JPH08257415A - 電気加熱担体 - Google Patents
電気加熱担体Info
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- JPH08257415A JPH08257415A JP7066364A JP6636495A JPH08257415A JP H08257415 A JPH08257415 A JP H08257415A JP 7066364 A JP7066364 A JP 7066364A JP 6636495 A JP6636495 A JP 6636495A JP H08257415 A JPH08257415 A JP H08257415A
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Links
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Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電気加熱式担体を形成する際に、
金属箔積層体の金属箔間の接合を局部的接合とし、その
局部的接合部の形成を最適化することにより、大電流を
流すことなく、すなわち低消費電力で且つ、短時間で全
体を触媒活性化温度に昇温できる電気加熱担体を提供す
る。 【構成】 波箔と平箔との間に多数のロウ箔を配し、中
心電極に円筒状に巻き取って得られる電気加熱担体であ
って、通電経路を構成する各要素のうち、発熱部の体積
当たりの発熱量を大きくする。
金属箔積層体の金属箔間の接合を局部的接合とし、その
局部的接合部の形成を最適化することにより、大電流を
流すことなく、すなわち低消費電力で且つ、短時間で全
体を触媒活性化温度に昇温できる電気加熱担体を提供す
る。 【構成】 波箔と平箔との間に多数のロウ箔を配し、中
心電極に円筒状に巻き取って得られる電気加熱担体であ
って、通電経路を構成する各要素のうち、発熱部の体積
当たりの発熱量を大きくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の排ガスを浄化
する際に触媒として用いられる電気加熱担体に関する。
する際に触媒として用いられる電気加熱担体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、近年、自動車等内燃機関の排気
通路に浄化触媒を配し、排気中のHC,CO,NOx 等
の有害成分を浄化する技術が知られている。しかし、排
気浄化触媒は、活性温度より低い温度では、排気浄化能
力が著しく低下するため、内燃機関の始動時等、触媒の
温度が低い間は、排気中の上記有害成分、特にHC,C
O成分が触媒により浄化されず、そのまま大気に放出さ
れるという問題を生じる。
通路に浄化触媒を配し、排気中のHC,CO,NOx 等
の有害成分を浄化する技術が知られている。しかし、排
気浄化触媒は、活性温度より低い温度では、排気浄化能
力が著しく低下するため、内燃機関の始動時等、触媒の
温度が低い間は、排気中の上記有害成分、特にHC,C
O成分が触媒により浄化されず、そのまま大気に放出さ
れるという問題を生じる。
【0003】この問題を解決するために、触媒担体に金
属を使用し、内燃機関の始動時にこの金属担体に、電流
を流すことにより、金属担体自体を発熱させて、短時間
で触媒活性化温度(300〜400℃)まで上昇させる
ようにした電気加熱式の触媒装置が提案されている。
属を使用し、内燃機関の始動時にこの金属担体に、電流
を流すことにより、金属担体自体を発熱させて、短時間
で触媒活性化温度(300〜400℃)まで上昇させる
ようにした電気加熱式の触媒装置が提案されている。
【0004】この種の電気加熱式触媒装置の例として
は、特開平5−179939号公報に開示されたものが
ある。この公報で開示された電気加熱式触媒装置では、
触媒担体aは表面にそれぞれ絶縁層を形成した金属製の
波箔bと平箔cとを図8に示すように重ねて中心電極d
の周りに巻回して構成した円筒状の金属箔積層体eの形
状とし、この金属箔積層体eの中心部には電極dを、外
周部には電極gをそれぞれ接続して金属箔積層体eに通
電してこの金属箔積層体eを発熱させ、触媒活性化温度
まで昇温させるように構成されている。
は、特開平5−179939号公報に開示されたものが
ある。この公報で開示された電気加熱式触媒装置では、
触媒担体aは表面にそれぞれ絶縁層を形成した金属製の
波箔bと平箔cとを図8に示すように重ねて中心電極d
の周りに巻回して構成した円筒状の金属箔積層体eの形
状とし、この金属箔積層体eの中心部には電極dを、外
周部には電極gをそれぞれ接続して金属箔積層体eに通
電してこの金属箔積層体eを発熱させ、触媒活性化温度
まで昇温させるように構成されている。
【0005】ただし、中心部の電極d近傍領域Aと外周
部の電極g近傍領域Bの金属箔各層は、通電可能なロウ
材により全面的にロウ付けされ、相互に通電可能に接合
されているが、中間部領域Cの金属箔各層では波箔bと
平箔cは前記金属絶縁層により、相互に電気的に絶縁さ
れた部分を形成した状態になっている。
部の電極g近傍領域Bの金属箔各層は、通電可能なロウ
材により全面的にロウ付けされ、相互に通電可能に接合
されているが、中間部領域Cの金属箔各層では波箔bと
平箔cは前記金属絶縁層により、相互に電気的に絶縁さ
れた部分を形成した状態になっている。
【0006】したがって、中心部の電極dと外周部の電
極gを介して通電した場合、電流は相互に電気的に絶縁
された金属箔層に沿って渦巻き状に流れる。この渦巻き
円筒状に形成された金属箔層(発熱部)の体積が比較的
大きいため、小電力の場合には発熱が不十分になり、金
属箔積層体e全体を触媒活性化温度まで上昇させるため
に長時間を要し、触媒活性化の遅れ等の問題を生じる。
極gを介して通電した場合、電流は相互に電気的に絶縁
された金属箔層に沿って渦巻き状に流れる。この渦巻き
円筒状に形成された金属箔層(発熱部)の体積が比較的
大きいため、小電力の場合には発熱が不十分になり、金
属箔積層体e全体を触媒活性化温度まで上昇させるため
に長時間を要し、触媒活性化の遅れ等の問題を生じる。
【0007】このような問題を解決する方法の一つとし
て、金属箔積層体eの金属層間の接合部を多数配置し、
発熱部(ヒートスポット)を多数形成することにより、
金属箔積層体eを短時間で触媒活性化温度まで昇温させ
る方法がある。しかし、この方法では、単純に発熱点を
多数形成した場合、電極間の抵抗が過度に低下してしま
い、通電時に電極間に大電流が流れ、電力消費量が増大
することになり、バッテリーの寿命低下や内燃機関の始
動不良等の問題を生ずるおそれがある。この問題点を解
決した例としては、特願平6−116674号がある。
本発明は、この発明を更に発展させたものである。
て、金属箔積層体eの金属層間の接合部を多数配置し、
発熱部(ヒートスポット)を多数形成することにより、
金属箔積層体eを短時間で触媒活性化温度まで昇温させ
る方法がある。しかし、この方法では、単純に発熱点を
多数形成した場合、電極間の抵抗が過度に低下してしま
い、通電時に電極間に大電流が流れ、電力消費量が増大
することになり、バッテリーの寿命低下や内燃機関の始
動不良等の問題を生ずるおそれがある。この問題点を解
決した例としては、特願平6−116674号がある。
本発明は、この発明を更に発展させたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電気加熱式
担体を形成する際に、金属箔積層体の金属箔間の接合を
局部的接合とし、その局部的接合部の形成を最適化する
ことにより、大電流を流すことなく、即ち低消費電力で
且つ、短時間で全体を触媒活性化温度に昇温できる電気
加熱担体を提供することを目的とする。
担体を形成する際に、金属箔積層体の金属箔間の接合を
局部的接合とし、その局部的接合部の形成を最適化する
ことにより、大電流を流すことなく、即ち低消費電力で
且つ、短時間で全体を触媒活性化温度に昇温できる電気
加熱担体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、波箔と平箔と
の間に多数のロウ箔を配し、中心電極に円筒状に巻き取
って得られる電気加熱担体であって、通電経路を構成す
る各要素のうち、発熱部の体積当たりの発熱量が大きく
なるように、(1)波箔の厚みを平箔の厚みよりも相対
的に薄くしたことを特徴とする電気加熱担体、(2)波
箔の幅を平箔の幅よりも相対的に狭くすることを特徴と
する電気加熱担体である。
の間に多数のロウ箔を配し、中心電極に円筒状に巻き取
って得られる電気加熱担体であって、通電経路を構成す
る各要素のうち、発熱部の体積当たりの発熱量が大きく
なるように、(1)波箔の厚みを平箔の厚みよりも相対
的に薄くしたことを特徴とする電気加熱担体、(2)波
箔の幅を平箔の幅よりも相対的に狭くすることを特徴と
する電気加熱担体である。
【0010】
【作用】電気加熱式担体を発熱させるために使用できる
電源容量は、一般の自動車の場合でも、0.75kWレベ
ルの小容量のものも少なくないことから、このレベルの
電源容量で短時間で効率良く発熱させるための発熱部
は、面状や線状ではなく、複数の点状配置にせざるを得
ない。
電源容量は、一般の自動車の場合でも、0.75kWレベ
ルの小容量のものも少なくないことから、このレベルの
電源容量で短時間で効率良く発熱させるための発熱部
は、面状や線状ではなく、複数の点状配置にせざるを得
ない。
【0011】本発明の電気加熱担体においては、金属箔
積層体の波箔と平箔接合を局所接合として、全体の消費
電力を増加させることなく、発熱部の体積当たりの発熱
量を大きくすることによって、発熱部の昇温速度が大き
くなり、短時間で触媒活性化温度まで昇温することがで
きる。発熱点を短時間で触媒活性化温度にすることで、
触媒反応で生じた熱が周囲に伝達していくため、連鎖的
に担体全体を触媒活性化温度にすることができる。本発
明は、これらの知見に基づいてなされたものであり、消
費電力を小さくして短時間に触媒担体を触媒活性化温度
に昇温できるようにしたものである。
積層体の波箔と平箔接合を局所接合として、全体の消費
電力を増加させることなく、発熱部の体積当たりの発熱
量を大きくすることによって、発熱部の昇温速度が大き
くなり、短時間で触媒活性化温度まで昇温することがで
きる。発熱点を短時間で触媒活性化温度にすることで、
触媒反応で生じた熱が周囲に伝達していくため、連鎖的
に担体全体を触媒活性化温度にすることができる。本発
明は、これらの知見に基づいてなされたものであり、消
費電力を小さくして短時間に触媒担体を触媒活性化温度
に昇温できるようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、更に本発明を明確にするために、図1
に示す実施例を用いて説明する。この実施例では、金属
製の波箔と平箔を重ねて中心電極(巻取軸)に巻回して
円筒状に形成した金属箔積層体を触媒担体とし、その外
周部にもう一方の電極を接続した電気加熱式触媒装置に
本発明を適用した場合の例を示している。
に示す実施例を用いて説明する。この実施例では、金属
製の波箔と平箔を重ねて中心電極(巻取軸)に巻回して
円筒状に形成した金属箔積層体を触媒担体とし、その外
周部にもう一方の電極を接続した電気加熱式触媒装置に
本発明を適用した場合の例を示している。
【0013】図1において、1は電気加熱式触媒装置全
体、2は触媒担体となる円筒状金属箔積層体、3,4は
円筒状金属箔積層体を形成する帯状の波箔、平箔であ
る。5は円筒状金属箔積層体2の中心部に配設され、波
箔3と平箔4に通電可能な棒状の中心電極(プラス
極)、6は円筒状金属箔積層体2を圧入した円筒状の金
属外筒であり、この積層体2を補強するとともに金属箔
積層体2の外周と通電可能に接続され、外部電極(マイ
ナス極)としても機能する。したがって、中心電極5と
外部電極6(金属外筒)との間に電圧を印加することに
より、円筒状金属箔積層体2に通電できるようになって
いる。
体、2は触媒担体となる円筒状金属箔積層体、3,4は
円筒状金属箔積層体を形成する帯状の波箔、平箔であ
る。5は円筒状金属箔積層体2の中心部に配設され、波
箔3と平箔4に通電可能な棒状の中心電極(プラス
極)、6は円筒状金属箔積層体2を圧入した円筒状の金
属外筒であり、この積層体2を補強するとともに金属箔
積層体2の外周と通電可能に接続され、外部電極(マイ
ナス極)としても機能する。したがって、中心電極5と
外部電極6(金属外筒)との間に電圧を印加することに
より、円筒状金属箔積層体2に通電できるようになって
いる。
【0014】この円筒状金属箔積層体2は、図2に示す
ように、波箔3と平箔4との間の空隙により形成された
軸方向の貫通路7が中心電極5の周りに渦巻き状に配列
した構成を有している。
ように、波箔3と平箔4との間の空隙により形成された
軸方向の貫通路7が中心電極5の周りに渦巻き状に配列
した構成を有している。
【0015】波箔3と平箔4の表面には排ガス浄化触媒
(図示省略)が担持されており、この触媒装置の金属外
筒(外部電極)6を内燃機関の排気系(図示省略)に接
続して排ガスを前記軸方向の貫通路7を通すことによ
り、この排気ガス中の有毒成分が触媒と反応する結果、
排気ガスが浄化される。
(図示省略)が担持されており、この触媒装置の金属外
筒(外部電極)6を内燃機関の排気系(図示省略)に接
続して排ガスを前記軸方向の貫通路7を通すことによ
り、この排気ガス中の有毒成分が触媒と反応する結果、
排気ガスが浄化される。
【0016】この波箔3、平箔4には一般には、アルミ
ニウムを含有する鉄系合金等の金属の厚さ50μm程度
の箔材が用いられており、その表面には、絶縁層として
厚さ1μm程度のアルミナ等の金属酸化物層(図示省
略)が形成されている。
ニウムを含有する鉄系合金等の金属の厚さ50μm程度
の箔材が用いられており、その表面には、絶縁層として
厚さ1μm程度のアルミナ等の金属酸化物層(図示省
略)が形成されている。
【0017】この円筒状金属箔積層体2は、図3に示す
ように、波箔3と平箔4とを重ねてそれぞれの始端を中
心電極5に接合した後、波箔と平箔とを重ねた状態のま
ま中心電極5の周りに巻き回すことで形成される。この
とき、ロウ箔8a,8bを金属箔積層体2の表層近傍の
予め設定された位置に差込み等により配置する。
ように、波箔3と平箔4とを重ねてそれぞれの始端を中
心電極5に接合した後、波箔と平箔とを重ねた状態のま
ま中心電極5の周りに巻き回すことで形成される。この
とき、ロウ箔8a,8bを金属箔積層体2の表層近傍の
予め設定された位置に差込み等により配置する。
【0018】図4は、金属箔積層体2におけるロウ箔8
a,8bによる通電可能な接合部9a,9bの配置例と
径方向に隣接する接合部間の通電路形成例を概念的に示
す。この例では、波箔と平箔よりなる金属箔層の条数は
1条で、渦巻き状に巻回され円筒状の金属箔積層体2が
形成されている。
a,8bによる通電可能な接合部9a,9bの配置例と
径方向に隣接する接合部間の通電路形成例を概念的に示
す。この例では、波箔と平箔よりなる金属箔層の条数は
1条で、渦巻き状に巻回され円筒状の金属箔積層体2が
形成されている。
【0019】接合部9a,9bは、接合部の波箔3と平
箔4との間に、絶縁層より酸化性の大きい金属(例え
ば、ジルコニウム−ニッケル合金)からなる厚さ0.0
5mm×幅1mm×長さ12〜20mmレベルのロウ箔8a,
8bにより形成され、接合部9aとこれと径方向に隣接
する接合部9bの端部が径方向で重なっており、この重
なり部(重なり幅d)に発熱部(点)hpが形成され
る。
箔4との間に、絶縁層より酸化性の大きい金属(例え
ば、ジルコニウム−ニッケル合金)からなる厚さ0.0
5mm×幅1mm×長さ12〜20mmレベルのロウ箔8a,
8bにより形成され、接合部9aとこれと径方向に隣接
する接合部9bの端部が径方向で重なっており、この重
なり部(重なり幅d)に発熱部(点)hpが形成され
る。
【0020】すなわち、中心部から外周に向かって渦巻
き状に形成された1条の金属箔層についてみた場合、電
流は平箔からロウ材を通り、波箔を通って径方向に流
れ、ロウ材を通って隣接する金属箔層の平箔に流れる。
き状に形成された1条の金属箔層についてみた場合、電
流は平箔からロウ材を通り、波箔を通って径方向に流
れ、ロウ材を通って隣接する金属箔層の平箔に流れる。
【0021】図5は、通電経路の全体概念図を示し、発
熱点が各条(ここでは2条)の金属箔層毎に、中心部か
ら外周端に向かって周方向に所定間隔で20〜60箇所
形成され、金属外筒(外部電極)6と一体化して通電路
10が形成される。このように接合部によって形成され
る発熱部(点)hpを金属箔積層体2に分布させ、中心
電極5と外部電極6の間に通電して発熱させる。
熱点が各条(ここでは2条)の金属箔層毎に、中心部か
ら外周端に向かって周方向に所定間隔で20〜60箇所
形成され、金属外筒(外部電極)6と一体化して通電路
10が形成される。このように接合部によって形成され
る発熱部(点)hpを金属箔積層体2に分布させ、中心
電極5と外部電極6の間に通電して発熱させる。
【0022】本発明は、全消費電力を大きくすることな
く、図5に示す電流路(各要素)のうち、発熱部(点)
hpの体積当たりの発熱量を大きくした電気加熱担体で
ある。
く、図5に示す電流路(各要素)のうち、発熱部(点)
hpの体積当たりの発熱量を大きくした電気加熱担体で
ある。
【0023】請求項1の実施例を、従来例および比較例
とともに表1に、概念図を図6に示す。図6に示すよう
に、波箔3の厚みを平箔4の厚みよりも相対的に薄くし
た特徴を有している。
とともに表1に、概念図を図6に示す。図6に示すよう
に、波箔3の厚みを平箔4の厚みよりも相対的に薄くし
た特徴を有している。
【0024】〔電気加熱条件〕 ・電圧:10V 〔電気加熱担体〕 ・外径:85mm ・中心電極(材質はフェライト系ステンレス) 径:8mm ・波箔(材質はフェライト系ステンレス) 幅:20mm、波高さ:1.25mm、波ピッチ:2.5mm ・平箔(材質はフェライト系ステンレス) 幅:20mm ・ロウ箔(材質はZr/Ni合金) 幅:1mm、厚み:0.05mm
【表1】
【0025】表1に示すように、実施例1および2のよ
うに波箔を平箔よりも薄くした場合、従来例よりも発熱
部の体積当たりの発熱量が大きく、且つ全消費電力が低
減できることがわかった。すなわち、波箔を薄くしたこ
とで、担体の電気抵抗を増加させ消費電力を低減し、且
つ発熱部の体積を削減したことで、体積当たりの発熱量
を大きくすることを可能にした。また、比較例のように
平箔と波箔をともに薄くした条件では、全消費電力は低
減できるが、発熱部の体積当たりの発熱量は従来例と同
等であった。
うに波箔を平箔よりも薄くした場合、従来例よりも発熱
部の体積当たりの発熱量が大きく、且つ全消費電力が低
減できることがわかった。すなわち、波箔を薄くしたこ
とで、担体の電気抵抗を増加させ消費電力を低減し、且
つ発熱部の体積を削減したことで、体積当たりの発熱量
を大きくすることを可能にした。また、比較例のように
平箔と波箔をともに薄くした条件では、全消費電力は低
減できるが、発熱部の体積当たりの発熱量は従来例と同
等であった。
【0026】請求項2の実施例を、従来例および比較例
とともに表2に、概念図を図7に示す。図7に示すよう
に、波箔3の幅を平箔4の幅よりも相対的に狭くした特
徴を有している。
とともに表2に、概念図を図7に示す。図7に示すよう
に、波箔3の幅を平箔4の幅よりも相対的に狭くした特
徴を有している。
【0027】〔電気加熱条件〕 ・電圧:10V 〔電気加熱担体〕 ・外径:85mm ・中心電極(材質はフィライト系ステンレス) 径:8mm ・波箔(材質はフェライト系ステンレス) 厚み:50μm、波高さ:1.25mm、波ピッチ:2.
5mm ・平箔(材質はフィライト系ステンレス) 厚み:50μm ・ロウ箔(材質はZr/Ni合金) 幅:1mm、厚み:0.05mm
5mm ・平箔(材質はフィライト系ステンレス) 厚み:50μm ・ロウ箔(材質はZr/Ni合金) 幅:1mm、厚み:0.05mm
【表2】
【0028】表2に示すように、実施例1および2のよ
うに波箔の幅を平箔の幅よりも狭くした場合、従来例よ
りも発熱部の体積当たりの発熱量が大きく、且つ全消費
電力が低減できることがわかった。すなわち、波箔の幅
を狭くしたことで、担体の電気抵抗を増加させ消費電力
を低減し、且つ発熱部の体積を削減したことで、体積当
たりの発熱量を大きくすることを可能にした。
うに波箔の幅を平箔の幅よりも狭くした場合、従来例よ
りも発熱部の体積当たりの発熱量が大きく、且つ全消費
電力が低減できることがわかった。すなわち、波箔の幅
を狭くしたことで、担体の電気抵抗を増加させ消費電力
を低減し、且つ発熱部の体積を削減したことで、体積当
たりの発熱量を大きくすることを可能にした。
【0029】
【発明の効果】本発明の電気加熱式担体によって、全消
費電力の低減が可能で且つ、発熱部の体積当たりの発熱
量を大きくできるため、発熱部の昇温速度が大きくな
り、短時間に触媒反応を起こし、その反応熱が伝達する
ことで連鎖的に触媒反応が起こるため、小電力化と浄化
性能確保との両立が可能になる。
費電力の低減が可能で且つ、発熱部の体積当たりの発熱
量を大きくできるため、発熱部の昇温速度が大きくな
り、短時間に触媒反応を起こし、その反応熱が伝達する
ことで連鎖的に触媒反応が起こるため、小電力化と浄化
性能確保との両立が可能になる。
【図1】公知の電気加熱式触媒装置の構造例を示す側断
面概要説明図。
面概要説明図。
【図2】円筒状金属箔積層体の径方向断面説明図。
【図3】触媒担体として用いられる円筒状金属箔積層体
の製造方法例を示す概要説明図で、波箔と平箔を重ねて
中心電極に巻回している状態を示す立体説明図。
の製造方法例を示す概要説明図で、波箔と平箔を重ねて
中心電極に巻回している状態を示す立体説明図。
【図4】本発明の実施例における電気加熱担体(円筒状
金属積層体)における接合部による通電路と発熱部
(点)形成例を示す径方向断面概念説明図。
金属積層体)における接合部による通電路と発熱部
(点)形成例を示す径方向断面概念説明図。
【図5】本発明の実施例における電気加熱担体(円筒状
金属積層体)におけるロウ箔による通電路を示す径方向
断面説明図。
金属積層体)におけるロウ箔による通電路を示す径方向
断面説明図。
【図6】請求項1の実施例における電気加熱担体の説明
図。
図。
【図7】請求項2の実施例における電気加熱担体の説明
図。
図。
【図8】従来タイプの電気加熱式担体における通電路形
成例を示す径方向断面説明図。
成例を示す径方向断面説明図。
1 電気加熱式触媒装置 2 金属箔積層体(電気加熱担体) 3 波箔 4 平箔 5 中心電極 6 外部電極 7 通気貫通孔 8a,8b ロウ箔 9a,9b 接合部 10 通電路 A 中心部領域 B 外周部 C 中間部領域 hp 発熱部(点)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加古 卓三 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 紺谷 省吾 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 波箔と平箔との間に多数のロウ箔を配
し、中心電極に円筒状に巻き取って得られる電気加熱担
体であって、通電経路を構成する各要素のうち、発熱部
の体積当たりの発熱量が大きくなるように、波箔の厚み
を平箔の厚みよりも相対的に薄くすることを特徴とする
電気加熱担体。 - 【請求項2】 波箔と平箔との間に多数のロウ箔を配
し、中心電極に円筒状に巻き取って得られる電気加熱担
体であって、通電経路を構成する各要素のうち、発熱部
の体積当たりの発熱量が大きくなるように、波箔の幅を
平箔の幅よりも相対的に狭くすることを特徴とする電気
加熱担体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7066364A JPH08257415A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 電気加熱担体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7066364A JPH08257415A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 電気加熱担体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08257415A true JPH08257415A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=13313728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7066364A Pending JPH08257415A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 電気加熱担体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08257415A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0754644A (ja) * | 1992-12-21 | 1995-02-28 | Toyota Motor Corp | 電気加熱式触媒装置 |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP7066364A patent/JPH08257415A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0754644A (ja) * | 1992-12-21 | 1995-02-28 | Toyota Motor Corp | 電気加熱式触媒装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011106 |