JPH08255945A - Qスイッチレーザ発振装置 - Google Patents

Qスイッチレーザ発振装置

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JPH08255945A
JPH08255945A JP7058593A JP5859395A JPH08255945A JP H08255945 A JPH08255945 A JP H08255945A JP 7058593 A JP7058593 A JP 7058593A JP 5859395 A JP5859395 A JP 5859395A JP H08255945 A JPH08255945 A JP H08255945A
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JP
Japan
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switch
signal
switch element
laser
output
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JP7058593A
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Inventor
Kuniaki Gotou
訓顕 後藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、Qスイッチ素子に損失を与えること
なくQスイッチパルスレーザ光の出力を大きくする。 【構成】レーザ共振器内のQスイッチ素子(5) に対し、
Qスイッチ駆動装置(10)からレベルが時間経過と共に大
きくなった後に低下する断続的なRF信号を印加する。
このRF信号のパワー変化は、レーザ媒質(3) の利得変
化と一致して変化し、Qスイッチ素子(5) に対するトー
タル入力が小さくなり、大きなパワーのRF信号をQス
イッチ素子(5) に印加しても、損失を与えることなく、
Qスイッチパルスレーザ光の出力を大きくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大出力Qスイッチパル
スレーザを出力するQスイッチレーザ発振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3はQスイッチレーザ発振装置の構成
図である。レーザ共振器を構成する各反射鏡1、2の間
には、レーザ媒質3が配置され、このレーザ媒質3に対
して励起ランプ4が並設されている。又、レーザ共振器
ミラー1とレーザ媒質3との間には、AO−Qスイッチ
素子5が配置されている。
【0003】このAO−Qスイッチ素子5は、Qスイッ
チ駆動装置6から図4に示す断続的な矩形のRF信号を
受けてQスイッチング動作するものとなっている。かか
る構成であれば、励起ランプ4の発光によりレーザ媒質
3が励起されると、レーザ光が発生するが、このときA
Q−Qスイッチ素子5が閉じていれば、そのエネルギー
は蓄積される。
【0004】この状態に、AQ−Qスイッチ素子5に矩
形のRF信号が入力すると、このAQ−Qスイッチ素子
5はRF信号に応じて断続的に開き、このときに尖頭値
の高いパルスレーザ光が繰り返し出力される。
【0005】ここで、RF信号のパワーは、このRF信
号により生じるQスイッチ素子5での損失が、レーザ共
振器内利得よりも大きくなっている。従って、より高い
出力のQスイッチパルスレーザ光を得るためには、より
大きなパワーを持ったRF信号をQスイッチ素子5に対
して印加することになる。
【0006】しかしながら、大出力Qスイッチパルスレ
ーザ光を得るためにRF信号のパワーを大きくすると、
Qスイッチ素子5を形成している音響光学媒体及びトラ
ンスデューサの発熱が大きくなり、これら音響光学媒体
とトランスデューサとの接合不良が発生したり、又音響
光学媒体に割れが発生する等の不具合が起きる。
【0007】このため、Qスイッチ素子5に印加するR
F信号のパワーは制限され、これに伴ってQスイッチパ
ルスレーザ光の出力にも限界が生じる。例えば、定格R
F入力50wのQスイッチ素子5を用いた場合、繰り返
し周波数1kHzの矩形のRF信号で50wに相当を印
加すると、10wの平均出力のQスイッチパルスレーザ
光しか得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにQスイッ
チ素子5に印加するRF信号のパワー制限により、Qス
イッチパルスレーザ光の出力に限界が生じる。そこで本
発明は、Qスイッチ素子に損失を与えることなくQスイ
ッチパルスレーザ光の出力を大きくできるQスイッチレ
ーザ発振装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、レー
ザ共振器内にQスイッチ素子を配置したQスイッチレー
ザ発振装置において、Qスイッチ素子に対し、レベルが
時間経過と共に大きくなった後に低下する断続的なRF
信号を供給するQスイッチ駆動手段を備えて上記目的を
達成しようとするQスイッチレーザ発振装置である。
【0010】
【作用】請求項1によれば、レーザ共振器内のQスイッ
チ素子に対し、レベルが時間経過と共に大きくなった後
に低下する断続的なRF信号を供給する。このRF信号
のパワー変化は、レーザ媒質の利得変化と一致して変化
し、これによりQスイッチ素子に対するトータル入力は
小さくなり、大きなパワーのRF信号をQスイッチ素子
に印加してQスイッチパルスレーザ光の出力を大きくで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。なお、図3と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略する。図1はQスイッチレー
ザ発振装置の構成図である。Qスイッチ駆動装置10
は、Qスイッチ素子5に対し、レベルが時間経過と共に
大きくなった後に低下する断続的なRF信号を供給する
機能を有している。
【0012】具体的にRF信号は、図2に示すように緩
慢にレベルが高く変化するもので、そのパワーPは、 P=Po [1− exp(−t/τ)] …(1) に従って変化する。
【0013】ここで、tは時間、τはレーザ媒質3のレ
ーザ上位準位の螢光寿命、Po はレーザ共振器の各反射
鏡1、2、レーザ媒質3、励起ランプ4、AO−Qスイ
ッチ素子5により構成されるレーザ共振器において、繰
り返し周波数「0」のときにレーザ発振を停止させるた
めに必要なRF信号のパワーである。
【0014】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。励起ランプ4の発光によりレーザ媒質3
が励起されると、レーザ光が発生するが、このときAQ
−Qスイッチ素子5が閉じていれば、そのエネルギーは
蓄積される。
【0015】この状態に、Qスイッチ駆動装置10は、
Qスイッチ素子5に対し、図2に示すようにそのパワー
Pが上記式(1) に従って順次大きくなるRF信号を送出
する。
【0016】このRF信号が印加されたAQ−Qスイッ
チ素子5は、RF信号に応じて断続的に開き、このとき
に尖頭値の高いパルスレーザ光が繰り返し出力される。
このときのゲインGは、図2に示すように G=Go [1− exp(−t/τ)] …(2) に従って変化する。
【0017】このようなRF信号のパワーPの変化は、
レーザ媒質3の利得変化と一致して変化するものとな
る。これにより、Qスイッチ素子5へのトータル入力
は、矩形のRF信号を印加した場合と比較して小さくな
る。そして、Qスイッチ素子5に対して上記式(1) に従
ったRF信号と矩形のRF信号との各トータル入力の差
は、繰り返し周波数により異なり、繰り返し周波数が高
い程大きくなる。例えば、繰り返し周波数1kHzにお
いて、本実施例のRF信号は、矩形のRF信号に対して
約2分の1となる。
【0018】従って、矩形のRF信号によりQスイッチ
素子5を加熱しトランスデューサの剥がれ等を起こして
Qスイッチ動作できなかったQスイッチパルスレーザの
出力レベルにおいて、本実施例では、Qスイッチ動作が
できる。例えば、繰り返し周波数1kHzの動作で、矩
形のRF信号のQスイッチパルスレーザ出力の2倍の出
力レベルを得ることができる。
【0019】具体例として定格RF入力50wのQスイ
ッチ素子5を用いた場合、矩形のRF信号で90wに相
当を印加しても、Qスイッチ素子5のトランスデューサ
等に剥がれは起こらず、繰り返し周波数1kHzで18
wの平均出力のQスイッチパルスレーザ光が得られる。
【0020】このように上記一実施例においては、レー
ザ共振器内のQスイッチ素子5に対し、レベルが時間経
過と共に大きくなった後に低下する断続的なRF信号を
印加するので、このRF信号のパワー変化は、レーザ媒
質3の利得変化と一致して変化し、これによりQスイッ
チ素子5に対するトータル入力を小さくでき、大きなパ
ワーのRF信号をQスイッチ素子5に印加しても、音響
光学媒体及びトランスデューサの発熱が大きくなった
り、これら音響光学媒体とトランスデューサとの接合不
良が発生したり、又音響光学媒体に割れが発生する等の
不具合を起こさずに、Qスイッチパルスレーザ光の出力
を大きくできる。
【0021】なお、本発明は、上記一実施例に限定され
るものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、RF信号は、直線的にそのパワーが変化す
る、例えば三角波としてもほぼ同一の効果を奏すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、Q
スイッチ素子に損失を与えることなくQスイッチパルス
レーザ光の出力を大きくできるQスイッチレーザ発振装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるQスイッチレーザ発振装置の一
実施例を示す構成図。
【図2】同装置に適用するRF信号の波形図。
【図3】従来装置の構成図。
【図4】同装置における矩形のRF信号の波形図。
【符号の説明】
1,2…反射鏡、3…レーザ媒質、4…励起ランプ、5
…AO−Qスイッチ素子、10…Qスイッチ駆動装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ共振器内にQスイッチ素子を配置
    したQスイッチレーザ発振装置において、 前記Qスイッチ素子に対し、レベルが時間経過と共に大
    きくなった後に低下する断続的なRF信号を供給するQ
    スイッチ駆動手段を備えたことを特徴とするQスイッチ
    レーザ発振装置。
JP7058593A 1995-03-17 1995-03-17 Qスイッチレーザ発振装置 Pending JPH08255945A (ja)

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JP7058593A JPH08255945A (ja) 1995-03-17 1995-03-17 Qスイッチレーザ発振装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001189513A (ja) * 1999-12-04 2001-07-10 Carl Zeiss Jena Gmbh パルス幅調整可能なqスイッチ固体レーザ
KR100979018B1 (ko) * 2008-10-31 2010-08-30 한국원자력연구원 높은 소광비와 고해상도를 갖는 임의 펄스 광섬유 레이저 발생 시스템

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