JPH08252675A - 立体的補強鋼線材の製造方法およびその装置 - Google Patents

立体的補強鋼線材の製造方法およびその装置

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JPH08252675A
JPH08252675A JP7080894A JP8089495A JPH08252675A JP H08252675 A JPH08252675 A JP H08252675A JP 7080894 A JP7080894 A JP 7080894A JP 8089495 A JP8089495 A JP 8089495A JP H08252675 A JPH08252675 A JP H08252675A
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bending
steel rod
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裕司 木曽
Boshu Kin
戊洙 金
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F27/00Making wire network, i.e. wire nets
    • B21F27/12Making special types or portions of network by methods or means specially adapted therefor
    • B21F27/20Making special types or portions of network by methods or means specially adapted therefor of plaster-carrying network
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21FWORKING OR PROCESSING OF METAL WIRE
    • B21F15/00Connecting wire to wire or other metallic material or objects; Connecting parts by means of wire

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート構造物デッキ板に配設される鉄
筋による立体的補強線材を特別な加工設備を必要とせず
に、溶接設備に若干の機構を配け、比較的軽度の操作力
で簡単で的確に屈曲成形することのできる方法および装
置を提供する。 【構成】 連続山形状に屈曲成形されたラチス筋2を鋼
棒1の上にセットして溶接するに当たり、ラチス筋2の
山形状屈曲頂点20の多数個を鋼棒1に接合し、その連
続した2つ以上の接合部を同時に溶接し、溶接中および
溶接直後の溶接余熱条件下において、連続した2つの接
合溶接部間の屈曲山形部分を側方に折曲する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート構造物デッ
キ板用の如き立体的補強線材の製造方法およびその装置
に係り、コンクリート構造物のデッキ板などに配設され
る鉄筋などによる立体的補強線材を特別な別個の加工設
備を必要としないで溶接設備に若干の機構を配設し、比
較的軽度の操作力で簡易且つ的確に屈曲成形することの
できる方法および装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物を得るに当っては鉄
筋を用いることは周知の如くであり、特に建築物を得る
ような場合においては金属板と屈曲鉄筋とを複合させた
デッキ板が用いられている。
【0003】然して前記のようなデッキ板を得るための
屈曲鉄筋は従来において一般的に金型間における冷間の
押圧屈曲成形法が採用されており、この押圧屈曲成形で
得られる屈曲鉄筋を金属板に対し交叉状に配設し、溶接
することによってコンクリート構造物を得るためのデッ
キ板を得るものである。
【0004】なお本発明者等は上記のようなデッキ板を
得るために近時特開平6−315721号として、適宜
に矯正処理された鉄筋を固定チャック台と該固定チャッ
ク台に対しスライド可能に設けられた可動チャック台に
より所定間隔を採って把持張設し、該把持張設条件下で
前記鉄筋の軸線方向に交叉した方向に作動する押圧屈曲
手段を張設鉄筋の中間部に作用せしめ、上記可動チャッ
ク台のスライド条件下で前記鉄筋の各チャック台による
把持部間を屈曲加工するコンクリート構造物デッキ板用
鉄筋屈曲成形法および機台に定置された固定チャック台
と該固定チャック台方向に設けられたガイド手段にそっ
て移動操作される可動チャック台を有し、これらのチャ
ック台間に上記ガイド手段の配設方向に対し交叉した方
向を採って設けられた案内機構により案内される屈曲手
段を設け、該屈曲手段に対して曲げ操作シリンダーを設
けると共に前記可動チャック台に対しても押し引き操作
シリンダーを設け、しかも上記固定チャック台と共に可
動チャック台を送り台に取付け、該送り台と機台との間
に送りシリンダーを設けると共に前記可動チャック台と
機台との間に間隔調整手段を設けたコンクリート構造物
デッキ板用鉄筋屈曲成形装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したような一般的
従来技術によるものにおいても目的の屈曲鉄筋を得しめ
ることは当然であるが、金型間における屈曲加工は相当
の加工力を必要とすることは明らかで、また屈曲加工時
において金型などの損耗も大きい不利があり、しかも鉄
筋の常温下におけるスプリングバックなどが不可避であ
ることから加工工数も大きい。
【0006】即ち、常温下の鉄筋を特に立体的に折曲加
工するようなことは金型を用いるとしてもその構成が複
雑で、大型となり、また鋼材におけるスプリングバック
を抑制して成形することが必要であると共に、そのスプ
リングバック量を見越した成形加工を必要とし、複雑で
高度の技術考慮による加工が要請される。また、立体的
に折曲加工したラチス筋を鋼棒に接合させて溶接する場
合においては多方向に屈曲したラチス筋を鋼棒に対し正
確に規制保持することが設備的に困難であって、何れに
してもそれによって得られる製品はスプリングバックの
如何や屈曲加工条件の誤差変動などによる影響を微妙に
受け、成形結果に相当の変化を生じ、製品精度が劣るこ
ととなり、鉄筋材を長さ方向において連続的に屈曲加工
したものにおいては一般的に2〜10%の精度誤差、長
さ方向における捩れが発生することは実地的に常に確認
されるところであり、従ってその修正などが要求され、
しかも容易でない。
【0007】本発明者等の提案した特開平6−3157
21号によるものは上記のような従来一般法によるもの
の不利をそれなりに解消し、また多数の金型などを必要
としないで鉄筋を屈曲成形し得るメリットを有するが、
鋼棒(鉄筋)を冷間で屈曲加工するための操作力がなお
相当に大であり、また特別な加工設備を必要とすると共
に立体的補強線材を構成するために特別な吊部材や保持
部材などを必要とし、溶接工数も大とならざるを得ない
などの不利がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解決することについて検討を重
ね、金型を使用することのない溶接または溶接直後の熱
間を利用した屈曲加工手段を採用して軽微な操作力で平
易且つ的確に屈曲加工せしめ、また溶接設備に若干の機
構を附加する程度で僅少な部材により立体構造の補強鋼
線材を適切に得しめることに成功したものであって、以
下の如くである。
【0009】(1) 連続山形状に屈曲成形されたラチ
ス筋を鋼棒上にセットして溶接するに当って、前記ラチ
ス筋における山形状屈曲頂点の多数個を鋼棒に接合せし
め、その連続した2つ以上の接合部を同時に溶接し、該
溶接中および溶接直後の溶接余熱条件下において、前記
のように連続した2つの接合溶接部間の屈曲山形部分を
側方に折曲することを特徴とした立体的補強線材の製造
方法。
【0010】(2) 鋼棒に山形状屈曲頂点の連続した
2点以上を接合させたラチス筋の側面を一側に傾斜させ
た状態に規制して溶接し、該溶接後の余熱条件下におい
て前記溶接部間の屈曲山形部分を前記ラチス筋の他側に
折曲することを特徴とした前記(1)項に記載の立体的
補強線材の製造方法。
【0011】(3) 鋼棒に山形状屈曲頂点の連続した
2点以上を接合させたラチス筋を溶接し、該溶接後の余
熱条件下において前記溶接部間の屈曲山形部分をラチス
筋の側方に設けた受治具に対し折曲することを特徴とし
た前記(1)項に記載の立体的補強線材の製造方法。
【0012】(4) 鋼棒をセットするようにした支持
座の両側にラチス筋の折曲角度範囲を規定する制限部を
対設し、前記支持座の上下に複数組の溶接電極を対設す
ると共にラチス筋の山形状屈曲部を上記制限部に向けて
折曲加工する押圧手段を設けたことを特徴とした立体的
補強線材の製造装置。
【0013】(5) 上下に対設された複数組の溶接電
極間に鋼棒と該鋼棒のための支持手段を設け、上記溶接
電極間における両側にラチス筋の山形状屈曲部に対する
受治具と押治具とを対設したことを特徴とした立体的補
強線材の製造装置。
【0014】
【作用】連続山形状に屈曲成形されたラチス筋を鋼棒上
にセットして溶接するに当って、前記ラチス筋における
山形状屈曲頂点の多数個を鋼棒に接合せしめ、その連続
した2つ以上の接合部を同時に溶接し、該溶接中および
溶接直後の溶接余熱条件下において、偶数接合溶接部間
の屈曲山形部分を側方に折曲することによって屈曲山形
部の基部が何れも軟化溶着状態であり、溶接設備を利用
して容易に立体的補強線材を得しめ、また2部材のみで
立体的な補強線材を簡易に得しめる。更に0.5秒以内の
如きである溶接工程中またはその溶接終了直後に折曲す
ることによって溶接工程を縮減し、何れにしても低コス
ト且つ的確に目的の立体的製品を得しめる。
【0015】折曲は溶接過程の後段ないし溶接直後の時
間的には少なくとも1秒以内、好ましくは0.5秒以内で
あって、その好ましい折曲時の温度は溶接温度または溶
接温度より450℃低い程度の余熱条件であり、更に好
ましくは溶接温度より420℃以下低い余熱温度条件で
ある。溶接時の温度または溶接温度より250℃未満の
高い温度条件であっても溶接部が実質的に損われること
なしに屈曲変形され、一方溶接時の温度より600℃以
上も冷却した条件下においては折曲加工が困難となり、
また得られた折曲加工部分の組織状態などが必ずしも安
定せず、更には折角の溶接部分に剥離、亀裂を発生する
などの不利が認められる。
【0016】鋼棒に山形状屈曲頂点の連続した2点以上
を接合させたラチス筋の側面を一側に傾斜させた状態に
規制して溶接し、該溶接後の余熱条件下において前記溶
接部間の屈曲山形部分を前記ラチス筋の他側に折曲する
ことによって溶接後における単純な加工操作により目的
の立体的補強線材を適切に得しめる。
【0017】鋼棒に山形状屈曲頂点の連続した2点以上
を接合させたラチス筋を溶接し、該溶接中または溶接直
後の高い余熱条件下において前記溶接部間の屈曲山形部
分をラチス筋の側方に設けた受治具に対し折曲すること
によっても立体的補強線材が簡易且つ低コストに得られ
る。
【0018】鋼棒をセットするようにした支持座の両側
にラチス筋の折曲角度範囲を規定する制限部を対設し、
前記支持座の上下に複数組の溶接電極を対設すると共に
ラチス筋の山形状屈曲部を上記制限部に向けて折曲加工
する押圧手段を設けたことによって溶接電極を中心とし
た比較的簡易な設備によって目的とする立体的補強線材
を簡易且つ的確に得しめる。
【0019】上下に対設された複数組の溶接電極間に鋼
棒と該鋼棒のための支持手段を設け、上記溶接電極間に
おける両側にラチス筋の山形状屈曲部に対する受治具と
押治具とを対設したことによっても溶接電極を中心とし
た比較的簡易な設備構成により立体的補強線材を適切に
得しめる。
【0020】
【実施例】上記したような本発明によるものの具体的な
実施態様を適宜に添付図面に示すところを参照して説明
すると、本発明は平面的に屈曲されたラチス筋を用い鋼
棒に対する溶接時の軟化溶融状態ないしその直後におけ
る余熱を利用して立体的な補強線材を得ようとするもの
であって、このため溶接電極を中心とした製造設備が用
いられる。特にラチス筋の連続した山形屈曲部に対する
複数の溶接電極を用いることを必須とするものであっ
て、その溶接工程の概要は比較的単純な構成である2極
の溶接電極を用いた場合が図4などに示す如くである。
【0021】即ち鋼棒1に対してラチス筋2を溶接する
場合において一般的に図1〜図3に示すものは鋼棒1上
にラチス筋2を一側に傾斜させた状態に保持してセット
し、該状態で鋼棒1とラチス筋2を溶接点W1 の1点の
みで一旦溶接し、次いで一定のピッチで両部材1,2を
送り、ラチス筋2を上記のように規制して、溶接点
2 ,W2 の2点で溶接する。
【0022】上記のようにW2 ,W2 の2点による溶接
の後期ないし溶接終了直後の1秒以内において、即ち溶
接温度ないし溶接直後の充分に高い余熱温度条件におい
て溶接点W2 ,W2 の中間に形成されている中央の山部
分20を上記のような傾斜セット状態とは反対の他側方
向に折曲するもので、それによって鋼棒1とラチス筋2
とによって形成された補強線材はラチス筋2の折曲方向
が異った立体構造を形成する。
【0023】このような本発明における屈曲成形の仔細
について言うならば溶接点部分のみ充分に軟化し溶融直
前の状態であるのに対し、残部は常温またはそれに近い
状態にあり、屈曲成形力を加えた場合において殆んど抵
抗のない状態で変形屈曲するのは溶接点部分であって、
該溶接点ないしその近傍部分の変形抵抗は常温下で折曲
するときの変形抵抗に対し少なくとも10分の1以下で
あり、また一般的に6〜10mm程度であるラチス筋径が
大となっても変形抵抗自体は余り大きくならなくて、一
般的に30〜70kgで充分である。従って上記のような
山部分20を反対の他側方向に折曲した場合において変
形するのは専ら溶接点ないしその近傍部分であって、残
部における変形は皆無状態であって溶接部を損傷するこ
ともないものである。即ち溶接点およびその近傍部分に
おいて優先的変形が得られ、しかもその変形後において
スプリングバックや残留応力も殆んど認められないこと
から実質的に溶接点およびその近傍部分のみが変形せし
められた状態が軽易な操作力で的確に得られ、屈曲成形
角度なども適正に得られる。
【0024】上記のようにW2 ,W2 の同時溶接とその
後の折曲を行った後の図4におけるW3 以降の溶接およ
び折曲は、W2 について上記したところと同様な2点ま
たはそれ以上の同時溶接と、その溶接後半過程ないし溶
接終了直後における瞬間的過程における高い余熱温度条
件下での折曲加工を繰返すことにより軽度の折曲作用力
により的確な折曲をなし、全般において好ましい正確な
立体構造を形成した補強線材を平易に得しめる。具体的
な実地的実施結果においても15〜30の中央山形部分
20を折曲加工したものを検討した結果は折曲成形加工
された各山形部分20は整然とした一定の平面内に位置
することが確認され、精度の高い立体構造材が平易に得
られる。
【0025】上記したような溶接部およびこれに配設さ
れた折曲加工部分の構成は図1〜図3に示す如くであっ
て、鋼棒1を支持座6,6の受溝16,16にセットす
ると共に中間に溶接用の下部電極4を設けた支持座6,
6の上部における両側には制限部5,5aが図3に示す
ように交互に対設され、また下部電極4に対向して昇降
操作される上部電極3が設けられている。下部電極4は
受入部40において鋼棒1を受入れ、上部電極3は両側
に傾斜面36を対設し、しかもそれらの間の突部37に
は係合凹部38を形成してラチス筋2を嵌合せしめ、即
ち確実にラチス筋2と係合して鋼棒1に圧接溶接するに
適した構造とされている。
【0026】上記のような支持座6の中心位置に設けら
れた受入部16には溶接すべき一方の部材である鋼棒1
がセットされ、該鋼棒1に対して溶接すべき他方の部材
であるラチス2が図3に示すように鋼棒1の長さ方向に
おいて交互に配設され制限部5,5aの何れか一方(例
えば5)と鋼棒1直上部分でラチス2の溶接位置を規制
する規制金具7,7aによって適正な溶接位置を採って
セットされるように成っている。また上記のようにセッ
トされるラチス2の上部に対し上端規制金具9や溶接直
後において折曲加工するための押込み手段8が設けられ
ている。
【0027】即ち、上記したような構成からなる溶接部
が少くともラチス筋2の連続山形状屈曲における谷部頂
点に相当した位置に夫々設けられていて、本発明におい
ては図4について上述したようにW2 以下の溶接を鋼棒
1とラチス2の2点またはそれ以上の偶数接合部におい
て同時溶接し、その溶接中(溶接スタート後の後期)な
いし溶接直後の適当な余熱条件下で押込み手段8による
押込みを溶接部間の山形屈曲部に与える。なおこの押込
みに当ってはラチス筋2の折曲加工しない部分は適宜に
図1に示したような保持手段17で保持しておくことが
好ましい。上記のような溶接中ないし溶接直後の余熱条
件下において飴状の軟化状態である溶接部は殆んど抵抗
なく容易に折曲せしめられ、即ち溶接部以外の山形屈曲
部は剛直な平面状態のままで、溶接部のみの変形により
簡易に図1および図3で仮想線で示すように折曲され、
しかも折曲変形した溶接部にスプリングバックその他の
残留応力や欠陥構造を発生することの殆んどない折曲加
工がなされる。
【0028】即ち、このような折曲加工力としては溶融
軟化状態にある溶接部における折曲変形であることから
常温冷間での屈曲加工において要求される曲げ加工力の
少なくとも10分の1以下で充分であり、しかもスプリ
ングバックが皆無状態であることから押すだけで充分
で、殊更にスプリングバックを抑えるようなことは実質
的に必要としないで正確な角度を採った加工がなされ
る。なおこのような曲げ加工力はラチス2の線径が大と
なっても多少変動する程度で変動幅が少ない。従って山
形屈曲部が20〜30のように連続して立体的補強鋼線
材が精度高く、また山形屈曲部間においてねじれのない
ストレート状のものとして的確に得られる。
【0029】図5と図6には本発明によるもう1つの構
成が示されており、支持座6,6,6・・・上に丸鋼で
ある鋼棒1がセットされ、これにラチス筋2を添接して
上下の溶接電極3,4で溶接する関係は上記した図1〜
図3に示したものと同様であり、溶接電極3,4の接合
端部における構成についても図1、2に示したところと
同じであって、基台10および上部取付座11にそれら
の電極3,4が取付けられている。
【0030】然して上記したような両電極3,4部分に
は別に図6として示すように鋼棒供給手段12が設けら
れていて異径棒鋼のような鋼棒1を1本宛順次に供給す
るように成っており、またその上部にはラチス筋2の支
持と押込み操作をなすための支持押込み手段13が設け
られ、しかもこのような支持押込み手段13に対して受
け手段14が配設されている。上下電極3,4に対して
は電源部15が連結され、所定の溶接電流が供給される
ように成っている。
【0031】即ち、少くとも2組の上下電極3,4間に
前記部材1,2を挟圧し、溶接電流を供給して溶接する
ことは上述したところと同じであって、この溶接後にお
ける前述したような溶接中または溶接直後の高い余熱温
度条件下において支持押込み手段13による押込み操作
を受け手段14に向けて行うことによりラチス筋2を前
述した図1〜図3のものと同様に折曲せしめ得ることは
明かであって図4に示した手法で適切な立体的補強鋼線
材を得しめる。
【0032】また上記したところは2組の上下電極3,
4で同時に溶接させる場合であるが、本発明によるもの
は2組の上下電極に限定されるものでなく、量産的に溶
接することを必要とするような場合においては更に多数
の電極を用いて実施できる。即ち前記図4に示した場合
において、W2 ,W2 と共にW3 ,W3 あるいはW4
4 やW5 ,W5 の如きをも同時に溶接し、図4に矢印
で示したような側方折曲を同時に実施することにより製
産速度を2極で溶接実施する場合の2〜数倍、場合によ
っては10倍以上にも増加し得ることは明らかである。
【0033】なおこれら図1〜6のような手法で得られ
た立体的補強鋼線材の利用法としてコンクリート構造物
用デッキ板を得る手法は別に図7〜図9に示す如くであ
る。即ちラチス筋2の交叉状として形成された山形屈曲
突部21,21は図7,図8に示すように折立突条3
1,31の配設されたデッキ板30に対し、その折立突
条31,31の内側に接合せしめて溶接することによ
り、頂端部に鋼棒1を取付けたラチス筋2とデッキ板3
0との好ましい一体化が図られる。
【0034】上述したように精度高く、適切なストレー
ト状として得られている本発明の立体補強鋼線材は、開
脚状として交互に対設された山形屈曲突部21,21が
直線状に折立てて形成されている折立突条31,31の
対向内側面に的確にセットされて係着状態を形成し、溶
接なしでも取付状態を形成することができる。山形屈曲
突部21,21・・・・・・の頂点は折立突条31の基部に係
接してデッキ板30の平面性、鋼棒1の直線性およびデ
ッキ板30面に対する平行性は適切に維持される。
【0035】上記したようにしてセットされた立体的鋼
線材の山形屈曲突部21,21を折立突条31,31に
対して溶接する操作については図9の如くであって、両
電極23,24の間に折立突条31と山形屈曲突部2
1,21を挟み通電することによって既に山形屈曲突部
21,21が安定状に係着していることから容易且つ的
確に溶接することができる。デッキ板30の端部には連
結部32,33が形成されていて相互に連結し、床部や
天井部などを形成するに好ましいデッキ構造材とされる
ことは明かである。山形屈曲突部21,21は鋼棒1部
分を中心として適当な弾性作用を有し、即ち適当に山形
屈曲突部21,21間の間隔を狭小せしめた状態で折立
突条31,31間に挿入し釈放することにより図9に示
すように簡易に取付けられそのままで溶接することがで
きる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
溶接設備を利用した簡易な設備と平易な操作によってラ
チス筋と鋼棒とを溶接すると共に立体的構造とされた補
強鋼線材を簡便且つ容易に製造し、しかも的確で材質的
にも優れた該補強鋼線材を得しめるものであるから工業
的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って屈曲成形装置の1例を示した正
面図である。
【図2】その溶接電極部分の側面図である。
【図3】その図1に示したものの平面図である。
【図4】本発明方法による溶接ないし折曲加工の要領を
平面的に示した説明図である。
【図5】本発明による溶接折曲設備についてのもう1つ
の構成を示した側面図である。
【図6】その電極間溶接部における構成関係の説明図で
ある。
【図7】本発明方法で得られた立体的補強鋼線材をデッ
キ板に取付けた状態の側面図である。
【図8】その正面図である。
【図9】図7,8に示したデッキ板と立体的補強線材の
溶接操作状態についての正面図である。
【図10】図9に示したものの正面図である。
【符号の説明】
1 鋼棒 2 ラチス筋 3 上部電極 4 下部電極 5 制限部 5a 制限部 6 支持座 7 規制金具 7a 規制金具 8 押込み手段 9 上端規制金具 10 基台 11 上部取付座 12 鋼棒供給手段 13 支持押込み手段 14 受け手段 15 電源部 16 受け溝 17 保持手段 20 ラチス筋の中央山部分 21 山形屈曲突条 23 溶接電極 24 溶接電極 30 デッキ板 31 折立突条 32 連結部 33 連結部 36 傾斜面 37 突部 38 係合凹部 40 下部電極の受入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04C 5/06 E04C 5/06 E04G 21/12 105 E04G 21/12 105E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続山形状に屈曲成形されたラチス筋を
    鋼棒上にセットして溶接するに当って、前記ラチス筋に
    おける山形状屈曲頂点の多数個を鋼棒に接合せしめ、そ
    の連続した2つ以上の接合部を同時に溶接し、該溶接中
    および溶接直後の溶接余熱条件下において、前記のよう
    に連続した2つの接合溶接部間の屈曲山形部分を側方に
    折曲することを特徴とした立体的補強線材の製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼棒に山形状屈曲頂点の連続した2点以
    上を接合させたラチス筋の側面を一側に傾斜させた状態
    に規制して溶接し、該溶接後の余熱条件下において前記
    溶接部間の屈曲山形部分を前記ラチス筋の他側に折曲す
    ることを特徴とした請求項1に記載の立体的補強線材の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 鋼棒に山形状屈曲頂点の連続した2点以
    上を接合させたラチス筋を溶接し、該溶接後の余熱条件
    下において前記溶接部間の屈曲山形部分をラチス筋の側
    方に設けた受治具に対し折曲することを特徴とした請求
    項1に記載の立体的補強線材の製造方法。
  4. 【請求項4】 鋼棒をセットするようにした支持座の両
    側にラチス筋の折曲角度範囲を規定する制限部を対設
    し、前記支持座の上下に複数組の溶接電極を対設すると
    共にラチス筋の山形状屈曲部を上記制限部に向けて折曲
    加工する押圧手段を設けたことを特徴とした立体的補強
    線材の製造装置。
  5. 【請求項5】 上下に対設された複数組の溶接電極間に
    鋼棒と該鋼棒のための支持手段を設け、上記溶接電極間
    における両側にラチス筋の山形状屈曲部に対する受治具
    と押治具とを対設したことを特徴とした立体的補強線材
    の製造装置。
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