JPH08260286A - 難燃性に優れた織物 - Google Patents
難燃性に優れた織物Info
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- JPH08260286A JPH08260286A JP7091843A JP9184395A JPH08260286A JP H08260286 A JPH08260286 A JP H08260286A JP 7091843 A JP7091843 A JP 7091843A JP 9184395 A JP9184395 A JP 9184395A JP H08260286 A JPH08260286 A JP H08260286A
- Authority
- JP
- Japan
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- fiber
- fibers
- woven fabric
- yarns
- flame retardant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】経糸にポリエステル繊維、緯糸に主としてモダ
クリル繊維を用いた織物であるにもかかわらず、消防施
行規則第4条の3のたるませ法での燃焼試験に合格する
難燃性に優れた織物を提供する。 【構成】経糸にポリエステル繊維を用い、緯糸にモダク
リル繊維と溶融繊維及び/又はアクリル繊維を用いた織
物であって、上記溶融繊維の緯糸に占める割合が10重
量%以上であり、かつ緯糸の限界酸素指数が32以上で
あることを特徴とする。
クリル繊維を用いた織物であるにもかかわらず、消防施
行規則第4条の3のたるませ法での燃焼試験に合格する
難燃性に優れた織物を提供する。 【構成】経糸にポリエステル繊維を用い、緯糸にモダク
リル繊維と溶融繊維及び/又はアクリル繊維を用いた織
物であって、上記溶融繊維の緯糸に占める割合が10重
量%以上であり、かつ緯糸の限界酸素指数が32以上で
あることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カーテン,衣料等に用
いて好適な難燃性に優れた織物に関する。
いて好適な難燃性に優れた織物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、旅館,ホテル,寄宿舎,病院,家
庭等で用いられるカーテン,衣料等は、綿,レーヨン,
ポリエステル等の繊維素材が使われてきたが、しかしな
がら近年、我々の生活環境は火災などの災害の危険にさ
らされる度合いが増大しつつあり、また国民の生活水準
の向上もあって繊維素材の難燃化に対する要求が急速に
高まってきた。そして、綿,レーヨン,ポリエステル等
に難燃化効果を付与するには難燃剤で後処理することが
行われてきたが、製品の風合が硬くなることや、繰返し
の洗濯により難燃性能が低下する等の問題があった。
庭等で用いられるカーテン,衣料等は、綿,レーヨン,
ポリエステル等の繊維素材が使われてきたが、しかしな
がら近年、我々の生活環境は火災などの災害の危険にさ
らされる度合いが増大しつつあり、また国民の生活水準
の向上もあって繊維素材の難燃化に対する要求が急速に
高まってきた。そして、綿,レーヨン,ポリエステル等
に難燃化効果を付与するには難燃剤で後処理することが
行われてきたが、製品の風合が硬くなることや、繰返し
の洗濯により難燃性能が低下する等の問題があった。
【0003】そこで、染色性,風合,耐光性等の数々の
優れた化学的並びに物理的性質を有し、難燃性モノマー
等を共重合させることにより容易に難燃性が得られるア
クリル繊維が注目をあつめるようになってきた。そし
て、かかる難燃性を得るために、塩化ビニル,塩化ビニ
リデン,臭化ビニルなどの難燃性モノマーをアクリロニ
トリルと共重合する方法が提案され、既に種々なモダク
リル繊維が上市されている。更に三酸化アンチモン等の
難燃添加剤を上記モダクリル繊維に1〜25重量%添加
して限界酸素指数が30〜37の高難燃性モダクリル繊
維を得る方法や、五酸化アンチモン等の難燃添加剤を上
記モダクリル繊維に1〜25重量%添加して限界酸素指
数が30〜37の超高難燃性モダクリル繊維を得る方法
が知られている。
優れた化学的並びに物理的性質を有し、難燃性モノマー
等を共重合させることにより容易に難燃性が得られるア
クリル繊維が注目をあつめるようになってきた。そし
て、かかる難燃性を得るために、塩化ビニル,塩化ビニ
リデン,臭化ビニルなどの難燃性モノマーをアクリロニ
トリルと共重合する方法が提案され、既に種々なモダク
リル繊維が上市されている。更に三酸化アンチモン等の
難燃添加剤を上記モダクリル繊維に1〜25重量%添加
して限界酸素指数が30〜37の高難燃性モダクリル繊
維を得る方法や、五酸化アンチモン等の難燃添加剤を上
記モダクリル繊維に1〜25重量%添加して限界酸素指
数が30〜37の超高難燃性モダクリル繊維を得る方法
が知られている。
【0004】しかしながら、かかるモダクリル繊維は分
散染料による転写捺染ができないため、織物の表面に出
やすい経糸にポリエステル繊維、緯糸にモダクリル繊維
を用いた織物を用い、分散染料による転写捺染を行い、
プリント柄を形成するようにしてきたが、かかる織物は
消防施行規則第4条の3のたるませ法での燃焼試験に合
格せず、問題の解決が望まれていた。
散染料による転写捺染ができないため、織物の表面に出
やすい経糸にポリエステル繊維、緯糸にモダクリル繊維
を用いた織物を用い、分散染料による転写捺染を行い、
プリント柄を形成するようにしてきたが、かかる織物は
消防施行規則第4条の3のたるませ法での燃焼試験に合
格せず、問題の解決が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点に鑑みてなされたものであって、経糸にポリエステル
繊維、緯糸に主としてモダクリル繊維を用いた織物であ
るにもかかわらず、消防施行規則第4条の3のたるませ
法での燃焼試験に合格する難燃性に優れた織物を提供す
ることを目的とする。
点に鑑みてなされたものであって、経糸にポリエステル
繊維、緯糸に主としてモダクリル繊維を用いた織物であ
るにもかかわらず、消防施行規則第4条の3のたるませ
法での燃焼試験に合格する難燃性に優れた織物を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、経糸にポ
リエステル繊維を用い、緯糸にモダクリル繊維と溶融繊
維及び/又はアクリル繊維を用いた織物であって、上記
溶融繊維及び/又はアクリル繊維の緯糸に占める割合が
10重量%以上であり、かつ緯糸の限界酸素指数が32
以上であることを特徴とする難燃性に優れた織物により
達成される。
リエステル繊維を用い、緯糸にモダクリル繊維と溶融繊
維及び/又はアクリル繊維を用いた織物であって、上記
溶融繊維及び/又はアクリル繊維の緯糸に占める割合が
10重量%以上であり、かつ緯糸の限界酸素指数が32
以上であることを特徴とする難燃性に優れた織物により
達成される。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明では経糸としてポリエステル繊維を
用いる。即ち、織物の場合、経糸の方が糸本数も多く、
またカバーファクターが大で、更に組織的にも経糸の方
が織物表面に出やすいためであり、分散染料による転写
捺染を可能ならしめるためには、ポリエステル繊維は経
糸に用いる必要がある。そして、ポリエステル繊維とし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチ
レンテレフタレート,ポリオキシエトキシベンゾエー
ト,ポリエチレンナフタレート,シクロヘキサンジメチ
レンテレフタレート及びこれらのポリエステルに、付加
成分としてイソフタル酸,アジピン酸,スルホイソフタ
ル酸のようなジカルボン酸成分、プロピレングリコー
ル,ブチレングリコール,シクロヘキサンジメタノー
ル,ジエチレングリコールのようなジオール成分を共重
合させたもの等を使用することができる。
用いる。即ち、織物の場合、経糸の方が糸本数も多く、
またカバーファクターが大で、更に組織的にも経糸の方
が織物表面に出やすいためであり、分散染料による転写
捺染を可能ならしめるためには、ポリエステル繊維は経
糸に用いる必要がある。そして、ポリエステル繊維とし
ては、例えば、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチ
レンテレフタレート,ポリオキシエトキシベンゾエー
ト,ポリエチレンナフタレート,シクロヘキサンジメチ
レンテレフタレート及びこれらのポリエステルに、付加
成分としてイソフタル酸,アジピン酸,スルホイソフタ
ル酸のようなジカルボン酸成分、プロピレングリコー
ル,ブチレングリコール,シクロヘキサンジメタノー
ル,ジエチレングリコールのようなジオール成分を共重
合させたもの等を使用することができる。
【0009】一方、緯糸には難燃性を付与するために、
モダクリル繊維と溶融繊維及び/又はアクリル繊維を用
いる。モダクリル繊維としては、例えばアクリロニトリ
ル40重量%以上と塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ン20〜60重量%とより成る共重合体であり、スルホ
ン酸基含有モノマーを5重量%以下、三酸化アンチモン
を1〜25重量%含むものが挙げられる。この場合、塩
化ビニル及び/又は塩化ビニリデンが20重量%未満で
は優れた難燃性は得られず、また60重量%を超えれば
得られた繊維の耐熱性,強度等が低下し、また難燃性も
飽和に達し経済的でない。更に、三酸化アンチモンの添
加量が1重量%未満では難燃性が十分でなく、また25
重量%を超えれば得られた繊維の繊維物性が低下し、ま
た難燃性も飽和に達し経済的でない。また、三酸化アン
チモン以外に五酸化アンチモン,酸化スズ,酸化マグネ
シウム等を添加しても良い。また、溶融繊維としては、
例えば経糸と同様のポリエステル繊維,ナイロン6,ナ
イロン66,ナイロン12,ナイロン610等のポリア
ミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等が
挙げられる。更に、アクリル繊維としては、30重量%
以上のアクリロニトリルを含有するもので難燃性を持た
ないものならばいかなるものでも用いうる。
モダクリル繊維と溶融繊維及び/又はアクリル繊維を用
いる。モダクリル繊維としては、例えばアクリロニトリ
ル40重量%以上と塩化ビニル及び/又は塩化ビニリデ
ン20〜60重量%とより成る共重合体であり、スルホ
ン酸基含有モノマーを5重量%以下、三酸化アンチモン
を1〜25重量%含むものが挙げられる。この場合、塩
化ビニル及び/又は塩化ビニリデンが20重量%未満で
は優れた難燃性は得られず、また60重量%を超えれば
得られた繊維の耐熱性,強度等が低下し、また難燃性も
飽和に達し経済的でない。更に、三酸化アンチモンの添
加量が1重量%未満では難燃性が十分でなく、また25
重量%を超えれば得られた繊維の繊維物性が低下し、ま
た難燃性も飽和に達し経済的でない。また、三酸化アン
チモン以外に五酸化アンチモン,酸化スズ,酸化マグネ
シウム等を添加しても良い。また、溶融繊維としては、
例えば経糸と同様のポリエステル繊維,ナイロン6,ナ
イロン66,ナイロン12,ナイロン610等のポリア
ミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等が
挙げられる。更に、アクリル繊維としては、30重量%
以上のアクリロニトリルを含有するもので難燃性を持た
ないものならばいかなるものでも用いうる。
【0010】そして、上記溶融繊維及び/又はアクリル
繊維は緯糸に占める割合が10重量%以上となるように
モダクリル繊維と混用して用い、かつ緯糸の限界酸素指
数が32以上となるように用いる必要がある。溶融繊維
及び/又はアクリル繊維の緯糸に占める割合が10重量
%未満、あるいは緯糸の限界酸素指数が32未満の場
合、消防施行規則第4条の3のたるませ法の燃焼試験に
合格しない。また溶融繊維及び/又はアクリル繊維をモ
ダクリル繊維と混用する方法としては、混紡,交互打込
み等が挙げられる。
繊維は緯糸に占める割合が10重量%以上となるように
モダクリル繊維と混用して用い、かつ緯糸の限界酸素指
数が32以上となるように用いる必要がある。溶融繊維
及び/又はアクリル繊維の緯糸に占める割合が10重量
%未満、あるいは緯糸の限界酸素指数が32未満の場
合、消防施行規則第4条の3のたるませ法の燃焼試験に
合格しない。また溶融繊維及び/又はアクリル繊維をモ
ダクリル繊維と混用する方法としては、混紡,交互打込
み等が挙げられる。
【0011】
【作用】経糸にポリエステル繊維、緯糸にモダクリル繊
維を用いた織物の場合、燃焼試験を行うと、モダクリル
繊維が蝋燭の芯の役割を果たすために燃焼が広がるよう
になり、燃焼試験に合格しない。ところが、経糸にポリ
エステル繊維を用い、緯糸にモダクリル繊維と溶融繊維
及び/又はアクリル繊維を用い、溶融繊維及び/又はア
クリル繊維の緯糸に占める割合が10重量%以上であ
り、かつ緯糸の限界酸素指数が32以上の織物の場合、
理論的には十分に解明されていないが、緯糸に溶融繊維
及び/又はアクリル繊維が含まれるため燃焼試験を行う
と、瞬時に穴があくためにバーナーの炎との接触が断た
れるようになり、しかもモダクリル繊維により燃焼が広
がらないようになるため、燃焼試験に合格するようにな
ると推定される。
維を用いた織物の場合、燃焼試験を行うと、モダクリル
繊維が蝋燭の芯の役割を果たすために燃焼が広がるよう
になり、燃焼試験に合格しない。ところが、経糸にポリ
エステル繊維を用い、緯糸にモダクリル繊維と溶融繊維
及び/又はアクリル繊維を用い、溶融繊維及び/又はア
クリル繊維の緯糸に占める割合が10重量%以上であ
り、かつ緯糸の限界酸素指数が32以上の織物の場合、
理論的には十分に解明されていないが、緯糸に溶融繊維
及び/又はアクリル繊維が含まれるため燃焼試験を行う
と、瞬時に穴があくためにバーナーの炎との接触が断た
れるようになり、しかもモダクリル繊維により燃焼が広
がらないようになるため、燃焼試験に合格するようにな
ると推定される。
【0012】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。尚、実施例中「%」とあるのは「重量%」を意味
する。
する。尚、実施例中「%」とあるのは「重量%」を意味
する。
【0013】尚、この発明において使用する限界酸素指
数(以下「LOI」と記す)はJIS−K7201に規
定されるものであり、下記のような試験を行ってその値
を求めるようにした。
数(以下「LOI」と記す)はJIS−K7201に規
定されるものであり、下記のような試験を行ってその値
を求めるようにした。
【0014】LOIを求めるにあたっては、モダクリル
繊維単独、あるいはモダクリル繊維と他の繊維を混綿
し、ハンドカードで解綿後、約0.5gの綿を取り、こ
れを25cmの長さに均一に伸ばし、加撚機にて70回
の撚りをかけて2つ折りにして撚り棒を作った。そし
て、窒素ガスと酸素ガスの混合ガス中にて上記撚り棒の
上端に接炎し、この撚り棒が5cmだけ燃焼した際にお
ける混合ガス中の酸素ガス濃度を測定して、下記の式に
より求めるようにした。 LOI=〔酸素ガス/(窒素ガス+酸素ガス)〕×10
0
繊維単独、あるいはモダクリル繊維と他の繊維を混綿
し、ハンドカードで解綿後、約0.5gの綿を取り、こ
れを25cmの長さに均一に伸ばし、加撚機にて70回
の撚りをかけて2つ折りにして撚り棒を作った。そし
て、窒素ガスと酸素ガスの混合ガス中にて上記撚り棒の
上端に接炎し、この撚り棒が5cmだけ燃焼した際にお
ける混合ガス中の酸素ガス濃度を測定して、下記の式に
より求めるようにした。 LOI=〔酸素ガス/(窒素ガス+酸素ガス)〕×10
0
【0015】また、難燃性試験は、消防法施行規則第4
条の3に準じて測定した。そして、緊張時(1分加熱又
は3秒着炎)において、残炎が3秒以内、残じんが5秒
以内、炭化面積が30cm2 以内を合格とした。また、
たるませ時(1分加熱)において、炭化長が20cm以
内を合格とした。
条の3に準じて測定した。そして、緊張時(1分加熱又
は3秒着炎)において、残炎が3秒以内、残じんが5秒
以内、炭化面積が30cm2 以内を合格とした。また、
たるませ時(1分加熱)において、炭化長が20cm以
内を合格とした。
【0016】モダクリル繊維の製造例 アクリロニトリル/塩化ビニリデン(VCl2 )/アリ
ルスルホン酸ソーダ(SAS)=56/41/3から成
る共重合体をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解
し、平均粒径1ミクロンの三酸化アンチモンを共重合体
に対して0%,2%,5%,8%,11%,20%添加
したものを原液とし、孔数4000H,孔径0.055
φの口金から20℃,60%ジメチルホルムアミド水溶
液中に紡出し、脱溶媒させながら延伸,水洗後、油剤を
付与して乾燥緻密化した。この繊維にクリンプを付与し
た後、湿熱115℃にて湿熱処理して難燃強化したモダ
クリル繊維を得た。得られた繊維の物性を表1に示す。
ルスルホン酸ソーダ(SAS)=56/41/3から成
る共重合体をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解
し、平均粒径1ミクロンの三酸化アンチモンを共重合体
に対して0%,2%,5%,8%,11%,20%添加
したものを原液とし、孔数4000H,孔径0.055
φの口金から20℃,60%ジメチルホルムアミド水溶
液中に紡出し、脱溶媒させながら延伸,水洗後、油剤を
付与して乾燥緻密化した。この繊維にクリンプを付与し
た後、湿熱115℃にて湿熱処理して難燃強化したモダ
クリル繊維を得た。得られた繊維の物性を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例1〜8,比較例1〜28 経糸としてポリエチレンテレフタレートフィラメント
(150d/120f)を用い、緯糸として上記の難燃
性モダクリル繊維を51mmにカットしたものを公知の
方法で紡績し、18番手(メートル番手)としたもの、
又は上記の難燃性モダクリル繊維を51mmにカットし
たものとポリエチレンテレフタレート繊維(1.5d)
を51mmにカットしたものをカード機にて混合し、公
知の方法で紡績し、18番手(メートル番手)としたも
のを用い、経糸密度87本/インチ,緯糸密度84本/
インチで目付220g/mの平織物を製織した。得られ
た織物の物性を表2及び表3に示す。
(150d/120f)を用い、緯糸として上記の難燃
性モダクリル繊維を51mmにカットしたものを公知の
方法で紡績し、18番手(メートル番手)としたもの、
又は上記の難燃性モダクリル繊維を51mmにカットし
たものとポリエチレンテレフタレート繊維(1.5d)
を51mmにカットしたものをカード機にて混合し、公
知の方法で紡績し、18番手(メートル番手)としたも
のを用い、経糸密度87本/インチ,緯糸密度84本/
インチで目付220g/mの平織物を製織した。得られ
た織物の物性を表2及び表3に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】表2及び表3から明らかなように、溶融繊
維の緯糸に占める割合が10%以上で、かつ緯糸の限界
酸素指数が32以上の時、消防施行規則第4条の3のた
るませ法による燃焼試験に合格することがわかる。
維の緯糸に占める割合が10%以上で、かつ緯糸の限界
酸素指数が32以上の時、消防施行規則第4条の3のた
るませ法による燃焼試験に合格することがわかる。
【0022】実施例9〜16 経糸としてポリエチレンテレフタレートフィラメント
(200d/120f)を用い、上記の難燃性モダクリ
ル繊維を51mmにカットしたものとポリエチレン繊維
(1.5d),ポリプロピロピレン繊維(1.5d),
ナイロン6繊維(1.5d),アクリル繊維(アクリロ
ニトリル/メチルアクリレート/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ=91.2/8.
0/0.8,1.5d)より選ばれる1種を51mmに
カットしたものをカード機にて混合し、公知の方法で紡
績し、18番手(メートル番手)としたものを用い、経
糸密度87本/インチ,緯糸密度84本/インチで目付
220g/mの平織物を製織した。得られた織物の物性
を表4に示す。
(200d/120f)を用い、上記の難燃性モダクリ
ル繊維を51mmにカットしたものとポリエチレン繊維
(1.5d),ポリプロピロピレン繊維(1.5d),
ナイロン6繊維(1.5d),アクリル繊維(アクリロ
ニトリル/メチルアクリレート/2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸ソーダ=91.2/8.
0/0.8,1.5d)より選ばれる1種を51mmに
カットしたものをカード機にて混合し、公知の方法で紡
績し、18番手(メートル番手)としたものを用い、経
糸密度87本/インチ,緯糸密度84本/インチで目付
220g/mの平織物を製織した。得られた織物の物性
を表4に示す。
【0023】
【表4】
【0024】表4から明らかな様に、溶融繊維及び/又
はアクリル繊維の緯糸に占める割合が10%以上で、か
つ緯糸の限界酸素指数が32以上の時、消防施行規則第
4条の3のたるませ法による燃焼試験に合格することが
わかる。
はアクリル繊維の緯糸に占める割合が10%以上で、か
つ緯糸の限界酸素指数が32以上の時、消防施行規則第
4条の3のたるませ法による燃焼試験に合格することが
わかる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の難燃性に優
れた織物は、難燃性に優れ、かつ後加工処理していない
ので洗濯耐久性に優れ、優れた風合,吸湿性をも有し、
他の繊維物性も良好でインテリア製品,衣料等用途に用
いることができ頗る有用である。
れた織物は、難燃性に優れ、かつ後加工処理していない
ので洗濯耐久性に優れ、優れた風合,吸湿性をも有し、
他の繊維物性も良好でインテリア製品,衣料等用途に用
いることができ頗る有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 経糸にポリエステル繊維を用い、緯糸に
モダクリル繊維と溶融繊維及び/又はアクリル繊維を用
いた織物であって、上記溶融繊維及び/又はアクリル繊
維の緯糸に占める割合が10重量%以上であり、かつ緯
糸の限界酸素指数が32以上であることを特徴とする難
燃性に優れた織物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7091843A JPH08260286A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 難燃性に優れた織物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7091843A JPH08260286A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 難燃性に優れた織物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08260286A true JPH08260286A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=14037872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7091843A Pending JPH08260286A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 難燃性に優れた織物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08260286A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000018993A1 (en) * | 1998-09-28 | 2000-04-06 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Flame resistant fabrics |
JP2008208509A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-09-11 | Japan Wool Textile Co Ltd | 耐熱難燃作業服及びこれに使用する織物 |
WO2018068123A1 (en) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | Davey Textile Solutions Inc. | Flame resistant, high visibility fabrics and methods of manufacture thereof |
JP2019131944A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-08 | 合名会社安田商店 | 内装織物 |
US11873587B2 (en) | 2019-03-28 | 2024-01-16 | Southern Mills, Inc. | Flame resistant fabrics |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP7091843A patent/JPH08260286A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000018993A1 (en) * | 1998-09-28 | 2000-04-06 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Flame resistant fabrics |
AU751087B2 (en) * | 1998-09-28 | 2002-08-08 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Flame resistant fabrics |
JP2008208509A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-09-11 | Japan Wool Textile Co Ltd | 耐熱難燃作業服及びこれに使用する織物 |
WO2018068123A1 (en) * | 2016-10-12 | 2018-04-19 | Davey Textile Solutions Inc. | Flame resistant, high visibility fabrics and methods of manufacture thereof |
JP2019131944A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-08 | 合名会社安田商店 | 内装織物 |
US11873587B2 (en) | 2019-03-28 | 2024-01-16 | Southern Mills, Inc. | Flame resistant fabrics |
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