JPH08252747A - ワーク検査装置 - Google Patents

ワーク検査装置

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JPH08252747A
JPH08252747A JP5933395A JP5933395A JPH08252747A JP H08252747 A JPH08252747 A JP H08252747A JP 5933395 A JP5933395 A JP 5933395A JP 5933395 A JP5933395 A JP 5933395A JP H08252747 A JPH08252747 A JP H08252747A
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JP
Japan
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work
shaft
workpiece
inspection
diameter measuring
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JP5933395A
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English (en)
Inventor
Akinobu Tsuda
晃伸 津田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の主たる目的は、アクスルハブ等のワ
ークの軸部の外径やフランジ部の端面振れを能率良く検
査できるようにすることにある。 【構成】 検査部11に置かれたワーク1の真上に軸径
測定器82が設けられている。ワーク1の下方に位置す
る昇降ユニット91は、垂直軸回りに回転自在な回転体
96と、回転体96の上に位置するワーク押上げヘッド
99と、変位センサ130を備えている。押上げヘッド
99は、回転体96の上に支持された挿入ガイド部材1
10と、ばね116によって上方に付勢された押上げ部
材112を備えている。昇降ユニット91が上昇する
と、挿入ガイド部材110がワーク1の孔4に嵌合する
とともに、押上げ部材112の上端がワーク1の下面に
接し、ワーク1が軸径測定器82に挿入され、変位セン
サ130の接触子132がフランジ部3に接する。押上
げヘッド99が回転駆動機構97によって回転させられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の車輪を
支持するアクスルハブなどのように軸部とフランジ部を
有するワークを検査する装置に係り、特に、ワークの軸
部の外径とフランジ部の回転振れの大きさを検査するの
に好適なワーク検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪を支持するアクスルハブ
(例えばフロントハブ)は、図10に示すワーク1のよ
うに、軸部2とフランジ部3を備えている。軸部2とフ
ランジ部3は、機械加工(例えば軸部2とフランジ部3
の同時研削加工)によって所定の寸法に仕上げられてい
る。また、軸部2の中心を通る孔4が設けられている。
上記軸部2は、車輪軸受部に組付ける際にベアリングの
内輪を嵌合させる基準面となる。
【0003】一方、フランジ部3には円周方向に所定ピ
ッチでハブボルト取付け用の孔が機械加工によって形成
され、車輪を取付ける際にはフランジ部3の端面3aが
ホィールの取付け基準面となる。このため、軸部2の外
径Dと、フランジ部3の端面3aの回転振れを所定の許
容範囲に収めることが大切であり、そのための検査が従
来より実施されている。
【0004】従来から行われている検査は、機械加工後
のワーク1をコンベア上から作業員が1個ずつ取出し、
軸部2の外径を周知の測定器を用いて手作業により測定
を行っていた。例えば空気マイクロメータを用いて軸部
2の外径を測定する場合は、ワーク1を反転させて軸部
2を空気マイクロメータの筒部に上方から挿入するとと
もに、ワーク1を垂直軸回りに回転させることにより、
軸部2の外径や軸部2のテーパ度あるいは真円度などを
測定している。
【0005】また、上記ワーク1のフランジ部3の回転
振れの検査は、軸部2の外径測定よりも時間がかかるこ
とから、軸部2の外径測定とは別に、例えば10個に1
個ずつ抜き取り検査を行うようにしている。その場合、
作業員がワーク1を振れ検査機にセットし、フランジ部
3の端面3aに変位センサの接触子を接触させた状態で
ワークを回転させ、接触子の変位量を電気的にとらえる
ことによって、フランジ部3の端面3aの振れ幅を測定
するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
検査作業を行うには、1ライン当たりに少なくとも1名
の検査員が必要であることから、省力化を図る上で妨げ
になる。また、フランジ部の振れ検査に長時間を要する
ことから、ラインサイドにおいて振れ検査を行うには、
ワーク10個当たりに1個程度の割合でしか抜き取り検
査を行うことができず、全数検査にはほど遠いのが現状
であった。
【0007】従って本発明の目的は、ワークの軸部外径
とフランジ部の端面の回転振れなどを能率良く検査で
き、しかもワーク全数を自動的に検査することが可能な
ワーク検査装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を果たすために
開発された本発明のワーク検査装置は、軸部とこの軸部
の径方向に突出するフランジ部とを備えたワークの上記
軸部の外径と上記フランジ部の端面の回転振れの大きさ
を検査するためのワーク検査装置であって、ワークの軸
部を立てた姿勢で所定の検査部にワークを載置するワー
ク支持部と、上記検査部に載置された上記ワークの真上
に位置しかつ上記ワークの軸部を下側から挿入可能なワ
ーク挿入穴を有していてこのワーク挿入穴に挿入された
上記軸部の外径を測定する軸径測定器と、上記軸径測定
器の下方に設けられていて上下方向に移動可能な昇降ベ
ースと、上記昇降ベースを上下方向に移動させる昇降用
アクチュエータと、上記昇降ベースに設けられていて垂
直軸回りに回転自在な回転体と、上記回転体を回転させ
る回転駆動機構と、上記回転体の上側に設けられかつ上
記軸径測定器の中心線の下方への延長上に位置していて
上端部が上記ワークの軸部の孔に挿入可能な形状であり
しかも上記昇降ベースと一緒に上下方向に移動する挿入
ガイド部材と、上記昇降ベースが所定高さまで上昇した
状態において上記ワークの下面に接するとともに上記ワ
ークの軸部を上記軸径測定器のワーク挿入穴に嵌合させ
る位置までワークを押上げる押上げ部材と、上記昇降ベ
ース側の部材に設けられかつ上記昇降ベースが所定高さ
まで上昇した状態において上記ワークのフランジ部の下
面に接する接触子を有していてこの接触子の上下方向の
変位を検出する変位センサとを具備している。
【0009】
【作用】検査部のワーク支持部に載置されたワーク(例
えばアクスルハブ)の下側から挿入ガイド部材と押上げ
部材が上昇することにより、挿入ガイド部材の上端部が
ワークの孔に挿入されるとともに、押上げ部材がワーク
の下面に当接しながらワークを押上げることにより、ワ
ークの軸部が軸径測定器のワーク挿入穴に挿入される。
【0010】請求項3に記載したように、押上げ部材を
挿入ガイド部材に対して上下方向に相対移動可能に装着
するとともに、押上げ部材をばねによって上方に付勢し
ておけば、押上げ部材が上昇側ストロークエンドまで上
昇した時に、ワークの軸部が軸径測定器に挿入された状
態で、ばねが撓んで反発力が生じるため、軸径測定器の
下端面(測定基準面)に対してワークを安定した荷重で
押し付けることができる。しかも、ばねが撓むことので
きる範囲内で昇降ベースの上昇位置のばらつきを吸収で
きる。
【0011】また、請求項4に記載したように、垂直方
向のピンを介して回転体の回転運動を押上げ部材に伝達
できるようにするとともに、挿入ガイド部材の下端部を
上記回転体に対してボール等のフローティング部材を介
して支持した場合には、ワークの中心と挿入ガイド部材
の中心との間に多少の位置ずれや傾きがあっても、挿入
ガイド部材をワークの孔に円滑に挿入することができ、
押上げ部材によってワークを軸径測定器の所定位置にセ
ットすることができる。
【0012】上記のようにしてワークが軸径測定器の下
端面(測定基準面)に押付けられた状態で、回転駆動機
構によって押上げ部材や挿入ガイド部材が垂直軸回りに
回転することにより、ワークが回転する。この時、軸径
測定器によってワークの軸部の外径や真円度などが測定
されるとともに、変位センサの接触子に対してワークの
フランジ部が相対回転することにより、フランジ部の回
転振れの大きさが変位センサによって検出される。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例について、図1から
図11を参照して説明する。図5は、ワーク検査装置1
0の全体を示す平面図である。このワーク検査装置10
は、図10に示すワーク(アクスルハブ)1の軸部2の
外径Dの測定と、ワーク1が軸回りに回転する際のフラ
ンジ部3の端面3aの振れ量を検査し、これらの測定値
が許容範囲に収まっているか否かを判断するとともに、
検査結果に応じて合格品と不合格品とを選別するために
使われる。
【0014】この実施例のワーク検査装置10は、大ま
かに言うと、図5において左側から機械加工後のワーク
1を搬入し、図5のほぼ中央に位置する検査部11にお
いてワーク1の検査を行い、検査後のワーク1を図示右
側に搬出するようになっている。搬出後のワーク1は、
フランジ部3にハブボルト取付け用の孔あけなどの機械
加工が行われる。
【0015】更に詳しく説明すると、図5に示されるワ
ーク検査装置10は、サイズの異なる複数種類のワーク
(例えば2種類のワーク1,1′)を機械加工終了後の
コンベアから受取るリフタ15を備えたワーク搬入部1
6と、ワーク1,1′の種類を検出することによって検
査対象となるワーク1と検査対象外のワーク1′とを振
り分けるワーク振り分け部20と、検査対象外のワーク
1′を他のラインに送り出す対象外ワーク排出部22
と、検査対象のワーク1を検査部11まで水平方向に送
るワーク移送機構24と、検査の結果、合格品と判断さ
れたワーク1を、分別機構25を経て次工程に送り出す
合格品搬送部26と、不合格であると判断されたワーク
1を搬出する不合格品排出部28などを備えている。
【0016】まず、ワーク搬入部16とワーク振り分け
部20について、図7および図8等を参照して説明す
る。ワーク搬入部16は、前記リフタ15以外に、ワー
ク押出し部材30と、ワーク押出し部材30を前進・後
退させるための流体シリンダ等を用いた押出し用アクチ
ュエータ31と、ワークの種類を検出するワーク種別検
出器32と、ワーク押出し部材30の前方に位置するワ
ーク案内台33などを備えている。
【0017】リフタ15は、図示しない駆動機構によっ
て昇降移動させられ、検査前の工程(例えば研削工程)
から受け取ったワーク1または1′を垂直な姿勢で乗せ
ることができるようになっている。従ってリフタ15で
運ばれてくるワーク1,1′は、軸部2やフランジ部3
などが周知の工作機械によって加工されている。上記リ
フタ15は、ワーク案内台33にワーク1,1′を乗り
移らせることができる高さまで上昇させることができ
る。
【0018】ワーク種別検出器32は、リフタ15によ
って所定位置まで運ばれてきたワーク1,1′が検査対
象のものであるか否かを判別するものであり、例えば光
学的な手段によってワーク1,1′の形状を判断するよ
うにしている。そして判断結果に応じて、ワーク振り分
け部20の下記昇降体37を、図7に示す下降ポジショ
ンまたは図8に示す上昇ポジションに切換えるようにし
ている。
【0019】ワーク押出し部材30は押出し用アクチュ
エータ31によって水平方向に駆動され、リフタ15上
のワーク1または1′を、ワーク案内台33を経てワー
ク振り分け部20の昇降体37に向かって水平方向に押
出すことができるようになっている。
【0020】ワーク振り分け部20は、工場のフロア側
に固定される基体36と、この基体36に上下方向に移
動自在に設けられた昇降体37と、昇降体37を上下方
向に駆動する流体シリンダ等のアクチュエータ38を備
えている。昇降体37は、その上端部に設けられた水平
な姿勢のワーク受取り台40と、ワーク受取り台40の
下方に傾斜した状態で設けられたワーク排出ガイド41
などを備えている。
【0021】ワーク受取り台40は、昇降体37が図7
に示される下降ポジションに位置している時に、ワーク
案内台33の高さと揃うことにより、ワーク案内台33
上の検査対象ワーク1をワーク受取り台40の上に乗り
移らせることができるようになっている。ワーク受取り
台40の上面部には、図5に示すように、ワーク1の進
行方向を検査部11に向かわせることができるように、
直角に方向が変わるガイド部42が設けられている。
【0022】ワーク排出ガイド41は、昇降体37が図
8に示す上昇ポジションまで移動した時に、ワーク排出
ガイド41の搬入側がワーク案内台33の高さに揃うと
ともに、ワーク排出ガイド41の搬出側が対象外ワーク
排出部22のシュート44に連なるように傾斜した姿勢
となっている。なお、ワーク排出ガイド41の適宜位置
には、検査対象外のワーク1′がシュート44の方向に
移動しやすいように、回転自在なローラ(図示せず)が
設けられている。シュート44の途中には、ワーク1′
の通過を検出するセンサ45が設けられている。
【0023】次に、ワーク移送機構24について説明す
る。この移送機構24は、図5に示すように、水平方向
に延びる左右一対のレール状のワーク送りガイド50を
備えている。このワーク送りガイド50は、ワーク受取
り台40が図7に示す下降ポジションにある時に、ワー
ク受取り台40の高さと揃う位置に設けられており、ワ
ーク受取り台40上のワーク1を垂直の姿勢のまま、ワ
ーク送りガイド50に乗り移らせることができるように
なっている。
【0024】ワーク送りガイド50の側方に基体54が
設けられている。この基体54は、工場のフロア側に固
定されており、水平方向のガイドレール56とロッドレ
スシリンダ用のガイド軸57が、ワーク送りガイド50
と平行に設けられている。そしてガイドレール56に沿
ってスライドユニット60が水平方向に往復移動できる
ようになっている。
【0025】スライドユニット60は、ガイド軸57に
嵌合するロッドレスシリンダのシリンダ部61を備えて
おり、シリンダ部61がガイド軸57の軸線方向に移動
することによって、シリンダ部61と一体にスライドユ
ニット60の可動ベース62が下記ストロークで水平方
向に移動するようになっている。従ってガイド軸57と
シリンダ部61は、ワーク送り用アクチュエータを構成
するものである。
【0026】上記スライドユニット60の可動ベース6
2に、ガイドレール56と平行にアーム駆動シャフト6
3が設けられている。このアーム駆動シャフト63は、
水平方向の軸線回りに回転自在に支持されていて、この
シャフト63の一端側に、ふたまたフォーク状の第1の
ワーク送りアーム65が設けられている。上記シャフト
63の他端側に、第2のワーク送りアーム66が設けら
れている。
【0027】上記一対のワーク送りアーム65,66
は、流体シリンダ等のアクチュエータ68とレバー69
によって、アーム駆動シャフト63と一体に回動させら
れる。すなわち上記アーム65,66は、図4に実線で
示す降下位置(ワーク1の側面に接することのできる位
置)と、2点鎖線で示す上昇位置とにわたって回動させ
られ、上昇位置において、ワーク1と干渉しない高さま
で退避するようにしている。
【0028】上記スライドユニット60は、ワーク送り
用アクチュエータとしてのロッドレスシリンダのシリン
ダ部61がガイド軸57に沿って水平方向に移動するこ
とにより、上記アーム65,66間の距離(ピッチ)に
相当するストロークで、図5において左側に移動した第
1の位置と、図6において右側に移動した第2の位置と
にわたって水平方向に往復移動できるようになってい
る。
【0029】上記スライドユニット60は、上記第1の
位置において、緩衝器70を備えた第1ストッパ71に
よって停止させられ、かつ、第1センサ72によって停
止位置が検出されるようにしている。また、スライドユ
ニット60が上記第2の位置まで移動すると、緩衝器7
5を備えた第2ストッパ76によって停止させられると
ともに、第2センサ77によって位置が検出されるよう
になっている。
【0030】上記のようにスライドユニット60が第1
の位置から第2の位置に移動することにより、ワーク受
取り台40に乗っていたワーク1が、第1のワーク送り
アーム65によって検査部11まで垂直姿勢のまま移動
するとともに、それまで検査部11にあった1つ前のワ
ーク1が、検査部11から分別機構25に送り出される
のである。
【0031】検査部11は、図1ないし図4に示すよう
に構成されている。この検査部11は、工場のフロア側
に固定される基体80を備えている。基体80の上端部
に軸径測定器82が設けられている。軸径測定器82の
一例は、コンパレータの一種である空気マイクロメータ
(air micrometer)であり、ワーク送りガイド50の所
定の検査位置(ワーク支持部50a)に垂直の姿勢で支
持されたワーク1の真上に位置している。
【0032】図示例の軸径測定器(空気マイクロメー
タ)82は、その下面側にワーク1の軸部2を挿入可能
なワーク挿入穴84が開口する筒部85を有し、この筒
部85の内面側に設けられた複数のエア噴出孔から一定
圧の圧搾空気をワーク1の軸部2に向かって吹き出すこ
とにより、周知の差圧比較測定原理によって、軸部2の
外径を高精度に測定することができるものである。
【0033】なお、軸部2のテーパ度を検出する必要が
ある場合には、筒部85の軸線方向にエア噴出孔を2か
所以上設けることにより、軸線方向の複数箇所で軸径を
測定するとよい。この軸径測定器82の近傍に、ワーク
1が軸径測定器82にセットされたか否かを検出するた
めのセンサ87が設けられている。
【0034】また上記基体80の側面部に、上下方向に
延びるガイドレール90(図4に示す)が設けられてお
り、このガイドレール90に沿って昇降ユニット91が
上下方向に移動するようになっている。基体80側に、
昇降ユニット91の上昇側停止位置を規制するためのス
トッパ92(図1に示す)が設けられている。
【0035】昇降ユニット91は、ガイドレール90に
沿って昇降する昇降ベース93と、昇降ベース93を上
下方向に移動させる流体シリンダ等を用いた昇降用アク
チュエータ94と、昇降ベース93に垂直軸回りに回転
自在に設けられた回転体96と、回転体96を回転させ
るための回転駆動機構97と、回転体96の上側に設け
られたワーク押上げヘッド99などを備えて構成されて
いる。回転駆動機構97は、モータ100や継手101
などを備えている。
【0036】ワーク押上げヘッド99は、回転体96の
中心の延長線上に位置する垂直方向の挿入ガイド部材1
10と、この挿入ガイド部材110の外側に装着された
円筒状の押上げ部材112と、回転体96の回転運動を
押上げ部材112に伝達するために垂直に立てられた複
数本の連結ピン114と、押上げ部材112を回転体9
6から押上げる方向に付勢するばね116を備えてい
る。
【0037】押上げ部材112は、挿入ガイド部材11
0に対して、軸線方向(上下方向)に相対移動できるよ
うに、軸受部材117によって摺動自在に支持されてい
る。押上げ部材112の上端部、すなわちワーク1に接
する部位に、耐摩耗性の先端部材118が装着されてい
る。
【0038】挿入ガイド部材110の下端部120は、
フローティング部材の一例としての鋼球等のボール12
1の上に乗っている。しかも上記連結ピン114と押上
げ部材112との間には、押上げ部材112が横方向に
僅かに動くことができる程度の多少の遊びがある。この
ためワーク押上げヘッド99は、ボール121の径方向
に僅かに移動できるとともに、ボール121を支点とし
て、垂直方向の線分に対し、僅かであるが傾くことがで
きる。
【0039】挿入ガイド部材110の中心は、前述の軸
径測定器82の中心の下方への延長上に位置している。
そして挿入ガイド部材110の上端部125は、ワーク
1の孔4に下側から挿入可能な大きさおよび形状として
いる。
【0040】このため、ワーク押上げヘッド99が昇降
用アクチュエータ94によって図2に示される高さまで
上昇させられた時に、挿入ガイド部材110の上端部1
25がワーク1の孔4に挿入されるとともに、押上げ部
材112の先端部材118がワーク1の下面に当接して
ワーク1を軸径測定器82に向って押上げることによ
り、ワーク1の軸部2が軸径測定器82のワーク挿入穴
84に挿入されることになる。
【0041】昇降ベース93の上部に設けられたセンサ
取付け板128に、上下方向の変位量を検出するための
変位センサ130が設けられている。この変位センサ1
30は、例えばデジメトロンなどのように、ボディ13
1と、ボディ131の上方に突出する接触子132など
を備えており、ボディ131を昇降ベース93に固定す
るとともに、接触子132の上端をワーク1のフランジ
部3の下面に対向させている。
【0042】上記変位センサ130は、ボディ131に
対する接触子132の突出量に応じた電気信号を出力す
るようになっており、接触子132をワーク1のフラン
ジ部3に接触させることにより、ワーク1が回転した時
のフランジ部3の下面の高さ変化(回転振れの大きさ)
を検出できるようになっている。
【0043】上記軸径測定器82と変位センサ130の
各出力は、マイクロプロセッサ等を備えた判別器(図示
せず)に入力され、ワーク1が合格品であるか否かを判
断したのち、前述のワーク移送機構24の第2のワーク
送りアーム66によって分別機構25に払い出されるよ
うになっている。
【0044】図9に示すように分別機構25は、流体シ
リンダ等のアクチュエータ142によって上下方向に切
換え可能な可動テーブル143と、固定側テーブル14
4を備えている。そして可動テーブル143が図9に実
線で示す上昇位置にある時、可動テーブル143が固定
側テーブル144を介して合格品搬送用のワーク搬送路
145の高さに揃うようになっている。
【0045】また、可動テーブル143が図9に2点鎖
線で示す下降位置にある時は、可動テーブル143が不
合格品排出用のシュート147に連なるようにしてい
る。可動テーブル143やシュート147などには、ワ
ーク1が移動しやすいように、回転自在なローラ150
(一部のみ図示する)が適宜位置に設けられている。
【0046】次に、上記構成のワーク検査装置10の作
用について説明する。ワーク搬入部16において、リフ
タ15によってワーク1または1′がワーク案内台33
の高さまで上昇する。この時、ワーク種別検出器32に
よってワーク1,1′の種類が判断され、検査すべきワ
ーク1の場合には、ワーク振り分け部20の昇降体37
が図7に示す下降位置に維持されるとともに、リフタ1
5上のワーク1がワーク押出し部材30によってワーク
受取り台40まで押し出され、ガイド部42に入る。
【0047】この時は、スライドユニット60は図5に
示す第1の位置にあり、しかも第1のワーク送りアーム
65がワーク受取り台40の上に降下した状態で待機し
ている。このためワーク受取り台40の上に垂直の姿勢
のまま押し出されたワーク1は、第1のワーク送りア−
ム65に挟まれるようにして保持される。
【0048】一方、ワーク種別検出器32によって検査
対象外のワーク1′が検出された場合には、昇降体37
が図8に示す上昇位置まで移動することによって、ワー
ク排出ガイド41がワーク案内台33に連なるととも
に、ワーク押し出し部材30によってワーク1′がワー
ク排出ガイド41に押し出される。このため検査対象外
のワーク1′は、ワーク排出ガイド41を経てシュート
44上に落下し、対象外ワーク排出部22に送り出され
る。
【0049】上記のようにしてワーク受取り台40上に
乗った検査対象ワーク1は、第1のワーク送りアーム6
5に挟まれた状態のまま、ロッドレスシリンダのシリン
ダ部61がガイド軸57に沿って図6に示す第2の位置
まで移動することにより、スライドユニット60の移動
に伴って検査部11まで移動する。
【0050】検査部11においてワーク1が所定の検査
ポジション(ワーク支持部50a)に停止したのち、昇
降用アクチュエータ94が上昇方向に作動することによ
り、昇降ユニット91が上昇し、ワーク1の下側から挿
入ガイド部材110と押上げ部材112が上昇すること
によって、挿入ガイド部材110の上端部125がワー
ク1の孔4に挿入されるとともに、昇降ユニット91が
更に上昇することにより、図2に示されるように押上げ
部材112がワーク1の下面に当接し、ワーク1を押上
げることによって、ワーク1の軸部2が軸径測定器82
のワーク挿入穴84に挿入される。
【0051】この実施例の検査部11は、挿入ガイド部
材110に対して押上げ部材112が上下方向に相対移
動可能に支持されており、ばね116によって、押上げ
部材112が上方に付勢されているため、押上げ部材1
12が上昇側ストロークエンドまで上昇した状態では、
ワーク1が軸径測定器82の下端面(測定基準面)に接
するとともに、ばね116が圧縮される方向に撓むこと
により、挿入ガイド部材110に対して押上げ部材11
2の位置が相対的に少し下がる。このため、ばね116
の反発力により、軸径測定器82の測定基準面に対して
ワーク1を安定した押付け荷重で接触させることができ
る。しかも昇降ユニット91の上昇側ストロークエンド
の高さばらつきを、ばね116が撓むことのできる範囲
内で吸収できる。
【0052】しかも、垂直に立てられた連結ピン114
を介して回転体96の上にワーク押上げヘッド99が支
持されているとともに、フローティング部材としてのボ
ール121によってワーク押上げヘッド99がある程度
変位可能に支持されているため、ワーク1の中心とワー
ク押上げヘッド99の中心との間に多少の位置ずれや傾
きがあっても、ワーク1を軸径測定器82の測定基準面
に正確に押し付けることができる。
【0053】上記のようにワーク押上げヘッド99によ
ってワーク1を軸径測定器82にセットした状態で、回
転駆動機構97のモータ100が回転することにより、
回転体96が回転し、ピン114を介してワーク押上げ
ヘッド99が回転することにより、ワーク1が回転す
る。この回転に伴って、軸径測定器82によってワーク
1の軸部2の外径や真円度などが測定されるとともに、
変位センサ130の接触子132がワーク1のフランジ
部3に接した状態でワーク1が回転する。この時にフラ
ンジ部3に回転振れがあれば、その振幅に応じて接触子
132が上下方向に変位するため、フランジ部3の端面
3aの振れの大きさが変位センサ130によって検出さ
れる。
【0054】上記検査結果により、合格品と判定された
場合には、図9に示すように分別機構25の可動テーブ
ル143が上昇位置に保持される。そして図6に示すよ
うにスライドユニット60が第2の位置まで移動するこ
とにより、第2のワーク送りアーム66によって、検査
部11にあったワーク1が合格品搬送部26のワーク搬
送路145に送られるとともに、ワーク受取り台40上
の新たなワーク1が検査部11に移送されてくる。
【0055】前記検査結果により、不合格品と判定され
た場合、図9に2点鎖線で示すように可動テーブル14
3が下降することにより、ワーク1が不合格品搬出部2
8のシュート147に落とされる。
【0056】そしてスライドユニット60が第1の位置
(図5)まで戻る際には、ワーク送りアーム65,66
はいずれもアクチュエータ68によって上昇位置まで回
動させられるため、各アーム65,66がワーク1と干
渉することが回避される。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ワークの軸部の外径と
フランジ部の端面振れ検査を短時間で自動的に実施する
ことができ、検査の省力化が計れるとともに、ワークの
全数をライン上で検査することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の検査装置の検査部を一部断
面で示す正面図。
【図2】図1に示された検査部の昇降ユニットが上昇し
た状態の正面図。
【図3】図1に示された検査部の一部の拡大図。
【図4】図1に示された検査部の側面図。
【図5】ワーク検査装置の全体を示す平面図。
【図6】図5に示されたワーク検査装置のワーク移送機
構の作動態様を示す平面図。
【図7】図5に示されたワーク検査装置におけるワーク
振り分け部の側面図。
【図8】図7に示されたワーク振り分け部の作動態様を
示す側面図。
【図9】図5に示されたワーク検査装置における分別機
構の正面図。
【図10】ワークの一例を示す縦断面図。
【図11】図10に示されたワークの斜視図。
【符号の説明】
1…ワーク 2…軸部 3…フランジ部 10…ワーク検査
装置 11…検査部 20…ワーク振り
分け部 24…ワーク移送機構 25…分別機構 50…ワーク送りガイド 50a…ワーク支
持部 56…ガイドレール 62…可動ベース 63…アーム駆動シャフト 65…第1のワー
ク送りアーム 66…第2のワーク送りアーム 80…基体 82…軸径測定器 84…ワーク挿入
穴 91…昇降ユニット 93…昇降ベース 94…昇降用アクチュエータ 96…回転体 97…回転駆動機構 99…ワーク押上
げヘッド 110…挿入ガイド部材 112…押上げ部
材 114…連結ピン(連結部材) 116…ばね 121…ボール(フローティング部材) 130…変位センサ 132…接触子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸部とこの軸部の径方向に突出するフラン
    ジ部とを備えたワークの上記軸部の外径と上記フランジ
    部の端面の回転振れの大きさを検査するためのワーク検
    査装置であって、 上記ワークの軸部を立てた姿勢で所定の検査部にワーク
    を載置するワーク支持部と、 上記検査部に載置された上記ワークの真上に位置しかつ
    上記ワークの軸部を下側から挿入可能なワーク挿入穴を
    有していてこのワーク挿入穴に挿入された上記軸部の外
    径を測定する軸径測定器と、 上記軸径測定器の下方に設けられていて上下方向に移動
    可能な昇降ベースと、 上記昇降ベースを上下方向に移動させる昇降用アクチュ
    エータと、 上記昇降ベースに設けられていて垂直軸回りに回転自在
    な回転体と、 上記回転体を回転させる回転駆動機構と、 上記回転体の上側に設けられかつ上記軸径測定器の中心
    線の下方への延長上に位置していて上端部が上記ワーク
    の軸部の孔に挿入可能な形状でありしかも上記昇降ベー
    スと一緒に上下方向に移動する挿入ガイド部材と、 上記昇降ベースが所定高さまで上昇した状態において上
    記ワークの下面に接するとともに上記ワークの軸部を上
    記軸径測定器のワーク挿入穴に嵌合させる位置までワー
    クを押上げる押上げ部材と、 上記昇降ベース側の部材に設けられかつ上記昇降ベース
    が所定高さまで上昇した状態において上記ワークのフラ
    ンジ部の下面に接する接触子を有していてこの接触子の
    上下方向の変位を検出する変位センサと、 を具備したことを特徴とするワーク検査装置。
  2. 【請求項2】上記ワークが自動車のアクスルハブであっ
    て、上記アクスルハブの軸部の外径を上記軸径測定器に
    よって測定しかつこのアクスルハブのフランジ部の端面
    の回転振れの大きさを上記変位センサによって検出する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のワーク検査
    装置。
  3. 【請求項3】上記押上げ部材を上記挿入ガイド部材に対
    して上下方向に相対移動可能に装着するとともに、上記
    押上げ部材をばねによって上記回転体の上方に付勢し、
    かつ上記押上げ部材と上記回転体とを一体に回転させる
    ための連結部材を設けたことを特徴とする請求項1記載
    のワーク検査装置。
  4. 【請求項4】上記連結部材は、上記回転体の軸線方向に
    立てられたピンであり、このピンによって上記回転体の
    回転運動を上記押上げ部材に伝達するとともに上記押上
    げ部材を上記回転体に対して上記ピンの軸線方向に相対
    移動可能とし、かつ、上記挿入ガイド部材の下端部を上
    記回転体に対して径方向に移動可能なフローティング部
    材を介して上記回転体に支持したことを特徴とする請求
    項3記載のワーク検査装置。
  5. 【請求項5】上記軸径測定器が空気マイクロメータであ
    ることを特徴とする請求項1記載のワーク検査装置。
  6. 【請求項6】上記ワークを上記検査部まで搬送するため
    のワーク移送機構を備えており、このワーク移送機構
    は、水平方向に延びるガイドレールに沿って水平方向に
    移動自在な可動ベースと、上記可動ベースに水平軸回り
    に回転自在に設けられたアーム駆動シャフトと、上記ア
    ーム駆動シャフトの一端側に設けられていてワークを両
    側から挟むことのできる形状の第1のワーク送りアーム
    と、上記アーム駆動シャフトの他端側に設けられていて
    ワークを押すことのできる形状の第2のワーク送りアー
    ムと、上記各アームをワーク側面に接する下降位置とワ
    ークの上方に退避する上昇位置とにわたって回動させる
    アクチュエータと、上記両アーム間の距離に相当するス
    トロークで上記可動ベースを水平方向に往復駆動するワ
    ーク送り用アクチュエータとを具備したことを特徴とす
    る請求項1記載のワーク検査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106488662A (zh) * 2016-12-08 2017-03-08 深圳橙子自动化有限公司 一种柔性线路板加工设备
CN107421488A (zh) * 2017-08-22 2017-12-01 机科发展科技股份有限公司 工件测量设备及测量方法
CN109115143A (zh) * 2018-11-04 2019-01-01 江苏康斯特智能装备有限公司 应用于轮毂轴承的一体式检测装置

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