JPH08257892A - 車両等外板の研磨・洗浄装置 - Google Patents

車両等外板の研磨・洗浄装置

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JPH08257892A
JPH08257892A JP7066237A JP6623795A JPH08257892A JP H08257892 A JPH08257892 A JP H08257892A JP 7066237 A JP7066237 A JP 7066237A JP 6623795 A JP6623795 A JP 6623795A JP H08257892 A JPH08257892 A JP H08257892A
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JP
Japan
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brush
vehicle
polishing
cover
outer plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP7066237A
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English (en)
Inventor
Keizo Yoshikawa
恵三 吉川
Hiroyuki Yamamoto
裕之 山本
Akiyoshi Aoshima
昭好 青島
Tomoo Mizuno
智夫 水野
Shuji Hoshino
修二 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Central Japan Railway Co
Original Assignee
IHI Corp
Central Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業効率を向上させ、省力化、省人化、省ス
ペース化を図り得る車両等外板の研磨・洗浄装置を提供
する。 【構成】 ブラシ4の外周面部を凹部Cが形成された車
両等外板Bに押し当てて研磨或いは洗浄する装置におい
て、上記ブラシ4を回転自在に支持する移動フレーム2
と、その移動フレーム2から突出してブラシ4の周囲に
設けられ、その突出長が上記ブラシ4の上記外周面部を
上記車両等外板Bに均等に当接させる長さに形成される
と共に上記凹部の段差に倣うことにより上記凹部Cの有
無を検出する倣い部材23と、その倣い部材23が上記
車両等外板Bに適宜当接するように上記移動フレーム2
を押し付ける押圧手段3と、上記ブラシ4の上記外周面
部を適宜覆うカバー27と、上記倣い部材23が上記凹
部Cを検出することにより上記カバー27を上記凹部C
との間に挿入させるカバー移動手段37a,37bとを
備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両等外板の研磨・洗浄
装置に係り、特に車両等外板の再塗装に際しての旧塗装
の研磨除去、或いはその洗浄にも用いることができる車
両等外板の研磨・洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道等の車両は定期的に検修がなされ、
このとき同時に車両外板への再塗装も行われる。この
際、旧塗装を落とさず洗浄のみで新塗装を行うと、塗料
の付着が悪く見栄えがよくない。特に最近では、仕上が
り後の見栄えがよいウレタン塗料を採用することが多い
が、この塗料は付着性(のり)があまりよくない。よっ
て、旧塗装を機械的に研磨して除去すると共に、その新
塗装前の表面粗面化を行って塗料の付着性を促進する車
両外板の研磨が行われている。
【0003】図7はこの研磨を自動的に行う装置を示
し、図示するように、車両はその外板a部分(ボンネッ
ト)のみが取り外され台車bに載せられて搬送されてい
る。この搬送軌道c即ちレールの両外側にはこれに沿っ
て固定フレームdが設置され、固定フレームdには複数
の研磨ブラシeが取り付けられて外板aを両側面から研
磨するようになっている。研磨ブラシeは、図示しない
モータ等により回転されると共に、図8に示す如く、回
転軸(図示せず)に着脱可能に取り付けられる回転筒体
fの外表面部に、短冊状の研磨紙gを放射状に複数取り
付けて主に構成され、従って、その研磨紙gの先端部が
変形しつつ外板aに接触することで研磨を行うようにな
っている。そして研磨ブラシeの形状は、外板aの形状
に合わせて円筒状、鼓状等様々な形に形成される。この
ように、研磨ブラシeはその長手方向に沿った外周面部
即ち側面部が外板aに均等に押し当てられ、その旧塗装
を一様にまんべんなく研磨除去するものである。尚、図
示しないが、研磨ブラシeは固定フレームdの長手方向
即ち搬送方向にもそれぞれ高さを変えて複数設けられて
いる。また研磨ブラシeには研磨紙gの他に、砥粒入の
ナイロンストリング(ひも)が用いられることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外板aを台
車bに載せる際、外板aが僅かに斜めに傾いてしまう場
合があり、こうなると図9に示すように、研磨ブラシe
が均等に当たらず片当たり状態となって、研磨される部
分と研磨されない部分、或いは多く研磨される部分と少
ししか研磨されない部分とができて、筋状の所謂研ぎむ
らが生じてしまう問題がある。この研ぎむらが生じる
と、再塗装後の塗装品質に悪影響を及ぼすため、従来で
は手作業による修正が必要となり、作業効率低下の原因
となっていた。
【0005】一方、外板aにはその長手方向に沿って複
数の窓hがあり、この窓h間をも研磨する必要があるの
で、研磨ブラシeはこの窓hの高さ位置にも設けられて
いる(図示せず)。通常窓hは、外板aから車室内側に
窪んで或いは凹状に形成され、その凹部底面には当然な
がら窓ガラスが張設されている。この窓ガラスに研磨ブ
ラシeを当てると研磨傷になってしまうので、従来では
凹部に予め金属製等の遮蔽板を嵌め込んで窓ガラスの保
護を行っていた。
【0006】ところが、この遮蔽板の着脱は手作業で行
われ、多くの人手、時間が必要となり作業効率悪化の原
因となっていた。また車両外板aの種類により窓hの形
状、大きさがまちまちで、その種類数だけ遮蔽板を用意
しなければならず、それを保管する広いスペースが必要
となっていた。
【0007】他方、上記装置においては、研磨ブラシe
を取り外して図10に示す洗浄ブラシiと交換すること
もでき、こうすれば、上記装置を洗浄装置として用いる
ことができる。洗浄ブラシiは、その回転筒体jにナイ
ロン等の柔らかい毛kが多数植え込まれて主に構成さ
れ、研磨ブラシe同様、モータ等により回転されてその
先端部が変形しつつ外板aに接触するようになってい
る。洗浄装置として用いる場合、通常は、上記研磨装置
とは別の場所に洗浄ブースを設けてそこに設置し、また
このときには、固定フレームd等に設けられた洗浄剤吹
付ノズルから水や洗剤等を吹き付け、洗浄ブラシを外板
aに押し当てることで洗浄を行う。
【0008】しかし、この場合であっても、洗浄ブラシ
iが片当たりとなる問題が同様に生じ、その洗浄能力は
押し当てによる物理的な力よりもむしろ洗剤の化学的な
力に頼らざるを得ず、これだと特に付着力の強いピッチ
やタール等の完全除去が不可能であった。また、洗浄能
力を上げるため洗剤にコンパウンドを混入する方法が考
えられるが、こうすると窓ガラスが傷付いてしまうため
その保護が必要となり、結果的に前記同様の問題に直面
することになる。
【0009】そしてさらにこの装置は、鉄道車両の他、
航空機機体などの研磨・洗浄を必要とするあらゆる外板
に応用できるが、この場合でも上記同様の課題が残る。
【0010】そこで、上記課題を解決すべく本発明は創
案され、その目的は、作業効率を向上させ、省力化、省
人化、省スペース化を図り得る車両等外板の研磨・洗浄
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
第1の発明は、ブラシを車両等外板に押し当てて研磨或
いは洗浄する装置において、上記ブラシを回転自在に支
持する移動フレームと、その移動フレームから突出して
ブラシの周囲に設けられ、その突出長が上記ブラシを上
記車両等外板に均等に当接させる長さに形成された倣い
部材と、その倣い部材が上記車両等外板に適宜当接する
ように上記移動フレームを押し付ける押圧手段とを備え
たものである。
【0012】また第2の発明は、ブラシの外周面部を凹
部が形成された車両等外板に押し当てて研磨或いは洗浄
する装置において、上記ブラシの上記外周面部を適宜覆
うカバーと、上記凹部が上記ブラシの直前位置にきたこ
とを検出する検出手段と、その検出手段が上記凹部を検
出することにより上記カバーを上記凹部との間に挿入さ
せるカバー移動手段とを備えたものである。
【0013】また第3の発明は、ブラシの外周面部を凹
部が形成された車両等外板に押し当てて研磨或いは洗浄
する装置において、上記ブラシを回転自在に支持する移
動フレームと、その移動フレームから突出して上記ブラ
シの周囲に設けられ、その突出長が上記ブラシの上記外
周面部を上記車両等外板に均等に当接させる長さに形成
されると共に前記凹部の段差に倣うことにより上記凹部
の有無を検出する倣い部材と、その倣い部材が上記車両
等外板に適宜当接するように上記移動フレームを押し付
ける押圧手段と、上記ブラシの上記外周面部を適宜覆う
カバーと、上記倣い部材が上記凹部を検出することによ
り上記カバーを上記凹部との間に挿入させるカバー移動
手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、押圧手段は移動フレーム
を、倣い部材が車両等外板に適宜当接するように押し付
ける。これにより、移動フレームと車両等外板との間隔
は常に一定に保たれ、特に車両等外板が傾斜した場合で
もブラシを均等に押し当てることが可能になる。
【0015】また第2の発明によれば、検出手段により
凹部の位置が検出されると、その検出とカバー移動手段
とによって、ブラシの外周面部と凹部との間にカバーが
挿入される。このカバーの挿入により、窓ガラスの傷付
きは完全に防止されることになる。
【0016】また第3の発明によれば、倣い部材は、車
両等外板に当接されて移動フレームと車両等外板との間
隔を一定に保持すると共に、凹部の段差に倣うことによ
り凹部の有無を検出する。従って、倣い部材にこのよう
な二つの機能を与えることで、ブラシの車両等外板への
均等な押し当てと、窓ガラスの保護との両方が達成され
ることになる。
【0017】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0018】図1は本発明に係る車両等外板の研磨・洗
浄装置の側面図、図2はその正面図、図3はその平面図
である。なおここで、車両等外板とは、鉄道車両、航空
機機体など研磨又は洗浄を必要とするあらゆる外板をい
うものとする。本実施例の装置は従来例と同じく鉄道車
両の外板を扱うものであるが、他の外板にも応用は可能
である。
【0019】図示するように、1は固定フレームで、こ
れは従来例同様に、車両外板たる鉄道車両の車両外板B
の搬送軌道に沿ってその両外側に設置される(図示省
略)。この固定フレーム1には移動フレーム2が、押圧
手段たるリンク機構3を介して移動或いは傾動自在に取
り付けられ、移動フレーム2には、ブラシ即ち従来例同
様の研磨ブラシ4が回転可能に支持されている。本実施
例で、研磨ブラシ4は円筒状とされ、それは少なくと
も、窓Wの上下の部分に届くような長さ、高さ位置とさ
れる。尚、前述の通り、本装置においては研磨ブラシ4
をこれと同様の洗浄ブラシに交換して洗浄用とすること
もできるが、以下の説明においては研磨ブラシ4の場合
のみを示し、洗浄ブラシの場合については省略すること
とする。
【0020】リンク機構3は、固定及び移動フレーム
1,2間を掛け渡す一対のステー5と、ステー5の上方
に位置されてフレーム1,2間を掛け渡す一対のバネ式
サスペンション6と、ステー5同士を連結するバー7と
固定フレーム1とを掛け渡すエアシリンダ8とから主に
構成される。特にステー5は、その移動フレーム2との
支点9の高さ位置が研磨ブラシ4の長さ中心位置に一致
されている。エアシリンダ8は外部から伸縮操作され、
サスペンション6は移動フレーム2の動きに応じて伸縮
自在である。よって、エアシリンダ8は移動フレーム2
の押し出しを行って研磨ブラシ4を車両外板Bに押し当
て、サスペンション6は、詳しくは後述するが、移動フ
レーム2からの押し当て反力により自由に伸縮して、移
動フレーム2を支点9中心に回転或いは傾動させる。
【0021】移動フレーム2は、固定フレーム1側にこ
れと平行に位置されるはしご状の基部枠体10と、基部
枠体10の鉛直軸10aに回動可能に取り付けられ且つ
4本の脚部11aを有する回動フレーム11と、回動フ
レーム11の脚部11a先端即ち車両外板B側に固定さ
れるロ字状の前部枠体12とから主に構成される。ま
た、基部枠体10に対し前部枠体12を車両外板B側に
押し込むバネ式サスペンション13が設けられている。
前部枠体12の上面部及び下面部には、上面板14及び
下面板15が脚部11aにも支持されて設けられ、これ
ら上面板14及び下面板15をそれぞれ貫通して、研磨
ブラシ4の回転軸16が回転可能に支持される。脚部1
1aには駆動モータ17が取り付けられ、これがプーリ
18,19及びベルト20を介して研磨ブラシ4を回転
させるが、駆動モータ17がスライドベース21を介し
て取り付けられると共に、回転軸16が軸受スライドユ
ニット22を介して取り付けられることで、駆動モータ
17及び研磨ブラシ4は所定範囲だけ位置調節が可能と
なっている。
【0022】そして、前部枠体12には、研磨時に車両
外板B上を転動して移動フレーム2に押し付け反力を与
える倣い部材たる倣いローラ23が設けられている。倣
いローラ23は、前部枠体12の搬送方向後部12aに
取り付けられると共に研磨ブラシ4の長さだけ上下に離
間された従動ローラ23a,23bと、前部枠体12の
前部12bに設けられた支持部材24に研磨ブラシ4の
長さ中心位置と等しく取り付けられる先行ローラ23c
及び検知ローラ26とからなる。尚、検知ローラ26は
他のローラと機能が異なるのでこれに関しては後述す
る。ローラ23a,23b,23cは、車両外板B側に
向けて、無接触回転時の研磨ブラシ4の突出長より僅か
に短く突出され、それらによる3点が車両外板Bと接触
してその傾斜を決定すると共に、その反力により傾斜に
倣った移動フレーム2の傾動を行わせる。つまり、図1
に示すように、車両外板Bが仮想線Baの如く傾斜して
いれば、それに追従して移動フレーム2が仮想線2aの
如く傾斜する。こうすると、研磨ブラシ4は、その長手
方向に沿った当接側面部或いは外周面部が均等に車両外
板Bに当たることになる。このように、移動フレーム
2、押圧手段たるリンク機構3、及び倣い部材を構成す
る従動及び先行ローラ23a,23b,23cを設けた
ことにより、車両外板Bが傾斜した場合でも旧塗装の一
様な研磨除去が可能となる。
【0023】そして特に、三つのローラ23a,23
b,23cは、車両外板Bのあらゆる方向への傾斜を最
小数で決定し、且つ移動フレーム2、或いは回動フレー
ム11及び前部枠体12の傾動をも確実に行わせる。
【0024】また特に、本実施例において先行ローラ2
3cは、それ自身を出没移動させるためのアクチュエー
タ25を有し、この先行ローラ23cのさらに先行側に
前述の検知ローラ26が設けられている。検知ローラ2
6は、車両外板Bとの間隔を検出すべく検出手段として
設けられており、支持部材24に固定されたシリンダ2
6aに対し出没自在とされ、シリンダ26a内には、検
知ローラ26を車両外板Bに押し付けるスプリングと、
検知ローラ26の突出ストロークを信号として出力する
ポテンショメータとが内蔵されている。
【0025】図3に示すように、研磨時において車両外
板Bは一定速度で搬送されており、窓Wの凹部Cが検知
ローラ26に差し掛かると、検知ローラ26が凹部C内
に入り込むと同時に、そのストローク量を示す信号がア
クチュエータ25に送られる。その後、凹部Cが先行ロ
ーラ23cに差し掛かると、アクチュエータ25は送ら
れたストローク量だけ先行ローラ23cを突出させ、先
行ローラ23cを凹部C内に落ち込ませながらも移動フ
レーム2を同位置に保持する。このような操作は、図示
しない制御装置によって一括して行われるが、こうする
と、先行ローラ23cの落ち込みにより研磨ブラシ4の
当たりが強くなることを防止でき、研磨ブラシ4を一定
の押圧力で押し当てることが可能になる。
【0026】尚、変形として、検知ローラ26を省略す
ると共に、先行ローラ23cに近接或いは光電式等の非
接触センサを装着して窓Wの有無だけを検出するように
してもよい。この場合には、予め凹部Cの深さ値を制御
装置に入力しておき、凹部Cが先行ローラ23cに差し
掛かるタイミングに合わせて適宜アクチュエータ25を
操作すればよい。
【0027】また、本実施例においては、窓Wの凹部C
が研磨ブラシ4に差し掛かった際、その研磨ブラシ4を
部分的に覆い隠して窓ガラスGの傷付きを防止するカバ
ー27が設けられている。図4も参照して、カバー27
は、上面板14及び下面板15に両端が固定される支持
軸28に、それぞれ独立して回動可能に取り付けられる
先行側及び従動側旋回フレーム29a,29bと、これ
ら旋回フレーム29a,29bにそれぞれ独立して上下
にスライド移動可能に取り付けられる内側及び外側カバ
ー部材30a及び31a,30b及び31bとから主に
構成される。
【0028】支持軸28は回転軸16に対し固定フレー
ム1側にオフセットされ、先行側及び従動側旋回フレー
ム29a,29bは、断面略コ字状とされて、その上下
の水平部32a,32bの基端に位置される垂直筒部3
3a,33b、及びリング部34a,34bが支持軸2
8に外挿されている。垂直筒部33a,33bにはプー
リ35a,35bが設けられ、他方、基部枠体10から
前方に延出された取付部材36には、カバー移動手段た
る駆動モータ37a,37bが取り付けられ、これのプ
ーリ38a,38b、ベルト39a,39bを介して上
記プーリ35a,35bが回動されることで、旋回フレ
ーム29a,29bが所定角度θだけ回動されるように
なっている。内側及び外側カバー部材30a…は、それ
ぞれ平行に延出されるガイドレール40…,41…に沿
って上下にスライド移動を行うと共に、支持軸28の中
心から研磨ブラシ4の先端までを半径とする円軌道に沿
って、延出し且つ移動し得る遮蔽部42a,43a,4
2b,43bを有する。これら遮蔽部42a…は完全に
重ね合わされ、あたかも一枚の板の如く研磨ブラシ4を
覆い隠す。尚、図4の仮想線においては、旋回フレーム
29a,29bが等しく回動されて、遮蔽部42a…が
研磨ブラシ4の先端で突き合わされる様子を示す。
【0029】また、内側及び外側カバー部材30a…
は、旋回フレーム29a,29bの垂直部29c,29
dにそれぞれ固定される移動モータ44a,44bによ
り駆動される。図1を用いて一方のみ説明すると、移動
モータ44aには、下方に延出され両端が支持体45a
に回転可能に支持されたスクリュロッド46aが接続さ
れ、このスクリュロッド46aには内側カバー部材30
aの移動片47aに設けられためねじ穴が螺合されて、
スクリュロッド46aの回転により内側カバー部材30
aが上下動するようになっている。またスクリュロッド
46aの下端部にはクラッチ48aが接続され、クラッ
チ48aの出力は歯付ベルト機構49aを介して別のス
クリュロッド50aに伝達される。このスクリュロッド
50aには同様に外側カバー部材31aの移動片51a
が螺合され、クラッチ48aの接続・解放により外側カ
バー部材31aは内側カバー部材30aと連動・停止し
て上下動を行う。尚、同様の構成が他方の移動モータ4
4b側にもなされており、ここでは図に添字bを付する
のみで説明を省略する。
【0030】尚、変形として、クラッチ48a及び歯付
ベルト機構49aに替えてスクリュロッド50aに直接
駆動モータを取り付けることにより、内側カバー部材3
0aと外側カバー部材31aとをそれぞれ独立して駆動
する方式とすることもできる。
【0031】このように内側及び外側カバー部材30a
…を独立して移動させることにより、車両外板Bの種類
が異なった場合でも、即ち窓Wの高さ位置、高さ方向の
幅が異なった場合でも即時の対応が可能となり、作業性
を著しく向上することができる。特に図1の場合は遮蔽
幅が最小の場合を示し、図5では最大の場合を示す。図
5で分かるように、内側カバー部材30aはその上方隅
部が一部矩形に切り欠かれており、これによって最小か
ら最大までの遮蔽範囲を大きく取ることができる。
【0032】図6は、窓Wが研磨ブラシ4を通過する
際、カバー27がその研磨ブラシ4を覆い隠す様子を示
す図である。なお図では、先行側旋回フレーム29aに
取り付けられた内側及び外側カバー部材30a,31a
を一枚の先行側カバー27aとして略示し、同様に、カ
バー部材30b,31bを従動側カバー27bとしてい
る。またそれぞれのカバー27a,27bは、その上下
幅が窓Wの凹部Cの上下幅に合わせられると共に、それ
らの移動タイミングは、図示しない検知ローラ26の検
出に基づく。
【0033】先ず(a)のように、研磨ブラシ4が通常
の研磨を行っている間、先行側カバー27a、従動側カ
バー27bは共に待機しており、この状態から(b)の
如く、研磨ブラシ4の先端(側面部)が窓Wの縁部Hに
到達すると、先行側カバー27aは凹部Cの側壁に当た
るまで反時計回りに回動し、研磨ブラシ4と凹部Cとの
間に挿入されて窓ガラスGを完全に保護する。そして
(c)のように研磨ブラシ4が進行しても、先行側カバ
ー27aは凹部C側壁に当たった状態を保持するよう回
動し続け、一方今度は反対側から従動側カバー27bが
接近してくる。そして(d)のように、研磨ブラシ4が
縁部Hから完全に外れれば、それぞれのカバー27a,
27bは互いに突き合わされる。その後(e)の如く、
窓Wの終端が接近するにつれ、カバー27a,27bは
突き合った状態のまま今度は時計回りに回動して研磨ブ
ラシ4から外れる準備をする。そして(f)の如く、研
磨ブラシ4が縁部Hに到達すると、先ず先行側カバー2
7aが外れて研磨を開始し、これと同時に従動側カバー
27bが側壁に当たって保護を行う。さらに(g)のよ
うに、研磨ブラシ4の進行につれ従動側カバー27bが
側壁に当たったまま反時計回りに回動し、研磨ブラシ4
が窓Wから完全に外れれば(a)の待機位置に再び戻る
ことになる。
【0034】このようにカバー27を操作或いは制御す
ることにより、窓ガラスGの傷付きを防止できるのは勿
論のこと、特に窓W周辺の縁部Hをも完全に研磨するこ
とができ、人手による細かな修正作業を皆無とすること
ができる。こうして、従来行われていた窓Wへの遮蔽板
の着脱作業は皆無となり、また多数の遮蔽板を用意する
必要もないので、省力化、省人化、省スペース化を図る
ことができる。
【0035】また本実施例の他の利点としては、駆動モ
ータ17及び研磨ブラシ4の位置調節が可能なことか
ら、初期設定時における研磨ブラシ4の押当て具合、即
ち押込量を最適に設定することができる。また、基部枠
体10に対し回動フレーム11及び前部枠体12が回動
可能で、且つその回動をアクチュエータ25で行わせる
ようにしたので、研磨中における研磨ブラシ4の押込量
を最適に制御することができる。この押込量の制御は、
研磨ブラシ4を駆動する駆動モータ17の負荷に応じて
行われ、負荷が大きい場合は押込量大と判断して研磨ブ
ラシ4を引き離す方向に移動させ、逆に小さい場合は押
し込む方向に移動させる。こうすることにより、研磨ブ
ラシ4の当たりが常に最適となり、例えば車両外板Bに
凹凸やうねり等があった場合でも即座な対応が可能とな
る。
【0036】以上のように、本装置は研磨ブラシ4の理
想的な押し当てが可能で、これを洗浄ブラシに交換した
場合にも、その押し当て力(物理的力)を利用した完全
な洗浄が可能となる。また窓ガラスGの保護が自動的に
なされるため、コンパウンドの使用、ブラシ剛性のアッ
プ、並びに砥粒入ブラシの使用等も可能となり、このこ
とによっても洗浄能力の大巾な向上が可能となる。
【0037】尚、上記以外にも様々な変形が可能で、例
えば装置全体を固定フレーム1に対し上下移動できるよ
うにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0039】(1)作業効率を大巾に向上できる。
【0040】(2)省力化、省人化、省スペース化を図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨・洗浄装置の一実施例を示す
側面図である。
【図2】本発明に係る研磨・洗浄装置の一実施例を示す
正面図である。
【図3】本発明に係る研磨・洗浄装置の一実施例を示す
平面図で、カバーの部分が省略して示されている。
【図4】本実施例のカバーの部分を示す要部拡大図で、
図2のA−A線断面図である。
【図5】本実施例の特にカバーの形状を示す拡大側面図
である。
【図6】本実施例のカバーの動作を示す概略平面図であ
る。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【図8】研磨ブラシを示す斜視図である。
【図9】研磨ブラシの片当たりの様子を示す概略側面図
である。
【図10】洗浄ブラシを示す斜視図である。
【符号の説明】
2 移動フレーム 3 リンク機構(押圧手段) 4 研磨ブラシ(ブラシ) 23 倣いローラ(倣い部材) 26 検知ローラ(検出手段) 27 カバー 37a,37b 駆動モータ(カバー移動手段) B 車両外板 C 凹部 i 洗浄ブラシ(ブラシ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青島 昭好 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 水野 智夫 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 星野 修二 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシを車両等外板に押し当てて研磨或
    いは洗浄する装置において、上記ブラシを回転自在に支
    持する移動フレームと、該移動フレームから突出して上
    記ブラシの周囲に設けられ、その突出長が上記ブラシを
    上記車両等外板に均等に当接させる長さに形成された倣
    い部材と、該倣い部材が上記車両等外板に適宜当接する
    ように上記移動フレームを押し付ける押圧手段とを備え
    たことを特徴とする車両等外板の研磨・洗浄装置。
  2. 【請求項2】 ブラシの外周面部を凹部が形成された車
    両等外板に押し当てて研磨或いは洗浄する装置におい
    て、上記ブラシの上記外周面部を適宜覆うカバーと、上
    記凹部が上記ブラシの直前位置にきたことを検出する検
    出手段と、該検出手段が上記凹部を検出することにより
    上記カバーを上記凹部との間に挿入させるカバー移動手
    段とを備えたことを特徴とする車両等外板の研磨・洗浄
    装置。
  3. 【請求項3】 ブラシの外周面部を凹部が形成された車
    両等外板に押し当てて研磨或いは洗浄する装置におい
    て、上記ブラシを回転自在に支持する移動フレームと、
    該移動フレームから突出して上記ブラシの周囲に設けら
    れ、その突出長が上記ブラシの上記外周面部を上記車両
    等外板に均等に当接させる長さに形成されると共に前記
    凹部の段差に倣うことにより上記凹部の有無を検出する
    倣い部材と、該倣い部材が上記車両等外板に適宜当接す
    るように上記移動フレームを押し付ける押圧手段と、上
    記ブラシの上記外周面部を適宜覆うカバーと、上記倣い
    部材が上記凹部を検出することにより上記カバーを上記
    凹部との間に挿入させるカバー移動手段とを備えたこと
    を特徴とする車両等外板の研磨・洗浄装置。
JP7066237A 1995-03-24 1995-03-24 車両等外板の研磨・洗浄装置 Pending JPH08257892A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004261900A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Hitachi Ltd ヘアライン加工方法およびその装置

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