JPH08253396A - GaAs単結晶の成長方法 - Google Patents
GaAs単結晶の成長方法Info
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- JPH08253396A JPH08253396A JP5455295A JP5455295A JPH08253396A JP H08253396 A JPH08253396 A JP H08253396A JP 5455295 A JP5455295 A JP 5455295A JP 5455295 A JP5455295 A JP 5455295A JP H08253396 A JPH08253396 A JP H08253396A
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Abstract
ために非常に重要な結晶中の炭素濃度を制御することの
できるLEC法でGaAs単結晶を成長する方法を提供
しようとするものである。 【構成】 原料に酸化ガリウムを添加し、必要に応じて
酸化ガリウムと液体封止剤の酸化ホウ素の重量比を制御
することにより、所望の炭素濃度のGaAs単結晶をL
EC法で成長する方法である。
Description
デバイス、光デバイス等のGaAs基板に用いるGaA
sバルク単結晶を液体封止チョクラルスキー法(LEC
法)で成長する方法に関する。
方法として工業的に用いられるLEC法を実施するため
の装置である。高圧チャンバ1の中央にるつぼ4及びサ
セプタ5を下軸3で支持し、るつぼ4内には原料融液6
と液体封止剤7が収容されており、上軸2の下端に固定
された種結晶8を原料融液6に浸漬して単結晶9を引き
上げるもので、原料融液6を加熱するためのヒータ10
及び引き上げ結晶を保温するためのヒータ11が配置さ
れ、高圧チャンバ1には保温材12が備えられている。
準位EL2及びAsサイトの炭素(CAs)によるアクセ
プターとの補償により実現される。そのため、半絶縁性
化又は半絶縁性領域での比抵抗の制御を行うためには、
結晶中の炭素濃度を制御する必要がある。
するときに、CO又はCO2 ガスを成長炉雰囲気中に導
入してCO又はCO2 濃度を制御して結晶中の炭素濃度
を制御することが提案されている(特開平5─5129
6号公報、特開平1─192793号公報、特開平5─
97595号公報参照)。また、B2 O3 液体封止剤中
の水分量により結晶中の炭素濃度を変えられることも公
知である〔Nuclear Instruments and Methods in Physi
cs ReseachB24/25 (1987) 999 〕。
2 ガスを成長炉雰囲気中に導入する方法は、通常の方法
で成長するときの炭素濃度(バックグランドの炭素濃
度)よりも高く制御したいときには有効であるが、低い
領域で制御することはできない。例えば、LEC法では
雰囲気ガスにArやN2 を用いて高圧下で成長を行う
が、圧力を下げると炭素濃度が増加する傾向がある。特
に、N2 を用いる場合にその傾向が顕著である。また、
CO又はCO2 ガス導入時に、熱環境が変化して結晶成
長状態に影響を及ぼすという問題もある。
化させる方法は、水分量を増加させて炭素濃度を減らす
ことができるが、あまり水分量を多くすると反応により
種結晶が損傷して成長できなくなるという問題がある。
し、結晶成長の熱環境を変化させず、種結晶を損傷する
こともなく、炭素濃度を容易に制御することのできるG
aAs単結晶の成長方法を提供しようとするものであ
る。
クラルスキー法でGaAs単結晶を成長する方法におい
て、原料に酸化ガリウムを添加して結晶中の炭素濃度を
制御することを特徴とするGaAs単結晶の成長方法で
ある。
け込み、原料の融解後、次のような反応で作用して結晶
中の炭素濃度を制御する。 Ga2 O3 (in B2 O3 )+3C(in melt ) =3CO(in B2 O3 )+2Ga(in melt ) Ga2 O3 (in B2 O3 )+2C(in melt ) =2CO(in B2 O3 )+2Ga2 O(in B2 O3 )
2に示すように、るつぼの底部にチャージした後、Ga
As多結晶原料をチャージしてもよいが、図3に示すよ
うに、予め酸化ガリウムを添加したB2 O3 液体封止剤
を使用する方が制御し易い。
による効果を高めるためには水分量の少ないB2 O3 を
用いるのがよい。特に、酸化ガリウムの添加量が少ない
場合には水分の影響が無視できなくなる。B2 O3 の水
分濃度は100ppm以下のものを使用するのが良い。
B2 O3 中を拡散して雰囲気中に抜け、低温部(高圧容
器壁など)で再びGa2 O3 となって堆積するため、
の反応は平衡状態に達しにくく、右向きの反応が必要以
上に進む傾向にある。そのため、図4に示すような気密
容器を設けてGa2 Oを閉じ込めて結晶成長を行うこと
が、炭素濃度の制御の精度を高める上で好ましい。気密
容器内の圧力は、2〜10atmの範囲が適している。
けた気密容器13内で成長雰囲気を保持するようにした
もので、気密容器13内にるつぼ4及びサセプタ5を下
軸3で支持し、上軸2に固定した種結晶8で単結晶9を
引き上げるとともに、気密容器13の上部に設けた液体
封止剤溜14の液体封止剤15中を上軸を通してシール
し、下軸3に設けた液体封止剤溜18の液体封止剤19
中に気密容器13の下端を浸漬してシールする。なお、
上部の液体封止剤15を溶融するためにヒータ16を、
下部の液体封止剤19を溶融するためにヒータ20を配
置した。
し、結晶中の炭素濃度を調べた。pBN製るつぼにGa
As多結晶原料10kg、酸化ガリウム(Ga2 O3 )
0.1〜1g及びB2 O3 350〜500gを図2のよ
うにチャージし、雰囲気ガスとして窒素を用い、10気
圧と5気圧で成長させた。
m-3)をFTIR法(フーリエ変換赤外分光法)で測定
した。図5は、結晶中の炭素濃度(cm-3)を、添加し
た酸化ガリウムとB2 O3 の重量比に対して両対数でプ
ロットしたものである。このグラフより、次の関係式を
得ることができた。 10気圧の場合 (炭素濃度)=2.88×1014×(Ga2 O3 添加量
/B2 O3 重量)-0.28 5気圧の場合 (炭素濃度)=7.76×1014×(Ga2 O3 添加量
/B2 O3 重量)-0.27
対して、酸化ガリウムの添加量は、 (Ga2 O3 添加量/B2 O3 重量)=A×(炭素濃
度)-1/0.28 〜-1/0.27 により算出できる。ここで、定数Aは、実験結果からも
分かるように圧力などの条件で決定される値であり、同
じ条件であれば1回の成長によってAを求めておけば、
上式にしたがって酸化ガリウムの添加量を決定して炭素
濃度を制御することができる。
より、半絶縁性GaAs単結晶の比抵抗を制御するため
に非常に重要な結晶中の炭素濃度を制御することが可能
になった。また、従来の成長法では、低圧で成長すると
炭素濃度が増加するような条件においても、炭素濃度を
低減させて自由に制御できる。
る。
し、その上にGaAs多結晶原料をチャージする状況を
示した説明図である。
をるつぼにチャージする状況を示した説明図である。
置の概念図である。
素濃度の関係を示したグラフである。
Claims (7)
- 【請求項1】 液体封止チョクラルスキー法でGaAs
単結晶を成長する方法において、原料に酸化ガリウムを
添加することを特徴とするGaAs単結晶の成長方法。 - 【請求項2】 酸化ガリウムと液体封止剤B2 O3 の重
量比を変化させることにより、成長結晶中の炭素濃度を
制御することを特徴とする請求項1記載のGaAs単結
晶の成長方法。 - 【請求項3】 水分濃度が100ppm以下のB2 O3
液体封止剤を使用することを特徴とする請求項1又は2
記載のGaAs単結晶の成長方法。 - 【請求項4】 酸化ガリウムを添加したB2 O3 液体封
止剤を使用することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のGaAs単結晶の成長方法。 - 【請求項5】 るつぼの底部に酸化ガリウムをチャージ
することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
載のGaAs単結晶の成長方法。 - 【請求項6】 成長圧力を2〜10atomの範囲の低
圧で結晶成長を行うことを特徴とする請求項1〜5のい
ずれか1項に記載のGaAs単結晶の成長方法。 - 【請求項7】 種結晶を引き上げる上軸及び/又はるつ
ぼを支持する下軸をB2 O3 液体封止剤で封止した気密
容器内で結晶成長を行うことを特徴とする請求項1〜6
のいずれか1項に記載のGaAs単結晶の成長方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05455295A JP3713739B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | GaAs単結晶の成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05455295A JP3713739B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | GaAs単結晶の成長方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08253396A true JPH08253396A (ja) | 1996-10-01 |
JP3713739B2 JP3713739B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=12973860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05455295A Expired - Fee Related JP3713739B2 (ja) | 1995-03-14 | 1995-03-14 | GaAs単結晶の成長方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3713739B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112853470A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-28 | 杭州富加镓业科技有限公司 | 一种基于深度学习和提拉法的氧化镓的质量预测方法、制备方法及系统 |
-
1995
- 1995-03-14 JP JP05455295A patent/JP3713739B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112853470A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-05-28 | 杭州富加镓业科技有限公司 | 一种基于深度学习和提拉法的氧化镓的质量预测方法、制备方法及系统 |
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JP3713739B2 (ja) | 2005-11-09 |
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