JPH08259590A - 高脂血症治療剤 - Google Patents
高脂血症治療剤Info
- Publication number
- JPH08259590A JPH08259590A JP6374495A JP6374495A JPH08259590A JP H08259590 A JPH08259590 A JP H08259590A JP 6374495 A JP6374495 A JP 6374495A JP 6374495 A JP6374495 A JP 6374495A JP H08259590 A JPH08259590 A JP H08259590A
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- JP
- Japan
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- substance
- therapeutic agent
- triglyceride
- cholesterol
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【構成】本願発明は式(I)で示されるPF1032物質を有
効成分とする高脂血症治療剤に関する。 【化3】 (I) 【効果】上記化合物を有効成分とする医薬品は、高コレ
ステロール血症、高脂血症の治療に有用である。
効成分とする高脂血症治療剤に関する。 【化3】 (I) 【効果】上記化合物を有効成分とする医薬品は、高コレ
ステロール血症、高脂血症の治療に有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血中トリグリセライド
およびコレステロール低下作用を有するPF1032物質また
はその薬学的に許容される塩の抗高脂血症治療剤として
の用途に関するものである。抗高脂血症治療剤は動脈硬
化、虚血性心疾患、脳血管疾患等に医療上有用である。
およびコレステロール低下作用を有するPF1032物質また
はその薬学的に許容される塩の抗高脂血症治療剤として
の用途に関するものである。抗高脂血症治療剤は動脈硬
化、虚血性心疾患、脳血管疾患等に医療上有用である。
【0002】
【従来の技術】高脂血症の発症には血中コレステロール
およびトリグリセライドが関与することが知られてい
る。高脂血症を抑制するためには、血中のコレステロー
ル及びトリグリセライドを低下させることが望ましく、
従来、コレステロールの生合成阻害剤であるプラバスタ
チン等のHMG CoA 還元酵素阻害剤、腸管でのコレステロ
ールの吸収を抑制するコレスチラミン等の陰イオン交換
樹脂製剤、クロフィブラート、クリノフィブラート等の
フィブラート系薬剤およびニコチン酸系薬剤等の各種作
用機序の治療薬が医療の現場で用いられている。
およびトリグリセライドが関与することが知られてい
る。高脂血症を抑制するためには、血中のコレステロー
ル及びトリグリセライドを低下させることが望ましく、
従来、コレステロールの生合成阻害剤であるプラバスタ
チン等のHMG CoA 還元酵素阻害剤、腸管でのコレステロ
ールの吸収を抑制するコレスチラミン等の陰イオン交換
樹脂製剤、クロフィブラート、クリノフィブラート等の
フィブラート系薬剤およびニコチン酸系薬剤等の各種作
用機序の治療薬が医療の現場で用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高コレステロール血症
は動脈硬化を誘発し、冠動脈疾患等の原因となることは
良く知られているが、血中トリグリセライドも心筋梗塞
等の虚血性心疾患の重大なリスクファクターとして指摘
されている。従って高脂血症の治療には血中コレステロ
ールのみならず、トリグリセライドも同時に低下させる
薬剤が理想となるが、現在医療現場で汎用されるHMG-Co
Aリダクターゼ阻害剤、陰イオン交換樹脂製剤等は血中
コレステロールのコントロールを中心とするものであ
る。一方、フィブレート系薬剤はコレステロール、トリ
グリセライドの両者を低下させる作用を有するが、胃腸
障害、腎障害等の副作用が知られ、したがって本カテゴ
リーのより安全な薬剤の開発が強く望まれている。
は動脈硬化を誘発し、冠動脈疾患等の原因となることは
良く知られているが、血中トリグリセライドも心筋梗塞
等の虚血性心疾患の重大なリスクファクターとして指摘
されている。従って高脂血症の治療には血中コレステロ
ールのみならず、トリグリセライドも同時に低下させる
薬剤が理想となるが、現在医療現場で汎用されるHMG-Co
Aリダクターゼ阻害剤、陰イオン交換樹脂製剤等は血中
コレステロールのコントロールを中心とするものであ
る。一方、フィブレート系薬剤はコレステロール、トリ
グリセライドの両者を低下させる作用を有するが、胃腸
障害、腎障害等の副作用が知られ、したがって本カテゴ
リーのより安全な薬剤の開発が強く望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの課
題を解決すべく微生物代謝産物の中から血中コレステロ
ール、トリグリセライドの両者の低下作用を併せ持つ高
脂血症治療剤を鋭意探索した。その結果、抗真菌活性を
持つことが知られているPF1032物質(特公平6-76434参
照)が血中コレステロール及び血中トリグリセライド低
下作用を有することを見い出し本発明を完成させた。PF
1032物質は特公平6-76434の方法に従い製造することが
できる。本発明は、下記式(I)で示されるPF1032物質
またはその塩を有効成分とする高脂血症治療剤に関する
ものである。
題を解決すべく微生物代謝産物の中から血中コレステロ
ール、トリグリセライドの両者の低下作用を併せ持つ高
脂血症治療剤を鋭意探索した。その結果、抗真菌活性を
持つことが知られているPF1032物質(特公平6-76434参
照)が血中コレステロール及び血中トリグリセライド低
下作用を有することを見い出し本発明を完成させた。PF
1032物質は特公平6-76434の方法に従い製造することが
できる。本発明は、下記式(I)で示されるPF1032物質
またはその塩を有効成分とする高脂血症治療剤に関する
ものである。
【0005】
【化2】 (I)
【0006】本発明化合物を治療目的に使用するために
は、経口または非経口投与あるいは外用(局所投与)に
適した有機または無機の固形ないしは液状の賦形剤な
ど、医薬として許容される担体を配合して製剤化するこ
とができる。
は、経口または非経口投与あるいは外用(局所投与)に
適した有機または無機の固形ないしは液状の賦形剤な
ど、医薬として許容される担体を配合して製剤化するこ
とができる。
【0007】投与量は症状や年令、性別などを考慮して
個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常成人1日当
たり約 0.1〜1000mgである。
個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常成人1日当
たり約 0.1〜1000mgである。
【0008】これらの製剤には、カプセル剤、錠剤、糖
衣錠、顆粒剤、座剤、液剤、ローション、懸濁液、乳
剤、軟膏剤、ゲル剤、その他があげられる。必要に応
じ、これらの製剤に助剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、
その他常用の添加剤を加えることができる。
衣錠、顆粒剤、座剤、液剤、ローション、懸濁液、乳
剤、軟膏剤、ゲル剤、その他があげられる。必要に応
じ、これらの製剤に助剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、
その他常用の添加剤を加えることができる。
【0009】本発明化合物の有効成分であるPF103
2物質をマウスの腹腔内に、100mg/Kgを投与しても死亡
例はなかった。以下に本発明の実施例を示すが、これら
は単なる一例であって本発明を限定するものではない。
2物質をマウスの腹腔内に、100mg/Kgを投与しても死亡
例はなかった。以下に本発明の実施例を示すが、これら
は単なる一例であって本発明を限定するものではない。
【0010】
【実施例】本発明化合物の薬理学的有用性を示すため
に、有効成分であるPF1032物質の薬理学的試験を実施例
として以下に示す。
に、有効成分であるPF1032物質の薬理学的試験を実施例
として以下に示す。
【0011】実施例1 ddY系マウスに0.5%CMCに懸濁した被検薬を経口投与し、
その1時間後にTritonWR1339を400mg/kg静脈内投与し
た。Triton静注2時間後にマウスを断頭放血致死せしめ
た。血清を分離後血清中の全コレステロール(Tch)およ
びトリグリセライド(TG)量の測定をコレステロールC-
テストワコーおよびトリグリセライドG-テストワコー
を用いて行った。その結果を表1に示す。
その1時間後にTritonWR1339を400mg/kg静脈内投与し
た。Triton静注2時間後にマウスを断頭放血致死せしめ
た。血清を分離後血清中の全コレステロール(Tch)およ
びトリグリセライド(TG)量の測定をコレステロールC-
テストワコーおよびトリグリセライドG-テストワコー
を用いて行った。その結果を表1に示す。
【0012】
【表1】 表1 Triton高脂血症マウス血清脂質に及ぼす PF1032物質の影響 Serum Lipids (mg%) 供試化合物 TG Tch Normal 87.8± 4.9 130.3± 7.2 Control 1341.8±46.9 231.5± 7.5 PF1032物質 100mg/kg,p.o. 952.4±41.6* 212.8± 4.5 Nicotinic acid 1000mg/kg,p.o. 703.6±53.5* 175.7± 8.2* N = 7, * P < 0.01
【0013】
【実施例2】ddY系マウスに0.5%CMCに懸濁した被検薬を
TritonWR1339を400mg/kg静脈内投与1時間前および投与
5時間後、20時間後の計3回経口投与し、Triton投与
24時間後に断頭放血採血を行い血清を分離した。血清
中の全コレステロールおよびトリグリセライド量の測定
をコレステロールC-テストワコーおよびトリグリセラ
イドG-テストワコーを用いて行った。
TritonWR1339を400mg/kg静脈内投与1時間前および投与
5時間後、20時間後の計3回経口投与し、Triton投与
24時間後に断頭放血採血を行い血清を分離した。血清
中の全コレステロールおよびトリグリセライド量の測定
をコレステロールC-テストワコーおよびトリグリセラ
イドG-テストワコーを用いて行った。
【0014】
【表2】
表2 Triton高脂血症マウス血清脂質に及ぼすPF1032物質の影響 Serum Lipids (mg%) 供試化合物 TG Tch Control 2551.9±188.4 563.7±25.5 PF1032物質 100mg/kg,p.o.,tid 2168.2±175.2* 438.5±18.7** Nicotinic acid 1000mg/kg,p.o.,tid 1610.4±342.9* 438.6±35.4* N = 6, * P < 0.05, ** P < 0.01
表2 Triton高脂血症マウス血清脂質に及ぼすPF1032物質の影響 Serum Lipids (mg%) 供試化合物 TG Tch Control 2551.9±188.4 563.7±25.5 PF1032物質 100mg/kg,p.o.,tid 2168.2±175.2* 438.5±18.7** Nicotinic acid 1000mg/kg,p.o.,tid 1610.4±342.9* 438.6±35.4* N = 6, * P < 0.05, ** P < 0.01
【0015】
【発明の効果】PF1032物質は、動脈硬化、虚血性心疾
患、脳血管疾患等の治療を目的とした高脂血症治療剤と
しての用途が期待される。
患、脳血管疾患等の治療を目的とした高脂血症治療剤と
しての用途が期待される。
Claims (1)
- 【請求項1】下記式(I)で示されるPF1032物質または
その塩を有効成分とする高脂血症治療剤 【化1】 (I)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6374495A JPH08259590A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 高脂血症治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6374495A JPH08259590A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 高脂血症治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08259590A true JPH08259590A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13238229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6374495A Pending JPH08259590A (ja) | 1995-03-23 | 1995-03-23 | 高脂血症治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08259590A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015193581A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-11-05 | 株式会社ファンケル | 新規ステロール系化合物およびこれを含有するコレステロール吸収阻害剤 |
-
1995
- 1995-03-23 JP JP6374495A patent/JPH08259590A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015193581A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-11-05 | 株式会社ファンケル | 新規ステロール系化合物およびこれを含有するコレステロール吸収阻害剤 |
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