JPH08259699A - 重合反応装置 - Google Patents

重合反応装置

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JPH08259699A
JPH08259699A JP6252595A JP6252595A JPH08259699A JP H08259699 A JPH08259699 A JP H08259699A JP 6252595 A JP6252595 A JP 6252595A JP 6252595 A JP6252595 A JP 6252595A JP H08259699 A JPH08259699 A JP H08259699A
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JP
Japan
Prior art keywords
polymer
container
flat plates
slits
wall surface
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6252595A
Other languages
English (en)
Inventor
Setsuo Omoto
節男 大本
Keiji Fujikawa
圭司 藤川
Masami Kondo
正實 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6252595A priority Critical patent/JPH08259699A/ja
Publication of JPH08259699A publication Critical patent/JPH08259699A/ja
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  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重合物に対する表面更新作用が大きく、また
重合物の攪拌作用が優れていて分子量分布の正確な重合
物を得ることを可能とした重合反応装置を提供する。 【構成】 容器1内の両端部に開孔円板5,6が配置さ
れて、それぞれ、回転軸7,8に取付けられている。両
開孔円板5,6の間をスリットつき平板10が連結して
おり、この平板10は容器1の内壁面とわずかな隙間を
保っていて、かつ、回転方向に対して軸心側が先行する
ように傾斜して取付けられている。また、これらの平板
10にはリボン翼11が取付けられている。入口2から
容器1内に入った原料は、攪拌されると共にスリットつ
き平板10で容器内壁面上を持上げられ、気相部でスリ
ットと平板10面上よりフィルム状となって流下し気相
によくさらされる。高粘度化した重合物はリボン翼11
によってスムーズに送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応によって副生する
低分子物を除去しつつ重縮合反応を進めて、PET(ポ
リエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテ
レフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PA(ポ
リアミド)などの高重合度重縮合物の製造、並びに脱モ
ノマ、脱揮を行わせるための重合反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に重縮合反応において、副生する揮
発性物質を除去して、重合反応を進めるためには、反応
物(ポリマ)の表面積を大きくし、かつ迅速に反応物の
表面を更新し、副生する低分子物の拡散(気相への物質
移動)を促進することが必要である。例えばPET(ポ
リエチレンテレフタレート)は、ビス−β−ヒドロキシ
エチルテレフタレートを270〜290℃、圧力約1To
rrの条件下、副生するエチレングリコールを除去しつつ
重縮合させて得られる。
【0003】従来の連続重合装置では、一軸または二軸
の横型円筒形反応器があり、各々円板、格子、金網等を
回転することにより、重合物の表面を更新しながら副生
物の拡散を促進し、重縮合反応を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、重合物の粘度
が高くなると円板、格子、金網等により持上げられる重
合物は、それらに半固体状に付着したままで流下しにく
くなり、重合物の表面を更新する能力が著しく低下し、
効率良く十分な重合物を得ることができなくなる。特
に、反応容器の中心側に持上げ部材が設けられている構
造の反応装置では、この部分に塊状の重合物が形成され
共廻り現象を起こし、まったく攪拌、混合されない場合
も起こる。
【0005】本発明は、これらの問題点を解消し、重合
物に対する表面更新作用が大きく、また重合物の攪拌作
用が優れていて分子量分布の正確な重合物を得ることを
可能とした高粘度重合体の製造に用いて有効な重合反応
装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、液の入口、出
口及び揮発ガスの出口を具え実質的に水平に置かれた円
筒状容器を用いた重合反応装置における前記した課題を
解決するため、その容器の両端に外部から容器の軸心と
同軸に挿入された回転軸、それらの回転軸にほぼ垂直に
それぞれ取付けられた開孔円板、それらの開孔円板の間
に前記軸心と平行に容器の内壁面とわずかな隙間を設け
て、回転方向に対して軸心側が先行するように傾斜して
取付けられてスリットを設けた複数の平板、およびそれ
らの平板に取付けられた連続または不連続なリボン翼ま
たはドーナツ状円板を有する重合反応装置を提供する。
【0007】
【作用】前記した構造を有する本発明の重合反応装置に
よれば、スリットを有する平板は、その回転と共に重合
物を液面より持上げ、容器内壁面に塗り付けながら内壁
面付着の重合体表面を常に更新すると共に、重合物は、
平板のスリット並びに平板上面よりフィルム状となって
流下するので反応物質の表面積が大きく、常に重合物に
新しい表面が作られる。
【0008】特にスリット並びに平板上面より流下した
フィルム状の重合物は、流下途中に部材等への付着が無
いため、容器下部または液面まで流下し、流動が悪化す
るようなことは無い。さらに、平板にリボン翼を取付け
たときは、そのリボン翼により、高粘度となった重合物
を出口側に安定して送液するため、重合物は良好な滞留
時間分布を有することより、分子量分布のシャープな重
合物を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例による重合反応装置
を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図3において、
1は重合反応装置を構成する円筒状容器で、その容器1
には、一端近くに原料の入口2、他端の近くに重合物の
出口3、及び揮発物質の出口4を備えている。容器1内
両端部に配設された開孔円板5,6は容器1の外部から
容器1の軸心に挿入された回転軸7,8に固定されてい
る。回転軸は図示していない駆動装置により適切な回転
数で回転される。
【0010】開孔円板5,6間にはスリット9を設けた
平板10が回転方向に対して容器1の内側に位置する端
が前方に傾斜(本実施例では、45°傾斜している様子
を図2,図3に示す)し、容器1の外側に位置する端が
容器1とわずかな隙間を設けるように、複数枚固定され
ている。
【0011】スリット付平板10におけるスリット形状
の一例を図4に示しており、本例では平板10の長手方
向に対して2個のスリット9が並列して設けられている
が、このスリット9は粘度に応じて適宜調整してよい。
更に、平板10の幅は容器1の内径に対して0.1〜
0.13の範囲が流動的に最も効率が良く、最大でも
0.15以下が望ましい。
【0012】平板10には、高粘度流体の長手方向への
送液性を持たせる目的でヘリカルリボン翼11を取付け
ており、リボン翼11の内径は前記平板10の内径とほ
ぼ同じか、わずかに小さい径となるようにしている。こ
のリボン翼11により、超高粘度となった重合体でもス
ムーズに送液し、適切な重合体の滞留量が得られる。
【0013】リボン翼11の傾斜角や幅は取扱う重合体
の粘度や滞留時間に応じて変えることもでき、また、長
手方向に対して連続的にも間欠的にも設けることができ
る。一方、容器1内の液を重力のみで長手方向に送液可
能な程度の粘度(およそ5000Poise 以下)の重合体
を取扱う場合においては、このリボン翼11をドーナツ
状の円板にしても良い。
【0014】図示した重合反応装置は以上の構成を有し
ているので、原料入口2より供給された中間重合体は容
器1内部においてスリット9付の平板10によって容器
1内壁面上を持上げられ、平板10が気相部に位置する
ところでスリット9及び平板10面上よりフィルム状と
なって流下し、高粘度化した重合物を流下途中で邪魔す
る部材もないので気相に効率よくさらす作用、すなわち
表面更新作用が大きく、また重合物の攪拌作用が優れて
いる。
【0015】また、重力のみでは長手方向に送液不能と
なる超高粘度化した重合物であっても、リボン翼11の
作用によりスムーズに送液されるため、重合物は適切な
滞留時間分布を有し、分子量分布のシャープな重合物を
得ることが可能となる。
【0016】以上、本発明を図示した実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明がこれらの実施例に限定さ
れず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その具体
的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもな
い。
【0017】
【発明の効果】本発明による重合反応装置は、円筒状容
器内の両端部に配設された開孔円板の間を連結するよう
に設けられたスリットつき平板と、これら平板に取付け
られたリボン翼またはドーナツ状円板を有する構成であ
り、容器内の重合体はそのスリットつき平板によって容
器内壁面上を持上げられて、気相部でスリットと平板面
上からフィルム状となって落下し表面更新作用が良く、
また容器内での攪拌も良好に行われる。また、重合物が
高粘度化してもリボン翼によって送液がなされ、適切な
滞留時間が与えられ分子量分布の優れた重合物を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る重合反応装置の断面
図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】図1の重合反応装置に用いられているスリット
つき平板の一例を示す平面図。
【符号の説明】
1 容器 2 原料の入口 3 重合物の出口 4 揮発物質の出口 5,6 開孔円板 7,8 回転軸 9 スリット 10 平板 11 ヘリカルリボン翼

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液の入口、出口及び揮発ガスの出口を具
    え実質的に水平に置かれた円筒状容器を有する重合反応
    装置において、同容器の両端に外部から同容器の軸心と
    同軸に挿入された回転軸、同回転軸にほぼ垂直にそれぞ
    れ取付けられた開孔円板、同開孔円板の間に前記軸心と
    平行に前記容器の内壁面とわずかな隙間を設けて、回転
    方向に対して軸心側が先行するように傾斜して取付けら
    れてスリットを設けた複数の平板、および同平板に取付
    けられた連続または不連続なリボン翼またはドーナツ円
    板を有することを特徴とする重合反応装置。
JP6252595A 1995-03-22 1995-03-22 重合反応装置 Withdrawn JPH08259699A (ja)

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JPH08259699A true JPH08259699A (ja) 1996-10-08

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140096628A (ko) * 2013-01-28 2014-08-06 엘지전자 주식회사 압출기를 이용한 연속공정으로 균일한 크기의 구형 구조가 막 전체에 고르게 형성된 중공사막을 제조하는 방법
CN104892931A (zh) * 2015-06-25 2015-09-09 安庆市虹泰新材料有限责任公司 一种聚酰胺加工装置
CN111760488A (zh) * 2020-07-13 2020-10-13 徐红琴 一种浓度分区混合流动搅拌槽

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Effective date: 20020604