JPH08258073A - 緩衝材 - Google Patents
緩衝材Info
- Publication number
- JPH08258073A JPH08258073A JP7087508A JP8750895A JPH08258073A JP H08258073 A JPH08258073 A JP H08258073A JP 7087508 A JP7087508 A JP 7087508A JP 8750895 A JP8750895 A JP 8750895A JP H08258073 A JPH08258073 A JP H08258073A
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- JP
- Japan
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- beads
- mold
- buffer material
- highly
- foamed
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、緩衝材の衝撃吸収効率を向上
することにある。 【構成】熱可塑性プラスチックのビーズ発泡成形体を発
泡倍率50〜60倍で予備成形して予備発泡ビーズとし
成形型内に充填して加熱しクラッキング率1.2〜2.
2に圧縮することにより成形した緩衝材5を提供する。
することにある。 【構成】熱可塑性プラスチックのビーズ発泡成形体を発
泡倍率50〜60倍で予備成形して予備発泡ビーズとし
成形型内に充填して加熱しクラッキング率1.2〜2.
2に圧縮することにより成形した緩衝材5を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばヘルメット、自動
車のバンパー、自動車のシートのヘッドレスト、自動車
のドアの側面衝突用緩衝材等に用いられる緩衝材に関す
るものである。
車のバンパー、自動車のシートのヘッドレスト、自動車
のドアの側面衝突用緩衝材等に用いられる緩衝材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記緩衝材としてはポリウレタン
発泡体が用いられていた。しかしポリウレタン発泡体は
熱硬化性であるからスクラップの再使用が困難であり、
最近ではポリプロピレンビース発泡成形体、ポリエチレ
ンビース発泡成形体、ポリスチレンビース発泡成形体等
の熱可塑性プラスチックビース発泡成形体が用いられる
ようになった。
発泡体が用いられていた。しかしポリウレタン発泡体は
熱硬化性であるからスクラップの再使用が困難であり、
最近ではポリプロピレンビース発泡成形体、ポリエチレ
ンビース発泡成形体、ポリスチレンビース発泡成形体等
の熱可塑性プラスチックビース発泡成形体が用いられる
ようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記熱可塑性プラスチ
ックビース発泡成形体は一般に発泡倍率20〜30倍の
予備発泡体を成形型内に充填し、その後排気すると共に
水蒸気を該成形型内注入することによって加熱してクラ
ッキング率1.03で圧縮してビーズ相互を融着せしめ
ることによって成形されほゞ球状のセルからなり、その
通性としてセル構造が破壊されにくいので応力歪関係に
おけるヒステレシス損失が小さく上記緩衝材の用途とし
ては衝撃吸収性に乏しいと云う問題点があった。
ックビース発泡成形体は一般に発泡倍率20〜30倍の
予備発泡体を成形型内に充填し、その後排気すると共に
水蒸気を該成形型内注入することによって加熱してクラ
ッキング率1.03で圧縮してビーズ相互を融着せしめ
ることによって成形されほゞ球状のセルからなり、その
通性としてセル構造が破壊されにくいので応力歪関係に
おけるヒステレシス損失が小さく上記緩衝材の用途とし
ては衝撃吸収性に乏しいと云う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、熱可塑性プラスチックの
ビーズ発泡成形体からなり、該ビーズ発泡成形体は発泡
倍率50〜60倍の予備発泡ビーズを成形型内に充填
し、該成形型内において加熱してクラッキング率1.2
〜2.2で圧縮してビーズ相互を融着せしめることによ
って成形されたものである緩衝材を提供するものであ
り、該熱可塑性プラスチックはポリスチレンが望まし
く、またビーズ発泡成形体は成形型内を排気することな
く該予備発泡ビーズを充填することによって成形された
ものであることが望ましい。
を解決するための手段として、熱可塑性プラスチックの
ビーズ発泡成形体からなり、該ビーズ発泡成形体は発泡
倍率50〜60倍の予備発泡ビーズを成形型内に充填
し、該成形型内において加熱してクラッキング率1.2
〜2.2で圧縮してビーズ相互を融着せしめることによ
って成形されたものである緩衝材を提供するものであ
り、該熱可塑性プラスチックはポリスチレンが望まし
く、またビーズ発泡成形体は成形型内を排気することな
く該予備発泡ビーズを充填することによって成形された
ものであることが望ましい。
【0005】本発明において用いられる熱可塑性プラス
チックのビーズ発泡成形体としては、例えばポリスチレ
ン、ポリエチレン等のビーズ発泡成形体がある。上記熱
可塑性プラスチックビーズ発泡成形体には二種以上のビ
ーズ発泡成形体混合されていてもよい。望ましい熱可塑
性プラスチックとしては安価なポリスチレンがある。
チックのビーズ発泡成形体としては、例えばポリスチレ
ン、ポリエチレン等のビーズ発泡成形体がある。上記熱
可塑性プラスチックビーズ発泡成形体には二種以上のビ
ーズ発泡成形体混合されていてもよい。望ましい熱可塑
性プラスチックとしては安価なポリスチレンがある。
【0006】本発明の熱可塑性プラスチックのビーズ発
泡成形体を成形するには、発泡倍率50〜60倍の高度
に予備発泡せしめた予備発泡ビーズを成形型内に充填し
て加熱しクラッキング率1.2〜2.2望ましくは1.
5〜2で高度に圧縮してビーズを相互融着せしめる。こ
の場合成形型内を排気することなく予備発泡ビーズを充
填することが望ましい。
泡成形体を成形するには、発泡倍率50〜60倍の高度
に予備発泡せしめた予備発泡ビーズを成形型内に充填し
て加熱しクラッキング率1.2〜2.2望ましくは1.
5〜2で高度に圧縮してビーズを相互融着せしめる。こ
の場合成形型内を排気することなく予備発泡ビーズを充
填することが望ましい。
【0007】
【作用】高度に予備発泡せしめた予備発泡ビーズを成形
型内に充填して加熱すると共にクラッキング率1.5〜
2で高度に圧縮する。そうすると高度に発泡したビーズ
が潰れて球形ではない異形のセルからなるビーズ発泡成
形体が得られる。このような異形セルは球形セルに比し
て外力によって破壊され易く、したがってこのような異
形セルからなるビーズ発泡成形体は応力−歪関係におけ
るヒステレシス損失が大きくなる。予備発泡ビーズを成
形型内に充填する時、該成形型内を排気すると、高度に
圧縮してもビーズ相互は弱く融着し、外力によってセル
は更に容易に破壊され易くなる。
型内に充填して加熱すると共にクラッキング率1.5〜
2で高度に圧縮する。そうすると高度に発泡したビーズ
が潰れて球形ではない異形のセルからなるビーズ発泡成
形体が得られる。このような異形セルは球形セルに比し
て外力によって破壊され易く、したがってこのような異
形セルからなるビーズ発泡成形体は応力−歪関係におけ
るヒステレシス損失が大きくなる。予備発泡ビーズを成
形型内に充填する時、該成形型内を排気すると、高度に
圧縮してもビーズ相互は弱く融着し、外力によってセル
は更に容易に破壊され易くなる。
【0008】
【実施例】図1および図2には本発明の第1実施例が示
される。図において(1) はヘルメットであり本体(2) の
前面には前面カバー(3) 、両側面には耳カバー(4) が取
付けられ、該本体(2) の内周には緩衝材(5) が取付けら
れている。該緩衝材(5) は60倍に予備発泡したポリス
チレンビーズを成形型内を排気することなく充填し、水
蒸気によって加熱しつゝクラッキング率1.8で圧縮し
てビーズ相互を融着せしめることによって成形され、そ
の密度は0.043g/cm3 である。本実施例で使用す
る応力−歪曲線(実線グラフ)および比較としての通常
のポリスチレンビーズ発泡成形体(密度0.025g/
cm3 )の応力−歪曲線(点線グラフ)を図2に示す。図
2によれば本実施例の緩衝材は圧縮歪5%で3 kgf/cm
2 の高い圧縮応力を示し、その後セル構造の破壊が大き
く起り圧縮歪15%まで圧縮応力は若干減少傾向にあ
り、その変化値ΔSは約−0.25 kgf/cm2 であり、
圧縮応力の変化率は約8.3%であった。一方比較ポリ
スチレンビーズ発泡成形体の場合は圧縮歪5%で圧縮応
力は略1.3 kgf/cm2 と低く、その後セル構造の破壊
は小さくしたがって圧縮応力は増加傾向にあり、圧縮歪
15%においての圧縮応力の変化値ΔSは約+0.4 k
gf/cm2 であり、圧縮応力の変化率は約31%であっ
た。
される。図において(1) はヘルメットであり本体(2) の
前面には前面カバー(3) 、両側面には耳カバー(4) が取
付けられ、該本体(2) の内周には緩衝材(5) が取付けら
れている。該緩衝材(5) は60倍に予備発泡したポリス
チレンビーズを成形型内を排気することなく充填し、水
蒸気によって加熱しつゝクラッキング率1.8で圧縮し
てビーズ相互を融着せしめることによって成形され、そ
の密度は0.043g/cm3 である。本実施例で使用す
る応力−歪曲線(実線グラフ)および比較としての通常
のポリスチレンビーズ発泡成形体(密度0.025g/
cm3 )の応力−歪曲線(点線グラフ)を図2に示す。図
2によれば本実施例の緩衝材は圧縮歪5%で3 kgf/cm
2 の高い圧縮応力を示し、その後セル構造の破壊が大き
く起り圧縮歪15%まで圧縮応力は若干減少傾向にあ
り、その変化値ΔSは約−0.25 kgf/cm2 であり、
圧縮応力の変化率は約8.3%であった。一方比較ポリ
スチレンビーズ発泡成形体の場合は圧縮歪5%で圧縮応
力は略1.3 kgf/cm2 と低く、その後セル構造の破壊
は小さくしたがって圧縮応力は増加傾向にあり、圧縮歪
15%においての圧縮応力の変化値ΔSは約+0.4 k
gf/cm2 であり、圧縮応力の変化率は約31%であっ
た。
【0009】図3および図4には本発明の第2実施例が
示される。図3に示す自動車(10)において、図4に示す
ようにフロントドア(7) 、リヤドア(8) のインナパネル
(9A)とアウタパネル(9B)との間には補強材としての鉄パ
イプ(11)、および該鉄パイプ(11)の上下の乗員保護域、
ダッシュパネル(12)の下部、天井(13)下側、フロントフ
レーム(14)、センターフレーム(15)、リヤフレーム(16)
等には緩衝材(17)が挿入されている。該緩衝材(17)は第
1実施例の緩衝材(5) と同様なポリスチレンビーズ発泡
成形体からなる。
示される。図3に示す自動車(10)において、図4に示す
ようにフロントドア(7) 、リヤドア(8) のインナパネル
(9A)とアウタパネル(9B)との間には補強材としての鉄パ
イプ(11)、および該鉄パイプ(11)の上下の乗員保護域、
ダッシュパネル(12)の下部、天井(13)下側、フロントフ
レーム(14)、センターフレーム(15)、リヤフレーム(16)
等には緩衝材(17)が挿入されている。該緩衝材(17)は第
1実施例の緩衝材(5) と同様なポリスチレンビーズ発泡
成形体からなる。
【0010】図5には本発明の第3実施例が示される。
図3において(18)はフロントバンパー、(19)はリヤバン
パーであり、該バンパー(18,19) は図5に示すようにプ
ラスチック外皮(20)と緩衝材であるコア(21)とからな
り、該コア(21)は7%のフロンガスを混合したポリプロ
ピレンビーズを50倍に予備発泡させて排気した成形型
内に充填し、水蒸気によって加熱しつゝクラッキング率
1.5で高度に圧縮してビーズを相互融着せしめること
によって成形され、その密度は0.05g/cm3であ
る。
図3において(18)はフロントバンパー、(19)はリヤバン
パーであり、該バンパー(18,19) は図5に示すようにプ
ラスチック外皮(20)と緩衝材であるコア(21)とからな
り、該コア(21)は7%のフロンガスを混合したポリプロ
ピレンビーズを50倍に予備発泡させて排気した成形型
内に充填し、水蒸気によって加熱しつゝクラッキング率
1.5で高度に圧縮してビーズを相互融着せしめること
によって成形され、その密度は0.05g/cm3であ
る。
【0011】
【発明の効果】したがって本発明においては、極めて衝
撃吸収性の高い緩衝材が得られる。
撃吸収性の高い緩衝材が得られる。
図1および図2は本発明の第1実施例を示すものであ
る。
る。
【図1】一部切欠き斜視図
【図2】応力−歪曲線図3および図4は本発明の第2実
施例を示すものである。
施例を示すものである。
【図3】自動車斜視図
【図4】図3におけるA−A断面図
【図5】第3実施例のバンパーの一部切欠き斜視図
5,12,13,17 緩衝材(成形体) 21 コア(成形体)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:04
Claims (3)
- 【請求項1】熱可塑性プラスチックのビーズ発泡成形体
からなり、該ビーズ発泡成形体は発泡倍率50〜60倍
の予備発泡ビーズを成形型内に充填し、該成形型内にお
いて加熱してクラッキング率1.2〜2.2で圧縮して
ビーズ相互を融着せしめることによって成形されたもの
であることを特徴とする緩衝材 - 【請求項2】該熱可塑性プラスチックはポリスチレンで
ある請求項1に記載の緩衝材 - 【請求項3】該ビーズ発泡成形体は該成形型内を排気す
ることなく該予備発泡ビーズを充填することによって成
形されたものである請求項1または2に記載の緩衝材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087508A JPH08258073A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 緩衝材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7087508A JPH08258073A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 緩衝材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08258073A true JPH08258073A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13916932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7087508A Withdrawn JPH08258073A (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | 緩衝材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08258073A (ja) |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP7087508A patent/JPH08258073A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020604 |