および子
局は、観測の際の時刻を記録する等の目的のために、そ
れぞれ固有の時計を持っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、雷標定シス
テムのように複数地点において同時観測を行うシステム
では、各局が有する全ての時計の時刻が厳密に一致して
いることが前提となる。従来は、これら時計間の同時刻
性を保証するために無線や衛星を利用する調整方法が用
いられてきた。しかし、これらの方法では太陽輻射によ
る地球空間での磁界変動等の影響を受けるために、同一
時刻の設定がかなり困難であるという問題を抱えてい
た。
【0004】また、従来のシステムでは複数の地点にお
いて観測を行っていたが、各観測地点が独立した時計を
有しており、しかも、これらの時計の間で何らの同期も
とっていなかった。従って、各観測地点で得られた情報
の突き合わせを行う場合に、各情報の時間関係が不正確
であるため、解析に支障をきたすという問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、光ファイバーを用いた伝送系において、観測地点
間の厳密な同時刻性を保証することが可能な光デジタル
伝送系における各局内時計同時刻駆動方法およびその装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、親局と子局を有する光デ
ジタル伝送系において、該親局に設けられた時計と該子
局に設けられた時計とを駆動する光デジタル伝送系にお
ける各局内時計同時刻駆動方法であって、前記子局にお
いて、前記親局が該親局および前記各子局内の時計に対
して送出する計時開始指示が、前記子局に到達するまで
の伝播時間を予め記憶し、前記計時開始指示を検出し
て、最初の計時開始指示を受信した場合には、前記伝播
時間に相当する初期補正時刻を該子局内の時計へ設定
(プリセット)し、該子局内の時計の計時を開始させる
ことを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、親局と子局
を有する光デジタル伝送系において、該親局に設けられ
た時計と該子局に設けられた時計とを駆動する光デジタ
ル伝送系における各局内時計同時刻駆動装置であって、
前記親局は、該親局および前記子局内の時計に対して計
時開始指示を送出する指示手段を具備し、前記子局は、
前記計時開始指示が前記親局から該子局に到達するまで
の伝播時間を予め格納した記憶手段と、前記計時開始指
示を検出し、最初の計時開始指示を受信した場合に時刻
初期化(プリセット)指示を出力する検出手段と、前記
時刻初期化指示に基づいて、前記伝播時間を読み出して
該伝播時間に相当する初期補正時刻を該子局内の時計へ
設定し、その後に該時計の計時を開始させる制御手段と
を具備することを特徴としている。
【0007】また、請求項3記載の発明は、親局と子局
を有する光デジタル伝送系において、該親局に設けられ
た時計と該子局に設けられた時計とを駆動する光デジタ
ル伝送系における各局内時計同時刻駆動装置であって、
前記親局は、該親局および前記子局内の時計に対して計
時開始指示を送出する指示手段を具備し、前記子局は、
前記親局から該子局までの伝送路を、前記計時開始指示
が伝播する伝播時間を予め格納した記憶手段と、前記計
時開始指示を検出し、最初の計時開始指示を受信した場
合に時刻初期化(プリセット)指示を出力する検出手段
と、前記時刻初期化指示に基づいて、前記伝播時間を読
み出して該伝播時間に相当する初期補正時刻を該子局内
の時計へ設定し、その後に該時計の計時を開始させる制
御手段と、前記親局から該子局までの信号の伝播時間が
所定の調節時間の最小単位部分の倍数として完全に調節
出来るように、前記親局と該子局の間の伝送路の長さを
予め調整する調整手段とを具備することを特徴としてい
る。また、請求項4記載の発明は、前記調整手段が光フ
ァイバー伝送システムから構成されることを特徴として
いる。
【0008】
【作用】請求項1又は請求項2記載の発明によれば、親
局において、該親局および各子局内の時計に対して計時
開始指示を送出し、子局においては、計時開始指示が該
子局に到達するまでの伝播時間を予め格納しておき、最
初の計時開始指示を検出した段階で、記憶しておいた伝
播時間を読み出して該伝播時間に相当する初期補正時刻
を該子局内の時計へ設定し、その後に該時計の計時を開
始させる。
【0009】また、請求項3記載の発明によれば、親局
において、該親局および子局内の時計に対して計時開始
指示を送出し、子局においては、親局から該子局までの
信号の伝播時間が所定の調節時間の最小単位部分の倍数
として完全に調節出来るように、親局と該子局の間の伝
送路の長さを予め調整して、調整後の伝送路を計時開始
指示が伝播する伝播時間を予め記憶し、最初の計時開始
指示を検出した段階で、記憶しておいた伝播時間を読み
出して該伝播時間に相当する初期補正時刻を該子局内の
時計へ設定し、その後に該時計の計時を開始させる。ま
た、請求項4記載の発明によれば、調整手段の一部を光
ファイバーで構成して、光ファイバーの長さを伸縮させ
ることにより、伝播時間の調整を行う。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は、本実施例による光デジタル伝送
系の構成を示すブロック図である。例えば、この伝送系
はエフ・エム・ティ社製の32Mbps(Mega bit per
second) 伝送システムの例であって、基本クロック周
波数f0 =32.768MHz(周期T=30.52ナ
ノ秒)で動作する。また、伝送路符号にはCMI(Code
d Mark Inversion)を採用しており、CMI基本周波数
は2・f0=65.536MHz(周期T/2=15.2
6ナノ秒)である。なお、実際のシステム設計において
は、伝送系の基本周波数を厳密に標準的な時間システ
ム、即ち、分、秒、ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒、ピコ
秒等に一致するような基本クロックにするのが最善であ
る。
【0011】この伝送システムは、1台の親局Mとn台
の子局D1〜Dn(ここでnは自然数)から構成されてい
る。各局には識別のためのID番号が付与されており、
親局MのID番号は0、子局D1〜DnのID番号は各々
1〜nである。これら局の間は光カプラC1、C
2、...Cn および光ファイバーF、F、...Fを
介して結ばれている。また、子局D1〜Dnにはそれぞれ
雷の標定に使用するサージ解析装置(図示略)が設置さ
れている。
【0012】ここで、任意の局のID番号をxおよびy
(0≦x≦n、0≦y≦n)とした場合、これら2局間
の光ファイバーの「等価長」をLxy[km]と定義す
る。実際の伝送路においては、光ファイバーのほかに
も、接続線、光カプラ、中継器、その他各種のデバイス
が介在するため、これらの影響による伝送信号の時間遅
れを加味した光ファイバーの等価的な長さを、特に「等
価長」と呼んでいる。
【0013】また、親局M、子局D1〜Dnにはそれぞれ
計時装置CS0、計時装置CS1〜CSn が設けられてい
る。計時装置CS1〜CSnは親局Mから送出されるクロ
ックに基づいて動作し、このクロックの周波数は上記の
CMI基本周波数に設定されている。また、親局Mから
送出された伝送信号は、光カプラC1〜Cnおよび光ファ
イバーF、F、...を介して各子局D1〜Dnへ伝達さ
れる。ここで、親局Mが子局に対して信号を発信してか
ら、実際に子局Di[1≦i≦n] に信号が伝達される
までには、以下に示す時間遅れT0iが存在する。
【0014】一方、親局Mと子局Diとの間の光ファイ
バーの等価長をL0iとすると、
【数1】 で計算される。また、光速度Cは、以下、ここでは説明
のため概略の値で表せば、次式で与えられる。 C=3×105 [km/秒] ∴ 1/C=3.33
[マイクロ秒/km] である。なお、実際の設計では、その有効数字に従って
より厳密な光速度を用いうる事は勿論である。従って、
親局Mと子局Diの伝送信号の時間遅れをT0iとする
と、ここでは T0i=L0i/C=3.33L0i [マイクロ秒] なお、この時間遅れT0iは、線路の敷設の時点で、親局
Mと子局Di との間の等価長を求めておくか、あるいは
エコーバック等の手法を用いることによって精密に計測
することができる。
【0015】ここで、子局Di 内の時計は親局Mからの
指示を契機にその計時を開始する。また、親局Mは、自
らの計時装置CS0 に対する計時開始指示を行い、これ
と同時に全子局に対して計時開始の指示を行う。従っ
て、後述する時刻補償手段が存在しないと仮定した場
合、計時装置CSiは計時装置CS0に対して時間T0iだ
け遅れた時刻表示を行ってしまうこととなる。次に、図
2に示すように、親局Mの計時装置CS0 はクロック制
御回路20と複数のカウンタ21〜25から構成されて
いる。クロック制御回路20は、親局M内の中央処理装
置(図示略)から送出されるStart/Stop指示
に基づき、カウンタ21〜25に対するクロックの供給
の開始/停止を制御する。
【0016】この計時装置CS0 でカウントできる最小
時間単位は、この例では100ナノ秒のオーダーであ
り、一方、最大時間単位は「時」のオーダーである。す
なわち、カウンタ21は100ナノ秒の桁のカウントを
行う10進カウンタ、カウンタ22〜24は各々1マイ
クロ秒,10マイクロ秒,100マイクロ秒の桁のカウ
ントを行う10進カウンタである。同様にして、ミリ秒
オーダーのカウントを行う3個の10進カウンタ、秒オ
ーダーのカウントを行う60進カウンタ、分オーダーの
カウントを行う60進カウンタ(いずれも図示略)が存
在する。そして、カウンタ25は時オーダーのカウント
を行う24進カウンタである。
【0017】これらのカウンタ21〜25はCLK端子
へ入力されたクロックに基づいて動作する。また、各カ
ウンタのキャリーは、キャリー出力端子COから1クロ
ック間だけ出力されて、上位の(図では右隣に位置す
る)カウンタの外部入力端子ETへ伝達される。カウン
タ21〜25のカウント値は、CLK端子にクロックが
一発入る度に+1されてゆく。その際、入力端子ETが
Highレベルであれば、カウント値がさらに+1され
る。なお、各カウンタはカウント値を出力するための端
子を持っており、親局M内部の中央処理装置等がこのカ
ウント値を時刻として用いるが、図2では省略してあ
る。また、各カウンタは電源投入時にクリアされ、さら
に中央処理装置等から図示省略したクリア端子へHig
hレベルの信号が与えられてもクリアされる。
【0018】次に、子局の計時装置CS1〜CSnの構成
例を図3に示す。子局の計時装置では、伝送路から同期
クロックを取り出し、親局Mの計時装置CS0 が使用し
ているクロックと同一のクロックを、クロックリカバリ
ーによって復元している。このクロックリカバリーは1
/m周期検出(mは自然数であって、本実施例では1
6)で行っており、この場合の最大量子化誤差T/(2
・m)は、 T/32=0.954[ナノ秒] 即ち、約1[ナノ秒]と計算される。
【0019】子局の計時装置におけるカウンタの構成
は、上述した親局Mのカウンタの構成に対応している。
すなわち、カウンタ31は100ナノ秒の桁、カウンタ
32は1マイクロ秒の桁、カウンタ33は10マイクロ
秒の桁、カウンタ34は100マイクロ秒の
桁、...、カウンタ35は「時」の桁のカウントを受
け持っている。
【0020】親局Mのカウンタ21〜25と比較した場
合、これらのカウンタにはLD端子と、各カウンタのビ
ット幅と同じだけの端子数を持つプリセット端子PRが
設けられている。LD端子がHighレベルになると、
プリセット端子PRに設定された値がそのままカウンタ
に設定され、これによりカウント値が初期化されること
になる。図3からわかるように、カウンタ31〜34の
プリセット端子PRには各々プリセット回路41〜44
が接続されている。また、カウンタ35のプリセット端
子PRはすべて接地されている。
【0021】これらプリセット回路は、計時装置CSi
が表示する時刻の初期値を設定するための回路である。
上述したように、親局Mから送出される計時開始指示
は、時間T0iだけ遅れて子局Di へ伝達されるので、時
刻の補償をしなければ各局でばらばらの時刻表示がなさ
れてしまう。そこで、あらかじめ、又は計時開始指示を
受け取った時点で、計時装置CSiのカウンタの値を時
刻T0iに設定してやれば、計時装置CSiの時計と計時
装置CS0の時計は同一時刻T0i を表示する。つまり、
子局側において時間遅れが補償できることになる。
【0022】なお、プリセット回路41〜44は、たと
えばDIPスイッチで構成されており、各子局の保守者
が任意の値を設定することができる。次に、同期判別回
路51は、伝送路上から同期信号を検出して、上述した
クロックリカバリー処理によりクロックの復元を行う。
また、親局Mから送出された計時開始指示を検出し、カ
ウンタ31〜35に対するクロックの制御およびLD端
子に与えるレベル制御を行って、それぞれ対応する制御
信号を分配回路61〜63へ送出する。
【0023】ここで、同期判別回路51は、親局Mから
最初に計時開始指示が送出された場合にだけ、LD端子
をHighレベルとする制御(カウンタのプリセット処
理)を行い、2回目以降の計時開始指示があっても該プ
リセット処理を行わないように制御している。また、分
配回路61〜63は、同期判別回路51の指示に基づい
て、カウンタ31〜34に対するクロックの供給および
LD端子のレベル設定を行う。
【0024】なお、プリセット回路の接続は、親局Mか
ら最遠の子局Dn までの等価長L0nが設定可能な範囲内
で実施すれば良い。たとえば、等価長L0nが51kmで
あれば、時間遅れの最大値T0nは51×3.33=16
9.83マイクロ秒となる。従って、最小時間単位(た
とえば10ナノ秒)の桁から、最大時間単位として10
0マイクロ秒の桁までのカウンタの各々について、プリ
セット回路を設ければ良い。一方、図1において、子局
Diに設けられた光カプラCiと該子局の計時装置CSi
は等価長ΔL0iの光ファイバーFで接続されており、こ
の光ファイバーは以下の目的で設けられている。なお、
以後、等価長ΔL0iによる時間遅れをΔT0iで表わす。
【0025】現実の伝送システムにおいては、上述した
時間遅れT0iが厳密に計時装置CSi の最小単位に一致
することは稀である。しかるに、厳密な同一時刻駆動を
行うには、上述した最大量子化誤差(約1ナノ秒)の精
度で各局間の時刻を保証する必要がある。つまり、時計
の完全同一歩調化を実現するためには、この最小単位以
下の時間遅れをも調整しておく必要があるということに
なる。たとえば、図3の回路構成によれば、時間遅れT
0iの調整は最小100ナノ秒単位でしか行うことができ
ない。そこで、等価長ΔL0iの光ファイバーFを追加
し、時間遅れ「T0i+ΔT0i」が100ナノ秒の倍数と
なるように調整する。これにより、最小単位以下の時間
を補償することが可能となる。
【0026】たとえば、時間遅れT0iを100ナノ秒で
除した結果が30ナノ秒であるとすると、この30ナノ
秒を補償するためには、 (100−30)ナノ秒×C[km/秒]=0.021
[km]=21[m] の長さの光ファイバーFを追加する。これにより、時間
遅れ「T0i+ΔT0i」が100ナノ秒の倍数となる。な
お、これにより計時装置CSiまでの時間遅れが70ナ
ノ秒だけ増加するので、該計時装置におけるプリセット
回路の設定値もこれに対応して「+1」しておかねばな
らない。
【0027】次に、上記構成による局内時計駆動装置の
動作を説明する。まず、子局Diの設置時に、親局Mと
子局Diの間の等価長L0iを測定する。そして、この等
価長L0iをもとに、計時装置CSi のプリセット回路の
設定値と追加光ファイバーの等価長ΔL0iを決定する。
たとえば、等価長L0iが11kmの場合、これによる時
間遅れT0iは 11×3.33=36.63マイクロ秒=367×10
0−70ナノ秒 となる。従って、プリセット回路への設定値は36.7
マイクロ秒となるから、プリセット回路44、43、4
2、41には各々0、3、6、7を設定する。さらに、
70ナノ秒分の時間遅れを生ずるΔL0i(=21m長)
の光ファイバを子局Diの光カプラCiと計時装置CSi
との間に接続する。
【0028】本システムの動作開始時点では、各計時装
置CS0〜CSnにおける全てのカウンタはクリアされて
おり、そのカウント値は何れも0となっている。次に、
システムが作動すると、親局Mは子局に対して計時開始
指示を送出する。また同時に、自局の計時システムCS
0 内のクロック制御回路20に対して計時開始指示を行
う。これによりカウンタ21〜25に対してクロックが
供給される。すなわち、親局Mの時計が動き出す。
【0029】その後、時間「T01+ΔT01」が経過する
と、親局Mからの計時開始指示が計時装置CS1 の同期
判別回路51へ到達する。同期判別回路51は、該指示
を検出して、分配回路61〜63へカウンタ31〜35
のプリセットを指示する。各分配回路はLD信号として
一発のパルスを発生させるので、例えば1クロックの期
間だけLD信号がHighレベルとなる。これにより、
プリセット回路41〜44の値「T01+ΔT01」がカウ
ンタ31〜35に設定される。
【0030】次に、同期判別回路51は、カウンタへの
クロック供給指示を分配回路61〜63へ送出する。該
指示により、分配回路61〜63はカウンタ31〜35
へクロックの供給を開始する。これにより、子局D1 に
おける計時が時刻「T01+ΔT01」より開始される。こ
の時、親局Mの計時装置CS0は時刻「T01+ΔT01」
を表示しているので、以後、親局Mと子局D1 は常に同
時刻を表示するようになる。
【0031】このようにして、親局の計時開始時点より
時間「T02+ΔT02」、「T03+ΔT03」、...が経
過するにつれて、計時開始の指示が順に子局D2、D
3、...へ到達し、各子局の計時装置において計時が
開始される。そして、「T0n+ΔT0n」時間後には、全
ての子局の計時装置が親局Mの計時装置CS0 と同一時
刻を表示するようになる。なお、上記の実施例では、各
計時装置の時計が0から計時されることとした。これ
を、特定の時刻から計時開始するようにすることも可能
である。すなわち、各計時装置の全てのカウンタにプリ
セット回路を接続し、プリセット回路へは「T0i+ΔT
0i」に該特定時刻を加算した値を設定すれば良い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は請求
項2記載の発明によれば、親局において、該親局および
各子局内の時計に対して計時開始指示を送出し、子局に
おいては、計時開始指示が該子局に到達するまでの伝播
時間を予め格納しておき、最初の計時開始指示を検出し
た段階で、記憶しておいた伝播時間を読み出して該伝播
時間に相当する初期補正時刻を該子局内の時計へ設定
し、その後に該時計の計時を開始させるようにしたの
で、伝送系の冗長度の増大を招くことなく、親局の時計
と子局の時計の同時刻駆動が可能となるという効果が得
られる。
【0033】また、請求項3記載の発明によれば、親局
から該子局までの信号の伝播時間が所定の調節時間の最
小単位部分の倍数として完全に調節出来るように、親局
と該子局の間の伝送路の長さを予め調整して、調整後の
伝送路を計時開始指示が伝播する伝播時間を予め記憶す
るようにしたので、請求項1又は請求項2の効果に加え
て、所定時間を単位とした時刻の粗調整は制御手段で行
い、所定時間以内の微調整は調整手段で行うことができ
るという効果が得られる。
【0034】また、請求項4記載の発明によれば、調整
手段の一部を光ファイバーで構成して、光ファイバーの
長さを伸縮させることにより伝播時間の調整を行うよう
にしたので、伝送路と同一の媒体を使用でき、きめ細か
な時刻調整が簡易な構成で実現できるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光デジタル伝送系の構
成を示すブロック図である。
【図2】同伝送システムの親局Mにおける計時装置CS
0 のブロック図である。
【図3】同伝送システムの子局Diにおける計時装置C
Siのブロック図である。
【符号の説明】
M…親局、D1〜Dn…子局、C1〜Cn…光カプラ、CS
1〜CSn…計時装置、F…光ファイバー、21〜25,
31〜35…カウンタ、41〜44…プリセット回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と子局を有する光デジタル伝送系に
    おいて、該親局に設けられた時計と該子局に設けられた
    時計とを駆動する光デジタル伝送系における各局内時計
    同時刻駆動方法であって、 前記子局において、 前記親局が該親局および前記各子局内の時計に対して送
    出する計時開始指示が、前記子局に到達するまでの伝播
    時間を予め記憶し、 前記計時開始指示を検出して、 最初の計時開始指示を受信した場合には、前記伝播時間
    に相当する初期補正時刻を該子局内の時計へ設定(プリ
    セット)し、 該子局内の時計の計時を開始させることを特徴とする光
    デジタル伝送系における各局内時計同時刻駆動方法。
  2. 【請求項2】 親局と子局を有する光デジタル伝送系に
    おいて、該親局に設けられた時計と該子局に設けられた
    時計とを駆動する光デジタル伝送系における各局内時計
    同時刻駆動装置であって、 前記親局は、該親局および前記子局内の時計に対して計
    時開始指示を送出する指示手段を具備し、 前記子局は、 前記計時開始指示が前記親局から該子局に到達するまで
    の伝播時間を予め格納した記憶手段と、 前記計時開始指示を検出し、最初の計時開始指示を受信
    した場合に時刻初期化(プリセット)指示を出力する検
    出手段と、 前記時刻初期化指示に基づいて、前記伝播時間を読み出
    して該伝播時間に相当する初期補正時刻を該子局内の時
    計へ設定し、その後に該時計の計時を開始させる制御手
    段とを具備することを特徴とする光デジタル伝送系にお
    ける各局内時計同時刻駆動装置。
  3. 【請求項3】 親局と子局を有する光デジタル伝送系に
    おいて、該親局に設けられた時計と該子局に設けられた
    時計とを駆動する光デジタル伝送系における各局内時計
    同時刻駆動装置であって、 前記親局は、該親局および前記子局内の時計に対して計
    時開始指示を送出する指示手段を具備し、 前記子局は、 前記親局から該子局までの伝送路を、前記計時開始指示
    が伝播する伝播時間を予め格納した記憶手段と、 前記計時開始指示を検出し、最初の計時開始指示を受信
    した場合に時刻初期化(プリセット)指示を出力する検
    出手段と、 前記時刻初期化指示に基づいて、前記伝播時間を読み出
    して該伝播時間に相当する初期補正時刻を該子局内の時
    計へ設定し、その後に該時計の計時を開始させる制御手
    段と、 前記親局から該子局までの信号の伝播時間が所定の調節
    時間の最小単位部分の倍数として完全に調節出来るよう
    に、前記親局と該子局の間の伝送路の長さを予め調整す
    る調整手段と、 を具備することを特徴とする光デジタル伝送系における
    各局内時計同時刻駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記調整手段は光ファイバー伝送システ
    ムから構成されることを特徴とする請求項3記載の光デ
    ジタル伝送系における各局内時計同時刻駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102778236A (zh) * 2012-07-16 2012-11-14 西安电子科技大学 具有高时频稳定度的x射线脉冲星光子信号地面模拟系统

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