JPH082527Y2 - 単板金属ガスケット - Google Patents

単板金属ガスケット

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JPH082527Y2
JPH082527Y2 JP1990049740U JP4974090U JPH082527Y2 JP H082527 Y2 JPH082527 Y2 JP H082527Y2 JP 1990049740 U JP1990049740 U JP 1990049740U JP 4974090 U JP4974090 U JP 4974090U JP H082527 Y2 JPH082527 Y2 JP H082527Y2
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metal plate
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修司 星野
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Nippon Reinz Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車のエンジンの排気ガス管路系のフラン
ジ接続部のシール等に使用される金属ガスケットに関す
るものである。
(従来の技術) 自動車等のエンジンのエキゾーストマニホルドと排気
ガス管路とのフランジ接続部或は排気ガス管路系中にお
けるフランジ接続部例えば排気管と触媒コンバータとの
接続部、排気管とマフラーとの接続部等のシールに金属
板より成る金属ガスケットが使用されている。これらの
フランジ接続部は、通常、排気ガス管の端部にフランジ
を溶接接続して成るものであるから、溶接による熱歪み
のためにフランジ面の平面精度(平坦度)が悪く、また
高温排気ガスにより熱歪みを生じるために、単なる金属
板をフランジ間に挟持しボルトにより締付けただけでは
排気ガスの充分なシールが確保し難い。このため、金属
板にビードを形成した金属ガスケット(特開昭62-26175
5号参照)が使用される。
第7図(平面図)および第8図(第7図のA−A線断
面図)に排気ガスが通過する通孔の周りに傾斜ビードを
二重に設けた金属ガスケットを示している。通孔2とボ
ルト挿通孔3とを備えた金属板1に傾斜面より成るビー
ド4及び4′を傾斜方向が互に逆方向になるように設け
たものであり、この金属ガスケットをフランジの間に挾
みボルトで締付けると通孔2を包囲するビード部分の面
圧が大きくなり、特に第8図に示すビードの基端部bお
よびビードの頂部cにおいてフランジ面に強く押圧され
て大きな面圧を生じ、通孔2を通る排気ガスに対するシ
ール性が確保される。
(考案が解決しようとする課題) 従来の通孔2の周りにビードを設けた金属ガスケット
においては、これをフランジ間に挾み、締付けたときビ
ードが押圧されて変形し、その弾性的復元力によりフラ
ンジ面に大きい面圧を生じさせ、シール力を高めている
が、通孔2の周りに設けられ高温の排気ガスに曝される
ビードは使用中に、いわゆるへたりを生じて弾性的復元
力を減失し、シール力を減じ或は失うことがある。ま
た、使用中に内側のビード4の基端部b又は頂部cに振
動による疲労と高温ガスの影響とによる割れが生じる場
合がある。ビードの一部にでも割れが発生すると割れは
比較的急速に拡がり、ビードの弾性的復元力を消失し、
ボルト締付力の大きな低下をもたらすため、排気ガス吹
抜けが生じる。また緩んだボルトに振動が加わる結果、
ボルトの折損に至ることもある。
本考案は、上記の点に鑑み、通孔を通過する高温、高
圧の排気ガスに曝される通孔周りにへたりが少なく、ま
た割れによる密封力の低下の惧れのないシール部を形成
した単板金属ガスケットを提案するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案の単板金属ガスケットは、流体を流す通孔とボ
ルト挿通孔とを備えた単板金属板であって、通孔の周縁
において単板金属板をその一方の面側に折り返した折り
返し部を設け、該折り返し部に単板金属板より硬度の小
さい金属線リングを内接させたことを特徴とするもので
ある。
(作用) 本考案においては、単板金属板をその通孔の周縁にお
いて単板金属板の一方の面側に折り返した折り返し部を
備え、該折り返し部に単板金属板より硬度が小さい金属
線リングを内接させているので、本考案の単板金属ガス
ケットをフランジ間に挾み、ボルトにより締付ければ、
押圧力に従って金属線リングが圧縮されると共に大きな
面圧を生じさせ、通孔の周りに密封力の大きいシール部
が形成される。この場合に、金属線リングの圧縮量は、
例えば締付ボルトに近い押圧力が大きい部分では圧縮量
が大きく、ボルトより離れた押圧力が比較的小さい部分
においては圧縮量が小さいというように、押圧力に応じ
て自由に圧縮される。従って、フランジに変形、歪があ
る場合には、変形、歪に応じて圧縮されることになの
で、フランジ面とのなじみもよい。しかも金属線リング
の圧縮により面圧が与えられるので、ビードのように弾
性変形する場合に較べて、排気ガスの高温に曝されてい
る場合においても、へたりが少ない。またビードにおけ
るような割れの発生、これに基づく大量の排気ガスの吹
き抜け等の障害の惧れがない。
(実施例) 第1図および第2図は本考案の実施例の平面図および
断面図(第1図のA−A線断面図)を示している。通孔
12及びボルト挿通孔13を備えたステンレス鋼SUS304より
成る厚さ0.2mmの単板金属板11は、通孔12の周縁におい
て単板金属板の一方の面111側に折り返された折り返し
部14を有し、該折り返し部に軟鉄線より成る金属線リン
グ15が内接されると共に、単板金属板11の外周縁にも単
板金属板の同じ面111側に折り返された折り返し部16を
有し、該折り返し部にも金属線リング17が内接されてい
る。金属線リング17は、金属線リング15と同じく単板金
属板11よりも硬度の小さい軟鉄線より成り、金属線リン
グ15の線径と等しいか或はこれより僅かに小さ線径を有
する。金属線リング15の線径をA、金属線リング17の線
径をBとすれば、両線径が0.2mm≧A−B≧0の関係を
満たすように、例えば金属線リング15の線径を0.7mm、
金属線リング17の線径を0.6mmに選ぶ。折り返し部16と
これに内接された金属線リング17とにより単板金属板11
の外周縁に形成されたシール部は、通孔12の周縁に折り
返し部14とこれに内接された金属線リング15とにより形
成されたシール部に対する補助シール部を成すものであ
り、仮に通孔12周縁のシール部からガスが漏洩しても単
板金属板の外周縁に形成されたシール部によりこれを密
封する。従って、金属線リング17の線径を金属線リング
15の線径より僅かに小さくし、ガスケットをフランジ間
に挾み、締め付けたときの通孔12の周縁のシール部にお
ける面圧を単板金属板11の外周縁のシール部における面
圧よりも大きくすることが望ましい。
第3図および第4図に平面図および断面図(第3図の
A−A線断面図)を示す実施例は、第1図および第2図
に示した上記実施例における単板金属板の外周縁の折り
返し部16とこれに内接された金属線リング17とにより形
成された補助シール部の代りに、単板金属板11の外周縁
の内側にかつ外周縁に沿って折り返し部14と同じく面11
1側に突起する傾斜ビード18を設けたものである。図で
は一重の傾斜ビード18を設けた場合をしめしているが、
第7図及び第8図に示しているような二重の傾斜ビード
を設けてもよく、或は断面形状が山形或は円形の凸状ビ
ードを設けてもよい。更に、これらのビードの代りに、
単板金属板の外周縁を第1図および第2図のように折り
返した折り返し部(ただし、金属線リング17を内接しな
い)を設けて補助シール部とすることができる。通孔12
の周りに通孔に近接してビードによるシール部を設けた
場合には前述したような難点があるが、本実施例におけ
るように通孔12の周りの主シール部が折り返し部14とこ
れに内接された金属線リング15とにより形成されていれ
ば、単板金属板の外周縁に沿って設ける補助シール部
は、加工が簡易なビードにより形成しても差支えはな
い。なお、ビードの高さは折り返し部14に内接されてい
る金属線リング15の径よりも大きくすることが望まし
い。
第5図および第6図に示す平面図および断面図(第5
図のB−B線断面図)の実施例は、第1図および第2図
に示した実施例のガスケットに、通孔12の周縁の折り返
し部14とボルト挿通孔13との間にボルト挿通孔13を遮蔽
するように補助ビード19および19′を設けている。折り
返し部14とこれに内接された金属線リング15とによる主
シール部から排気ガスが漏洩したとしても、高温の排気
ガスがボルトを直撃することがないように、補助ビード
19および19′によりボルト挿通孔13を遮蔽したものであ
る。この場合、補助ビード19および19′をボルト挿通孔
13を遮蔽する部分だけに限らず、通孔12およびその周縁
の折り返し部14全体を包囲するように設けても差支えな
いことは勿論である。また、本実施例において単板金属
板の外周縁に形成されている折り返し部16とこれに内接
された金属線リング17とによる補助シール部の代りに、
第3図および第4図に示した実施例のように単板金属板
11の外周縁に沿うビード18による補助シール部とするこ
とも差支えない。
(考案の効果) 本考案の単板金属ガスケットは、従来の排気ガスを通
す通孔に近接して通孔を包囲するようにビードを設けた
金属ガスケットに較べてへたりが少なく、かつ割れの発
生に基づき排気ガスの大量吹き抜け等の障害を生じる恐
れがない。また、本考案の単板金属ガスケットにおける
金属線リングは押圧力に応じて自由に圧縮されるので、
フランジの変形、歪等にもよくなじむという利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の実施例の平面図および断
面図(第1図のA−A線断面図)であり、第3図および
第4図は本考案の他の実施例の平面図および断面図(第
3図のA−A線断面図)であり、第5図および第6図は
本考案の更に他の実施例の平面図および断面図(第5図
のB−B線断面図)である。第7図および第8図は従来
の金属ガスケットの平面図および断面図(第7図のA−
A線断面図)を示す。 (符号の説明) 1……金属板、2……通孔、3……ボルト挿通孔、4よ
び4′……傾斜ビード、11……単板金属板、12……通
孔、13……ボルト挿通孔、14および16……折り返し部、
15および17……金属線リング、18……ビード、19……お
よび19′……補助ビード。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を通す通孔とボルト挿通孔とを備えた
    単板金属板であって、通孔の周縁に単板金属板をその一
    方の面側に折り返した折り返し部を設け、該折り返し部
    に単板金属板より硬度が小さい金属線リングを内接させ
    たことを特徴とする単板金属ガスケット。
  2. 【請求項2】流体を通す通孔とボルト挿通孔とを備えた
    単板金属板であって、通孔の周縁と該金属板の外周縁と
    に単板金属板をその同一面側に折り返した折り返し部を
    設け、該折り返し部の夫れ夫れに該金属板より硬度が小
    さい金属線リングを内接させ、金属板の外周縁の折り返
    し部に内接させた金属線リングの線径を通孔の周縁の折
    り返し部に内接させた金属線リングの線径に等しいかも
    しくは該線径よりも僅かに小さくしたことを特徴とする
    単板金属ガスケット。
  3. 【請求項3】流体を通す通孔とボルト挿通孔とを備えた
    単板金属板であって、通孔の周縁において単板金属板を
    その一方の面側に折り返した折り返し部を設け、該折り
    返し部に単板金属板より硬度が小さい金属線リングを内
    接させると共に、単板金属板の外周縁の内側にかつ外周
    縁に沿って、折り返し部と同一面側に突起するビード部
    を設けたことを特徴とする単板金属ガスケット。
  4. 【請求項4】通孔の周縁の折り返し部とボルト挿通孔と
    の間に、少なくともボルト挿通孔を遮蔽するビード部を
    設けたことを特徴とする請求項(1)、(2)又は
    (3)記載の単板金属ガスケット。
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