JPH08261089A - 燃料噴射ポンプの電磁弁 - Google Patents

燃料噴射ポンプの電磁弁

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Publication number
JPH08261089A
JPH08261089A JP6831995A JP6831995A JPH08261089A JP H08261089 A JPH08261089 A JP H08261089A JP 6831995 A JP6831995 A JP 6831995A JP 6831995 A JP6831995 A JP 6831995A JP H08261089 A JPH08261089 A JP H08261089A
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JP
Japan
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valve
valve body
fuel injection
armature
injection pump
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Application number
JP6831995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Abe
誠幸 阿部
Hiroyasu Kanamori
弘恭 金森
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィード圧力の影響を受けにくい弁構造を有
し、必ずしもソレノイド力の増強等を図らずとも、スプ
リット噴射等の可能な運転域を好適に確保することので
きる燃料噴射ポンプの電磁弁を提供する。 【構成】 例えば2段リフト構造を有する電磁弁(スピ
ル弁)30にあって、燃料噴射ポンプ1のスピル通路23a
及び23b を開閉する弁体34には、その底面が受けるフィ
ード圧力を同弁体34の周囲に導入して圧力バランスを図
るバランスポート34c を設ける。また、可動ストッパ38
内には、アーマチュア軸36と連動してそのシリンダ部分
を摺動するピストン部材38a を設け、これによって上記
弁体34の周囲に導入されるフィード圧力がスプリング室
37a やアーマチュア35の配される油圧室35a に導入され
ることを阻止する。このため、小さなソレノイド力で弁
体34の閉弁が実現され、また電磁弁として極めて安定し
た開閉動作が保証される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディーゼル機関等に
燃料を噴射供給する燃料噴射ポンプにあってその燃料量
をスピル調量する電磁弁に関し、特にフィード圧力の影
響を受けない安定した弁開閉動作を実現する弁構造の具
現に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関等に燃料を噴射供給する
燃料噴射ポンプにあっては、高圧室からノズルに圧送さ
れる燃料を低圧室にスピルしてその都度の燃料供給量を
調量する電磁弁が一般に使用されている。
【0003】また、こうした電磁弁が通常、(a)上記
高圧室と低圧室とを連通する燃料通路を開閉する弁体、
(b)この弁体を開弁側に付勢するバネ等の付勢部材、
(c)コンピュータなどによって通電が制御される電磁
石、(d)この電磁石への通電に伴って吸引されるアー
マチュア、(e)このアーマチュアの吸引に伴い、上記
付勢部材の付勢力に抗して上記弁体を閉弁せしめる弁駆
動部材、等を具えて構成されるものであることもよく知
られている。
【0004】すなわち同電磁弁にあっては基本的に、上
記燃料噴射装置の高圧室を通じての燃料圧送時(噴射
時)には、上記電磁石へ通電を行って上記弁体を閉弁せ
しめ、その後所定の噴射量に達した時期を見計らって該
電磁石への通電を解除するといった操作が行われる。そ
してこうした電磁石への通電の解除によって、上記付勢
部材による上記弁体の開弁側への付勢が行われ、またこ
うして弁体が開弁されることによって、上記圧送されて
いる燃料が低圧室にスピルされ、噴射中の燃料も急速
に、その噴射が遮断されるようになる。
【0005】また近年は、例えば特公平6−33826
号公報等にみられるように、スピルに際しての燃料の噴
射切れを向上させるべく開弁駆動直後の開口面積が一時
的に通常開弁時の開口面積よりも大きくなる、いわゆる
2段リフト構造を有する電磁弁も提案されている。
【0006】これら何れのタイプの電磁弁であれ、燃料
噴射ポンプの調量弁として用いられる電磁弁にあっては
上述のように、電磁石への通電に基づき閉弁して燃料の
噴射供給を開始してから、同電磁石への通電を解除して
開弁するまでの時間に対応した量として、該噴射供給さ
れる燃料量が調量される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした調
量用の電磁弁にあってはその構造上、弁体は、その開弁
方向にかかるフィード圧力の影響を常に受けることとな
る。
【0008】このため、このフィード圧力が高い場合、
或いはスプリット噴射(機関の1回の爆発につき2度若
しくはそれ以上の燃料噴射を行う噴射方法)のように高
圧室から低圧室への燃料圧送途中で弁体を閉弁させる必
要がある場合等には、より大きなソレノイド力が同電磁
弁に要求されることともなる。
【0009】しかし、ソレノイド力を増強することは、
電磁弁としての大型化を招くとともに、発熱等の問題が
新たに生じることとなり、望ましくない。かといって、
上記スプリット噴射等は、冷間時の白煙やNOx(窒素
酸化物のうちのNO及びNO2 )の低減に有効な噴射方
法であり、同スプリット噴射等の可能な運転域を広く確
保することが、近年の排出ガス規制に対処する上で重要
な課題となっている。
【0010】この発明は、こうした実情に鑑みてなされ
たものであり、上記フィード圧力の影響を受けにくい弁
構造を有し、必ずしもソレノイド力の増強等を図らずと
も、スプリット噴射等の可能な運転域を好適に確保する
ことのできる燃料噴射ポンプの電磁弁を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、燃料噴射ポンプのスピ
ル通路を開閉する弁体と、該弁体を開弁側に付勢する付
勢手段と、電磁石と、該電磁石への通電に伴って吸引さ
れるアーマチュアと、該アーマチュアの吸引に伴い前記
付勢手段の付勢力に抗して前記弁体を閉弁せしめる弁駆
動手段とを具える燃料噴射ポンプの電磁弁において、前
記弁体は、その底面が受ける圧力を同弁体の周囲に導入
して圧力的にバランスせしめるバランスポートを具え、
前記弁駆動手段は、該弁体の周囲に導入される圧力が前
記アーマチュアの配される油圧室に導入されることを阻
止する阻止手段を具える構成とする。
【0012】また、請求項2記載の発明では、該請求項
1記載の発明の構成において、前記阻止手段を、前記ア
ーマチュアと連動してそのシリンダ内を摺動するピスト
ン部材によって構成する。
【0013】また、請求項3記載の発明では、これら請
求項1または2記載の発明の構成において、前記弁体
は、その底面が受ける圧力の急速な導入を制限する絞り
手段を前記バランスポート内に具える構成とする。
【0014】また、請求項4記載の発明では、燃料噴射
ポンプのスピル通路を開閉する弁体と、該弁体を開弁側
に付勢する第1の付勢手段と、電磁石と、該電磁石への
通電に伴って吸引されるアーマチュアと、該アーマチュ
アの吸引に伴い前記第1の付勢手段の付勢力に抗して前
記弁体を閉弁せしめる弁駆動手段と、前記弁体が前記第
1の付勢手段により付勢されている状態で同弁体の通常
開弁位置を位置決めする可動ストッパと、該可動ストッ
パを前記弁体側に付勢する第2の付勢手段とを具え、前
記弁体の開弁駆動時、前記可動ストッパが前記第2の付
勢手段の付勢力に抗して弁体の開弁方向への移動を拡大
する方向に変位することに基づいて同開弁駆動時の弁開
口面積が拡大される燃料噴射ポンプの電磁弁において、
前記弁体は、その底面が受ける圧力を同弁体の周囲に導
入して圧力的にバランスせしめるバランスポートを具
え、前記弁駆動手段は、該弁体の周囲に導入される圧力
が少なくとも前記アーマチュアの配される油圧室に導入
されることを阻止する阻止手段を具える構成とする。
【0015】また、請求項5記載の発明では、該請求項
4記載の発明の構成において、前記阻止手段を、前記ア
ーマチュアと連動して前記可動ストッパ内を摺動するピ
ストン部材によって構成する。
【0016】また、請求項6記載の発明では、これら請
求項4または5記載の発明の構成において、前記弁体
は、その底面が受ける圧力の急速な導入を制限する絞り
手段を前記バランスポート内に具える構成とする。
【0017】
【作用】燃料噴射量調量用の電磁弁にあっては前述した
ように、弁体がその開弁方向にかかるフィード圧力の影
響を受け、該フィード圧力が高い場合、或いはスプリッ
ト噴射のように高圧室から低圧室への燃料圧送途中で弁
体を閉弁させる必要がある場合等には、より大きなソレ
ノイド力が同電磁弁に要求されるようになる。
【0018】この点、請求項1記載の発明によるよう
に、 ・弁体は、その底面が受ける圧力を同弁体の周囲に導入
して圧力的にバランスせしめるバランスポートを具え
る。 ・弁駆動手段は、該弁体の周囲に導入される圧力が前記
アーマチュアの配される油圧室に導入されることを阻止
する阻止手段を具える。といった弁構造を採用すれば、
たとえフィード圧力が高くとも、また高圧室から低圧室
への燃料圧送途中で弁体を閉弁させる必要がある場合で
も、これら弁体にかかる圧力は上記バランスポートを通
じてその周囲の圧力とバランスされ、結局は上記付勢手
段の付勢力に抗するだけの小さなソレノイド力で、同弁
体の閉弁が実現されるようになる。
【0019】しかも同弁構造によれば、これら圧力が導
入されるのは弁体の周囲のみで、上記アーマチュアの配
される油圧室は低圧油密状態に維持されるため、同電磁
弁としての極めて安定した開閉動作が保証されるように
もなる。
【0020】また、請求項2記載の発明によるように、
上記阻止手段を、 ・前記アーマチュアと連動してそのシリンダ内を摺動す
るピストン部材。によって構成するようにすれば、上記
アーマチュアの配される油圧室にフィード圧やスピル圧
が導入されることを簡単に、しかも確実に阻止すること
ができるようになる。すなわち、同油圧室を低圧油密状
態に維持する構成が比較的簡易な構成をもって実現され
るようになる。
【0021】また、請求項3記載の発明によるように、 ・前記弁体は、その底面が受ける圧力の急速な導入を制
限する絞り手段を前記バランスポート内に具える。とい
った構造を併せ採用すれば、同電磁弁の開弁直後、高圧
室から低圧室に一気に燃料が流出(スピル)するときに
は、上記絞り手段を通じて発生する圧力差が上記弁体自
身を開弁側に戻すように働き、いわゆる噴射切れが悪化
することもなくなる。
【0022】ところで、これら請求項1〜3記載の発明
の弁構造は何れも、弁の開口面積が一定である通常のス
ピル弁を対象としたものであるが、同弁構造は、開弁駆
動直後の開口面積が一時的に通常開弁時の開口面積より
も大きくなる、いわゆる2段リフト構造を有する電磁弁
についても同様に適用することができる。
【0023】すなわち請求項4記載の発明によるよう
に、こうした2段リフト構造を有する電磁弁について
も、 ・弁体は、その底面が受ける圧力を同弁体の周囲に導入
して圧力的にバランスせしめるバランスポートを具え
る。 ・弁駆動手段は、該弁体の周囲に導入される圧力が少な
くとも前記アーマチュアの配される油圧室に導入される
ことを阻止する阻止手段を具える。といった弁構造を採
用することで、弁体の周囲のみにフィード圧等の圧力を
導入することができるとともに、同弁体周囲で圧力のバ
ランスが図られ、少なくともアーマチュアの配される油
圧室は低圧油密状態に維持されるようになる。
【0024】したがって、この場合も、上記第1の付勢
手段の付勢力に抗するだけの小さなソレノイド力で上記
弁体の閉弁が実現され、且つ、電磁弁として極めて安定
した開閉動作が保証されるようになる。
【0025】また、請求項5記載の発明によるように、
前記阻止手段を、 ・前記アーマチュアと連動して前記可動ストッパ内を摺
動するピストン部材。によって構成するようにすれば、
この場合も上記アーマチュアの配される油圧室にフィー
ド圧やスピル圧が導入されることを簡単に、しかも確実
に阻止することができるようになる。すなわち、同油圧
室を低圧油密状態に維持する構成が、同弁構造において
も比較的簡易な構成をもって実現されるようになる。
【0026】また、こうした弁構造において、請求項6
記載の発明によるように、 ・前記弁体は、その底面が受ける圧力の急速な導入を制
限する絞り手段を前記バランスポート内に具える。とい
った構造を併せ採用すれば、同電磁弁の開弁直後、高圧
室から低圧室に一気に燃料が流出(スピル)するときに
は、この場合も、上記絞り手段を通じて発生する圧力差
が上記弁体自身を開弁側に戻すように働き、該2段リフ
ト構造を有する電磁弁としての噴射切れ性能を良好に維
持することができるようになる。
【0027】
【実施例】図1に、この発明にかかる電磁弁の一実施例
とともに、同電磁弁がその調量弁(スピル弁)として用
いられる燃料噴射ポンプの構成例を示す。
【0028】この図1に例示する装置は、フェイスカム
式燃料噴射ポンプを用いた噴射装置であるが、同図1で
は便宜上、この燃料噴射ポンプの要部のみを示し、図中
左方に配設されるベーン式フィードポンプ等については
その図示を割愛している。
【0029】はじめに、この燃料噴射ポンプの構成、並
びに同ポンプの調量弁として用いられる該実施例の電磁
弁の構成について説明する。図1に示される上記フェイ
スカム式の燃料噴射ポンプ1において、そのポンプハウ
ジング2内には、ディーゼル機関のクランクシャフト
(図示せず)に同期して回転するドライブシャフト3が
配設されている。
【0030】同燃料噴射ポンプ1においては、このドラ
イブシャフト3の回転に応じて図示しないフィードポン
プが回転し、燃料室(低圧室)5に燃料が供給されるよ
うになる。
【0031】一方、同ドライブシャフト3には、外周面
に多数の歯を有するパルサ4が取り付けられており、ま
た同ドライブシャフト3の図中右端部には、図示しない
カップリングを介して、カムプレート6が連結されてい
る。なお、該カムプレート6の一側面(図中左面)に
は、燃料供給対象となるディーゼル機関の気筒数と同数
のフェイスカム6aが設けられている。
【0032】また、上記パルサ4とカムプレート6との
間にはローラリング7が配設されている。このローラリ
ング7にはまた、上記カムプレート6のフェイスカム6
aに対向する複数のカムローラ8が取り付けられてい
る。
【0033】また、該燃料噴射ポンプ1において、上記
ポンプハウジング2の図中右方にはヘッド部2aが設け
られている。このヘッド部2aには、プランジャ孔11
を有するシリンダ10が配設されており、同シリンダ1
0の上記プランジャ孔11には更に、上記カムプレート
6に一体に支持されるプランジャ12が、摺動且つ回転
自在に配設されている。
【0034】ここで、上記カムプレート6は、プランジ
ャスプリング13によって付勢されることにより、その
フェイスカム6aが常にカムローラ8に押圧される態様
で同カムローラ8に係合されている。したがって、この
カムプレート6と同カムプレート6に一体に支持される
プランジャ12とは、上記ドライブシャフト3の回転に
伴って回転運動するとともに、該フェイスカム6aとカ
ムローラ8との係合によって、図中左右方向に往復運動
することとなる。
【0035】また、同ヘッド部2aにおいて、上記シリ
ンダ10とプランジャ12の端面とは加圧室(高圧室)
14を形成する。プランジャ12の端部付近の周面には
上記ディーゼル機関の気筒数分の吸入グループ15が形
成されており、プランジャ12の上述した回転運動に伴
い、該吸入グループ15の1つが吸入通路16に連通す
ることにより、上記燃料室5からこの加圧室14に対し
て燃料が吸入される。
【0036】また、この加圧室14に吸入された燃料
は、同プランジャ12の上述した往復運動にかかる図中
右方向への移動に伴って加圧され、該加圧された燃料は
更に、連通路17及び分配ポート18を通じて噴射通路
19に圧送される。そして、該噴射通路19に圧送され
た燃料が、デリバリバルブ20を介して燃料噴射ノズル
21に給送され、該ノズル21から上記ディーゼル機関
の燃焼室に噴射供給されることとなる。
【0037】一方、同ヘッド部2aには、上記加圧室
(高圧室)14と先の燃料室(低圧室)5とを連通する
燃料通路(スピル通路)23a及び23bが設けられて
いる。該通路のうち、通路23aは高圧側の通路、通路
23bは低圧側の通路であり、同通路23a及び23b
は、当該燃料噴射ポンプ1のスピル弁として機能する電
磁弁30によってその開閉、すなわち連通の有無が制御
されるようになる。
【0038】因みに同燃料噴射ポンプ1においては、電
磁弁30によってこれらスピル通路23a及び23bが
開放(連通)されるとき、上記加圧室14を通じて加圧
された燃料が燃料室(低圧室)5にスピルされ、上記ノ
ズル21を通じた燃料の噴射が停止(カット)されるよ
うになる。
【0039】他方、同燃料噴射ポンプ1において、上記
ポンプハウジング2内の燃料室5には、上記ローラリン
グ7に一体に取り付けられた回転数センサ22が設けら
れている。電磁ピックアップコイルからなるこの回転数
センサ22は、上記パルサ4の外周面に設けられた歯の
通過を検知しつつ、上述したプランジャリフトに対応す
る一定のタイミングで、基準となるタイミング信号Ne
を電子制御装置50に対し出力する。
【0040】電子制御装置50は、このタイミング信号
Neに併せて、当該車両のアクセル開度信号や上記ディ
ーゼル機関の冷却水温情報等を入力し、同機関の運転状
態に応じた燃料噴射を行うべく、上記電磁弁30の開弁
/閉弁タイミングを制御する装置である。
【0041】この電子制御装置50による制御指令は、
駆動回路60に入力され、この駆動回路60を通じて、
上記電磁弁30(正確にはその電磁石40)をオン/オ
フ、すなわち通電/通電解除する信号に変換される。
【0042】次に、この電磁弁30の内部構造について
説明する。同電磁弁30において、上記燃料噴射ポンプ
1のヘッド部2aに装着されるバルブハウジング32に
はバルブボディー31が配設されている。
【0043】該バルブボディー31には上記高圧室(加
圧室)14及び低圧室(燃料室)5にそれぞれ対応した
スピル通路23a及び23bが延設されており、これら
通路が、バルブスプリング33により平常時は開弁側に
付勢される弁体34によって開閉されるようになる。
【0044】なお、弁体34には、その下方先端部にテ
ーパ状の当接部34aが形成され、またバルブボディー
31には、弁体34の該当接部34aに対向する部位に
弁座31aが形成されている。そして、同弁体34の閉
弁時に、これら当接部34aと弁座31aとが密に当接
されて、上記通路23a及び23bを閉鎖する。
【0045】一方、上記弁体34の背面34bは、後述
する可動ストッパ38内を摺動するピストン部材38a
に当接されている。また、このピストン部材38aの上
端は更に、アーマチュア35と一体に形成されてこれを
支持するアーマチュア軸36に当接されている。
【0046】すなわち、電磁石40を構成するコイルに
対しそのリード線41を介して前記駆動回路60からの
通電があると、上記アーマチュア35がこの電磁石40
に吸引される。そして、このアーマチュア35の吸引に
伴ってアーマチュア軸36が上記バルブスプリング33
の付勢力に抗してピストン部材38a及び弁体34を押
し下げ、ひいては上記当接部34aと弁座31aとが当
接される閉弁状態に至らしめる。
【0047】なお、弁体34には、同図に示される断面
構造を有するバランスポート34cが設けられており、
その底面にかかるフィード圧力は、同ポート34c及び
その連通路34eを介してバルブスプリング33のスプ
リング室33aに導入されるようになる。すなわち、当
該ポンプの燃料室(低圧室)5内は通常、0〜1.5M
Pa(メガパスカル)のフィード圧力で満たされている
が、こうしたバランスポート34cの配設によって、弁
体34の周囲部分であるスプリング室33aもフィード
圧力となり、同弁体34の底面とその周囲とで圧力バラ
ンスがとられるようになる。換言すれば、弁体34にか
かるフィード圧力が相殺され、上記バルブスプリング3
3の付勢力に抗するだけの比較的小さなソレノイド力に
よって、同弁体34が閉弁されるようになる。
【0048】また、同電磁弁30において、そのバルブ
ハウジング32内部には、ストッパスプリング37によ
って図中下方に付勢支持される可動ストッパ38が設け
られている。
【0049】この可動ストッパ38は、同電磁弁30の
平常時、上記付勢支持された状態で弁体34の背面34
bに当接され、該当接された状態で、通常開弁時におけ
る同弁体34の弁位置を位置決めする。そして、上記電
磁石40への非通電時には、該状態において、上記バル
ブスプリング33の付勢力と上記ストッパスプリング3
7の付勢力との均衡が保たれるようになっている。しか
し、電磁石40に対する上記通電によって弁体34が閉
弁され、その後該通電が解除されて同弁体34が開弁駆
動されるときには、図2に示される態様で、一時的にそ
れら付勢力の均衡が破れ、可動ストッパ38共々、上記
位置決めされた弁位置を超えて開弁方向に変位するよう
になる。
【0050】すなわち図2において、図2(a)は、電
磁弁30の通常開弁時(非通電時)、上記各スプリング
33及び37の付勢力の均衡が保たれて弁体34の弁位
置が位置決めされている状態を示し、図2(b)は、上
記電磁石40への通電に基づく同電磁弁30の閉弁状態
を示す。これら各図に示されるように、同電磁弁30
は、通常開弁時には距離L1に対応する開口面積が確保
されており、その閉弁に際しても、該距離L1に相当す
る弁ストロークをもって、また上記バランスポート34
cの配設に基づく比較的小さなソレノイド力によって応
答性よく閉弁されるようになる。なお、これら各図にお
いて、距離L2は、上記可動ストッパ38の可動距離
(可動ストローク)を示す。
【0051】なお、この可動ストッパ38の内部には、
上述したピストン部材38aが配設されており、上記弁
体34の周囲に導入されたフィード圧力はこのピストン
部材38aによって阻止される。このため、ストッパス
プリング37のスプリング室37aをはじめ、アーマチ
ュア35の配される油圧室(アーマチュア室)35aは
低圧の油密状態に維持されるようになり、不要な圧力波
に起因する誤動作等は確実に回避されるようになる。す
なわち、同電磁弁としての極めて安定した動作が保証さ
れるようになる。因みに、アーマチュア室35aに設け
られているポート35cは、当該燃料噴射ポンプ1の図
示しない燃料汲み込みポートなど、上記フィード圧力よ
りも更に圧力の低い油圧室に連通されている。
【0052】他方、同図2において、図2(c)は、上
記電磁石40への通電解除に基づく同電磁弁30の開弁
駆動直後の状態を示す。この図2(c)に示されるよう
に、電磁弁30は、その開弁直後、 (1)バルブスプリング33の付勢力によって弁体34
が開弁方向(図中上方)に移動する。 (2)同弁体34の背面34bが可動ストッパ38に当
接される。 (3)該当接された可動ストッパ38は、上記バルブス
プリング33の付勢力、並びに高圧室14(スピル通路
23a)から低圧室5(スピル通路23b)に急激に流
れる燃料の圧力(スピル圧)により、ストッパスプリン
グ37の付勢力に抗して、上記弁体34等共々、その開
弁方向に変位する。なお、これら各部の変位は、バルブ
ハウジング32に設けられている固定ストッパ39にア
ーマチュア35の上端が当接されることで規制される。 といった態様で駆動されるようになる。そしてこのと
き、上記弁体34は、上記閉弁時の弁ストロークL1と
上記可動ストッパ38の可動ストロークL2との和(L
1+L2)に相当する弁ストロークをもって開弁される
こととなり、スピル通路としても、該弁ストローク(L
1+L2)に対応した大きな開口面積が確保されるよう
になる。ただしこの状態は、同電磁弁30の開弁直後に
おける一時的なものであり、ストッパスプリング37及
びアーマチュアスプリング35bの付勢力によって、や
がては図2(a)に示される通常開弁状態に復帰される
ようになる。
【0053】電磁弁30はこのように、通常開弁時とこ
れが開弁駆動されたときの一時期とで、開口面積の異な
る2段階の弁ストロークが実現されるようになってい
る。そしてこれら開口面積の関係は、 開弁駆動時の一時的な開口面積 > 通常開弁時の開口
面積 となる。
【0054】なお、上記弁体34において、そのバラン
スポート34cには絞り34dが設けられており、図2
(c)に示されるように、その開弁直後、高圧室14か
ら低圧室5に一気に燃料が流出(スピル)する際には、
該絞り34dにより生じる圧力差が弁体34自身を図中
上方に押し上げるよう作用する。すなわち、絞り34d
によるこうした作用を通じて、該2段リフト構造を有す
る電磁弁としての噴射切れ性能が良好に維持されるよう
になる。
【0055】また、同図2(c)に示される開弁駆動時
においても、弁体34にかかるスピル圧は上記可動スト
ッパ38に配されたピストン部材38aによって好適に
阻止され、同圧力がアーマチュア室35a側に伝達され
ることはない。したがって、この場合も、同電磁弁とし
ての安定した動作は保証される。
【0056】図3は、燃料噴射ポンプ1の燃料噴射動作
に併せて、電磁弁30によるスピル動作を示したもので
あり、以下、この図3を併せ参照して、同実施例の電磁
弁の動作を更に詳述する。
【0057】なおここでは、図3(a)に示されるフェ
イスカム6aのリフト動作に対し、図3(b)に示され
る態様で、電磁弁(スピル弁)30のオン時間(閉弁時
期)が設定されているとする。
【0058】さていま、図3(b)に示されるタイミン
グにて、上記電磁石40への通電が開始されると、電磁
弁30にあっては、この通電とともに上述した閉弁動作
が開始され、弁体34は、図3(c)に示されるよう
に、距離L1だけリフトした状態で前記スピル通路23
a及び23bを閉鎖する。なおこのとき、弁体34は、
前記バランスポート34cを通じて圧力バランスが図ら
れているため、弁体34に対し上向きに作用する力は、
図3(e)に示されるように、バルブスプリング33に
よる付勢力のみとなっている。
【0059】一方、高圧室14にあっては、この電磁弁
30の閉弁により、当該ポンプ1の燃料圧送行程、すな
わち上記フェイスカム6aのリフト動作に伴い、図3
(g)に示される態様でその昇圧が行われ、ひいては図
3(f)に示される態様で、同ポンプ1による燃料噴射
が開始されるようになる。なおここで、図3(g)に一
点鎖線にて示す圧力レベルは、燃料噴射弁(燃料噴射ノ
ズル21)が開弁に至る閾値圧力を示している。
【0060】その後、図3(b)に示されるタイミング
にて上記電磁石40への通電が解除されると、電磁弁3
0においては、先の図2(c)に示される態様での開弁
駆動に伴い、弁体34が、図3(c)に示されるよう
に、その一時期、距離L1+L2に亘って大きく開弁方
向にリフトする。図3(d)は、このときの上記可動ス
トッパ38のリフト態様を示している。なおこのとき、
バルブスプリング33による付勢力は、これが伸張する
ことで低下するが、弁体34の底面には新たに図3
(i)に示されるようなスピル圧が加わることとなり、
結局その合力として、図3(e)に破線にて示されるよ
うな力が、同弁体34に対し上向きに作用するようにな
る。
【0061】そして、こうして弁体34が大きな開口面
積を有して開弁されることにより、上記高圧室14内の
燃料圧力は速やかに降圧され、噴射中の燃料も、同開弁
タイミングをもって速やかにカット(シャープカット)
されるようになる。
【0062】更にその後、図3(i)に示されるスピル
圧が減衰し、通常のフィード圧力に戻ると、弁体34
も、再び先の図2(a)に示される状態、すなわち上記
各スプリング33及び37の付勢力の均衡が保たれてそ
の弁位置が位置決めされる状態に戻る。
【0063】燃料噴射ポンプ1及び電磁弁30にあって
は、こうした動作が、各燃料噴射サイクル毎に繰り返さ
れるようになる。なお、図3(f)は、バランスポート
を有しない従来の電磁弁にあって、その弁体に対し上向
きに作用する力を参考までに示している。
【0064】バランスポートが無い場合には、弁体の底
面に対して常にフィード圧若しくはスピル圧が印加され
続けるため、バルブスプリング33による付勢力自体は
上記実施例の電磁弁と同等であっても、その油圧との合
力は、図3(f)に破線にて示されるようにかなり大き
なものとなる。すなわち、バランスポート34cを具え
る実施例の電磁弁の場合には、図3(e)に示されるよ
うに、弁体34に上向きに作用する力はほぼバルブスプ
リング33による付勢力のみであったため、これを閉弁
せしめるためには、同図3(e)にF1として付記する
ように、比較的小さなソレノイド力で済んだが、バラン
スポートを有しない従来の電磁弁の場合には、図3
(f)に破線にて示される合力が、弁体に対し上向きに
作用するようになることから、これを閉弁せしめるため
には、同図3(f)にF2として付記するように、比較
的大きなソレノイド力が必要となる。
【0065】一方、図4は、同燃料噴射ポンプ1を通じ
て、前述したスプリット噴射を実行する場合の電磁弁3
0の動作態様を参考までに示したものである。こうした
スプリット噴射に際しては、図4(a)に示されるフェ
イスカム6aのリフト動作に対し、電磁弁(スピル弁)
30は、図4(b)に示される態様でそのオン時間(閉
弁時期)が例えば2段階に設定されるようになる。ただ
しこの場合であれ、電磁弁30としての基本的な動作、
並びにそれに基づく燃料噴射やスピル態様は、図3に基
づき説明した態様に準ずるものであり、弁体34に上向
きに作用する力も、バランスポート34cを具える実施
例の電磁弁の場合には、図4(e)に示されるように、
ほぼバルブスプリング33による付勢力のみであるのに
対し、バランスポートを有しない従来の電磁弁の場合に
は、図4(f)に破線にて示されるような油圧との合力
となる。
【0066】したがって、こうしたスプリット噴射にお
いても、上記実施例の電磁弁の場合には、図4(e)に
付記されるような比較的小さなソレノイド力F1をもっ
て、弁体34を確実に閉弁できるのに対し、従来の電磁
弁の場合には、図4(f)に付記されるような比較的大
きなソレノイド力F2が必要とされるようになる。該ソ
レノイド力を増強することが、電磁弁としての大型化を
招き、また発熱等の問題を生じることとなって望ましく
ないことは前述した通りである。
【0067】このように、上記実施例の電磁弁によれ
ば、たとえフィード圧力が高くとも、またスプリット噴
射のように、高圧室から低圧室への燃料圧送途中で弁体
34を閉弁させる必要がある場合でも、それら圧力は上
記バランスポート34cを通じて該弁体34周囲の圧力
とバランスされ、結局は上記バルブスプリング33によ
る付勢力に抗するだけの小さなソレノイド力で、同弁体
34の閉弁が実現されるようになる。
【0068】しかも同実施例の電磁弁の上記弁構造によ
れば、これら圧力が導入されるのは弁体34の周囲のみ
で、アーマチュア室35a等は、上記ピストン部材38
aの配設により常に低圧油密状態に維持されるため、同
電磁弁としての極めて安定した開閉動作が保証されるよ
うにもなる。
【0069】なお、同電磁弁において、上記バランスポ
ート34cの形状は任意である。図5は、上記弁体34
を底面からみた場合の、同バランスポート34cの形状
についてその各種態様を例示したものであり、特にその
弁体34周囲との連通路34eについては、例えば (イ)図5(a)に示されるように、同連通路34eを
2本具える。 (ロ)図5(b)に示されるように、同連通路34eを
4本具える。 (ハ)図5(c)に示されるように、同連通路34eを
1本のみ具える。 等々の態様で、これを形成することができる。
【0070】また、上記実施例の電磁弁においては、同
バランスポート34c内に、これら図5(a)〜
(c)、或いは先の図1、図2に示される態様で絞り3
4dを設ける構造とした。しかし、同電磁弁の上述した
動作に鑑みれば、必ずしもこの絞り34dが同部位に存
在しなくとも、同弁体34の開弁直後、高圧室14から
低圧室5に一気に燃料が流出(スピル)する際には、上
記連通路34eを通じて圧力差が生じるようになる。す
なわち、図5(d)に例示するように、絞り34dを特
に設けない場合には、連通路34eが「絞り」として機
能するようになる。そして、こうした弁構造によって
も、該2段リフト構造を有する電磁弁としての上述した
噴射切れ性能(シャープカット)は良好に維持されるよ
うになる。なお、この図5(d)に例示する弁体34の
構造については、図6に、その断面構造を示している。
同図6からも明らかなように、バランスポート34cの
このような形状によれば、上記絞り34dを設ける必要
がない分、その作製、加工が容易となる。
【0071】ところで、上記実施例では、2段リフト構
造を有する電磁弁にこの発明にかかる弁構造を適用する
場合について示したが、可動ストッパ38を有しない通
常のリフト構造、すなわち1段のみのリフト構造を有す
るスピル電磁弁についても、同弁構造は同様に適用する
ことができる。
【0072】すなわちこの場合、電磁弁として、(a)
燃料噴射ポンプのスピル通路を開閉する弁体、(b)該
弁体を開弁側に付勢する付勢手段、(c)電磁石、
(d)該電磁石への通電に伴って吸引されるアーマチュ
ア、(e)該アーマチュアの吸引に伴い前記付勢手段の
付勢力に抗して前記弁体を閉弁せしめる弁駆動手段、を
少なくとも具えるものにおいて、 ・前記弁体(a)は、その底面が受ける圧力を同弁体の
周囲に導入して圧力的にバランスせしめるバランスポー
トを具え、 ・前記弁駆動手段(e)は、該弁体の周囲に導入される
圧力が前記アーマチュアの配される油圧室に導入される
ことを阻止する前記ピストン部材等の阻止手段を具え
る。といった弁構造が採用されることとなる。
【0073】また、上記実施例では便宜上、フェイスカ
ム式燃料噴射ポンプに上記弁構造を有する電磁弁30を
適用する場合について示したが、同電磁弁が適用される
燃料噴射ポンプの選定は任意である。すなわち、インナ
ーカム式の噴射ポンプなどについても、同電磁弁は同様
に適用することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、弁体の周囲のみにフィード圧力を導入して同弁体周
囲で圧力バランスを図ることができるとともに、アーマ
チュアの配される油圧室についてはこれを、低圧油密状
態に良好に維持することができるようになる。
【0075】したがって、小さなソレノイド力で上記弁
体の閉弁が実現されるとともに、電磁弁としての極めて
安定した開閉動作が保証されるようになり、スプリット
噴射なども容易且つ安定に実行することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる電磁弁(スピル弁)の一実施
例を示す断面図。
【図2】同電磁弁の動作(開閉)態様を段階的に示す断
面図。
【図3】同電磁弁のスピル動作態様を示すタイムチャー
ト。
【図4】同電磁弁によるスプリット噴射態様を示すタイ
ムチャート。
【図5】弁体のバランスポート形状についてその各種態
様を示す底面図。
【図6】弁体の他の構造例を示す断面図。
【符号の説明】
1…燃料噴射ポンプ、2…ポンプハウジング、2a…ヘ
ッド部、3…ドライブシャフト、4…パルサ、5…燃料
室(低圧室)、6…カムプレート、6a…フェイスカ
ム、7…ローラリング、8…カムローラ、10…シリン
ダ、11…プランジャ孔、12…プランジャ、13…プ
ランジャスプリング、14…加圧室(高圧室)、15…
吸入グループ、16…吸入通路、17…連通路、18…
分配ポート、19…噴射通路、20…デリバリバルブ、
21…燃料噴射ノズル、22…回転数センサ、23(2
3a、23b)…燃料通路(スピル通路)、30…電磁
弁(スピル弁)、31…バルブボディー、31a…弁
座、32…バルブハウジング、33…バルブスプリン
グ、33a…スプリング室、34…弁体、34a…当接
部、34b…弁体背面、34c…バランスポート、34
d…絞り、34e…バランスポート(連通路)、35…
アーマチュア、35a…アーマチュア室、35b…アー
マチュアスプリング、35c…低圧連通ポート、36…
アーマチュア軸、37…ストッパスプリング、37a…
スプリング室、38…可動ストッパ、38a…ピストン
部材、39…固定ストッパ、40…電磁石、41…リー
ド線、50…電子制御装置、60…駆動回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料噴射ポンプのスピル通路を開閉する弁
    体と、該弁体を開弁側に付勢する付勢手段と、電磁石
    と、該電磁石への通電に伴って吸引されるアーマチュア
    と、該アーマチュアの吸引に伴い前記付勢手段の付勢力
    に抗して前記弁体を閉弁せしめる弁駆動手段とを具える
    燃料噴射ポンプの電磁弁において、 前記弁体は、その底面が受ける圧力を同弁体の周囲に導
    入して圧力的にバランスせしめるバランスポートを具
    え、 前記弁駆動手段は、該弁体の周囲に導入される圧力が前
    記アーマチュアの配される油圧室に導入されることを阻
    止する阻止手段を具えることを特徴とする燃料噴射ポン
    プの電磁弁。
  2. 【請求項2】前記阻止手段は、前記アーマチュアと連動
    してそのシリンダ内を摺動するピストン部材である請求
    項1記載の燃料噴射ポンプの電磁弁。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の燃料噴射ポンプの
    電磁弁において、 前記弁体は、その底面が受ける圧力の急速な導入を制限
    する絞り手段を前記バランスポート内に具えることを特
    徴とする燃料噴射ポンプの電磁弁。
  4. 【請求項4】燃料噴射ポンプのスピル通路を開閉する弁
    体と、該弁体を開弁側に付勢する第1の付勢手段と、電
    磁石と、該電磁石への通電に伴って吸引されるアーマチ
    ュアと、該アーマチュアの吸引に伴い前記第1の付勢手
    段の付勢力に抗して前記弁体を閉弁せしめる弁駆動手段
    と、前記弁体が前記第1の付勢手段により付勢されてい
    る状態で同弁体の通常開弁位置を位置決めする可動スト
    ッパと、該可動ストッパを前記弁体側に付勢する第2の
    付勢手段とを具え、前記弁体の開弁駆動時、前記可動ス
    トッパが前記第2の付勢手段の付勢力に抗して弁体の開
    弁方向への移動を拡大する方向に変位することに基づい
    て同開弁駆動時の弁開口面積が拡大される燃料噴射ポン
    プの電磁弁において、 前記弁体は、その底面が受ける圧力を同弁体の周囲に導
    入して圧力的にバランスせしめるバランスポートを具
    え、 前記弁駆動手段は、該弁体の周囲に導入される圧力が少
    なくとも前記アーマチュアの配される油圧室に導入され
    ることを阻止する阻止手段を具えることを特徴とする燃
    料噴射ポンプの電磁弁。
  5. 【請求項5】前記阻止手段は、前記アーマチュアと連動
    して前記可動ストッパ内を摺動するピストン部材である
    請求項4記載の燃料噴射ポンプの電磁弁。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の燃料噴射ポンプの
    電磁弁において、 前記弁体は、その底面が受ける圧力の急速な導入を制限
    する絞り手段を前記バランスポート内に具えることを特
    徴とする燃料噴射ポンプの電磁弁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003120846A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Bosch Automotive Systems Corp 燃料液流量調節弁、及び該燃料液流量調節弁を備えた内燃機関の燃料噴射システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003120846A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Bosch Automotive Systems Corp 燃料液流量調節弁、及び該燃料液流量調節弁を備えた内燃機関の燃料噴射システム

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