JPH08253332A - 高温雰囲気内における計測器の移動方法及び装置 - Google Patents

高温雰囲気内における計測器の移動方法及び装置

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JPH08253332A
JPH08253332A JP5466695A JP5466695A JPH08253332A JP H08253332 A JPH08253332 A JP H08253332A JP 5466695 A JP5466695 A JP 5466695A JP 5466695 A JP5466695 A JP 5466695A JP H08253332 A JPH08253332 A JP H08253332A
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JP
Japan
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measuring instrument
instrument box
temperature atmosphere
measuring
glass ribbon
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JP5466695A
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Yoshihiko Sano
嘉彦 佐野
Junshi Hori
順士 堀
Naotsuyo Maruyama
直剛 丸山
Hideto Tani
秀人 谷
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08253332A publication Critical patent/JPH08253332A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B18/00Shaping glass in contact with the surface of a liquid
    • C03B18/02Forming sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B18/00Shaping glass in contact with the surface of a liquid
    • C03B18/02Forming sheets
    • C03B18/04Changing or regulating the dimensions of the molten glass ribbon

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 断熱構造に形成された断熱筒体32を高温雰
囲気内に配設した。この筒体32内に計測器ボックス3
4を移動自在に配置し、計測器ボックス34内に硝子リ
ボン厚み測定装置70を収納した。そして、移動手段3
6で計測器ボックス34を移動して硝子リボン厚み測定
装置70を筒体32内の所望の計測位置に配する。これ
により、硝子リボン厚み測定装置70で硝子リボンの所
望箇所の厚みを計測する。 【効果】 断熱構造の筒体内に配置された計測器ボック
スを移動するだけで硝子リボン厚み測定装置を所望の計
測位置まで移動することができるので、従来のように筒
体全体を移動する必要がない。従って、装置の小型化や
コスト低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温雰囲気内の硝子リ
ボンの厚みを測定する硝子リボン厚み測定装置等の計測
器を高温雰囲気内で移動する高温雰囲気内における計測
器の移動方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロート硝子製造方法で板硝子を
製造する場合、板硝子の板厚寸法は板硝子形成室内の熔
融金属浴槽内の硝子リボンの厚みを制御して決められ
る。従って、熔融金属浴槽内で硝子リボンの厚みを正確
に測定することが板硝子を所定の厚さに保つために重要
であり、熔融金属浴槽内部において硝子リボン厚みを測
定できることが望まれる。
【0003】従来、硝子リボン厚み測定装置は熔融金属
浴槽の上部構造物に固定されている。この硝子リボン厚
み測定装置は、図9に示すように、光源10から投光さ
れたレーザ光12を回転中のポリゴンミラー14に照射
し、ポリゴンミラー14で反射された光ビーム12を集
光レンズ16を介して硝子リボン18の表面に照射す
る。レーザ光12は硝子リボン18にθの角度で照射
し、ポリゴンミラー14の回転により硝子リボン18の
搬送方向に走査される。
【0004】硝子リボン18の表面に照射した照射光
は、硝子リボン18の表面及び硝子リボン18の裏面で
反射される。そして、硝子リボン18の表面の反射光及
び硝子リボン18の裏面の反射光は、それぞれ集光レン
ズ20に導かれる。集光レンズ20に導かれたそれぞれ
の反射光はスリット22を介してフォトダイード24に
入射する。この場合、ポリゴンミラー14の回転速度を
vとしてレーザ光12の走査速度を一定に設定すると、
硝子リボン18の表面で反射されたレーザ光と硝子リボ
ン18の裏面で反射されたレーザ光とは走査幅Dに比例
した時間間隔で検出される。
【0005】従って、硝子リボン18の表面で反射され
たレーザ光と硝子リボン18の裏面で反射されたレーザ
光とがフォトダイオード24に入射したときの時間差を
測定して、測定した時間差に基づいて硝子リボン18の
厚みtが求められる。この場合、硝子リボン18の厚み
tは次式で算出される。 但し、v:照射光の平行走査速度 n:硝子リボン18の屈折率 しかしながら、図9に示す硝子リボン厚み測定装置は溶
融金属浴槽上部構造物に固定されているので、硝子リボ
ンの幅方向に沿った複数箇所の厚みを測定することがで
きない。従って、一箇所の測定値のみで硝子リボン18
の厚みを制御するので硝子リボン18の全巾の厚みを一
定に制御することが困難になる。
【0006】この問題を解消するために、本件出願人は
実開平2−95804号公報で、硝子リボンとセンサヘ
ッドとの相対距離が変動しても、精度よく板厚分布を計
測できる筒体を硝子リボンの幅方向に沿って移動自在に
支持した厚み測定装置を開示した。この硝子リボン厚み
測定装置によれば、筒体の先端から照射されたレーザ光
は硝子リボン18の表面及び硝子リボンの裏面で反射さ
れ、それぞれの反射光は筒体内に導かれる。筒体内に導
かれたそれぞれの反射光は筒体内を経てフォトダイード
に入射する。そして、硝子リボンの表面で反射されたレ
ーザ光と硝子リボンの裏面で反射されたレーザ光とがフ
ォトダイオードに入射したときの時間差を求め、この時
間差に基づいて硝子リボンの厚みtを求める。
【0007】この硝子リボン厚み測定装置は筒体を硝子
リボンの幅方向に沿って移動自在に支持しているので、
硝子リボンの幅方向に沿って厚み分布を測定することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2−95804号公報で開示した硝子リボン厚み測定装
置で、硝子リボンの幅方向に沿って厚み分布を溶融金属
浴槽内部で測定するためには、筒体を硝子リボンの幅方
向に沿って移動する必要があるので移動手段が大型化す
る。これにより、硝子リボン厚み測定装置が大型にな
り、コストが高くなるという問題がある。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みて成された
もので、小型化を図ることによりコスト低減を図ること
ができる高温雰囲気内における計測器の移動方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、板硝子成形室
内の高温雰囲気内に配設された断熱構造の筒体内に計測
器ボックスを移動自在に配置し、前記計測器ボックス内
に計測器を収納すると共に前記筒体内で前記計測器ボッ
クスを移動することを特徴とする高温雰囲気内における
計測器の移動方法、及び、それを実施するための装置で
ある。
【0011】また、本発明は、前記筒体内で前記計測器
ボックスを移動するときに、前記計測器ボックスを、移
動するスチールベルトで前記筒体に形成された測定用の
穴を計測に必要な箇所を除いて覆うことを特徴とする請
求項1の高温雰囲気内における計測器の移動方法、及
び、それを実施するための装置である。
【0012】
【作用】本発明によれば、断熱構造の筒体を高温雰囲気
内に配設し、この筒体内に計測器ボックスを移動自在に
配置すると共に計測器ボックス内に計測器を収納した。
移動手段は計測器ボックスを筒体内で移動する。これに
より、移動手段で計測器ボックスを移動して計測器を筒
体内の所望の計測位置に配し、この計測器で高温雰囲気
内の被測定物を計測する。
【0013】また、本発明によれば、移動手段のスチー
ルベルトを計測器ボックスに連結した。このスチールベ
ルトは計測器ボックスを測定用の穴に沿って移動すると
共に測定用の穴で測定に必要としない箇所を覆う。従っ
て、スチールベルトで高温雰囲気の雰囲気熱を遮熱する
ことができる。
【0014】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る高温雰囲
気内における計測器の移動方法及び装置の好ましい実施
例を詳説する。図1は本発明に係る高温雰囲気内におけ
る計測器の移動装置の斜視図、図2はその側面図であ
る。高温雰囲気内における計測器の移動装置30は断熱
筒体32、計測器ボックス34(図2参照)及び移動手
段36を備えている。図1、図2に示すように、熔融金
属浴槽35内に錫37が充填され、錫37の表面上に硝
子リボン38が略一定の厚みで広がっている。
【0015】熔融金属浴槽35の上方にはフロート成形
室40が形成され、フロート成形室40内に断熱筒体3
2が配設されている。断熱筒体32は、図3、図4に示
すように断面が矩形状に形成され、硝子リボン38(図
1、図2参照)の搬送方向と直交するように配設されて
いる。そして、図1に示すように断熱筒体32の両端部
はフロート成形室40の両側壁から突出し、左端部は支
持台42に支持され、右端部は支持台44に支持されて
いる。
【0016】図3、図4に示すように、断熱筒体32は
外周壁32A、内周壁32Bを備え、外周壁32Aと内
周壁32Bとの間には仕切壁32Cが配設されている。
これにより、外周壁32Aと仕切壁32Cとで外周空間
が形成され、外周空間には断熱材46が充填されてい
る。また、仕切壁32Cと内周壁32Bとで内周空間が
形成され、内周空間は冷却路48を形成している。冷却
路48内には供給源から冷却水が供給され、供給された
冷却水は冷却路48内を循環する。
【0017】内周壁32Bの底部には一対のガイドレー
ル52、52が互いに平行に配設され、ガイドレール5
2、52には後述するガイド54、54(図4参照)が
移動自在に支持されている。ガイドレール52、52の
間には、断熱筒体32の軸線方向に所定の間隔をおいて
長穴56、56…が形成されている。また、長穴56、
56…の周囲にはブロック58が配設されている。ブロ
ック58は鋼材より硬質で、耐摩耗性に優れたカーボン
等で形成されている。これにより、後述するスチールベ
ルト60とブロック58とが接触した場合でもブロック
58は摩耗しない。
【0018】図3に示すように計測器ボックス34は箱
型に形成され、下端部の両側部にそれぞれ前述したガイ
ド54、54が固定されている(図4参照)。これによ
り、計測器ボックス34はガイドレール52、52に沿
って移動自在に支持される。図5に示すように、計測器
ボックス34の底部には左右側にそれぞれ開口穴34
A、34Bが形成されている。開口穴34A、34Bは
それぞれ、計測器ボックス34の底部に配設された山型
カバー62A、62Bで覆われている。山型カバー62
A、62Bの外側の傾斜部にはそれぞれ透明なカバー硝
子64A、64Bが取り付けられている。
【0019】これにより、計測器ボックス34が、図4
に示すように、断熱筒体32の長穴56、56…の上方
に位置したとき、後述する硝子リボン厚み測定装置70
のレーザ光源76Aから投光されたレーザ光82はカバ
ー硝子64Bを透過した後、開口穴34Bを介して計測
器ボックス34の外側に導かれる。計測器ボックス34
の外側に導かれたレーザ光82は、硝子リボン38の表
面及び裏面で反射して開口穴34Aを介してカバー硝子
64Aに到達する。カバー硝子64Aに到達したレーザ
光82はカバー硝子64Aを透過して計測器ボックス3
4内に導かれる。
【0020】また、計測器ボックス34の開口穴34
A、34Bの周面に沿って浄化用隙間35A、35Bが
形成され、隙間35A、35Bを介して計測器ボックス
34の内側と外側とが連通する。さらに、計測器ボック
ス34の左端部に中空ケーブル66が連通されている。
中空ケーブル66は図示しない窒素ガス等の冷却ガス供
給源に連通されている。従って、冷却ガス供給源が作動
すると中空ケーブル66を介して計測器ボックス34内
に冷却ガスが供給される。そして、冷却ガスが計測器ボ
ックス34内に充満する。
【0021】これにより、計測器ボックス34内に収納
された硝子リボン厚み測定装置70の熱破損を防止す
る。さらに、冷却ガスが計測器ボックス34内に充満す
ると、冷却ガスは浄化用隙間35A、35Bを介して計
測器ボックス34の外側に流出する。これにより、浄化
用隙間35A、35Bから流出した冷却ガスでフロート
成形室40内の錫などの各種蒸気や塵埃を遮ることがで
きるので、カバー硝子64A、64Bに塵埃等が付着す
ることを防止する。
【0022】また、計測器ボックス34の底部には前述
したスチールベルト60が取り付けられている。スチー
ルベルト60は後述するサーボモータ等の駆動モータ6
9A、69B等と共に移動手段36を構成する。スチー
ルベルト60は、図3に示すように帯状に形成され、レ
ーザ光82の光路を遮らないように計測器ボックス34
の開口穴34A、34Bに相当する箇所に開口部が形成
されている。
【0023】スチールベルト60は、図2に示すよう
に、両端部がそれぞれローラ67A、67Bを介して駆
動モータ69A、69Bの駆動ローラに張設した状態で
連結されている。従って、駆動モータ69Aが時計回り
方向に回動すると共に駆動モータ69Bが反時計回り方
向に回動すると、計測器ボックス34は矢印A方向に移
動する。また、駆動モータ69Aが反時計回り方向に回
動すると共に駆動モータ69Bが時計回り方向に回動す
ると、計測器ボックス34は矢印B方向に移動する。
【0024】また、スチールベルト60は、図3に示す
ように、断熱筒体32のブロック58に沿って配置され
るので、断熱筒体32の長穴56、56…がスチールベ
ルト60で閉塞される。これにより、断熱筒体32の中
空部の密封性を高めると共に断熱筒体32の外側の雰囲
気熱を遮熱する。また、このように構成された計測器ボ
ックス34内には、前述した硝子リボン厚み測定装置7
0が収納されている。硝子リボン厚み測定装置70は、
図6に示すように、左右対称となる右側の厚み測定手段
72A及び左側の厚み測定手段72Bを備えている。厚
み測定手段72A、72Bはそれぞれポリゴンミラー7
4を共用している。
【0025】ポリゴンミラー74は計測器ボックス34
の略中央に回動自在に支持され、矢印方向(時計回り方
向)に一定の回転速度で回転する。右側の厚み測定手段
72Aはレーザ光源76A、厚み検出センサ78A及び
位置検出センサ80A等を備え、左側の厚み測定手段7
2Bはレーザ光源76B、厚み検出センサ78B、位置
検出センサ80B等を備えている。尚、右側の厚み測定
手段72Aと左側の厚み測定手段72Bは左右対称に構
成されているので、以下、右側の厚み測定手段72Aに
ついて説明して左側の厚み測定手段72Bについては説
明を省略する。
【0026】右側の厚み測定手段72Aのレーザ光源7
6Aはポリゴンミラー74の右上方に設けられ、レーザ
光源76Aはスポット状のレーザ光82を平行光として
前方(左方向)に投光する。レーザ光源76Aの前方
(左側)にはプリズム84Aが設けられ、プリズム84
Aはレーザ光源76Aから投光されたレーザ光82を略
90°の角度で下向きに反射してポリゴンミラー74の
右側周面に導く。ポリゴンミラー74の右方向には集光
レンズ86Aが配置され、集光レンズ86Aの右方向に
はハーフミラー88Aが配置されている。また、ハーフ
ミラー88Aの右方向にはプリズム90Aが配置されて
いる。
【0027】そして、集光レンズ86Aはポリゴンミラ
ー74で走査されたレーザ光82をハーフミラー88A
に平行光として導き、ハーフミラー88Aは集光レンズ
86Aから伝達されたレーザ光82の1/2を透過して
プリズム90Aに導く。プリズム90Aはハーフミラー
88Aから伝達されたレーザ光82を下方斜め方向に反
射し、反射したレーザ光82を硝子リボン38に入射角
θで入射させる。これにより、レーザ光82は硝子リボ
ン38の表面と裏面とで反射される。硝子リボン38は
ポリゴンミラー74の下方に位置して、矢印方向に搬送
されている。
【0028】硝子リボン38の左側上方にはプリズム9
0B及びハーフミラー88Bが配置され、プリズム90
B及びハーフミラー88Bは、ポリゴンミラー74を中
心にしてプリズム90A及びハーフミラー88Aの対称
位置に位置している。プリズム90Bには硝子リボン3
8の表面と裏面とで反射されたレーザ光82が入射し、
プリズム90Bは入射したレーザ光82を水平方向に反
射してハーフミラー88Bまで導く。ハーフミラー88
Bはレーザ光82の1/2を横方向に略90°反射させ
る。
【0029】ハーフミラー88Bの横方向には集光レン
ズ94Aが配置され、集光レンズ94Aの横方向にはプ
リズム96Aが配置されている。そして、集光レンズ9
4Aはハーフミラー88Bで反射されたレーザ光82を
プリズム96Aに導き、プリズム96Aは集光レンズ9
4Aから伝達されたレーザ光82を水平方向に90°反
射する。プリズム96Aで反射されたレーザ光82の進
行方向にはハーフミラー98Aが配置されている。ハー
フミラー98Aは入射光の1/2を透過してレーザ光8
2Aを右方向に導き、残りのレーザ光82Bを水平方向
に90°反射して横方向に導く。
【0030】ハーフミラー98Aの右方向には厚み検出
センサ78Aが設けられている。厚み検出センサ78A
は1例としてフォトダイオードが使用され、厚み検出セ
ンサ78Aの前面にはスリット79Aが設けられてい
る。従って、厚み検出センサ78Aにはハーフミラー9
8Aを透過したレーザ光82Aがスリット79Aを介し
て入射する。この場合、ポリゴンミラー74の回転速度
を一定に設定してレーザ光82の走査速度vを一定に設
定すると、硝子リボン38の表面で反射されたレーザ光
と硝子リボン38の裏面で反射されたレーザ光とは走査
幅Dに比例した時間間隔で検出される。
【0031】従って、硝子リボン38の表面で反射され
たレーザ光と硝子リボン38の裏面で反射されたレーザ
光とがスリット79Aを介して厚み検出センサ78Aに
到達する時間差を計測して硝子リボン38の仮の厚みを
求める。また、ハーフミラー98Aの横方向には位置検
出センサ80Aが配置されている。位置検出センサ80
Aは1例として二次元PSD(Position Sensing Devic
e.日本語で位置検出センサー)が使用され、位置検出セ
ンサ80Aにはハーフミラー98Aで反射されたレーザ
光82Bが入射する。この場合、硝子リボン38が傾斜
していないときレーザ光82は反射角θで反射され、硝
子リボン38が傾斜しているときレーザ光82の反射角
は反射角θから傾斜分下方又は上方にズレる。例えば、
反射角が反射角θから下方にズレた場合、図5に示す作
動距離L(計測器ボックス34の底面と硝子リボン38
の搬送面との間の距離)と位置検出センサ80Aが検出
した光路位置に基づいてレーザ光82の反射角ズレを算
出する。
【0032】同時に、左側の厚み測定手段72Bの厚み
検出センサ78B及び位置検出センサ80Bを使用して
硝子リボン38が傾斜したときのレーザ光82の反射角
ズレを算出する。そして、右側の厚み測定手段72Aと
左側の厚み測定手段72Bとで求めたそれぞれのレーザ
光82の反射角ズレから硝子リボン38の傾斜角を算出
し、予め求められた厚み測定誤差グラフから誤差を補正
する。これにより、硝子リボン38の厚みを精度良く検
出することができる。
【0033】尚、図6上で86B、94Bは左側の厚み
測定手段72Bの集光レンズ、96Bは左側の厚み測定
手段72Bのプリズム、98Bは左側の厚み測定手段7
2Bのハーフミラーである。前記の如く構成された本発
明に係る高温雰囲気内における計測器の移動装置の作用
を説明する。
【0034】先ず、冷却路48内に供給源から冷却水を
供給して、供給された冷却水を冷却路48内で循環す
る。同時に、冷却ガス供給源を作動させて中空ケーブル
66を介して計測器ボックス34内に冷却ガスを供給す
る。そして、窒素ガスが計測器ボックス34内に充満す
ると、冷却ガスは浄化用隙間35A、35Bを介して計
測器ボックス34の外側に流出する。これにより、浄化
用隙間35A、35Bから流出した冷却ガスでフロート
成形室40内の熱気や塵埃を遮るので、カバー硝子64
A、64Bに塵埃等が付着しない。
【0035】この状態で、駆動モータ69Aを時計回り
方向に回動すると共に駆動モータ69Bを反時計回り方
向に回動すると、スチールベルト60の左端部が駆動モ
ータ69Aのローラに巻き取られると共にスチールベル
ト60の右端部が駆動モータ69Bのローラから巻戻さ
れる。これにより、スチールベルト60が矢印A方向
(図2参照)に移動し、スチールベルト60と共に計測
器ボックス34が矢印A方向に移動する。この場合、ブ
ロック58は耐摩耗性に優れたカーボン等で形成されて
いるので、スチールベルト60がブロック58とが接触
してもブロック58は摩耗しない。また、駆動モータ6
9Aを反時計回り方向に回動すると共に駆動モータ69
Bを時計回り方向に回動すると、計測器ボックス34は
スチールベルト60と共に矢印B方向(図2参照)に移
動する。
【0036】そして、計測器ボックス34が、図4に示
すように、断熱筒体32の長穴56の上方に位置したと
き、硝子リボン厚み測定装置70のレーザ光源76Aか
ら投光されたレーザ光82はカバー硝子64Bを透過し
た後、開口穴34Bを介して計測器ボックス34の外側
に導かれる。計測器ボックス34の外側に導かれたレー
ザ光82は、硝子リボン38の表面及び裏面で反射して
開口穴34Aを介してカバー硝子64Aに到達する。カ
バー硝子64Aに到達したレーザ光82はカバー硝子6
4Aを透過して計測器ボックス34内に導かれる。
【0037】また、レーザ光源76Bから投光されたレ
ーザ光82は、レーザ光源76Aのレーザ光82と同様
に、カバー硝子64Aを透過して硝子リボン38に導か
れる。そして、硝子リボン38で反射したレーザ光82
はカバー硝子64Bを透過して計測器ボックス34内に
導かれる。このように、レーザ光源76A、76Bから
投光されたレーザ光82を硝子リボン38に照射するこ
とにより、硝子リボン38の厚みを精度良く検出するこ
とができる。
【0038】次に、駆動モータ69A、69Bを上述し
たように操作して計測器ボックス34を断熱筒体32の
他の長穴56の上方に位置させて、硝子リボン厚み測定
装置70で硝子リボン38の厚みを精度良く検出する。
次いで、上述した工程を順次繰り返して硝子リボン38
の複数箇所の厚みを検出する。前記実施例ではスチール
ベルト60の両端部を駆動モータ69A、69Bの駆動
ローラに連結した場合について説明したが、これに限ら
ず、スチールベルト60を無端状に連結して、無端状の
スチールベルト60を断熱筒体32の左右に回動自在に
支持された一対のローラに張設してもよい。そして、一
対のローラの一方を駆動モータに回転力を伝達可能に連
結する。従って、駆動モータを時計回り方向又は反時計
回り方向に回動することにより、計測器ボックス34を
断熱筒体32の軸線方向に移動することができる。
【0039】前記実施例では断熱筒体32の両端部を支
持台42、44で支持した場合について説明したが、こ
れに限らず、図7、図8に示す他の実施例のように断熱
筒体100を片持ち支持してもよい。以下、図7、図8
に基づいて他の実施例を説明する。尚、図7、図8にお
いて、前記実施例と同一類似部材については同一符号を
付し説明を省略する。
【0040】図8に示すように断熱筒体100は右端部
が支持台102で片持ち支持されている。断熱筒体10
0は前記実施例の断熱筒体32と同様に周壁部が断熱構
造に形成されている。また、断熱筒体100内には前記
実施例と同様に計測器ボックス34が軸線方向に移動自
在に支持されている。計測器ボックス34の底部にはス
チールベルト60が取り付けられ、スチールベルト60
はローラ104に巻き付けられている。ローラ104は
断熱筒体100の先端部に回動自在に支持されている。
スチールベルト60の一端はローラ106に連結され、
スチールベルト60の他端はローラ108に連結されて
いる。
【0041】ローラ106には駆動モータ110が回転
力を伝達可能に連結され、ローラ108には駆動モータ
112が回転力を伝達可能に連結されている。従って、
駆動モータ110を時計回り方向に回動すると共に駆動
モータ112を反時計回り方向に回動することにより、
スチールベルト60の一端がローラ106から巻戻され
ると共にスチールベルト60の他端がローラ108に巻
き取られる。これにより、計測器ボックス34は矢印A
方向(図8参照)に移動する。また、サーボモータ11
0を反時計回り方向に回動すると共に駆動モータ112
を時計回り方向に回動することにより、計測器ボックス
34は矢印B方向(図8参照)に移動する。
【0042】前記実施例ではスチールベルト60を使用
して計測器ボックス34を移動することにより、スチー
ルベルト60で駆動と遮熱を併用する場合について説明
したが、これに限らず、スチールベルト60に代えて駆
動用のワイヤやラック及びピニオンを使用して計測器ボ
ックス34を移動してもよい。この場合、駆動用のワイ
ヤやラック及びピニオンの他に遮熱用のスチールベルト
等を設ける必要がある。
【0043】前記実施例では計測器ボックス34内に硝
子リボン厚み測定装置70を収納した場合について説明
したが、これに限らず、計測器ボックス34内に温度計
等のその他の計測器を収納してもよい。また、前記実施
例では断熱筒体32はフロート成形室40内に配設され
ているが、フロート法以外のガラス成形室等、他の高温
環境下でも本発明が適用できることはもちろんである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高温雰
囲気内における計測器の移動方法及び装置によれば、断
熱構造の筒体内に計測器ボックスを移動自在に配置する
と共に計測器ボックス内に計測器を収納した。そして、
移動手段で計測器ボックスを移動して計測器を筒体内の
所望の計測位置に配し、この計測器で高温雰囲気内の被
測定物を計測する。従って、従来のように筒体を移動し
なくても計測器ボックスを移動するだけで、計測器を所
望の計測位置まで移動することができるので、装置の小
型化を図り、コスト低減を図ることができる。
【0045】また、本発明によれば、計測器ボックスに
連結したスチールベルトで計測器ボックスを測定用の穴
に沿って移動すると共に測定用の穴で測定に必要としな
い箇所を覆う。従って、スチールベルトで高温雰囲気の
雰囲気熱を遮熱することができる。このように、移動手
段のスチールベルトを遮熱用と移動用とに併用するの
で、部品点数を少なくすることができる。従って、装置
の小型化やコスト低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高温雰囲気内における計測器の移
動装置をフロート成形室に取り付けた状態を示す斜視図
【図2】本発明に係る高温雰囲気内における計測器の移
動装置をフロート成形室に取り付けた状態を示す正面図
【図3】本発明に係る高温雰囲気内における計測器の移
動装置の要部を拡大して示した要部拡大図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】図3のB−B断面図
【図6】本発明に係る高温雰囲気内における計測器の移
動装置の計測器ボックス内に収納された硝子リボン厚み
測定装置を示した斜視図
【図7】本発明に係る高温雰囲気内における計測器の移
動装置の他の実施例をフロート成形室に取り付けた状態
を示す斜視図
【図8】本発明に係る高温雰囲気内における計測器の移
動装置の他の実施例を示す斜視図
【図9】従来の硝子リボン厚み測定装置を示す側面図
【符号の説明】
30…高温雰囲気内における計測器の移動装置 32…断熱筒体(断熱構造の筒体) 34…計測器ボックス 36…移動手段 38…硝子リボン 46…断熱材 48…冷却路 56…長穴(測定用の穴) 60…スチールベルト 70…硝子リボン厚み測定装置(計測器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 秀人 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社京浜工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板硝子成形室内の高温雰囲気内に配設さ
    れた断熱構造の筒体内に計測器ボックスを移動自在に配
    置し、 前記計測器ボックス内に計測器を収納すると共に前記筒
    体内で前記計測器ボックスを移動することを特徴とする
    高温雰囲気内における計測器の移動方法。
  2. 【請求項2】 前記筒体内で前記計測器ボックスを移動
    するときに、前記計測器ボックスを、移動するスチール
    ベルトで前記筒体に形成された測定用の穴を計測に必要
    な箇所を除いて覆うことを特徴とする請求項1の高温雰
    囲気内における計測器の移動方法。
  3. 【請求項3】 前記断熱構造の筒体は外周を断熱材で形
    成すると共に内周に冷却路を形成し、前記冷却路に冷却
    液を充填することを特徴とする請求項1の高温雰囲気内
    における計測器の移動方法。
  4. 【請求項4】 板硝子成形室内の高温雰囲気内に配設さ
    れた断熱構造の筒体と、 前記筒体内に移動自在に配置されると共に内部に計測器
    が収納された計測器ボックスと、 前記計測器ボックスを前記筒体内で移動する移動手段
    と、 を備えたことを特徴とする高温雰囲気内における計測器
    の移動装置。
  5. 【請求項5】 前記筒体に測定用の穴を形成すると共に
    前記移動手段のスチールベルトを前記計測器ボックスに
    連結し、 前記スチールベルトは計測器ボックスを移動すると共に
    前記測定用の穴を計測に必要な箇所を除いて覆うことを
    特徴とする請求項4の高温雰囲気内における計測器の移
    動装置。
  6. 【請求項6】 前記断熱構造の筒体は外周を断熱材で形
    成し、内周に冷却液が充填される冷却路が形成されたこ
    とを特徴とする請求項4の高温雰囲気内における計測器
    の移動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101358591B1 (ko) * 2005-12-20 2014-02-04 코닝 인코포레이티드 유리 리본을 특성화하기 위한 방법 및 장치
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