JPH08261475A - 暖房器具 - Google Patents

暖房器具

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JPH08261475A
JPH08261475A JP6094795A JP6094795A JPH08261475A JP H08261475 A JPH08261475 A JP H08261475A JP 6094795 A JP6094795 A JP 6094795A JP 6094795 A JP6094795 A JP 6094795A JP H08261475 A JPH08261475 A JP H08261475A
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JP
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heating
heat generating
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heating element
generating member
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JP6094795A
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Satoru Ogasawara
悟 小笠原
Toru Kasai
亨 河西
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Jamco Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱効率および収納効率の良い暖房器具を提供
する。 【構成】 発熱部材(羽根板)15は発熱体である炭素
繊維を内装し裏面を反射面とした細長の板状体であり、
発熱体は電線30を介して通電され発熱、波長5〜25
ミクロンの赤外線を放射する。各羽根板15は第1の操
作紐20の操作により配設傾斜角を変化させ、隣接する
羽根板15が連結して、面状の発熱体を形成し、第2の
操作紐25により羽根板15を下降、あるいは上昇さ
せ、拡開、積層収納する。コントロ−ルボックス40に
より羽根板15が全体の80%拡開したとき通電を開始
するよう構成される。反射面で反射されて広い面積から
放射される赤外線は、窒素、酸素等で構成される空気に
は吸収されることなく、被暖房物体に吸収され、不使用
時には羽根板15を上昇させ、操作部17の下部に積
層、収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線を利用して室内
の暖房を効果的に行う器具に関し、特に、不使用時にお
ける収納が簡単な暖房器具に関する。
【0002】
【従来の技術】通常室内に配設される暖房器具はストー
ブ等にみられるように室内の空気を加熱し、熱を伝え
る、いわゆる熱伝導方式をとるものと、セラミクスを発
熱体として用い、遠赤外線を放射させる熱放射方式のも
のとがある。遠赤外線を利用した熱放射方式の暖房器具
においては、発熱体の形状を点あるいは線とする、ある
いはパネル状とする暖房装置があるが、点、あるいは線
状の発熱体においては、発熱体を曲面を持った反射鏡を
利用して赤外線の反射方向を利用者の方向に集約するこ
とができるが、パネル状にした場合においては効果的に
放射方向を集約する方法はなかった。そこで、放射能力
を確保するため、放射面積の不足を高い放射温度で補っ
ている。例えば、放射温度が600℃を超える高温の暖
房装置もあるが、この場合には、0.8ミクロンから2
ミクロンという短い波長の赤外線を多量に放射する。し
かし、これらの短い波長の赤外線は人体に向けて放射さ
れても、殆どは反射されて直接的な暖房にはならなかっ
た。
【0003】そこで、人体に吸収される長い波長の赤外
線を放射させるため、比較的低温の面状発熱体(パネル
ヒータ)を使った製品もあるが、広い面積の面状発熱体
を発熱させると、熱膨張によりパネルヒータが変形、変
歪する不具合が生じるため、シャーシ等の構造を強くす
る、あるいは補強材が必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、日本の場合は暖
房器具の使用期間は4か月程度であって、他の期間は収
納しておくものである。そこで、暖房効率を考慮して発
熱体の面積を広くすると大きな暖房器となり、さらに器
具の大きさにみあった広い収納場所を必要とした。そこ
で、本発明は熱効率が良く、さらに補強材等の特別な部
材を必要とせず、収納性のよい暖房器具を提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の暖房器具は、電
極を介して通電可能であって、並列に配設する炭素繊維
を有した発熱体を内装し、裏面を反射面とする複数の細
長板状の発熱部材と、発熱部材を回動して支持角度を変
更する角度変更手段と、発熱部材を移動して部材の間隔
を開閉する移動手段を備え、発熱部材の配設位置を操作
する操作部とを備え、操作部の移動手段により発熱部材
を移動させて隣接する発熱部材との間に間隔を開け、操
作部の変更手段により発熱部材を回動させて隣接する発
熱部材を連結したとき、裏面を反射面とする面状の暖房
本体を形成すると共に、操作部の移動手段により発熱部
材の間隔を閉じたとき、発熱部材は積層状態となる構成
を具備する。
【0006】また、本発明の暖房器具は、電極を介して
通電可能であって、並列に配設する炭素繊維を有した発
熱体を内装し、裏面を反射面とする複数の細長板状の発
熱部材を蛇腹状に連結して折り畳み、拡開自在に形成し
た暖房本体と、暖房本体を移動自在に支持する支持部材
とを具備する。
【0007】さらに、本発明の暖房器具は、電極を介し
て通電可能であって、並列に配設する炭素繊維を有した
発熱体を内装し、裏面を反射面とする可撓性を有するシ
ート状の発熱部材と、発熱部材の移動に伴って正逆回転
自在に配設され発熱部材を巻き取ると共に、発熱部材の
移動を停止させる手段を備えた巻き取り軸を具備する。
発熱部材の発熱体は、暖房器具全体の80%が拡開され
たとき通電されるとともに、通電により波長3〜25μ
mの赤外線を放射する構成を具備する。
【0008】
【作用】暖房器具として使用する場合には各発熱部材を
拡開して発熱部材に配設する発熱体を並列させて連結し
熱放射面積を広くする。そして、不使用時には発熱部材
を積層する、折り畳む、または巻き込む等の手段により
コンパクトに収納する。また、発熱部材の発熱体から放
射する赤外線は、空気を構成している窒素および酸素に
より吸収されない特性を持っているので、赤外線を所望
の方向に集約することができれば、暖房効果は、暖房器
から被暖房物体までの距離に無関係となり、遠隔暖房が
可能となる。そこで、裏面を鏡面として反射面とし発熱
体からの赤外線の放射方向を表面方向に集約させる。こ
の発明が用いている発熱体が放射する赤外線は、波長が
約3ミクロンから25ミクロンであるが、この波長が暖
房に有効とされる理由を次に説明する。生の牛肉を使用
して、有効な赤外線の波長と体内への吸収率の関係をみ
る(図13参照)。このグラフから波長が6ミクロンか
ら10ミクロンの赤外線が牛肉の温度上昇に最も効果的
であることが判明した。これらの事柄から、生の牛肉と
同種素材の人体に向けて照射した場合、反射、透過、吸
収が起き、波長がほぼ3ミクロンから25ミクロンの赤
外線が、人体を温めるに有効である許容範囲にあること
が推測される。
【0009】次に、発熱体として用いる炭素繊維は各種
のセラミクスと共に赤外線を豊富に放射する素材として
知られており、カーボン(炭素)は短い波長から長い波
長までの赤外線を豊富に放射する優良な放射物体であ
る。そして、繊維状にした炭素繊維は、良き放射体であ
る上、電気の良導体で、通電することによって発熱体と
なり、取扱も容易である。炭素繊維を一方向あるいは縦
横の布状に織り、通電することにより面状発熱体とな
り、その上放射体となって豊富な赤外線を放射する。
【0010】
【実施例】本発明の暖房器具の実施例を図面を参照して
詳述する。 第1実施例 図1、図2、図3はこの実施例に示すスラット式の暖房
器を示し、図1は全体斜視図を示している。スラット式
の暖房器具10は複数枚の発熱体を備えた発熱部材とし
ての羽根板15と、羽根板15を操作する操作部17を
有する。羽根板15はガラスクロスよりなる表面層15
0と、アルミ層154を蒸着したフイルム層153と、
表面層150とフイルム層153との間に内装される発
熱層155とを備えた、細長板体である。各層間はエポ
キシ樹脂、ビスマレイミド樹脂等の耐熱性の高い熱硬化
樹脂により接着されている。この実施例においては、羽
根板15は長手方向に表面層150方向にわずかに極率
を有する湾曲形状となっている。
【0011】発熱層155は炭素(カーボン)等の導電
性発熱体で構成されている。例えば、炭素繊維を並列さ
せる、あるいは織物状態に縦横に並列させて形成してい
る。この実施例で使用する炭素繊維は、固有抵抗値
4.0Ωcm、ひっぱり強度 100Kg/mm2、ヤング率
6500Kg/mm2 の特性値を有している。そして、発熱
層155の長手方向両端縁に相当する表面層150の位
置には、導電性発熱層155に連絡する銅電極120を
配設している。また、羽根板15の長手方向の端部には
端縁に沿って穿孔された第1の挿通孔158が2個並設
され、かつ銅電極120に近接して第2の挿通孔159
が形成されている。
【0012】操作部17は中空筒状のケース170と、
ケース170内の端部に操作体18を収容して構成され
ている。操作体18はケース170に回動自在に支持さ
れた回動軸180と、回動軸180に遊嵌する操作紐保
持部183と、回動軸180に固着する回動紐保持部1
85を備えている。操作紐保持部183には第1の操作
紐20を懸け、第1の操作紐20の両端はそれぞれ羽根
板15の第1の挿通孔158に挿通する。第1の操作紐
20と第1の挿通孔158は接着等の固着手段により固
着されている。そして、羽根板15は第1の操作紐20
にその端部を支持された状態で表面層150を上面にし
て等間隔に配設される。回動紐保持部185には第2の
操作紐25の先端を固着し、第2の挿通孔159に自由
端を挿通する。第2の挿通孔159は第2の操作紐25
径よりやや大きい径を有する孔であって孔内を第2の操
作紐25は自由に移動できる。通常は第2の操作紐25
は回動紐保持部185に旋回保持されており、紐25下
端を下方に引くことにより回動紐保持部185が回動し
て旋回している第2の操作紐25がほどけてゆく構成と
なっている。第2の紐25の移動に伴って各羽根板15
は下降し一定間隔に配設される。そして、第2の紐25
を引き下げる力を停止したところでストッパー(図示せ
ず)の働きにより回動紐保持部185はその位置で停止
する。
【0013】このように構成される暖房器10は各羽根
板15の端を第1の操作紐158により一定間隔に水平
に支持された状態でガラスクロス150面を上部として
積層して、操作部17の下部に保持される。そして、第
2の操作紐25を矢印B方向に引くことにより、回動紐
保持部185が回動して回動紐保持部185に巻き取ら
れていた紐25がほどけてゆく。第1の操作紐25の移
動に伴って羽根板15が水平状態を保持しながら下降し
拡開する。さらに第1の操作紐20を矢印B方向に引く
ことにより、保持部183が回転して他方の操作紐20
を矢印C方向に引き上げる。この紐20の移動に伴いに
羽根板15は図1に示す手前側が矢印B方向に、後側が
矢印C方向に回動し、羽根板15はガラスクロス150
面を表面として傾斜状態となる構成となっている。この
とき、羽根板15の間隔を羽根板15の幅方向の間隔と
することにより、拡開した羽根板15により暖房器10
は隙間のない板体を形成する。
【0014】暖房器10は羽根板15の銅電極120上
に配線30を施し、各板15を並列に接続させる。そし
て、コントロールボックス40を介して家庭用の電源に
連結することにより発熱体155に通電される。このよ
うに構成する暖房器10は所望する適所、例えば壁面等
に操作部17のケース170を固定し取り付ける。先
ず、第2の操作紐25を引き、羽根板15を引き出す。
このとき、暖房器10の配設されている羽根板15の総
数の80%が引き出されたとき、暖房器10のスイッチ
がオンされるように図示せぬ制御装置により制御されて
いる。次に第1の操作紐20の操作者側の紐を引き、各
羽根板15を傾斜させる。このようにすることにより、
暖房器10は発熱体155を内装する羽根板15が連結
した平面板状となる。表面側にガラスクロス表面層15
0面が現われ、裏面はアルミ154を蒸着したフイルム
153面となる。通電することにより、各羽根板15の
発熱体155が発熱し、広い面積において発熱体を形成
する。このとき、壁面側にアルミ蒸着面が配設されてい
るので、発熱体155での発熱により放射される赤外線
はアルミ蒸着フイルム面153に反射されて全ての熱線
が室内方面に放射される。
【0015】暖房器として不使用の場合は、電源との連
結を解除し、第1の操作紐20の操作者から遠い側の紐
を引いて各羽根板15を水平状態に戻し、第2の操作紐
25を引いて回動紐保持部185のストッパーを解除し
て回動紐保持部185を回動させ、第2の操作紐25を
回動紐保持部185に巻き取り羽根板15を積層、収納
する。このように、この暖房器10は使用時には複数の
羽根板15を拡開して発熱部材(体)が連結して面状発
熱体となり、不使用時には積層して、コンパクトに収納
できる。
【0016】次に、この実施例における暖房器10が放
射する赤外線の温度による分光分布を、赤外線放射の多
い理想黒体の赤外線の分光分布と比較した。その結果を
図5,6,7に示す。図5は温度40℃における分光分
布を示し、線Qは理想黒体の発光エネルギーの分布を示
し、線Pはこの発熱体の発光エネルギーの分布を示す。
このグラフによると発光エネルギー分布は線Q、線P共
にほぼ波長9.3μmでピークとなる。図6は温度10
0℃における発光エネルギーの分布であって、線Qで示
す理想黒体、および線Pで示すこの発熱体の発光エネル
ギー分布はほぼ波長7.8μmでピークとなる。図7は
温度180℃における発光エネルギーの分布であって、
線Qで示す理想黒体、および線Pで示すこの発熱体の発
光エネルギー分布はほぼ波長6.3μmでピークとな
る。すなわち、この実施例における発熱体155は理想
黒体と同様に温度40℃、温度100℃、温度180℃
共に、波長3〜25μmの範囲の放射線を最も多く放射
する。
【0017】さらに、暖房器10の羽根板15の表面層
150側(A面)と、アルミ蒸着154面側(B面)と
における放射率を温度75℃の条件で測定した。その結
果を表1に示す。
【表1】 この表からもわかるように、表面側の放射率はアルミ蒸
着面側に比較して3.5倍の放射率となっている。以上
説明したように、この実施例における暖房器10は羽根
板15のような小片を連結して広い面積を形成している
ので、構成部材である各羽根板15には補強を必要とせ
ず、特別な補強部材を必要とせず広範囲の発熱面積が得
られる暖房器となる。かつ、収納時には羽根板15を積
層してコンパクトに収納できる。
【0018】第2実施例 この実施例は蛇腹式暖房器70を示している。図8は暖
房器70の斜視図、図9は部材の斜視図、図10は断面
説明図である。暖房器70は暖房本体72と暖房本体を
支持する支持部材78とを備えている。暖房本体72は
暖房部材720が連結して形成されている。暖房部材7
20はガラスクロスよりなる表面層721と、アルミ層
724を蒸着したフイルム層723と、表面層721と
フイルム層723との間に内装される発熱層725と、
端部に電極727を備えた、細長板体である。各層間は
エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂等の耐熱性の高い熱
硬化樹脂により接着されており、発熱層725の構成は
第1実施例と同様の構成となっている。そして、暖房部
材720に隣接する暖房部材7201の長手片を折曲可
能に連結する。例えば、図10に示すように、暖房部材
720と暖房部材720の連結部分をアルミ層724と
フイルム層723を連結させ、表面層721を切断して
切り開き部726を形成しておくと、連結した2枚の暖
房部材720、7201はアルミ層724側に折曲して
折り畳まれる。さらに、次の暖房部材の連結部分はアル
ミ層724側を切り開き部とし表面層を連結すると、こ
の連結した2枚の暖房部材は表面層側に折曲して折り畳
まれる。このように、暖房本体72を表面層とアルミ層
とを交互に連結部として表面層721を表面として暖房
部材720を接続して構成すると、暖房本体72は蛇腹
状に開閉する。各暖房部材720の電極727は配線7
5により並列に接続され、コントールボックス79を介
して電源に接続される。
【0019】暖房本体72は留め具73を介して支持部
材78に垂下される。支持部材78にはリミットスイッ
チ77を配設し、暖房本体72が80%拡開した状態で
発熱体725に通電するよう構成されている。この実施
例の暖房器70は不使用時には暖房本体72を折り畳ん
で収納する。使用時は暖房本体72を拡開して発熱体7
25に通電すると、発熱体725から放射される赤外線
はアルミ層724で反射されて表面側に放射される。ま
た、各暖房部材720は小さい面積を有した板体であっ
て、補強手段がなくとも平常変形をおこさない。
【0020】第3実施例 この実施例はロールアップ式の暖房器90を示してい
る。暖房器90は発熱部材95と巻きとり軸91とを有
する。発熱部材95はガラスクロスよりなる表面層95
1と、アルミ層等の鏡面を有するフイルム層953と、
表面層951とフイルム層953との間に内装される発
熱層955とを備えた可撓性を有するシート体である。
シート状の暖房部材95の端部には発熱体955に連絡
する電極が配設されており、電源に連絡することにより
発熱体955が発熱する。
【0021】シート状暖房部材95は巻きとり軸91に
巻かれた状態で配設され、暖房部材95下部の操作紐9
7をひっぱることにより部材95は引き出され、図示せ
ぬストッパーにより引出位置に停止するよう構成されて
いる。そして、全体の80%が引き出された時、通電す
る構造となっている。不使用時にはシート状発熱部材9
5を巻きとり軸91に巻き取らせ、収納する。この暖房
器90は収納時には巻き取りロール状にコンパクトに収
納でき、使用時には拡開して面状発熱体を構成し広い面
積の暖房器具となる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の暖房器具
は暖房本体を不使用時には積層する、折り畳む、巻き取
る等の手段により小型化して収納できるので、取付、軽
量で持ち運びが容易であって、収納スペースの省スペー
ス化が可能となる。また、暖房器具として使用時には拡
開して赤外線放射面積を広く形成しているので、暖房効
率が高い。さらに、請求項1、2記載の暖房器具におい
ては小さい面積の発熱部材を連結して広い面積を構成し
ているので、広い面積を有する暖房器具として格別な補
強部材を必要としない。また、請求項3に記載の暖房器
具においては発熱部材を可撓性としているので、やはり
補強部材を必要としない。
【0023】また、空気を構成している窒素および酸素
は、ともに赤外線を吸収しない特性を持っているので、
赤外線を希望する方向に集約することにより、暖房器か
ら被暖房物体までの距離に無関係とすることができ、遠
隔暖房が可能となると共に、従来困難であった場所での
暖房が可能となり、効率の良い暖房ができる。また、被
暖房物体は吸収した赤外線による摩擦熱で温められるの
で、燃焼による空気汚染などのない、快適な暖房効果が
得られる。
【0024】さらに、炭素繊維を主体とする発熱体は低
温で効率良く赤外線を放射するので、電力の消費が少量
で十分な暖房効果が期待され、省エネルギーが達成され
ると同時に、安全な暖房器具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスラット式暖房器を示す斜視図。
【図2】発熱部材の斜視図。
【図3】図2線A−A断面図。
【図4】操作部の拡大説明図。
【図5】40℃における理想黒体と炭素繊維の発光エネ
ルギー分布を示すグラフ。
【図6】100℃における理想黒体と炭素繊維の発光エ
ネルギー分布を示すグラフ。
【図7】180℃における理想黒体と炭素繊維の発光エ
ネルギー分布を示すグラフ。
【図8】本発明の蛇腹式暖房器の斜視図。
【図9】発熱部材の斜視図。
【図10】図9線B−B断面図。
【図11】本発明のロール式暖房器の斜視図。
【図12】発熱部材の構成説明図。
【図13】牛肉の赤外線の吸収を示すグラフ。
【符号の説明】
10,70,90 暖房器 15 羽根板 17 操作部 20 第1の操作紐 25 第2の操作紐 30,75 電線 72 暖房本体 95 シート部材 154,724,954 反射面 155,725,955 発熱体 183 第1の操作部 185 第2の操作部 720 発熱部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体を内装し、裏面を反射面とする複
    数の細長板状の発熱部材と、発熱部材の配設位置を操作
    する操作部とを備え、 発熱部材の発熱体は電極を介して通電可能であって、並
    列に配設する炭素繊維を有し、操作部は発熱部材を回動
    して支持角度を変更する角度変更手段と、発熱部材を移
    動して部材の間隔を開閉する移動手段を備え、 操作部の移動手段により発熱部材を移動させて隣接する
    発熱部材との間に間隔を開け、操作部の変更手段により
    発熱部材を回動させて隣接する発熱部材を連結したと
    き、裏面を反射面とする面状の暖房本体を形成すると共
    に、操作部の移動手段により発熱部材の間隔を閉じたと
    き、発熱部材は積層状態となる暖房器具。
  2. 【請求項2】 発熱体を内装し、裏面を反射面とする複
    数の細長板状の発熱部材を連結した暖房本体と、暖房本
    体を移動自在に支持する支持部材とを備え、 発熱部材の発熱体は電極を介して通電可能であって、並
    列に配設する炭素繊維を有し、暖房本体は反射面を裏面
    として発熱部材を蛇腹状に連結して折り畳み、拡開自在
    に形成してなる暖房器具。
  3. 【請求項3】 発熱体を内装し、裏面を反射面とする可
    撓性を有するシート状の発熱部材と、発熱部材を巻き取
    る巻き取り軸とを備え、 発熱部材の発熱体は電極を介して通電可能であって、並
    列に配設する炭素繊維を有し、巻き取り軸は発熱部材の
    移動に伴って正逆回転自在に配設されると共に、発熱部
    材の移動を停止させる手段を備えてなる暖房器具。
  4. 【請求項4】 発熱部材の炭素繊維は通電により波長3
    〜25μmの赤外線を放射する請求項1、2、または3
    記載の暖房器具。
  5. 【請求項5】 発熱部材の発熱体は暖房本体が80%拡
    開したとき通電されるよう構成されてなる請求項1また
    は2記載の暖房器具。
  6. 【請求項6】 発熱体は発熱部材の80%が引き出され
    たとき通電されるよう構成されてなる請求項3記載の暖
    房器具。
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Cited By (6)

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