JPH08259617A - 重合用触媒成分及びそれを用いるエチレン系重合体の製造方法 - Google Patents

重合用触媒成分及びそれを用いるエチレン系重合体の製造方法

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JPH08259617A
JPH08259617A JP7069584A JP6958495A JPH08259617A JP H08259617 A JPH08259617 A JP H08259617A JP 7069584 A JP7069584 A JP 7069584A JP 6958495 A JP6958495 A JP 6958495A JP H08259617 A JPH08259617 A JP H08259617A
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polymerization
rare earth
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alkali metal
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JP7069584A
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Kazuo Soga
和雄 曽我
Toshiya Uozumi
俊也 魚住
Jishiyu Kin
▲じ▼洙 金
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Maruzen Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Maruzen Petrochemical Co Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性の持続性が高く、高温重合でも高分子量
のポリエチレンが得られる重合用触媒成分及びそれを用
いたエチレンの重合及び共重合方法の提供。 【構成】 2酸化珪素担体上で(1)4塩化珪素又はア
ルキルトリクロロシラン、(2)インデニル基等のアル
カリ金属化合物(3)アルカリ金属アルキル化合物、
(4)希土類金属元素のハロゲン化物又はその配位化合
物を逐次反応させ、又は更に(5)アルカリ金属アルキ
ル化合物を反応させて得られた、重合用担持希土類錯体
触媒成分([Ind]2NdCl2Li(THF)n/SiO2、[Ind]2NdMe/SiO
2 、[Ind]NdMe2/SiO2 等)。また上記触媒成分とマグネ
シウム、アルミニウム、 又はリチウム等の有機金属化合
物とからなる触媒を用いてエチレンの重合又は共重合を
行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレンの重合及び共
重合に適した担持希土類錯体触媒成分に関する。更に詳
しくは高分子量のポリエチレンが得られ、高活性で、活
性持続性の高い担持希土類錯体触媒成分に関する。本発
明はまた、上記担持希土類錯体触媒成分(以下、担持触
媒成分と略記する場合がある)を用いたエチレン重合体
及び共重合の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来オレフィンの重合触媒としては、主
にチタン、バナジウム等の遷移金属化合物を成分とする
チーグラー系触媒が広く用いられている。また最近、オ
レフィン重合用均一系触媒として有機希土類金属錯体系
触媒が提案されている。特にシクロペンタジエン誘導体
等を配位子とする触媒がオレフィンの重合や共重合に適
することが報告されているが(例えば、特開平3−25
5116号、特開平6−41232号公報)、これらの
触媒においては80℃以上の高温重合において分子量の
低下が大きく、又活性の持続性が充分とは言えない等の
問題があった。又重合体の粉体性状が悪いため、スラリ
ー重合や気相重合には適用できず、この面でも改良が望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解決するために、高温重合においても充分高分子
量の重合体が得られ、活性持続性が高い等の特徴を有
し、かつまた重合体の粉体性状が良好な触媒を得るた
め、担体に担持させた触媒について検討した。しかし従
来知られている有機希土類金属錯体成分をそのまま担持
させようとしても担体表面に有機希土類金属錯体成分が
均一、強固に結合した担持触媒を得ることは困難であっ
た。
【0004】本発明者らは2酸化珪素担体上で、特定の
反応を順次行なわせることにより新規の担持希土類錯体
触媒成分が得られ、この担持触媒成分がエチレンの重合
又は共重合において、高温重合時の重合体分子量や活性
持続性等の面で優れた性能を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1)2酸化珪素と4塩化珪素又はアルキルトリクロロ
シランを反応させる工程、(2)上記(1)工程の反応
生成物に分子内にシクロペンタジエン構造を含む単環な
いし縮合多環化合物の残基又はこれらのアルキル置換体
である残基を有するアルカリ金属化合物を反応させる工
程、(3)上記(2)工程の反応生成物にアルカリ金属
アルキル化合物を反応させる工程、(4)上記(3)工
程の反応生成物に希土類金属元素のハロゲン化物又はそ
の配位化合物を反応させる工程からなる反応によって得
られた反応生成物、又は上記(4)工程の反応生成物に
更に(5)アルカリ金属アルキル化合物を反応させる工
程によって得られた反応生成物からなる重合用担持希土
類錯体触媒成分を提供するものであり、又、本発明は、
上記重合用担持希土類錯体触媒成分と、脂肪族炭化水素
基を有する有機金属化合物から成る触媒の存在下でエチ
レンを重合又は共重合させることを特徴とするエチレン
重合体又は共重合体の製造方法を提供するものである。
【0006】本発明の重合用担持希土類錯体触媒成分は
上記(1)〜(4)の工程又は(1)〜(5)の工程に
より順次反応を行なって、2酸化珪素担体上に希土類錯
体触媒成分を担持させるものであり、インデニルネオジ
ムジクロライド系錯体、及びその置換体を例にとると、
各反応工程において下記のような反応が行なわれるもの
と推定される。
【0007】工程(1)で4塩化珪素を反応させる場合
【化1】
【0008】工程(1)でアルキルトリクロロシランを
反応させる場合
【化2】
【0009】(1)の反応では2酸化珪素担体の水酸基
を4塩化珪素又はアルキルトリクロロシランを反応させ
て、担体にその後の反応に必要な反応点を付与するもの
であり、一般に炭化水素溶媒、好ましくはトルエン等の
芳香族炭化水素溶媒中で行なわれる。又、この場合の温
度は室温ないし150℃、好ましくは60〜120℃で
あり、時間は1〜60時間である。。
【0010】次に、(2)の工程では上記反応生成物、
即ち反応点の付与された2酸化珪素担体に特定の炭化水
素残基を有するアルカリ金属化合物を反応させる。この
炭化水素残基は分子内にシクロペンタジエン構造を含む
単環ないし縮合多環化合物の残基又はこれらのアルキル
置換体である残基である。縮合多環化合物は、シクロペ
ンタジエン環を含む2つ又はそれ以上の環が炭素原子を
共有しているもので、シクロペンタジエン環以外の環と
しては芳香族環あるいはその一部又は全部が水素化され
た脂環式炭化水素環であってもよい。上記残基の具体例
としては、シクロペンタジエニル基、インデニル基、フ
ルオレニル基、又はテトラヒドロインデニル基あるいは
これらのアルキル置換体である残基が挙げられる。ここ
で、アルキル置換体のアルキル基としては炭素数1〜1
0のアルキル基で、例えばメチル基、エチル基、ブチル
基等である。
【0011】又、上記アルカリ金属化合物の金属原子と
しては、リチウム、ナトリウム又はカリウムであり、特
にリチウムが好ましい。アルカリ金属化合物の好ましい
例は、インデニルリチウム、シクロペンタジエニルリチ
ウム等である。
【0012】本工程の反応はジエチルエーテル、ジ−n
−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン等の有機溶媒
中、−40〜60℃、好ましくは−20〜30℃で1〜
60時間行われる。
【0013】(3)の工程では、この反応生成物にアル
カリ金属アルキル化合物を反応させる。アルカリ金属ア
ルキル化合物としてはアルキルリチウム例えばブチルリ
チウムが好適である。この反応工程は(2)の工程と同
様の条件で行われる。
【0014】(4)の工程では、この反応生成物に希土
類金属元素のハロゲン化物又はこれにエーテル類等の電
子供与性化合物が配位した配位化合物を反応させる。希
土類金属は原子番号39及び57〜71の元素から選ば
れる金属であり、好適に使用できるものとしてイットリ
ウム、ランタン、セリウム、プラセオジウム、ネオジウ
ム、サマリウム、ガドリウム、ルテチウム等が挙げられ
るが、特にネオジムが好ましい。ハロゲン元素としては
塩素、臭素、ヨウ素の各元素が用いられるが、特に塩素
が好ましい。
【0015】希土類金属元素のハロゲン化物はそのまま
で、またはテトラヒドロフラン等のエーテル類を配位さ
せた配位化合物として用いることができるが、好ましく
は、アルカリ金属ハロゲン化物、特に塩化リチウムと共
にテトラヒドロフラン等のエーテルに溶解させることに
より生成させた複ハロゲン化物のエーテル配位錯体の形
で用いるのが好ましい。一例として、塩化ネオジム(N
dCl3 )を挙げれば、下記により調製したNdCl3
・2(LiCl)(THF)n が好適に使用できる。
【0016】
【化3】 なお、(4)の工程の反応も前記(2)の工程と同様の
条件で実施できる。
【0017】上記(1)〜(4)の反応によって得られ
た担持触媒成分(I)または(III)は本発明のエチレン
の重合及び共重合用触媒成分として使用できるものであ
るが、更にこれにアルカリ金属アルキル化合物を反応さ
せる工程(5)によって希土類金属に結合したハロゲン
をアルキル基に代えた担持触媒成分(II)または(IV)
としたものもエチレンの重合及び共重合用触媒成分とし
て使用することができる。
【0018】このようにして2酸化珪素に担持されたビ
スインデニルネオジムジクロライドリチウム、ビスイン
デニルネオジムメチル、インデニルネオジムジクロライ
ド又はインデニルネオジムジメチル等の有機希土類錯体
が得られる。得られた担持触媒成分(I),(II),(I
II) 及び(IV)は、2酸化珪素担体上に化学反応により
活性な反応点をつくり、この反応点を起点として有機希
土類錯体が合成されるので、単に有機希土類錯体と担体
を混合し、反応させる場合に比べ、触媒成分である有機
希土類錯体がより均一かつ強固に結合していると考えら
れる。
【0019】このようにして得られた担持触媒成分は、
助触媒として脂肪族炭化水素基を有する有機金属化合物
を組み合わせて、エチレンの重合又は共重合に適用する
ことができる。
【0020】この有機金属化合物としては、金属原子が
リチウム、マグネシウム又はアルミニウムが好ましく、
脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜12のアルキル
基が好ましい。又、この有機金属化合物は、金属原子が
マグネシウム及びアルミニウムの場合、ハロゲン原子を
含んでいてもよい。さらに、この有機金属化合物として
は、アルキルアルミノキサンのような酸素含有有機金属
化合物も含まれる。リチウムの有機金属化合物の具体例
としては、エチルリチウム、n−ブチルリチウム、n−
オクチルリチウムが挙げられ、マグネシウムの有機金属
化合物の具体例としては、ジエチルマグネシウム、ジ−
n−ブチルマグネシウム、ジーn−オクチルマグネシウ
ム、エチルマグネシウムクロライド、n−ブチルマグネ
シウムクロライド等が挙げられる。またアルミニウムの
有機金属化合物としては、トリメチルアルミニウム、ト
リエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウ
ム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n−オクチル
アルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、エチ
ルアルミニウムセスキクロライド等が挙げられ、さらに
アルキルアルミノキサンの例としては各種の重合度を持
つメチルアルミノキサンを挙げることができる。
【0021】重合に際しての担持触媒成分と有機金属化
合物成分の量比は、担持触媒成分中の希土類金属1グラ
ム原子当り有機金属化合物が5〜10,000モル好ま
しくは10〜1,000モルである。
【0022】本発明の触媒は、エチレンの単独重合やエ
チレンと各種α−オレフィンとの共重合に好適に使用で
きる。又、エチレンと共役あるいは非共役のジエン類と
の共重合やエチレンと極性のビニルモノマーであるメチ
ルメタアクリレート等の不飽和カルボン酸エステルとの
共重合にも使用できる。本発明の触媒を用いてエチレン
とα−オレフィンを共重合する場合、α−オレフィンと
して炭素数3〜12のα−オレフィンが用いられ、具体
的にはプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテン等であ
る。
【0023】重合はスラリー、溶液、気相のいずれの方
法で行なうこともできるが、担持触媒であるため、スラ
リー重合、気相重合に好適に使用される。溶媒中で行な
う場合は不活性有機溶媒が用いられる。溶媒としてはペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、シクロ
ペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の
脂環族炭化水素が好ましい。
【0024】重合温度は触媒の種類及び目的とする重合
体の種類、性状により異なるが、通常20〜200℃で
行なわれる。特に本発明の触媒は80℃程度の高温にお
いても充分高い分子量のポリエチレンが得られる特徴を
有している。重合は連続式、バッチ式のいずれの方法で
も行なうことができる。また重合圧力は通常、常圧〜5
0Kg/cm2の範囲で行なわれる。重合は不活性雰囲気中で
行なわれるが、分子量調節のため連鎖移動剤を添加して
行なうこともできる。連鎖移動剤としては例えば、水
素、アルキル亜鉛等が挙げられる。
【0025】本発明で得られた重合体は溶媒と分離した
後適当な方法で触媒を除去し、洗浄乾燥して製品が得ら
れる。
【0026】
【実施例】
(触媒の合成) [実施例1] [Ind]2NdCl2Li(THF)n/SiO2(担持触媒成分(I)の合
成) 富士シリシア化学(株)製シリカゲル#952を200
℃、真空下で6時間焼成した。得られた焼成シリカゲル
4.3gを70mlのトルエン中に懸濁させ、これに4
塩化珪素2.5mmolのトルエン溶液を滴下した後、
48時間還流させながら撹拌反応させた。反応したシリ
カゲルをフィルターで分離、THFで洗浄した。次に別
に合成したインデニルリチウム5mmolのTHF溶液
を窒素下、0℃で滴下した。混合物を室温で12時間撹
拌し反応させた。得られた固体を分離し、THFで洗浄
した。このTHF懸濁液に5.5mmolのブチルリチ
ウムのn−ヘキサン溶液を室温で滴下し、3時間撹拌し
た後、別に合成したNdCl3・2(LiCl)・(THF)nのTHF溶液
(Nd2.5mmol相当量)を添加、室温で12時間反
応させた。固体を分離し、先ずTHFでついでジエチル
エーテルで洗浄し、真空乾燥して[Ind]2NdCl2Li(THF)n/
SiO2と推定されるシリカ担持有機ネオジム錯体(担持触
媒成分(I))を得た。ネオジムの担持量をICP−O
ES−スペクトロメ−タ−(Jobin Yuon,JY-70-PLUS)で
定量し、触媒として使用する量は、担持ネオジム量を基
準として決定した。本実施例ではネオジム含有量は担持
触媒成分(1)1g当り0.30mmolであった。
【0027】[実施例2] [Ind]2NdMe/SiO2 (担持触媒成分 (II) の合成) 実施例1で得られたシリカ担持有機ネオジム錯体のTH
F懸濁液にメチルリチウムのTHF溶液(2.7mmo
l)を室温で滴下し、3時間撹拌後、THF、ジエチル
エーテルで洗浄、乾燥して[Ind]2NdMe/SiO2 と推定され
るシリカ担持有機ネオジム錯体(担持触媒成分(II))を
得た。実施例1と同様にして担持ネオジム量を定量し、
使用量の基準とした。
【0028】[実施例3] [Ind]NdMe2/SiO2 (担持触媒成分(IV)の合成) 実施例1において4塩化珪素の代わりにメチルトリクロ
ロシラン2.5mmolを使用した以外は実施例1及び
実施例2と同様にして順次反応させ、[Ind]NdMe2/SiO2
と推定されるシリカ担持有機ネオジム錯体(担持触媒成
分(IV)を得た。実施例1と同様にして担持ネオジム量を
定量し、使用量の基準とした。
【0029】(重合) [実施例4]100mlのステンレス製耐圧オ−トクレ
−ブを乾燥し、窒素で十分置換した後、トルエン30m
l、トリイソブチルアルミニウム9.0mmolを入
れ、次に実施例2で合成した担持触媒成分(II)をネオジ
ム0.03mmol相当量添加した。マグネチックスタ
ーラーで撹拌し、エチレンを流量計を通して導入しなが
ら温度を40℃に昇温し、この温度で6時間重合を行な
った。塩酸酸性のメタノールを添加して重合を停止さ
せ、乾燥した。得られた白色粉末のポリマーを沸騰o−
ジクロロベンゼンに溶解、担持触媒成分を濾別し、乾燥
して4.17gのポリエチレンを得た。生成したポリエ
チレンの収量と担持触媒成分(II)の使用量から触媒活性
(Kg-PE/mol-Nd・h)を算出し、また分子量(Mw)、分
子量分布(Mw/Mn)及び融点(Tm)を測定した。
Mwは294×104 、Mw/Mnは2.9であった。
なおMw、Mw/Mnの測定はGPC法により、融点の
測定はDSC法によった。
【0030】[実施例5〜9]実施例4において、トリ
イソブチルアルミニウムの代わりに表1に示す種類及び
量の助触媒を用い、実施例4と同様にしてエチレンの重
合を行ない、触媒活性及び得られたポリエチレンの物性
を測定した。実施例4の結果とともに結果を表1に示
す。
【0031】
【表1】
【0032】表1の結果から、得られたポリエチレンの
分子量及び活性は助触媒の種類により大きく影響を受け
ることがわかる。いずれの場合も高分子量のポリエチレ
ンが得られる。またMw/Mnは2.9〜10.5の範
囲のポリエチレンが得られ、分子量分布の狭いものから
広いものまで得られることがわかる。
【0033】[実施例10〜11]実施例8において、
重合時間を1時間及び3時間に代えた以外は実施例8と
同様にして、エチレンの重合を行なった。実施例8の結
果とともに表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2の結果から、重合時間を変化させて
も、重合活性には殆ど変化がなく、本発明の担持触媒成
分は活性持続性が高いことがわかる。 [実施例12〜15]触媒及び助触媒として表3に示し
たものを用い実施例4と同様にしてエチレン重合を行な
った。実施例4、8、9の結果とともに表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】[実施例16〜17]実施例9において重
合温度を80℃及び150℃に代え、実施例9と同様に
してエチレンの重合を行なった。実施例9の結果ととも
に表4に示す。
【0038】
【表4】 表4の結果から本発明の触媒は高温重合でも活性が高
く、また充分に高分子量のポリエチレンが得られること
がわかる。
【0039】[実施例18]実施例8においてオートク
レーブ中のトルエン30mlの代わりにトルエン15m
l、1−ヘキセン15mlとし、エチレンと1−ヘキセ
ンの共重合を行なった。結果は表5のとおりであり、実
施例8で得られたポリエチレンよりも融点の低い共重合
体が得られた。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば2酸化珪素上に担持され
た重合用担持希土類錯体触媒成分が容易に得られ、これ
をエチレンの重合又は共重合に適用すると、(1)活性
の持続性が高い。(2)80℃以上の高温重合でも充分
に高分子量のエチレン系重合体が得られる。(3)担持
触媒であるため、スラリー重合や気相重合等にも応用す
ることができる等、工業的価値が大きい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)2酸化珪素と4塩化珪素又はアル
    キルトリクロロシランを反応させる工程、(2)上記
    (1)工程の反応生成物に分子内にシクロペンタジエン
    構造を含む単環ないし縮合多環化合物の残基又はこれら
    のアルキル置換体である残基を有するアルカリ金属化合
    物を反応させる工程、(3)上記(2)工程の反応生成
    物にアルカリ金属アルキル化合物を反応させる工程、
    (4)上記(3)工程の反応生成物に希土類金属元素の
    ハロゲン化物又はその配位化合物を反応させる工程から
    なる反応によって得られた反応生成物、又は上記(4)
    工程の反応生成物に更に(5)アルカリ金属アルキル化
    合物を反応させる工程によって得られた反応生成物から
    なる重合用担持希土類錯体触媒成分。
  2. 【請求項2】 分子内にシクロペンタジエン構造を含む
    単環ないし縮合多環化合物の残基がシクロペンタジエニ
    ル基、インデニル基又はフルオレニル基であることを特
    徴とする請求項1記載の重合用担持希土類錯体触媒成
    分。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属アルキル化合物がブチルリ
    チウムであることを特徴とする請求項1又は2記載の重
    合用担持希土類錯体触媒成分。
  4. 【請求項4】 希土類金属元素がネオジムであることを
    特徴とする請求項1〜3に記載の重合用担持希土類錯体
    触媒成分。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の重合用担持希土類錯
    体触媒成分と、脂肪族炭化水素基を有する有機金属化合
    物から成る触媒の存在下でエチレンを重合又は共重合さ
    せることを特徴とするエチレン重合体又は共重合体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 脂肪族炭化水素基を有する有機金属化合
    物がリチウム、マグネシウム又はアルミニウムの有機金
    属化合物であることを特徴とする請求項5記載のエチレ
    ン重合体又は共重合体の製造方法。
JP7069584A 1995-03-28 1995-03-28 重合用触媒成分及びそれを用いるエチレン系重合体の製造方法 Pending JPH08259617A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2765225A1 (fr) * 1997-06-30 1998-12-31 Atochem Elf Sa Composante catalytique solide pour la polymerisation des olefines

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