JPH08257943A - コンクリート製品用穴開け治具及びスリーブ - Google Patents

コンクリート製品用穴開け治具及びスリーブ

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JPH08257943A
JPH08257943A JP9009695A JP9009695A JPH08257943A JP H08257943 A JPH08257943 A JP H08257943A JP 9009695 A JP9009695 A JP 9009695A JP 9009695 A JP9009695 A JP 9009695A JP H08257943 A JPH08257943 A JP H08257943A
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tubular
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tubular portion
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Takehiko Ogiwara
岳彦 荻原
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HAKKO SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型枠に孔を設けることなく治具を型枠面に装
着保持させることで、簡単かつ正確に所定位置に取り付
けることができ、また、スリーブの全長を自在として種
々の厚みのコンクリート製品に適応させるとともに、ス
リーブの全長を伸びる方向に付勢することで型枠面と間
に隙間があくことを防止する。 【構成】 筒状をなし1端に型枠面に吸着する吸着盤を
有するセットボスと、該セットボスの外周に嵌着する筒
状のスリーブとからなることを特徴とするコンクリート
製品穴開け治具、及び、2個の筒状部が入れ子式に嵌め
合って全長が変化し、バネ腕又はコイルバネの弾性で全
長が伸びる方向に付勢されることを特徴とするコンクリ
ート製品用穴開けスリーブである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、側溝用ブロック、桝用
ブロック、擁壁用ブロック等種々のコンクリート製品
に、水抜き用、配管用、吊り上げ用等の種々の用途の穴
を開けるための穴開け治具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製品の穴開けは、穴を開け
る部分の型枠に筒状のスリーブを取り付け、該スリーブ
内にコンクリートが入り込まないようにして開けられ
る。図18、19に示すのは、従来の穴開け治具80で
ある。これは、スリーブ81とつかみ82かならる。ス
リーブ81は多くの場合プラスチック製で、長尺の筒を
適宜長さに切断して用いられる。つかみ82はプラスチ
ック製で、短い筒状をなし、スリーブ81外周に嵌着す
る。つかみ82の外側には鉄筋tに掛止するための係合
部83が形成されており、型枠84内部に鉄筋により固
定される。
【0003】図20に示すのは、他の穴開け治具90の
断面図である。これはダ棒91とボルト92とからな
る。ダ棒91には螺条を有するボルト孔93が穿設さ
れ、型枠94には孔95が設けられ、同図に示されるよ
うにボルト92により型枠に固定される。この穴開け治
具は、上記の治具よりもより細い穴を開けるときに用い
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の穴開け治具にお
いて、コンクリート製品の鉄筋に支持固定するものは、
取付作業が煩雑であり、また、鉄筋はコンクリートを流
し込むときの圧力等で型枠内を多少移動するから、完全
に所定位置に穴開けをすることは難しかった。また、ス
リーブは所定長さに切断しなければならず、この作業も
煩雑であった。ダ棒をボルトで取り付けるものは、埋め
込む部分のコンクリート製品の厚さに完全に適合したダ
棒を製造しなければならないから、数多くの種類を必要
とする。また、型枠に孔を設けなければならないので、
同一の型枠で穴開けの位置が異なる製品を製造する場合
には孔を開けたり塞いだりといった手間がかかる。ま
た、後述するように、コンクリート製品をスライドして
脱型する場合には、脱型に際してボルトを取り外し、型
組みのときに再度ボルトでダ打棒を取り付ける作業が必
要となり、作業能率が悪い。
【0005】本発明は、型枠に孔を設けることなく治具
を型枠面に装着保持させることで、簡単かつ正確に所定
位置に取り付けることができ、また、スリーブの全長を
自在として種々の厚みのコンクリート製品に適応させる
とともに、スリーブの全長を伸びる方向に付勢すること
で型枠面と間に隙間があくことを防止するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、筒状をなし1
端に型枠面に吸着する吸着盤を有するセットボスと、該
セットボスの外周に嵌着する筒状のスリーブとからなる
ことを特徴とするコンクリート製品穴開け治具、及び、
2個の筒状部が入れ子式に嵌め合って全長が変化し、一
方の筒状部の嵌め合う側に複数のバネ腕を突設し、他方
の筒状部の外周にバネ腕先端が係合支持される支持部を
設け、バネ腕の弾性で全長が伸びる方向に付勢されるこ
とを特徴とするコンクリート製品用穴開けスリーブ、更
に、2個の筒状部が入れ子式に嵌め合って全長が変化
し、一方の筒状部の周囲にコイルバネを装着し、該コイ
ルバネの弾性でスリーブの全長が伸びる方向に付勢され
ることを特徴とするコンクリート製品用穴開けスリーブ
である。
【0007】
【作用】本発明の穴開け治具は、型枠面への装着機構で
ある吸着盤を有するセットボスと、その外周に嵌着する
筒状のスリーブとからなり、セットボスにより型枠面に
取り付けられるので、容易かつ正確な位置に取り付ける
ことができる。装着機構である吸着盤は、ワンタッチで
簡単に取り付けられ、吸着強度も十分で安価である。
【0008】2個の筒状部が入れ子式に嵌め合って全長
が変化するスリーブは、1種類で種々の厚さのコンクリ
ート製品に用いることができ、バネ腕又はコイルバネの
弾性でスリーブの全長の伸びる方向に付勢すると、スリ
ーブを型枠に取り付けた状態で、穴開け治具の両端が常
に型枠面に押し付けられることとなり、コンクリートが
穴開け治具の内部に侵入しない。
【0009】特に、バネ腕の場合は、筒状部と一体に成
形されるから、きわめて安価に製造できる。バネ腕の長
さを2種類以上の異なる長さとすると、本体が長いとき
は長い長さのバネ腕の作用で弾性を発揮し、本体が短い
ときには長いバネ腕が弾性を失っても短いバネ腕が弾性
を発揮するから、本体の伸縮ストロークを長くすること
ができ、常に弾性を発揮できる。
【0010】バネ腕先端の係止部をリング状のものと
し、支持部は他方の(前方)筒状部の外周に設けた凸部
後端として、リング部を前方筒状部の後部に嵌挿し、凸
部後端に当接して係止すると、リング部は確実に係止さ
れ、外れることがないので、バネ腕の弾性が安定して作
用する。
【0011】凸部後端に周溝を形成し、後方筒状部の先
端がこの周溝に嵌入することとすると、所定の伸縮量を
得るために後方筒状部を長く形成しても、凸部の後端か
ら突出する長さは短くなる。言い換えれば、凸部は、後
方筒状部の長さの割にはコンクリート製品の厚みの内端
寄りに位置することとなり、コンクリート製品の外側か
らスリーブ内に吊上具を差し込んで吊り上げたときの引
き抜き力に対する抵抗力を大きくすることができる(凸
部は引き抜き防止に作用する)。
【0012】
【実施例】以下実施例の図面を参照しつつ、本発明を詳
細に説明する。図1は、実施例の穴開け治具1の断面
図、図2はその筒状部8の側面図、図3は筒状部10の
正面図、図4はセットボス2の断面図、図5はセットボ
ス2の正面図、図6は穴開け治具1を用いて側溝用ブロ
ック16の成形を行う場合の説明図である。
【0013】穴開け治具1は、セットボス2と、筒状の
スリーブ7とからなる。セットボス2はボス部3、吸着
盤4、ロックレバー5、サポート部6等からなる。吸着
盤4は軟質樹脂製、その他は硬質樹脂製である。ボス部
3は、短い筒状をなし、その内側部3aは吸着盤4の背
面と近似した形状をしており、吸着盤の背面を押圧でき
るようになっている。吸着盤4の背面にはサポート6が
接続され、サポート6はボス部3の孔を貫通して正面側
に突出し、その正面側でロックレバー5がピン12で枢
着されている。ロックレバー5は根元付近がカム状にな
っている。型枠面に吸着盤4を押し付けた状態で、ロッ
クレバー5を図4の状態から図1の状態に引き起こす
と、ロックレバー5のカム状の根元の作用で、ボス部3
の内側部3aが吸着盤4の背面を押し付け、吸着盤4が
型枠面に密着し吸着状態となる。この状態では、吸着盤
4がボス部3の内側部3aに密着して変形することがで
きなくなっているので、完全にロック状態となり、型枠
面に強固に吸着している。図4に示すように、ロックレ
バーを倒した状態では、吸着盤4がボス部3の内側部3
aから離れるので、吸着盤が変形することができる状態
となり、吸着を解除して容易に型枠面から取り外すこと
ができる。
【0014】スリーブ7は2個の筒状部8、10からな
る。筒状部8、10は入れ子式に嵌め合いになってお
り、全長が変化することができる。一方の筒状部8の嵌
め合う側には長いバネ腕9a及び短いバネ腕9bが各4
本ずつ一体に突設されている。他方の筒状部10の外周
には、バネ腕9a、9b先端が係合支持される支持部1
1が設けられている。図1に示すように筒状部8、10
を組み立てた状態で、バネ腕9a、9bの弾性でスリー
ブの全長が伸びる方向に付勢される。図1の場合のよう
に、コンクリート製品の厚みがあり穴開け治具を長い状
態で用いるときには、長いバネ腕9aが弾性変形をして
反発力を生じるが、コンクリート製品の厚みが薄く、穴
開け治具を短い状態で用いるときには、長いバネ腕9a
は塑性変形してしまうが、変わって短いバネ腕9bが弾
性変形をして反発力を生じる。なお、図1中13はキャ
ップで、必ずしも必要なものではない。また、このキャ
ップに代えて、次の実施例の穴開け治具20の蓋27の
ように、容易に開口できる蓋を筒状部と一体に成形する
ことも可能である。
【0015】図6は穴開け治具1を側溝用ブロック16
に使用した場合の説明図である。型枠14は外型、型枠
15は内型である。型枠14を両側に開いて脱型を行う
と、セットボス2は型枠13に吸着したまま外れ、スリ
ーブ7は側溝用ブロック16中に残り、その内部が穴と
なる。セットボス2は反復して使用することができる。
【0016】吸着盤4は、曲面に対しても順応変形して
吸着するので、型枠面が曲面であっても用いることがで
きる。
【0017】なお、本実施例のスリーブ7は他のセット
ボス、つかみにより型枠に取り付けることもできる。他
のセットボスとしては、吸盤に代えて磁石、ボルト等で
型枠に固定するものが考えられる。ただし、磁石を用い
たものはやや高価であり、ボルトを用いたものは型枠に
孔を設ける不利があり、また、スライド式の脱型には適
さない。
【0018】図7のコンクリート製品穴開け治具20
は、スリーブ21とセットボス22とからなる。スリー
ブ21は2個の筒状部23、24が入れ子式に嵌め合っ
て全長が変化する。スリーブ21は、前述の穴開け治具
1のスリーブ7とほぼ同じ構成であるが、蓋27が筒状
部24に一体成形されている点が異なる。蓋27は周囲
に溝27aが形成されているので、コンクリート製品に
埋め込んだ後に簡単に開口することができる。セットボ
ス22は、ボス部25と吸着盤26とからなる。ボス部
25は、硬質樹脂製で短い筒状をなし、その外端には軟
質樹脂製の吸着盤26が装着される。本実施例の場合に
は、ロックレバーがないので、吸着力は前述の実施例に
比べやや劣る。
【0019】図8は穴開け治具20を擁壁用ブロック2
9に使用した場合の説明図である。型枠28は型開きせ
ず、硬化した擁壁用ブロック29を上方にスライドする
ことで脱型する。セットボス22はスリーブ21内に納
まったまま型枠28面を滑って取り出され、脱型完了後
にスリーブ21から引き抜かれる。スリーブ21の内側
が穴となる。本実施例は、吸着盤の吸着力がやや弱いの
で、このようにスライドして脱型するコンクリート製品
に用いるのに適している。
【0020】本実施例におけるスリーブ20が、他のセ
ットボス、つかみにより型枠に取り付けることもできる
のは前記の実施例のスリーブ7と同様である。
【0021】図9〜13は実施例のスリーブ30に関
し、図9は側面図、図10は背面図、図11は略断面
図、図12は組立説明図、図13はコンクリート製品に
埋設した状態の断面図である。
【0022】スリーブ30は、コンクリート製品を吊り
上げるための穴を開けるもので、前方筒状部31と後方
筒状部32とからなる。前方筒状部31はプラスチック
製で筒状をなし、内面に螺条34を、外面に碇着用の凸
部33を有する。螺条34は、コンクリート製品を吊り
上げる吊上具のボルトを螺着するするためのもので、凸
部33は、スリーブに引抜き力が作用したときにスリー
ブがコンクリート製品から引き抜かれるのを防止するも
のである。凸部33の後端はバネ腕39の先端のリング
部43が係止し支持される支持部36となっている。ま
た、凸部33の後端には、後方筒状部32の先端が嵌入
する周溝35が形成されている。凸部33の後方は、後
方筒状部32が摺動自在に嵌挿されるための摺嵌筒部3
7となっている。摺嵌筒部37の後端付近には環状突条
38が形成されている。
【0023】後方筒状部32はプラスチック製の筒状を
なし、前方筒状部31の後端の摺嵌筒部37に摺動自在
に嵌挿される。後方筒状部32には2本のバネ腕39が
一体に形成されている。バネ腕39は基端部39aが後
方筒状部32に連結固定され、関節部40、41、42
で折れ曲がり、関節部41、42が復元しようとするこ
とで弾性を発揮する。バネ腕39の先端の係止部である
リング部43を摺嵌筒部37に嵌挿し、支持部36とな
っている凸部33後端に当接し支持せしめる。バネ腕3
9は支持部36の反力で後方筒状部32を後方に付勢す
る。したがって、スリーブ30は全長が伸びる方向に付
勢される。
【0024】バネ腕39は図12に破線で示す状態で、
インジェクション成形により後方筒状部39と一体に成
形される。そして、関節部40、41、42を折り曲
げ、図12に示すように前方筒状部31に嵌挿して組み
立てるのである。各関節部は他の部分よりも断面積を小
さくして曲がりやすくすることで形成されている。関節
部の数は本実施例のようにバネ腕1本につき3ヵ所に限
らず、また、関節部を無くしてバネ腕全体の弾性を利用
することも可能である。
【0025】後方筒状部32は摺動自在であり、スリー
ブ30はその全長を変化させることができるので、その
範囲内において、異なる厚さを有する種々のコンクリー
ト製品に埋め込むことができる。後方筒状部は常に後方
に付勢されているので、型枠に取り付けた場合、スリー
ブ30の前端及び後端は型枠に押し付けられるように接
触し、コンクリートのトロがスリーブと型枠の間に入り
込むようなことがない。
【0026】スリーブ30の全長を縮めたときに、後方
筒状部32の先端が凸部33の後端に形成した周溝35
に嵌入する。これにより、後方筒状部32の長さを長く
して、スリーブの伸縮量を多くしても、凸部33は、図
13に示すように、コンクリート製品の厚みの内端寄り
(図の左側)に位置することとなり、コンクリート製品
の外側(図の右側)からスリーブ内に吊上具を差し込ん
で吊り上げたときの引き抜き力に対する抵抗力を大きく
することができるのである。
【0027】後方筒状部の前端部内周に環状突条44
が、前方筒状部の後端部外周に環状突条38が設けられ
ているので、後方筒状部が最も後側に移動したときに環
状突条38、44が接触しストッパーとなって、後方筒
状部が前方筒状部から外れることがない。環状突条3
8、44は、先端が尖っており、接触状態が点接触に近
い形で、シール効果が大きい。
【0028】後方筒状部32の背面には、溝45が円形
に形成され、コンクリート製品の内側から吊上具を使用
したいときは、背面板46を打ち抜き、スリーブ内部を
簡単に貫通孔とすることができるようになっている。
【0029】このスリーブ30は、種々のセットボス、
つかみ、ボルト等により型枠に取り付けることができ
る。
【0030】図14は他の実施例のスリーブ50の側面
図である。スリーブ50が前述のスリーブ30と異なる
のはバネ腕とリング部の数である。すなわち、2本のバ
ネ腕51の先端にはリング部53が、更に2本のバネ腕
52の先端にはリング部54が形成されている。バネ腕
51、52は、図14に破線で示すような状態で後方筒
状部と一体に形成され、実線で示すように組み立てられ
る。このようにバネ腕を多く設ければ、バネの反発力を
大きくして型枠に取り付けたときの安定性をより大きく
することができるから、大型のスリーブには有利にな
る。
【0031】このスリーブ50は、種々のセットボス、
つかみ、ボルト等により型枠に取り付けることができ
る。
【0032】図15は更に他の実施例のスリーブ60の
略側面図、図16はスリーブ60の略断面図である。ス
リーブ60が前述のスリーブ30と異なるのは、後方筒
状部62のバネ腕63の先端の係止部64と、前方筒状
部61の支持部である。係止部64は、バネ腕の先端の
尖った部分であり、支持部は凸部の後端に設けられた孔
65である。係止部64は図16に示すように孔65に
挿入されて係止され、支持される。
【0033】このスリーブ60は、種々のセットボス、
つかみ、ボルト等により型枠に取り付けることができ
る。
【0034】図17は実施例のスリーブ70の断面図で
ある。このスリーブは、前述のセットボス2、セットボ
ス22等の型枠面への装着機構を有するセットボスと組
み合わせて使用する。スリーブ70は、2個の筒状部7
1、72が入れ子式に嵌め合って全長が変化する。筒状
部71の周囲には樹脂製のコイルバネ73が装着されて
いる。コイルバネ73の外側には保護筒74が形成され
ており、結果的にコイルバネ73は筒状部71と保護筒
74の間の周溝部75に装着され、筒状部72は周溝部
75に嵌挿されることとなる。コイルバネ73の弾性で
スリーブ70の全長は伸びる方向に付勢されている。な
お、図中76はフィルターである。コイルバネは金属製
とすることもできる。
【0035】本実施例におけるスリーブ70が、種々の
セットボス、つかみにより型枠に取り付けることもでき
るのは前記の実施例のスリーブ7と同様である。
【0036】
【発明の効果】本発明の穴開け治具は、セットボスによ
り型枠面に取り付けられるので、容易かつ正確な位置に
取り付けることができる。セットボスの装着機構は吸着
盤であるので、ワンタッチで型枠面に簡単に取り付けら
れ、吸着強度も十分で安価である。また、スリーブは、
全長が伸び縮みするので1種のスリーブで種々の厚さの
コンクリート製品に適用でき、また、バネ腕又はコイル
バネの弾性で全長が伸びる方向に付勢され、型枠に取り
付けた状態で、穴開け治具の両端が常に型枠面に押し付
けられることとなり、コンクリートが穴開け治具の内部
に侵入しない。特に、バネ腕の場合は、筒状部と一体に
成形されるから、きわめて安価に製造できる。バネ腕の
長さを2種類以上の異なる長さとすると、本体が長いと
きは長い長さのバネ腕の作用で弾性を発揮し、本体が短
いときには長いバネ腕が弾性を失っても短いバネ腕が弾
性を発揮するから、本体の伸縮ストロークを長くでき、
常に弾性を発揮できる。また、バネ腕先端の係止部をリ
ング部にすると、リング部は確実に係止され外れること
がないので、バネ腕の弾性が安定して作用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】穴開け治具1の断面図である。
【図2】筒状部8の側面図である。
【図3】筒状部10の正面図である。
【図4】セットボス2の断面図である。
【図5】セットボス2の正面図である。
【図6】穴開け治具1を側溝用ブロック16に使用した
場合の説明図である。
【図7】穴開け治具20の断面図である。
【図8】穴開け治具20を擁壁用ブロック26に使用し
た場合の説明図である。
【図9】実施例のスリーブ30の側面図である。
【図10】スリーブ30の背面図である。
【図11】スリーブ30の略断面図である。
【図12】スリーブ30の組立説明図である。
【図13】スリーブ30をコンクリート製品に埋設した
状態の断面図である。
【図14】スリーブ50の側面図である。
【図15】スリーブ60の略側面図である。
【図16】スリーブ60の略断面図である。
【図17】スリーブ70の断面図である。
【図18】従来の穴開け治具80の長さ方向断面図であ
る。
【図19】従来の穴開け治具80の幅方向断面図であ
る。
【図20】従来の穴開け治具90の断面図である。
【符号の説明】
1 穴開け治具 2 セットボス 3 ボス部 4 吸着盤 5 ロックレバー 6 サポート部 7 スリーブ 8 筒状部 9a バネ腕 9b バネ腕 10 筒状部 11 支持部 12 ピン 13 キャップ 14 型枠 15 型枠 16 側溝用ブロック 20 穴開け治具 21 スリーブ 22 セットボス 23 筒状部 24 筒状部 25 ボス部 26 吸着盤 27 蓋 28 型枠 29 擁壁用ブロック 30 スリーブ 31 前方筒状部 32 後方筒状部 33 凸部 34 螺条 35 周溝 36 支持部 37 摺嵌筒部 38 環状突条 39 バネ腕 40 関節部 41 関節部 42 関節部 43 リング部 44 環状突条 45 溝 50 スリーブ 51 バネ腕 52 バネ腕 53 リング部 54 リング部 60 スリーブ 61 前方筒状部 62 後方筒状部 63 バネ腕 64 係止部 65 孔 70 スリーブ 71 筒状部 72 筒状部 73 コイルバネ 74 保護筒 75 周溝部 76 フィルター 80 穴開け治具 81 スリーブ 82 つかみ 83 係合部 84 型枠 90 穴開け治具 91 ダ棒 92 ボルト 93 ボルト孔 94 型枠 95 孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなし1端に型枠面に吸着する吸着
    盤を有するセットボスと、該セットボスの外周に嵌着す
    る筒状のスリーブとからなることを特徴とするコンクリ
    ート製品穴開け治具
  2. 【請求項2】 セットボスが吸着ロックと吸着解除を行
    うロックレバーを有する請求項1のコンクリート製品穴
    開け治具
  3. 【請求項3】 2個の筒状部が入れ子式に嵌め合って全
    長が変化し、一方の筒状部の嵌め合う側に複数のバネ腕
    を突設し、他方の筒状部の外周にバネ腕先端が係合支持
    される支持部を設け、バネ腕の弾性で全長が伸びる方向
    に付勢されることを特徴とするコンクリート製品用穴開
    けスリーブ
  4. 【請求項4】 バネ腕が2種類以上の異なる長さを有す
    る請求項3のコンクリート製品穴開けスリーブ
  5. 【請求項5】 バネ腕の先端にリング部を形成し、他方
    の筒状部周囲には支持部である凸部を形成し、リング部
    を他方の筒状部に嵌挿し凸部に係合支持させる請求項3
    のコンクリート製品穴開けスリーブ
  6. 【請求項6】 前方筒状部の凸部の後端に、後方の筒状
    部の先端が嵌入する周溝を形成した請求項5のコンクリ
    ート製品穴開けスリーブ
  7. 【請求項7】 2個の筒状部が入れ子式に嵌め合って全
    長が変化し、一方の筒状部の周囲にコイルバネを装着
    し、該コイルバネの弾性でスリーブの全長が伸びる方向
    に付勢されることを特徴とするコンクリート製品用穴開
    けスリーブ
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