JPH08258448A - オフセット印刷用ブランケット - Google Patents

オフセット印刷用ブランケット

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Publication number
JPH08258448A
JPH08258448A JP6276695A JP6276695A JPH08258448A JP H08258448 A JPH08258448 A JP H08258448A JP 6276695 A JP6276695 A JP 6276695A JP 6276695 A JP6276695 A JP 6276695A JP H08258448 A JPH08258448 A JP H08258448A
Authority
JP
Japan
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blanket
ink
printing
speed
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6276695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Funada
洋 船田
Katsuhiko Mizuno
克彦 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP6276695A priority Critical patent/JPH08258448A/ja
Publication of JPH08258448A publication Critical patent/JPH08258448A/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低粘度化したインキを使用する必要がなく、
しかも印刷速度を高速化して生産性を向上させる。 【構成】 支持体層1aと、この支持体層1aに積層さ
れたシリコーンゴム製の表面印刷層1bとからなるブラ
ンケットにおいて、表面印刷層1bを構成するシリコー
ンゴムのガラスとの粘着力を20℃にて50〜500g
f/cm2 に設定する。インキを低粘度化しなくとも5
0mm/s以上の高速度で版からブランケットへのイン
キ受理が良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版オフセット印刷も
しくは凹版オフセット印刷に使用されるブランケットに
係り、より詳しくは液晶用カラーフィルター等の精細な
パターンの印刷に適したオフセット印刷用ブランケット
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レッド,グリーン,ブルーの
3色からなる液晶用カラーフィルターの製造方法の一つ
として、オフセット印刷によりガラス基板上に各色のパ
ターンを形成する方法が知られている。すなわち、平版
または凹版からなる版面のインキをブランケットと称す
るゴムシートに一度転写し、さらにブランケット上のイ
ンキをガラス基板に印刷する方法であり、フォトリソグ
ラフィ法に比べて精度は劣るものの簡便であることから
最近特に注目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のオフセット印刷
法では、印刷速度を高速化することが生産性を高める上
できわめて重要である。しかしながら、オフセット印刷
において印刷速度、特に版からブランケットへのインキ
受理速度を高速化すると、インキの受理不良に起因する
ピンホール、ムラが発生しやすくなる。特にカラーフィ
ルターのような高精細なパターンの場合、このようなピ
ンホール、ムラは致命的な欠陥になってしまう。このた
め印刷速度には限界があり、従来の技術ではカラーフィ
ルターを印刷する際、版からブランケットへのインキ受
理速度は50mm/s未満の低速で印刷しなければなら
ず、生産性において大きな障害になっている。そこで、
50mm/s以上の高速で印刷を行うための技術とし
て、モノマー、溶剤等の低分子量成分の含有率を増やす
ことにより低粘度化したインキを用いてブランケットの
インキ受理性を向上させることが行われているが、この
方法ではインキ中の低分子量成分がブランケットの膨潤
を引き起こし、ブランケットの耐刷力が低下するという
問題点がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、低粘度化した
インキを使用する必要がなく、しかも印刷速度を高速化
して生産性を向上させることのできるオフセット印刷用
ブランケットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のオフセット印刷用ブランケットは、支持体
層と、この支持体層に積層されたシリコーンゴム製の表
面印刷層とからなり、前記シリコーンゴムのガラスとの
粘着力が20℃にて50〜500gf/cm2 の範囲に
あることを特徴とする。使用されるシリコーンゴムとし
ては、例えばメチルビニルシリコーンゴム、フロロシリ
コーンゴム、フェニルシリコーンゴムが挙げられるが、
これらのみに限定されるものではない。
【0006】
【作用】シリコーンゴムとガラスとの粘着力が20℃に
て500gf/cm2 より高い場合、ブランケットのイ
ンキ受理性はさらに向上するが、インキ転移性が低下し
てガラス基板にインキが100%転移しなくなる。さら
には、ブランケットとガラス基板との粘着力がワーク定
盤とガラス基板とのチャッキング力を上回ってガラス基
板が破壊する恐れがある。逆に、シリコーンゴムとガラ
スとの粘着力が20℃にて50gf/cm2 より低い場
合、ブランケットのインキ転移性は印刷速度に大きく依
存することになり、50mm/s以上でのインキ受理は
困難となる。したがって、粘着力が50〜500gf/
cm2 の範囲であれば、ブランケットとガラス基板間の
インキ転移性を損なうことなく、版とブランケット間の
インキ受理性を向上させ、50mm/s以上の高速印刷
が可能となる。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係るブランケットの一例を示
す断面図である。同図においてブランケット1は、支持
体層1aと、この支持体層1aの上に積層されたシリコ
ーンゴム製の表面印刷層1bとで構成されている。支持
体層1aとしては、例えば綿、ポリエステル、レーヨン
等の織布、もしくはガラス繊維、さらにはポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリカーボネート(P
C)、ポリプロピレン(PP)等が用いられる。表面印
刷層1bを構成するシリコーンゴムとしては、ガラスと
の粘着力が20℃にて50〜500gf/cm2 の範囲
にあるものが使用されている。
【0008】上記表面保護層1bの高速印刷適正を評価
するため、表1に示すa〜eのゴム材料でそれぞれ作製
したブランケット1により20℃で印刷テストを行っ
た。
【0009】
【表1】
【0010】ここで、表1に示す粘着力の測定には図2
に示すような装置を使用した。この装置は、ブランケッ
ト1を装着したブランケット胴2、定盤3、定盤3の中
に埋め込まれた感圧素子4、ストレージオシロスコープ
5、パーソナルコンピューター6、プリンター7から構
成されている。そして、定盤3上をブランケット押込み
100μmで空刷りを行い、そのときの感圧素子4から
の電気信号の時間変化をストレージオシロスコープ5で
検出した。検出されたデータはパーソナルコンピュータ
ー6に記録され、プリンター7に出力される。なお、感
圧素子4の大きさはニップ幅より充分小さいものとす
る。本実験では感圧素子4として上面のガラスが1.0
×10mmのものを用い、幅の狭い方(1.0mm)を
刷り方向と同じ向きに設置した。この装置によって得ら
れるデータから圧力の時間変化を示すグラフを作成する
と図3のようになる。まず、感圧素子4がブランケット
1と接触し始めると圧力が徐々に増加し、時間Taが経
過した時点でピークA(Fa)を形成する。ピークAの
後、感圧素子4はブランケット1から離れ始め圧力は時
間とともに減少する。さらに時間が経過すると、感圧素
子4とブランケット1表面との粘着力が負の方向に作用
し、時間Tbが経過した時点でピークB(Fb)を形成
する。このピークBでの力Fbをブランケット1と感圧
素子4との圧着を剥離するための力と定義し、単位面積
に換算した値を粘着力(gf/cm2 )と定義した。
【0011】印刷テストに使用した標準的なインキの組
成を表2に示す。このインキの粘度は、23℃で700
Poiseである。
【0012】
【表2】
【0013】上記組成のインキを用い、ブランケットが
版からインキを受理する限界の速度を求めることにより
ブランケットの高速印刷適正を評価した。すなわち、イ
ンキを受理する限界速度が高いほど、高速印刷適性に優
れ且つより安定した印刷適性が得られるからである。結
果を表3に示す。
【0014】
【表3】
【0015】表3に示されるように、ブランケットの粘
着力の上昇とともに版からインキを受理する限界速度が
高くなった。すなわち、版からブランケットへのインキ
受理性が向上した。粘着力が500gf/cm2 を越え
ると、ブランケットがワーク定盤のガラス基板上を移動
する際、ブランケットとガラス基板との粘着力がワーク
定盤とガラス基板とのチャッキング力を上回り、結果と
してワーク定盤上のガラス基板が破壊した。さらに、ブ
ランケットからガラス基板へのインキの転移性も低下し
た。この実験結果から、シリコーンゴムのガラスとの粘
着力が50〜500gf/cm2 の範囲にあると、50
mm/s以上の高速印刷に耐え得るとともに、版からブ
ランケットへのインキ受理性が良好になる。さらに、ブ
ランケットからガラス基板へのインキ転移性を考慮する
と、50〜300gf/cm2 の範囲にあるのが好まし
い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオフセッ
ト印刷用ブランケットは、表面印刷層を構成するシリコ
ーンゴムのガラスとの粘着力を20℃にて50〜500
gf/cm2 に設定することにより、インキを低粘度化
しなくとも、50mm/s以上の高速度で版からブラン
ケットへのインキ受理が良好となる。これによってオフ
セット印刷でカラーフィルターを製造するにあたり、短
時間で大量の生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブランケットの一例を示す断面図
である。
【図2】粘着力の測定に使用する装置の概略構成図であ
る。
【図3】図2の装置で検出されるデータから作成した圧
力の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ブランケット 1a 支持体層 1b 表面印刷層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体層と、この支持体層に積層された
    シリコーンゴム製の表面印刷層とからなり、前記シリコ
    ーンゴムのガラスとの粘着力が20℃にて50〜500
    gf/cm2 の範囲にあることを特徴とするオフセット
    印刷用ブランケット。
JP6276695A 1995-03-22 1995-03-22 オフセット印刷用ブランケット Pending JPH08258448A (ja)

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JP6276695A JPH08258448A (ja) 1995-03-22 1995-03-22 オフセット印刷用ブランケット

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JPH08258448A true JPH08258448A (ja) 1996-10-08

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002219884A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Asahi Kasei Corp オフセット印刷用ブランケット
JP2013240907A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Fujikura Rubber Ltd オフセット印刷用ブランケット、該ブランケットの加工方法及び該ブランケットの製造方法
WO2015016656A1 (ko) * 2013-08-01 2015-02-05 주식회사 엘지화학 오프셋 인쇄용 블랭킷 및 이를 이용하여 형성된 미세 패턴
JP2016130029A (ja) * 2016-04-25 2016-07-21 藤倉ゴム工業株式会社 オフセット印刷用ブランケット

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JP2002219884A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Asahi Kasei Corp オフセット印刷用ブランケット
JP2013240907A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Fujikura Rubber Ltd オフセット印刷用ブランケット、該ブランケットの加工方法及び該ブランケットの製造方法
WO2015016656A1 (ko) * 2013-08-01 2015-02-05 주식회사 엘지화학 오프셋 인쇄용 블랭킷 및 이를 이용하여 형성된 미세 패턴
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