JPH08252778A

JPH08252778A - 照明つき回転工具

Info

Publication number: JPH08252778A
Application number: JP7095772A
Authority: JP
Inventors: Shinkichi Tashiro; 新吉田代
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-03-17
Filing date: 1995-03-17
Publication date: 1996-10-01

Abstract

(57)【要約】【目的】締結、削孔等に用いられる動力形又は手動形
回転工具の、ビット又は錐等の加工用先端工具の前方の
加工作業箇所周辺を、それらの工具の影を生ずることな
く、照明することができ、また、使用、把持、携行に不
便のない、照明装置つきの回転工具を得る。【構成】照明用ランプとして、本出願人が特願平６−
３１００３５号で出願した小型環状ランプを使用し、そ
の小型環状ランプの中央部の空所に、回転工具のビット
又は錐等の加工用先端工具を挿通させた状態で、該小型
環状ランプを該加工用先端工具の取りつけ部周囲の基体
先端部に、着脱自在に取りつけ、該小型環状ランプと電
源とを電気回路で接続し、該電気回路中に照明用スイッ
チを設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、締結、削孔等に用いる
照明装置つきの回転工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、締結等に用いられる回転工具自体
の照明装置には、ねじ頭又はナット照明装置として、例
えば、特開昭５８−６６６７３号、特開平３−１９０６
７６号等があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】周囲環境の照明が十分
でない場所、又は、組立加工物の隅部等の部材の陰とな
る場所においては、ねじ締め、錐明け等における回転工
具の使用が不便で、作業効率を損なう場合があった。前
記の従来の工具用照明装置は、工具の外側に球状の照明
灯を設けているので、工具による影を生じて不便である
ばかりでなく、該工具の使用、把持、携行に違和感を免
れなかった。

【０００４】

【本発明の目的】本発明は、締結、錐明け等に用いられ
る動力形又は手動形の回転工具の、プラス又はマイナス
ねじ用ドライバー等のビット、又は錐等の加工用先端工
具の前方の加工作業箇所周辺を、それらの工具の影を生
ずることなく、照明することができ、また、使用、把
持、携行に不便のない、照明装置つき回転工具を提供す
ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の照明つき回転工具においては、照明用ラ
ンプとして、本出願人が特願平６−３１００３５号で出
願した小型環状ランプを使用し、その小型環状ランプの
中央部の空所に、回転工具のビット又は錐等の加工用先
端工具を挿通させた状態で、該小型環状ランプを該加工
用先端工具の取りつけ部周囲の基体先端部に、着脱自在
に取りつけ、該小型環状ランプと電源とを電気回路で接
続し、該電気回路中に照明用スイッチを設けたものであ
る。

【０００６】前記の小型環状ランプは、前記の特願平６
−３１００３５号で出願したプラグ兼用口金つきのもの
とし、そのプラグを前記の基体先端部に設けられたコン
セントに捜入して、前記の電気回路中に設けられた接続
用端子に電気的に接続させるようにすることもできる。

【０００７】前記の回転工具が電気又は圧縮空気で駆動
される動力形回転工具の場合は、前記の照明用スイッチ
と工具駆動用スイッチの各作動を関連づける関連手段を
設け、前記の照明用スイッチがＯＮのとき、工具駆動用
スイッチのＯＮ又はＯＦＦにより、前記加工用先端工具
がそれぞれ駆動又は駆動停止されると共に、前記の小型
環状ランプがそれぞれ点灯又は消灯し、前記の照明用ス
イッチがＯＦＦのとき、該小型環状ランプが消灯状態の
まま、該工具駆動用スイッチのＯＮ又はＯＦＦにより、
前記の加工用先端工具がそれぞれ駆動又は駆動停止され
るように構成することが望ましい。

【０００８】

【作用】上記のように構成された照明装置つきの動力形
又は手動形回転工具の照明用スイッチを入れると、電源
から電気回路を通じて電流が流れるから、前記回転工具
の基体の先端部に取りつけられた小型環状ランプが点灯
し、前記のビット又は錐等の加工用先端工具が貫通する
透光性の先端材を透して、該加工先端工具の前方の加工
作業箇所周辺を照明する。また、前記の照明用スイッチ
を切ると、前記の小型環状ランプが消灯する。

【０００９】動力形回転工具において、照明用スイッチ
と工具駆動用スイッチとを設け、それらの照明用スイッ
チと工具駆動用スイッチの各作動を関連づける関連手段
を設ける構成とした場合は、該照明用スイッチがＯＮの
とき、該工具駆動用スイッチのＯＮにより、前記加工
用先端工具が駆動されると共に、前記小型環状ランプが
点灯し、該工具駆動用スイッチのＯＦＦにより、前記加
工用せ端工具が駆動停止されると共に、前記小型環状ラ
ンプが消灯する。また、該照明用スイッチがＯＦＦのと
き、前記小型環状ランプが消灯状態のまま、前記の工具
駆動用スイッチのＯＮにより、前記加工用先端工具が駆
動され、前記の工具駆動用スイッチのＯＦＦにより、前
記加工用先端工具が駆動停止される。

【００１０】

【実施例】図１及び図２は、本発明を電動形の回転工具
に適用した第１の実施例を示すもので、図１はその要部
の配置を示す縦断側面図、図２は図１のＡ−Ａ矢視の横
断面図である。これらの図において、１は基体で、モー
タ２、減速機３及びクラッチ４をそれぞれ内蔵してい
る。モータ２の電源は内蔵電池又は外部電源のいずれで
も差し支えない。５はチャックで、プラス又はマイナス
ねじ用ビット等の加工用先端工具６が装着される。７は
握り部、８は工具駆動用スイッチである。

【００１１】９は、プラグ兼用口金１０、１０が取りつ
けられた小型環状ランプ（特願平６−３１００３５号参
照）で、該小型環状ランプ９の中央部の空所を、前記の
加工用先端工具６及びチャック５が挿通した状態で、前
記のプラグ兼用口金１０、１０のプラグ１０′、１０′
を、前記の基体１の先端部に設けられたコンセントに挿
入すると、前記プラグ１０′、１０′が該コンセントの
電気的接触端子１２、１２にそれぞれ電気的に接続さ
れ、前記の小型環状ランプ９は図示しない電気回によ
り、照明用スイッチ１１を介して、電源に接続される。

【００１２】１５は、該小型環状ランプ９をカバーし保
護する先端材で、透光性材料により構成され、前記基体
１の先端外周部に螺合される。

【００１３】図３は、本発明における動力形回転工具の
照明用スイッチと工具駆動用スイッチとの各作動を関連
づける関連手段の実施例を示す電気回路図で、電源と工
具駆動用スイッチ８及び加工用先端工具６を駆動するモ
ータ２とを、直列に接続する回路中に、小型環状ランプ
９と照明用スイッチ１１を直列に接続する回路を、前記
モータ２と並列に接続したものである。

【００１４】図４、図５及び図６は、本発明を手動形の
ねじ回しに適用した第２の実施例を示すもので、図４は
その縦断側面図、図５は図４におけるＢ−Ｂ矢視の横断
面図、図６は図４におけるＣ−Ｃ矢視の横断面図であ
る。これらの図において、１６はドライバーなどの加工
用先端工具、１７は係止部で、前記の加工用先端工具１
６は該係止部１７を介して、把持部を構成する基体１８
に結合されている。１９、１９は前記基体１８の先端部
に設けられたコンセントの電気的接触端子である。

【００１５】２０はプラグ兼用口金２１、２１が取りつ
けられた小型環状ランプ（特願平６−３１００３５号参
照）で、該小型環状ランプ２０の中央部の空所を前記の
加工用先端工具１６及び係止部１７が挿通した状態で、
前記のプラグ兼用口金２１、２１のプラグ２１′、２
１′を前記コンセントに挿入すると、該プラグ２１′、
２１′は前記の電気的接触端子１９、１９に電気的にそ
れぞれ接続される。２２は前記基体１８の内部に設けら
れた電池室で、電池２３を着脱自在に収納する。前記電
池室２２には該電池２３の両電極と電気的に接続する導
電性のスプリング２４及び電気的接触端子２５が設けら
れる。これらのスプリング２４及び端子２５にはそれぞ
れ導電体２６、２６が接続される。さらに、これらの導
電体２６、２６は照明用スイッチ２７を介して、前記の
コンセントの電気的接触端子１９、１９にそれぞれ接続
される。前記照明用スイッチ２７は前記基体１８の先端
部付近の外周に回動自在に設けられ、それを回動するこ
とにより前記の小型環状ランプ２０が点滅するように構
成される。

【００１６】２８は先端材で、前記の第１実施例の場合
と同様に構成される。２９は、前記電池室２２に着脱自
在又は開閉自在に設けられた蓋で、該蓋２９が閉塞され
たとき、前記基体１８の該当する把持部分として機能す
るように構成される。

【００１７】前記の第１実施例及び第２実施例は、何れ
も、小型環状ランプとしてプラグ兼用口金つきのものと
したが、円筒形状の口金つきのものでも、同様に実施す
ることができる。また、第１実施例においては、動力形
の回転工具として電動式のものを示したが、圧縮空気式
のものについても、同様に実施できるのは言うまでもな
い。

【００１８】

【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れているので、次に述べるような効果がある。

【００１９】本発明の照明つき回転工具は、小型環状ラ
ンプの中央部の空所に、該回転工具のビット又は錐など
の加工用先端工具を挿通させた状態で、基体先端部に該
小型環状ランプを取りつけているので、工具による影を
生ずることなく、該加工用先端工具の前方の作業箇所周
辺を照明することができる。また、該照明つき回転工具
の使用、把持、携行に不便を感ずることもない。従っ
て、周囲環境の照明の十分でない場所又は組立加工物の
隅部等の部材の陰となる場所などの暗部において、それ
らの回転工具を使用するのに便利で、作業効率の向上に
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の照明つき電動形回転工
具の要部の配置を示す縦断側面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視の横断面図である。

【図３】本発明の動力形回転工具の関連手段の実施例の
電気回路図である。

【図４】本発明の第２の実施例の照明つき手動ねじ回し
の縦断側面図である。

【図５】図４のＢ−Ｂ矢視の横断面図である。

【図６】図４のＣ−Ｃ矢視の横断面図である。

【符号の説明】

１、１８基体２モータ３減速機４クラッチ５チャック６、１６加工用先端工具７握り部８工具駆動用スイッチ９、２０小型環状ランプ１０、１０、２１、２１プラグ兼用口金１０′、１０′、２１′、２１′ プラグ１１、２７照明用スイッチ１２、１２、１９、１９、２５端子１３、３０フィラメント１４、３１導入線１５、２８先端材１７係止部２２電池室２３電池２４スプリング２６、２６導電体２９、２９ハンダ付け３０蓋Ｒ_１、Ｒ_２抵抗

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】動力形又は手動形回転工具のビット、ド
ライバー扞、錐等の加工用先端工具（６、１６）を、小
型環状ランプ（９、２０）の中央部の空間に挿通させた
状態で、該加工用先端工具（６、１６）の取り付け部周
囲の、前記の回転工具の基体（１、１８）の先端部に、
該小型環状ランプ（９、２０）を着脱自在に取り付け、
該小型環状ランプ（９、２０）を電源と電気回路で接続
し、該電気回路中に照明用スイッチ（１１、２７）を設
けた構成としたことを特徴とする照明つき回転工具。
【請求項２】前記の小型環状ランプ（９、２０）の２
個の口金を、それぞれプラグ兼用口金（１０、１０、２
１、２１）とし、該プラグ兼用口金（１０、１０、２
１、２１）のプラグ（１０′、１０′、２１′、２
１′）を、前記の基体（１、１８）の先端部に設けられ
たコンセントに挿入して、前記の電気回路中の接点用端
子（１２、１２、１９、１９）にそれぞれ電気的に接続
したことを特徴とする請求項１記載の照明つき回転工
具。
【請求項３】前記の回転工具が動力形回転工具の場合
において、前記の照明用スイッチ（１１）と工具駆動用
スイッチ（８）との各作動を関連づける関連手段を備え
たことを特徴とする請求項１又は２記載の照明つき回転
工具。
【請求項４】前記の関連手段は、前記の照明用スイッ
チ（１１）がＯＮのとき、工具駆動用スイッチ（８）の
ＯＮ又はＯＦＦにより、前記加工用先端工具（６）がそ
れぞれ駆動又は駆動停止されると共に、前記小型環状ラ
ンプ（９）がそれぞれ点灯又は消灯し、該照明用スイッ
チ（１１）がＯＦＦのとき、該小型環状ランプ（９）が
消灯状態のまま、工具駆動用スイッチ（８）のＯＮ又は
ＯＦＦにより、前記の加工用先端工具（６）がそれぞれ
駆動又は駆動停止されるように構成したことを特徴とす
る請求項３記載の照明つき回転工具。