JPH08256086A - スペクトラム拡散通信システム - Google Patents

スペクトラム拡散通信システム

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JPH08256086A
JPH08256086A JP7086019A JP8601995A JPH08256086A JP H08256086 A JPH08256086 A JP H08256086A JP 7086019 A JP7086019 A JP 7086019A JP 8601995 A JP8601995 A JP 8601995A JP H08256086 A JPH08256086 A JP H08256086A
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JP
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code
synchronization
data
chips
signal
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JP7086019A
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English (en)
Inventor
Junichi Nakada
純一 中田
Takehiro Sugita
武弘 杉田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はスペクトラム拡散通信システムに関
し、送信データの値に係わらず確実に拡散符号の同期を
検出し得るスペクトラム拡散通信システムを実現する。 【構成】グループ毎に第2の拡散符号の相関を検出する
第2の相関検出手段(34、44)と、第2の相関検出
手段の相関検出結果から得られる相関の有るチツプ数を
所定の閾値と比較することにより第2の拡散符号の同期
を検出する同期検出手段(20、33)とを設けるよう
にしたことにより、送信データの値によつて第2の拡散
符号が反転して送信されたとしても同期検出手段によつ
て第2の拡散符号の同期を検出し得る。かくするにつき
送信データの値に係わらず確実に拡散符号の同期を検出
し得るスペクトラム拡散通信システムを実現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題(図9〜図11) 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)第1実施例 (1−1)全体構成(図1〜図3) (1−2)一致判定部の構成(図4) (1−3)実施例の動作及び効果(図5及び図6) (2)第2実施例 (2−1)全体構成(図7及び図8) (2−2)実施例の動作及び効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はスペクトラム拡散通信シ
ステムに関し、例えばスペクトラム拡散通信方式の携帯
電話装置等に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、スペクトラム拡散通信システムに
おいては、拡散率を大きくすると耐妨害性が向上し、信
号対雑音比C/Nが低い条件下でも通信し得るようにな
る。しかしながら拡散率を大きくすると、このような効
果が生じる反面、周波数誤差による影響を強く受けるよ
うになる。この周波数誤差の影響は精度の高い基準発振
器を採用すれば改善されるが、逆にシステムのコストが
高くなる問題が発生する。従つてシステムの製造コスト
低減のために精度のそれほど高くない基準発振器を採用
せざるを得ない場合には、拡散率をあまり大きくできな
いことになる。
【0004】そこで拡散符号として32チツプ程度の短
い周期のPN符号(Pseude Noise code )を採用し、拡
散率をPN符号の1周期にした場合、ノイズの多い環境
において入力された信号からノイズの影響を排除して受
信すべき信号だけを抽出しようとすると、拡散率がPN
符号1周期では短すぎることがあつた。このためこのよ
うな場合には、通常、拡散率をPN符号の複数周期長に
して同期を獲得し易くする。例えば、送信データ1ビツ
トを3周期分のPN符号で拡散して送信し、受信側では
PN符号を3周期連続して同期検出できれば本当に同期
が得られたと見なす。しかしながらこの方法では、PN
符号3周期毎に復調を行つて1ビツトのデータに戻すこ
とになり、どの周期の区切りがビツトの境界になるのか
判定困難になる問題があつた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここでこの問題を解決
したスペクトラム拡散通信システムとして、図9に示す
ような構成のシステムがある。このスペクトラム拡散通
信システム1は送信機2と受信機3によつて構成されて
いる。まず送信機2について説明する。送信データ発生
部4は送信すべき音声データや制御情報等のデイジタル
の情報データを送信データとして発生する。初期同期信
号発生部28は、初期同期検出を容易にするため初期同
期信号を送信する場合に動作し、所定期間ビツト「0」
の送信データを発生する。この送信データ発生部4又は
初期同期信号発生部28から出力される送信データはス
イツチ29を介して拡散変調部5に入力される。
【0006】拡散変調部5においては、まずPN発生器
6で拡散符号としての第1のPN符号を発生する。乗算
器7は入力された送信データと第1のPN符号とを乗算
(すなわちエクスクルーシブオア演算)することによつ
て当該送信データを拡散し、その結果得た第1の拡散デ
ータを乗算器8に出力する。乗算器8は入力された第1
の拡散データとPN発生器9で発生させた第2のPN符
号とを乗算(すなわちエクスクルーシブオア演算)し、
その結果得た第2の拡散データを情報変調部10に出力
する。
【0007】情報変調部10は第2の拡散データを用い
て所定の搬送波に位相変調等の変調を施し、その結果得
た送信信号を送信RF(Radio Frequency )部11に出
力する。送信RF部11は送信信号を所定の周波数帯域
にのせて増幅する。アンテナ12はRF増幅部11から
出力される送信信号を空間中に放射する。このようにし
て送信機2では、送信データに対して拡散変調部5でス
ペクトラム拡散による1次変調を施した後、情報変調部
10で2次変調を施して送信する。
【0008】因みに、PN発生器9は送信データ1ビツ
トに対して第2のPN符号をnチツプ(ここでnは第2
のPN符号の次数以上の整数)を出力し、PN発生器6
は第2のPN符号1チツプに対して第1のPN符号をk
チツプ(ここでkは第1のPN符号の次数以上の整数)
出力する。これにより送信データ1ビツトは第1及び第
2のPN符号によつて(k×n)チツプに拡散される。
但し、ここでは以下説明の都合上、チツプ数kを第1の
PN符号の1周期長とし、チツプ数nを「4」とする。
【0009】またPN発生器9は3次のM系列符号(Ma
ximum length linear shift resister sequence code)
に「0」を1つ追加挿入した符号、例えば「1、1、
0、0、0、1、0、1」の8チツプで1周期を構成す
る第2のPN符号を発生するものとする。すなわち第2
のPN符号としては、「1→1→0→0→0→1→0→
1→……」を順に繰り返すことになる。この場合、この
符号は3次のM系列符号を基にしているため連続する3
チツプは互いに異なる特徴がある。
【0010】ここで送信機2に設けられた送信タイミン
グ制御部13は、送信データ発生部4、初期同期信号発
生部28、スイツチ29、PN発生器6、9、情報変調
部10及び送信RF部11に対して各データの出力タイ
ミングを指示するものである。送信データ発生部4、初
期同期信号発生部28及びスイツチ29に対しては送信
データの出力開始を指示し、PN発生器6に対しては送
信データ1ビツトに対して第1のPN符号を(k×n)
チツプ(すなわち第1のPN符号4周期分)出力するよ
うに指示する。またPN発生器9に対しては第1のPN
符号1周期毎に第2のPN符号を1チツプ出力するよう
に指示し、結果的に送信データ1ビツトに対して第2の
PN符号をnチツプ出力させる。一方、情報変調部10
に対しては、乗算器8から出力される第2の拡散データ
の各チツプ毎に位相変調等の変調を行うように指示す
る。また送信RF部11に対しては、情報変調部10か
ら送信信号が出力されたときだけ処理を行うように指示
する。
【0011】このようにして送信機2では、送信タイミ
ング制御部13で各部の動作タイミングを制御すること
により、送信データを第1及び第2のPN符号を用いて
拡散して送信する。この場合、上述のように乗算器8で
エクスクルーシブオア演算することにより、第2のPN
符号が「0」の場合には、第2の拡散データは第1の拡
散データと等しくなり、結果的に送信データを第1のP
N符号で拡散したことになる。また第2のPN符号が
「1」の場合には、第2の拡散データは第1の拡散デー
タを反転させたものと等しくなり、結果的に送信データ
を第1のPN符号の反転符号で拡散したことになる。す
なわち送信機2では、第2のPN符号によつて送信デー
タを第1のPN符号又はその反転符号で拡散して送信す
る。
【0012】因みに、送信機2では、送信データをビツ
ト「0」にした第2のPN符号1周期分の信号を初期同
期信号として送信し、初期同期信号の直後から実際にデ
ータを送信する。このようにして送信すると、受信機2
では、初期同期信号中の第2のPN符号を連続して3チ
ツプ分検出できれば、いつからデータが開始されるか判
定することができる。なぜなら上述したように第2のP
N符号が3次のM系列符号に「0」を1つ追加挿入した
符号であるため連続する3チツプは互い異なる特徴があ
り、そのためその3チツプを基にすれば初期同期信号の
終わりを判定することができる。
【0013】次に受信機2について説明する。受信機2
は大きく分けてアンテナ14、受信RF部15、情報復
調部16、拡散復調部17、受信データ出力部18、相
関器19及び受信タイミング制御部20によつて構成さ
れており、受信タイミング制御部20によつて各部の動
作タイミングを制御することにより送信機2から送信さ
れた送信信号を受信するようになされている。
【0014】ここで受信機2の動作を分かり易くするた
め、図10に示す動作手順を併用して説明する。受信機
2においては、ステツプSP0から入り、まず受信タイ
ミング制御部20が受信RF部15に受信開始を指示す
る。
【0015】次にステツプSP1において、第1のPN
符号kチツプ分の受信を行う。この場合、受信RF部1
5はアンテナ14で受信した受信信号から所望の周波数
帯域の信号を選別して増幅し、その結果得た受信信号を
情報復調部16に出力する。情報復調部16は受信RF
部15から出力される受信信号に対して情報変調部10
で行つた処理と逆の処理を施すことにより当該受信信号
を復調し、その結果得た情報復調データを拡散復調部1
7に出力する。また情報復調部16は復調を開始したこ
とを示す動作信号を受信タイミング制御部20に出力す
る。
【0016】拡散復調部17のPN発生器22は受信タ
イミング制御部20の指示に基づいて動作し、逆拡散符
号としてPN発生器6と同じ第1のPN符号を発生す
る。乗算器21は、情報復調部16から出力される情報
復調データとこの第1のPN符号とを乗算(すなわちエ
クスクルーシブオア演算)することにより、当該情報復
調データに逆拡散を施し、その結果得た逆拡散データを
積分器23に出力する。
【0017】積分器23は受信タイミング制御部20の
指示に基づいて動作し、一定期間の逆拡散データを積分
してその積分結果を判定部24及び相関器19に出力す
る。この場合、積分器23は合計結果を始めに「0」に
してクリア状態にし、その状態から第1のPN符号kチ
ツプ分(すなわち1周期分)の逆拡散データを合計して
それを積分結果として出力する。そして積分器23はこ
れを第1のPN符号kチツプ(すなわち1周期)毎に繰
り返す。
【0018】因みに、受信タイミング制御部20は情報
復調部16から出力される動作信号に基づいてPN発生
器22及び積分器23の動作タイミングを指示する。P
N発生器22に対しては情報復調データ1チツプ毎に第
1のPN符号を1チツプ出力するように指示し、積分器
23に対しては積分開始のタイミングを指示する。
【0019】次にステツプSP2において、受信タイミ
ング制御部20は積分器23における積分期間が終了し
たとき相関器19に対して受信信号とPN発生器22で
発生した第1のPN符号との相関を求めるように指示す
る。これにより相関器19は受信信号中に含まれるPN
発生器6で発生した第1のPN符号又はその反転符号
と、PN発生器22で発生した第1のPN符号との相関
を求める。
【0020】その際、相関器19は積分器23から出力
される積分結果を2乗して受信エネルギーを計算するこ
とによつて相関を求める。そして相関器19は得られた
相関が所定の閾値を越えていれば、受信信号中に含まれ
る第1のPN符号とPN発生器22で発生した第1のP
N符号とが同期していると判定し、その判定結果を受信
タイミング制御部20に出力する。因みに、相関器19
においては、受信信号中に含まれる第1のPN符号が反
転していてもしていなくても、PN発生器22で発生し
た第1のPN符号と同期していれば相関値が高く求めら
れる。
【0021】このようにしてステツプSP2において、
第1のPN符号の同期を検出する。その結果、同期が検
出された場合にはステツプSP3に移行し、同期が検出
されなかつた場合にはステツプSP11に移行する。
【0022】同期が検出されずステツプSP11に移つ
た場合、受信タイミング制御部20は一致判定部27に
保持されている過去のデータをクリアさせる。次にステ
ツプSP12において、受信タイミング制御部20はP
N発生器22における第1のPN符号の発生タイミング
を制御することにより、第1のPN符号の同期が獲得で
きるように調整し、ステツプSP1に戻つて動作を繰り
返す。
【0023】一方、同期が検出されてステツプSP3に
移行した場合、受信タイミング制御部20は判定部24
に対してデータの判定を行うように指示する。これによ
り判定部24は積分器23から出力される積分結果を所
定の閾値と比較して第1のPN符号又はその反転符号の
どちらが受信信号中に含まれているか判定し(すなわち
PN発生器9で発生した第2のPN符号の「0」又は
「1」を判定し)、その判定結果を乗算器25に出力す
る。この場合、判定部24が出力する判定結果は、通信
エラーがない場合にはPN発生器9で発生した第2のP
N符号に等しくなるが、通信エラーがある場合には第2
のPN符号と異なることがある。このため判定部24が
出力する判定結果を以下、第3のPN符号と呼ぶことに
する。
【0024】次にステツプSP4において、受信タイミ
ング制御部20はPN発生器26に対して判定部24と
同じタイミングで第2のPN符号を出力するように指示
する。これによりPN発生器26はPN発生器9と同じ
第2のPN符号を発生する。乗算器25は第2のPN符
号と判定部24から出力される第3のPN符号とを乗算
(すなわちエクスクルーシブオア演算)し、その演算結
果を一致判定部27に出力する。
【0025】次にステツプSP5において、受信タイミ
ング制御部20はnチツプ分の演算結果が一致判定部2
7に蓄積されたか否かを判断する。その結果、第3のP
N符号がnチツプ分蓄積されていればステツプSP6に
移行し、蓄積されていなければステツプSP1に戻つて
動作を繰り返す。すなわちステツプSP6に移行する場
合は、相関器19でn回連続して同期が取れた場合に限
られる。
【0026】次にステツプSP6において、受信タイミ
ング制御部20は一致判定部27に対して第3のPN符
号と第2のPN符号との一致を判定させる。この場合、
一致判定部27は第3のPN符号と第2のPN符号とが
nチツプに渡つて完全に一致、又は完全に反転していれ
ばPN発生器9とPN発生器26とが同期したと判定
し、第3のPN符号と第2のPN符号とがnチツプ中、
一部一致し、一部反転していればPN発生器9とPN発
生器26とが同期していないと判定する。その結果、P
N発生器9とPN発生器26とが同期していると判定さ
れた場合には受信タイミング制御部20はステツプSP
7に移行し、同期していないと判定された場合にはステ
ツプSP13に移行する。
【0027】同期が検出されずステツプSP13に移行
した場合、受信タイミング制御部20はPN発生器26
における第2のPN符号の発生タイミングを制御するこ
とにより、第2のPN符号の同期を獲得できるように調
整し、ステツプSP1に戻つて動作を繰り返す。
【0028】一方、同期が検出されてステツプSP7に
移行した場合、受信タイミング制御部20は初期同期信
号のどこを受信しているかを判定し、その判定結果を基
に初期同期信号の末尾まで受信する。そして受信タイミ
ング制御部20は初期同期信号の末尾まで受信すると、
ステツプSP8に移行する。因みに、ステツプSP7に
おいて、初期同期信号の末尾まで受信していなければ受
信タイミング制御部20はステツプSP1に戻つて初期
同期信号の受信を繰り返す。
【0029】ステツプSP8において、受信タイミング
制御部20は初期同期信号が終了したことを一致判定部
27に指示する。これにより一致判定部27は第3のP
N符号と第2のPN符号とがnチツプに渡つて完全に一
致していれば「0」を、完全に反転していれば「1」を
受信データとして出力する。なぜなら第1及び第2のP
N符号を用いて送信データを拡散して送信した場合、送
信データが「0」のときには第3のPN符号は第2のP
N符号と等しくなり、送信データが「1」のときには第
3のPN符号は第2のPN符号を反転したものになるか
らである。また受信タイミング制御部20は受信データ
出力部18に対して一致判定部27から出力される受信
データを、音声データや制御情報等のデータとして利用
するように指示する。その後、受信タイミング制御部2
0はステツプSP1に戻つてデータの受信を継続する。
かくして受信機3では、上述のような手順を実行するこ
とにより、送信機2から送信された送信信号を受信す
る。
【0030】このようにしてスペクトラム拡散通信シス
テム1においては、第2のPN符号に基づいて第1のP
N符号を反転又は非反転させて送信し、受信側で第1の
PN符号の同期を検出すると共に、第1のPN符号の反
転又は非反転を検出して第2のPN符号を推定した第3
のPN符号を生成し、当該第3のPN符号と受信側で発
生させた第2のPN符号との所定の長さに渡る一致によ
つて第2のPN符号の同期を検出する。これにより第1
のPN符号の複数周期分の同期を確認することになり、
1つのPN符号だけで同期を検出した場合に比して同期
検出の精度を向上できる。また第2のPN符号によつて
初期同期信号とデータとの境界やデータのビツト毎の境
界を判定することができる。
【0031】ところで上述したスペクトラム拡散通信シ
ステム1においては、初期同期検出を容易にするため送
信データを常にビツト「0」にした初期同期信号を送信
する必要があり、送信データにビツト「0」とビツト
「1」が混在するような情報データでは同期が検出でき
ないことがある。
【0032】ここでこの問題を図11を用いて具体的に
説明する。図11(A)は送信機2の動作を示してい
る。送信データ発生部4は送信データとして「0、0、
0、0、1、1、1、1」の8ビツトの情報データを発
生している。PN発生器9は送信データ1ビツトに対し
て第2のPN符号を4チツプずつ発生する(但し、第2
のPN符号は上述した3次のM系列符号に「0」を1つ
追加挿入したものである)。乗算器8は送信データと第
2のPN符号を乗算(すなわちエクスクルーシブオア演
算)する。送信機2としてはこの乗算器8の乗算結果を
受信機3に対して送信する。因みに、ここでは説明を簡
略化するため乗算器8の出力に関しては第1のPN符号
による影響を省略している。
【0033】また図11(B)は送信機2が送信を行つ
ている際に、ある時点から受信を開始したときの受信機
3の動作を示している。判定部24は第1のPN符号で
逆拡散した結果を示す第3のPN符号を出力する。PN
発生器26は送信側と同じ第2のPN符号を発生する。
乗算器25は判定部24から出力される第3のPN符号
とPN発生器26で発生した第2のPN符号とを乗算
(すなわちエクスクルーシブオア演算)する。
【0034】この図11(B)においては、受信タイミ
ング制御部20のタイミング処理によつて第2のPN符
号の先頭4チツプが第3のPN符号の先頭4チツプに一
致し、同期が検出できている。先頭4チツプで同期が検
出できた後は、受信機3は第2のPN符号の1周期の末
尾まで受信を続け、その後、一致判定部27によつて受
信データを得る。この例では、受信機3の受信開始タイ
ミングが、情報データの「0」が連続する部分にあるた
め正常に同期を検出できている。
【0035】一方、図11(C)は送信機2が送信を行
つている際に、図11(B)とは異なる時点から受信を
開始したときの受信機3の動作を示している。この図1
1(C)においても、受信タイミング制御部20のタイ
ミング処理によつて第2のPN符号の先頭4チツプが第
3のPN符号の先頭4チツプと一致し、同期が検出でき
ている。すなわちこの先頭4チツプは図11(B)の場
合と等しい。しかしながらそれ以降では、第2のPN符
号と第3のPN符号とが一致せず、同期が取れなくな
る。この例では、受信機3の受信開始タイミングが、情
報データの「1」が連続する部分にあるため同期を正確
に検出できなかつたのである。
【0036】このようにして従来のスペクトラム拡散通
信システム1においては、送信データにビツト「0」と
ビツト「1」が混在するような情報データの場合には同
期が検出できないことがあり、そのため上述のように送
信データを常にビツト「0」にした初期同期信号が必要
になる。また従来のスペクトラム拡散通信システム1で
は、このように通信チヤンネル中に初期同期信号を頻繁
に挿入しなければならないため、通信チヤンネルの情報
伝達効率を高くできない問題がある。
【0037】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、送信データの値に係わらず確実に拡散符号の同期を
検出し得るスペクトラム拡散通信システムを提案しよう
とするものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、スペクトラム拡散通信システムの
受信機に、グループ毎に第2の拡散符号の相関を検出す
る第2の相関検出手段と、第2の相関検出手段の相関検
出結果から得られる相関の有るチツプ数を所定の閾値と
比較することにより第2の拡散符号の同期を検出する同
期検出手段とを設けるようにした。
【0039】
【作用】グループ毎に第2の拡散符号の相関を検出する
第2の相関検出手段と、第2の相関検出手段の相関検出
結果から得られる相関の有るチツプ数を所定の閾値と比
較することにより第2の拡散符号の同期を検出する同期
検出手段とを設けるようにしたことにより、送信データ
の値によつて第2の拡散符号が反転して送信されたとし
ても同期検出手段によつて第2の拡散符号の同期を検出
し得る。
【0040】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0041】(1)第1実施例 (1−1)全体構成 図9との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、30は全体としてスペクトラム拡散通信システムを
示し、送信機31と受信機32によつて構成されてい
る。
【0042】まず送信機31について以下に説明する。
この図1に示すように、送信機31は初期同期信号発生
部28及びスイツチ29がなくなつたことを除いて、図
9に示した従来の送信機2とほぼ同様に構成されてい
る。すなわちこの実施例の場合には、従来の送信機2の
ように特別な初期同期信号を送信しない。従来の送信機
2では、送信データをビツト「0」にした初期同期信号
を始めに送信し、その後、実際にビツト「0」及びビツ
ト「1」が混在する送信データを送信していた。しかし
ながらこの実施例の場合には、初期同期信号を送信せ
ず、始めからビツト「0」及びビツト「1」が混在する
送信データを送信する。
【0043】ここで図1に沿つて送信機31の動作を説
明する。送信機31においては、送信データ発生部4で
発生した送信データ(この送信データには上述のように
ビツト「0」及びビツト「1」が混在している)を拡散
変調部5に入力し、ここで第1及び第2のPN符号を用
いて当該送信データにスペクトラム拡散を施し、その結
果得た拡散データを情報変調部10に出力する。情報変
調部10は拡散データを用いて所定の搬送波に位相変調
等の変調を施し、その変調結果を送信信号として出力す
る。この送信信号は送信RF部11に入力され、ここで
高周波信号に変換された後、アンテナ12を介して送信
される。このとき各部の動作タイミングは送信タイミン
グ制御部13によつて制御されている。
【0044】また拡散変調部5においては、入力された
送信データ1ビツトに対し、PN発生器9で第2のPN
符号をnチツプ(ここでnは第2のPN符号の次数以上
の整数)発生させ、また第2のPN符号1チツプに対
し、PN発生器6で第1のPN符号をkチツプ(ここで
kは第1のPN符号の次数以上の整数)発生させる。す
なわち言い換えれば、第1のPN符号kチツプ毎に第2
のPN符号を1チツプ発生する。そしてこのように発生
させた第1及び第2のPN符号を用いて送信データを拡
散する(具体的には、乗算器7、8でエクスクルーシブ
オア演算する)ことにより、送信データ1ビツトを(k
×n)チツプに拡散する。
【0045】因みに、この実施例の場合も、チツプ数k
を第1のPN符号の1周期長とし、チツプ数nを「4」
として説明する。なお、このチツプ数nは第2のPN符
号の周期長の約数とすると受信側で第2のPN符号を検
出する上で都合が良い。またPN発生器9は、「1、
1、0、0、0、1、0、1」の8チツプで1周期が構
成される3次のM系列符号に「0」を1つ追加挿入した
符号を、第2のPN符号として発生するものとする。
【0046】ここで初期同期信号を付加せずにビツト
「0」及びビツト「1」が混在する送信データを送信し
た場合、受信側でどのようにしてPN符号の同期を検出
するかについて以下に説明する。
【0047】上述したように送信機31では、送信デー
タ発生部4から出力される送信データ1ビツトに対して
第2のPN符号をnチツプ発生させている。ここではこ
の第2のPN符号のnチツプのまとまりをグループと呼
ぶことにし、グループG1を「1、1、0、0」、グル
ープG2を「0、1、0、1」とする。このようなグル
ープG1、G2は、第2のPN符号が3次のM系列符号
に「0」を1つ追加挿入した符号であるために重複せ
ず、互いに値が異なる特徴がある。ところで送信機31
の動作は、見方を変えれば、送信データ1ビツト毎に上
述のグループのいづれか一方をPN発生器9が順次出力
し、送信データを拡散して送信することとも言える。従
つて受信側でグループの境界を検出することにより、ビ
ツトの境界を検出することができる。
【0048】また送信データがビツト「1」の場合とビ
ツト「0」の場合とでは、乗算器8から出力される拡散
データは丁度反転したものになる。従つて送信データが
ビツト「1」のときには、ビツト「0」のときに対して
反転させた拡散符号で拡散したことと等しくなる。例え
ば、ビツト「1」の送信データをグループG1で拡散し
た結果は、ビツト「0」の送信データをグループG1の
反転で拡散した結果と等しくなる。従つて各グループを
反転したものを反転グループIG1「0、0、1、
1」、反転グループIG2「1、0、1、0」とする
と、受信側では、受信信号に対して、4チツプ毎にどの
グループ(G1、G2、IG1、IG2)のものである
か判定することにより(すなわちグループ判定すること
により)、第2のPN符号の何処を受信しているか判別
できると共に、ビツトの境界を検出できる。
【0049】因みに、受信側でグループ判定を可能にす
るためには、各グループ(G1、G2、IG1、IG
2)の値が互いに異なる必要がある。従つて第2のPN
符号としては、この条件を満足するものでなければなら
ない。
【0050】ところで受信側でグループ判定する場合、
受信信号をある程度の長さに渡つて判定する必要があ
る。例えば図2に示すような状態のとき、グループG1
「1、1、0、0」の後半2チツプと、反転グループI
G2「1、0、1、0」と、反転グループIG1「0、
0、1、1」の先頭1チツプとでなる「0、0、1、
0、1、0、0」の部分は、グループG1「1、1、
0、0」の末尾1チツプと、グループG2「0、1、
0、1」と、反転グループIG1「0、0、1、1」の
前半2チツプとでなる「0、0、1、0、1、0、0」
の部分と等しくなる。このため連続7チツプが一致した
だけでは、第2のPN符号の何処を受信しているか判別
できない。この例に示したような第2のPN符号では、
連続8チツプ以上一致したときに第2のPN符号の何処
を受信したか判別でき、同期を検出することができる。
すなわちこの実施例の場合には、連続(2×n)チツプ
以上一致したときに第2のPN符号の何処を受信したか
判別でき、同期を検出することができる。
【0051】このように第2のPN符号にどのような系
列の符号を採用するかにより、第2のPN符号の同期を
検出する際、連続して一致しなければならない最低チツ
プ数が変わつてしまう。しかしながら第2のPN符号と
してどのような系列の符号を採用したとしても、その採
用した系列の符号によつて最低連続しなければならない
チツプ数は自ずと決まり、そのチツプ数を予め送信側と
受信側とで決めておけば、受信側でそのチツプ数を基に
第2のPN符号の何処を受信しているか判別することが
できる。因みに、このチツプ数を以下、規定チツプ数と
呼ぶことにする。
【0052】このようにしてスペクトラム拡散通信シス
テム30では、予め規定チツプ数を決めておくことによ
り、初期同期信号を付加せずにビツト「0」及びビツト
「1」が混在する送信データを送信したとしても、受信
側で第2のPN符号の何処を受信しているか判別でき、
拡散符号の同期を検出することができる。
【0053】次に受信機32の構成について説明する。
受信機32ではまず送信機31から送信された送信信号
をアンテナ14で受信し、それを受信信号をとして受信
RF部15に入力する。受信RF部15は受信信号から
所望の周波数帯域の信号を選別して増幅し、その結果得
た信号を情報復調部16に出力する。この場合、受信R
F部15は受信タイミング制御部20からのタイミング
信号に基づいて受信動作を開始する。
【0054】情報復調部16は送信側の情報変調部10
で行つた処理と逆の処理を施すことにより受信RF部1
5から出力される受信信号を復調し、その結果得た情報
復調データを拡散復調部17に出力する。また情報復調
部16は復調を開始したことを示す動作信号を受信タイ
ミング制御部20に出力する。
【0055】ここで拡散復調部17においては、情報復
調部16から出力される情報復調データを乗算器21に
入力するようになされている。乗算器21は、PN発生
器22で発生した送信側と同じ第1のPN符号と入力さ
れた情報復調データとを乗算(すなわちエクスクルーシ
ブオア演算)することによつて当該情報復調データに逆
拡散を施し、その結果得た逆拡散データを積分器23に
出力する。因みに、PN発生器22は受信タイミング制
御部20からの指示に基づいて動作し、情報復調部16
が出力する1チツプの情報復調データに対して第1のP
N符号を1チツプ出力する。
【0056】積分器23は受信タイミング制御部20の
指示に基づいて動作し、一定期間の逆拡散データを積分
してその積分結果を判定部24及び相関器19に出力す
る。この場合、積分器23は合計結果を始めに「0」に
してクリア状態にし、その状態から第1のPN符号kチ
ツプ分の逆拡散データを合計してそれを積分結果として
出力する。そして積分器23はこれを第1のPN符号k
チツプ毎に順に繰り返す。
【0057】相関器19は積分器23における積分期間
が終了したとき受信タイミング制御部20の指示に基づ
いて動作し、受信信号と第1のPN符号との相関を求め
る。具体的には、相関器19は受信信号中に含まれるP
N発生器6で発生した第1のPN符号又はその反転符号
と、PN発生器22で発生した第1のPN符号との相関
を求める。その際、相関器19は積分器23から出力さ
れる積分結果を2乗して受信エネルギーを計算すること
によつて相関を求める。そして相関器19は得られた相
関が所定の閾値を越えていれば受信信号中に含まれる第
1のPN符号とPN発生器22で発生した第1のPN符
号とが同期していると判定し、その判定結果を受信タイ
ミング制御部20に出力する。
【0058】因みに、相関器19においては、受信信号
中に含まれる第1のPN符号が反転していてもしていな
くても、PN発生器22で発生した第1のPN符号と同
期していれば相関値が高く求められる。
【0059】一方、判定部24は受信タイミング制御部
20からの指示に基づいて動作し、積分器23から出力
される積分結果を所定の閾値と比較することにより、送
信側のPN発生器6で発生した第1のPN符号又はその
反転符号のどちらが受信信号中に含まれているか判定す
る。すなわち判定部24は送信側のPN発生器9で発生
した第2のPN符号の「0」又は「1」を判定し、その
判定結果を第3のPN符号として乗算器25に出力す
る。また判定部24は判定結果を乗算器25に出力する
際、その出力タイミングを受信タイミング制御部20に
出力する。
【0060】乗算器25はPN発生器26で発生した第
2のPN符号と、入力された第3のPN符号とを乗算
(すなわちエクスクルーシブオア演算)し、その演算結
果を一致判定部27に出力する。この場合、PN発生器
26は受信タイミング制御部20からの指示に基づいて
判定部24と同じタイミングで動作し、送信側のPN発
生器9で発生したものと同じ第2のPN符号を発生す
る。
【0061】一致判定部27は受信タイミング制御部2
0からの指示に基づいて動作し、第3のPN符号のnチ
ツプ分の演算結果を基に送信側のPN発生器9と受信側
のPN発生器26との同期を判定する。この場合、一致
判定部27は第3のPN符号とPN発生器26で発生し
た第2のPN符号とがnチツプに渡つて完全に一致、又
は完全に反転していればPN発生器9とPN発生器26
とが同期したと判定する。また一致判定部27は、第3
のPN符号と第2のPN符号のnチツプにおいて一部一
致、一部反転が確認された場合にはPN発生器9とPN
発生器26とが同期していないと判定する。そして一致
判定部27のこの判定結果を受信タイミング制御部20
に出力する。
【0062】また一致判定部27は、第3のPN符号と
第2のPN符号とがnチツプに渡つて完全に一致してい
れば「0」を、完全に反転していれば「1」を受信デー
タとして受信データ出力部18に出力する。受信データ
出力部18は受信タイミング制御部20からの指示に基
づいて動作し、入力された受信データを音声データや制
御情報等のデータとして利用する。
【0063】ここで一致回数判定部33は、第3のPN
符号と第2のPN符号との連続する一致回数又は第3の
PN符号と第2のPN符号との連続する反転一致回数を
カウントするものである。一致回数判定部33は、一致
判定部27による一致判定結果を受信タイミング制御部
20を介して見ており、一致判定部27が完全一致又は
完全反転一致の判定結果を出力すると、カウント値をn
だけ増加させる。そして一致回数判定部33は受信タイ
ミング制御部20からの一致回数問い合わせに対してそ
のカウント値を送り返す。また一致回数判定部33は受
信タイミング制御部20からの指示に基づいてカウント
値をクリアする。
【0064】またグループ認識部34は、受信タイミン
グ制御部20を介して、PN発生器26が出力した過去
nチツプ分の第2のPN符号が1つのグループ内のもの
であるか判定するものである。そしてグループ認識部3
4は受信タイミング制御部20からの問い合わせに対し
て、その判定結果を送り返す。
【0065】また受信タイミング制御部20は上述のよ
うに情報復調部16から出力される動作信号、相関器1
9から出力される判定結果、判定部24から出力される
出力タイミング、一致判定部27から出力される判定結
果、一致回数判定部33から出力されるカウント値及び
グループ認識部34から出力される判定結果を基にし
て、各部の動作タイミングを制御するものである。
【0066】ここでこのように構成される受信機32に
おいては、受信タイミング制御部20によつて各部の動
作タイミングを制御することにより、図3に示す手順を
実行して送信機31から出力される送信信号を受信す
る。すなわち受信機32においては、ステツプSP20
から入り、まず受信タイミング制御部20が受信RF部
15に受信開始を指示する。次にステツプSP21にお
いて、情報復調部16からの動作信号に基づいて受信タ
イミング制御部20がPN発生器22及び積分器23の
動作タイミングを指示することにより、第1のPN符号
kチツプ分の受信を行う。この場合、PN発生器22に
対しては情報復調部16が復調した1チツプの情報復調
データに対して第1のPN符号を1チツプ出力するよう
に指示し、積分器23に対しては積分を開始するタイミ
ングを指示する。
【0067】次にステツプSP22において、積分器2
3における積分期間が終了したとき、受信タイミング制
御部20が相関器19に対して受信信号とPN発生器2
2で発生した第1のPN符号との相関を計算するように
指示する。これにより相関器19は、受信信号中に含ま
れるPN発生器6で発生した第1のPN符号又はその反
転符号と、PN発生器22で発生した第1のPN符号と
の相関を求め、第1のPN符号の同期を検出する。その
結果、受信タイミング制御部20は相関器19によつて
第1のPN符号の同期が検出された場合にはステツプS
P23に移行し、同期が検出されなかつた場合にはステ
ツプSP29に移行する。
【0068】同期が検出されずステツプSP29に移つ
た場合、受信タイミング制御部20は一致判定部27に
対して指示を与え、当該一致判定部27に保持されてい
る過去の受信データをクリアさせる。次にステツプSP
30で受信タイミング制御部20はPN発生器22にお
ける第1のPN符号の発生タイミングを制御する(具体
的には、情報復調部16が出力する情報復調データに対
して第1のPN符号を進めたり遅らせたりする)ことに
より、第1のPN符号の同期が獲得できるように調整
し、ステツプSP21に戻つて動作を繰り返す。
【0069】一方、同期が検出されてステツプSP23
に移つた場合、受信タイミング制御部20は判定部24
に対してデータの判定を行うように指示する。これによ
り判定部24は積分結果を所定の閾値と比較して第1の
PN符号又はその反転符号のどちらが受信信号中に含ま
れているか判定し(すなわちPN発生器9で発生した第
2のPN符号の「0」又は「1」を判定し)、その判定
結果を第3のPN符号として出力する。
【0070】次にステツプSP24で受信タイミング制
御部20はPN発生器26に対して判定部24と同じタ
イミングで第2のPN符号を出力するように指示する。
これによりPN発生部26は第2のPN符号を発生し、
当該第2のPN符号を乗算器25に出力する。乗算器2
5は第2のPN符号と判定部24から出力される第3の
PN符号とを乗算し、その演算結果を一致判定部27に
出力する。
【0071】次にステツプSP25で受信タイミング制
御部20はグループの長さであるnチツプ分の演算結果
が一致判定部27内に蓄積されたか否かを判断すると共
に、グループ認識部34に対して一致判定部27内に蓄
積されているnチツプ分の演算結果が1つのグループの
ものであるか問い合わせる。その結果、1つのグループ
の演算結果が一致判定部27に蓄積されていれば、受信
タイミング制御部20はステツプSP26に移行し、蓄
積されていなければステツプSP21に戻つて動作を繰
り返す。すなわちステツプSP26に移行する場合は、
相関器19で単にn回連続して相関が取れただけではな
く、1つのグループに属するnチツプ分の演算結果が一
致判定部27に蓄積された場合に限られる。
【0072】ステツプSP26において、受信タイミン
グ制御部20は一致判定部27に対して第3のPN符号
と第2のPN符号との一致を判定させる。この場合、一
致判定部27は第3のPN符号と第2のPN符号とがn
チツプに渡つて完全に一致しているか、又は完全に反転
して一致していれば、PN発生器9とPN発生器26と
が同期したと判定し、第3のPN符号と第2のPN符号
とがnチツプ中、一部一致し、一部反転していれば、P
N発生器9とPN発生器26とが同期していないと判定
する。その結果、PN発生器9とPN発生器26とが同
期していると判定された場合には受信タイミング制御部
20はステツプSP27に移行し、同期していないと判
定された場合にはステツプSP31に移行する。またこ
のとき一致回数判定部33は、受信タイミング制御部2
9から一致判定部27の完全一致又は完全反転一致の判
定結果を得て、カウント値をnだけ増加させる。
【0073】同期が検出されずステツプSP31に移行
した場合、受信タイミング制御部20は一致判定部27
に対して指示を与え、当該一致判定部27に保持されて
いる過去のデータをクリアさせる。また受信タイミング
制御部20は一致回数判定部33に対しても指示を与
え、当該一致回数判定部33に保持されているカウント
値もクリアさせる。次にステツプSP32で受信タイミ
ング制御部20はPN発生器26における第2のPN符
号の発生タイミングを制御する(具体的には、判定部2
4から出力される第3のPN符号に対して第2のPN符
号を進めたり遅らせたりする)ことにより、第2のPN
符号の同期が獲得できるように調整し、ステツプSP2
1に戻つて動作を繰り返す。
【0074】一方、同期が検出されてステツプSP27
に移行した場合、受信タイミング制御部20は一致回数
判定部33からカウント値を読み出し、その読み出した
カウント値を基に一致しているチツプ数が規定チツプ数
以上であるか否かを判定する。そして規定チツプ数以上
であれば完全に第2のPN符号が同期したと判定してス
テツプSP28に移行し、規定チツプ数以上でなければ
ステツプSP21に戻つて受信を継続する。
【0075】ステツプSP28において、受信タイミン
グ制御部20は一致判定部27に対して受信データを出
力するように指示する。これにより一致判定部27は第
3のPN符号と第2のPN符号とが完全に一致していれ
ば「0」を、完全に反転していれば「1」を受信データ
として出力する。また受信タイミング制御部20は受信
データ出力部18に対して一致判定部27から出力され
る受信データを、音声データや制御情報等のデータとし
て利用するように指示する。その後、受信タイミング制
御部20はステツプSP21に戻つてデータの受信を継
続する。かくして受信機32においては、上述のような
手順を実行することにより、送信機31から送信された
送信信号を受信する。
【0076】(1−2)一致判定部の構成 ここで一致判定部27の構成を図4に示す。この図4に
示すように、一致判定部27は、遅延回路D1
n-1 、アンド(AND)回路35、オア(OR)回路
36、37及びノツト(NOT)回路38によつて構成
されている。この場合、第2のPN符号のグループのチ
ツプ数をnとすると、遅延回路としては(n−1)個必
要になる。従つてこの実施例の場合には、グループのチ
ツプ数nが「4」であるため、3個の遅延回路が必要に
なる。
【0077】次に一致判定部27について具体的に説明
する。遅延回路D1 には乗算器25の演算結果C1 が入
力されている。遅延回路D1 は受信タイミング制御部2
0から供給されたタイミング信号に基づいてこの演算結
果を第2のPN符号1チツプ分遅延し、その結果を演算
結果C2 として出力する。遅延回路D2 は受信タイミン
グ制御部20から供給されたタイミング信号に基づいて
入力された演算結果C2 を第2のPN符号1チツプ分遅
延し、その結果を演算結果C3 (図示せず)として出力
する。同様にして遅延回路Dn-1 は受信タイミング制御
部20から供給されたタイミング信号に基づいて入力さ
れた演算結果Cn-1 を第2のPN符号1チツプ分遅延
し、その結果を演算結果Cn として出力する。この場
合、受信タイミング制御部20は乗算器25が1チツプ
出力する毎に遅延回路D1 〜Dn-1 をそれぞれ1回動作
させている。因みに、遅延回路D1 〜Dn-1 がそれぞれ
第2のPN符号1チツプ分の遅延を行うため、演算結果
1 〜Cn は丁度nチツプ分の演算結果となる。
【0078】このようにして得られた演算結果C1 〜C
n は、それぞれアンド回路35及びオア回路36に入力
される。アンド回路35は入力された演算結果C1 〜C
n のアンドを取り、全ての演算結果C1 〜Cn が「1」
のとき「1」を、それ以外のとき「0」を演算結果とし
て出力する。このアンド回路35から出力された演算結
果はオア回路37に入力される。
【0079】またオア回路36は入力された演算結果C
1 〜Cn のオアを取り、全ての演算結果C1 〜Cn
「0」のとき「0」を、それ以外のとき「1」を演算結
果として出力する。このオア回路36から出力された演
算結果は、データが有効な場合に送信データ発生部4が
出力したビツトと一致し、受信データ出力部18に受信
データとして出力される。またオア回路36から出力さ
れた演算結果はノツト回路38に入力され、ここで反転
させられた後、オア回路37に入力される。
【0080】オア回路37はアンド回路35の出力とノ
ツト回路38の出力とのオアを取り、全ての演算結果C
1 〜Cn が「1」又は「0」のとき「1」を、それ以外
のとき「0」を演算結果として出力する。このオア回路
37の出力は、オア回路36から出力される受信データ
の有効性を示すものであり、第3のPN符号と第2のP
N符号とのnチツプに渡る完全一致又は完全反転一致の
判定結果として受信タイミング制御部20に出力され
る。受信タイミング制御部20はこのオア回路37の出
力が「1」のときに限り、受信データ出力部18にオア
回路36の出力を受信データとして処理するように指示
する。
【0081】このようにして一致判定部27は、第3の
PN符号と第2のPN符号とがグループの長さ(すなわ
ちチツプ数n)に渡り、完全に一致していれば「0」
を、完全に反転していれば「1」を受信データとして出
力する。また一致判定部27は、第3のPN符号と第2
のPN符号とがグループの長さの中で、一部一致し、一
部反転していれば、受信データが無効であることを出力
する。
【0082】(1−3)実施例の動作及び効果 以上の構成において、送信機31は、従来のように送信
データをビツト「0」にした初期同期信号を送信せず、
ビツト「0」とビツト「1」が混在した送信データを第
1及び第2のPN符号を用いてスペクトラム拡散して送
信する。一方、受信機32においては、受信タイミング
制御部20によつて各部の動作タイミングを制御するこ
とにより、送信機31から送信された送信信号を受信す
る。この場合、受信機32はまずアンテナ14、受信R
F部15を順に介して受信信号を得る。次に受信機32
は位相変調等の変調が施された受信信号を情報復調部1
6で復調することにより情報復調データを得、そして拡
散復調部17で情報復調データを逆拡散することにより
受信データを得る。
【0083】ここで受信機32においては、まずPN発
生器22で発生した第1のPN符号と情報復調データと
を乗算することにより、当該情報復調データに逆拡散を
施して逆拡散データを得る。次に受信機32では、第1
のPN符号kチツプ毎に逆拡散データを積分し、その積
分結果を基に相関器19で受信信号中の第1のPN符号
とPN発生器6で発生した第1のPN符号との相関を判
定する。そしてその判定結果を基にPN発生器22のP
N符号発生タイミングを調整することにより、受信機3
2では第1のPN符号の同期を取る。
【0084】また受信機32では、積分器23の積分結
果を基に判定部24で受信信号中に含まれる第2のPN
符号の「0」又は「1」を判定して第3のPN符号を得
る。この場合、判定部24は積分結果から受信信号中の
第1のPN符号の反転又は非反転を検出することにより
第2のPN符号の「0」又は「1」を判定する。そして
受信機32では、この第3のPN符号にPN発生器26
で発生した第2のPN符号を乗算し、その演算結果を基
に一致判定部27で第3のPN符号とPN発生器26で
発生した第2のPN符号との同期を判定する。
【0085】このような判定の結果、同期が取れていな
いと判定された場合には、PN発生器26のPN符号発
生タイミングを調整することによつて第2のPN符号の
同期を取り、同期が取れていると判定された場合には、
一致判定部27で乗算器25の演算結果を基に受信デー
タを復調する。
【0086】ここで上述のように第2のPN符号の同期
を判定する場合、受信タイミング制御部20でまず第3
のPN符号と第2のPN符号との演算結果が一致判定部
27にnチツプ分(すなわち1グループ分)溜まつたか
判定する。そしてnチツプ分の演算結果が溜まつていれ
ば、受信タイミング制御部20はその溜まつているnチ
ツプ分の演算結果が1つのグループのものであるかどう
かグループ認識部34を用いて判定する。
【0087】その結果、1つのグループであれば、受信
タイミング制御部20は一致判定部27に一致判定させ
ると共に、一致しているチツプ数を一致回数判定部33
にカウントさせる。その結果、一致しているチツプ数
(反転一致も含む)が規定チツプ数以上になれば、第2
のPN符号が完全に同期したと判定し、一致判定部27
から出力される受信データを受信データ出力部18に取
り込ませる。
【0088】このようにして受信機32では、受信信号
中に含まれる第1及び第2のPN符号とPN発生器2
2、26で発生した第1及び第2のPN符号との同期を
検出し、その同期が検出された第1及び第2のPN符号
を用いて受信信号に逆拡散を施して受信データを得る。
【0089】ここで第2のPN符号の同期を検出する際
の各部の動作を、図5及び図6を用いて具体的に説明す
る。まず図5(A)は送信機31の動作を示している。
送信データ発生部4は初期同期信号ではなく、送信デー
タとして「1、1、1、1、1、1、1、1」の8ビツ
トの情報データを発生する。PN発生器9は送信データ
1ビツトに対して第2のPN符号を4チツプずつ発生す
る。乗算器8は送信データと第2のPN符号とを乗算し
て出力する。送信機31は、この乗算結果を受信機32
に対して送信する。因みに、ここでは説明を簡略化する
ため乗算器8の出力に関しては第1のPN符号による影
響を省略している。また縦線はグループ境界を示してい
る。
【0090】図5(B)〜図5(E)及び図6(F)〜
(I)は送信機31の送信中に、ある時点から受信を開
始した受信機32の一連の動作を時間順に示している。
図中、黒文字部分は現在着目している信号を示し、中抜
き文字の部分は現在着目している信号のタイミングを過
去及び未来に外挿した場合に受信する信号又は発生させ
るべき信号を示している。
【0091】まず図5(B)は、図3に示す動作手順の
ステツプSP25の状態に相当する。判定部24は第1
のPN符号で逆拡散した結果である第3のPN符号を出
力する。PN発生器26は第2のPN符号を発生する。
この図5(B)の場合、乗算器25から既に4チツプ分
の出力があるが、グループの境界をまたいでいるため、
一致判定部27としては一致判定しない。すなわちこの
4チツプは偶然一致しているだけであり、ここでは同期
判定されない。
【0092】次に図5(C)は、図3に示す動作手順の
ステツプSP26の状態に相当する。第2のPN符号を
さらに3チツプ受信することにより、一致判定部27に
グループの長さである4チツプ分の受信信号が蓄積され
ている。一致判定部27は第3のPN符号の先頭4チツ
プと第2のPN符号の先頭4チツプとの一致又は反転一
致を判定する。この場合、先頭4チツプがどちらにも該
当しないため、一致判定部27としてはどちらでもない
ことを示す判定結果を受信タイミング制御部20に出力
する。これにより図3に示すステツプSP32に移行
し、第2のPN符号の発生タイミングを調整する。
【0093】図5(D)〜図5(E)及び図6(F)〜
図6(G)は、図5(C)と同様の状態を示している。
すなわち図3に示すステツプSP26において、一致判
定部27によつて第3のPN符号と第2のPN符号とが
一致又は反転一致していないことを判定し、そしてステ
ツプSP32において第2のPN符号の発生タイミング
を調整する。この場合、第2のPN符号の発生を1回抑
制して進み方を遅らせることにより、第2のPN符号の
発生タイミングを調整している。
【0094】図6(H)は、図6(G)に示す状態から
さらに第2のPN符号の発生を遅らせた状態を示してい
る。この場合、一致判定部27に保持されている1グル
ープ分の4チツプの値が反転一致している。このため第
2のPN符号の発生タイミングを調整する必要はなく、
ステツプSP27に移行する。このとき規定チツプ数で
ある8チツプ分の反転一致をまだ確認していないため、
ステツプSP27においては否定結果が得られる。これ
により受信機32はさらに受信を続けると共に、一致判
定部27から受信データを出力しないようにする。
【0095】図6(I)は、図6(H)に示す状態から
さらに4チツプ受信した状態を示している。この場合、
新しく受信したグループにおいても反転一致が確認さ
れ、確認したチツプ数が規定チツプ数以上になつたた
め、一致判定部27から受信データを出力する。このと
き一致判定部27は、第3のPN符号に対して第2のP
N符号が反転しているため、受信データとして「1」を
出力する。以後、この第2のPN符号の発生タイミング
を維持することにより、送信機31から送信された送信
データを継続的に受信することができる。
【0096】このようにしてスペクトラム拡散通信シス
テム30においては、初期同期信号を付加せずに、ビツ
ト「0」及びビツト「1」が混在する送信データを送信
したとしても、受信機32で第2のPN符号の同期を検
出することができると共に、データのビツト毎の境界を
判定することができる。この場合、受信機32では、グ
ループ毎に第3のPN符号と第2のPN符号との一致
(又は反転一致)を判定し、一致(又は反転一致)が判
定された場合に規定チツプ数以上連続して一致(又は反
転一致)しているかどうか判定する。これにより受信機
32では、送られてくる第2のPN符号が送信データの
値によつて反転したとしても、第2のPN符号の同期を
検出することができる。また第2のPN符号の同期が検
出できれば、グループの境界によつてビツトの境界を判
定することができる。因みに、このようにして初期同期
信号の送信が必要なくなると、待ち受け時の消費電力を
低減することができる。
【0097】以上の構成によれば、受信側で第1のPN
符号の反転又は非反転を基に第2のPN符号を推定した
第3のPN符号を生成し、その第3のPN符号と受信側
で発生した第2のPN符号との一致又は反転一致をグル
ープ毎に判定すると共に、一致しているチツプ数が予め
決めた規定チツプ数以上になつたか判定することによ
り、送られてくる第2のPN符号が送信データの値によ
つて反転したとしても、第2のPN符号の同期を検出す
ることができる。かくするにつき送信データの値に係わ
らず確実に拡散符号の同期を検出し得るスペクトラム拡
散通信システムを実現することができる。
【0098】(2)第2実施例 (2−1)全体構成 この実施例の場合には、途中で通信エラーが多少生じた
場合にも拡散符号の同期検出を継続し得るスペクトラム
拡散通信システムについて説明する。図1との対応部分
に同一符号を付して示す図7において、40は全体とし
てスペクトラム拡散通信システムを示す。
【0099】まず送信機31について説明する。この実
施例の場合、図7において明らかなように、送信機31
は第1実施例と同様に構成されている。すなわちこの送
信機31も、第1実施例と同様に初期同期信号を送信せ
ず、ビツト「0」及びビツト「1」が混在した送信デー
タを第1及び第2のPN符号を用いて拡散して送信す
る。
【0100】因みに、この送信機31においても、送信
データ1ビツトに対して第2のPN符号をnチツプ発生
させ、第2のPN符号1チツプに対して第1のPN符号
をkチツプ発生させることにより、送信データ1ビツト
を(k×n)チツプに拡散する。但し、この実施例の場
合には、各PN符号の発生チツプ数は同じであるが、送
信側と受信側との間で予め決めておく規定チツプ数を第
1実施例の場合よりも大きな値に設定する。規定チツプ
数をどの程度大きくするかは、どの程度の通信エラーを
許容するかによつて決まる。またこの実施例の場合も、
チツプ数kを第1のPN符号の1周期長とし、チツプ数
nを「4」とする。
【0101】次に受信機41について説明する。この実
施例の場合、図7において明らかなように、受信機41
は積分器42、判定部43及び相関器44を除いて図1
に示した受信機32とほぼ同様に構成されている。積分
器42は乗算器25から出力される第3のPN符号と第
2のPN符号との演算結果(すなわち逆拡散データ)を
積分し、その積分結果を判定部43及び相関器44に出
力する。この場合、積分器42は乗算器25から出力さ
れる演算結果を過去の積分値に加算することによつて第
3のPN符号nチツプ分の積分を行う。また積分器42
は第3のPN符号nチツプ分の積分が終了すると受信タ
イミング制御部20に対して積分終了を知らせるタイミ
ング信号を出力する。
【0102】相関器44は受信タイミング制御部20の
指示に基づいて動作し、第3のPN符号(すなわち受信
信号中に含まれるPN発生器9で発生した第2のPN符
号)nチツプとPN発生器26で発生した第2のPN符
号nチツプとの相関を求める。この場合、相関器44は
積分器42から出力される積分結果を2乗して受信エネ
ルギーを計算することによつて相関を求める。そして相
関器44は得られた相関が所定の閾値を越えていれば受
信信号中に含まれる第2のPN符号とPN発生器26で
発生した第2のPN符号とが準同期していると判定し、
その判定結果及び準同期しているチツプ数を受信タイミ
ング制御部20に出力する。
【0103】因みに、相関器44においては、受信信号
中に含まれる第2のPN符号が反転していてもしていな
くても、PN発生器26で発生した第2のPN符号と準
同期していれば相関値が高く求められる。またここでは
準同期という表現を用いているが、これは第3のPN符
号と第2のPN符号とが必ずしも連続して一致して受信
される必要がないことを意味している。すなわち同期検
出の許容範囲を広げていることを意味している。
【0104】判定部43は受信タイミング制御部20か
らの指示に基づいて動作し、積分器42から出力される
積分結果を所定の閾値と比較することによつて送信デー
タ発生部4が発生した送信データの「0」又は「1」を
判定し、その判定結果を受信データとして受信データ出
力部18に出力する。また判定部43は判定結果を出力
する際、その出力タイミングを受信タイミング制御部2
0に出力する。
【0105】因みに、この実施例の場合、一致回数判定
部33は第3のPN符号と第2のPN符号との準同期の
チツプ数をカウントするものであり、相関器44が準同
期のチツプ数を出力すると、その出力されたチツプ数だ
けカウント値を増加させる。そして一致回数判定部33
は受信タイミング制御部20からの一致回数問い合わせ
に対してそのカウント値を送り返す。また一致回数判定
部33は受信タイミング制御部20からの指示に基づい
てそのカウント値をクリアする。
【0106】ここでこのように構成される受信機41に
おいては、受信タイミング制御部20によつて各部の動
作タイミングを制御することにより、図8に示す手順を
実行して送信機31から出力される送信信号を受信す
る。すなわち受信機41においては、ステツプSP40
から入り、まず受信タイミング制御部20が受信RF部
15に受信開始を指示する。次にステツプSP41にお
いて、情報復調部16からの動作信号に基づいて受信タ
イミング制御部20がPN発生器22及び積分器23の
動作タイミングを指示することにより、第1のPN符号
kチツプ分の受信を行う。この場合、PN発生器22に
対しては情報復調部16が復調した1チツプの情報復調
データに対して第1のPN符号を1チツプ出力するよう
に指示し、積分器23に対しては積分を開始するタイミ
ングを指示する。
【0107】次にステツプSP42において、積分器2
3における積分期間が終了したとき、受信タイミング制
御部20が相関器19に対して受信信号とPN発生器2
2で発生した第1のPN符号との相関を計算するように
指示する。これにより相関器19は、受信信号中に含ま
れるPN発生器6で発生した第1のPN符号又はその反
転符号と、PN発生器22で発生した第1のPN符号と
の相関を求め、第1のPN符号の同期を検出する。その
結果、相関器19によつて第1のPN符号の同期が検出
された場合には、受信タイミング制御部20はステツプ
SP43に移行し、同期が検出されなかつた場合にはス
テツプSP49に移行する。
【0108】同期が検出されずステツプSP49に移つ
た場合、受信タイミング制御部20は、相関器19によ
つて第1のPN符号の同期が過去m(ここでmは自然数
で、第2のPN符号のチツプ数n以下に設定される)周
期以内に検出されているか否か判断する。そして受信タ
イミング制御部20は同期検出されている場合にステツ
プSP43に移行し、同期が検出されていない場合にス
テツプSP50に移行する。
【0109】因みに、このように過去の同期検出があつ
たか否かを判定することにより、受信タイミング制御部
20は相関器19でn回連続して同期が検出されなくて
もステツプSP43に移行することができ、これにより
一度同期が検出された後に強いノイズによつて同期が検
出できなかつた場合にも、第2のPN符号の同期検出に
移行することができる。
【0110】ステツプSP49の判定によつてステツプ
SP50に移行した場合、受信タイミング制御部20は
積分器42に対して指示を与え、当該積分器42に保持
されている過去のデータの積分値をクリアさせる。次に
ステツプSP51で受信タイミング制御部20はPN発
生器22における第1のPN符号の発生タイミングを制
御することにより、第1のPN符号の同期が獲得できる
ように調整し、ステツプSP41に戻つて動作を繰り返
す。
【0111】一方、同期が検出されてステツプSP43
に移行した場合、受信タイミング制御部20は判定部2
4に対してデータの判定を行うように指示する。これに
より判定部24は積分結果を所定の閾値と比較して第1
のPN符号又はその反転符号のどちらが受信信号中に含
まれているか判定し(すなわちPN発生器9で発生した
第2のPN符号の「0」又は「1」を判定し)、その判
定結果を第3のPN符号として出力する。
【0112】次にステツプSP44で受信タイミング制
御部20はPN発生器26に対して判定部24と同じタ
イミングで第2のPN符号を出力するように指示する。
これによりPN発生器26は第2のPN符号を発生す
る。乗算器25は第2のPN符号と判定部24から出力
される第3のPN符号とを乗算し、その演算結果を積分
器42に出力する。積分器42は乗算器25から出力さ
れる演算結果を過去の積分値に加算して出力する。この
ようにしてステツプSP44においては、第2のPN符
号を用いた逆拡散を行う。
【0113】次にステツプSP45で受信タイミング制
御部20はグループの長さであるnチツプ分の演算結果
が積分器42内に蓄積されたか否かを判断すると共に、
グループ認識部34に対して積分器42内に蓄積されて
いるnチツプ分の演算結果が1つのグループのものであ
るか問い合わせる。その結果、1つのグループの演算結
果が積分器42に蓄積されていれば、受信タイミング制
御部20はステツプSP46に移行し、蓄積されていな
ければステツプSP41に戻つて動作を繰り返す。すな
わちステツプSP46に移行する場合は、相関器19で
単にn回連続して相関が取れただけではなく、1つのグ
ループに属するnチツプ分の演算結果が積分器42に蓄
積された場合に限られる。
【0114】ステツプSP46において、受信タイミン
グ制御部20は相関器44に対して第3のPN符号nチ
ツプと第2のPN符号nチツプとの相関を計算するよう
に指示する。これにより相関器44は第3のPN符号
(すなわち受信信号中に含まれるPN発生器9で発生し
た第2のPN符号)とPN発生器26で発生した第2の
PN符号との相関を求め、第2のPN符号の準同期を検
出する。その結果、受信タイミング制御部20は相関器
44によつて第2のPN符号の準同期が検出された場合
にはステツプSP47に移行し、準同期が検出されなか
つた場合にはステツプSP52に移行する。またこのと
き一致回数判定部33は、受信タイミング制御部20か
ら相関器44の準同期検出の判定結果を得て、カウント
値をnだけ増加させる。因みに、このステツプSP46
においては、第1実施例のステツプSP26と異なり、
準同期を検出する際の閾値によつて通信エラーによつて
発生する第3のPN符号と第2のPN符号との不一致を
許容することができる。
【0115】準同期が検出されずステツプSP52に移
行した場合、受信タイミング制御部20は積分器42に
対して指示を与え、当該積分器42に保持されている過
去のデータ(すなわち演算結果)をクリアさせる。また
受信タイミング制御部20は一致回数判定部33に対し
て指示を与え、当該一致回数判定部33に保持されてい
るカウント値をクリアさせる。次にステツプSP53で
受信タイミング制御部20はPN発生器26における第
2のPN符号の発生タイミングを制御することにより、
第2のPN符号の同期が取れるように調整し、ステツプ
SP41に戻つて動作を繰り返す。
【0116】一方、準同期が検出されてステツプSP4
7に移行した場合、受信タイミング制御部20は一致回
数判定部33からカウント値を読み出し、その読み出し
たカウント値を基に一致しているチツプ数が規定チツプ
数以上であるか否かを判定する。そして規定チツプ数以
上であれば第3のPN符号と第2のPN符号とが完全に
同期していると判断してステツプSP48に移行し、規
定チツプ数以上でなければステツプSP41に戻つて受
信を継続する。
【0117】ステツプSP48において、受信タイミン
グ制御部20は判定部43に対して受信データを出力す
るように指示する。これにより判定部43は積分器42
から出力される積分結果と所定の閾値とを比較すること
によつて送信データ発生部4が出力した送信データの
「0」又は「1」を判定し、受信データとして受信デー
タ出力部18に出力する。また受信タイミング制御部2
0は受信データ出力部18に対して判定部43から出力
される受信データを、音声データや制御情報等のデータ
として利用するように指示する。その後、受信タイミン
グ制御部20はステツプSP41に戻つてデータの受信
を継続する。かくして受信機41においては、上述のよ
うな手順を実行することにより、送信機31から送信さ
れた送信信号を受信する。
【0118】(2−2)実施例の動作及び効果 以上の構成において、送信機31は、初期同期信号を送
信せず、ビツト「0」とビツト「1」が混在した送信デ
ータを第1及び第2のPN符号を用いてスペクトラム拡
散して送信する。一方、受信機41においては、受信タ
イミング制御部20によつて各部の動作タイミングを制
御することにより、送信機31から送信された送信信号
を受信する。この場合、受信機41はまずアンテナ1
4、受信RF部15を順に介して受信信号を得る。次に
受信機41は位相変調等の変調が施された受信信号を情
報復調部16で復調することにより情報復調データを
得、そして拡散復調部17で情報復調データを逆拡散す
ることにより受信データを得る。
【0119】ここで受信機41においては、まずPN発
生器22で発生した第1のPN符号と情報復調データと
を乗算することにより、当該情報復調データに逆拡散を
施して逆拡散データを得る。次に受信機41では第1の
PN符号kチツプ毎に逆拡散データを積分し、その積分
結果を基に相関器19で受信信号中の第1のPN符号と
PN発生器6で発生した第1のPN符号との同期を判定
する。そしてその判定結果を基にPN発生器22のPN
符号発生タイミングを調整することにより、受信機41
では第1のPN符号の同期を取る。
【0120】また受信機41では、積分器23の積分結
果を基に判定部24で受信信号中に含まれる第2のPN
符号の「0」又は「1」を判定して第3のPN符号を得
る。この場合、判定部24は積分結果から受信信号中の
第1のPN符号の反転又は非反転を検出することにより
第2のPN符号の「0」又は「1」を判定する。そして
受信機41では、この第3のPN符号にPN発生器26
で発生した第2のPN符号を乗算し、その演算結果をn
チツプ毎に積分して得た積分結果を基に、相関器44で
第3のPN符号とPN発生器26で発生した第2のPN
符号との同期を判定する。
【0121】このような判定の結果、同期が取れていな
いと判定された場合には、PN発生器26のPN符号発
生タイミングを調整することによつて第2のPN符号の
同期を取り、同期が取れていると判定された場合には、
判定部43で積分器42の積分結果を基に受信データを
復調する。
【0122】ここで上述のように第2のPN符号の同期
を検出する場合、受信タイミング制御部20でまず第3
のPN符号と第2のPN符号との演算結果が積分器42
にnチツプ分(すなわちグループの長さ分)溜まつたか
判定する。そしてnチツプ分の演算結果が溜まつていれ
ば、受信タイミング制御部20はグループ認識部34を
用いてその溜まつているnチツプ分の演算結果が1つの
グループのものであるかどうか判定する。
【0123】その結果、1つのグループであれば、受信
タイミング制御部20は相関器44に第3のPN符号と
第2のPN符号との準同期を判定させると共に、一致回
数判定部33に準同期しているチツプ数をカウントさせ
る。その結果、準同期しているチツプ数が規定チツプ数
以上になれば、第2のPN符号が完全に同期したと判定
し、受信データ出力部18に判定部43から出力される
受信データを取り込ませる。
【0124】このようにしてスペクトラム拡散通信シス
テム40においては、初期同期信号を付加せずにビツト
「0」及びビツト「1」が混在する送信データを送信し
たとしても、受信機41で第2のPN符号の同期を検出
することができると共に、データのビツト毎の境界を判
定することができる。この場合、受信機41では、グル
ープ毎に第3のPN符号と第2のPN符号との準同期を
判定すると共に、準同期しているチツプ数をカウントす
る。そして準同期しているチツプ数が規定チツプ数以上
に達したとき第3のPN符号と第2のPN符号とが完全
に同期したと判定する。このようにすることにより、受
信機41では、送られてくる第2のPN符号が送信デー
タの値によつて反転したとしても、第2のPN符号の同
期を検出することができる。また第2のPN符号の同期
が検出できれば、グループの境界によつてビツトの境界
を判定することができる。また相関器44を用いたこと
により、第2のPN符号の同期が必ずしも連続して検出
されなくても良くなる。これによりノイズや妨害によつ
て信号強度が弱くなつた場合にも第2のPN符号の同期
を検出することができる。因みに、このようにして初期
同期信号の送信が必要なくなると、待ち受け時の消費電
力を低減することができる。
【0125】以上の構成によれば、受信側で第1のPN
符号の反転又は非反転を基に第2のPN符号を推定した
第3のPN符号を生成し、その第3のPN符号と受信側
で発生した第2のPN符号との準同期をグループ毎に判
定すると共に、準同期しているチツプ数が予め決めた規
定チツプ数以上になつたか判定することにより、送られ
てくる第2のPN符号が送信データの値によつて反転し
たとしても、第2のPN符号の同期を検出することがで
きる。またこの場合、相関器44を用いたことにより、
第2のPN符号の同期が連続して検出されなくても良く
なり、ノイズや妨害によつて信号強度が弱くなつた場合
にも第2のPN符号の同期を検出することができる。か
くするにつき送信データの値に係わらず確実に拡散符号
の同期を検出し得るスペクトラム拡散通信システムを実
現することができる。
【0126】(3)他の実施例 なお上述の第1実施例においては、一致判定部27に1
グループ(すなわちnチツプ)分のデータが保持された
ときに一致判定(反転一致も含む)するようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、一致判定部
27に保持されているデータが1グループ未満であつて
も一致判定するようにし、一致しているチツプ数が規定
チツプ数以上であればその時点で同期獲得できたと判定
するようにしても良い。この場合には、例えば図8にお
いて、ステツプSP47に一度到達したら、ステツプS
P45は迂回可能に設定し、ステツプSP52やステツ
プSP50を通過するときにステツプSP45の迂回を
不可能に設定するようにすれば良い。
【0127】また上述の実施例においては、拡散復調部
17をスライデイング相関方式の構成にした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、拡散復調部をマツ
チトフイルタを用いた構成にしても良い。このようにす
れば、若干回路規模は大きくなるが、拡散符号の同期を
高速に検出することができる。
【0128】さらに上述の実施例においては、送信デー
タ発生部4で発生した送信データの単位をビツトで表現
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、送
信データ発生部4で畳み込み符号化処理等を行つた場合
には、ビツトの代わりにシンボルとして扱つても上述の
場合と同様の効果を得ることができる。
【0129】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、グループ
毎に第2の拡散符号の相関を検出する第2の相関検出手
段と、第2の相関検出手段の相関検出結果から得られる
相関の有るチツプ数を所定の閾値と比較することにより
第2の拡散符号の同期を検出する同期検出手段とを設け
るようにしたことにより、送信データの値によつて第2
の拡散符号が反転して送信されたとしても同期検出手段
によつて第2の拡散符号の同期を検出し得る。かくする
につき送信データの値に係わらず確実に拡散符号の同期
を検出し得るスペクトラム拡散通信システムを実現し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスペクトラム拡散通信
システムの構成を示すブロツク図である。
【図2】第2のPN符号の同期判定が困難になる場合の
信号例を示す略線図である。
【図3】受信機の動作手順を示すフローチヤート図であ
る。
【図4】一致判定部の構成を示すブロツク図である。
【図5】第2のPN符号の同期を検出する際の処理例を
示す略線図である。
【図6】第2のPN符号の同期を検出する際の処理例を
示す略線図である。
【図7】第2実施例によるスペクトラム拡散通信システ
ムの構成を示すブロツク図である。
【図8】第2実施例の受信機の動作手順を示すフローチ
ヤート図である。
【図9】課題の説明に用いるスペクトラム拡散通信シス
テムの構成を示すブロツク図である。
【図10】その受信機の動作手順を示すフローチヤート
図である。
【図11】そのスペクトラム拡散通信システムにおける
同期誤検出の一例を示す略線図である。
【符号の説明】
1、30、40……スペクトラム拡散通信システム、
2、31……送信機、3、32、41……受信機、4…
…送信データ発生部、5……拡散変調部、6、9、2
2、26……PN発生器、7、8、21、25……乗算
器、13……送信タイミング制御部、17……拡散復調
部、18……受信データ出力部、19、44……相関
器、20……受信タイミング制御部、23、42……積
分器、24、43……判定部、27……一致判定部、3
3……一致回数判定部、34……グループ認識部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信機と受信機との間でスペクトラム拡散
    通信方式によつて通信するスペクトラム拡散通信システ
    ムにおいて、 送信機は、 第1の拡散符号を発生する第1の拡散符号発生手段と、 上記第1の拡散符号の所定期間毎に第2の拡散符号を発
    生する第2の拡散符号発生手段と、 データ単位毎に上記第1の拡散符号と上記第2の拡散符
    号の所定チツプでなるグループとを用いて送信データを
    拡散し、拡散信号を出力する拡散手段と、 上記拡散信号に所定の処理を施して送信信号として送信
    する送信手段とを具え、 受信機は、 上記送信機から送信された送信信号を受信して受信信号
    を得る受信手段と、 逆拡散符号として、上記第1の拡散符号を発生する第1
    の逆拡散符号発生手段と、 逆拡散符号として、上記第1の拡散符号の上記所定期間
    毎に上記第2の拡散符号を発生する第2の逆拡散符号発
    生手段と、 上記受信信号に対して上記第1の拡散符号の相関を検出
    する第1の相関検出手段と、 上記第1の相関検出手段の相関検出結果に応じ、上記第
    1の拡散符号を用いて上記受信信号を逆拡散して逆拡散
    信号を出力する第1の逆拡散手段と、 上記逆拡散信号に対して上記第2の拡散符号の相関を上
    記グループ毎に検出する第2の相関検出手段と、 上記第2の相関検出手段の相関検出結果から得られる相
    関の有るチツプ数を所定の閾値と比較することにより上
    記第2の拡散符号の同期を検出する同期検出手段と、 上記同期検出手段の検出結果に応じ、上記第2の拡散符
    号を用いて上記逆拡散信号から上記送信データを判定し
    て受信データを出力するデータ判定手段とを具えること
    を特徴とするスペクトラム拡散通信システム。
  2. 【請求項2】上記第2の相関検出手段は、 上記逆拡散信号に対して上記第2の拡散符号が一致又は
    反転一致したときに相関が有ると判定することを特徴と
    する請求項1に記載のスペクトラム拡散通信システム。
  3. 【請求項3】上記相関の有るチツプ数は、 上記逆拡散信号に対して上記第2の拡散符号が一致又は
    反転一致しているチツプ数でなることを特徴とする請求
    項1に記載のスペクトラム拡散通信システム。
  4. 【請求項4】上記グループは、 上記第2の拡散符号の周期の約数となる長さを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散通信
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8208515B2 (en) 2007-09-26 2012-06-26 Mitsubishi Electric Corporation On-vehicle communication device

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