JPH0826070A - プリテンショナのワイヤ保持構造 - Google Patents

プリテンショナのワイヤ保持構造

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JPH0826070A
JPH0826070A JP6165615A JP16561594A JPH0826070A JP H0826070 A JPH0826070 A JP H0826070A JP 6165615 A JP6165615 A JP 6165615A JP 16561594 A JP16561594 A JP 16561594A JP H0826070 A JPH0826070 A JP H0826070A
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JP
Japan
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wire
drum
cylinder
piston
webbing
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JP6165615A
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English (en)
Inventor
Keisuke Imai
啓介 今井
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ内の気密を確保すると同時に、シリ
ンダ軸方向の寸法の短小化を図り、しかもワイヤの円滑
な移動を達成する。 【構成】 車両急減速時には、ピストン64が移動する
のに伴いワイヤ50が引っ張られてドラム26から引き
出される。ドラム26は縮径してプリローダシャフト2
0を介してリトラクタシャフト14と一体にウエビング
巻き取り方向へ回転し、ウエビング16を緊急に引き締
めることができる。シリンダ58外の第1案内部74と
シリンダ58内のピストン64の第2案内部76との間
のワイヤ50の向きが、ピストン移動方向と傾斜してい
る。この傾斜角度θは、ピストン64の移動に伴い変動
するが、ワイヤ50をシリンダ58内外に貫通するため
にシリンダ端壁66に設けたボール70はその傾斜する
向きに回転してワイヤ50の姿勢変動に追随することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエビング巻取装置に
用いられて車両急減速時にウエビングを乗員に対して緊
密に装着させるためのプリテンショナにおいて、そのプ
リテンショナを作動するためにドラムから引き出される
ワイヤの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】プリテンショナ、ないしプリローダで
は、車両急減速時に、ウエビングを緊急に引き締めて残
っているウエビングの弛みを取り、ウエビングによる拘
束を早めるようにしている。
【0003】すなわち、ウエビングを巻き取るリトラク
タシャフトに、クラッチ機構を備えた回転ドラムが設け
られ、通常時には、リトラクタシャフトの回転が自由に
できてウエビングの巻き取り、引き出しが可能である
が、車両急減速時には、クラッチ機構が作動してリトラ
クタシャフトをウエビング巻き取り方向に回転すること
ができる。
【0004】具体的には、図5に示すように(車両上方
を矢印UPで、車両幅方向を矢印Wでそれぞれ図示す
る)、ドラム102に、ワイヤ104が巻き掛けられて
おり、ドラム102からワイヤ104を引き出すことに
より、この引き出し力で、ドラム102を縮径して、リ
トラクタシャフト112(軸方向は車両上下方向と車両
幅方向との直角の方向である車両前後方向である)と一
体回転するプリローダシャフト106の外周部を締め付
けてクラッチ機構が作動する。更に、ドラム102から
ワイヤ104を引き出す引き出し力が所定値を超える
と、ドラム102と一体回転するドライブプレート11
0の回転を阻止しているシェアピン108が剪断されて
ドラム102のウエビング巻き取り方向回転(矢印Aで
図示する方向の回転)が可能となり、リトラクタシャフ
ト112は、ドラム102と一体にウエビング巻き取り
方向に回転することができる。
【0005】ワイヤ104は、案内ローラ114に円弧
状に巻き掛けられてシリンダ端壁116を貫通してシリ
ンダ118(軸方向が車両幅方向である)内に入り込
み、シリンダ118内ではピストン120に形成された
円弧状の案内部122に巻き掛けられて折り返されてシ
リンダ端壁116に係止される。シリンダ118内にガ
スが供給されてピストン118が図5の実線位置から鎖
線位置へ移動することにより、ワイヤ104の中間部が
引っ張られて、ドラム102からワイヤ104を引き出
すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シリンダ軸
方向(ピストン移動方向)の寸法を短小化して、プリテ
ンショナ、ひいては巻取装置の小型化が求められる。
【0007】そこで、シリンダ118外の案内ローラ1
14とシリンダ118内のピストン120の案内部12
2との間のワイヤ104の長さを短くすることが考えら
れる。しかし、案内ローラ114と案内部122との間
でワイヤ104が貫通するシリンダ端壁116の貫通孔
124は、シリンダ118内の気密を保持する上で、そ
れ相応の長さ(孔長さL)が必要とされ、案内ローラ1
14と案内部122との間のワイヤ50の長さを短くす
るにも、限度がある。
【0008】案内ローラ114と案内部122との間の
ワイヤ50の長さを必要長さ確保してかつピストン移動
方向の寸法を短小化するのに、案内ローラ114と案内
部122との間のワイヤ104の向き(矢印Cで図示す
る)を、ピストン移動方向(矢印Dで図示する)と同方
向ではなく傾斜することが考えられる。この場合には、
傾斜角度が、ピストン120の移動に伴い変動する。貫
通孔124でのスムーズなワイヤ104の移動を確保す
るには、貫通孔124の孔径dを大きくとる必要があ
る。しかし、貫通孔の孔径dを過度に大きくすると、こ
れは、シリンダ118からのガス漏れの原因ともなり、
好ましくはない。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、シリンダ内の
気密を確保すると同時に、シリンダ軸方向の寸法の短小
化を図り、しかもワイヤの円滑な移動を達成するプリテ
ンショナのワイヤ保持構造を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明のプリテンショナのワイヤ保持
構造は、縮径でき、縮径によって、ウエビングを巻き取
るリトラクタシャフトと係合し、係合によって、リトラ
クタシャフトと一体にウエビング巻取方向へ回転可能と
なるドラムと、一端部がドラムに巻き取られ、他端部が
シリンダ外に位置する第1案内部に円弧状に巻き掛けら
れてシリンダ端壁の貫通部を貫通してシリンダ内に入
り、更にピストンに設けられた第2案内部に第1案内部
とは反対側に円弧状に巻き掛けられて折り返されてシリ
ンダ端壁の係止部に係止されており、車両急減速時に、
ドラムを縮径してリトラクタシャフトと係合して係合状
態でドラムをウエビング巻取方向へ回転すべくピストン
の移動によって引っ張られてドラムから引き出されるワ
イヤと、を備え、前記第1案内部と第2案内部との間の
ワイヤの向きを積極的にピストンの移動方向と傾斜する
方向とすべく第1案内部と第2案内部とを配置し、前記
貫通部を、両案内部の円弧中心線と平行な軸線回りに回
動自在としてなる、構成を特徴とする。
【0011】請求項2に係る発明のプリテンショナのワ
イヤ保持構造は、請求項1の構成において、前記貫通部
がボールであり、ボールの中央には、ワイヤが貫通する
貫通孔が形成されてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成によれば、ドラムは、通常は、回転せ
ず、リトラクタシャフトは自由に、ウエビング巻き取り
方向、ウエビング引き出し方向にそれぞれ回転すること
ができる。
【0013】車両急減速時には、ピストンの移動により
ワイヤが引っ張られてドラムから引き出される。この引
き出し力によってドラムが縮径されてリトラクタシャフ
トと係合し、この係合状態で、更にワイヤが引っ張られ
てドラムから引き出されることにより、ドラムはウエビ
ング巻き取り方向へ回転し、回転力は、リトラクタシャ
フトへ伝達されて、リトラクトシャフトは同方向のウエ
ビング巻き取り方向へ回転する。リトラクトシャフトの
ウエビング巻き取り方向への回転によって、ウエビング
を緊急に引き締めて残っているウエビングの弛みを取
り、ウエビングによる拘束を早めることができる。
【0014】ここで、シリンダ外の案内部とシリンダ内
のピストンの案内部との間のワイヤの向きが、ピストン
移動方向と傾斜しており、気密保持のために必要な両案
内部間のワイヤの長さを確保できると同時に、両案内部
をピストン移動方向に沿って近接配置することができ、
シリンダ軸方向(ピストン移動方向)の寸法を短小化し
て、プリテンショナ、ひいては巻取装置の小型化が果た
される。
【0015】両案内部間のワイヤの向きが、ピストン移
動方向と傾斜しているので、この傾斜角度が、ピストン
の移動に伴い変動するが、貫通部がその傾斜する向きに
回転してワイヤの姿勢変動に追随することができ、ガス
漏れを防止できる適度な貫通孔の孔径で円滑なワイヤの
移動が可能となる。
【0016】また、貫通部として、中央に貫通孔を有す
るボールを用いることによれば、構造が極めて簡単とな
る。
【0017】
【実施例】本発明のプリテンショナ(ないし、プリロー
ダ)のワイヤ保持構造の一実施例を図1乃至図4に基づ
き説明する。なお、車両前方を矢印FRで、車両幅方向
をWで、車両上方を矢印UPでそれぞれ図示ずる。
【0018】図2に示すように、ウエビング巻取装置で
は、フレーム10の一対の側板11、12が車両前後方
向で対向し、側板11、12間に、リトラクタシャフト
14が掛け渡され、リトラクタシャフト14には乗員拘
束用のウエビング16の一端部が係止されて層状に巻き
取られる。リトラクタシャフト14の軸方向は車両前後
方向である。
【0019】リトラクタシャフト14の一端部側の側板
11(車両前方側の側板)には、図示しないぜんまいば
ねが設けられる。ぜんまいばねによってリトラクタシャ
フト16は常時ウエビング巻き取り方向(矢印Aで図示
する)に回転付勢されている。ぜんまいばねの回転付勢
力に抗してウエビング16を上方へ引き出すことによ
り、ウエビング16の乗員への装着が可能となる。
【0020】リトラクタシャフト16の他端部は、この
他端部側の側板12(車両後方側の側板)に形成された
貫通孔18内を貫通して外方へ突出され、突出一端部に
は外周部に、プリローダシャフト20が嵌合する。プリ
ローダシャフト20とリトラクタシャフト14とは、一
体回転可能とされる。
【0021】側板12の外面には、貫通孔18の回り
に、その外面を底24とする筒状部22が段差形成さ
れ、底24には、ドラム26が設けられる。ドラム26
は、プリドーダシャフト20の外周面に嵌合する嵌合孔
28を備える。ドラム26の周壁には、軸方向に延びる
間隙部30が形成され、ドラム26が半径方向内方へ押
圧されると、間隙部30を狭くするようにして縮径する
ことができる。通常時(図1の状態)は、大径とされ
て、プリローダシャフト20の外周面と当接することな
く、プリローダシャフト20は、従って、リトラクタシ
ャフト14は自由に、ウエビング巻き取り方向回転(矢
印Aで図示する方向の回転)、ウエビング引き出し方向
回転(矢印Bで図示する方向の回転)を行うことができ
る。
【0022】縮径されたときドラム26(図3に示す状
態)はプリローダシャフト26の外周部を締め付けてプ
リローダシャフト20と一体回転可能となる。プリロー
ダシャフト20の外周部には、周方向に沿って所定間隔
をおいて複数の凸状32が設けられ、ドラム26による
プリローダシャフト29の締め付けを確実になすことが
できる。
【0023】ドラム26の間隙部30は、これを狭め得
る可撓性の部材34で連結され、ドラム26は一体に形
成されている。
【0024】また、ドラム26は、この外側の端部(車
両後方側の端部)に、一対の腕片36を備え、各腕片3
6は、半径方向外方へそれぞれ反対側に突出される。
【0025】筒状部22の段差38には、ドライブプレ
ート40が設けられる。ドライブプレート40は、ドラ
ム26の腕片36側の端部と嵌合すべく、一対の嵌合孔
44を腕片36に対応して突出した円形孔42を備え
る。腕片36が嵌合孔44内に嵌合することにより、ド
ラム26はドライブプレート40と共に回転することが
できる。また、腕片36は、嵌合孔44内を、腕片36
の突出方向に沿って摺動でき、ドラム26が縮径するの
に伴い、大径位置(図1の位置)から小径位置(図3の
位置)へ移動する。
【0026】ドライブプレート40の周縁には、矩形の
切り欠き46が形成され、切り欠き46に対応しては、
筒状部22の段差38にシェアピン48が突設される。
シェアピン48が切り欠き46内に係合することによ
り、ドライブプレート40の回転、従って、ドラム26
の回転を阻止することができる。ドライブプレート40
に回転力を付与すると、この回転力によって、シェアピ
ン48には剪断力が作用し、所定の回転力でシェアピン
48が破断して、破断後は、ドライブプレート40の回
転、従って、ドラム26の回転が可能となる(図4に示
す)。
【0027】ドラム26には、ワイヤ50の中間部が巻
き取られている。ワイヤ50の一端部は、ドライブプレ
ート40の周縁に切り欠かれた凹部52からドライブプ
レート40外へ出てドライブプレート40の端面に係止
具54で係止される。
【0028】一方、側板12の下端部には、取り付けプ
レート56を介してこの下端部にシリンダ58が設けら
れる(シリンダ58の軸方向は車両幅方向とされる)。
シリンダ58は、軸方向が車両幅方向とされる。シリン
ダ本体59が螺合締めつけられるシリンダヘッド60に
は、車両前方側にガス供給装置62が円形断面の供給口
63を介して接続される。ガス供給装置62には、車両
急減速時の加速度を感知する加速度センサと、このセン
サの作動によりガスを発生するガスジェネレータとが設
けられる(加速度センサ、ガスジェネレータは図示を省
略する)。車両急減速時にガスが発生して発生ガスがシ
リンダ58内へ供給されるようになっている。シリンダ
58内のピストン64は、シリンダ58内へ供給される
発生ガスによって、発生ガスが供給されるシリンダヘッ
ド60側の一端部から他端部へ矢印Dの向きに移動す
る。シリンダヘッド60のシリンダ端壁66には上部
に、シリンダ58内外を連通する連通孔68が形成さ
れ、連通孔68内には、貫通部としてのボール70が保
持嵌合されている。ボール70は、3次元的に回転で
き、ボール70の中央には、シリンダ58内外を連通す
る貫通孔72が形成されている。ボール70を介して取
り付けプレート56には、第1案内部74が形成され、
ピストン64には、第2案内部76が形成されている。
第1案内部74は、ピストン64の移動方向と反対側へ
円弧状に突出形成され、第2案内部76は、ピストン6
4の移動方向側へ円弧状に突出形成されて、ピストン移
動方向側前部78との間には間隙80が形成される。
【0029】なお、本実施例では、取り付けプレート5
6にシリンダヘッド60、第1案内部74が一体的に形
成されている。
【0030】ワイヤ50の他端部が第1案内部74に円
弧状に巻き掛けられて方向を変え、ボール70の貫通孔
72を貫通し、間隙80を通って、第2案内部76に円
弧状に巻き掛けられて折り返され、シリンダ端壁66の
下端部に係止具82で係止される。
【0031】ガス圧でピストン64が移動することによ
り、ワイヤ50の中間部が引っ張られてドラム26から
引き出される。これにより、ドラム26には、ウエビン
グ巻き取り方向の回転力が発生し、回転力によってドラ
ム26が縮径され、そして、シエアピン48を剪断に到
らしめ、剪断後は、ドラム26とリトラクタシャフト1
4とが一体回転する。
【0032】ここで、シリンダ58外に位置する第1案
内部74とシリンダ58内に位置するピストン64の第
2案内部76とは、両者間のワイヤ50の向き(矢印C
の向き)が、ピストンの移動方向に対して上下方向に傾
斜するように、両案内部74、76の円弧中心をピスト
ン64の移動方向に沿って近接させている。
【0033】なお、リトラクタシャフト14は、一端部
がぜんまいばねを収容するぜんまいばねカバー(図示を
省略)に支持され、他端部が、ドライブプレート40の
外面側を覆うプレートカバー90に支持される。
【0034】上記構成によれば、ドラム26は、通常
は、回転せず、リトラクタシャフト14は自由に、ウエ
ビング巻き取り方向、ウエビング引き出し方向にそれぞ
れ回転することができる。
【0035】車両急減速時には、ガスが発生して発生ガ
スがシリンダ58内に供給され、ガス圧によってピスト
ン64が移動する。ピストン64の移動によりワイヤ5
0が引っ張られてドラム26から引き出される。この引
き出し力によってドラム26が縮径されてプリローダシ
ャフト20を締め付け(プリローダシャフト20を介し
てリトラクタシャフト14と係合し)、シェアピン48
が剪断されて、更にワイヤ50が引っ張られてドラム2
6から引き出されることにより、ドラム26はウエビン
グ巻き取り方向へ回転し、回転力は、プリローダシャフ
ト20を介してリトラクタシャフト14へ伝達される。
リトラクトシャフト14は同方向のウエビング巻き取り
方向へ回転する。リトラクトシャフト14のウエビング
巻き取り方向への回転によって、ウエビング16を緊急
に引き締めて残っているウエビング16の弛みを取り、
ウエビング16による拘束を早めることができる。
【0036】ここで、シリンダ58外の第1案内部74
とシリンダ58内のピストン64の第2案内部76との
間のワイヤ50の向きが、ピストン移動方向と傾斜して
おり、気密保持のために必要な両案内部74、76間の
ワイヤ50の長さを確保できる(すなわち、ボール70
の貫通孔72の孔長さLについて気密保持上必要な長さ
が得られる)と同時に、両案内部74、76をピストン
移動方向に沿って近接配置することができ、シリンダ軸
方向(ピストン移動方向)の寸法を短小化して、プリテ
ンショナ、ひいては巻取装置の小型化が果たされる。
【0037】両案内部74、76間のワイヤ50の向き
が、ピストン移動方向と傾斜しているので、この傾斜角
度θが、ピストン64の移動に伴い変動する(図1、図
3、図4に示すように、ピストン移動に伴い傾斜角度θ
が小さくなる)が、ボール70がその傾斜する向きに
(上下方向に)回転してワイヤ50の姿勢変動に追随す
ることができ、ガス漏れを防止できる適度な貫通孔72
の孔径dで円滑なワイヤ50の移動が可能となる。
【0038】本発明は上記実施例に限定されれものでは
なく種々の変更が可能である。例えば、上記実施例で
は、貫通部として3次元的に回転可能なボール70を用
いているが、ボールでなくとも、他の手段が可能であ
り、また、3次元的に回転せずとも、少なくとも、両案
内部74、76の円弧中心と平行な軸線回りに回転可能
となればよく、例えば、そのような回転が可能に支持さ
れた円筒形状のものが可能である。なお、貫通部として
ボール70を用いることによれば、構造が極めて簡単と
なる。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るプリテンショナのワイヤ保
持構造によれば、シリンダ内の気密を確保すると同時
に、シリンダ軸方向の寸法の短小化を図り、しかもワイ
ヤの円滑な移動を達成することがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリテンショナのワイ
ヤ保持構造を示す縦断面図である。
【図2】本実施例のプリテンショナのワイヤ保持構造を
示す分解斜視図である。
【図3】作動状態を示す図1に相当する図である。
【図4】次の作動状態を示す図1に相当する図である。
【図5】従来のプリテンショナのワイヤ保持構造を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
14 リトラクタシャフト 16 ウエビング 26 ドラム 50 ワイヤ 58 シリンダ 64 ピストン 66 シリンダ端壁 70 ボール(貫通部) 72 貫通孔 74 第1案内部 76 第2案内部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮径でき、縮径によって、ウエビングを
    巻き取るリトラクタシャフトと係合し、係合によって、
    リトラクタシャフトと一体にウエビング巻取方向へ回転
    可能となるドラムと、 一端部がドラムに巻き取られ、他端部がシリンダ外に位
    置する第1案内部に円弧状に巻き掛けられてシリンダ端
    壁の貫通部を貫通してシリンダ内に入り、更にピストン
    に設けられた第2案内部に第1案内部とは反対側に円弧
    状に巻き掛けられて折り返されてシリンダ端壁の係止部
    に係止されており、車両急減速時に、ドラムを縮径して
    リトラクタシャフトと係合して係合状態でドラムをウエ
    ビング巻取方向へ回転すべくピストンの移動によって引
    っ張られてドラムから引き出されるワイヤと、 を備え、 前記第1案内部と第2案内部との間のワイヤの向きを積
    極的にピストンの移動方向と傾斜する方向とすべく第1
    案内部と第2案内部とを配置し、 前記貫通部を、両案内部の円弧中心線と平行な軸線回り
    に回動自在としてなる、 ことを特徴とするプリテンショナのワイヤ保持構造。
  2. 【請求項2】 前記貫通部がボールであり、ボールの中
    央には、ワイヤが貫通する貫通孔が形成されてなる請求
    項1に記載のプリテンショナのワイヤ保持構造。
JP6165615A 1994-07-18 1994-07-18 プリテンショナのワイヤ保持構造 Pending JPH0826070A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10045630C2 (de) * 2000-06-22 2003-07-03 Delphi Automotive Sys Sungwoo Mit einer Kraftübertragungsvorrichtung einer Sicherheitsgurt-Rückzugvorrichtung integrierter Vorspanner
CN100417554C (zh) * 2006-10-02 2008-09-10 陈万松 汽车安全带旋转预收紧器

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