JPH08255160A - レイアウト装置および表示装置 - Google Patents
レイアウト装置および表示装置Info
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- JPH08255160A JPH08255160A JP7057232A JP5723295A JPH08255160A JP H08255160 A JPH08255160 A JP H08255160A JP 7057232 A JP7057232 A JP 7057232A JP 5723295 A JP5723295 A JP 5723295A JP H08255160 A JPH08255160 A JP H08255160A
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Abstract
能な情報を、所定の領域内に自動的に適切に配置するレ
イアウト装置を提供する。 【構成】表示装置400に入力された複数要素よりなる
情報の、特定部分に依存しない全体を説明する独立図形
要素間相互の連続関係を、要素解析部100で抽出す
る。それら独立図形要素を配置する大きさを要素サイズ
決定部430で決定し、前記抽出された連続関係に基づ
いて独立図形要素配置部440で前記独立図形要素を所
定の配置領域内に適宜配置する。独立図形要素が配置さ
れた残りの領域に、可変形要素配置部450で、その情
報の文章要素と文章に関わる図形要素を適宜配置する。
これらの処理により複数のレイアウト候補を得て、その
中からレイアウト選択部460により最も適切なレイア
ウトを選択し、選択されたレイアウトで当該情報を表示
部470に表示する。
Description
字・図形・写真・画像などの情報を、所定領域内に自動
的にレイアウトするレイアウト装置、および、そのレイ
アウトされた情報を表示する表示装置に関する。
合して情報を取り扱うことのできるいわゆるマルチメデ
ィアシステムの開発が急速に進んでいる。そのようなマ
ルチメディアシステムの例として、蓄積された種々の情
報を検索し、検索結果を文字・図形・音声・画像などの
任意の媒体で任意の方法により出力し、情報を明確かつ
直感的に認識できるようなシステムがあり、実際に実現
され始めている。そして、既存の種々の情報を、そのよ
うなマルチメディアシステムにより取り扱い可能な形式
にしておけば、その情報の検索や伝送などを効率よく行
うことができ、情報の活用の面から非常に有効である。
書籍など紙面上に可視的に記録されている情報が、最も
基本的な情報でありその量も膨大である。したがって、
それらの情報を前述したようなマルチメディアシステム
において使用することができれば非常に有効である。換
言すれば、マルチメディアシステムを有効に活用するた
めには、そのような既存の情報を取り扱い可能にするこ
とが必須である。
事においては、タイトル・サブタイトル・図形・写真な
どがレイアウトされた紙面上に、矩形の段が相互に入り
組んで設けられ、その各段に本文が記載されている。そ
して、その本文の文章の間には、本文の特定部分を補足
する図形や写真などがさらに組み込まれている。そのよ
うな記事のデータをディスプレイ装置などに表示するた
めには、電子化された記事のデータに対して、さらに、
表示のためのレイアウト情報を付加する必要がある。元
の紙面上のレイアウトをそのまま再現する必要はないも
のの、それらのタイトルや図形・写真などをディスプレ
イ上に適切にレイアウトされていれば、使用者にとって
操作し易く、情報の把握が容易になる。
通常、図17に示すようなレイアウト入力装置を用い
て、各記事ごとに作業者が入力していた。その入力方法
について図17を参照して説明する。図17は、文書と
図形、さらには、関連する動画像データなどの視覚的に
認識可能な情報にレイアウト情報を入力するレイアウト
入力装置の構成を示すブロック図であり、レイアウト入
力装置900は、レイアウト編集装置960、編集端末
920、レイアウト処理装置980、および、出力端末
990とを有する。
データ930、図形データ940、および、動画像デー
タ950を編集端末920に表示する。そして、作業者
は、編集端末920に表示されたその記事を構成するタ
イトル・サブタイトル・図形・写真・あらまし・本文な
どの各ブロック、および、関連する動画像データなどを
見ながら、たとえばマウスなどの入力手段により、それ
らの論理構造、および、それら各ブロックの表示手段上
の適切なレイアウトを入力する。設計されたレイアウト
は、レイアウト編集装置960によりレイアウト情報9
70としてデータ化される。そして、レイアウト処理装
置980において、各素材データ930,940,95
0が、レイアウト情報970に基づいてレイアウトさ
れ、出力端末990に表示される。
イアウト情報の付与作業は人手を介して行っているた
め、面倒で非常に時間がかかるという問題があった。そ
のため、既に蓄積されている膨大なデータにレイアウト
情報を付与しマルチメディアシステムで使用可能とする
適切な方法とは言えなかった。また、入力された情報を
表示する際にも個々にレイアウト情報を付与しなければ
ならないため、その情報をリアルタイムと同等程度に迅
速に表示することができないという問題があった。
・写真・画像などの視覚的に認識可能な情報を、所定の
領域内に自動的に適切に配置することのできるレイアウ
ト装置を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、文字・図形・写真・画像などの視覚的に認識可能な
情報を、所定の領域内に自動的に適切に配置し、表示す
ることのできる表示装置を提供することにある。
に、複数のブロックからなる情報に対して、可能な限り
そのブロック間の論理構造を抽出するようにした。そし
て、そのブロックの中で、特徴的な情報のブロックを優
先して配置し、その情報の概要を認識し易いようにし
た。さらに、適切と思われる複数のレイアウト候補を生
成し、その候補を評価して最も適切なレイアウトを自動
的に選択するようにした。
視覚的に認識可能な情報が略矩形のブロックごとに2次
元面上に配置された文書情報に基づく情報を、所定領域
に適宜配置するレイアウト装置であって、前記文書全体
に関わる図形からなる独立図形ブロック相互の論理的連
続関係を抽出する論理解析手段と、前記抽出された論理
的連続関係に基づいて、前記独立図形ブロックを前記所
定領域に適宜配置する独立図形ブロック配置手段と、前
記所定領域の、前記独立図形ブロックが配置されていな
い空き領域に、前記文書を構成する文章とその文章に関
わる図形からなる文章ブロックを適宜配置する文章ブロ
ック配置手段と、前記独立図形ブロック配置手段および
前記文章ブロック配置手段による前記各ブロックの配置
の適切さを評価する評価手段とを有する。
および前記文章ブロック配置手段の少なくともいずれか
は、前記各ブロックに対して複数通りの前記配置を行
い、複数の仮の配置を得、前記評価手段は、前記得られ
た複数の仮の配置に対して前記評価を行い最も適切な配
置を選択する。
ト装置と、前記レイアウト装置により得られた各ブロッ
クの配置で前記視覚的に認識可能な情報を表示する表示
手段とを有する。
の特定部分に依存しない全体を説明する独立図形ブロッ
クに対して、論理解析手段によりそれらの間の連続関係
を抽出する。その抽出された連続関係を用いて、独立図
形ブロック配置手段により前記独立図形ブロックを所定
の配置領域内に適宜配置する。そして、その独立図形ブ
ロックが配置された残りの領域に、文章ブロック配置手
段によりその情報の文章ブロックと文章に関わる図画・
写真などの図形ブロックを適宜配置する。これらの処理
により適切と思われる複数のレイアウト候補を得て、そ
の複数のレイアウト候補の中から、評価手段により各配
置の適切さを評価し、適切なレイアウトを得る。
レイアウト装置により得られた配置で、当該情報を表示
手段に表示する。
説明する。図1は、本発明のレイアウト装置を適用した
本発明の表示装置の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。表示装置400は、要素解析部410、要素サイ
ズ決定部420、独立図形要素配置部430、可変形要
素配置部440、レイアウト選択部450、および、表
示部460を有する。
すような新聞記事から得られた矩形のブロック(以後、
要素と言う場合もある)で構成される文書データを、所
定の大きさの表示領域(以後、配置領域と言う場合もあ
る)を有する表示手段に表示するための表示手段であ
る。この際に、前記表示画面に形状は元の記事の形状と
は異なるため、表示画面に合ったレイアウトを行って表
示する必要がある。また、図2に示すようなデータは字
数が多いこともあり、最初から全ての情報を表示する必
要はなく、記事の概要が理解できる程度に省略して表示
するのが望ましい。本実施例の表示装置は、そのような
適切なレイアウトおよび適切な情報の表示を行う表示装
置である。
ータについて説明する。前述したように、本実施例にお
いては、図2に示す文書データに対する処理を具体例と
して用いる。図2に示す文書データは、要素11〜21
の11個の要素より構成され、要素11はタイトル、要
素12,13はサブタイトル、要素14はあらまし、要
素15,16,18,19は本文、要素17は図、要素
20は写真、要素21は写真の説明である。
は、各々図3に示すような形式のデータとして記録され
ている。このデータについて説明する。データ31は属
する記事を識別する番号である。データ32はその要素
の種類を示すデータである。各要素は、写真、図形、タ
イトル、サブタイトル、あらまし、本文、写真や図の説
明のいずれかの種類に分類される。なお、前記種類のう
ち、あらましと本文は文章要素、それ以外は図形要素と
分類され、この分類もデータ32より知ることができ
る。
る。このデータの形式は、データ32において文章要素
と分類されているデータ、すなわちあらましと本文はテ
キストデータとして記録される。また、データ32にお
いて図形要素と分類されているデータは、イメージデー
タとして記録される。データ34は原文書中でのその要
素の座標を示すデータであり、その要素を矩形で示した
時の上下左右の座標が記録される。データ35は、その
要素の変形に対する許容性を示すコードが記録される。
このデータもデータ32の要素の種類から決定される。
要素の種類が文章要素の場合には、任意の大きさに変形
したり、複数領域に分割したりすることができるので、
変形の許容性が高いものとしてその旨のデータが記録さ
れる。また、要素の種類が図形要素の場合には、大きさ
を比例的に変えることしかできないので、変形の許容性
が低いものとしてその旨のデータが記録される。
示すデータが記録される。文章はそもそも読む順序が決
まっているものである。したがって、文章中に挿入され
る文章を補足する図なども、その文章の特定箇所に対応
して適宜参照される必要があり、順序性が高いと言え
る。また、記事全体を説明するタイトルや図形などは、
その記事などの中においては順序はさほど重要ではなく
順序性が低いと言える。データ36にはこの順序性の高
低を示すデータが記録される。なお、データ31〜35
は、要素解析部410に入力される時点で既に得られ、
記録されているデータであり、データ36は、要素解析
部410により決定され記録されるデータである。
れらのデータが入力され、各構成部により参照され、処
理され、表示される。この際に、要素解析部410は、
実際に図3に示すような形式のデータが各構成部を伝達
されるような構成でもよいし、また、図示せぬ記憶部に
これらのデータが記憶されており、各構成部より適宜参
照されるような構成でもよい。
する。まず、要素解析部410について図4〜図8を参
照して説明する。要素解析部410は、要素分類部41
1、隣接要素検出部412、要素統合部413、およ
び、論理構造構築部414を有する。以下、要素解析部
410の各部の動作について説明する。要素分類部41
1は、入力された文書データを構成する各要素を、文
章、文章に付随する図形、および、その他の独立した図
形の3種類に分類する。そして、独立した図形と分類さ
れた要素は隣接要素検出部412に出力される。また、
文章に付随する図形と分類された要素は、その付随する
文章要素の列に挿入され、その文章要素とともに可変形
要素として論理構造構築部414に出力される。
スポーツ欄の試合結果表などの文章の一部と非常に深い
関係を持ち、文章の流れに沿って文章中に組み込まれる
べき図形である。また、文章から独立した図形とは、記
事全体に関わる図形であり、たとえば、タイトル、写真
などである。そして、本実施例においては、図形要素の
中で、連続する文章要素の間に位置し、高さがその
文章要素の高さと等しい、という2つの条件を満たした
時に、その図形は文章に付随する図形と分類される。
ついて図5を参照して具体的に説明する。図5は、要素
分類部411の動作を説明するための文書の例を示す図
である。図5に例示する文書は、新聞記事などに通常見
られる構成の文書である。この文書は8つの要素41〜
48より構成されており、要素41,47が図形要素、
その他が文章要素である。
形要素41,47に着目する。すると図形要素41は、
文章要素42,44および文章要素43,45の間に位
置しているものの、それらのいずれの文章要素とも高さ
が等しくない。したがって前記条件に基づいて、図形要
素41は独立した図形と分類される。また、図形要素4
7は、文章要素46,48の間に位置し、高さもそれら
文章要素46,48の高さと等しい。したがって図形要
素47は、文章に付随する図形と分類される。
図形要素11,12,13,17,20,21の内、図
形要素17のみが前記条件に適合し文章に付随する図形
要素と分類され、その他の要素は独立した図形要素と分
類される。
ては予め知られているものとする。また、図5において
は、文章が縦書きに記録されている新聞記事を例示して
いるため、前記文章に付随する図形を決定するための
の条件は、その図形の高さが文章要素の高さと等しい、
という条件となっている。この高さは、厳密には行の長
さを意味する。したがって、雑誌の記事などの横書きの
文章を対象とした場合には、の条件は図形要素の幅が
文章要素の幅と等しいという条件になる。
1で独立した図形と分類された要素に対して、それらの
要素間の隣接関係を各要素の位置情報に基づいて調べ
る。隣接要素検出部412は、独立した図形の要素の全
ての組み合わせについて、前記データ34に記録されて
いる2次元座標データを用いて、その要素間の境界線が
所定距離以内となる範囲が所定長さ以上連続してある場
合に、それらの要素が隣接すると判定する。
参照して説明する。図6は、要素解析部410の隣接要
素検出部412の動作を説明するための図であり、
(A)は図2の文書中の独立した図形要素を示す図、
(B)はネットワーク形状の隣接情報を模式的に示す図
である。図2の文書データに対しては、図6(A)に示
すような要素11,12,13,20,21が独立した
図形要素として分類される。そして、この各要素の間で
前記条件により隣接を判定すると、図形要素11と図形
要素12、図形要素12と図形要素13、および図形要
素20と図形要素21が隣接していると判定される。そ
の結果、図6(B)に示すような図形要素11,12,
13および、図形要素20,21の、2つのネットワー
ク形状の隣接情報が得られる。
2で隣接すると判定されたネットワーク形状の隣接情報
より、各要素の位置情報に基づいて、さらに連続性の高
い要素の並びを抽出する。まず、要素統合部413は、
隣接要素検出部412で求められた隣接情報の各ネット
ワークごとに、そのネットワークを分割するすべての組
み合わせを求める。その際、全く分割しないネットワー
クそのものも1つの組み合わせとする。そして、それら
の全ての組み合わせについて所定の評価を行う。
トにおいては、意味上の関係が強い図形要素は、全体と
して見た時に矩形になるように配置される場合が多い。
その結果、連続する要素で構成される集合に対しては、
その要素の集合を囲む矩形の面積に対するその要素の面
積の合計の比率(面積有効利用率)が高くなる。したが
って、前記ネットワークを分割した各要素または要素の
集合に対する前記比率の平均値を求めれば、その分割方
法、すなわち、その分割が行われた状態の1の集合とさ
れている要素間の連続性を評価することができる。
められた各分割状態に対して、その分割された要素また
は要素の集合ごとに前記面積有効利用率を求め、その分
割の全要素または要素の集合ごとの前記面積有効利用率
の平均値を求める。そして、その平均値の最も高い組み
合わせを選択する。なお、その平均値が同じ場合には、
分割数の少ないもの、すなわち多くの要素が連続された
状態の組み合わせを選択するものとする。
れた隣接情報のネットワークを適宜分割することによ
り、結果的にその隣接情報の中から連続性の高い要素の
並びを抽出することになる。
7を参照して具体的に説明する。図7は、要素統合部4
13の動作を説明するための図であり、(A)〜(D)
は各々所定の組み合わせで要素を統合した時の評価を示
す図である。図6(B)に示したように、図2の記事の
独立した図形要素からは、要素11,12,13という
ネットワーク状の隣接情報が得られている。そして、こ
のネットワークを分割する方法は、分割しない場合も含
めると図7(A)〜(D)に示すような4通りの分割方
法が考えらる。この各分割方法において、各分割された
グループごとに、矩形の面積と要素の面積の合計を求
め、その比率を求める。そして評価値である前記比率の
平均を求める。この平均を求める計算および評価値を図
7に示す。
分割の評価値は各々100%、75%、100%、40
%となる。また、前述した評価値が等しい場合には分割
数の少ない方を選択するという規則により、最終的には
図7(C)に示す分割が選択される。すなわち、要素統
合部413においては、隣接要素検出部412で隣接が
検出された図形要素11,12,13の中で、要素1
2,13の連続性が高いと判定する。
1より入力された文章要素、および、文章に付随する図
形要素の情報、および、要素統合部413より入力され
た独立図形要素の連続性の情報に基づいて、最終的に入
力された記事の各要素間の論理構造を決定し、出力す
る。すなわち、要素分類部411より文章付随図形要素
が文章要素の列の適切な場所に挿入された要素の列が入
力され、また、要素統合部413より独立した図形の列
が入力され、それらを合わせて入力文書に対する論理構
造が抽出される。
うな論理構造が抽出される。すなわち、要素分類部41
1より文章付随図形要素17が文章要素の列14〜19
の適切な場所に挿入された要素の列51が入力され、ま
た、要素統合部413より独立した図形の列52,5
3,54が入力され、それらを合わせて図8に示すよう
な論理構造が得られる。
420以下の各部の構成および動作について説明する。
要素サイズ決定部420は、要素解析部410より入力
された独立図形要素を配置する際の要素の大きさを決定
する。要素サイズ決定部420は、図3に示す各要素ご
との記録データのデータ34を参照して、元文書中の各
要素の大きさの相対比に準じて決定する。その大きさの
決定に際しては、表示手段に表示した時の大きさが小さ
くなり過ぎたり、大きくなり過ぎたりしないように、表
示手段の表示領域の大きさや解像度なども考慮する。ま
た、要素サイズ決定部420は、各要素の大きさを1つ
の大きさに決定する他に、たとえば、所定範囲内の大き
さに規定したり、各要素の取り得る大きさの組み合わせ
の可能性をいくつか決定するなどの処理を行うものでも
よい。そのように、要素の大きさが可変的な場合には、
その要素の大きさは、後述する各要素の配置や複数レイ
アウトからの選択の際に、結果的に決定される。
決定部420により大きさの決定された独立図形要素
を、所定の配置領域中に適宜配置し、1つ以上の配置候
補を生成する。独立図形要素配置部430は、配置領域
内の所定位置から所定方向に基線を定め、その基線に沿
って要素の列を順に配置する。その基線が配置領域の境
界に達した場合には、その基線と所定距離離れた並行な
第2の線に基線を改行して、同じく要素の配置を連続す
る。
法について、図9のフローチャートに従って、図10を
参照して具体的に説明する。図9は、独立図形要素配置
部430における独立図形要素の配置する手順を示すフ
ローチャートである。図10は、独立図形要素の配置を
説明する図である。
示すポインタを配置領域内の所定の起点にセットし、独
立図形要素の先頭の要素から順次配置を開始する(ステ
ップS40)。まず、配置領域内のポインタの位置に、
他の要素が配置されているか否かをチェックする(ステ
ップS41)。そして、その位置に他の要素が配置され
ていない場合には、その位置にこれから配置しようとし
ている要素を配置した場合に、配置領域から要素がはみ
出さないかどうかをチェックする(ステップS42)。
ステップS42のチェックで要素がはみ出さなければ、
図10(A)に示すように、その位置にその要素を配置
する(ステップS43)。そして、配置した要素が最後
の要素か否かをチェックして(ステップS44)、まだ
要素が続く場合には再びステップS41からの処理を繰
り返す。
要素が配置されている場合には、図10(B)に示すよ
うに、その配置されている要素を基線方向に飛び越した
位置にポインタを移動させ(ステップS45)、再びス
テップS41からの処理を繰り返す。ステップS42
で、ポインタの位置にその要素を配置した場合に、配置
した要素が配置領域の範囲からはみ出してしまう場合に
は、図10(C)に示すように、基線を現在の基線より
所定距離だけずらした次の行に改行する(ステッップS
46)。そして、この改行した位置が配置領域内であれ
ば(ステップS47)、その改行した線を新たな基線と
して、再びステップS41からの処理を繰り返す。
最後の要素であれば、全ての独立図形要素の配置が行え
たものとして、独立図形要素配置部430の処理を終了
する(ステップS49)。また、ステップS46で基線
を改行した結果、その改行した基線が配置領域からはみ
出してしまった(ステップS47)場合には、この配置
領域にこの独立図形要素の列を配置することは不可能で
あり、独立図形要素配置部430の処理を終了する(ス
テップS48)。なお、その際には、再び要素サイズ決
定部420において独立図形要素の大きさを決定し直す
などの処理を行う。
たい場合には、基線は配置領域の右上を起点として左向
きや下向きの線に定めるのが好ましい。しかし、文書の
種類などに応じて任意の基線を定めてよい。また、たと
えば、右上を起点として左方向の基線と左下を起点とし
た右方向の基線というような複数の基線を定めておき、
要素の種類などに応じて使用する基線を変えるようにし
てもよい。このようにすれば、たとえばタイトル、サブ
タイトルなどは右上付近に配置し、写真などは左下付近
に配置するといった、複雑な配置が可能となる。
1に示す。図11(A)は、縦タイトルのための右上か
ら左向きの基線、横タイトルのための左上から下向きの
基線、および、写真、図面などのための左下から右方向
の基線の3つの基線を用いた標準的な配置例である。こ
の縦タイトルのための基線の起点を水平方向に中央付近
にずらすと、図11(B)に示すように、縦タイトルを
強調したレイアウトとなる。また、図11(A)の、横
タイトルのための起点を、水平垂直両方向に関して所定
距離内側にすると、図11(C)に示すように横タイト
ルを強調したレイアウトになる。このようなレイアウト
を行う際には、図11に示すように、要素サイズ決定部
420では横タイトルの大きさを縦タイトルより相対的
に大きくすることが望ましい。
0は、前述したように、所定の基線に基づいて規則的に
独立図形要素を配置した。しかし、独立図形要素の配置
はこの方法に限られず、任意好適な配置方法を用いてよ
い。たとえば、新聞紙面から抽出した記事のデータであ
ることが明確な場合には、紙面レイアウトの慣例に基づ
く配置方法でもよい。そのようにすれば、図11に示す
例においては、たとえば図11(D)に示すように、縦
タイトルや図面が適宜配置されたレイアウトとなる。
素配置部430は、1つ以上の配置の候補を生成し、可
変形要素配置部440に出力する。
配置部430より入力された1つ以上の配置の候補の各
々について、配置領域の中の、独立図形要素配置部43
0において独立図形が配置された残りの領域に、要素解
析部410の要素分類部411で文章要素および文章に
付随する図形と分類された可変形要素を適宜配置する。
は、独立図形要素配置部430より入力されたレイアウ
トに対して、その空き領域を可変形要素を配置するため
の矩形領域に分割する。可変形要素配置部440は、空
き領域の最大の高さを、所定範囲内の等間隔で垂直方向
に等分割することにより、その間隔を高さとする複数の
帯状領域を得る。これを、可変形要素を配置するための
矩形列とする。
要素分類部411より入力された可変形要素を適宜配置
していく。この処理について図12に示すフローチャー
トを参照して説明する。まず、ステップS21におい
て、各要素の間の相対的な重要度を計算する。本実施例
においては、図形要素は文章要素よりも重要度が高いと
する。また、複数の文章要素が存在した場合には、その
重要度は文章の長さに比例するとする。すなわち、長い
文章ほど重要度が高いものとする。
素の大きさを計算する。ステップS22においては、ま
ず各図形要素の大きさを計算する。すなわち、各図形要
素の高さを矩形列の高さに合わせ、幅は元の図形の形状
を維持するように高さに合わせて比例的に決定する。そ
して、この結果、矩形領域列全体の内、図形要素によっ
てどれだけの面積が占められるかが分かり、この図形要
素の占める面積を、矩形領域列全体から引いた残りの領
域が文章要素を配置するための面積となる。そして、そ
の文章要素を配置することのできる矩形領域の幅を、各
文章要素の重要度に比例して配分する。これにより、文
章要素の大きさを決定する。
を配置する。ステップS23においては、まず、ステッ
プS22により算出された大きさの各要素を、順に矩形
領域の列に仮に配置していく。この際、各矩形領域間の
区切りは考慮せず、矩形の並びに対して要素の列を対応
付けていく。ステップS22において要素の大きさが調
整されているので、全矩形領域の長さと対応付けられた
要素列の長さは等しくなる。
矩形領域の列、および、情報要素の列を図13に示す。
図13は、ステップS23において仮に配置された矩形
領域の列および要素の列を示す図であり、(A)は矩形
領域の列を示す図であり、(B)は要素の列を示す図で
ある。可変形要素配置部440は、まず、独立図形要素
を配置した空き領域から、3つの矩形領域61〜63を
得る。また、可変形要素として3つの図形要素64,6
6,68と2つの文章要素65,68が、図示のごとく
64〜68の順に順序付けられて入力される。各要素
は、ステップS22により各々同じ高さになるようにそ
の大きさが調整され、また文章要素65,68は、要素
列全体が矩形領域の列と同じ長さになるようにその幅が
調整されている。
配置の結果に対して、さらに各要素の幅などを調整し
て、矩形領域の区切り部分が要素の区切りとなるように
調整する。まず、ステップS21で求められた重要度
が、所定値以下で、各矩形領域に関わる要素の中で最も
低い要素を調整用要素として選択する。そして、以後、
その調整用要素を対象にして、一部削除および分割を行
って、その矩形領域の末尾部分が、その矩形領域に関わ
る要素の列の末尾と一致するように、要素の列の長さを
調整する。
調整方法について、図14を参照して具体的に説明す
る。図14は、矩形領域に要素を配置する方法を説明す
る図であり、(A)は調整用要素を説明する図、(B)
〜(E)は各々矩形領域からのはみ出し方に対する調整
方法を示す図である。図14(A)は、要素仮配置部2
30において各要素列を各矩形列に順次配置し、その矩
形64の中で最も重要度の低い文章要素76を調整用要
素として選択された状態である。
図14(B)に示すように、重要度が高く、幅の変更が
できない図形要素のみが矩形領域64に存在し、図形要
素77が矩形領域からはみ出している場合は、はみ出し
ている図形要素77を次の矩形領域65に移動させる。
また、図14(C)に示すように、図形要素78が矩形
領域64よりはみ出しているものの、その矩形領域には
前記図形要素のはみ出し長さより大きい幅の文章要素7
9が存在する場合、そのはみ出しに相当する長さだけ前
記文章要素79の幅を削る(79a)。すなわち図形要
素78がその矩形領域内に丁度配置されるように、その
文章要素である調整用要素をカットする。
領域からはみだしている場合で、図14(D)に示すよ
うに、その矩形領域64内にある文章要素の幅が小さい
場合には、その文章要素80をそのまま次の矩形領域6
5に移動させる。また、図14(E)に示すように、そ
の矩形領域内にある文章要素の幅が相当の長さある場合
には、その文章要素81、すなわち調整用要素を2つの
文章要素に分割して、前半の文章要素81aを元の矩形
領域64に、矩形領域64内に入らない後半の文章要素
81bを次の矩形領域65に配置する。
領域の列の区切りが要素の区切りとなる。また、この調
整により一部省略や分割された要素は重要度の低い要素
なので、情報全体から見て、情報を大まかに把握するの
にはさほど影響はない。
理により、独立図形要素配置部430において独立図形
が配置された空き領域に、文章要素と文章に付随する図
形からなる可変形要素を適宜配置していく。また、この
処理は独立図形要素配置部430から入力された複数の
配置の候補の各々に対して行う。処理結果の複数の配置
の候補はレイアウト選択部450に出力される。
置部440より入力された各要素が配置された複数の配
置より最も適切な配置を選択する。レイアウト選択部4
50は、式1に示すように、M個の評価関数の重み付き
加算により各レイアウトの評価値Pを得、最も評価の高
いレイアウトを人間にとって最も自然な配置として選択
する。
き領域面積の合計、空き領域の2次元分散、および、文
章要素の分断回数を用いる。以下に各項目について説明
する。空き領域面積の合計は、配置面積の中の要素が何
も配置されていない空き領域の面積の合計であり、図1
5(A)に示すように、少ないほど適切な配置である。
独立図形要素の位置により可変形要素を配置する矩形列
の形状が変わると、可変形要素の文章に付随する図形要
素の位置によっては配置領域中に空白領域が生じる場合
がある。
空き領域のチラバリ具合に基づく評価である。配置面積
中に同じ面積の空き領域があるならば、図15(B)に
示すように、それらは固まって存在する方が見栄えがよ
い。そのため、各空き領域の分散Eを式2により求め評
価値とする。
文章要素の分断回数である。図15(C)に示すよう
に、独立図形要素の配置により、文章の分断回数が異な
る。文章要素が分断されるほど記事は読みにくくなるた
め、当然この分断回数は少ない方がよい。
つの項目に限られるものではなく、表示装置の目的、表
示する文書などに応じて、その他の種々の評価項目を用
いてよい。たとえば、マルチメディア端末としての表示
装置であって、情報の概要をまず表示し、その情報に興
味のある場合のみさらに詳しい情報を表示させるような
システムにおいては、最初の概要の表示の段階では文章
要素以外の要素が多く表示されている方が、直感的に情
報が把握し易いと考えられる。したがって、たとえば配
置領域中の文章以外の要素が占める面積の割合が大きい
程、好ましいレイアウトとする評価を用いてもよい。そ
の他、新聞紙面からの情報を表示する場合には、新聞紙
面との類似性などの評価を用いてもよい。
により選択されたレイアウト情報に従って、CRT装置
などのディスプレイ装置に、前記配置の情報を表示す
る。
れるものではなく、種々の改変が可能である。たとえ
ば、本実施例においては、本発明の表示装置を図1に示
すような専用の各手段により構成される装置により実現
した。しかし、汎用の計算機装置などを用いても本発明
の表示装置は実現可能である。その際の処理手順を図1
6に示す。図16に示す処理手順に従えば、まず、入力
された複数要素からなる情報より、その位置情報に基づ
いて各要素の相互の関係を解析し(ステップS51)、
結び付きの強い要素を統合して論理構造を獲得する(ス
テップS52)。
形要素について、それら相互のバランスや配置領域の大
きさを考慮して、配置する大きさを決定する(ステップ
S53)。そして、大きさの定まった独立図形要素をま
ず配置し(ステップS54)、次に、その独立図形要素
を配置した空き領域に文章要素とその文章に付随する図
形要素からなる可変形要素を配置する(ステップS5
5)。複数の方法で前記ステップS53〜ステップS5
5までの処理を行い、複数の配置を得たら、その中で最
も自然なレイアウトを選択し(ステップS56)、その
レイアウトでその情報を端末装置に表示する(ステップ
S57)。
ークステーションなどの汎用の計算機装置を用いて本発
明を実現しても、本実施例と全く同様にレイアウトを行
うことができる。
・図形・写真・画像などの視覚的に認識可能な情報を、
所定の領域内に自動的に適切に配置することができ、た
とえば、紙面などから得られた膨大な量の文書情報に対
しても、たとえばマルチメディアシステムで使用可能な
ように、迅速にレイアウト情報を付与することができ
る。また、本発明の表示装置によれば、文字・図形・写
真・画像などの視覚的に認識可能な情報を、所定の領域
内に自動的に適切に配置し表示することができるため、
入力された情報を直ちに表示することができる。
ック図である。
示すブロック図である。
説明するための文書の例を示す図である。
作を説明するための図であり、(A)は独立した図形要
素を示す図、(B)はネットワーク形状の隣接情報を模
式的に示す図である。
説明するための図であり、(A)〜(D)は各々所定の
組み合わせで要素を統合した状態を示す図である。
果を示す図である。
動作を説明するフローチャートである。
における独立図形要素の配置を説明する図であり、
(A)は通常に配置が行えた場合を説明する図、(B)
はポインタの位置に既に要素が配置されていた場合を説
明する図、(C)は基線を改行して要素を配置する場合
を説明する図である。
の例を示す図であり、(A)は標準的な配置例を示す
図、(B)は縦タイトルを強調した配置例を示す図、
(C)は横タイトルを強調した配置例を示す図、(D)
は新聞型の配置例を示す図である。
動作を説明するフローチャートである。
入力される要素の列、および、矩形領域の列を示す図で
あり、(A)は要素の列を示す図、(B)は矩形領域の
列を示す図である。
おける矩形領域に要素を配置する方法を説明する図であ
り、(A)は調整用要素を説明する図、(B)〜(E)
は各々矩形領域からのはみ出し方に対する調整方法を示
す図である。
おける評価を説明する図であり、(A)は空き領域面積
の合計による評価を説明する図、(B)は空き領域の2
次元分散による評価を説明する図、(C)は文章要素の
分断回数による評価を説明する図である。
より実現する場合の、処理手順を示すフローチャートで
ある。
装置に表示するためのレイアウト情報入力装置の構成を
示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】視覚的に認識可能な情報が略矩形のブロッ
クごとに2次元面上に配置された文書情報に基づく情報
を、所定領域に適宜配置するレイアウト装置であって、 前記文書全体に関わる図形からなる独立図形ブロック相
互の論理的連続関係を抽出する論理解析手段と、 前記抽出された論理的連続関係に基づいて、前記独立図
形ブロックを前記所定領域に適宜配置する独立図形ブロ
ック配置手段と、 前記所定領域の、前記独立図形ブロックが配置されてい
ない空き領域に、前記文書を構成する文章と該文章に関
わる図形からなる文章ブロックを適宜配置する文章ブロ
ック配置手段と、 前記独立図形ブロック配置手段および前記文章ブロック
配置手段による前記各ブロックの配置の適切さを評価す
る評価手段とを有するレイアウト装置。 - 【請求項2】前記独立図形ブロック配置手段および前記
文章ブロック配置手段の少なくともいずれかは、前記各
ブロックに対して複数通りの前記配置を行い、複数の仮
の配置を得、 前記評価手段は、前記得られた複数の仮の配置に対して
前記評価を行い最も適切な配置を選択する請求項1に記
載のレイアウト装置。 - 【請求項3】前記請求項1または2記載のレイアウト装
置と、 前記レイアウト装置により得られた各ブロックの配置で
前記視覚的に認識可能な情報を表示する表示手段とを有
する表示装置。
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