JPH08256327A - 着順およびタイム判定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着順およびタイム判定装置において、コメン
ト、記号等の文字情報を判定画像上に重畳させ記録、表
示させることにより、個々の移動体の状況を画像上で確
認しながら判定出来るようにする。 【構成】 着順およびタイム判定装置に、任意に位置お
よび文字列を選択できる文字情報入力用操作器と、選択
した文字列を情報メモリに書き込み、書き込んだ文字の
位置を移動させる手段を設ける。これにより、誤判定等
が少なくなるとともに同一画像上に情報として記録可能
であり、再生時の判定も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は競艇、競馬、競輪、陸上
競技等における着順およびタイム判定装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術については、例えば特公昭５
５−２４８３１号公報に「判定装置」として開示されて
いる技術をはじめ、その改良技術として特開平３−１３
９３７４号公報「電子式即時判定装置」等がある。これ
らは、ゴールライン等の判定基準線を通過する物体をこ
の基準線に合わせて撮影するリニアセンサカメラを用
い、このリニアセンサカメラの出力を走査変換機能を有
する画像記録部に入力し、着順判定に必要な時間情報等
と共に記録し、リニアセンサカメラの一次元の映像信号
を二次元の映像信号に走査変換して着順判定に必要な時
間情報等と共に記録部より読み出し、ビデオモニタに出
力し、判定に必要な画像を表示するものである。そして
審判等の判定員が記録された判定画像上で着順及びタイ
ムの判定を行う。

【０００３】着順およびタイム判定装置を使用するもの
としては、競艇、競馬、競輪、陸上競技等があり、ボー
ト、馬、自転車、走者等の移動体がゴールライン等の判
定基準線上を通過し、着順判定画像として記録される
が、個々の移動体がすべて正常にゴールしたとは限ら
ず、フライング、周回遅れ、失格等の移動体も記録され
る場合がある。この場合、従来の着順およびタイム判定
装置は、画像上に着順判定に必要な時間情報および固定
された場所への競技名等の表示しか行なっていなかっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
判定を行う画像上の移動体にその情報を表示および記録
が出来ないため、審判等の判定員が着順およびタイム判
定を行う画面上にはフライング、周回遅れ、失格等の情
報が無く、判定時に誤解する可能性がある。本発明は、
コメント、記号等の文字情報を画像上に重畳して記録、
表示させることにより、上記問題を解決し、個々の移動
体の状況を画像上で確認しながら判定出来るようにする
ことを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リニアセンサカメラと画像記録部とビデ
オモニタとを有し、判定基準線上を通過した移動体をリ
ニアセンサカメラで撮影し、該リニアセンサカメラの出
力映像信号を画像記録部に記録し、走査変換して読み出
し、画像をビデオモニタ上に表示する着順およびタイム
判定装置において、画像上にフライング、周回遅れ、失
格等のコメントの文字情報を入力する手段を有する操作
器を設け、画像上の必要な部分に文字情報を入力するこ
とができるようにしたものである。

【０００６】

【作用】本発明の着順およびタイム判定装置は、リニア
センサカメラと画像記録部とビデオモニタと文字情報入
力手段を持つ操作器とを有する着順およびタイム判定装
置であり、判定基準線上を通過した移動体はリニアセン
サカメラで撮影され、該リニアセンサカメラの出力映像
信号はＡ／Ｄ変換回路に入り、ディジタルの画像データ
に変換される。画像記録部のメモリ部は、主に画像デー
タを記録する画像メモリと、時間情報及び文字情報等を
記録する情報メモリで構成される。変換された画像デー
タは、記録部の画像メモリに書き込まれ、それと同時に
時間情報と競技名等の固定位置に書き込まれる文字情報
は、情報メモリに書き込まれる。記憶された画像メモリ
と情報メモリのデータを重畳し、その画像データを走査
変換して読み出し、ビデオモニタに表示し、判定画像と
するが、この表示されている画像のメモリ内の情報メモ
リ上に文字情報を入力する手段を有する操作器を使用
し、情報メモリ上の任意の位置にコメント、記号等の文
字情報を入力、重畳させることにより、ビデオモニタ上
に表示する。

【０００７】

【実施例】本発明による着順およびタイム判定装置の一
実施例を図１〜図３により説明する。まず、基本的原理
について図１、図２を使用し説明をする。図１は、本発
明の一実施例を示すブロック図である。図１に示す着順
およびタイム判定装置において、３はリニアセンサカメ
ラ、５は画像記録部、１９は操作器、２０は文字入力用
操作器、１４はビデオモニタ、１５は画像ファイリング
装置、１６はビデオプリンタを示し、１はゴールライン
等の判定基準線、２は判定基準線１上を通過する移動体
例えば走者を示している。

【０００８】画像記録部５をさらに詳しく説明すると、
６はリニアセンサカメラ３から出力された映像信号をデ
ィジタル信号化するＡ／Ｄ変換回路、７はＡ／Ｄ変換回
路６からのディジタル映像信号をメモリに記憶させる書
き込み回路、８はディジタル映像信号やディジタル情報
信号を記憶するメモリ部、９はメモリ部８に記憶したデ
ィジタル映像信号やディジタル情報信号を走査変換して
読み出す読み出し回路、１０はタイム発生器、１１はメ
モリ部８の書き込みおよび読み出しを制御するアドレス
制御部、１２は文字発生器、１３は中央処理装置（以
下、ＣＰＵと記す。）である。

【０００９】被写体である判定基準線１上を通過する移
動体２をレンズ４を使用してリニアセンサカメラ３によ
り撮像し、一次元の映像信号を得る。リニアセンサカメ
ラ３の映像信号は画像記録部５へ出力され、映像信号が
Ａ／Ｄ変換回路６によりディジタル映像信号に変換さ
れ、書き込み回路７を経由して、メモリ部８へ書き込ま
れ記憶される。メモリ部８は、リニアセンサカメラ３か
らのディジタル映像データを記憶すると同時に、例えば
スタートからの経過時刻を画像に重畳表示するためのタ
イム発生器１０と競技名等の文字や記号、判定線を画像
に重畳するための文字発生器１２からのディジタル情報
データとが記憶される。

【００１０】読み出し回路９は、メモリ部８に記憶され
ているディジタル映像データやディジタル情報データの
中から着順およびタイムの判定に必要な部分を二次元の
映像信号と情報信号として読み出し、テレビジョン信号
に走査変換してビデオモニタ１４へ出力する。ビデオモ
ニタ１４は、読み出し回路９から入力された二次元の映
像信号と情報信号とから着順およびタイムの判定に必要
な画像を表示する。また、必要に応じて画像ファイリン
グ装置１５に記録、保存し、また、ビデオプリンタ１６
にその画像をプリントすることも行える。上記書き込み
回路７、メモリ部８、読み出し回路９等は、アドレス制
御部１１の制御信号により、書き込み、読み出しの制御
が行われる。また、操作器１９からの、映像信号や情報
信号等の信号の記録および読み出しの手段の選択による
各種制御を含め、装置全体はＣＰＵ１３に管理される。
なお、外部供給信号として基準タイマスタート信号１
７、メモリ取り込み信号１８等がある。

【００１１】ここで、メモリ部８を主体とした画像記録
部５におけるリニアセンサカメラ３が撮像した映像信号
の記憶についての概念を図２を使用して説明する。操作
器１９からの選択信号により、図２に示すようにメモリ
部８の中の画像メモリ８Ａおよび情報メモリ８Ｂは全て
１映像信号入力に対応するように制御され、判定基準線
１上を通過する移動体２のディジタル映像信号が、タイ
ム発生器１０のタイマスタート信号１７によるスタート
からの経過時間と文字発生器１２の例えば競技の種目や
タイトル等のディジタル情報データと共に、メモリ端よ
り順次時系列的に記憶される。記憶される競技の種目や
タイトル等の文字入力は、操作器１９からの選択信号に
より設定された文字列を情報メモリ８Ｂ上の固定の位置
（ここでは画面下部）に記憶させるものであり、任意の
位置に表示させる機能は持ち合わせていない。

【００１２】記憶されたディジタル映像データの内、判
定に必要な画像２１に相当するディジタル映像データと
関連するディジタル情報データが読み出し回路９へ読み
出され、走査変換された映像信号の画像がビデオモニタ
１４に表示される。なお、メモリ部８に順次時系列的に
記憶されるディジタル映像データは、リニアセンサカメ
ラ３からの一次元のディジタル映像信号であるので、図
２に示す画像２１は、複数本の一次元のディジタル映像
データを通常の二次元のテレビジョン方式の画像に走査
変換した状態で示している。

【００１３】競技、レース時等は、上記概念により記
憶、表示されたディジタル映像信号およびディジタル情
報信号の画像により、審判等の判定員が着順およびタイ
ムの判定を行うが、画像上に記録された走者等の移動体
２全てが正常にゴール等の判定基準線１上を通過したと
は限らず、フライング、周回遅れ、失格等の移動体も同
時に記憶される場合がある。フライング、周回遅れ、失
格等の情報は、外部情報により、または判定員自身が判
断するが、これらの情報を文字情報として同一画像上に
重畳、表示する機能を追加することにより判定員に明確
にわかるようにする。

【００１４】本発明の主旨である文字情報の入力概念に
ついて図３を使用して説明する。メモリ部８に記憶され
た走者等の移動体２の画像については、判定員等によ
り、フライング、周回遅れ、失格等と判断された場合、
例えば移動体２Ａ、２Ｂ、２Ｃのうち２Ｂが失格となっ
た場合、操作器１９からの選択信号により、文字発生器
１２から「失格」の文字列が選択され、文字入力状態と
なり、画像上に文字入力用字枠２２のカーソルが表示さ
れる。マウス等の文字情報入力用操作器２０からの選択
信号により、画像上の文字入力用字枠２２の文字の表示
位置を移動体２Ｂの位置２３に移動させ、文字情報入力
用操作器２０からの選択信号により、位置を確定するこ
とにより、「失格」の文字列はディジタル情報データと
して情報メモリ８Ｂ上の表示されている場所に記憶され
る。記憶されたディジタル情報データは、操作器１９か
らの選択信号により、判定に必要な画像２１に相当する
ディジタル映像データと関連するディジタル情報データ
が重畳され、読み出し回路９へ読み出され、走査変換さ
れた映像信号の画像がビデオモニタ１４に表示される。

【００１５】入力する文字は、操作器１９からの選択信
号により、文字発生器１２内で文字列として選択および
複数個の登録が行え、そこから選択、表示がされる。選
択された文字情報は、上記手法により、情報メモリ８Ｂ
上の文字情報入力用操作器２０から指定した任意の位置
に複数個記憶させることができる。文字情報入力用操作
器２０の位置指定機能を操作器１９に組み込むことによ
り、操作器１９からの操作で位置を指定することもでき
る。また、記憶されたメモリ部８のディジタル映像デー
タおよびディジタル情報データは、操作器１９からの選
択信号により、読み出し回路９へ読み出され、画像ファ
イリング装置１５にディジタルデータとして記録、保存
することができる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、着順およびタイム判定装置の
判定画面上に個々の移動体に関するコメント、記号等の
文字情報を画像上に重畳させ記録、表示させることによ
り、個々の移動体の状況を画像上で確認しながら判定出
来るようにすることより、誤判定等が少なくなると共に
同一画像上に情報として記録しておける。再度、再生し
た場合でもその情報が表示されるため判定が容易とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例による画像メモリ動作の概念
図である。

【図３】本発明の一実施例による文字情報入力の概念図
である。

【符号の説明】 １ 判定基準線 ２、２Ａ、２Ｂ、２Ｃ 移動体 ３ リニアセンサカメラ ４ レンズ ５ 画像記録部 ６ Ａ／Ｄ変換器 ７ 書き込み回路 ８ メモリ部 ９ 読み出し回路 １０ タイム発生器 １１ アドレス制御部 １２ 文字発生器 １３ 中央処理装置 １４ ビデオモニタ １５ 画像ファイリング装置 １６ ビデオプリンタ １７ 基準タイマスタート信号 １８ メモリ取り込み信号 １９ 操作器 ２０ 文字情報入力用操作器 ２１ 判定に必要な画像 ２２ 文字入力字枠 ２３ 文字の表示位置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 リニアセンサカメラを有し、このリニア
   センサカメラにゴールライン等の判定基準線上を通過す
   る移動体の像をレンズを介して結像させ、所定の周期で
   走査し映像信号を得る手段と、該手段により得た映像信
   号をＡ／Ｄ変換により画像データに変換する手段と、該
   手段により得た画像データを記憶する手段と、該手段に
   より記憶した画像データから必要な画像データを選択
   し、表示装置に表示するための所要同期速度で読み出す
   手段と、上記書き込み及び読み出しを操作するための手
   段とを備えた着順およびタイム判定装置において、文字
   発生器を備え表示装置に表示する文字を選択する手段
   と、選択した文字を情報メモリ上に書き込む手段と、書
   き込んだ文字の位置を移動させる手段とを有し、記憶し
   た画像データの任意の位置にコメント、記号等の補助的
   文字情報を重畳させることができるようにしたことを特
   徴とする着順およびタイム判定装置。